JP3488946B2 - ブランク材の突き合わせ位置決め装置 - Google Patents

ブランク材の突き合わせ位置決め装置

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JP3488946B2
JP3488946B2 JP25871297A JP25871297A JP3488946B2 JP 3488946 B2 JP3488946 B2 JP 3488946B2 JP 25871297 A JP25871297 A JP 25871297A JP 25871297 A JP25871297 A JP 25871297A JP 3488946 B2 JP3488946 B2 JP 3488946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブランク材の突き
合わせ溶接を行う際に位置決めを行う装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から板状のブランク材を突き合わせ
て溶接を行うものが知られており、複数のブランク材を
突き合わせてレーザー溶接を行った後、プレスなどによ
り所定の形状に加工している。
【0003】自動車などの車両の外板などにも上記のよ
うに、ブランク材を突き合わせ溶接したものが用いられ
ており、このようなブランク材の突き合わせ溶接の位置
決め装置としては、本願出願人が提案した特願平8−1
76643号(特開平10−15688号公報)等があ
る。
【0004】これは、図7に示すように、一対のブラン
ク材60、61からボディのボディサイドパネル(以
下、ボディサイドパネルとする)をレーザ溶接により接
合するもので、ブランク材60は所定の溶接線Cより上
方でボディサイドパネルの上部を形成する一方、ブラン
ク材61は所定の溶接線Cより下方でボディサイドパネ
ルの下部を形成し、ボディサイドパネルのフロントピラ
ー部60f、61fとセンターピラー部60c、60f
が、溶接線Cに沿った突き合わせ部60a、60bを介
して接合される。
【0005】このような、ブランク材60、61の突き
合わせは、まず、ボディサイドパネルの下部を形成する
ブランク材61を図示しない出入り自在な位置決めピン
などに当接させることなどで、溶接線Cに沿って位置決
めする。
【0006】次に、ボディサイドパネルの上部を形成す
るブランク材60の接合部60a、60bが、ブランク
材61のフロントピラー部61f及びセンターピラー部
61cと対峙するよう溶接線Cに沿って配置する。
【0007】そして、ブランク材60の図中上部のフロ
ントピラー部60fとセンターピラー部60cをクラン
ププッシャー3、3で狭持するとともに、接合部60
a、60b近傍をローラなどで構成された浮き上がり防
止ガイド90、90でそれぞれ押圧する。
【0008】クランププッシャー3は、狭持したブラン
ク材60の図中上部を図中Y軸に沿った下方、すなわ
ち、溶接線Cへ向けて変位させるもので、溶接終了後に
はブランク材60を解放することができる。
【0009】クランププッシャー3と浮き上がり防止ガ
イド90の間には、ブランク材60の背面側に配置され
て、ブランク材60を紙面の手前側へ向けて撓ませるた
めの変形ガイド6、6が配設される。
【0010】接合部60a、60bをブランク材61に
突き当てた状態で、クランププッシャー3、3を駆動し
て、狭持したブランク材60の図中上部を溶接線Cへ向
けて変位させると、浮き上がり防止ガイド90、90と
クランププッシャー3、3の間でブランク材60を紙面
の手前側へ向けて撓み、この撓みの反力によって、接合
部60a、60bが図中下方のブランク材61へ押圧さ
れ、接合部60a、60bの平行度の誤差や公差による
ギャップg1、g2を解消する。
【0011】こうして、ブランク材60、61の接合部
60a、60bに生じていたギャップg1、g2を解消
して所定の溶接線上で当接させてから、レーザ溶接ガン
を走査させることによりレーザービーム溶接を行って、
2枚のブランク材60、61から1枚のボディサイドパ
ネルを形成する。そして、このボディサイドパネルは溶
接後に図示しないプレス工程へ送られて、所定の車体形
状に加工されるのである。
【0012】こうして、接合部60a、60bのギャッ
プg1、g2を解消することで、ブランク材の加工精度
を向上させることなく、レーザービーム溶接の品質を向
上させようとするものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブランク材の突き合わせ位置決め装置においては、
図8に示すように、センターピラー部60cを狭持する
クランププッシャー3が付勢する力の中心線F1は、接
合部60bの幅方向の中心線を通過して、撓みの反力に
よって接合部60bの端面にほぼ均一な押圧力Fbを付
与するが、フロントピラー部60fは一般的に傾斜して
いるため、フロントピラー部60fを狭持するクランプ
プッシャー3が付勢する力の中心線F2と、接合部60
aの幅方向の中心線は、溶接線Cに沿う方向(図中X軸
方向)へ図中Lだけオフセットすることになり、撓みの
反力によって接合部60aの端面に生じる押圧力Fa
は、クランププッシャー3から遠ざかるにつれて減少す
る。このため、フロントピラー部60fの接合部60a
とブランク材61との間のギャップg1を確実に解消で
きない場合があり、ギャップg1が所定値(例えば、0.
03mm)を超えるとレーザービーム溶接時に欠陥が発生す
るという問題があった。
【0014】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、クランププッシャーと突き合わせ位置がオ
フセットした場合でも確実にギャップを解消して溶接欠
陥を防ぐことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、所定の溶
接線上で第1及び第2のブランク材の相互の端面を突き
合わすべく、これら第1及び第2のブランク材を支持す
るワーク支持手段と、前記第2のブランク材の端面を所
定の溶接線上に位置決めするとともに、選択的に出入り
自在な基準部材と、前記第1及び第2のブランク材を選
択的に狭持するとともに、前記溶接線側へ向けてそれぞ
れ駆動可能な第1及び第2の付勢手段と、前記ワーク支
持手段に載置された第1及び第2のブランク材をそれぞ
れ選択的に固定するクランプ手段とを備えて、これら第
1及び第2のブランク材を所定の溶接線上に突き合わせ
て位置決めするブランク材の突き合わせ位置決め装置に
おいて、前記第1付勢手段から所定の位置で第1のブラ
ンク材を選択的に狭持するとともに、第1付勢手段との
間で第1のブランク材を撓ませる撓み発生手段とを備え
る。
【0016】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記撓み発生手段は、第1付勢手段から溶接線に
沿う方向へ所定量だけオフセットするとともに、第1付
勢手段に向けてこの撓み発生手段を変位させて第1ブラ
ンク材に撓みを発生させる。
【0017】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1付勢手段は、溶接線に沿う方向へ所定の
間隔に配置された一対の部材で構成されるとともに前記
撓み発生手段も一対で構成されて、一対の撓み発生手段
のうちの少なくとも一方は第1付勢手段から溶接線に沿
う方向へ所定量だけオフセットするとともに、これら一
対の撓み発生手段は相互に近接する方向へ変位すること
で第1ブランク材に撓みを発生させる。
【0018】また、第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1及び第2付勢手段は、鉛直軸回りの回動
を許容する。
【0019】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、選択的に出
入り自在な基準部材を突出させた状態で第2ブランク材
をワーク支持手段に載置してから、第2付勢手段によっ
て第2ブランク材を基準部材に突き当てて第2ブランク
材を溶接線上に位置決めした後、クランプ手段によって
第2ブランク材をワーク支持手段に固定しておく。
【0020】次に、第1ブランク材をワーク支持手段に
載置するとともに、第1付勢手段で狭持した後に溶接線
へ向けて第1ブランク材を変位させ、位置決めを終了し
た第2ブランク材へ第1ブランク材を突き当てる。そし
て、第1付勢手段で狭持された位置から所定量だけ離れ
た位置で撓み発生手段によって第1ブランク材を狭持
し、撓み発生手段を、例えば、溶接線へ向けて変位させ
れば第1付勢手段と撓み発生手段との間の第1ブランク
材を鉛直方向に撓ませることができる。この後、第1付
勢手段を再び溶接線へ向けて駆動すると、第1ブランク
材が撓んでいるため第1付勢手段の変位の自由度が確保
されており、第1ブランク材と第2ブランク材の接合部
の平行度の誤差などによるギャップを解消する方向へ第
1ブランク材を変位させることができ、ギャップの解消
不良を防止することが可能となって、レーザービームを
用いて接合部の溶接を行う場合には溶接の品質を確保す
ることができる。
【0021】また、第2の発明は、撓み発生手段と第1
付勢手段の位置関係を溶接線に沿う方向へ所定量だけオ
フセットさせることで、ボディサイドパネルのフロント
ピラー部などの傾斜したブランク材を確実に狭持でき、
さらに、撓み発生手段を第1付勢手段へ向けて変位させ
ることで、第1ブランク材をボディサイドパネルのフロ
ントピラー部などの傾斜した部材で構成しても、溶接線
上のギャップを確実に解消することができ、レーザービ
ームを用いて接合部の溶接を行う場合には溶接不良を防
いで、溶接品質を確保することができる。
【0022】また、第3の発明は、第1付勢手段と撓み
発生手段をそれぞれ一対で構成することにより、第1ブ
ランク材が、例えば、ボディサイドパネルのフロントピ
ラー部とセンターピラー部を備えるような場合、フロン
トピラー部とセンターピラー部をそれぞれ、第1付勢手
段と撓み発生手段で狭持でき、接合部のギャップの解消
は、一対の撓み発生手段を相互に近接する方向、例え
ば、溶接線に沿う方向へ駆動すれば第1ブランク材を撓
ませることができ、この後、一対の第1付勢手段をそれ
ぞれ溶接線へ向けて駆動すれば、撓みに応じて第1ブラ
ンク材と第2ブランク材の接合部のギャップを解消する
ことが可能となる。
【0023】また、第4の発明は、第1及び第2付勢手
段は、鉛直軸回りの回動を許容するため、第1ブランク
材は第2ブランク材とのギャップに応じて傾斜して円滑
にギャップの解消を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】図1〜図4は、前記従来例の図7に示した
突き合わせ位置決め装置の浮き上がり防止ガイド90に
代わって、溶接線C近傍の接合部60a、60bを選択
的に狭持するとともに、溶接線Cに向けた図中Y軸方向
へフロントピラー部60f及びセンターピラー部60c
を変位させるとともに鉛直軸回り(図中Z軸回り)に回
動可能な 内側クランププッシャー2、2を配設したも
のである。
【0026】まず、突き合わせ位置決め装置は、図中X
軸方向に沿ってセンターブロック1(ワーク支持手段)
が床面状に固設され、センターブロック1の上面にはX
軸方向に沿った所定の溶接線C上に溝部1Aが開口形成
され、図示しない天井側から垂下されたレーザ溶接ガン
10はこの溝部1A上の所定の溶接線上に沿ったX軸方
向へ駆動される。
【0027】センターブロック1の溝部1Aの図中右側
には、溝部1Aに沿った所定の位置に、複数の基準ピン
7、7(基準部材)が突出自在にセンターブロック1の
所定の位置に配設され、これら基準ピン7、7がセンタ
ーブロック1の上面から突出した状態で、溝部1Aの左
側に載置されたブランク材61(第2ブランク材)が、
基準側クランププッシャー2Aの駆動によってブランク
材61のフロントピラー部61fとセンターピラー部6
1cの端面をそれぞれ係止して所定の溶接線C上にブラ
ンク材61の位置決めを行うのである。なお、基準ピン
7はそれぞれ基端側に設けたシリンダ70によって伸縮
駆動される。
【0028】図1において、センターブロック1の溝部
1Aの図中右側には、ボディサイドパネルの上部を形成
するブランク材60(第1ブランク材)のフロントピラ
ー部60fとセンターピラー部60cが載置される一
方、溝部1Aの図中左側には、ボディサイドパネルの上
下部を形成するブランク材61のフロントピラー部61
fとセンターピラー部61cが載置される。
【0029】そして、センターブロック1の右側には、
溝部1Aの右側のセンターブロック1に接離可能なクラ
ンパ4が配設され、溶接時に接合部60a、60bをセ
ンターブロック1に固定する。なお、クランパ4は図示
しない天井側に固設されたシリンダ40によって揺動可
能に支持されている。
【0030】このクランパ4(クランプ手段)の右側に
は、ブランク材60のフロントピラー部60fとセンタ
ーピラー部60cを選択的に狭持してY軸方向へ駆動す
るとともに、Z軸回りの回動を許容する内側クランププ
ッシャー2、2(第1付勢手段)が配置される。
【0031】これら、内側クランププッシャー2、2
は、接合部60a、60bの幅方向(図中X軸方向)の
中心線上で、ブランク材60のフロントピラー部60f
とセンターピラー部60cを狭持可能な位置に配置され
る。
【0032】さらに、図1において、内側クランププッ
シャー2の右側には、内側クランププッシャー2から所
定の距離を置いた位置で、ブランク材60のフロントピ
ラー部60f及びセンターピラー部60cの上部(図2
参照)を選択的に狭持して溶接線C側に向けたY軸方
向、すなわち、内側クランププッシャー2へ向けてブラ
ンク材60を駆動する外側クランププッシャー3、3
(撓み発生手段)が配置される。
【0033】そして、内側クランププッシャー2と外側
クランププッシャー3の間には、前記従来例と同様に、
ブランク材60を図1の上方(鉛直方向)に撓ませるた
めの変形ガイド6が配設される。
【0034】こうして、ブランク材60は、センターブ
ロック1、内側クランププッシャー2、外側クランププ
ッシャー3上に載置された後、後述するように内側クラ
ンププッシャー2と外側クランププッシャー3によって
接合部60a、60bの端面のギャップを解消してか
ら、クランパ4、内側クランププッシャー2、外側クラ
ンププッシャー3で狭持、固定される。
【0035】一方、図1において、センターブロック1
の溝部1Aの図中左側には、ボディサイドパネルの下部
を形成するブランク材61のフロントピラー部61fと
センターピラー部61cが載置され、センターブロック
1の図中左側には、溝部1Aの左側のセンターブロック
1に接離可能なクランパ5(クランプ手段)が配設さ
れ、溶接時に接合するフロントピラー部61fとセンタ
ーピラー部61cをセンターブロック1に固定する。な
お、クランパ5は図示しない天井側に固設されたシリン
ダ50によって揺動可能に支持されている。
【0036】このクランパ5の左側には、ブランク材6
1を選択的に狭持して溶接線Cへ向けたY軸方向へ駆動
可能かつ、Z軸回りの回動を許容する基準側クランププ
ッシャー2A(第2付勢手段)が配置される。
【0037】こうして、ブランク材61は、センターブ
ロック1、基準側クランププッシャー2A上に載置され
た後、基準側クランププッシャー2Aがフロントピラー
部61fとセンターピラー部61cを突出させた基準ピ
ン7へ突き当てることで、フロントピラー部61fとセ
ンターピラー部61cを溶接線C上に位置決めしてか
ら、クランパ5、基準側クランププッシャー2Aによっ
て狭持、固定される。
【0038】ここで、ブランク材60を選択的に狭持す
るとともに、溶接線Cへ向けたY軸方向へ駆動する外側
クランププッシャー3は、図4に示すように構成され、
床面上に配置された下部ユニットと、図示しない天井側
に配置された上部ユニットから構成される。
【0039】まず、下部ユニットは、図中Y軸方向に沿
って床面上に固設されたガイドレール35上に、スライ
ダ36がY軸方向へ変位可能に係合しており、このスラ
イダ36の上部にはワークを載置するための下部クラン
パ39が形成される。
【0040】そして、スライダ36にはロッド38を介
してアクチュエータとしてのシリンダ37が連結され、
シリンダ37の伸縮に応じてスライダ36がY軸に沿っ
て駆動される。
【0041】一方、上部ユニットは、床面上に固設され
たガイドレール35と対向する天井側に図中Y軸方向に
沿ってガイドレール30が固設され、このガイドレール
30に係合したスライダ31がY軸方向へ変位可能に支
持される。このスライダ31からはワークを選択的に狭
持するシリンダ32が垂下され、このシリンダ32から
突出したロッド33の下端にワークを狭持する上部クラ
ンパ34が取り付けられる。
【0042】この外側クランププッシャー3は、シリン
ダ32が伸長して上部クランパ34が下部クランパ39
に押圧されている間のみ、シリンダ37によってY軸方
向に駆動されるため、上部クランパ34と下部クランパ
39は常時対向する位置を保持することができる。
【0043】この外側クランププッシャー3とセンター
ブロック1の間に配設されて、ワークを載置及び選択的
に狭持するとともに、図中Y軸方向へ駆動する内側クラ
ンププッシャー2は、図3に示すように、床面上に配置
された下部ユニットと、図示しない天井側に配置された
上部ユニットから構成される。
【0044】まず、下部ユニットは、図中Y軸方向に沿
って床面上に固設されたガイドレール25上に、スライ
ダ26がY軸方向へ変位可能に係合しており、このスラ
イダ26の上部にはワークを載置するための下部回転ク
ランパ29が鉛直軸(図中Z軸)まわりに回動自在に支
持される。
【0045】そして、スライダ26にはロッド28を介
してアクチュエータとしてのシリンダ27が連結され、
シリンダ27の伸縮に応じてスライダ26がY軸に沿っ
て駆動される。
【0046】一方、上部ユニットは、床面上に固設され
たガイドレール25と対向する天井側に、図中Y軸方向
に沿ってガイドレール20が固設され、このガイドレー
ル20に係合したスライダ21がY軸方向へ変位可能に
支持される。このスライダ21からはワークを選択的に
狭持するシリンダ22が垂下され、シリンダ22から突
出したロッド23の下端には、ワークを狭持する上部回
転クランパ24が鉛直軸(図中Z軸)まわりに回動自在
に支持される。
【0047】この内側クランププッシャー2は、シリン
ダ22が伸長して上部回転クランパ24が下部回転クラ
ンパ29へ押圧されている間のみ、シリンダ27によっ
てY軸方向に駆動されるため、上部回転クランパ24と
下部回転クランパ29は常時対向する位置を保持するこ
とができる。
【0048】そして、ワークを狭持する上部回転クラン
パ24と下部回転クランパ29を、鉛直軸(図中Z軸)
まわりに回動自在としたため、後述するように、狭持し
たブランク材60のギャップg1、g2を矯正する際
に、ブランク材60の変位に追従することができ、上記
ギャップの矯正を円滑に行うことが可能となるのであ
る。
【0049】なお、ブランク材61を狭持する基準側ク
ランププッシャー2Aも、図3の内側クランププッシャ
ー2と同様に構成される。
【0050】以上のように構成されて、次に作用につい
て説明する。
【0051】位置決めを行う際には、まず、内側クラン
ププッシャー2、基準側クランププッシャー2A及び外
側クランププッシャー3のシリンダ27、37を収縮さ
せてから、内側クランププッシャー2、2A及び外側ク
ランププッシャー3の上部回転クランパ24、34を上
昇させておくとともに、クランパ4、5を上昇させてお
く。
【0052】そして、ブランク材61を基準側クランプ
プッシャー2A及びセンターブロック1に載置してか
ら、前記従来例と同様に出入り自在な基準ピン7、7を
突出させ、次に、基準側クランププッシャー2Aの上部
回転クランパ24を下降させて下部回転クランパ29と
の間でブランク材61を狭持する。
【0053】ブランク材61を狭持した状態で、基準側
クランププッシャー2Aのシリンダ27を伸長駆動して
ブランク材61のフロントピラー部61fとセンターピ
ラー部61cを基準ピン7、7に突き当て、ブランク材
61側を溶接線C上に位置決めし、位置決め終了後に、
クランパ5で溶接線C近傍のフロントピラー部61fと
センターピラー部61cをセンターブロック1上に固定
する。
【0054】次に、基準ピン7、7を収縮させてから、
ブランク材60を外側クランププッシャー3、内側クラ
ンププッシャー2の下部回転クランパ29、下部クラン
パ39及びセンターブロック1に載置してから、内側ク
ランププッシャー2の上部回転クランパ24を下降させ
て下部回転クランパ29との間でブランク材60を狭持
する。
【0055】ブランク材60を狭持した状態で、内側ク
ランププッシャー2のシリンダ27を伸長駆動してブラ
ンク材60の接合部60a、60bを予め位置決めして
おいたクランプ材61のフロントピラー部61fとセン
ターピラー部61cの端面に突き当て、この状態で内側
クランププッシャー2を停止させておく。
【0056】このとき、接合部60a、60bまたはブ
ランク材61の平行度の誤差が大きい場合には、図2の
ように、接合部60a、60bにギャップg1、g2が
生じる。
【0057】次に、外側クランププッシャー3の上部ク
ランパ34を下降させて、下部クランパ39との間で、
ブランク材60の上部を狭持してから、図5に示すよう
に、シリンダ37を伸長駆動して、外側クランププッシ
ャー3を内側クランププッシャー2側へ変位させる。
【0058】このとき、内側クランププッシャー2と外
側クランププッシャー3の間には変形ガイド6が配置さ
れているため、上部を溶接線C側へ圧縮されたブランク
材60は前記従来例と同様に、上方(図中Z軸方向)へ
向けて撓むことになる。
【0059】しかし、このとき内側クランププッシャー
2は停止しているので、クランプ材60の撓みは、内側
クランププッシャー2と外側クランププッシャー3の間
で発生する。
【0060】この状態から、再び内側クランププッシャ
ー2を溶接線Cへ向けて駆動すると、内側クランププッ
シャー2はブランク材60に撓みがあるため、内側クラ
ンププッシャー2は上部回転クランパ24及び下部回転
クランパ29をギャップg1、g2の傾斜に応じて回動
させながら、接合部60a、60bのギャップg1、g
2を解消するように変位することができ、ブランク材6
0、61の平行度の誤差に起因するギャップg1、g2
を確実に解消することができるのである。
【0061】この後、クランパ4を下降させて、溶接線
C近傍の接合部60a、60bをセンターブロック1に
固定した後、レーザ溶接ガン10を走査してレーザービ
ーム溶接を行うのである。
【0062】ここで、フロントピラー60f側では、外
側クランププッシャー3がブランク材60を溶接線Cへ
向けて付勢する力の中心線と、内側クランププッシャー
2がブランク材60を溶接線Cへ向けて付勢する力の中
心線との間にはオフセットLがあるが、外側クランププ
ッシャー3が付与する押圧力は、前記従来例のように接
合部60a、60bの端面に直接作用することはなく、
内側クランププッシャー2との間でブランク材60を撓
ませて、内側クランププッシャー2がギャップg1を解
消するための変位の自由度を確保するだけである。
【0063】そして、内側クランププッシャー2は接合
部60a、60bの幅方向の中心線に沿ってフロントピ
ラー部60f、センターピラー部60cをブランク材6
1に突き当てるため、接合部60a、60bには均一な
押圧力を発生することができ、前記従来例のようなギャ
ップg1の解消不良を防止することが可能となって、レ
ーザービーム溶接の品質を確保することができるのであ
る。
【0064】図6は、第2の実施形態を示し、前記第1
実施形態の外側クランププッシャー3、3を溶接線Cと
ほぼ平行に変位可能としたものである。
【0065】この場合、前記と同様にブランク材61の
位置決めを行ってから、内側クランププッシャー2及び
外側クランププッシャー3の下部回転クランパ29、下
部クランパ39及びセンターブロック1上にブランク材
を載置し、外側クランププッシャー3、3でブランク材
60を狭持してから、外側クランププッシャー3、3を
相互に近接する方向へ駆動する。
【0066】すると、ブランク材60は、フロントピラ
ー部60fとセンターピラー部60cの間の上部60u
で撓むことになる。
【0067】この状態で、内側クランププッシャー2、
2の上部回転クランパ24を下降させて接合部60a、
60b側を狭持した後に、外側クランププッシャー3、
3の上部クランパ34、34を上昇させると、ブランク
材60の上部60uに撓みが残留する。
【0068】そして、前記と同様に内側クランププッシ
ャー2、2を溶接線Cへ向けて駆動すると、上部60u
の撓みによって接合部60a、60bのギャップg1、
g2を解消する自由度を確保することができ、前記第1
実施形態と同様に、ブランク材60、61の接合部60
a、60bのギャップg1、g2を確実に解消して、レ
ーザービーム溶接の品質を確保することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す突き合わせ位置決め
装置の概略側面図。
【図2】同じく概略平面図。
【図3】同じく内側クランププッシャーの斜視図。
【図4】同じく外側クランププッシャーの斜視図。
【図5】作用を示す説明図で、ギャップ矯正の様子を示
す概略斜視図。
【図6】第2の実施形態を示し、ギャップ矯正の様子を
示す概略斜視図。
【図7】従来例を示す突き合わせ位置決め装置の概略平
面図。
【図8】ブランク材の接合部端面に作用する力を示す平
面図。
【符号の説明】
1 センターブロック 1A 溝部 2 内側クランププッシャー 2A 基準側クランププッシャー 3 外側クランププッシャー 4、5 クランパ 6 変形ガイド 7 基準ピン 10 レーザ溶接ガン 20 上部レール 21 スライダ 22 シリンダ 23 ロッド 24 上部回転クランパ 25 ガイドレール 26 スライダ 27 シリンダ 28 ロッド 29 下部回転クランパ 30 ガイドレール 31 スライダ 32 シリンダ 33 ロッド 34 上部クランパ 35 下部レール 36 スライダ 37 シリンダ 38 ロッド 39 下部クランパ 60、61 ブランク材 60a、60b 接合部 60f、61f フロントピラー部 60c、61c センターピラー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−15449(JP,A) 特開 平6−304786(JP,A) 特開 平5−293644(JP,A) 特開 平10−137980(JP,A) 特開 昭63−165072(JP,A) 特開 平7−284993(JP,A) 特開 昭62−212086(JP,A) 特開 平5−285693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/20 B23K 37/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の溶接線上で第1及び第2のブラン
    ク材の相互の端面を突き合わすべく、これら第1及び第
    2のブランク材を支持するワーク支持手段と、 前記第2のブランク材の端面を所定の溶接線上に位置決
    めするとともに、選択的に出入り自在な基準部材と、 前記第1及び第2のブランク材を選択的に狭持するとと
    もに、前記溶接線側へ向けてそれぞれ駆動可能な第1及
    び第2の付勢手段と、 前記ワーク支持手段に載置された第1及び第2のブラン
    ク材をそれぞれ選択的に固定するクランプ手段とを備え
    て、これら第1及び第2のブランク材を所定の溶接線上
    に突き合わせて位置決めするブランク材の突き合わせ位
    置決め装置において、 前記第1付勢手段から所定の位置で第1のブランク材を
    選択的に狭持するとともに、第1付勢手段との間で第1
    のブランク材を撓ませる撓み発生手段とを備えたことを
    特徴とするブランク材の突き合わせ位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記撓み発生手段は、第1付勢手段から
    溶接線に沿う方向へ所定量だけオフセットするととも
    に、第1付勢手段に向けてこの撓み発生手段を変位させ
    て第1ブランク材に撓みを発生させることを特徴とする
    請求項1に記載のブランク材の突き合わせ位置決め装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1付勢手段は、溶接線に沿う方向
    へ所定の間隔に配置された一対の部材で構成されるとと
    もに前記撓み発生手段も一対で構成されて、一対の撓み
    発生手段のうちの少なくとも一方は第1付勢手段から溶
    接線に沿う方向へ所定量だけオフセットするとともに、
    これら一対の撓み発生手段は相互に近接する方向へ変位
    することで第1ブランク材に撓みを発生させることを特
    徴とする請求項1に記載のブランク材の突き合わせ位置
    決め装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2付勢手段は、鉛直軸回
    りの回動を許容することを特徴とする請求項1に記載の
    ブランク材の突き合わせ位置決め装置。
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