JP6250666B2 - 連結機構 - Google Patents

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Description

本発明は、連結機構に関する。
現在、特に保持装置に加工対象部品を取り付けるためのモジュール構造体に関し、特許文献1が知られており、このモジュール構造体は、処理を行うために、部材及び加工対象部品の少なくとも一方を、予め定められた位置に固定しなければならないような、例えば塗装、清浄及び組立、または、例えば切削くずの除去のような様々な異なる形態の作業といった、特定の作業を行う必要があるときに生じる問題に対処するものである。
従って、本格的な工業用の環境に限らず、一般的で単純でもある作業により、処理対象物の安定した固定が求められる場合に必要不可欠となるような装置は公知である。
従来の装置において問題となるような重大な欠点は、加工対象部品の安定した固定のために、固定装置のスペーサ部材のそれぞれを、同じ加工対象部品の対向する2つの側面に接した状態にする必要があるということから生じる。
このとき、これら2つの側面については、接触によって干渉を受けることから、工具、或いはより一般的に、任意の工作機械の構成要素に接することが可能となるような自由な面とはならず、これら2つの側面で任意の作業を行う可能性が排除されてしまうことになる。
これに伴い、作業者は、作業の後で加工対象部品を取り外し、それまで固定機構によって部分的に覆われていた2つの側面が露出するような新たな向きに加工対象部品を位置決めしなければならない。
上述した問題を更に悪化させるような要素は、加工対象部品を固定している間、加工対象部品には作業を行うことができない面が少なくとも3つあり、固定機構に近接する上述の2つの側面に加え、工作機械の作業台上に載置されたままとなる下面が3つめの面となる。
このことから、作業者は、加工対象部品の位置決め及びそれに伴う固定を複数回繰り返して行う必要があり、機構上の位置決め誤差が繰り返し生じて、加工対象部品に対する全作業完了時に得られる精度に悪影響を及ぼす可能性があるという、更に問題化する要素が伴う。
装置のもう1つの欠点は、加工対象部品の位置決め及び心出しといった繊細な準備作業を行うには、資格を有した作業者を採用する必要があることにある。
従来の固定機構において頻繁に生じる更なる問題は、まだ加工が行われていない面への作業を可能とするべく、既に加工が行われてブラケットを当接させる面に局所的な変形が生じ、それによって加工対象部品が損傷する可能性があることである。
上述した問題に加え、重大な問題は、複数の面に対して何らかの処理を行うために、継続して繰り返される加工対象部品の固定の解除、再度の位置決め、及び再度の固定の作業によって生じる時間の相当な浪費に起因するものである。
これらの問題に対する部分的な解決策として、特許文献1には、少なくとも1つの座部を有した加工対象部品を保持装置に取り付けるためのモジュール構造体が示されており、このモジュール構造体は、少なくとも1つの第1部材のための第1固定手段の取り外し可能な結合を行う複数の第1座部を有した少なくとも1つの平坦なプレートと、加工対象部品への第1部材の取り外し可能な結合が可能な一時的な第2固定手段とを備え、第2固定手段によって、加工対象部品に形成された座部におけるモジュール構造体との結合が可能となっている。このモジュール構造体は、更に、第1座部に対する第1部材の心出しを自動的に行う第1心出しブッシュを備え、この第1心出しブッシュは、第1座部内に嵌合可能な第1の部位と、第1座部に第1心出しブッシュを結合すると、プレートから突出する略円錐台状の外周面を有した円錐台状の第2の上方部位とを有している。円錐台状の第2の上方部位は、平坦なプレートの上面に直に接する下面を有しており、第1部材をプレートに結合するための第1固定手段は、第1座部と第1部材とを結合するための第1の係合部材と、第1部材に組み付けられることにより第1係合部材を一時的に固定する第1の締付機構とを備えている。第1部材は、円筒状をなしており、第1係合部材及び第2係合部材の少なくとも一方を部分的に収容するための第2の軸方向孔を有し、下側の領域には、径方向に形成されて第1の締付機構を収容するために設けられ、第2の軸方向孔とほぼ直角に交差する第3の貫通孔を備える。第1の締付機構は1対の第1顎部材を備えており、これら1対の第1顎部材は、第3の貫通孔内に収容可能であって、鏡像対称の位置関係となるように径方向で互いに対向する位置に配置されている。また、第1顎部材は、実質的に円筒状をなしており、第1のネジからなる駆動手段を用いて互いに係合可能であって、この第1のネジは、1対の第1顎部材の軸線方向にそれぞれ形成された第4の貫通孔及び第5の貫通孔に同軸状に設けられる。
このような解決策は、上述した問題点を解消するものではあるが、固定しようとする部品、即ち加工対象部品(特許文献1中に符号50で示される)には、締結部材(特許文献1中に符号39aで示されるネジ山付きの軸)のための第1のネジ孔(特許文献1中に符号36で示される)及び心出しブッシュ(特許文献1中に符号37で示される)のための第1の座部(特許文献1中に符号34で示される)が設けられており、この解決策にも問題があることが判った。固定する部品の製造過程では、第1の座部を拡大すると共に部品の心出しに適応した最善の位置(それまでの位置からわずかにずれた位置)で心出しをやり直していくことができることから、いくつかの作業工程によって部品の外形形状を変化させることが可能となっている。
このような作業の結果、第1のネジ孔と第1の座部とは、同一軸線上には位置しなくなってしまう。
本発明と同じ出願人は、上述した問題の部分的な解決策として、固定部材用の第1固定孔を有して、当該第1固定孔の端部には、心出しブッシュ用の第1座部が設けられた加工対象部品を、保持装置に取り付けるための自動ロック機構における位置合わせ不良を補償する装置に関し、2012年7月11日付でイタリア国出願第TV2012A000129号を出願した。この装置は、T字状の中空体とU字状のベース部材とを有した箱状本体によって構成されており、ベース部材には、円錐台状のジャケットのための座部が内側に形成され、このジャケットは、中空体のシャンク部と同軸状にピストンの上方に配置されて、シャンク部に対して横断方向に移動可能となっている。中空体のシャンク部内には、固定部材と軸方向に一体に形成された係合部材を摺動可能に配設することができるようになっており、この係合部材の上部領域には、心出しブッシュが同軸状に組み付けられ、第1固定孔の径より大きな径を有した第1座部に、第1固定孔とは中心がずれた状態で、この心出しブッシュを配置できるようになっている。係合部材は、シャンク部の内部に設けられた開口部内、及びジャケットに設けられた第2座部内に収容可能な球体と、選択的に協働可能となっている。中空体の頭部とジャケットとの間には、伸縮可能な圧縮性部材が設けられ、ピストンの軸線方向への一時的な移動が可能となっている。
このような解決策では、固定された状態で軸方向に互いに配置可能な様々な部材の機械的な連結が行われるものとして説明した従来技術とは異なり、ピストンが設けられることによって、様々な部材に対する軸方向の移動を可能とする空気式手段を用いて位置の調整を行うことが可能となっている。
このような解決策は、自動化された環境において用いられる、部品及びパレットの両方の固定を可能とするべく提供されたものである。
欧州特許第1346794号明細書
このような2つの解決策により、所望の作業を行うことができるように、任意の工作機械の作業台に加工対象部品を位置決めして固定することが可能となるが、手作業により加工対象部品を固定する一方の解決策と、自動的に加工対象部品を固定する他方の解決策とは、それぞれ別個に用いなければならないことが判った。
これら2つの解決策は、両立性のない機構的な相違から、同じ作業台に一緒に用いることはできない。
従って、本発明が主として目的とすることころは、上述した技術的な問題を解消することにあり、先行技術における欠点を排除し、任意の工作機械の作業台において加工対象部品の心出し及び固定を行うと共に、加工対象部品の高さ位置と当該加工対象部品が位置決めされるパレットの高さ位置とを共に変更可能とするべく、上述した2つの解決策の両方を、同じ作業台において一緒に使用することが可能な、連結機構を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、上述した特徴に加え、通常の一般的な機械装置及び工場において使用可能な、低コストの連結機構を提供することにある。
このような目的、及び以下において更に明らかとなる目的を達成するため、連結機構1は、心出し用の第1心出しブッシュ6を介在させた状態で、噛み合いにより上部が固定手段7に係合可能なU字状で歯付きの第1軸体2を備え、この第1軸体2は、その下部領域において、固定用部材14と軸方向に一体形成され、固定用部材14は、加工対象部品の取り付けに関わる位置ずれを補償する下方装置18に組み付け可能となっている。更に、第1軸体2は、上方に向けて開口する空隙4を間に挟んで第1腕部3a及び第2腕部3bを有し、第1腕部3a及び第2腕部3bのそれぞれの側面には、同一平面に突設された一連の歯5a、5bが設けられ、下方装置18は、T字状の中空体23とU字状のベース部材24とを有した箱状本体22によって構成され、ベース部材24には、円錐台状のジャケット26のための第2座部25が内側に形成され、ジャケット26は、中空体23の第2シャンク部27と同軸状にピストン28の上方に配置され、第2シャンク部27に対して横断方向に移動可能である。
本発明の更なる特徴及び利点は、添付図面中の限定されない例によって示された、具体的ではあるが限定するものではない実施形態についての詳細な説明から、更に明確になるであろう。
固定手段と、加工対象部品を取り付けるための自動ロック機構における位置ずれを補償する下方装置とのそれぞれに組み付けられた状態の、本発明の連結機構を一部切り欠いて示す斜視図である。 本発明の連結機構の斜視図である。 心出しブッシュを除いた状態の本発明の連結機構の斜視図である。 第1軸体に同軸状に組み付け可能な心出しブッシュの斜視図である。 本発明の連結機構と、固定手段と、加工対象部品を取り付けるための自動ロック機構における位置ずれを補償する下方装置とを示す分解斜視図である。 加工対象部品を取り付けるための自動ロック機構における位置ずれを補償する下方装置の分解斜視図である。 加工対象部品を取り付けるための自動ロック機構における位置ずれを補償する下方装置の径方向に沿う断面図である。
図示した実施形態において、特定の例に関連して示した個々の特徴は、別の実施形態に含まれる別の異なる特徴と実際に置き換えるようにしてもよい。
図を参照すると、全般に符号1は連結機構を示しており、連結機構1は、空隙4を間に挟んで第1腕部3a及び第2腕部3bが形成された、U字状の第1軸体2を備えている。
第1腕部3a及び第2腕部3bのそれぞれの側面には、同一平面上に突設された一連の歯5a及び歯5bが設けられている。
第1軸体2には、両端に向けて先細りとなる外形形状を有した円筒状の第1心出しブッシュ6を軸方向に挿入可能であり、この第1心出しブッシュ6は、第1腕部3a及び第2腕部3bのそれぞれの側面の下方の環状隆起部6aに静止状態で装着することができるようになっている。
第1軸体2は、同一形状を有して互いに結合された1対の円筒状をなす部材によって構成される固定手段7に組み付けることができるようになっており、これら円筒状をなす部材のそれぞれには、軸方向に第1孔8が延設されると共に、第1軸体2と噛合する噛合手段のための2つの第1座部10a及び第1座部10bが、これら円筒状をなす部材の側面9に交わるように、同一軸線上に設けられている。
第1心出しブッシュ6が両端に向けて先細りとなる外径形状を有することから、第1心出しブッシュ6の機能により、第1軸体2に対する固定手段7の適切な位置合わせが可能となる。
第1座部10a及び第1座部10b内に摺動可能に設けられる円筒部材11a及び円筒部材11bによって噛合手段が構成され、これら円筒部材11a及び円筒部材11bのそれぞれの一端側には、歯5a及び歯5bとの係合が可能な相補形状を有した歯12a及び歯12bが設けられている。
これら円筒部材11a及び円筒部材11bの締め付けは、ネジ13を用いて行われる。
第1心出しブッシュ6の下方において、第1軸体2の下方部分は、円錐台部15が設けられた係合部材によって構成される固定用部材14と軸方向に一体形成されており、円錐台部15における第1軸体2から離間する側の端部16には、拡径部17が設けられている。
固定用部材14は、加工対象部品をプレート19に取り付けるための自動ロック機構における位置ずれを補償する下方装置18に係合可能となっている。プレート19には、ネジ山を有して第2軸体21のための取付座となる複数個のネジ付き孔20が設けられ、第2軸体21は、ネジ付き孔20のネジ山と相補関係のネジ山を有すると共に第2心出しブッシュ54が同軸状に設けられる第1シャンク部53を備えている。
第2心出しブッシュ54は、円錐台状の上部55と、円筒状の下部56とを有する。
同様の第3心出しブッシュ57が、第1軸体2と係合しない側の固定手段7の端部に設けられる。
第2軸体21は、下方装置18とプレート19との相互連結を可能とするものである。
下方装置18は、T字状の中空体23とU字状のベース部材24とを有した箱状本体22によって構成され、ベース部材24には、円錐台状のジャケット26のための第2座部25が内側に形成され、ジャケット26は、中空体23の第2シャンク部27と同軸状にピストン28の上方に配置され、第2シャンク部27に対し横断方向に移動可能となっている。
ベース部材24の上面29には、中空体23の頭部33の下方周縁部分32においてシールを行うための第1ガスケット31の取付座として機能する第1環状溝30が設けられている。
第2シャンク部27の長さは、ベース部材24の下面35が位置する平面上に、第2シャンク部27の下端部34が実質的に位置するように設定されている。
ベース部材24は、中空体23の第2シャンク部27の下端部34が作動する第2孔36を下面35に有している。
第2孔36によって形成された中空体23の第1壁面39に形成されている第2環状溝38には、第2ガスケット37を配設することができる。
中空体23の下端部34に近接して、第2心出しブッシュ54のための第3座部40aが設けられており、この第3座部40aは、第2軸体21の頭部のための追加座部40bに隣接した位置にある。
中空体23の第2シャンク部27には、平面視で実質的に円形の複数の開口41が、第2シャンク部27を横断する同一平面に沿って並設されている。
これらの開口41は、中空体23の上端開口部42に隣接して設けられている。
開口41内には、当該開口41に適合する球体43が、第2シャンク部27内に落下することなく、選択的に位置することが可能となっている。
円錐台形状のジャケット26には、中空体23の第2シャンク部27が通過できるように軸方向に孔が設けられ、ジャケット26は、第4座部45が設けられて第2シャンク部27に対向する第2壁面44を有している。
球体43は、中空体23の第2シャンク部27に形成された開口41が並ぶ平面と同じ平面上に第4座部45が位置したときに、第4座部45内に選択的に収容されるようになっている。
中空体23の頭部33とジャケット26の上面46との間には、円筒状圧縮スプリングのような、伸縮可能な圧縮性部材48のための第5座部47が設けられている。
ジャケット26は、箱状本体22の第2座部25内での横断方向の移動が可能な大きさとなっており、第2壁面44が第2シャンク部27に近付いたり第2シャンク部27から離間したりするように、第2シャンク部27に対して移動することが可能となっている。
ピストン28は、中空体23の第2シャンク部27とベース部材24の内側面58との間の空間に配設された滑車状の部材からなる。
1対の第3ガスケット49a及び第3ガスケット49bを、これらと相補形状をなす第3環状溝50a及び第3環状溝50b内に設けることにより、シールが行われるようになっている。
これら1対の第3ガスケット49a及び第3ガスケット49bは、ピストン28の軸方向の一時的な移動を可能とするものである。
ベース部材24と中空体23とを相互に固定することが可能なネジ51が設けられる。
下方装置18の作動時には、最初に、ベース部材24の下面35に隣接して設けられた第1流路52から下方装置18内に加圧エアが供給され、この加圧エアが、箱状本体22においてピストン28の下方に位置する第2座部25の部分に作用する。
供給された加圧エアは、ピストン28を押し上げることにより、ジャケット26も押し上げるので、伸縮可能な圧縮性部材48が圧縮される。
ここで、球体43は、開口41内で移動可能となっており、第4座部45の方にも移動可能となっている。
このとき、中空体23の上端開口部42から、第1軸体2の固定用部材14を、端部16、即ち拡径部17が第2シャンク部27の開口41の位置またはそのわずかに下方に達するまで、箱状本体22内に挿入する。
加圧エアが放出されると、伸縮可能な圧縮性部材48がジャケット26及びピストン28を下方に押し下げ、このとき球体43が、ジャケット26に押されることにより、第4座部45から出て、開口41からわずかに出るため、円錐台部15と端部16との間の結合領域に作用する。
このようにして、固定用部材14が下方の係合により固定される。
ジャケット26は横方向に移動可能であるので、第1心出しブッシュ6に対する固定用部材14の位置ずれに適応することができる。
第2座部25内での移動、即ち中空体23の第2シャンク部27に対する移動をジャケット26に許容することにより、固定用部材14の位置ずれに適応してこれを補償することが可能となる。
加工対象部品とパレットとを相互に固定すると共に、当該固定を自動的に行うために、同一の作業台の上で使用することが可能な連結機構が得られ、本発明が意図する目的を十分に達成することは事実であることが判った。
本発明の個々の構成要素の寸法のみならず素材も、特定の要求に対し、より一層適切なものとすることが可能であることは当然である。
様々な機能を発揮する様々な手段は、必ずしも例示した実施形態のみに共存するものではなく、例示していない実施形態においても適用することが可能である。
有用な、好都合の、または同様のものとして上述した特徴は、省略したり、同等の特徴で代替したりすることも可能である。
本出願が優先権を主張するイタリア国特許出願TV2012U000033において開示するものは、参照によりここに編入されるものである。
いずれかの請求項に示す技術的特徴が参照符号を有する場合、これらの参照符号は、請求項の理解を促進することのみを目的とするものであって、当該参照符号によって例示される各要素の解釈に何ら制限を与えるものでもない。

Claims (13)

  1. 心出し用の第1心出しブッシュ(6)を介在させた状態で、噛み合いにより上部が固定手段(7)に係合可能な、U字状で歯付きの第1軸体(2)を備え、前記第1軸体(2)は、その下部領域において、固定用部材(14)と軸方向に一体形成され、前記固定用部材(14)は、加工対象部品の取り付けに関わる位置ずれを補償する下方装置(18)に組み付け可能となっている連結機構であって、
    前記第1軸体(2)は、上方に向けて開口する空隙(4)を間に挟んで第1腕部(3a)及び第2腕部(3b)を有し、前記第1腕部(3a)及び第2腕部(3b)のそれぞれの側面には、同一平面に突設された一連の歯(5a、5b)が設けられ、
    前記下方装置(18)は、T字状の中空体(23)とU字状のベース部材(24)とを有した箱状本体(22)によって構成され、前記ベース部材(24)には、円錐台状のジャケット(26)のための第2座部(25)が内側に形成され、前記ジャケット(26)は、前記中空体(23)の第2シャンク部(27)と同軸状にピストン(28)の上方に配置され、前記第2シャンク部(27)に対して横断方向に移動可能である
    ことを特徴とする連結機構。
  2. 前記第1軸体(2)には、両端に向けて先細りとなる外径形状を有した円筒状の第1心出しブッシュ(6)を軸方向に挿入可能であり、前記第1心出しブッシュ(6)は、前記第1腕部(3a)及び前記第2腕部(3b)のそれぞれの前記側面の下方の環状隆起部(6a)に静止状態で装着可能であることを特徴とする請求項1に記載の連結機構。
  3. 前記第1心出しブッシュ(6)は、両端に向けて先細りとなる外形形状を有することにより、前記第1軸体(2)に対する前記固定手段(7)の適切な位置合わせを可能とすることを特徴とする請求項2に記載の連結機構。
  4. 前記第1心出しブッシュ(6)の下方において、前記第1軸体(2)の下方部分は、円錐台部(15)が設けられた係合部材によって構成される前記固定用部材(14)と軸方向に一体形成されており、前記円錐台部(15)における前記第1軸体(2)から離間する側の端部(16)には、拡径部(17)が設けられ、前記固定用部材(14)は、加工対象部品をプレート(19)に取り付けるための自動ロック機構における位置ずれを補償する前記下方装置(18)に係合可能であって、前記プレート(19)には、ネジ山を有すると共に第2軸体(21)のための取付座となる複数個のネジ付き孔(20)が設けられ、前記第2軸体(21)は、前記ネジ付き孔(20)のネジ山と相補関係のネジ山を有して第2心出しブッシュ(54)が同軸状に設けられる第1シャンク部(53)を備え、前記第2心出しブッシュ(54)は、円錐台状の上部(55)と、円筒状の下部(56)とを有することを特徴とする請求項2または3に記載の連結機構。
  5. 前記固定手段(7)は、同一形状を有して互いに結合された1対の円筒状をなす部材によって構成され、前記円筒状をなす部材のそれぞれには、軸方向に第1孔(8)が延設されると共に、前記第1軸体(2)と噛合する噛合手段のための2つの第1座部(10a、10b)が、前記円筒状をなす部材の側面(9)に交わるように、同一軸線上に設けられており、前記噛合手段は、前記2つの第1座部(10a、10b)内に摺動可能に設けられる2つの円筒部材(11a、11b)によって構成され、前記2つの円筒部材(11a、11b)のそれぞれの一端側には、前記歯(5a、5b)との係合が可能な相補形状を有した歯(12a、12b)が設けられ、前記2つの円筒部材(11a、11b)の締め付けは、ネジ(13)を用いて行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の連結機構。
  6. 前記ベース部材(24)の上面(29)には、前記中空体(23)の頭部(33)の下方周縁部分(32)においてシールを行う第1ガスケット(31)の取付座として機能する第1環状溝(30)が設けられており、前記第2シャンク部(27)の長さは、前記ベース部材(24)の下面(35)が位置する平面上に、前記第2シャンク部(27)の下端部(34)が実質的に位置するように設定されており、前記ベース部材(24)は、前記中空体(23)の前記第2シャンク部(27)の前記下端部(34)が作動する第2孔(36)を前記下面(35)に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の連結機構。
  7. 前記第2孔(36)によって形成された前記中空体(23)の第1壁面(39)に形成されている第2環状溝(38)に配設可能な第2ガスケット(37)を備え、前記中空体(23)の前記下端部(34)に近接して、前記第2心出しブッシュ(54)のための第3座部(40a)が設けられており、前記第3座部(40a)は、前記第2軸体(21)の頭部のための追加座部(40b)に隣接した位置にあり、前記中空体(23)の前記第2シャンク部(27)には、平面視で実質的に円形の複数の開口(41)が、前記第2シャンク部(27)を横断する同一平面に沿って並設され、前記開口(41)は、前記中空体(23)の上端開口部(42)に隣接して設けられており、前記開口(41)内には、前記開口(41)に適合する球体(43)が、前記第2シャンク部(27)の中に落下することなく、選択的に位置することが可能であることを特徴とする請求項6に記載の連結機構。
  8. 円錐台形状の前記ジャケット(26)には、前記中空体(23)の前記第2シャンク部(27)が通過できるように軸方向に孔が設けられ、前記ジャケット(26)は、第4座部(45)が設けられて前記第2シャンク部(27)に対向する第2壁面(44)を有しており、前記球体(43)は、前記中空体(23)の前記第2シャンク部(27)に形成された前記開口(41)が並ぶ平面と同じ平面上に前記第4座部(45)が位置したときに、前記第4座部(45)内に選択的に収容されるようになっており、前記中空体(23)の前記頭部(33)と前記ジャケット(26)の上面(46)との間には、円筒状圧縮スプリングのような、伸縮可能な圧縮性部材(48)のための第5座部(47)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の連結機構。
  9. 前記ジャケット(26)は、前記箱状本体(22)の前記第2座部(25)の内部での前記横断方向の移動が可能な大きさとなっており、前記第2壁面(44)が前記第2シャンク部(27)に近付いたり前記第2シャンク部(27)から離間したりするように、前記第2シャンク部(27)に対して移動可能であることを特徴とする請求項8に記載の連結機構。
  10. 前記ピストン(28)は、前記中空体(23)の前記第2シャンク部(27)と前記ベース部材(24)の内側面(58)との間の空間に配設された滑車状の部材からなり、1対の第3ガスケット(49a、49b)を、前記1対の第3ガスケット(49a、49b)と相補形状をなす第3環状溝(50a、50b)に設けることによりシールが行われ、前記1対の第3ガスケット(49a、49b)は、前記ピストン(28)の軸方向の一時的な移動を可能とすることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の連結機構。
  11. 前記下方装置(18)は、前記箱状本体(22)において前記ピストン(28)の下方に位置する第2座部(25)の部分に作用する加圧エアを、前記ベース部材(24)の前記下面(35)に隣接して設けられた第1流路(52)から供給可能であり、供給された前記加圧エアは、前記ピストン(28)を押し上げることにより、前記ジャケット(26)も押し上げて、前記圧縮性部材(48)を圧縮し、このとき、前記開口(41)内で移動可能な前記球体(43)は、前記第4座部(45)に向けて移動可能であり、前記第1軸体(2)の前記固定用部材(14)は、前記円錐台部(15)の前記端部(16)の前記拡径部(17)が前記第2シャンク部(27)の前記開口(41)の位置またはそのわずかに下方に達するまで、前記中空体(23)の前記上端開口部(42)から前記箱状本体(22)の中に挿入されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の連結機構。
  12. 供給された前記加圧エアの放出により、前記圧縮性部材(48)が前記ジャケット(26)及び前記ピストン(28)を下方に押し下げ、前記球体(43)が、前記ジャケット(26)によって押されることにより、前記第4座部(45)から出て、その一部が前記開口(41)から突出し、前記円錐台部(15)と前記円錐台部(15)の前記端部(16)との間の結合領域に作用して、前記固定用部材(14)が係合により固定されることを特徴とする請求項11に記載の連結機構。
  13. 前記ジャケット(26)は、前記第1心出しブッシュ(6)に対する前記固定用部材(14)の位置ずれに適応して横方向に移動可能であることを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に記載の連結機構。
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