JP2014065085A - 締付装置 - Google Patents

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Yasuhide Hayashi
泰英 林
Masakazu Miyahara
正和 宮原
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Abstract

【課題】種類の異なるワークの締付作業を順次行う製造ラインであってもワークの組立時間を短くできる低コストな締付装置を提供する。
【解決手段】水平方向に延びる第1ガイドレール41を備える。第1ガイドレール41に沿ってスライド移動する2つの第1スライド部材42を備える。各第1スライド部材42にそれぞれ取り付けられ、第1ガイドレール41と直交する方向に延びる互いに平行な第2ガイドレール51を備える。第2ガイドレール51に沿ってスライド移動する第2スライド部材52を備える。第2スライド部材に取り付けられた上下に延びる第3ガイドレール61を備える。第3ガイドレール61に沿ってスライド移動する第3スライド部材62を備える。第3スライド部材に取り付けられ、回転軸心が第3ガイドレール61に沿って延びる電動トルクレンチ7を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の締付部材をワークに設けられた複数の被締付部にそれぞれ締め付ける締付装置に関する。
従来より、自動車の製造ラインでは、ワークを組み立てる際に、ボルトやナットといった複数の締付部材をワークに設けられた複数の被締付部にそれぞれ自動で締め付けることによりワークの組立時間の短縮を行うようにしている。
例えば、特許文献1に開示されている締付装置は、略直方体形状の本体ベースがフロアに固定され、該本体ベースの上面には、一対のスライドレールが平行に敷設されている。該両スライドレールには、板状の移動ベースが、スライド可能に取り付けられ、上記移動ベースのスライド方向一端には、上下に延びる支柱の下端が固定されている。該支柱上端には、反移動ベース側に水平に延びる平面視で矩形状の枠部材が固定され、該枠部材内方には、ラックアンドピニオン構造により、上記移動ベースのスライド方向と交差する水平方向に移動する板部材が設けられている。該板部材には、当該板部材から下方に延びる昇降ユニットが取り付けられ、該昇降ユニットの下端には、回転軸心が上下に向くように電動トルクレンチが取り付けられている。そして、上記移動ベース及び板部材の位置を移動させるとともに電動トルクレンチを昇降させて各締付部材をワークの各被締付部に順に締め付けるようになっている。
特開2001−162462号公報(段落0009〜0022欄、図1,2)
ところで、ワークの組立時間をさらに短くするためには、例えば、上述の如き特許文献1の締付装置を2基用意してワークを挟んで対向配置させ、一方の締付装置側のワークの領域を一方の締付装置の電動トルクレンチで、他方の締付装置側のワークの領域を他方の締付装置の電動トルクレンチで締付作業を同時に行わせることが考えられる。
しかし、上述の如き締付装置を対向配置すると、締付装置が1基のときに比べて2倍の製作コストが必要になってしまう。
また、ワークの種類によっては各被締付部がワークの中の偏った領域に集中するものもあり、種類の異なるワークの締付作業を順次行う製造ラインにおいて、一方の締付装置の電動トルクレンチで、他方の締付装置側のワークの領域の締付作業が行えないと、各被締付部が偏った領域にあるワークが製造ラインに流れる際にワークの組立時間が短くならない。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、種類の異なるワークの締付作業を順次行う製造ラインであってもワークの組立時間を短くできる低コストな締付装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の電動トルクレンチの所定の方向の直線移動を1つのガイドレールで行うようにしたことを特徴とする。
すなわち、第1の発明では、複数の締付部材をワークに設けられた複数の被締付部にそれぞれ締め付ける締付ユニットと、該締付ユニットを支持する架台とを備え、上記締付ユニットは、上記架台に支持される第1ガイドレールと、該第1ガイドレールに取り付けられ、当該第1ガイドレールに沿ってスライド移動する複数の第1スライド部材と、該複数の第1スライド部材にそれぞれ取り付けられ、上記第1ガイドレールと直交する方向に延びる互いに平行な第2ガイドレールと、該第2ガイドレールに取り付けられ、当該第2ガイドレールに沿ってスライド移動する第2スライド部材と、該第2スライド部材に取り付けられ、上記第1及び第2ガイドレールと共通する直交方向に延びる第3ガイドレールと、該第3ガイドレールに取り付けられ、当該第3ガイドレールに沿ってスライド移動する第3スライド部材と、該第3スライド部材に取り付けられ、回転軸心が上記第3ガイドレールに沿って延びる電動トルクレンチとを備えていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記第1スライド部材は、上記第1ガイドレールに2つ取り付けられ、上記電動トルクレンチは、上記両第2ガイドレール間に位置していることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記締付ユニットは、上記第2ガイドレールに沿って延びる方向に対向して一対設けられ、互いに対向する第2ガイドレールの端部が一体に連結されていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記第1ガイドレールは、長手方向に離れた少なくとも2箇所で上記架台に支持されていることを特徴とする。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、上記電動トルクレンチは、回転軸を有するトルクレンチ本体と、上記回転軸に着脱可能に取り付けられ、当該回転軸と一体に回転するソケットとを備え、上記架台には、種類の異なる上記締付部材にそれぞれ対応する複数のソケットを載置するソケット載置台が上記電動トルクレンチの移動範囲内に設けられていることを特徴とする。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、上記電動トルクレンチは、上記第3スライド部材に水平方向に並んで互いに接離可能に一対取り付けられていることを特徴とする。
第1の発明では、複数の第2ガイドレールが1つの第1ガイドレール上を移動するので、各第2ガイドレールのうちの所定の第2ガイドレールの位置近傍まで他の第2ガイドレールを移動させることができる。したがって、所定の第2ガイドレールに沿って移動する電動トルクレンチで締付作業をしているワークの領域に他の第2ガイドレールに沿って移動する電動トルクレンチを移動させて締付作業を行うことができるようになり、ワークの中で各被締付部が偏っていても複数の電動トルクレンチで同時に締付作業が可能となってワークの組立時間を短くすることができる。また、1つの第1ガイドレールに複数の第2ガイドレールが取り付けられ、1つの第1ガイドレール毎に1つずつ第2ガイドレールを取り付けるのでは無いので、部品点数が減って製造コストを抑えることができる。
第2の発明では、両第2ガイドレールを互いに接近させたときに当該両第2ガイドレール上を移動する両電動トルクレンチを互いに近づけることができるので、ワークにピッチ間隔の狭い複数の被締付部があっても両電動トルクレンチを用いて同時に締付作業を行うことができる。
第3の発明では、連結された2つの第2ガイドレール上を2つの第3ガイドレールが移動可能となるので、一方の第3ガイドレールの位置近傍まで他方の第3ガイドレールを移動させることができる。したがって、一方の第3ガイドレールに沿って移動する電動トルクレンチで締付作業をしているワークの領域に他方の第3ガイドレールに沿って移動する電動トルクレンチを移動させて締付作業を行うことができ、ワークの中で各被締付部が偏っていても複数の電動トルクレンチで同時に効率良く締付作業が可能となって、第1の発明に比べてさらにワークの組立時間を短くすることができる。
第4の発明では、第1ガイドレールの支持剛性を高めることができ、各電動トルクレンチの締付動作の際に第1ガイドレールが撓んで締付力が低下するといったことを防止して確実に締付作業を実施することができる。
第5の発明では、トルクレンチ本体に取り付けられたソケットをソケット載置台に載置された他のソケットに変更することができるので、締付部材の種類が変わっても当該締付部材の締め付けを確実に行うことができる。
第6の発明では、複数の被締付部が略直線状に2列に接近して並設されているような場合において、接近する対になった被締付部の締め付けを同時に行うことができ、しかも、同時に締め付ける被締付部間のピッチを簡単に変更できるので、組立時間を短縮させることができる。
本発明の実施形態1に係る締付装置の正面図である。 本発明の実施形態1に係る締付装置の側面図である。 本発明の実施形態1に係る締付装置の平面図である。 図3のA矢視図である。 実施形態1のソケット載置台の平面図である。 実施形態1のソケット載置台の側面図である。 電動トルクレンチの回転軸周りの断面図であり、回転軸にソケットを取り付けた状態を示す。 電動トルクレンチの回転軸周りの断面図であり、回転軸からソケットを取り外した状態を示す。 本発明の実施形態2の図3相当図である。 本発明の実施形態3の図4相当図であり、(a)は、2つの電動トルクレンチを最も接近させた状態を、(b)は、2つの電動トルクレンチを最も離間させた状態を示す。 本発明の実施形態3の図5相当図である。 本発明の実施形態3の図6相当図である。 実施形態3のソケット載置台の正面図である。 本発明の実施形態3の図7相当図である。 本発明の実施形態3の図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1乃至図3は、本発明の実施形態1に係る締付装置1を示す。該締付装置1は、種類の異なる自動車のオイルパンP(ワーク)を順次製造するラインに配置され、該オイルパンPの上面側に設けられた複数の螺合部P1(被締付部)にそれぞれ複数のボルトB(締付部材)を上方から締め付ける締付ユニット2と、該締付ユニット2を支持する架台3とを備えている。
該架台3は、複数の金属製角筒フレームを略直方体形状に組み立てたメインフレーム31を備え、該メインフレーム31の下端側四隅近傍には、当該メインフレーム31の高さを調節可能な脚フレーム32が設けられている。
上記メインフレーム31の上端側は、当該メインフレーム31の長手方向に沿って互いに平行に延びる一対の第1フレーム31aと、該両第1フレーム31aの端部同士を連結して平行に延びる一対の第2フレーム31bとで構成され、上記各第1フレーム31aの中央部分は、その長手方向両端部分より上方に位置して水平方向に延びている。
上記締付ユニット2は、上記メインフレーム31の長手方向に対向して一対設けられ、各締付ユニット2は、上記架台3に支持される第1ガイドレール41を備えている。
該第1ガイドレール41は、上記第2フレーム31bの上方に位置して上記両第1フレーム31a端部の上面間を橋絡している。すなわち、上記第1ガイドレール41は、当該第1ガイドレール41の長手方向両端の2箇所を上記架台3に支持されている。
上記第1ガイドレール41上部には、当該第1ガイドレール41と直交する水平方向に延びる断面略L字状の第1スライド部材42が第1ガイドレール41に沿う方向に所定の間隔をあけて一対取り付けられ、該各第1スライド部材42は、上記第1ガイドレール41内部に設けられた図示しないボールネジ機構及びサーボモータにより、上記第1ガイドレール41に沿ってスライド移動するようになっている。
上記各第1スライド部材42には、上記第1ガイドレール41と直交する方向に延びる互いに平行な第2ガイドレール51が取り付けられ、該各第2ガイドレール51は、上記各第1ガイドレール41から上記メインフレーム31の長手方向略中央の位置まで延出している。
上記各第2ガイドレール51の互いに対向する側には、上下に延びる断面略L字状の第2スライド部材52が取り付けられ、該第2スライド部材52は、上記各第2ガイドレール51内部に設けられた図示しないボールネジ機構及びサーボモータにより、上記各第2ガイドレール51に沿ってスライド移動するようになっている。
また、上記第1ガイドレール41の外側方には、側面視で略U字状のゴム製第1ケーブルベア53が開放側が対向するように第1ガイドレール41の延びる方向に所定の間隔をあけて配置され(図2参照)、上記第2ガイドレール51内部から上記第1ガイドレール41内部に延びる複数の配線(図示せず)が束ねてまとめられている。
上記各第2スライド部材52には、上下に延びる第3ガイドレール61の下端側が取り付けられ、該第3ガイドレール61は、上記両第2ガイドレール51間に位置している。
上記第3ガイドレール61の反第1ガイドレール41側には、上下に延びる第3スライド部材62が取り付けられ、該第3スライド部材62は、上記第3ガイドレール61内部に設けられた図示しないボールネジ機構及びサーボモータにより、上記第3ガイドレール61に沿ってスライド移動するようになっている。
また、上記各第2ガイドレール51の上方で、且つ、上記第2スライド部材52の側方には、正面視で略U字状のゴム製第2ケーブルベア63が反第1ガイドレール41側に開放するように配置され(図1参照)、上記第3ガイドレール61内部から上記第2ガイドレール51内部に延びる複数の配線(図示せず)が束ねてまとめられている。
上記第3スライド部材62は、図3及び図4に示すように、上記第3ガイドレール61に沿って延びる平面視で略U字状の補強部65と、該補強部65の下端側に固定された支持板部66とを備えている。
上記補強部65には、上記第3スライド部材62を軽量化するための複数の軽量化用孔65aが貫通形成され、上記支持板部66の上記補強部65開放側には、貫通孔66aが上下に貫通形成されている。
該貫通孔66aには、回転軸心が上記第3ガイドレール61に沿って延びる電動トルクレンチ7が嵌挿されて固定され、上記各第3ガイドレール61に取り付けられた2つの電動トルクレンチ7は、上記両第2ガイドレール51間に位置している。
上記電動トルクレンチ7は、回転軸70を下端に有する上下に細長い略円柱状のトルクレンチ本体7aと、上記回転軸70に着脱可能に取り付けられ、当該回転軸70と一体に回転するソケット7bとを備えている。
該ソケット7bは、図6乃至図8に示すように、細長い略円柱状のソケット本体7cと、該ソケット本体7cの上端寄りの位置から径方向外側に延出する平面視で略六角形状の環状延出部7dとを備え、上記ソケット本体7cの上端には、柱中心が回転軸心と一致する略六角柱形状の回転防止部7eが設けられている。
上記ソケット本体7c外周面の上記回転防止部7e近傍には、回転軸心周りに延びる環状凹部7fが形成され、該環状凹部7fの断面は、緩やかに湾曲して後述するボール部材9の外周面に対応している。
上記回転軸70は、上方が閉塞するとともに下方に開口する中空部71aを有する回転軸本体71を備えている。
上記中空部71a上部の横断面は、上記回転防止部7eの横断面に対応する略六角形状をなし、上記中空部71aに下方からソケット本体7cを挿入すると、上記回転防止部7eが上記回転軸本体71の閉塞側に嵌合してトルクレンチ本体7aに対してソケット7bが回転軸心周りに回転するのを防止するようになっている。
上記回転軸本体71における上記中空部71aの上下方向中途部に対応する位置には、互いに対向する一対の連通孔71bが上記中空部71aに連通するように形成され、上記各連通孔71bは、上記中空部71aに下方からソケット本体7cを挿入した状態で、上記環状凹部7fに対応する位置となっている。
上記各連通孔71bには、それぞれボール部材9が収容されている。上記連通孔71bの中空部71a側の開口径は、その他の部分の径より小さく形成され、上記ボール部材9の一部が上記回転軸本体71の内周面から中空部71aに突出した状態で上記ボール部材9の中空部71a側への移動を規制するようになっている。
上記回転軸本体71の上記連通孔71bより開口側には、径方向外側に張り出す第1環状張出部72が設けられる一方、上記回転軸本体71の上記連通孔71bより閉塞側には、径方向外側に張り出す第2環状張出部73が設けられ、該第2環状張出部73の張出端部は、上記第1環状張出部72の張出端部より外側に位置している。
上記回転軸本体71の開口側には、両端が開口する筒部材74がスライド可能に外嵌合されている。
該筒部材74は、リング状の筒本体74aを備え、上記筒部材74を上方にスライドさせると、上記筒本体74aの上端が上記第2環状張出部73の下面に当接するようになっている。
上記筒本体74aの筒中心線方向略中央には、外側方に突出する第1環状突条部74bが筒中心線周りに設けられている。
また、上記筒本体74aの筒中心方向上端寄りには、内側方に突出する第2環状突条部74cが筒中心線周りに設けられている。
該第2環状突条部74cの延出端は上記回転軸本体71の外周面に摺接可能に接触しており、上記第2環状突条部74c上方には、空間S1が回転軸本体71及び筒本体74aの間に形成され、上記第2環状突条部74c下方には、空間S2が回転軸本体71及び筒本体74aの間に形成されている。
さらに、上記筒本体74aの上記空間S2に対応する内周面には、上半部分より下半部分の方が外側に位置するように上下中程に段差部74dが形成され、上記第1環状張出部72の延出端が上記筒本体74aの段差部74dより下側の内周面に摺接可能に接触するとともに、上記筒部材74が下方にスライドすると、上記段差部74dが第1環状張出部72の上面に当接するようになっている。
上記回転軸本体71の上記空間S2に対応する部分には、コイルバネSp1が外装され、該コイルバネSp1の上端は上記第2環状突条部74cの下面に、下端は上記第1環状張出部72の上面に接触しており、上記コイルバネSp1は、上記回転軸本体71に対して上記筒部材74を上方付勢している。
そして、図7に示すように、上記筒部材74を上記コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライドさせ、且つ、ソケット本体7cの上端側を回転軸本体71の中空部71aに挿入した状態で、上記筒部材74を上記コイルバネSp1の付勢力で上方にスライドさせると、上記ボール部材9は上記第2環状突条部74cによって中空部71a側に押されて一部が上記連通孔71bから中空部71aに突出するようになっていて、突出したボール部材9がソケット7bの環状凹部7f壁面を圧接することで、ソケット7bが回転軸70に取り付けられるようになっている。
また、図8に示すように、上記筒部材74を上記コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライドさせると、上記ボール部材9は上記第2環状突条部74cによって中空部71a側に押されなくなることで上記空間S1側に移動し、上記ソケット7bの環状凹部7f壁面から離れてソケット7bの回転軸70への取付状態を解除するようになっている。
上記支持板部66の下面には、図4に示すように、上下に延びるエアシリンダ67が固定され、該エアシリンダ67は、角柱状をなすシリンダ本体67aと、該シリンダ本体67aの下端から上下に伸縮するロッド67bと、該ロッド67b下端に固定され、上記筒部材74の第1環状突条部74bの上面に当接するリング部材67cとを備えている。
上記エアシリンダ67を作動させると、上記ロッド67bが上下に伸縮するようになっていて、上記ロッド67bを下方に伸ばすと上記リング部材67cがコイルバネSp1の付勢力に抗して上記第1環状突条部74bを下方に押圧するようになっている。
一方、上記ロッド67bを上方に縮めると、上記リング部材67cが上方に移動するとともに、コイルバネSp1の付勢力により、回転軸本体71に対して筒部材74が上方にスライドするようになっている。
また、上記各第3ガイドレール61の上方には、正面視で略U字状のゴム製第3ケーブルベア68が上記各第3ガイドレール61上部を跨ぐように取り付けられ(図1参照)、上記第3ガイドレール61内部から上記電動トルクレンチ7の上端まで延びる配線(図示せず)が束ねてまとめられている。
そして図示しない制御盤により、各第1、第2及び第3スライドレール41、51、61内のサーボモータ(図示せず)を駆動させて第1、第2及び第3スライド部材42、52、62を移動させ、締付作業を行う各螺合部P1に対応する上方の位置まで各電動トルクレンチ7を移動させるようになっている。
上記各第2フレーム31bの互いに対向する側には、図5に示すように、種類の異なるボルトBにそれぞれ対応する3つのソケット7bを載置可能なソケット載置台8が上記第2フレーム31bに沿う方向に所定の間隔をあけて一対突設され、上記電動トルクレンチ7の移動範囲内に位置している。
上記ソケット載置台8の突出端側には、第2フレーム31bに沿って延びる載置プレート80が設けられている。
該載置プレート80には、上記ソケット載置台8の突出側に開放する平面視で略U字状の切欠部8aが上記第2フレーム31bに沿う方向に所定の間隔をあけて3つ形成され、該各切欠部8aの第2フレーム31bに沿う方向の幅は、上記ソケット本体7cの径より大きく、且つ、上記環状延出部7dの径より小さく形成されている。
また、上記載置プレート80上面の上記切欠部8a周縁には、他の部分よりも下方に位置する段差面部80aが形成され、該段差面部80aは、平面視で正六角形状をなし、上記ソケット7bの環状延出部7dの外周形状に対応している。
そして、上記各切欠部8aの開放側から上記ソケット本体7cを径方向に挿入し、且つ、上記段差面部80aに上記環状延出部7dを上方から当接させて上記各ソケット7bをソケット載置台8に載置するようになっている。
次に、上記締付装置1の4つの電動トルクレンチ7の締付作業について説明する。
まず、図示しない制御盤により、各第1、第2及び第3スライドレール41、51、61内のサーボモータ(図示せず)を駆動させて第1、第2及び第3スライド部材42、52、62を移動させ、締付作業を行う各螺合部P1に対応する上方の位置まで各電動トルクレンチ7を移動させる。
そして、上記電動トルクレンチ7のソケット7bを回転させるとともに、上記第3スライド部材62を下方に移動させて上記ソケット7bを上記ボルトBに外嵌合させて当該ボルトBを上記螺合部P1に螺合させる。
上記4つの電動トルクレンチ7は、それぞれ主な作業領域が予め決められており、その作業領域は、図3に示すように、一方の締付ユニット2側における第1ガイドレール41長手方向一方側領域X1及び他方側領域X2と、他方の締付ユニット2側における第1ガイドレール41長手方向一方側領域X3及び他方側領域X4とである。
しかし、例えば、オイルパンPの各螺合部P1がオイルパンP内の上記領域X2に対応する位置に偏っているような場合、図3の仮想線に示すように、主に領域X1で作業する電動トルクレンチ7を領域X2まで移動させて領域X2に位置する各螺合部P1の締付作業を2つの電動トルクレンチ7で順次行う。
次に、回転軸70からのソケット7bの取り外しについて説明する。
まず、ソケット載置台8のソケット7bが挿入されていない切欠部8aにトルクレンチ本体7aに取り付けられた状態のソケット7bを挿入する。
次に、上記エアシリンダ67を作動させてロッド67bを下方に伸ばす。すると、リング部材67cが回転軸70の第1環状突条部74bを下方に押圧し、上記筒部材74が上記コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライドする。
そして、図8に示すように、上記筒部材74の第2環状突条部74cがボール部材9を中空部71a側に押さなくなって上記ボール部材9が空間S1側に移動し、上記ボール部材9が上記ソケット7bの環状凹部7fから離れてソケット7bの回転軸70への取付状態が解除される。
その後、トルクレンチ本体7aを上方に移動させてトルクレンチ本体7aとソケット7bとが切り離される。
次に、ソケット7bの回転軸70への取り付けについて説明する。
まず、上記ソケット載置台8に載置されたソケット7bのうち、次に締付作業を行うボルトBに対応するソケット7bの上方にトルクレンチ本体7aを移動させる。
次いで、上記エアシリンダ67を作動させてロッド67bを下方に伸ばし、図8に示すように、上記筒部材74をコイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライドさせた状態で上記ソケット7bの上端部分に上記回転軸70の回転軸本体71を上方から外嵌合させる。
しかる後、上記エアシリンダ67を作動させてロッド67bを上方に縮める。すると、リング部材67cが上方に移動するとともに、コイルバネSp1の付勢力により、回転軸本体71に対して筒部材74が上方にスライドする。そして、図9に示すように、上記第2環状突条部74cがボール部材9を中空部71a側に押してボール部材9の一部が連通孔71bから中空部71aに突出するとともに突出したボール部材9がソケット7bの環状凹部7f壁面を圧接して、ソケット7bが回転軸70に取り付けられる。
以上より、本発明の実施形態1によると、2つの第2ガイドレール51が1つの第1ガイドレール41上を移動するので、各第2ガイドレール51のうちの一方の第2ガイドレール51の位置近傍まで他方の第2ガイドレール51を移動させることができる。したがって、一方の第2ガイドレール51に沿って移動する電動トルクレンチ7で締付作業をしているオイルパンPの領域に他方の第2ガイドレール51に沿って移動する電動トルクレンチ7を移動させて締付作業を行うことができるようになり、オイルパンPの中で各螺合部P1が偏っていても2つの電動トルクレンチ7で同時に締付作業が可能となってオイルパンPの組立時間を短くすることができる。
また、1つの第1ガイドレール41に2つの第2ガイドレール51が取り付けられ、1つの第1ガイドレール41毎に1つずつ第2ガイドレール51を取り付けるのでは無いので、部品点数が減って製造コストを抑えることができる。
さらに、2つの電動トルクレンチ7が1つの第1ガイドレール41上を移動する両第2ガイドレール51間に位置するので、両第2ガイドレール51を互いに接近させたときに当該両第2ガイドレール51上を移動する両電動トルクレンチ7を互いに近づけることができ、オイルパンPにピッチ間隔の狭い複数の螺合部P1があっても両電動トルクレンチ7を用いて同時に締付作業を行うことができる。
それに加えて、各第1ガイドレール41は、当該第1ガイドレール41の両端部分を上記架台3に支持されているので、第1ガイドレール41の支持剛性が高く、各電動トルクレンチ7の締付動作の際に第1ガイドレール41が撓んで締付力が低下するといったことを防止して確実に締付作業を実施することができる。
そして、トルクレンチ本体7aに取り付けられたソケット7bをソケット載置台8に載置された他のソケット7bに変更することができるので、ボルトBの種類が変わっても当該ボルトBの締め付けを確実に行うことができる。
《発明の実施形態2》
図9は、本発明の実施形態2に係る締付装置1を示す。この実施形態2では、上記締付ユニット2が上記第2ガイドレール51に沿って延びる方向に対向して一対設けられ、互いに対向する第2ガイドレール51の端部が一体に連結されている点が実施形態1と異なるだけで、その他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
実施形態2の締付装置1では、両締付ユニット2の対向する第2ガイドレール51端部が連結しているので、図9の仮想線に示すように、2つの第2スライド部材52(第3ガイドレール61)が連結された2つの第2ガイドレール51に沿ってスライド移動可能になっている。
そして、締付装置1の4つの電動トルクレンチ7で締付作業を行う際、例えば、オイルパンPの各螺合部P1がオイルパンP内の上記領域X3に対応する位置に偏っているような場合、領域X1で作業する電動トルクレンチ7を領域X3まで移動させて領域X3に位置する各螺合部P1の締付作業を2つの電動トルクレンチ7で順次行う。
以上より、本発明の実施形態2によると、連結された2つの第2ガイドレール51上を2つの第3ガイドレール61が移動可能となるので、一方の第3ガイドレール61の位置近傍まで他方の第3ガイドレール61を移動させることができる。したがって、一方の第3ガイドレール61に沿って移動する電動トルクレンチ7で締付作業をしているオイルパンPの領域に他方の第3ガイドレール61に沿って移動する電動トルクレンチ7を移動させて締付作業を行うことができ、オイルパンPの中で各螺合部P1が偏っていても複数の電動トルクレンチ7で同時に効率良く締付作業が可能となって、実施形態1の構造に比べてさらにオイルパンPの組立時間を短くすることができる。
《発明の実施形態3》
図10は、本発明の実施形態3に係る締付装置1の電動トルクレンチ7を示す。この実施形態3では、上記電動トルクレンチ7が1つの第3スライド部材62に水平方向に並んで一対取り付けられている点と、電動トルクレンチ7及びソケット載置台8の一部構造とが実施形態1と異なるだけで、その他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみ説明する。
上記第3スライド部材62の支持板部66には、実施形態1の如きエアシリンダ67が取り付けられておらず、回転軸心が上下に向くように2つの電動トルクレンチ7が並設されている。
上記支持板部66の下部には、水平方向にスライドするスライダ69aを有する電動アクチュエータ69が取り付けられ、上記スライダ69aには、一方の電動トルクレンチ7が固定されている。
一方、他方の電動トルクレンチ7は、上記支持板部66に直接固定されている。
そして、上記電動アクチュエータ69を駆動させて上記スライダ69aを図10(a)に示すように、水平方向一方側に移動させると、両電動トルクレンチ7を互いに接近させることができ、図10(b)に示すように、水平方向他方側に移動させると、両電動トルクレンチ7を離間させることができるようになっている。
実施形態3の回転軸70は、図14及び図15に示すように、上下に延びる略円柱状の回転軸本体75を備え、該回転軸本体75の下端には、当該回転軸本体75の径より小径な略柱形状の継手部76が下方に突設されている。
該継手部76の上半部分は円柱形状をなし、その外周面には、回転軸心周りに延びる環状凹部76aが形成され、上記継手部76の下半部分は略六角柱形状の回転防止部76bを構成している。
実施形態3のソケット7bは、上下に延びる略円柱状のソケット本体77を備え、その上下の長さは、実施形態1のソケット7bより短くなっている。
該ソケット本体77の上部には、上方に開口する中空部77aが形成される一方、下部には、下方に開口して上記ボルトBに外嵌合する嵌合凹部77bが形成されている。
上記中空部77a下部の横断面は、上記回転防止部76bの横断面に対応する略六角形状をなし、上記中空部77aに上方から回転軸70の継手部76を挿入すると、上記回転防止部76bが上記ソケット本体77に嵌合してトルクレンチ本体7aに対してソケット7bが回転軸心周りに回転するのを防止するようになっている。
上記ソケット本体77における上記中空部77aの上下方向中途部に対応する位置には、互いに対向する一対の連通孔77cが上記中空部77aに連通するように形成され、上記各連通孔77cは、上記中空部77aに上方から回転軸70の継手部76を挿入した状態で、上記環状凹部76aに対応する位置となっている。
上記各連通孔77cには、それぞれボール部材9が収容されている。上記連通孔77cの中空部77a側の開口径は、その他の部分の径より小さく形成され、上記ボール部材9の一部が上記ソケット本体77の内周面から中空部77aに突出した状態で上記ボール部材9の中空部77aへの移動を規制するようになっている。
上記ソケット本体77の上端周縁には、径方向外側に張り出す断面略L字状の第1環状張出部77dが設けられる一方、上記ソケット本体77の上下略中央には、径方向外側に張り出す第2環状張出部77eが設けられている。
上記第1環状張出部77dの張出端部は、上記第2環状張出部77eの張出端部より外側に位置しており、その外形は、平面視で略六角形状をなしている。
上記ソケット7bの上部には、両端が開口する筒部材78がスライド可能に外嵌合されている。
上記筒部材78は、リング状の筒本体78aを備え、上記筒部材78を上方にスライドさせると、上記筒本体78aの上端が上記第1環状張出部77dの下面に当接するようになっている。
上記筒本体78aの下端縁には、外側方に突出する第1環状突条部78bが設けられている。
また、上記筒本体78aの上端縁寄りには、内側方に突出する第2環状突条部78cが設けられ、該第2環状突条部78cの突出端は上記ソケット本体77の外周面に摺接可能に接触している。
そして、上記第2環状突条部78c上方には、空間S3がソケット本体77及び筒本体78aの間に形成される一方、上記第2環状突条部78c下方には、空間S4がソケット本体77及び筒本体78aの間に形成され、上記筒本体78aの空間S4に対応する内周面に上記第2環状張出部77eの張出端部が摺接可能に接触している。
上記ソケット本体77の上記空間S4に対応する部分には、コイルバネSp2が外装され、該コイルバネSp2の上端は上記第2環状突条部78cの下面に、下端は上記第2環状張出部77eの上面に接触しており、上記コイルバネSp2は、上記ソケット本体77に対して上記筒部材78を上方付勢している。
実施形態3のソケット載置台8は、図11に示すように、6つのソケット7bを載置可能となっている。
実施形態3の載置プレート80には、切欠部8aが第2フレーム31bに沿う方向に所定の間隔をあけて6つ形成され、該各切欠部8aの第2フレーム31bに沿う方向の幅は、上記筒本体78aの径より大きく、且つ、上記第1環状張出部77dの最大幅より小さく形成されている。
上記載置プレート80における第1フレーム31aに沿う方向の略中央には、図12に示すように、第2フレーム31bに沿う方向に延びる貫通孔80bが第2フレーム31bに沿う方向に所定の間隔をあけて3つ形成されている。
また、上記載置プレート80における各貫通孔80bの反切欠部8a側には、上下に延びる取付板82が突設され、各取付板82の切欠部8a側には、シリンダ83が固定されている。
該各シリンダ83は、図13に示すように、扁平な角柱状をなすシリンダ本体83aと、該シリンダ本体83aの下端から上下に伸縮する一対のロッド83bと、上記貫通孔80b内方に位置し、上記両ロッド83b下端を連結する連結部材83cと、上記載置プレート80下方に位置し、上記連結部材83c下面に固定された板部材81とを備え、該板部材81には、上記各切欠部8aに対応する凹部81aが一対形成されている。
そして、上記板部材81の一対の凹部81a及び当該両凹部81aに対応する両切欠部8aの開放側から上記2つの電動トルクレンチ7のソケット本体77を径方向に同時に挿入し、且つ、上記各段差面部80aに上記各ソケット本体77の第1環状張出部77dを上方から当接させて上記各ソケット7bをソケット載置台8に載置するようになっている。
また、上記ソケット7bをソケット載置台8に載置した状態で、上記シリンダ83を作動させると、上記ロッド83bが上下に伸縮するようになっていて、上記ロッド83bを下方に伸ばすと、上記板部材81がコイルバネSp2の付勢力に抗して上記第1環状突条部78bを下方に押圧するようになっている。
一方、上記ロッド83bを上方に縮めると、上記板部材81が上方に移動するとともに、コイルバネSp2の付勢力により、ソケット本体77に対して筒部材78が上方にスライドするようになっている。
そして、上記筒部材78を上記コイルバネSp2の付勢力に抗して下方にスライドさせ、且つ、上記回転軸本体75の継手部76をソケット本体77の中空部77aに挿入した状態で、上記筒部材78を上記コイルバネSp2の付勢力で上方にスライドさせると、図14に示すように、上記ボール部材9は上記第2環状突条部78cによって中空部77a側に押されて一部が上記連通孔77cから中空部77aに突出するようになっていて、突出したボール部材9が継手部76の環状凹部76a壁面を圧接することで、ソケット7bが回転軸70に取り付けられるようになっている。
また、図15に示すように、上記筒部材78を上記コイルバネSp2の付勢力に抗して下方にスライドさせると、上記ボール部材9は上記第2環状突条部78cによって中空部77a側に押されなくなって上記空間S3に移動し、上記継手部76の環状凹部76a壁面から離れてソケット7bの回転軸70への取付状態を解除するようになっている。
次に、回転軸70からのソケット7bの取り外しについて説明する。
まず、ソケット載置台8のソケット7bが挿入されていない切欠部8aにトルクレンチ本体7aに取り付けられた状態のソケット7bを挿入させる。
次に、板部材81を下方に移動させて第1環状突条部78bを下方に押圧し、上記コイルバネSp2の付勢力に抗して上記筒部材78を下方にスライドさせる。
すると、上記筒部材78の第2環状突条部78cがボール部材9を中空部77a側に押さなくなって上記ボール部材9が空間S3に移動し、図15に示すように、上記継手部76の環状凹部76aから離れてソケット7bの回転軸70への取付状態が解除される。
次に、ソケット7bの回転軸70への取り付けについて説明する。
まず、上記ソケット載置台8に載置されたソケット7bのうち、次に締付作業を行うボルトBに対応するソケット7bの上方にトルクレンチ本体7aを移動させる。
次に、板部材81を下方に移動させて第1環状突条部78bを下方に押圧し、図15に示すように、上記コイルバネSp2の付勢力に抗して上記筒部材78を下方にスライドさせた状態で上記ソケット7bの中空部77aに上記回転軸70の継手部76を上方から外嵌合させる。
しかる後、上記板部材81を上方に移動させる。すると、コイルバネSp2の付勢力により、ソケット7bに対して筒部材78が上方にスライドし、図14に示すように、上記第2環状突条部78cがボール部材9を中空部77a側に押してボール部材9の一部が連通孔77cから中空部77aに突出するとともに突出したボール部材9が回転軸70の環状凹部76a壁面を圧接して、ソケット7bが回転軸70に取り付けられる。
以上より、本発明の実施形態3によると、複数の螺合部P1が略直線状に2列に接近して並設されているようなオイルパンPの締付作業を行う際に、接近する対になった螺合部P1の締め付けを同時に行うことができ、しかも、電動アクチュエータ69によって同時に締め付ける螺合部P1のピッチを簡単に変更できるので、オイルパンPの組立時間を短くすることができる。
また、本発明の実施形態3では、ソケット7bを取り替える際のシリンダ83を電動トルクレンチ7側ではなく、ソケット載置台8側に設けているので、電動トルクレンチ7側の重量を軽くして、当該電動トルクレンチ7の移動が滑らかになる。
尚、本発明の実施形態1〜3では、架台3が各第1ガイドレール41の両端部分を支持しているが、これに限らず、長手方向に離れた少なくとも2箇所で支持していればよい。
また、本発明の実施形態1、3では、1つの第1ガイドレール41に対して2つの第2ガイドレール51を第1ガイドレール41と直交する方向に互いに平行に取り付けているが、複数の第2ガイドレール51を第1ガイドレール41と直交する方向に互いに平行に取り付けるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態1〜3では、第1及び第2ガイドレール41、51が水平方向に延び、第3ガイドレール61が上下に延びているが、第1及び第3ガイドレール41、61が水平方向の延び、第2ガイドレール51が上下に延びていてもよいし、第2及び第3ガイドレール51、61が水平方向に延び、第1ガイドレール41が上下に延びていてもよい。すなわち、第2ガイドレール51が第1ガイドレール41と直交する方向に延び、第3ガイドレール61が上記第1及び第2ガイドレール41、51と共通する直交方向に延びていればよい。
さらに、本発明の実施形態1〜3では、締付部材がボルトBの場合について説明しているが、締付部材がナットの場合にでも適用できる。
また、本発明の実施形態1〜3では、締付装置1をオイルパンPの締付作業に使用したが、これに限らず、例えば、カムキャブの組立時の締付作業においても上記締付装置1を使用することができ、ワークの種類にはこだわらない。
本発明は、複数の締付部材をワークに設けられた複数の被締付部にそれぞれ締め付ける締付装置に適している。
1 締付装置
2 締付ユニット
3 架台
7 電動トルクレンチ
7a トルクレンチ本体
7b ソケット
8 ソケット載置台
41 第1ガイドレール
42 第1スライド部材
51 第2ガイドレール
53 第2スライド部材
61 第3ガイドレール
62 第3スライド部材
69 電動アクチュエータ
70 回転軸
P1 螺合部(被締付部)
B ボルト(締付部材)

Claims (6)

  1. 複数の締付部材をワークに設けられた複数の被締付部にそれぞれ締め付ける締付ユニットと、
    該締付ユニットを支持する架台とを備え、
    上記締付ユニットは、上記架台に支持される第1ガイドレールと、
    該第1ガイドレールに取り付けられ、当該第1ガイドレールに沿ってスライド移動する複数の第1スライド部材と、
    該複数の第1スライド部材にそれぞれ取り付けられ、上記第1ガイドレールと直交する方向に延びる互いに平行な第2ガイドレールと、
    該第2ガイドレールに取り付けられ、当該第2ガイドレールに沿ってスライド移動する第2スライド部材と、
    該第2スライド部材に取り付けられ、上記第1及び第2ガイドレールと共通する直交方向に延びる第3ガイドレールと、
    該第3ガイドレールに取り付けられ、当該第3ガイドレールに沿ってスライド移動する第3スライド部材と、
    該第3スライド部材に取り付けられ、回転軸心が上記第3ガイドレールに沿って延びる電動トルクレンチとを備えていることを特徴とする締付装置。
  2. 請求項1に記載の締付装置において、
    上記第1スライド部材は、上記第1ガイドレールに2つ取り付けられ、
    上記電動トルクレンチは、上記両第2ガイドレール間に位置していることを特徴とする締付装置。
  3. 請求項2に記載の締付装置において、
    上記締付ユニットは、上記第2ガイドレールに沿って延びる方向に対向して一対設けられ、互いに対向する第2ガイドレールの端部が一体に連結されていることを特徴とする締付装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の締付装置において、
    上記第1ガイドレールは、長手方向に離れた少なくとも2箇所で上記架台に支持されていることを特徴とする締付装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の締付装置において、
    上記電動トルクレンチは、回転軸を有するトルクレンチ本体と、上記回転軸に着脱可能に取り付けられ、当該回転軸と一体に回転するソケットとを備え、
    上記架台には、種類の異なる上記締付部材にそれぞれ対応する複数のソケットを載置するソケット載置台が上記電動トルクレンチの移動範囲内に設けられていることを特徴とする締付装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の締付装置において、
    上記電動トルクレンチは、上記第3スライド部材に水平方向に並んで互いに接離可能に一対取り付けられていることを特徴とする締付装置。
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