JP2017006925A - コンタクトチップ交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オリフィスが取り付けられる溶接トーチにおいて、オリフィスがトーチ本体から脱落しないように短い作業時間でコンタクトチップを取り外すことができるコンタクトチップ交換装置を提供する。【解決手段】回転体4Aは、上端の開口からコンタクトチップ11を挿入するとその中心軸が回転軸心R2に一致した状態でコンタクトチップ11の先端側が係合する係合部40aを有す。リング部材6は、回転体4Aの上方に設けられ、リング部材6の中央には、コンタクトチップ11が通過可能で、且つ、脱落防止部材14を挿入した状態でその外周面に連係する連係孔6aが貫通形成される。回転体4Aは、連係孔6aにコンタクトチップ11を通過させるとともに脱落防止部材14の外周面を連係させ、且つ、係合部40aにコンタクトチップ11の先端側を係合させた状態で回転することにより、コンタクトチップ11をトーチ本体12から取り外す。【選択図】図12

Description

本発明は、アーク溶接に用いる溶接トーチのトーチ本体の先端部に螺合連結された棒状のコンタクトチップを自動で交換するコンタクトチップ交換装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1には、アーク溶接用の溶接トーチ先端部に螺合連結された棒状のコンタクトチップを効率良く交換するために、上記コンタクトチップを自動で交換する交換装置が開示されている。
該交換装置は、上端に開口する凹部を有する複数のチェンジャーを備え、該各チェンジャーは、駆動モータ及び歯車噛合機構によって上下方向に向く回転軸心周りに回転するようになっている。そして、上記凹部に上記コンタクトチップを嵌合させるとともに上記チェンジャーを回転させることにより、上記コンタクトチップを上記チェンジャーとともに回転させてトーチ本体から取り外すようになっている。
ところで、アーク溶接用の溶接トーチには、先端部分に筒状のオリフィスという部品を取り付け、溶接中におけるアーク周りをシールドするシールドガスの吐出圧力を上記オリフィスによって調節するものがある。
このオリフィスが取り付けられる溶接トーチは、一般的に、第1螺合穴が形成された突出部を有するトーチ本体と、中心軸上の両端に第1螺合部及び第2螺合穴が設けられ、中心軸周りの回転による上記第1螺合部の上記第1螺合穴への螺合でトーチ本体に取り付けられる脱落防止部材と、基端側に第2螺合部を有し、上記中心軸周りの回転による上記第2螺合部の上記第2螺合穴への螺合で上記脱落防止部材に取り付けられるコンタクトチップとを備え、上記オリフィスは、上記トーチ本体の突出部に外嵌合した状態で上記脱落防止部材が上記トーチ本体に取り付けられることによって当該トーチ本体からの脱落が防止されるようになっている。
そして、このオリフィスが取り付けられる溶接トーチにおいて、特許文献1の如き装置を用いて自動でコンタクトチップを交換したいという要求がある。
特開2002−192345号公報
しかし、特許文献1には、オリフィスに関する記載が全くなく、もし仮に、オリフィスが取り付けられる上述の如き溶接トーチのコンタクトチップを上記凹部に嵌合させるとともに上記チェンジャーを回転させると、第1螺合穴、第1螺合部、第2螺合穴、及び、第2螺合部が同軸上にあるので、第2螺合穴と第2螺合部との間の螺合が外れるのではなく、第1螺合穴と第1螺合部との間の螺合が外れてトーチ本体から脱落防止部材が外れてしまい、ひいては、オリフィスがトーチ本体から脱落してしまうおそれがある。
また、一般的に、上述の如き装置の作業時間を短くして、効率の良い製造ラインにしたいという要求もある。
本発明は、懸かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オリフィスが取り付けられる溶接トーチにおいて、オリフィスがトーチ本体から脱落しないように短い作業時間でコンタクトチップを取り外すことができるコンタクトチップ交換装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、回転体の係合部にコンタクトチップを挿入する動作によって脱落防止部材が回転体の回転軸心周りに回転しなくなるように工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、突出端面中央に第1螺合穴が形成された突出部を有するトーチ本体と、上記突出部に外嵌合する筒状オリフィスと、中心軸上の両端にそれぞれ第1螺合部及び第2螺合穴が設けられ、上記中心軸周りの回転による上記第1螺合部の上記第1螺合穴への螺合で上記トーチ本体に取り付けられて上記オリフィスの上記トーチ本体からの脱落を防止する脱落防止部材と、基端側に第2螺合部を有し、上記中心軸周りの回転による上記第2螺合部の上記第2螺合穴への螺合で上記脱落防止部材に取り付けられるコンタクトチップとを備えた溶接トーチ用のコンタクトチップ交換装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、回転軸心周りに回転可能に設けられ、回転軸心方向一方側に開口するとともに当該開口から上記コンタクトチップを挿入するとその中心軸が上記回転軸心に一致した状態で上記コンタクトチップの先端側が係合する係合穴が設けられた回転体と、該回転体の回転軸心方向一方側に当該回転体から所定の間隔をあけて設けられ、且つ、上記回転軸心周りの回転が規制され、上記コンタクトチップが通過可能で、且つ、上記脱落防止部材を挿入した状態でその外周面に連係する連係孔が貫通形成されたリング部材とを備え、上記回転体は、上記連係孔に上記コンタクトチップを通過させるとともに上記脱落防止部材の外周面を連係させ、且つ、上記係合穴に上記コンタクトチップの先端側を係合させた状態で回転することにより、上記コンタクトチップを上記トーチ本体から取り外すことを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、回転軸心方向一方側に開口するとともに上記リング部材を上記回転軸心方向にスライド可能に収容する中空部が内部に形成されたカバーケースと、上記中空部に設けられ、上記回転軸心方向に延びるピンと、上記中空部に設けられ、上記リング部材を上記回転軸心方向一方側に付勢するリング付勢手段とを備え、上記リング部材の外周部分には、上記回転軸心方向に延びてその回転軸心方向両端が開放する溝形状又は孔形状からなり、上記ピンをその外周面との間に隙間が形成されるように挿通させる挿通部が形成され、上記コンタクトチップ先端側の断面形状が、多角形状をなす一方、上記係合穴の断面形状が、上記コンタクトチップの先端側の断面形状に対応する多角形状をなし、上記脱落防止部材の断面形状が、多角形状をなす一方、上記連係孔の断面形状が、上記脱落防止部材の断面形状に対応する多角形状をなしていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記回転体を上記回転軸心方向にスライド移動させるスライド手段と、上記回転体を上記回転軸心方向一方側に付勢する回転体付勢手段とを備えていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記回転体は、上記回転軸心が上下方向に向くように配設され、上記係合穴は、回転軸心方向他方側が開口するとともに、上記コンタクトチップが回転軸心方向に移動可能となっていることを特徴とする。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、上記回転体を支持する支持プレートと、該支持プレートの下方において当該支持プレートに並設されたベースプレートと、上記支持プレートと上記ベースプレートとの間に設けられ、当該ベースプレートに対して上記支持プレートが傾くのを支持する傾動支持手段と、上記支持プレートと上記ベースプレートとの間で、且つ、上記傾動支持手段の周りに複数配置され、上端が上記支持プレートに固定される一方、下端が上記ベースプレートに固定された上下に伸縮する伸縮手段とを備えていることを特徴とする。
第6の発明では、第5の発明において、上記傾動支持手段は、上記支持プレート及び上記ベースプレートの一方に固定され、その固定された部分に近づくにつれて次第に縮径するように窪む湾曲凹面を有する第1支持部材と、上記支持プレート及び上記ベースプレートの他方に固定され、上記湾曲凹面に摺接可能に嵌合する湾曲凸面を有する第2支持部材とを備えていることを特徴とする。
第7の発明では、第5又は第6の発明において、上記伸縮手段は、伸縮可能なゴム部と、該ゴム部を上記支持プレート及び上記ベースプレートにそれぞれ取り付ける取付部とからなっていることを特徴とする。
第1の発明では、コンタクトチップをその中心軸が回転体の回転軸心と一致する姿勢で回転軸心に沿って回転体に近づけると、コンタクトチップがリング部材の連係孔を通過して回転体の係合穴に係合するとともに、脱落防止部材の外周面が上記連係孔に連係する。そして、その状態で回転体が回転すると、当該回転体の回転軸心周りの回転が規制された脱落防止部材に対してコンタクトチップがその中心軸周りに回転し、コンタクトチップが脱落防止部材から取り外されるとともに、脱落防止部材がトーチ本体に取り付けられたままの状態となる。したがって、オリフィスがトーチ本体から脱落することなくコンタクトチップをトーチ本体から取り外すことができるとともに、コンタクトチップをその中心軸が回転体の回転軸心と一致する姿勢で回転軸心に沿って回転体に近づける動作以外に複雑な動作を溶接トーチにさせる必要がないので、作業時間が嵩まない。
第2の発明では、コンタクトチップをその中心軸が回転体の回転軸心と一致する姿勢で回転軸心に沿って回転体に近づける際、脱落防止部材の断面形状が連係孔の断面形状に対して回転軸心周りにずれていると、コンタクトチップがリング部材の連係孔を通過した後、脱落防止部材はリング部材に接触するとともにリング付勢手段の付勢力に抗してリング部材を回転体側にスライド移動させる。そして、コンタクトチップが回転体の係合穴の開口周縁に接触するとともに、回転体が回転し始めることによって係合穴にコンタクトチップが係合すると、その係合時の衝撃によってリング部材がピンの外周面と挿通部の内周面との間に隙間がある分だけ中空部内を回転軸心方向と交差する方向に移動するか、或は、回転軸心周りに回転するといったように揺れ動き、これにより、脱落防止部材の断面形状が連係孔の断面形状に対応するようになる。そして、リング付勢手段の付勢力によってリング部材が回転体から離れるようにスライド移動して連係孔が脱落防止部材の外周面に連係する。このように、脱落防止部材の断面形状が連係孔の断面形状に対して回転軸心周りにずれていたとしても、コンタクトチップをその中心軸が回転軸心と一致する姿勢で回転軸心に沿って移動させるだけでリング部材と脱落防止部材とを互いに連係させることができる。
第3の発明では、コンタクトチップをその中心軸が回転体の回転軸心と一致する姿勢で回転軸心に沿って回転体に近づける際、コンタクトチップの断面形状が係合穴の断面形状に対して回転軸心周りにずれていると、コンタクトチップは回転体の係合穴周縁に接触するとともに回転体付勢手段の付勢力に抗して回転体をリング部材から離れるようにスライド移動させる。そして、その状態で回転体を回転させると、コンタクトチップの断面形状が係合穴の断面形状に対応することによって、回転体付勢手段の付勢力で回転体がリング部材に近づくようにスライド移動して係合穴にコンタクトチップの先端側が係合する。したがって、コンタクトチップを回転体の係合穴に係合させる際の回転体に加わる負荷を回転体付勢手段の縮む動作によって減らすとともに、コンタクトチップが係合穴に係合する際の衝撃が回転体付勢手段の付勢力によってさらに大きくなって脱落防止部材が中空部内を大きく揺れ動くことで、脱落防止部材の断面形状が連係孔の断面形状に対してさらに対応し易くなり、脱落防止部材とリング部材とを確実に連係させることができる。
第4の発明では、コンタクトチップが脱落防止部材から取り外されると、取り外されたコンタクトチップは、係合穴を伝って落下するとともに係合穴の回転軸心方向他方側の開口から下方に排出される。したがって、溶接トーチから取り外したコンタクトチップを効率良く装置から遠ざけて処分することができる。
第5の発明では、回転体の係合穴に対してコンタクトチップを傾斜した状態で挿入すると、コンタクトチップの傾斜に対応して支持プレートが傾動支持手段を中心に傾くとともに、各伸縮手段が支持プレートの傾きに応じた量だけ伸縮する。したがって、回転体の中空部に対してコンタクトチップを傾斜した状態で挿入してもトーチ本体に負荷をかけることなくコンタクトチップの交換を行うことができる。
第6の発明では、支持プレートは傾動支持手段における湾曲凸面と湾曲凹面との摺接動作によってあらゆる方向に滑らかに傾くので、トーチ本体に対してコンタクトチップの交換を行う際、コンタクトチップの傾き方が毎回ばらついたとしても、その各々の傾き方に応じて柔軟に支持プレートを傾かせることができる。
第7の発明では、伸縮手段を簡単な構造で伸縮させるようになるので、伸縮手段の製造単価が安くなって低コストな装置にできる。
本発明の実施形態に係るコンタクトチップ交換装置の斜視図である。 ギアボックス内部における各歯車の噛み合いを示す平面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 図3のV−V線における断面図である。 図1のVI−VI線における断面図である。 傾動ユニットの斜視図である。 図7の分解斜視図である。 図7のIX−IX線における断面図である。 図3の断面相当図であり、コンタクトチップをトーチ本体の先端部から取り外す直前の状態を示す。 図3の断面相当図であり、コンタクトチップをカバーケース内部に挿入した直後の状態を示す。 図3の断面相当図であり、コンタクトチップをトーチ本体の先端部から取り外している途中の状態を示す。 図3の断面相当図であり、コンタクトチップをトーチ本体の先端部から取り外した直後の状態を示す。 図6の断面相当図であり、コンタクトチップをトーチ本体の先端部に取り付ける直前の状態を示す。 図6の断面相当図であり、コンタクトチップをトーチ本体の先端部に取り付けている途中の状態を示す。 図6の断面相当図であり、コンタクトチップをトーチ本体の先端部に取り付けた直後の状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態にコンタクトチップ交換装置1を示す。このコンタクトチップ交換装置1は、鋼板等をアーク溶接にて溶接する際に使用する溶接トーチ10のトーチ構成部品であるコンタクトチップ11を自動で交換するためのものである。
上記溶接トーチ10は、図10乃至図16にも示すように、突出端面に円柱状の突起部12aを有する略円柱状のトーチ本体12を備え、上記突起部12aの突出端面中央には、図10に示すように、当該突起部12aの突出端に開口する第1螺合穴12bが形成されている。
上記突起部12aには、短い筒状のオリフィス13が着脱可能に外嵌合され、上記突起部12aの突出端面には、脱落防止部材14が取り付けられるようになっている。
該脱落防止部材14は、その中心軸C1に直交する方向の断面形状が正六角形状をなす角柱状をなしている。
上記脱落防止部材14における中心軸C1の延長方向一端中央には、上記第1螺合穴12bに螺合可能な第1螺合部14aが形成される一方、上記脱落防止部材14における上記中心軸C1の延長方向他端中央には、第2螺合穴14bが凹陥形成されている。
すなわち、上記脱落防止部材14の中心軸C1上の両端には、上記第1螺合部14aと上記第2螺合穴14bとがそれぞれ設けられ、上記脱落防止部材14は、当該脱落防止部材14の中心軸周りの回転による上記第1螺合部14aの上記第1螺合穴12bへの螺合で上記トーチ本体12に取り付けられて上記オリフィス13の上記トーチ本体12からの脱落を防止するようになっている。
上記コンタクトチップ11は、銅材を加工して形成された細い棒状をなし、先端部分は、先端に行くにつれて次第に縮径するテーパ状をなすとともに、先端側から中途部に亘る部分の中心軸に直交する方向の断面形状は、正六角形状をなしている。
また、上記コンタクトチップ11の基端側中央には、第2螺合部11aが突設され、上記コンタクトチップ11は、上記中心軸C1周りの回転による第2螺合部11aの上記第2螺合穴14bへの螺合で上記脱落防止部材14に取り付けられるようになっている。
尚、上記トーチ本体12の先端側には、上記溶接トーチ10の通常使用時において、上記オリフィス13、上記脱落防止部材14、及び、上記コンタクトチップ11を囲う筒状のノズル15(図1参照)が取り付けられるが、上記コンタクトチップ交換装置1は、溶接トーチ10からノズル15を取り外した状態で使用する。
上記コンタクトチップ交換装置1は、図1に示すように、厚みのある略三角形状をなす三角板状部2a及び該三角板状部2aに連続する矩形板状部2bからなる平面視で矢印形状のギアボックス2を備えている。
該ギアボックス2の矩形板状部2b下面には、圧縮エアを供給することにより回転するエアモータ3が取り付けられ、該エアモータ3の出力軸3aは、図2に示すように、上下方向に延びるとともに上記ギアボックス2の矩形板状部2b内部に臨んでいる。
上記ギアボックス2の矩形板状部2bの内方には、略円盤状の入力歯車21が上下方向に向く回転軸心R1周りに回転可能に設けられ、その中心部分には、上記出力軸3aが接続されている。
上記ギアボックス2における上記三角板状部2aの上記矩形板状部2bに連続する部分の上面、及び、上記三角板状部2aの三隅寄りの上面には、図3及び図6に示すように、円形をなす上側貫通孔2cがそれぞれ形成される一方、上記三角板状部2a下面の上記上側貫通孔2cに対応する箇所には、円形をなす下側貫通孔2dがそれぞれ形成されている。
上記互いに対応する上側貫通孔2cと下側貫通孔2dとの間には、略円盤状の出力歯車22がそれぞれ配設されている。
該各出力歯車22は、その中央部分に上下に張り出す幅広な回転軸22aを備え、該回転軸22a中央には、上下方向に貫通する第1スライド孔22b(スライド手段)が形成されている。
上記回転軸22aの上端部分は、上記上側貫通孔2cに嵌挿される一方、上記回転軸22aの下端部分は、上記下側貫通孔2dに嵌挿されている。
また、上記各出力歯車22は、上記回転軸22aの上端寄りの位置がベアリングB1を介して三角板状部2aに回転可能に支持され、且つ、上記回転軸22aの下端寄りの位置がベアリングB2を介して三角板状部2aに回転可能に支持されている。
そして、上記ギアボックス2における上記三角板状部2aの上記矩形板状部2bに連続する部分に位置する出力歯車22は、図2に示すように、上記入力歯車21に噛み合うとともに、上記三角板状部2aの三隅寄りに位置する3つの出力歯車22にも噛み合っていて、上記エアモータ3の出力軸3aの回転によって入力歯車21が回転すると、各出力歯車22が上下方向に向く回転軸心R2周りに回転するようになっている。
上記各出力歯車22の第1スライド孔22bには、図3及び図6に示すように、中心軸が上下方向に延びる筒状の回転体4が上下方向(回転軸心R2方向)にスライド移動可能に挿通されている。
上記各回転体4は、図示しないキー溝によって上記回転軸心R2周りに上記出力歯車22と回転一体となっていて、上記エアモータ3の出力軸3aが一方側に回転すると、入力歯車21及び出力歯車22を介して上記回転軸心R2周りに正回転(X1方向の回転)する一方、上記エアモータ3の出力軸3aが他方側に回転すると、入力歯車21及び出力歯車22を介して上記各回転体4が上記回転軸心R2周りに逆回転(X2方向の回転)するようになっている。
尚、便宜上、三角板状部2aの矩形板状部2bに連続する部分に位置する回転体4を回転体4Aと呼び、その他の3つの回転体4を回転体4Bと呼ぶことにする。
上記回転体4Aの内部には、上下方向(回転軸心R2方向)に延び、且つ、上下両端がそれぞれ開口する係合穴40が回転軸心R2上に形成され、上記係合穴40の上端寄りの位置には、内側方に突出するとともに回転軸心R2周りに延びる環状の係合部40aが設けられている。
該係合部40aの上記回転軸心R2に直交する方向の断面形状は、図5に示すように、正六角形状をなしていて、上記コンタクトチップ11の先端側から中途部に亘る部分の中心軸に直交する方向の断面形状に対応している。したがって、上記係合穴40の上端開口からコンタクトチップ11を挿入すると、その先端側が上記係合部40aに係合するようになっている。
また、上記回転体4Aの係合穴40は、上記コンタクトチップ11が上下方向(回転軸心R2方向)に移動可能となっている。
尚、上記各回転体4Bの係合穴40は、図14乃至図16に示すように、上端にのみ開口する凹状をなしていて、上記コンタクトチップ11が上下方向(回転軸心R2方向)に移動不可能である点だけが上記回転体4Aと異なっている。
上記回転体4A,4Bの下端寄りの外周面には、リング状のストッパ部材4aが嵌め込まれていて、上記回転体4A,4Bが上方にスライドすると、上記第1スライド孔22bの下側開口周縁に接触してそれ以上の回転体4A,4Bの上方へのスライド移動を規制するようになっている。
また、上記回転体4A,4Bの中途部には、外側方に突出するとともに回転軸心R2周りに延びる環状張出部4bが設けられている。
該環状張出部4bの上面は、上方に行くにつれて次第に縮径するテーパ面4cとなっている。
上記回転体4A,4Bの中途部には、第1コイルバネSp1(回転体付勢手段)が外装されている。
該第1コイルバネSp1は、その上端が上記環状張出部4bの下面に当接する一方、下端が上記第1スライド孔22bの上側開口周縁に当接していて、上記回転体4A,4Bを上方(回転軸心R2方向一方側)に付勢している。
上記三角板状部2a上面の上記回転体4Aに対応する位置には、上端(回転軸心R2方向一方側)に開口する中空部5aが内部に形成された略円筒状のカバーケース5が平面視で略星型状をなすフランジ部5bによって固定され、上記回転体4Aは、上記中空部5aに収容されている。
該中空部5aの上下方向中途部内周面には、内側方に突出するとともに回転軸心R2周りに延びる第1環状突条部51が形成されている。
該第1環状突条部51の下面は、上方に行くにつれて次第に縮径していて、上記テーパ面4cの形状に対応している。
また、上記第1環状突条部51の突出端面で形成される第2スライド孔51aは、上記回転体4Aにおける上記環状張出部4bより上方の外周面に対応している。
すなわち、上記回転体4Aの上部は、上記第1環状突条部51より上方に飛び出していて、上記第2スライド孔51aは、上記回転体4Aが上下方向にスライド移動する際、当該回転体4Aを案内するようになっている。
また、上記中空部5aの上側開口周縁には、内側方に突出するとともに回転軸心R2周りに延びる第2環状突条部52が形成され、該第2環状突条部52の突出端面で形成される開口部52aから上記中空部5aに溶接トーチ10を挿入するようになっている。
上記中空部5aにおける上記第1環状突条部51と上記第2環状突条部52との間には、中心軸が上下方向に延びる姿勢のリング部材6が収容されている。
すなわち、上記リング部材6は、上記回転体4Aの上方に当該回転体4Aから所定の間隔をあけて設けられ、上記中空部5aにおける上記第1環状突条部51と上記第2環状突条部52との間を上下動可能となっている。
上記リング部材6の中央には、上下方向(回転軸心R2方向)に貫通する連係孔6aが形成され、該連係孔6aの水平方向(回転軸心R2と直交する方向)の断面形状は、正六角形状をなしている。
上記連係孔6aの断面形状は、上記コンタクトチップ11が通過できる形状である一方、上記脱落防止部材14の中心軸C1に直交する方向の断面形状に対応していて、上記コンタクトチップ11を挿通させるとともに、上記脱落防止部材14を挿入した状態でその外周面に連係させることができるようになっている。
上記リング部材6の外周部分には、上下方向に延びてその上下方向両端が開放する凹状溝6b(挿通部)が周方向に4つ等間隔に形成されている。
また、上記中空部5aにおける上記第1環状突条部51と上記第2環状突条部52との間で、且つ、上記各凹状溝6bに対応する位置には、上下方向(回転軸心R2方向)に延びる4つのガイドピン7が設けられている。
該各ガイドピン7は、その外周面と上記各凹状溝6bの内周面との間に隙間S1が形成されるように上記各凹状溝6bに挿通されていて、上記リング部材6の上下方向(回転軸心R2方向)へのスライド移動を案内するとともに、上記リング部材6が回転軸心R2周りに回転しようとした際、15°〜25°以上の回転を規制するようになっている。
上記中空部5aにおける上記リング部材6の下方には、第2コイルバネSp2(リング付勢手段)が配設されている。
該第2コイルバネSp2の上端は、上記第2環状突条部52における開口部52aの下側周縁に当接する一方、上記第2コイルバネSp2の下端は、上記第1環状突条部51における第2スライド孔51aの上側周縁に当接していて、上記第2コイルバネSp2は、上記リング部材6を上方に付勢するようになっている。
また、上記第2コイルバネSp2の内径は、上記回転体4Aの外径より大きく形成され、図11に示すように、上記コンタクトチップ11が上下方向に通過可能となっていて、上記第2コイルバネSp2の下側部分は、上記回転体4Aの上記第1環状突条部51から上方に飛び出す部分に外装されている。
上記ギアボックス2の下方には、図1に示すように、平面視で略三角形状をなす傾動ユニット8が配設され、上記ギアボックス2の三角板状部2aの三隅と上記傾動ユニット8の三隅との間は、それぞれ上下方向に延びる連結シャフトSh1で連結されている。
上記傾動ユニット8は、図7乃至図9に示すように、平面視で略三角形状の支持プレート81と、該支持プレート81の下方において当該支持プレート81に並設された平面視で略三角形状のベースプレート82とを備え、上記支持プレート81は、上記ギアボックス2及び上記各連結シャフトSh1を介して上記各回転体4A,4Bを支持している。
上記ベースプレート82の略中央には、第1嵌合孔82aが形成され、上記ベースプレート82の三隅には、それぞれ第1取付孔82bが形成されている。
一方、上記支持プレート81の略中央には、第2嵌合孔81aが形成され、上記支持プレート81の上記各第1取付孔82bに対応する位置には、それぞれ第2取付孔81bが形成されている。
上記支持プレート81と上記ベースプレート82の間で、且つ、上記支持プレート81及び上記ベースプレート82の略中央には、上記ベースプレート82に対して上記支持プレート81が傾くのを支持する傾動支持機構83(傾動支持手段)が設けられている。
該傾動支持機構83は、上記第1嵌合孔82aに嵌合可能な第1嵌合部84aを下側に有する略円盤状の第1支持部材84を備え、上記第1嵌合部84aが上記第1嵌合孔82aに嵌合することにより上記第1支持部材84が上記ベースプレート82に固定されるようになっている。
上記第1支持部材84の上面には、当該第1支持部材84の上記ベースプレート82に固定された部分に近づくにつれて次第に縮径するように窪む湾曲凹面84bが形成されている。
一方、上記傾動支持機構83は、上記第2嵌合孔81aに嵌合可能な第2嵌合部85aを上側に有する略円盤状の第2支持部材85を備え、上記第2嵌合部85aが上記第2嵌合孔81aに嵌合することにより上記第2支持部材85が上記支持プレート81に固定されるようになっている。
上記第2支持部材85の下面には、上記湾曲凹面84bに摺接可能に嵌合する湾曲凸面85bが形成されている。
また、上記支持プレート81の三隅と上記ベースプレート82の三隅との間には、それぞれ上下方向に伸縮する伸縮体9(伸縮手段)が設けられている。
該伸縮体9は、シリコンゴムからなるゴム部91を備え、該ゴム部91は、上下両端から中央部分に行くにつれて次第に縮径する側面視で略鼓形状をなしている。
上記ゴム部91の下端には、第1突起92aが下面側中央に突設された略円盤状の第1取付部92が設けられ、上記第1突起92aを上記ベースプレート82の第1取付孔82bに嵌合させることにより上記伸縮体9の下端が上記ベースプレート82に固定されるようになっている。
一方、上記ゴム部91の上端には、第2突起93aが上面側中央に突設された略円盤状の第2取付部93が設けられ、上記第2突起93aを上記支持プレート81の第2取付孔81bに嵌合させることにより上記伸縮体9の上端が上記支持プレート81に固定されるようになっている。
そして、上記溶接トーチ10からコンタクトチップ11を取り外すために、上記溶接トーチ10をカバーケース5における開口部52aから中空部5aに挿入する際、リング部材6の連係孔6aの断面形状に対して脱落防止部材14の断面形状が回転軸心R2周りにずれていると(図4の仮想線参照)、図10及び図11に示すように、コンタクトチップ11がリング部材6の連係孔6aを通過するとともに、リング部材6の連係孔6aの上側開口周縁に脱落防止部材14が接触してリング部材6が第2コイルバネSp2の付勢力に抗して下方にスライド移動するようになっている。
また、回転体4Aにおける係合部40aの断面形状に対してリング部材6の連係孔6aを通過したコンタクトチップ11の断面形状が回転軸心R2周りにずれていると(図5の仮想線参照)、係合部40aの上端開口周縁にコンタクトチップ11の先端部分が接触して回転体4Aが第1コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライド移動するようになっている。
また、コンタクトチップ11によって回転体4Aが下方にスライド移動している状態で上記回転体4Aを正回転させると、図12に示すように、係合部40aの断面形状に対してコンタクトチップ11の断面形状が対応するとともに上記第1コイルバネSp1の付勢力によって回転体4Aが上方にスライド移動して上記コンタクトチップ11の先端部分が係合部40aに係合するようになっている。
また、上記コンタクトチップ11の先端部分が係合部40aに係合する際の衝撃によって上記リング部材6が中空部5a内で揺れ動くことでリング部材6の連係孔6aの断面形状に対して脱落防止部材14の断面形状が対応し、且つ、第2コイルバネSp2の付勢力によってリング部材6が上方にスライド移動して脱落防止部材14の外周面が連係孔6aと連係するようになっている。
そして、上記コンタクトチップ11の先端部分が係合部40aに係合した状態で、且つ、脱落防止部材14が連係孔6aに連係した状態で上記回転体4Aをさらに正回転させると、図13に示すように、脱落防止部材14に対してコンタクトチップ11がその中心軸周りに回転してトーチ本体12から取り外されるようになっている。
一方、コンタクトチップ11が取り外されたトーチ本体12に対して新しいコンタクトチップ11を取り付ける際、図14に示すように、コンタクトチップ11がセットされた回転体4Bに対して上記トーチ本体12を上方から接近させると、コンタクトチップ11の第2螺合部11aに上記脱落防止部材14の第2螺合穴14bの開口周縁が接触して回転体4Bが上記第1コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライド移動するようになっている。
また、脱落防止部材14がコンタクトチップ11に上方から接触することによって回転体4Bが下方にスライド移動している状態で、上記回転体4Bを逆回転させると、図15及び図16に示すように、上記第1コイルバネSp1の付勢力によって回転体4Bが上方にスライド移動しながら上記コンタクトチップ11の第2螺合部11aが脱落防止部材14の第2螺合穴14bに螺合してトーチ本体12にコンタクトチップ11が取り付けられるようになっている。
次に、上記コンタクトチップ交換装置1の交換作業のうちのコンタクトチップ11の取外作業について説明する。
まず始めに、溶接トーチ10による鋼板等へのアーク溶接作業が終了した後、図示しないノズル取外装置によってノズル15が取り外され、その後、図10に示すように、産業用ロボット(図示せず)で上記溶接トーチ10を回転体4Aの上方に移動させて待機させる。
次に、溶接トーチ10を下方に移動させてコンタクトチップ11をカバーケース5の開口部52aから中空部5aに挿入する。このとき、リング部材6における連係孔6aの断面形状に対して脱落防止部材14の断面形状が回転軸心R2周りにずれていると(図4の仮想線参照)、図11に示すように、コンタクトチップ11がリング部材6の連係孔6aを通過する一方、脱落防止部材14がリング部材6における連係孔6aの上側開口周縁に接触し、リング部材6が第2コイルバネSp2の付勢力に抗して下方にスライド移動する。
次いで、溶接トーチ10をさらに下方に移動させると、コンタクトチップ11の先端部分が回転体4Bの係合穴40の上側開口周縁に接触する。このとき、係合穴40の係合部40aの断面形状に対してコンタクトチップ11の断面形状が回転軸心R2周りにずれていると(図5の仮想線参照)、回転体4Aが第1コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライド移動する。
しかる後、エアモータ3を駆動させ、出力軸3aを一方側へ回転させる。すると、図12に示すように、入力歯車21及び出力歯車22を介して回転体4Aが回転軸心R2周りに正回転することによって、コンタクトチップ11の断面形状に対して係合穴40の係合部40aの断面形状が対応して回転体4Aが第1コイルバネSp1の付勢力によって上方に移動し、コンタクトチップ11の先端部分が係合部40aに係合する。
上記コンタクトチップ11の先端部分が係合部40aに係合すると、その際に発生する衝撃によってリング部材6が中空部5a内で揺れ動き、脱落防止部材14の断面形状に対してリング部材6の連係孔6aの断面形状が対応する。すると、リング部材6が第2コイルバネSp2の付勢力によって上方にスライド移動し、脱落防止部材14の外周面がリング部材6の連係孔6aに連係する。
しかる後、回転体4Aをさらに回転軸心R2周りに正回転させる。すると、図4に示すように、リング部材6における回転軸心R2周りの回転が各ガイドピン7によって規制されるとともに、リング部材6に対してコンタクトチップ11がその中心軸周りに回転する。そして、コンタクトチップ11は、図13に示すように、トーチ本体12から取り外された後、係合穴40を伝って下方に移動して回転体4Aの下側開口から下方に落下する。
次に、上記コンタクトチップ交換装置1の交換作業のうちのコンタクトチップ11の取付作業について説明する。
回転体4Aによって溶接トーチ10からコンタクトチップ11が取り外されると、図14に示すように、産業用ロボット(図示せず)で上記溶接トーチ10を新しいコンタクトチップ11がセットされた回転体4Bの上方に移動させて待機させる。
次に、溶接トーチ10を下方に移動させる。すると、脱落防止部材14の第2螺合穴14bの開口周縁が回転体4Bにセットされたコンタクトチップ11の第2螺合部11aに接触するとともに、回転体4Bが溶接トーチ10に押されて第1コイルバネSp1の付勢力に抗して下方にスライド移動する。
しかる後、エアモータ3を駆動させ、出力軸3aを他方側へ回転させる。すると、入力歯車21及び出力歯車22を介して回転体4Bが回転軸心R2周りに逆回転し、図15に示すように、回転体4Bにセットされたコンタクトチップ11は、第1コイルバネSp1によって上方に移動しながら第2螺合部11aが第2螺合穴14bに螺合することによってトーチ本体12に取り付く。
そして、図16に示すように、新しいコンタクトチップ11が取り付いた溶接トーチ10を上方に移動させてコンタクトチップ11の取付作業が終了する。
以上より、本発明の実施形態によると、コンタクトチップ11をその中心軸が回転体4Aの回転軸心R2と一致する姿勢で回転軸心R2に沿って回転体4Aに近づけると、コンタクトチップ11がリング部材6の連係孔6aを通過して回転体4Aの係合部40aに係合するとともに、脱落防止部材14の外周面が上記連係孔6aに連係する。そして、その状態で回転体4Aが回転すると、当該回転体4Aの回転軸心R2周りの回転が規制された脱落防止部材14に対してコンタクトチップ11がその中心軸周りに回転し、コンタクトチップ11が脱落防止部材14から取り外されるとともに、脱落防止部材14がトーチ本体12に取り付けられたままの状態となる。したがって、オリフィス13がトーチ本体12から脱落することなくコンタクトチップ11をトーチ本体12から取り外すことができるとともに、コンタクトチップ11をその中心軸が回転体4Aの回転軸心R2と一致する姿勢で回転軸心R2に沿って回転体4Aに近づける動作以外に複雑な動作を溶接トーチ10にさせる必要がないので、作業時間が嵩まない。
また、コンタクトチップ11をその中心軸が回転体4Aの回転軸心R2と一致する姿勢で回転軸心R2に沿って回転体4Aに近づける際、脱落防止部材14の断面形状が連係孔6aの断面形状に対して回転軸心R2周りにずれていると、コンタクトチップ11がリング部材6の連係孔6aを通過した後、脱落防止部材14はリング部材6に接触するとともに第2コイルバネSp2の付勢力に抗してリング部材6を下方(回転体4A側)にスライド移動させる。そして、コンタクトチップ11が回転体4Aの係合穴40の上側開口周縁に接触するとともに、回転体4Aが回転し始めることによって係合部40aにコンタクトチップ11が係合すると、その係合時の衝撃によってリング部材6がガイドピン7の外周面と凹状溝6bの内周面との間に隙間がある分だけ中空部5a内を回転軸心R2方向と交差する方向に移動するか、或は、回転軸心R2周りに回転するといったように揺れ動き、これにより、脱落防止部材14の断面形状が連係孔6aの断面形状に対応するようになる。そして、第2コイルバネSp2の付勢力によってリング部材6が上方にスライド移動して(回転体4Aから離れるようにスライド移動して)連係孔6aが脱落防止部材14の外周面に連係する。このように、脱落防止部材14の断面形状が連係孔6aの断面形状に対して回転軸心R2周りにずれていたとしても、コンタクトチップ11をその中心軸が回転軸心R2と一致する姿勢で回転軸心R2に沿って移動させるだけでリング部材6と脱落防止部材14とを互いに連係させることができる。
また、コンタクトチップ11をその中心軸が回転体4Aの回転軸心R2と一致する姿勢で回転軸心R2に沿って回転体4Aに近づける際、コンタクトチップ11の断面形状が係合部40aの断面形状に対して回転軸心R2周りにずれていると、コンタクトチップ11は回転体4Aの係合穴40の上側開口周縁に接触するとともに第1コイルバネSp1の付勢力に抗して回転体4Aをリング部材6から離れるようにスライド移動させる。そして、その状態で回転体4Aを回転させると、コンタクトチップ11の断面形状が係合部40aの断面形状に対応することによって、第1コイルバネSp1の付勢力で回転体4Aがリング部材6に近づくようにスライド移動して係合部40aにコンタクトチップ11の先端側が係合する。したがって、コンタクトチップ11を回転体4Aの係合部40aに係合させる際の回転体4Aに加わる負荷を第1コイルバネSp1の縮む動作によって減らすとともに、コンタクトチップ11が係合部40aに係合する際の衝撃がさらに大きくなって脱落防止部材14が中空部5a内を大きく揺れ動くことで、脱落防止部材14の断面形状が連係孔6aの断面形状に対してさらに対応し易くなり、脱落防止部材14とリング部材6とを確実に連係させることができる。
また、コンタクトチップ11が脱落防止部材14から取り外されると、取り外されたコンタクトチップ11は、係合穴40を伝って落下するとともに係合穴40の下端開口(回転軸心R2方向他方側の開口)から下方に排出される。したがって、溶接トーチ10から取り外したコンタクトチップ11を効率良くコンタクトチップ交換装置1から遠ざけて処分することができる。
また、回転体4の係合穴40に対してコンタクトチップ11を傾斜した状態で挿入すると、コンタクトチップ11の傾斜に対応して支持プレート81が傾動支持機構83を中心に傾くとともに、各伸縮体9が支持プレート81の傾きに応じた量だけ伸縮する。したがって、回転体4の係合穴40に対してコンタクトチップ11を傾斜した状態で挿入してもトーチ本体12に負荷をかけることなくコンタクトチップ11の交換を行うことができる。
また、支持プレート81は傾動支持機構83における湾曲凸面85bと湾曲凹面84bとの摺接動作によってあらゆる方向に滑らかに傾くので、トーチ本体12の先端部に対してコンタクトチップ11の交換を行う際、コンタクトチップ11の傾き方が毎回ばらついたとしても、その各々の傾き方に応じて柔軟に支持プレート81を傾かせることができる。
また、伸縮体9を簡単な構造で伸縮させるようになるので、伸縮体9の製造単価が安くなって低コストな回転交換装置1にできる。
尚、本発明の実施形態では、リング部材6に凹状溝6bを形成して該凹状溝6bにガイドピン7を挿通させているが、これに限らず、リング部材6に貫通孔を形成してこの貫通孔にガイドピン7を挿通させるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、コンタクトチップ11及び係合部40aの断面形状が、互いに対応する正六角形状をなしているが、コンタクトチップ11及び係合部40aの断面形状は、正六角形状以外の多角形状であってもよい。
また、本発明の実施形態では、脱落防止部材14及び連係孔6aの断面形状が、互いに対応する正六角形状をなしているが、脱落防止部材14及び連係孔6aの断面形状は、正六角形状以外の多角形状であってもよい。
また、本発明の実施形態では、回転体4Aの係合穴40の下端側が開口しているが、開口していることが必須ではない。
また、本発明の実施形態のコンタクトチップ交換装置1は、傾動ユニット8を設けているが、傾動ユニット8を設けることが必須ではない。
また、本発明の実施形態では、伸縮体9がゴム部91の弾性力によって伸縮するようになっているが、これに限らず、例えば、バネを使って伸縮するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、第1コイルバネSp1及び第2コイルバネSp2を使って、回転体4及びリング部材6を上方に付勢しているが、これに限らず、他の種類のバネを使って回転体4及びリング部材6を上方に付勢してもよい。
また、本発明の実施形態では、ゴム部91をシリコンゴムで形成しているが、これに限らず、ブタンジエンゴムやクロロブレンゴム等で形成してもよい。
また、本発明の実施形態では、ベースプレート82に第1支持部材84が、支持プレート81に第2支持部材85がそれぞれ固定されているが、ベースプレート82に第2支持部材85が、支持プレート81に第1支持部材84が固定されるようにしてもよい。
本発明は、アーク溶接に用いる溶接トーチのトーチ本体の先端部に螺合連結された棒状のコンタクトチップを自動で交換するコンタクトチップ交換装置に適している。
1 コンタクトチップ交換装置
4,4A,4B 回転体
5 カバーケース
5a 中空部
6 リング部材
6a 連係孔
6b 凹条溝(挿通部)
7 ガイドピン
8 コイルバネ(筒付勢手段)
9 伸縮体(伸縮手段)
10 溶接トーチ
11 コンタクトチップ
11a 第2螺合部
12 トーチ本体
12a 突起部(先端部)
12b 第1螺合穴
13 オリフィス
14 脱落防止部材
14a 第1螺合部
14b 第2螺合穴
22b 第1スライド孔(スライド手段)
40 係合穴
40a 係合部
81 支持プレート
82 ベースプレート
83 傾動支持機構(傾動支持手段)
84 第1支持部材
84b 湾曲凹面
85 第2支持部材
85b 湾曲凸面
91 ゴム部
92 第1取付部
93 第2取付部
R2 回転軸心
Sp1 第1コイルバネSp1(回転体付勢手段)
Sp2 第2コイルバネSp2(リング付勢手段)

Claims (7)

  1. 突出端面中央に第1螺合穴が形成された突出部を有するトーチ本体と、上記突出部に外嵌合する筒状オリフィスと、中心軸上の両端にそれぞれ第1螺合部及び第2螺合穴が設けられ、上記中心軸周りの回転による上記第1螺合部の上記第1螺合穴への螺合で上記トーチ本体に取り付けられて上記オリフィスの上記トーチ本体からの脱落を防止する脱落防止部材と、基端側に第2螺合部を有し、上記中心軸周りの回転による上記第2螺合部の上記第2螺合穴への螺合で上記脱落防止部材に取り付けられるコンタクトチップとを備えた溶接トーチ用のコンタクトチップ交換装置であって、
    回転軸心周りに回転可能に設けられ、回転軸心方向一方側に開口するとともに当該開口から上記コンタクトチップを挿入するとその中心軸が上記回転軸心に一致した状態で上記コンタクトチップの先端側が係合する係合穴が設けられた回転体と、
    該回転体の回転軸心方向一方側に当該回転体から所定の間隔をあけて設けられ、且つ、上記回転軸心周りの回転が規制され、上記コンタクトチップを挿通可能で、且つ、上記脱落防止部材を挿入した状態でその外周面に連係する連係孔が貫通形成されたリング部材とを備え、
    上記回転体は、上記連係孔に上記コンタクトチップを挿通させるとともに上記脱落防止部材の外周面を連係させ、且つ、上記係合穴に上記コンタクトチップの先端側を係合させた状態で回転することにより、上記コンタクトチップを上記トーチ本体から取り外すことを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
  2. 請求項1に記載のコンタクトチップ交換装置において、
    回転軸心方向一方側に開口するとともに上記リング部材を上記回転軸心方向にスライド可能に収容する中空部が内部に形成されたカバーケースと、
    上記中空部に設けられ、上記回転軸心方向に延びるピンと、
    上記中空部に設けられ、上記リング部材を上記回転軸心方向一方側に付勢するリング付勢手段とを備え、
    上記リング部材の外周部分には、上記回転軸心方向に延びてその回転軸心方向両端が開放する溝形状又は孔形状からなり、上記ピンをその外周面との間に隙間が形成されるように挿通させる挿通部が形成され、
    上記コンタクトチップ先端側の断面形状が、多角形状をなす一方、上記係合穴の断面形状が、上記コンタクトチップの先端側の断面形状に対応する多角形状をなし、
    上記脱落防止部材の断面形状が、多角形状をなす一方、上記連係孔の断面形状が、上記脱落防止部材の断面形状に対応する多角形状をなしていることを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
  3. 請求項1又は2に記載のコンタクトチップ交換装置において、
    上記回転体を上記回転軸心方向にスライド移動させるスライド手段と、
    上記回転体を上記回転軸心方向一方側に付勢する回転体付勢手段とを備えていることを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のコンタクトチップ交換装置において、
    上記回転体は、上記回転軸心が上下方向に向くように配設され、
    上記係合穴は、回転軸心方向他方側が開口するとともに、上記コンタクトチップが回転軸心方向に移動可能となっていることを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のコンタクトチップ交換装置において、
    上記回転体を支持する支持プレートと、
    該支持プレートの下方において当該支持プレートに並設されたベースプレートと、
    上記支持プレートと上記ベースプレートとの間に設けられ、当該ベースプレートに対して上記支持プレートが傾くのを支持する傾動支持手段と、
    上記支持プレートと上記ベースプレートとの間で、且つ、上記傾動支持手段の周りに複数配置され、上端が上記支持プレートに固定される一方、下端が上記ベースプレートに固定された上下に伸縮する伸縮手段とを備えていることを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
  6. 請求項5に記載のコンタクトチップ交換装置において、
    上記傾動支持手段は、上記支持プレート及び上記ベースプレートの一方に固定され、その固定された部分に近づくにつれて次第に縮径するように窪む湾曲凹面を有する第1支持部材と、
    上記支持プレート及び上記ベースプレートの他方に固定され、上記湾曲凹面に摺接可能に嵌合する湾曲凸面を有する第2支持部材とを備えていることを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
  7. 請求項5又は6に記載のコンタクトチップ交換装置において、
    上記伸縮手段は、伸縮可能なゴム部と、該ゴム部を上記支持プレート及び上記ベースプレートにそれぞれ取り付ける取付部とからなっていることを特徴とするコンタクトチップ交換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114310785A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 拓迈焊接机电设备有限公司 导电嘴安装装置

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