JP2005249393A - 釣合い試験機の試験体固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 試験体の交換を専用の工具を用いることなく、より容易に行うことのできる釣合い試験機の試験体固定装置を提供する。
【解決手段】 孔部(a)を有する試験体(S)の孔部に挿通され、拡径自在なコレット(4)と、コレットを拡径させる拡径手段(例えば、移動軸3、本体テーパ部21、コレットテーパ部44)と、試験体とコレットとの間に挿入され、当該コレットの拡径に連動して拡径し、外周面部が試験体の孔部の内周面部を押圧して試験体を固定する中間部材(例えば、割りカラ5)と、中間部材をその軸廻りに所定の角度だけ回動させることによって、装置本体2に着脱可能とする着脱機構部(例えば、プランジャ13、スプリング14、切欠溝15、第二規制部16、スリ割51、ピン53、第一規制部120)と、を備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】 孔部(a)を有する試験体(S)の孔部に挿通され、拡径自在なコレット(4)と、コレットを拡径させる拡径手段(例えば、移動軸3、本体テーパ部21、コレットテーパ部44)と、試験体とコレットとの間に挿入され、当該コレットの拡径に連動して拡径し、外周面部が試験体の孔部の内周面部を押圧して試験体を固定する中間部材(例えば、割りカラ5)と、中間部材をその軸廻りに所定の角度だけ回動させることによって、装置本体2に着脱可能とする着脱機構部(例えば、プランジャ13、スプリング14、切欠溝15、第二規制部16、スリ割51、ピン53、第一規制部120)と、を備えた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、試験体を回転させ、その釣合い状態を試験する釣合い試験機における試験体固定装置に関する。
従来、ファン、フライホイール等のような回転させて使用する部品の回転時における釣合い状態を検出する釣合い試験機が知られている。このような釣合い試験機においては、中央に孔部を有する試験体の場合、コレットチャックを利用して試験体を試験機側に固定するための試験体固定装置が使用されている(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1記載の試験体固定装置は、例えば、釣合い試験機の回転軸に固定され、上部に雄テーパ部を有する装置本体と、装置本体の内部に挿入され、略上下方向へ移動可能な移動軸と、移動軸にナットで固定され、装置本体の雄テーパ部と係合する雌テーパ部を有する固定部材としてのコレット等を備え、このコレットの外周に試験体を嵌め込んで固定する構成となっている。
そして、移動軸が下方へ移動すると、コレットが装置本体のテーパ部に沿って下方へ移動しつつ拡径するので、試験体の孔部の内周面部を水平方向へ押圧することとなって、試験体を固定できるようになっている。
特開2001−021433号公報
そして、移動軸が下方へ移動すると、コレットが装置本体のテーパ部に沿って下方へ移動しつつ拡径するので、試験体の孔部の内周面部を水平方向へ押圧することとなって、試験体を固定できるようになっている。
しかしながら、特許文献1記載の試験体固定装置では、試験体の孔部の径が変わるごとにコレットを交換する必要があるが、コレットは移動軸に固着されたナットにより固定されているため、コレットの交換に際して、スパナ等の工具を使用してナットの着脱作業を行わなければならず、コレットの交換作業が煩雑になるという問題点があった。
そこで、本発明の課題は、試験体の交換を専用の工具を用いることなく、より容易に行うことのできる釣合い試験機の試験体固定装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すように、
孔部(a)を有する試験体(S)の前記孔部に挿通され、拡径自在なコレット(4)と、
前記コレットを拡径させる拡径手段(例えば、移動軸3、本体テーパ部21、コレットテーパ部44)と、
前記試験体と前記コレットとの間に挿入され、当該コレットの拡径に連動して拡径し、外周面部が前記試験体の孔部の内周面部を押圧して前記試験体を固定する中間部材(例えば、割りカラ5)と、
前記中間部材を当該中間部材の軸廻りに所定の角度だけ回動させることによって、装置本体(2)に着脱可能とする着脱機構部(例えば、プランジャ13、スプリング14、切欠溝15、第二規制部16、スリ割51、ピン53、第一規制部120)と、
を備えていることを特徴とする。
孔部(a)を有する試験体(S)の前記孔部に挿通され、拡径自在なコレット(4)と、
前記コレットを拡径させる拡径手段(例えば、移動軸3、本体テーパ部21、コレットテーパ部44)と、
前記試験体と前記コレットとの間に挿入され、当該コレットの拡径に連動して拡径し、外周面部が前記試験体の孔部の内周面部を押圧して前記試験体を固定する中間部材(例えば、割りカラ5)と、
前記中間部材を当該中間部材の軸廻りに所定の角度だけ回動させることによって、装置本体(2)に着脱可能とする着脱機構部(例えば、プランジャ13、スプリング14、切欠溝15、第二規制部16、スリ割51、ピン53、第一規制部120)と、
を備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の釣合い試験機の試験体固定装置であって、
前記着脱機構部は、
前記装置本体に設けられ、前記中間部材へ向かって突出するとともに、当該中間部材と摺動可能な突出部材(例えば、プランジャ13)と、
前記突出部材を前記中間部材側へ付勢する付勢手段(例えば、スプリング14)と、
前記中間部材に設けられ、前記突出部材と係合する係合溝(例えば、スリ割51)と、
を備えていることを特徴とする。
前記着脱機構部は、
前記装置本体に設けられ、前記中間部材へ向かって突出するとともに、当該中間部材と摺動可能な突出部材(例えば、プランジャ13)と、
前記突出部材を前記中間部材側へ付勢する付勢手段(例えば、スプリング14)と、
前記中間部材に設けられ、前記突出部材と係合する係合溝(例えば、スリ割51)と、
を備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の釣合い試験機の試験体固定装置であって、
前記着脱機構部は、
前記中間部材の外周面部に、前記装置本体側に突出して設けられたピン(53)と、
前記装置本体に設けられ、前記ピンの上方向への移動を規制する規制部(例えば、第一規制部120)と、
前記規制部の一部が切り欠かれて形成され、前記ピンを上方向へ逃がす切欠溝(15)と、
を備えていることを特徴とする。
前記着脱機構部は、
前記中間部材の外周面部に、前記装置本体側に突出して設けられたピン(53)と、
前記装置本体に設けられ、前記ピンの上方向への移動を規制する規制部(例えば、第一規制部120)と、
前記規制部の一部が切り欠かれて形成され、前記ピンを上方向へ逃がす切欠溝(15)と、
を備えていることを特徴とする。
請求押4記載の発明は、請求項3記載の釣合い試験機の試験体固定装置であって、
前記着脱機構部は、
前記規制部から下方へ突出して設けられ、釣合い試験機の回転軸(6)廻りの前記ピンの移動を規制する第二規制部(16)を備えることを特徴とする。
前記着脱機構部は、
前記規制部から下方へ突出して設けられ、釣合い試験機の回転軸(6)廻りの前記ピンの移動を規制する第二規制部(16)を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、試験体とコレットの間に中間部材を備え、この中間部材をその軸廻りに所定の角度だけ回動させることによって装置本体に着脱可能な構成となっているので、試験体の交換時において、コレット自体を交換する必要がなく、且つ中間部材を専用の工具を用いることなく着脱させることができる。従って、試験体の交換時に要する作業時間をより短縮させることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、中間部材は、装置本体に設けられ、中間部材側へ付勢された突出部材と係合し固定されるので、中間部材が装置本体により確実に固定される。従って、中間部材の装置本体への着脱動作をより好適に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、中間部材の外周面部に設けられたピンが、装置本体の規制部によって上方向への移動が規制されるとともに、規制部に形成された切欠溝によって上方向へ逃げることができる。従って、中間部材を装置本体により一層安定した状態で装着することができ、且つ取り出し動作を容易に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、中間部材を装置本体に装着させる際に、釣合い試験機の回転軸廻りの中間部材のピンの移動が規制されるので、中間部材を無駄に移動させることなく、速やかに着脱動作を行うことができる。
以下、図を参照して実施の形態としての本発明にかかる釣合い試験機の試験体固定装置について詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる試験体固定装置を適用した釣合い試験機の正面断面図、図2は、図1の釣合い試験機の試験体固定装置近傍の拡大図である。なお、図1は、割りカラ不使用状態を示し、図2は、割りカラ使用状態を示す図である。
図1は、本発明にかかる試験体固定装置を適用した釣合い試験機の正面断面図、図2は、図1の釣合い試験機の試験体固定装置近傍の拡大図である。なお、図1は、割りカラ不使用状態を示し、図2は、割りカラ使用状態を示す図である。
図1、図2に示すように、釣合い試験機の試験体固定装置1は、各構成部材が配設される装置本体2と、装置本体2の内部を略上下方向へ移動可能に設けられる移動軸3と、移動軸3に着脱自在に取付けられ、移動軸3の上下動に連動して拡径及び縮径するコレット4等を備えている。また、図2に示すように、コレット4には、その外周面部に当接して覆うように、中間部材としての割りカラ5が着脱自在に取り付けられるようになっている。
装置本体2の上端部の外周面部には下方に向かって拡径する本体テーパ部21が形成され、装置本体2の内部には、移動軸3を挿通するための挿通孔3aが設けられている。
移動軸3は、図1に示すように、挿入孔3aに挿入されており、その下端部は、釣合い試験機の回転軸6側の作動軸7に接続されている。また、移動軸3の上部には略円盤状の鍔部32が形成されている。
また、移動軸3の上端部は、コレット4に挿通されており、移動軸3の上端部に蓋部8がナット31によって取り付けられることで、コレット4を蓋部8と鍔部32とで挟み、これによりコレット4を移動軸3に固定することができるようになっている。
ここで、蓋部8と鍔部32との間には、コレット4が略上下方向へ少量移動可能である遊びが設けられており、コレット4の拡径が阻害されないようになっている。
移動軸3は、図1に示すように、挿入孔3aに挿入されており、その下端部は、釣合い試験機の回転軸6側の作動軸7に接続されている。また、移動軸3の上部には略円盤状の鍔部32が形成されている。
また、移動軸3の上端部は、コレット4に挿通されており、移動軸3の上端部に蓋部8がナット31によって取り付けられることで、コレット4を蓋部8と鍔部32とで挟み、これによりコレット4を移動軸3に固定することができるようになっている。
ここで、蓋部8と鍔部32との間には、コレット4が略上下方向へ少量移動可能である遊びが設けられており、コレット4の拡径が阻害されないようになっている。
コレット4は、図3(a)に示すように、8箇所のスリ割42によって8等分されたリングから構成されており、全体として略円筒形状を成している。このスリ割42を設けることによって、試験体Sの孔部aを貫通するコレット側面部43は、弾性変形によって拡径或いは縮径する。
また、コレット4の上面部41は、上記した蓋部8と鍔部32とに挟まれる部分である。
また、コレット4の外径は、割りカラ5の内径よりもやや小さく加工されており、コレット4に割りカラ5を外挿可能な構成となっている。
また、コレット4の上面部41は、上記した蓋部8と鍔部32とに挟まれる部分である。
また、コレット4の外径は、割りカラ5の内径よりもやや小さく加工されており、コレット4に割りカラ5を外挿可能な構成となっている。
コレット4の内周面部には、図3(b)に示すように、下方に向かって拡径するコレットテーパ部44が形成されており、装置本体2の本体テーパ部21とコレットテーパ部44とが摺接するようになっている。
そして、移動軸3が下方へ移動すると、蓋部8がコレット4の上面部41を押圧して下方に押し下げる。この動作によってコレット4が下方へ移動し、コレットテーパ部44が本体テーパ部21の傾斜に追従することで、コレット側面部43が拡径する。
一方、移動軸3が上方へ移動すると、鍔部32も同様に上方へ移動し、鍔部32がコレット4の上面部41を押し上げる。この動作によってコレット4が上方へ移動し、コレットテーパ部44が本体テーパ部21の傾斜に追従することで、拡径したコレット側面部43が縮径する。
このように、移動軸3、本体テーパ部21、コレットテーパ部44は、コレット4を拡径させる拡径手段として機能する。
そして、移動軸3が下方へ移動すると、蓋部8がコレット4の上面部41を押圧して下方に押し下げる。この動作によってコレット4が下方へ移動し、コレットテーパ部44が本体テーパ部21の傾斜に追従することで、コレット側面部43が拡径する。
一方、移動軸3が上方へ移動すると、鍔部32も同様に上方へ移動し、鍔部32がコレット4の上面部41を押し上げる。この動作によってコレット4が上方へ移動し、コレットテーパ部44が本体テーパ部21の傾斜に追従することで、拡径したコレット側面部43が縮径する。
このように、移動軸3、本体テーパ部21、コレットテーパ部44は、コレット4を拡径させる拡径手段として機能する。
割りカラ5は、装置本体2に着脱可能な構成となっており、内周面部がコレット4の外周面部と密着するように装着されている。
割りカラ5は、例えば、図2、図4(a)に示すように、8箇所のスリ割51によって8等分されたリングから構成されており、試験体Sの孔部aを貫通し試験体Sを押圧する割りカラ側面部52を有している。この割りカラ側面部52は、弾性変形可能に構成されており、コレット4のコレット側面部43が拡径することによってコレット4に押圧され、割りカラ5が拡径するようになっている。
割りカラ5は、例えば、図2、図4(a)に示すように、8箇所のスリ割51によって8等分されたリングから構成されており、試験体Sの孔部aを貫通し試験体Sを押圧する割りカラ側面部52を有している。この割りカラ側面部52は、弾性変形可能に構成されており、コレット4のコレット側面部43が拡径することによってコレット4に押圧され、割りカラ5が拡径するようになっている。
また、割りカラ5の外径は、試験体Sの孔部aの径よりもやや小さく加工されており、試験時においては、割りカラ5が拡径することによって、試験体Sの孔部aの内周面部を略水平方向へ押圧することとなって、試験体Sを固定することができるようになっている。
また、割りカラ5は、図5に示すように、外周面部に形成され、装置本体2側へ突出するするピン53を備えている。このピン53及び上記したスリ割51は、割りカラ5の装着に必要な部材であり、動作等については後述する。
また、割りカラ5は、図5に示すように、外周面部に形成され、装置本体2側へ突出するするピン53を備えている。このピン53及び上記したスリ割51は、割りカラ5の装着に必要な部材であり、動作等については後述する。
装置本体2は、試験体Sを支持する試験体受10等を有している。
試験体受10は、略円筒状に形成されており、図2、図5に示すように、装置本体2にボルトBで固定される底部11と、底部11の上方に位置し、試験体Sの底面と当接する支持部12とを備えている。
この試験体受10の支持部12は、図2、図5に示すように、割りカラ5側(即ち、移動軸3側)へ突出する突出部材としてのプランジャ13と、プランジャ13を割りカラ5側へ付勢する付勢手段としてのスプリング14とを備えている。
また、支持部12は、図2に示すように、上部が内側に突出して形成され、規制部として機能する第一規制部120を有している。
この第一規制部120は、図5に示すように、内周の一部が切り欠かれて形成されている切欠溝15と、割りカラ5のピン53の回転軸6廻りの移動を規制する第二規制部16とを備えている。
試験体受10は、略円筒状に形成されており、図2、図5に示すように、装置本体2にボルトBで固定される底部11と、底部11の上方に位置し、試験体Sの底面と当接する支持部12とを備えている。
この試験体受10の支持部12は、図2、図5に示すように、割りカラ5側(即ち、移動軸3側)へ突出する突出部材としてのプランジャ13と、プランジャ13を割りカラ5側へ付勢する付勢手段としてのスプリング14とを備えている。
また、支持部12は、図2に示すように、上部が内側に突出して形成され、規制部として機能する第一規制部120を有している。
この第一規制部120は、図5に示すように、内周の一部が切り欠かれて形成されている切欠溝15と、割りカラ5のピン53の回転軸6廻りの移動を規制する第二規制部16とを備えている。
プランジャ13は、一端部が略半球状に形成されており、この一端部が割りカラ5のスリ割51に係合し、割りカラ5を固定することができるようになっている。即ち、割りカラ5がその軸廻りに回動した際にプランジャ13は割りカラ5の外周面部と摺接し、割りカラ5を所定角度だけ回動したときに割りカラ5のスリ割51にプランジャ13の先端部が嵌り込み、割りカラ5が移動軸3に対して位置決めされるようになっている。
このように、割りカラ5のスリ割51は、プランジャ13が係合する係合溝として機能する。
このプランジャ13は、例えば、対向配置するように試験体受10の2箇所に設けられており、割りカラ5を両側から押圧する構成となっている。
このように、割りカラ5のスリ割51は、プランジャ13が係合する係合溝として機能する。
このプランジャ13は、例えば、対向配置するように試験体受10の2箇所に設けられており、割りカラ5を両側から押圧する構成となっている。
切欠溝15は、割りカラ5を装置本体2に装着する際に、割りカラ5のピン53を挿通できるように形成されている。そして、図5(b)に示すように、ピン53を挿通後に割りカラ5をその軸廻りに角度θだけ回動させピン53の位置を変えることによって、図2に示すように、ピン53は第一規制部120の下方に位置することとなって、割りカラ5の上方向への移動を規制できるようになっている。
そして、割りカラ5をその軸廻りに逆方向へ角度θだけ回動させることによって、図5(a)に示す状態とし、切欠溝15からピン53を上方向へ逃がすことによって割りカラ53を装置本体2から取り出すことができる。
そして、割りカラ5をその軸廻りに逆方向へ角度θだけ回動させることによって、図5(a)に示す状態とし、切欠溝15からピン53を上方向へ逃がすことによって割りカラ53を装置本体2から取り出すことができる。
第二規制部16は、図2に示すように、例えば、第一規制部120から下方に突出して設けられ、ピン形状をなしている。より具体的には、図5に示すように、2つの第二規制部16a、第二規制部16bが切欠溝15を挟むように設けられており、第二規制部16aは、切欠溝15の近傍に配され、第二規制部16bは、切欠溝15からやや離れた位置に配されている。従って、割りカラ5を装置本体2に装着する際には、ピン53は第二規制部16aと第二規制部16bとの間を回転軸6廻りにのみ移動可能となる。このように、第二規制部16a、第二規制部16bは、割りカラ5のピン53の回転軸6廻りの移動を規制する。
そして、割りカラ5を装置本体2から取り出す際には、割りカラ5のピン53を第二規制部16aと接触するまで移動させると、図5(a)に示すように、ピン53の位置が切欠溝15に挿通可能な位置に戻るようになっている。
そして、割りカラ5を装置本体2から取り出す際には、割りカラ5のピン53を第二規制部16aと接触するまで移動させると、図5(a)に示すように、ピン53の位置が切欠溝15に挿通可能な位置に戻るようになっている。
このように、プランジャ13、スプリング14、切欠溝15、第二規制部16、ピン53、第一規制部120は、割りカラ5を装置本体2に着脱させる着脱機構部として機能する。
次に、上記構成の試験体固定装置1を有する釣合い試験機を用いて行う釣合い試験作業の一例について図5を用いて説明する。この作業の前提として、コレット4が装置本体2に装着されているとともに、試験体Sの孔部aの径に対応した割りカラ5が用意されているものとする。
先ず、ユーザは、割りカラ5を装置本体2に装着する。具体的には、図5(a)に示すように、割りカラ5のピン53が試験体受10の切欠溝15を挿通するようにして行う。
次いで、ユーザは、割りカラ5をその軸廻りに回動させ、図5(b)に示すように、割りカラ5のピン53を第一規制部120の下方に位置させ、割りカラ5の上方向への移動を規制する。
このとき、図5(a)に示すように、試験体受10に設けられたプランジャ13が割りカラ5の下方と摺動する。そして、割りカラ5を角度θだけ回動させると、各プランジャ13の先端部が割りカラ5に形成されたスリ割51に係合し、移動軸3に対して割りカラ5が位置決めされる。ここで、各プランジャ13は、スプリング14により常に割りカラ5側へ付勢されていることから、確実にスリ割51に係合する。
このとき、図5(a)に示すように、試験体受10に設けられたプランジャ13が割りカラ5の下方と摺動する。そして、割りカラ5を角度θだけ回動させると、各プランジャ13の先端部が割りカラ5に形成されたスリ割51に係合し、移動軸3に対して割りカラ5が位置決めされる。ここで、各プランジャ13は、スプリング14により常に割りカラ5側へ付勢されていることから、確実にスリ割51に係合する。
次いで、ユーザは、試験体Sを装置本体2に装着する。具体的には、試験体Sの孔部aに移動軸3を通して、試験体受10に下面を当接させる。
次いで、ユーザは、移動軸3を下方へ移動させると、コレット4も下方へ移動し、本体テーパ部21とコレットテーパ部41によりコレット4のコレット側面部43が拡径し、割りカラ5の内面部を押圧することによって、割りカラ5の割りカラ側面部52が試験体Sの孔部aの内面部を押圧し、試験体Sを固定する。
次いで、ユーザは、試験体Sの釣合い試験を周知の方法で行う。
次いで、ユーザは、移動軸3を下方へ移動させると、コレット4も下方へ移動し、本体テーパ部21とコレットテーパ部41によりコレット4のコレット側面部43が拡径し、割りカラ5の内面部を押圧することによって、割りカラ5の割りカラ側面部52が試験体Sの孔部aの内面部を押圧し、試験体Sを固定する。
次いで、ユーザは、試験体Sの釣合い試験を周知の方法で行う。
ここで、釣合い試験終了後に孔部の径が異なる新たな試験体を固定する場合、割りカラ5を交換する必要がある。この場合、ユーザは割りカラ5を、図5(a)に示すようにピン53が第二規制部16aと接触するまで回動させて、切欠溝15を挿通できる位置まで回動させる。このとき、各プランジャ13が各スリ割51にそれぞれ係合した状態から割りカラ5にその軸の周方向へ力が付与されることによって、各スリ割51から各プランジャ13が容易に抜脱し、係合が解除される。
次いで、ユーザは、ピン53を切欠溝15を挿通させて割りカラ5を取り出して、新たな試験体の孔部の径に対応する別の割りカラを上記した要領で再度装着する。
次いで、ユーザは、ピン53を切欠溝15を挿通させて割りカラ5を取り出して、新たな試験体の孔部の径に対応する別の割りカラを上記した要領で再度装着する。
以上説明した本発明にかかる釣合い試験機の試験体固定装置1によれば、割りカラ5をその軸廻りに角度θだけ回動させることによって装置本体2に着脱可能であるので、割りカラ5の装着及び脱着を専用の工具等を用いることなく容易に行うことができる。従って、ナット31に固定されているコレット4を交換する必要がなくなり、試験体の交換時に要する作業時間をより短縮することができる。
また、割りカラ5については、コレット4のコレットテーパ部44のようなテーパ部を形成させる必要がないため、容易に製造することができる。
また、2つのプランジャ13を付勢することによって割りカラ5を装置本体2に装着するので、割りカラ5の着脱動作をより確実に行うことができる。
また、割りカラ5については、コレット4のコレットテーパ部44のようなテーパ部を形成させる必要がないため、容易に製造することができる。
また、2つのプランジャ13を付勢することによって割りカラ5を装置本体2に装着するので、割りカラ5の着脱動作をより確実に行うことができる。
また、第二規制部16a、第二規制部16bが、第一規制部120から下方へ突出して設けられているので、割りカラ5のピン53の移動を規制するので、割りカラ5を装置本体2に対してより速やかに着脱することができる。
さらに、第二規制部16aが切欠溝15の近傍に設けられているので、装置本体2に装着されている割りカラ5を取り出す際に、割りカラ5のピン53を第二規制部16aに接触するまで回動させれば、ピン53の位置を切欠溝15に挿通可能な位置に戻すことができるので、割りカラ5の取り出しをより容易に行うことができる。
さらに、第二規制部16aが切欠溝15の近傍に設けられているので、装置本体2に装着されている割りカラ5を取り出す際に、割りカラ5のピン53を第二規制部16aに接触するまで回動させれば、ピン53の位置を切欠溝15に挿通可能な位置に戻すことができるので、割りカラ5の取り出しをより容易に行うことができる。
なお、コレット4、割りカラ5の各スリ割の数は限定されるものではなく、適宜変更可能である。プランジャ13及びスプリング14、切欠溝15、第二規制部16、ピン53についても同様に、その数は限定されるものでもなく、第一規制部120の形状や、角度θも適宜設定可能である。
1 試験体固定装置
2 装置本体
3 移動軸(拡径手段)
4 コレット
5 割りカラ(中間部材)
6 回転軸
13 プランジャ(着脱機構部、突出部材)
14 スプリング(着脱機構部、付勢手段)
15 切欠溝(着脱機構部)
16 第二規制部(着脱機構部)
21 本体テーパ部(拡径手段)
44 コレットテーパ部(拡径手段)
51 スリ割(着脱機構部、係合溝)
53 ピン(着脱機構部)
120 第一規制部(着脱機構部、規制部)
S 試験体
a 孔部
2 装置本体
3 移動軸(拡径手段)
4 コレット
5 割りカラ(中間部材)
6 回転軸
13 プランジャ(着脱機構部、突出部材)
14 スプリング(着脱機構部、付勢手段)
15 切欠溝(着脱機構部)
16 第二規制部(着脱機構部)
21 本体テーパ部(拡径手段)
44 コレットテーパ部(拡径手段)
51 スリ割(着脱機構部、係合溝)
53 ピン(着脱機構部)
120 第一規制部(着脱機構部、規制部)
S 試験体
a 孔部
Claims (4)
- 孔部を有する試験体の当該孔部に挿通され、拡径自在なコレットと、
前記コレットを拡径させる拡径手段と、
前記試験体と前記コレットとの間に挿入され、当該コレットの拡径に連動して拡径し、外周面部が前記試験体の孔部の内周面部を押圧して前記試験体を固定する中間部材と、
前記中間部材を当該中間部材の軸廻りに所定の角度だけ回動させることによって、装置本体に着脱可能とする着脱機構部と、
を備えていることを特徴とする釣合い試験機の試験体固定装置。 - 前記着脱機構部は、
前記装置本体に設けられ、前記中間部材へ向かって突出するとともに、当該中間部材と摺動可能な突出部材と、
前記突出部材を前記中間部材側へ付勢する付勢手段と、
前記中間部材に設けられ、前記突出部材と係合する係合溝と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の釣合い試験機の試験体固定装置。 - 前記着脱機構部は、
前記中間部材の外周面部に、前記装置本体側に突出して設けられたピンと、
前記装置本体に設けられ、前記ピンの上方向への移動を規制する規制部と、
前記規制部の一部が切り欠かれて形成され、前記ピンを上方向へ逃がす切欠溝と、
を備えていることを特徴とする請求項2記載の釣合い試験機の試験体固定装置。 - 前記着脱機構部は、
前記規制部から下方に突出して設けられ、釣合い試験機の回転軸廻りの前記ピンの移動を規制する第二規制部を備えることを特徴とする請求項3記載の釣合い試験機の試験体固定装置。
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---|---|---|---|
JP2004055906A JP2005249393A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 釣合い試験機の試験体固定装置 |
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JP2004055906A JP2005249393A (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 釣合い試験機の試験体固定装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-03-01 JP JP2004055906A patent/JP2005249393A/ja active Pending
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