JPH09248729A - 工具用ホルダの位置決め装置 - Google Patents

工具用ホルダの位置決め装置

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JPH09248729A
JPH09248729A JP5788996A JP5788996A JPH09248729A JP H09248729 A JPH09248729 A JP H09248729A JP 5788996 A JP5788996 A JP 5788996A JP 5788996 A JP5788996 A JP 5788996A JP H09248729 A JPH09248729 A JP H09248729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な形状並びに構造であり、かつホルダ側
嵌合部の回転の禁止と解除を確実に行える工具用ホルダ
の位置決め装置を提供する。 【解決手段】 ATC装置のアーム31によって、環状
先端部22が工作機械側嵌合部4に押し付けられると、
嵌合ピン12が右方向に移動して、第1バネ13が縮小
する。工作機械では、嵌合されて来た工具用ホルダ1の
プルスタッドを引っ張り込む。このとき、嵌合ピン12
が更に右方向に移動して、嵌合ピン12の右端のリング
25がピン支持体11の底壁11cに突き当たり、第2
バネ14が縮小する。また、ロッド15の下端がピン本
体21の凹部21eから外れて、このロッド15が押し
上げられ、このロッド15が枢支片17の右端を突き上
げる。これに伴い、枢支片17の左端が下降して工具用
ホルダ1の凹部1aから外れる。これにより、ホルダ側
嵌合部2の回転の禁止が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工具を保持する
とともに、工作機械の主軸に着脱自在に装着される工具
用ホルダに関し、特に工具用ホルダを工作機械の主軸に
装着するときに、工具の位置決めを行う位置決め装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の工具用ホルダとしては、図7に
示す様なものがある。同図において、工具用ホルダ10
1は、工具102を工作機械の主軸103と直交する方
向に向けて保持し、かつ主軸103に着脱自在に装着さ
れ、この主軸103の回転を該工具用ホルダ101の回
転軸を通じて工具102へと伝達する。
【0003】工具用ホルダ101の位置決めを行う位置
決め装置は、この工具用ホルダ101の回転軸の外周に
回転自在に支持されたホルダ側嵌合部104と、主軸1
03の近傍に固定された工作機械側嵌合部105とを備
える。
【0004】ホルダ側嵌合部104は、工具用ホルダ1
01の回転軸の外周を回転する筒体106と、この筒体
106に着脱自在に取り付けられたピンユニット107
とを備える。工具用ホルダ101を主軸103に装着す
るときには、工具用ホルダ101の回転軸に対する筒体
106の回転を禁止した状態で、ピンユニット107の
嵌合ピン108を工作機械側嵌合部105に嵌合させ、
主軸103に対する工具102の位置決めを行う。そし
て、筒体106の回転の禁止を解除し、これによって、
主軸103から工具用ホルダ101の回転軸を通じて工
具102へと回転が伝達されるようにする。
【0005】また、工作機械における主軸103と工作
機械側嵌合部105の相関位置(S及びHで示す)は、
規格化されておらず、各種の工作機械によって異なる。
このため、これらの工作機械毎に、それぞれのピンユニ
ット107を予め準備しておき、工作機械の種類に応じ
て、ピンユニット107を選択並びに交換し、この後に
工具用ホルダ101を工作機械の主軸103に装着して
いる。
【0006】図8は、従来の位置決め装置の一例を示し
ている。この装置におけるホルダ側嵌合部104のピン
ユニット107は、筒体106に着脱自在に取り付けら
れるピン支持体111と、このピン支持体111の孔1
11aに挿入され、移動自在に支持された嵌合ピン11
2と、筒体106の回転を禁止するキー113と、嵌合
ピン112を左方向に付勢するバネ114と、キー11
3を左方向に付勢するバネ115とを備えている。
【0007】キー113には、小孔113a及び大孔1
13bを形成している。小孔113aには、回転止め1
16を挿通し、大孔113bには、嵌合ピン112を挿
通している。
【0008】通常、嵌合ピン112及びキー113は、
左方向に移動しており、キー113の上端が回転軸11
8と共に回転する凹部118aに嵌合して、このホルダ
側嵌合部104の回転が禁止されている。
【0009】工具用ホルダ101を工作機械の主軸10
3に装着するには、ATC装置のアーム117によって
工具用ホルダ101の溝101bの部位を把持し、この
工具用ホルダ101を持ち上げて移動し、そのシャンク
部119を主軸103に嵌合させるとともに、図9に示
す様にホルダ側嵌合部104の嵌合ピン112を工作機
械側嵌合部105に嵌合させる。
【0010】この際、工作機械では、工具用ホルダ10
1が嵌合されて来ると、この工具用ホルダ101のプル
スタッド120(図7に示す)を引っ張り込んで、この
工具用ホルダ101を固定する。
【0011】また、ATC装置のアーム117によって
工具用ホルダ101を主軸103に嵌合するときに、バ
ネ114は、嵌合ピン112を工作機械側嵌合部105
に押し付ける。引き続いて、工作機械によって工具用ホ
ルダ101のプルスタッド120を引っ張り込むとき
に、バネ114は、嵌合ピン112を工作機械側嵌合部
105へと更に強く押し付ける。したがって、嵌合ピン
112は、2つの行程で工作機械側嵌合部105に押し
付けられることになる。
【0012】さらに、工作機械側嵌合部105への嵌合
ピン112の嵌合に伴い、キー113が右方向へと押さ
れて移動し、このキー113の上端が凹部118aから
外れる。これにより、ホルダ側嵌合部104の回転の禁
止が解除され、主軸103から回転軸118を通じて工
具へと回転を伝達することが可能になる。
【0013】こうして工具用ホルダ101を工作機械の
主軸103に装着した後、ATC装置のアーム117を
退去させてから、主軸103を回転させて、工具102
による切削を開始する。
【0014】ところが、この位置決め装置では、キー1
13の形状が複雑であって、そのコストが高い。このた
め、先に述べた様に各種の工作機械毎に、それぞれのピ
ンユニット107を作製すると、その経費の負担が非常
に大きくなった。
【0015】また、キー113は、左右に移動するの
で、このキー113がATC装置のアーム117に干渉
し易く、これを避けるために、このキー113の形状が
更に複雑化する傾向にあった。
【0016】図10は、従来の位置決め装置の他の例を
示している。この装置では、ピン支持体121の孔12
1aに嵌合ピン122を挿入するとともに、ピン支持体
121の孔121bにロッド123を挿入している。嵌
合ピン122は、バネ124によって左方向に付勢さ
れ、またロッド123は、バネ125によって下方向に
付勢され、その下端が嵌合ピン122に当接する。
【0017】通常は、ロッド123の上端が主軸118
と共に回転する凹部118bに嵌合して、ホルダ側嵌合
部104の回転が禁止されている。
【0018】工具用ホルダ101を工作機械の主軸10
3に装着するために、嵌合ピン122を工作機械側嵌合
部105に嵌合させると、嵌合ピン122が右方向に移
動し、図11に示す様にロッド123の下端が嵌合ピン
122の凹部122aに達する。このとき、バネ125
によってロッド123が下降され、このロッド123の
上端が回転軸118と共に回転する凹部118bから外
れる。これにより、ホルダ側嵌合部104の回転の禁止
が解除され、工作機械の主軸103の回転を回転軸11
8を通じて工具102へと伝達することが可能になる。
【0019】この位置決め装置の場合は、単純な形状の
ロッド123を適用しているので、作製し易く、コスト
の低減が可能である。また、このロッド123は、上下
に移動するだけなので、ATC装置のアーム117に干
渉することがない。
【0020】しかしながら、この装置では、バネ125
の力によって、ロッド123を凹部118bから外して
いるので、ロッド123の上端が凹部118bに強く噛
み込んでいるときには、このバネ125の力が及ばず、
ロッド123が外れずにホルダ側嵌合部104の回転が
禁止されたままとなる。
【0021】なお、図8の装置の場合は、工作機械によ
って工具用ホルダ101のプルスタッド120を強く引
っ張り込む力がキー113に作用して、このキー113
が右方向へと押されて移動するので、このキー113の
上端が凹部118aから確実に外れる。
【0022】一方、図8及び図10の装置のいずれにお
いても、各種の工作機械毎に、それぞれのピンユニット
を作製せねばならないが、これらのピンユニットの種類
を少しでも減少させるために、図12に示す様な装置が
提案されている。
【0023】この装置では、嵌合ピン131を雄ねじ部
132と雌ねじ部133に分割しており、工作機械側嵌
合部105に応じて、ピン本体131を回転させ、嵌合
ピン131の左端の位置を変更する。これによって、ピ
ンユニットの適合範囲を拡げ、ピンユニットの種類を減
少させることができる。
【0024】しかしながら、雄ねじ部132と雌ねじ部
133の連結部位が嵌合ピン131の左端から離れてい
ると、この連結部位に僅かのガタツキがあっても、嵌合
ピン131の左端が大きく振れる。すなわち、この嵌合
ピン131の左端の剛性が極めて低く、これによって工
具102の位置決め精度が大きく悪化した。
【0025】また、図8及び図10の装置のいずれにお
いても、バネ114及びバネ124によってそれぞれの
嵌合ピン112,122を付勢しているが、バネの力を
強くすると、ホルダ側嵌合部104を工作機械側嵌合部
105に嵌合させるときに、ATC装置のアーム117
に大きな負担が加わり、またバネの力を弱くすると、嵌
合ピンと工作機械側嵌合部105間のガタツキが発生し
易くなって、先に述べた嵌合ピン131の左端の剛性の
低下と同様に工具の位置決め精度が大きく悪化した。つ
まり、バネの力の増減によって、相反するそれぞれの問
題が発生した。
【0026】さらに、図8及び図10の装置のいずれに
おいても、嵌合ピンの左端を円錐台に形成するととも
に、工作機械側嵌合部105をすり鉢状に形成し、両者
を嵌合させているが、この様な円錐台とすり鉢状の孔の
嵌合によって位置決めを行う場合、非常に高い工作精度
を要求されるので、位置決め精度の向上とコストの低減
を共に実現することは困難であった。
【0027】しかも、工具用ホルダを購入して使用する
ユーザ側によって工作機械側嵌合部105を作製するこ
とが多く、この場合は、工具用ホルダを提供するメーカ
側が嵌合ピンの左端の工作精度を十分に高くしても、ユ
ーザ側の設備不足によって、すり鉢状の孔の工作精度が
低くなり、位置決め精度が悪化する傾向にあった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】この様に図8の位置決
め装置の場合は、ホルダ側嵌合部104のキー113の
形状が複雑であるために、各種の工作機械毎に、それぞ
れのピンユニット107を作製すると、その経費の負担
が非常に大きくなった。
【0029】また、図10の位置決め装置の場合は、ロ
ッド123が凹部118bから外れないことがあり、ホ
ルダ側嵌合部104の回転の禁止を解除できないことが
あった。
【0030】さらには、これらの装置のいずれにおいて
も、位置決め精度を低下させることなく、各種の工作機
械に対するより柔軟な適合性を要求されているものの、
この要求を満たすまでには至っていない。
【0031】そこで、この発明の課題は、簡単な形状並
びに構造であり、かつホルダ側嵌合部の回転の禁止と解
除を確実に行える工具用ホルダの位置決め装置を提供す
ることにある。
【0032】また、この発明の課題は、位置決め精度を
低下させることなく、各種の工作機械に対してより柔軟
に適合する工具用ホルダの位置決め装置を提供すること
にある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明の工具用ホルダの位置決め装置において
は、ホルダ側嵌合部は、工作機械の主軸に略沿って移動
自在に支持され、工作機械側嵌合部に嵌合する嵌合ピン
と、この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと付勢する嵌合
ピン用付勢手段と、略中央を枢支された枢支片と、この
枢支片を付勢して、この枢支片の一端を工具用ホルダの
回転軸側の凹部に嵌合させる枢支片用付勢手段と、嵌合
ピンと枢支片間に配置され、工作機械の主軸と直交する
方向に移動自在に支持されたロッドとを備え、ロッドの
一端が嵌合ピンの凹部に嵌まり込み、この嵌合ピンを工
作機械側嵌合部に嵌合させたときに該嵌合ピンが移動す
ると、このロッドの一端が嵌合ピンの凹部から外れて、
このロッドが移動し、このロッドによって枢支片が移動
され、この枢支片の一端が工具用ホルダの回転軸側の凹
部から外れる。
【0034】この様な構成によれば、通常は、枢支片の
一端が工具用ホルダの凹部に嵌まり込んでいるので、ホ
ルダ側嵌合部の回転は禁止されている。
【0035】また、嵌合ピンを工作機械側嵌合部に嵌合
させたときに該嵌合ピンが移動すると、このロッドの一
端が嵌合ピンの凹部から外れて、このロッドが移動し、
このロッドによって枢支片が移動され、この枢支片の一
端が工具用ホルダの凹部から外れる。これにより、ホル
ダ側嵌合部の回転の禁止が解除される。
【0036】ここで、ロッドに作用する力は、工具用ホ
ルダを工作機械の主軸に装着する力に起因する。したが
って、このロッドの力は、非常に大きい。このため、こ
のロッドは、枢支片を確実に移動させ、この枢支片を工
具用ホルダの凹部から外す。
【0037】また、ロッドや枢支片は、単純な形状のも
ので済むので、コストの低減を図ることができる。
【0038】次に、第2発明の工具用ホルダの位置決め
装置においては、ホルダ側嵌合部は、工作機械の主軸に
略沿って移動自在に支持され、工作機械側嵌合部に嵌合
する嵌合ピンと、この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと
付勢する嵌合ピン用付勢手段と、このホルダ側嵌合部の
回転を禁止し、嵌合ピンを工作機械側嵌合部に嵌合させ
たときに該嵌合ピンが移動すると、これに応答して該ホ
ルダ側嵌合部の回転の禁止を解除する回転禁止手段とを
備え、嵌合ピンは、移動自在に支持され、嵌合ピン用付
勢手段によって工作機械側嵌合部へと付勢されるピン本
体と、このピン本体の先端に移動自在に支持され、工作
機械側嵌合部に嵌合する環状先端部と、この環状先端部
をピン本体に位置決め固定する固定部とを備えている。
【0039】この様な装置では、嵌合ピンの環状先端部
を回転させれば、この環状先端部の位置が移動する。こ
れにより、各種の工作機械に対するホルダ側嵌合部の適
合性が向上する。
【0040】また、環状先端部をピン本体の先端の雄ね
じにねじ込む構造であるから、環状先端部とピン本体の
連結部位のガタツキが環状先端部に大きく反映されるこ
とはなく、この環状先端部が僅かに振れる程度で済み、
この環状先端部の剛性が高く、工具の位置決め精度の悪
化を最小限に止めることができる。
【0041】次に、第3発明の工具用ホルダの位置決め
装置においては、ホルダ側嵌合部は、工作機械の主軸に
略沿って移動自在に支持され、工作機械側嵌合部に嵌合
する嵌合ピンと、この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと
付勢する嵌合ピン用付勢手段と、このホルダ側嵌合部の
回転を禁止し、嵌合ピンを工作機械側嵌合部に嵌合させ
たときに該嵌合ピンが移動すると、これに応答して該ホ
ルダ側嵌合部の回転の禁止を解除する回転禁止手段とを
備え、嵌合ピン用付勢手段は、工作機械側嵌合部への嵌
合ピンの嵌合に伴い、この嵌合ピンが最初に移動する第
1行程で該嵌合ピンを工作機械側嵌合部に押圧する第1
バネ、及び第1行程に引き続く第2行程で該嵌合ピンを
第1バネと共に工作機械側嵌合部に押圧する第2バネを
備えている。
【0042】この様な装置では、第1及び第2バネの強
さを適宜に設定すれば、嵌合ピンが最初に移動する第1
行程のとき、つまりATC装置のアームによって嵌合ピ
ンを工作機械側嵌合部に嵌合させるときには、嵌合ピン
に作用する力を弱くし、嵌合ピンが引き続いて移動する
第2行程のとき、つまり工作機械によって工具用ホルダ
を工作機械に引き付けるときには、嵌合ピンに作用する
力を強くすることができる。これにより、ATC装置の
アームに加わる負担を軽くするとともに、嵌合ピンを工
作機械側嵌合部に強く圧接させて、両者間の嵌合部位の
剛性を高くし、工具の位置決め精度を向上させることが
できる。
【0043】次に、第4発明の工具用ホルダの位置決め
装置においては、ホルダ側嵌合部は、工作機械の主軸に
略沿って移動自在に支持され、工作機械側嵌合部に嵌合
する嵌合ピンと、この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと
付勢する嵌合ピン用付勢手段と、このホルダ側嵌合部の
回転を禁止し、嵌合ピンを工作機械側嵌合部に嵌合させ
たときに該嵌合ピンが移動すると、これに応答して該ホ
ルダ側嵌合部の回転の禁止を解除する回転禁止手段とを
備え、嵌合ピンは、複数のスリットを形成した円筒コレ
ットと、この円筒コレットの内側に配されたスリーブと
を備え、円筒コレットを工作機械側嵌合部に嵌合させる
と、円筒コレット及びスリーブの一方が工作機械側嵌合
部に突き押されて移動し、このスリーブによって円筒コ
レットが押し広げられる。
【0044】この様な装置では、円筒コレットを工作機
械側嵌合部に嵌合させて、位置決めを行う。円筒コレッ
トに嵌合する工作機械側嵌合部の孔は、すり鉢状の孔と
比べて、工作が容易であって、高い工作精度を得易い。
このため、工具用ホルダのユーザ側は、工作機械嵌合部
を高い精度で容易に作製して、工具用ホルダの位置決め
精度の向上を図ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0046】図1は、この発明の位置決め装置の一実施
形態を適用した工具用ホルダを示している。この位置決
め装置は、工具を保持する工具用ホルダ1に含まれ、こ
の工具用ホルダ1の回転軸の外周に設けられたホルダ側
嵌合部2と、工作機械の主軸の近傍に固定された工作機
械側嵌合部4とを備えている。
【0047】ホルダ側嵌合部2では、2つのベアリング
軸受け5の内周に工具用ホルダ1の回転軸6を支持し、
これらの軸受け5の外周に筒体7を固定し、この筒体7
にピンユニット8を着脱自在に取り付けている。
【0048】ピンユニット8は、ピン支持体11と、こ
のピン支持体11の孔11aに挿入された嵌合ピン12
と、この嵌合ピン12を左方向に付勢する第1バネ13
及び第2バネ14と、ピン支持体11の孔11bに挿入
されたロッド15と、軸16によって枢支された枢支片
17と、この枢支片17の右端を下方に付勢する小バネ
18とを備えている。
【0049】嵌合ピン12は、ピン本体21と、このピ
ン本体21の左端の雄ねじにねじ込まれる環状先端部2
2と、この環状先端部22の内側にねじ込まれるナット
部23とを備える。
【0050】ナット部23を回転させ緩めてから、環状
先端部22を回転させれば、環状先端部22の位置を変
更することができる。そして、環状先端部22を位置決
めしてから、ナット23を締め付けてピン本体21の左
端に当接させ、環状先端部22を固定する。
【0051】嵌合ピン12のピン本体21の外周に溝2
1aを形成しており、この溝21aにボルト24の先端
を差し入れて、この嵌合ピン12を移動可能に支持して
いる。ピン本体21の孔21bの右側には、リング25
を通している。また、ピン本体21の内側に止め輪26
を固定し、この止め輪26を該リング25の外周の溝2
5aに配して、ピン本体21からのリング25の脱落を
防止している。第1バネ13は、縮小されてから、ピン
本体21の内側の段差部21cとピン支持体11の底壁
11c間に配置され、この嵌合ピン12を左方向に付勢
している。第2バネ14は、十分に縮小されてから、ピ
ン本体21の内側の段差21dとリング25間に配置さ
れている。第2バネ14の力は、第1バネ13の力より
も十分に強く設定されている。
【0052】枢支片17は、その右端を小バネ18によ
って押下されているので、その左端が浮き上がり、回転
軸6と共に回転する凹部6aに嵌合している。この状態
では、ホルダ側嵌合部2の回転が禁止される。
【0053】また、小バネ18は、枢支片17を介して
ロッド15を押下している。このロッド15の下端がピ
ン本体21の凹部21eに嵌まり込み、このロッド15
が沈み込んでいる。
【0054】さて、工作機械の主軸への工具用ホルダ1
の装着は、次の様な手順で行われる。
【0055】まず、ATC装置のアーム31によって工
具用ホルダ1の溝1bの部位を把持して、この工具用ホ
ルダ1を持ち運び、図2に示す様に工具用ホルダ1を工
作機械の主軸に嵌合させるとともに、嵌合ピン12の環
状先端部22を工作機械側嵌合部4に嵌合させる。
【0056】このATC装置のアーム31によって、環
状先端部22が工作機械側嵌合部4に押し付けられる
と、嵌合ピン12が右方向に移動して、第1バネ13が
縮小する。
【0057】これに引き続いて、工作機械では、嵌合さ
れて来た工具用ホルダ1のプルスタッド(図示せず)を
引っ張り込んで、この工具用ホルダ1を固定する。
【0058】このとき、嵌合ピン12が更に右方向に移
動して、嵌合ピン12の右端のリング25がピン支持体
11の底壁11cに突き当たり、第2バネ14がリング
25を介して押圧され、この第2バネ14が縮小する。
【0059】また、嵌合ピン12が移動すると、ロッド
15の下端がピン本体21の凹部21eから外れて、こ
のロッド15が押し上げられる。このロッド15は、枢
支片17の右端を突き上げる。これに伴い、枢支片17
の左端が下降して、この左端が凹部6aから外れる。こ
れにより、ホルダ側嵌合部2の回転の禁止が解除され
る。
【0060】こうして工具用ホルダ1を工作機械の主軸
に装着した後、この主軸を回転させれば、この主軸の回
転が工具用ホルダ1の回転軸6を通じて工具に伝達さ
れ、この工具が回転する。
【0061】ところで、この工具用ホルダ1において
は、工作機械が工具用ホルダ1のプルスタッドを引っ張
り込み、この引っ張り込む力が嵌合ピン12に伝達さ
れ、この嵌合ピン12を移動させる力がロッド15に伝
達され、このロッド15を押し上げる力が枢支片17に
伝達され、この枢支片17の右端が突き上げられる。す
なわち、工作機械の強い力を枢支片17に伝達して、こ
の枢支片17を移動させている。このため、枢支片17
を工具用ホルダ1の凹部1aから確実に外すことができ
る。
【0062】また、ロッド15や枢支片17は、単純な
形状であるから、ピンユニット8のコストを抑えること
ができる。このため、各種の工作機械に応じて、複数種
類のピンユニットを作製しても、その経費の負担が軽く
て済む。
【0063】さらに、嵌合ピン12は、ピン本体21、
環状先端部22、及びナット部23の3体構造であっ
て、環状先端部22の位置を変更することができるの
で、各種の工作機械に対するピンユニット8の適合性が
向上する。
【0064】また、工作機械側嵌合部4に近いピン本体
21の左端に環状先端部22を通して固定する構造であ
るから、環状先端部22とピン本体21間のガタツキが
あっても、このガタツキが環状先端部22に大きく反映
されることはなく、この環状先端部22が僅かに振れる
程度であって、この環状先端部22の剛性が高く、この
ために工具の位置決め精度の悪化が最小限に止められ
る。
【0065】なお、ピン本体21と環状先端部22を螺
合させなくても、環状先端部をピン本体の左端に移動自
在に嵌挿して、ネジ止めする構造にしても良い。
【0066】さらに、先に述べた様に工具用ホルダ1を
工作機械の主軸に装着するときには、ATC装置のアー
ム31によって嵌合ピン12を工作機械側嵌合部4に押
し付けてから、工作機械によってプルスタッドを引き込
んでおり、これに伴って嵌合ピン12が移動しつつ、第
1バネ13が縮小し、更に第1及び第2バネ13,14
が縮小する。つまり、嵌合ピン12は、ATC装置によ
る押し付けに基づく第1行程と、工作機械による引き込
みに基づく第2行程で移動し、第1行程のときに第1バ
ネ13が縮小し、第2行程のときに第2バネ14が第1
バネ13と共に縮小する。
【0067】第1及び第2バネ13,14のいずれもが
縮小された状態でピンユニット8内に配置されており、
第2バネ14の方が第1バネ13よりも強い力で圧縮さ
れている。このため、嵌合ピン12は、第1及び第2行
程で、図3のグラフに示す様な第1及び第2バネ13,
14の力を受ける。
【0068】このグラフから明らかな様に、第1行程に
おいては、嵌合ピン12に受ける第1バネ13の力が徐
々に上昇している。引き続く第2行程においては、嵌合
ピン12に受ける力が第1及び第2バネ13,14のも
のであって、この力が急激に大きくなっている。
【0069】したがって、第1行程においては、ATC
装置のアーム31は、嵌合ピン12を介して第1バネ1
3の力を受けるだけであって、その負担が軽くて済む。
また、第2行程においては、嵌合ピン12は、第2バネ
14の強い力を受け、工作機械側嵌合部4に強く圧接す
る。すなわち、ATC装置のアーム31の負担を軽くす
るとともに、嵌合ピン12を工作機械側嵌合部4に強く
圧接させて、両者間の嵌合部位の剛性を高くし、工具の
位置決め精度を向上させることができる。
【0070】なお、図3のグラフにおいて、一点鎖線
は、1つのバネによって付勢された嵌合ピン12に作用
する力を示している。この場合は、嵌合ピン12の移動
距離に対する力の変化が急激である。このため、嵌合ピ
ン12や工作機械側嵌合部4に僅かの寸法誤差があって
も、嵌合ピン12を工作機械側嵌合部4に押圧する力が
変化してしまい、信頼性が低下する。例えば、各軸受5
や、嵌合ピン12とピン支持体11間には遊びを設けて
いるので、バネの力が強くなり過ぎると、工具用ホルダ
1が傾いて、工作精度が悪化する。また、バネの力が弱
くなり過ぎると、嵌合ピン12と工作機械側嵌合部4間
の嵌合部位の剛性が不足して、やはり工作精度が悪化す
る。
【0071】図4は、嵌合ピン及び工作機械側嵌合部の
変形例を示している。
【0072】同図において、嵌合ピン41は、ピンユニ
ット42の孔42aに挿入されたピン本体43と、この
ピン本体43のスリーブ部43aに嵌合された円筒コレ
ット44と、この円筒コレット44の左端に差し込まれ
たスペーサ45とを備えている。
【0073】ピンユニット42の孔42bには、ロッド
40を挿入し、このロッド40の下端をピン本体43の
凹部43bに嵌め込んでいる。また、ピン本体43の内
側には、第1バネ46及び第2バネ47を配している。
【0074】円筒コレット44には、複数のスリット4
4aを形成している。工作機械側嵌合部48は、円筒コ
レット44に嵌合する形状に形成されている。
【0075】この嵌合ピン41の円筒コレット44を工
作機械側嵌合部48に嵌合させ、スペーサ45を工作機
械側嵌合部48の底壁に圧接させると、この円筒コレッ
ト44が右方向に僅かに移動する。このとき、ピン本体
43のスリーブ部43aによって円筒コレット44が押
し広げられ、この円筒コレット44が工作機械側嵌合部
48の内周に圧接し、この嵌合ピン41が位置決め固定
される。
【0076】この円筒コレット44に嵌合する工作機械
側嵌合部48の孔は、すり鉢状の孔と比べて、工作が容
易である。このため、工具用ホルダのユーザ側は、嵌合
部48を高い精度で容易に作製して、工具用ホルダの位
置決め精度を向上させることができる。
【0077】図5は、嵌合ピンの他の変形例を示してい
る。
【0078】この嵌合ピン51では、ピン本体52と円
筒コレット53を一体化し、この円筒コレット53の内
側にスリーブ54を挿入している。円筒コレット53を
工作機械側嵌合部に嵌合させると、スリーブ54が工作
機械側嵌合部の底壁に当接して、このスリーブ54が僅
かに移動し、このスリーブ54によって円筒コレット5
3が押し広げられ、この円筒コレット53が工作機械側
嵌合部の内周に圧接し、この嵌合ピン51が位置決め固
定される。
【0079】図6は、嵌合ピンの別の変形例を示してい
る。
【0080】この嵌合ピン61は、ピン本体62と、こ
のピン本体62のスリーブ部62aに嵌合された円筒コ
レット63と、この円筒コレット63の左端に差し込ま
れたスペーサ64と、円筒コレット63とスペーサ64
間に挟み込まれた皿バネ65とを備えている。
【0081】嵌合ピン61のピン本体62は、ピンユニ
ット66の内側で、2本のネジ67によって固定されて
おり、移動することがない。このピン本体62の移動に
代わって、スペーサ64が移動する。すなわち、円筒コ
レット63を工作機械側嵌合部68に嵌合させると、ス
ペーサ64が工作機械側嵌合部68の底壁に当接して、
このスペーサ64が移動する。そして、スペーサ64の
移動によって皿バネ65が縮小し、この皿バネ65の力
が円筒コレット63に伝達され、この円筒コレット63
が移動して拡がり、この嵌合ピン61が位置決め固定さ
れる。
【0082】
【効果】以上説明した様に、この発明の位置決め装置に
よれば、ロッドに作用する力は、工具用ホルダを工作機
械の主軸に装着する力に起因し、非常に大きい。このた
め、このロッドは、枢支片を確実に移動させて、この枢
支片を工具用ホルダの回転軸側の凹部から外す。
【0083】また、ロッドや枢支片は、単純な形状のも
ので済むので、コストの低減を図ることができる。
【0084】さらに、嵌合ピンとして、環状先端部をピ
ン本体の先端に移動自在に支持する構造を適用したり、
第1及び第2バネによって、嵌合ピンを付勢したり、嵌
合ピンの先端に円筒コレットを適用することにより、位
置決め精度や、各種の工作機械に対する適合性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の位置決め装置の一実施形態を適用し
た工具用ホルダを示す側面図
【図2】図1の工具用ホルダを工作機械の主軸に装着し
た状態を示す側面図
【図3】図1の工具用ホルダにおける第1及び第2バネ
の力の特性を示すグラフ図
【図4】この発明の位置決め装置における嵌合ピン及び
工作機械側嵌合部の変形例を示す側面図
【図5】この発明の位置決め装置における嵌合ピン及び
工作機械側嵌合部の他の変形例を示す図
【図6】この発明の位置決め装置における嵌合ピン及び
工作機械側嵌合部の別の変形例を示す側面図
【図7】工具用ホルダを概略的に示す側面図
【図8】従来の位置決め装置を例示する側面図
【図9】図8の位置決め装置を工作機械側嵌合部に嵌合
させた状態を示す側面図
【図10】従来の位置決め装置の他の例を示す側面図
【図11】図10の位置決め装置を工作機械側嵌合部に
嵌合させた状態を示す側面図
【図12】従来の位置決め装置の別の例を示す側面図
【符号の説明】
1 工具用ホルダ 2 ホルダ側嵌合部 3 主軸 4 工作機械側嵌合部 5 ベアリング軸受け 6 回転軸 7 筒体 8 ピンユニット 11 ピン支持体 12,41,51,61 嵌合ピン 13 第1バネ 14 第2バネ 15 ロッド 17 枢支片 18 小バネ 21 ピン本体 22 環状先端部 23 ナット部 43,52 ピン本体 44,53,63 円筒コレット 45 スペーサ 54 スリーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を保持するとともに、工作機械の主
    軸に着脱自在に装着される工具用ホルダに含まれ、この
    工具用ホルダの回転軸の外周に回転自在に支持されたホ
    ルダ側嵌合部と、工作機械の主軸の近傍に固定された工
    作機械側嵌合部とを備え、ホルダ側嵌合部の回転を禁止
    した状態で、このホルダ側嵌合部を工作機械側嵌合部に
    嵌合させて、工具用ホルダの位置決めを行い、この位置
    決めに伴い、このホルダ側嵌合部の回転の禁止を解除す
    る工具用ホルダの位置決め装置において、 ホルダ側嵌合部は、 工作機械の主軸に略沿って移動自在に支持され、工作機
    械側嵌合部に嵌合する嵌合ピンと、 この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと付勢する嵌合ピン
    用付勢手段と、 略中央を枢支された枢支片と、 この枢支片を付勢して、この枢支片の一端を工具用ホル
    ダの回転軸側の凹部に嵌合させる枢支片用付勢手段と、 嵌合ピンと枢支片間に配置され、工作機械の主軸と直交
    する方向に移動自在に支持されたロッドとを備え、 ロッドの一端が嵌合ピンの凹部に嵌まり込み、この嵌合
    ピンを工作機械側嵌合部に嵌合させたときに該嵌合ピン
    が移動すると、このロッドの一端が嵌合ピンの凹部から
    外れて、このロッドが移動し、このロッドによって枢支
    片が移動され、この枢支片の一端が工具用ホルダの回転
    軸側の凹部から外れる工具用ホルダの位置決め装置。
  2. 【請求項2】 工具を保持するとともに、工作機械の主
    軸に着脱自在に装着される工具用ホルダに含まれ、この
    工具用ホルダの回転軸の外周に回転自在に支持されたホ
    ルダ側嵌合部と、工作機械の主軸の近傍に固定された工
    作機械側嵌合部とを備え、ホルダ側嵌合部の回転を禁止
    した状態で、このホルダ側嵌合部を工作機械側嵌合部に
    嵌合させて、工具用ホルダの位置決めを行い、この位置
    決めに伴い、このホルダ側嵌合部の回転の禁止を解除す
    る工具用ホルダの位置決め装置において、 ホルダ側嵌合部は、 工作機械の主軸に略沿って移動自在に支持され、工作機
    械側嵌合部に嵌合する嵌合ピンと、 この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと付勢する嵌合ピン
    用付勢手段と、 このホルダ側嵌合部の回転を禁止し、嵌合ピンを工作機
    械側嵌合部に嵌合させたときに該嵌合ピンが移動する
    と、これに応答して該ホルダ側嵌合部の回転の禁止を解
    除する回転禁止手段とを備え、 嵌合ピンは、移動自在に支持され、嵌合ピン用付勢手段
    によって工作機械側嵌合部へと付勢されるピン本体と、
    このピン本体の先端に移動自在に支持され、工作機械側
    嵌合部に嵌合する環状先端部と、この環状先端部をピン
    本体に位置決め固定する固定部とを備える工具用ホルダ
    の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 工具を保持するとともに、工作機械の主
    軸に着脱自在に装着される工具用ホルダに含まれ、この
    工具用ホルダの回転軸の外周に回転自在に支持されたホ
    ルダ側嵌合部と、工作機械の主軸の近傍に固定された工
    作機械側嵌合部とを備え、ホルダ側嵌合部の回転を禁止
    した状態で、このホルダ側嵌合部を工作機械側嵌合部に
    嵌合させて、工具用ホルダの位置決めを行い、この位置
    決めに伴い、このホルダ側嵌合部の回転の禁止を解除す
    る工具用ホルダの位置決め装置において、 ホルダ側嵌合部は、 工作機械の主軸に略沿って移動自在に支持され、工作機
    械側嵌合部に嵌合する嵌合ピンと、 この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと付勢する嵌合ピン
    用付勢手段と、 このホルダ側嵌合部の回転を禁止し、嵌合ピンを工作機
    械側嵌合部に嵌合させたときに該嵌合ピンが移動する
    と、これに応答して該ホルダ側嵌合部の回転の禁止を解
    除する回転禁止手段とを備え、 嵌合ピン用付勢手段は、工作機械側嵌合部への嵌合ピン
    の嵌合に伴い、この嵌合ピンが最初に移動する第1行程
    で該嵌合ピンを工作機械側嵌合部に押圧する第1バネ、
    及び第1行程に引き続く第2行程で該嵌合ピンを第1バ
    ネと共に工作機械側嵌合部に押圧する第2バネを備える
    工具用ホルダの位置決め装置。
  4. 【請求項4】 工具を保持するとともに、工作機械の主
    軸に着脱自在に装着される工具用ホルダに含まれ、この
    工具用ホルダの回転軸の外周に回転自在に支持されたホ
    ルダ側嵌合部と、工作機械の主軸の近傍に固定された工
    作機械側嵌合部とを備え、ホルダ側嵌合部の回転を禁止
    した状態で、このホルダ側嵌合部を工作機械側嵌合部に
    嵌合させて、工具用ホルダの位置決めを行い、この位置
    決めに伴い、このホルダ側嵌合部の回転の禁止を解除す
    る工具用ホルダの位置決め装置において、 ホルダ側嵌合部は、 工作機械の主軸に略沿って移動自在に支持され、工作機
    械側嵌合部に嵌合する嵌合ピンと、 この嵌合ピンを工作機械側嵌合部へと付勢する嵌合ピン
    用付勢手段と、 このホルダ側嵌合部の回転を禁止し、嵌合ピンを工作機
    械側嵌合部に嵌合させたときに該嵌合ピンが移動する
    と、これに応答して該ホルダ側嵌合部の回転の禁止を解
    除する回転禁止手段とを備え、 嵌合ピンは、複数のスリットを形成した円筒コレット
    と、この円筒コレットの内側に配されたスリーブとを備
    え、 円筒コレットを工作機械側嵌合部に嵌合させると、円筒
    コレット及びスリーブの一方が工作機械側嵌合部に突き
    押されて移動し、このスリーブによって円筒コレットが
    押し広げられる工具用ホルダの位置決め装置。
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