JP2008200789A - 玉軸受の玉等配方法及び玉分け治具 - Google Patents

玉軸受の玉等配方法及び玉分け治具 Download PDF

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Abstract

【課題】玉分け治具の摩滅、変形及び玉の傷の発生を抑制することができると共に、作業時間を短縮することができる玉軸受の玉等配方法及び玉分け治具を提供する。
【解決手段】玉軸受の等配方法は、玉軸受1の内外輪間に収容された複数の玉4を円周方向の一つの領域に集め、集められた複数の玉4を内外輪間の円周方向の3つの領域に分配し、各領域に分配された複数の玉の各玉間に、各領域の玉4の数に応じて玉分け治具に突設される複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入して、複数の玉4を円周方向に等間隔に配列する。
【選択図】図3

Description

本発明は、玉軸受の組立において、保持器の装着作業に先立ち、複数の玉を円周方向に等間隔に配列する玉軸受の玉等配方法及びこの方法に用いる玉分け治具に関する。
従来の玉軸受の玉等配方法としては、例えば、図7に示すように、玉軸受の玉のピッチ円上に沿って軸方向長さが段階的に異なる複数の作業矢51が突設される櫛歯状の玉分け治具50を用い、玉軸受の内外輪間の円周方向の一つの領域に集められた複数の玉の各玉間に複数の作業矢51の先端を軸方向に順次挿入することにより、複数の玉を円周方向に等間隔に配列する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、玉軸受の内外輪間に収容された複数の玉の各玉間に軸方向に挿脱可能な一対の作業矢を、個別に旋回制御される二重筒状の各旋回筒にそれぞれ固定した玉等配装置を用い、各作業矢の旋回動作、及び上下動作を組み合わせて、複数の玉を内外輪間の円周方向の一つの領域に集めたり、集めた複数の玉を円周方向に等間隔に位置決め配列したりする方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−104362号公報 特許第2827382号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の玉軸受の玉等配方法では、小型の玉軸受や玉数が多い玉軸受の場合、玉分け治具50の作業矢51が細長くなり、低剛性となるため、摩滅や変形が生じやすい。特に、ラジアルすき間が小さい場合、玉軸受の円周方向の一つの領域に集められた複数の玉の各玉間に作業矢51を挿入する際、内外輪溝間の径方向すき間が円周方向で均一に保てないため、治具挿入荷重が大きくなり、玉の傷や治具の変形が生じやすかった。
一方、上記特許文献2に記載の玉軸受の玉等配方法では、玉数が多くても作業矢を短くできるため、作業矢は比較的高剛性となり、摩滅や変形を抑制することはできるが、一個或いは二個ずつの玉分け動作となるため、作業時間が長くなってしまっていた。また、既に玉分けや位置決めをした玉が動きやすいため、各玉の位相がずれて、次工程での保持器の装着が困難になる場合があった。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、玉分け治具の摩滅、変形及び玉の傷の発生を抑制することができると共に、作業時間を短縮することができる玉軸受の玉等配方法及び玉分け治具を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 軸方向長さが異なる作業矢が玉軸受の玉のピッチ円上に沿って複数突設される櫛歯状の玉分け治具を用い、玉軸受の内外輪間の円周方向の所定の領域に集められた複数の玉の各玉間に複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入することにより、複数の玉を円周方向に等間隔に配列する玉軸受の玉等配方法であって、玉軸受の内外輪間に収容された複数の玉を円周方向の一つの領域に集める玉集め工程と、玉集め工程で集められた複数の玉を内外輪間の円周方向の複数の領域に分配する玉分配工程と、玉分配工程で各領域に分配された複数の玉の各玉間に、各領域の玉の数に応じて突設される複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入して、複数の玉を円周方向に等間隔に配列する作業矢挿入工程と、を備えることを特徴とする玉軸受の玉等配方法。
(2) 軸方向長さが異なる作業矢が玉軸受の玉のピッチ円上に沿って複数突設され、玉軸受の内外輪間の円周方向の所定の領域に集められた複数の玉の各玉間に複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入することにより、複数の玉を円周方向に等間隔に配列する玉分け治具であって、内外輪間の円周方向の複数の領域に分配された複数の玉の各領域の玉数に応じて複数の作業矢が配置されることを特徴とする玉分け治具。
(3) 複数の作業矢が領域ごとに分割されることを特徴とする(2)に記載の玉分け治具。
本発明によれば、玉軸受の内外輪間に収容された複数の玉を円周方向の一つの領域に集めた後、集められた複数の玉を内外輪間の円周方向の複数の領域に分配し、各領域に分配された複数の玉の各玉間に、各領域の玉の数に応じて突設される複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入して複数の玉を円周方向に等間隔に配列するため、玉分け治具の摩滅、変形及び玉の傷の発生を抑制することができると共に、作業時間を短縮することができる。
以下、本発明に係る玉軸受の玉等配方法及び玉分け治具の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る玉軸受の玉等配方法に使用する玉分配装置の全体斜視図、図2は図1に示す玉分配装置を用いて本発明に係る玉軸受の玉等配方法の玉集め工程を行なう場合の動作例を説明するための斜視図、図3は本発明に係る玉軸受の玉等配方法の玉集め工程、玉分配工程、作業矢挿入工程を説明するための図、図4は本発明に係る玉軸受の玉等配方法の作業矢挿入工程に用いる玉分け治具を説明するための斜視図、図5は本発明に係る玉軸受の玉等配方法の第1変形例を説明するための図、図6は本発明に係る玉軸受の玉等配方法の第2変形例を説明するための図である。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の玉軸受の玉等配方法に使用する玉分配装置について説明する。
玉分配装置20は、図1に示すように、スタンド部21a及びそのスタンド部21aの正面下部に接続する受け台部21bからなる本体21を備える。
スタンド部21aの前面には上下方向にレール22が固定され、スタンド部21aの前方に配置されたケース23の直動軸受部23aがそのレール22に係合してリニアガイド、即ち、スライド手段24を構成する。また、スタンド部21aの前面のレール22の側方には、ボールねじ25のねじ軸26がスタンド部21aに対して回転自在に取り付けられ、このねじ軸26にケース23に形成されたナット部23bが係合している。そして、ねじ軸26は、外部信号により回転角位置決め可能な回転機の一例である第三のパルスモータ27により、正逆いずれの方向にも回転自在に駆動される。このスライド手段24とボールねじ25とケース23により上下移動機構28が構成される。
ケース23の上面には、第三のパルスモータ27と同様の第一のパルスモータ29及び第二のパルスモータ30が固定され、第一のパルスモータ29の出力軸31には小歯車32が固定され、この小歯車32は大歯車33と噛み合い、この大歯車33には中実の第一軸34が固定される。また、第二のパルスモータ30の出力軸35には小歯車36が固定され、この小歯車36は大歯車37と噛み合い、この大歯車37には中空且つ第一軸34と同軸かつ相対的に回転可能な第二軸38が固定される。これら小歯車32、大歯車33、小歯車36、及び大歯車37はケース23の内部に収容される。第一軸34と第二軸38とは二重軸を構成する。
第一軸34の下端には第一のアーム39が、且つ第二軸38の下端には第二のアーム40がそれぞれ第一軸34及び第二軸38に対して直角方向に固定され、第一のアーム39の先端には第一の作業矢41が第一のアーム39に沿って移動可能且つねじ42により固定可能に取り付けられ、第二のアーム40の先端には第二の作業矢43が第二のアーム40に沿って移動可能かつねじ44により固定可能に取り付けられる。
そして、第一及び第二のパルスモータ29,30と、出力軸31,35と、歯車32,33,36,37と、第一軸34及び第二軸38と、第一及び第二のアーム39,40とで、一対の作業矢41,43の旋回機構45を構成している。
この旋回機構45は、第一のパルスモータ29を駆動させてその出力軸31をB方向に回転させると、第一の作業矢41がD方向に回動し、第二のパルスモータ30を駆動させてその出力軸35をC方向に回転させると、第二の作業矢43がE方向に回動し、一対の作業矢41と43とは互いに開く方向に回動する。また、第一のパルスモータ29を駆動して出力軸31を逆B方向に回転させ且つ第二のパルスモータ30を駆動させてその出力軸35を逆C方向に回転させれば、第一の作業矢41が逆D方向且つ第二の作業矢43が逆E方向にそれぞれ回動して、一対の作業矢41と43とは互いに閉じる方向に回動する。
さらに、第一のパルスモータ29の出力軸31をB方向に回転させ、第二のパルスモータ30の出力軸35を逆C方向に回転させれば、第一の作業矢41がD方向に且つ第二の作業矢43が逆E方向に回動し、一対の作業矢41と43は一緒にD方向あるいは逆E方向に回動する。逆に、第一のパルスモータ29の出力軸31を逆B方向に回転させ、第二のパルスモータ30の出力軸をC方向に回転させれば、第一の作業矢41が逆D方向に且つ第二の作業矢43がE方向に回動し、一対の作業矢41と43は一緒にD方向あるいはE方向に回動する。
このような第三のパルスモータ27及び上下移動機構28による作業矢41,43の上下動作、及び2個のパルスモータ29,30及び旋回機構45による作業矢41,43の旋回動作は、図示しない駆動制御装置により、予め設定されたシーケンスプログラムにより実行される。
作業矢41と43は、回転するための二重軸34,38から垂直に延びるアーム39,40にそれぞれ取付けられて、アーム長手方向と板状をなす作業矢の長手方向は直交するように固定されている。作業矢41,43のワークと接触する先端部はそれぞれくさび形状となるよう予め設定された角度で対称に形成される。さらに、作業矢41,43が閉じて一体となった場合には2つの作業矢41,43の先端部は一つのくさび形状となる。
本体21の前方の受け台部21bには軸受載置台46が設けられ、この軸受載置台46の上に、玉入れ工程を終了した玉軸受1が、その回転中心を二重軸の軸芯に合致させて、載置される。そして、一対の作業矢41と43は、玉軸受1の上方に位置し、且つその合わせ面がスタンド部21aの真正面を向いた基準待機位置に位置すると、図1に示した状態となる。
次に、玉分配装置20の動作例について説明する。
まず、図1に示すように、玉入れ工程を終了した単列玉軸受1を軸受載置台46の上に載置し、その中心軸を旋回機構45の第一軸34及び第二軸38からなる二重軸の軸芯に一致させる。作業矢が単列玉軸受の上方に位置している状況のもとで作業矢の原点位置決めを行う。即ち、第一のパルスモータ29を逆B方向に回転させて、第一の作業矢41を逆D方向に回動させ、且つ第二のパルスモータ30を逆C方向に回転させて第二の作業矢43を逆E方向に回動させ、一対の作業矢41と43を互いに閉じる方向に回動させ、本体21に対して正面手前側の基準位置に位置させる。
また、作業矢41,43のねじ42,44を緩め、作業矢41,43をアーム39,40に沿って移動させて、作業矢41,43の位置を玉軸受1の玉列のピッチ円上に合致させ、ねじ42,44により作業矢41,43をそれぞれアーム39,49に固定する。さらに、上下移動機構28により作業矢41,43を上動させて、図1に示すように、作業矢41,43を本体21から遠い側の玉集め工程の初期待機位置に位置させる。
図2(a)は、玉分配装置20を用いて本発明に係る玉軸受の玉等配方法の玉集め工程を行なう場合の玉分配装置20の初期待機状態を示す図である。この状態から、図2(b)に示すように、上下移動機構28により作業矢41,43を一緒に下動させて、作業矢41,43を玉軸受1の外輪2と内輪3との間に収容された複数の玉4の各玉間に挿入する。
次いで、図2(c)に示すように、第一のパルスモータ29をB方向に回転させ、且つ第二のパルスモータ30をC方向に回転させて、第一の作業矢41をD方向に且つ第二の作業矢43をE方向にそれぞれ回動させ、玉軸受1のピッチ円、玉4の直径及び個数、作業矢41,43の先端の角度と玉列への挿入量等により予め設定された角度θ゜だけ作業矢41,43を互いに開く方向に回動させて、複数の玉4の全てを本体21に近い1つの領域に集める。
次いで、作業矢41,43を上下移動機構28により、図2(d)に示すように、上動させ、さらに、図2(e)に示すように、第一のパルスモータ29を逆B方向に回転させて第一の作業矢41をθ゜だけ逆D方向に且つ第二のパルスモータ30を逆C方向に回転させて第二の作業矢43をθ゜だけ逆E方向にそれぞれ回動させ、作業矢41,43を閉じて、図2(a)と同じ状態として、玉集め工程を終了する。
次いで、図2(f)に示すように、第一のパルスモータ29をB方向に回転させ第一の作業矢41をD方向に180°回動させると共に、同時に第二のパルスモータ30を逆C方向に回転させて第二の作業矢43を逆E方向に180°回動させ、作業矢41,43を、本体21に近い位置である、玉分配工程の初期待機位置に位置させる。
そして、本実施形態の玉軸受の玉等配方法では、玉軸受1の玉4の数を19個とし、上記玉集め工程において、図3(a)に示すように、19個の玉4を外輪2と内輪3との間の円周方向の1つの領域に集め、次いで、玉分配工程において、玉分配装置20の作業矢41,43の旋回動作、上下動作を組み合わせて、19個の玉4の円周方向の両端の各6個を纏めて円周方向に離間移動させる。これにより、図3(b)に示すように、外輪2と内輪3との間で19個の玉4が円周方向の3つの領域にそれぞれ7個、6個、6個に分配される。
その後、図4に示すように、軸方向長さが異なる作業矢11が玉軸受1の玉4のピッチ円上に沿って複数突設される櫛歯状の玉分け治具10を用いて作業矢挿入工程を行なう。この玉分け治具10の複数の作業矢11は、図4から判るように、玉分配工程で3つの領域に分配された各領域の玉4の数(7個、6個、6個)に応じて軸方向長さが設定されており、作業矢挿入工程においては、複数の作業矢11の先端を各領域の玉4,4間に軸方向に順次挿入することにより、図3(c)に示すように、19個の玉4が外輪2と内輪3との間の円周方向に等間隔で位置決め配列される。なお、作業矢11の先端を玉4,4間に軸方向に挿入する際、微小な玉4の位置ずれや摩擦力の低減、玉傷を防ぐため、玉分け治具10を微小揺動や加振させたり、あるいは玉軸受1を微小揺動させたりしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の玉軸受の玉等配方法によれば、玉軸受1の外輪2と内輪3との間に収容された複数の玉4を円周方向の一つの領域に集めた後、集められた複数の玉14を外輪2と内輪3との間の円周方向の複数の領域に分配し、各領域に分配された複数の玉4,4の各玉間に、各領域の玉4の数に応じて突設される複数の作業矢11の先端を軸方向に順次挿入して複数の玉4を円周方向に等間隔に配列する。
これにより、玉分け治具10の作業矢11の軸方向長さを図7に示す従来の玉分け治具50に比べて大幅に短くすることができる。この結果、小型の玉軸受や玉数が多い玉軸受の場合においても、玉分け治具10の作業矢11が細長くなるのを回避して必要な剛性を確保することができ、作業矢11に摩滅や変形が生じるのを抑制することができる。
また、ラジアルすき間が小さい場合においても、玉分け治具10の作業矢11の挿入時に、既に複数の領域に玉4が分配されているため、内外輪溝による径方向すき間に円周方向の偏りがなく、略均一となる。このため、玉分け治具10の挿入荷重を小さくすることができ、玉4が傷ついたり、玉分け治具10の作業矢11が変形したりするのを防止することができる。
さらに、外輪2と内輪3との間の円周方向の複数の領域に分配された複数の玉4を一体型の玉分け治具10による一度の挿入動作により円周方向に等間隔に配列することができるので、玉4の等配作業に要する作業時間を短縮することができる。
次に、図5を参照して、本実施形態の玉軸受の玉等配方法の第1変形例について説明する。
本変形例では、玉軸受1の玉4の数を19個とし、上記玉集め工程において、図5(a)に示すように、19個の玉4を外輪2と内輪3との間の円周方向の1つの領域に集め、次いで、玉分配工程において、玉分配装置20の作業矢41,43の旋回動作、上下動作を組み合わせて、19個の玉4の円周方向の両端の各5個を纏めて円周方向に離間移動させる。これにより、図5(b)に示すように、外輪2と内輪3との間で19個の玉4が円周方向の2つの領域にそれぞれ9個、10個に分配される。
その後、軸方向長さが異なる作業矢が玉軸受1の玉4のピッチ円上に沿って複数突設される櫛歯状の不図示の玉分け治具を用いて作業矢挿入工程を行なう。この玉分け治具の複数の作業矢は、上記実施形態と同様に、玉分配工程で2つの領域に分配された各領域の玉4の数(9個、10個)に応じて軸方向長さが設定されており、作業矢挿入工程においては、複数の作業矢の先端を各領域の玉4,4間に軸方向に順次挿入することにより、図5(c)に示すように、19個の玉4が外輪2と内輪3との間の円周方向に等間隔で位置決め配列される。
次に、図6を参照して、本実施形態の玉軸受の玉等配方法の第2変形例について説明する。
本変形例では、玉分配工程を2つの工程に分けて行なっている。まず、玉軸受1の玉4の数を19個とし、上記玉集め工程において、図6(a)に示すように、19個の玉4を外輪2と内輪3との間の円周方向の1つの領域に集め、次いで、玉分配工程の第1工程において、玉分配装置20の作業矢41,43の旋回動作、上下動作を組み合わせて、19個の玉4の円周方向の両端の各7個を纏めて円周方向に離間移動させる。これにより、図6(b)に示すように、外輪2と内輪3との間で19個の玉4が円周方向の3つの領域にそれぞれ5個、7個、7個に分配される。
次いで、玉分配工程の第2工程において、玉分配装置20の作業矢41,43の旋回動作、上下動作を組み合わせて、7個、7個に分配された2つの領域から玉4を各2個ずつ所定の位置まで円周方向に離間移動させる。これにより、図6(c)に示すように、外輪2と内輪3との間で19個の玉4が円周方向の4つの領域にそれぞれ5個、5個、5個、4個に分配される。
その後、軸方向長さが異なる作業矢が玉軸受1の玉4のピッチ円上に沿って複数突設される櫛歯状の不図示の玉分け治具を用いて作業矢挿入工程を行なう。この玉分け治具の複数の作業矢は、上記実施形態と同様に、玉分配工程で4つの領域に分配された各領域の玉4の数(5個、5個、5個、4個)に応じて軸方向長さが設定されており、作業矢挿入工程においては、複数の作業矢の先端を各領域の玉4,4間に軸方向に順次挿入することにより、図6(d)に示すように、19個の玉4が外輪2と内輪3との間の円周方向に等間隔で位置決め配列される。
なお、本発明の構成は、上記実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、一体型の玉分け治具10を用いたが、玉分配工程で分配される各領域ごとに分割された玉分け治具を用いて、各領域で独立して玉等配作業を行なってもよい。
また、上記実施形態では、玉分配工程で分配される各領域を玉軸受1の直径方向に対して左右対称になるように配置し、同様に、玉分け治具10の複数の作業矢11も左右対称としているが、玉分配工程で分配される各領域を玉軸受1の直径方向に対して左右非対称になるように配置し、同様に、玉分け治具の複数の作業矢も左右非対称としてもよい。
また、上記実施形態では、玉数が19個の玉軸受の玉等配方法を例示したが、その玉数は、奇数でも偶数でもよく、任意の個数に設定することができる。
本発明に係る玉軸受の玉等配方法に使用する玉分配装置の全体斜視図である。 図1に示す玉分配装置を用いて本発明に係る玉軸受の玉等配方法の玉集め工程を行なう場合の動作例を説明するための斜視図である。 本発明に係る玉軸受の玉等配方法の玉集め工程、玉分配工程、作業矢挿入工程を説明するための図である。 本発明に係る玉軸受の玉等配方法の作業矢挿入工程に用いる玉分け治具を説明するための斜視図である。 本発明に係る玉軸受の玉等配方法の第1変形例を説明するための図である。 本発明に係る玉軸受の玉等配方法の第2変形例を説明するための図である。 従来の玉分け治具の一例を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 玉軸受
2 外輪
3 内輪
4 玉
10 玉分け治具
11 作業矢
20 玉分配装置

Claims (3)

  1. 軸方向長さが異なる作業矢が玉軸受の玉のピッチ円上に沿って複数突設される櫛歯状の玉分け治具を用い、前記玉軸受の内外輪間の円周方向の所定の領域に集められた複数の玉の各玉間に前記複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入することにより、前記複数の玉を円周方向に等間隔に配列する玉軸受の玉等配方法であって、
    前記玉軸受の内外輪間に収容された複数の玉を円周方向の一つの領域に集める玉集め工程と、
    前記玉集め工程で集められた複数の玉を前記内外輪間の円周方向の複数の領域に分配する玉分配工程と、
    前記玉分配工程で各領域に分配された複数の玉の各玉間に、各領域の玉の数に応じて突設される前記複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入して、前記複数の玉を円周方向に等間隔に配列する作業矢挿入工程と、を備えることを特徴とする玉軸受の玉等配方法。
  2. 軸方向長さが異なる作業矢が玉軸受の玉のピッチ円上に沿って複数突設され、玉軸受の内外輪間の円周方向の所定の領域に集められた複数の玉の各玉間に前記複数の作業矢の先端を軸方向に順次挿入することにより、前記複数の玉を円周方向に等間隔に配列する玉分け治具であって、
    前記内外輪間の円周方向の複数の領域に分配された前記複数の玉の各領域の玉数に応じて前記複数の作業矢が配置されることを特徴とする玉分け治具。
  3. 前記複数の作業矢が前記領域ごとに分割されることを特徴とする請求項2に記載の玉分け治具。
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