JP2010190342A - 圧入構造および圧入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】壁面31に形成された穴であって、開口側に向かって穴の径が大きくなる開口テーパ面32を有する穴部3と、穴部3に圧入される側の先端側から順に、先端に向かって径が小さくなる第1圧入テーパ面21および第2圧入テーパ面22を有する圧入部2と、が設けられ、第2圧入テーパ面22は開口テーパ面32よりも小さな傾斜角を有し、第1圧入テーパ面21は第2圧入テーパ面22よりも傾斜角が大きいことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
特許文献2には、部品が圧入される穴の入口に、2種類の傾きを有するテーパ面を形成することにより、部品の保持力やアライメントの確保を図る技術が開示されている。
具体的には、部品の圧入に要した圧入力が所定の範囲(管理値)よりも大きくても、小さくても、部品が正しく圧入されていないと判断されている。言い換えると、部品の保持力が所定の値よりも小さく、部品が正しく圧入されていないと判断されている。
つまり、圧入力が管理値を外れたことによる不適合品の発生率を抑えることができず、仕損費の低減を図れないという問題があった。
本発明の圧入構造は、壁面に形成された穴であって、開口側に向かって前記穴の径が大きくなる開口テーパ面を有する穴部と、該穴部に圧入される側の先端側から順に、先端に向かって径が小さくなる第1圧入テーパ面および第2圧入テーパ面を有する圧入部と、が設けられ、前記第2圧入テーパ面は前記開口テーパ面よりも小さな傾斜角を有し、前記第1圧入テーパ面は前記第2圧入テーパ面よりも傾斜角が大きいことを特徴とする。
第1圧入テーパ面と開口テーパ面とが面接触する傾斜角としては、第1圧入テーパ面の傾斜角が、開口テーパ面の傾斜角と略同一である場合を例示することができる。
図1は、本実施形態に係る圧入ピン、圧入穴、および、圧入装置の構成を説明する模式図である。図2は、図1の圧入ピンおよび圧入穴の構成を説明する部分拡大図である。
なお、本願の発明は、さらに、スクロール型圧縮機におけるベアリングの圧入に適用することもでき、特に限定するものではない。
圧入装置1には、ガイド部4と、保持部(油膜形成部)5と、押圧部6と、が設けられている。
なお、圧入ピン2と、圧入穴3との間の径の関係は、公知の関係を用いることができ、特に限定するものではない。
圧入穴3を構成するケーシング31を形成する材料としては、圧入ピン2を形成する材料よりも軟らかい材料が挙げられる。
なお、圧入ピン2を圧入穴3に圧入する際には、両者の中心軸線LP,LHが略一致するようにして圧入が行われている。
なお、上述の実施形態のように、第1ピン側テーパ面21と、穴側テーパ面32とが略同じ傾斜角を有していてもよいし、図3に示すように、穴側テーパ面32が、第1ピン側テーパ面21と比較して小さな傾斜角、例えば、約30°や約15°の傾斜角を有していてもよく、特に限定するものではない。
ガイド部4には、圧入ピン2が挿通される挿通部41と、保持部5がはめ込まれる溝部42と、が設けられている。
保持部5は、断面が円状に形成されるとともにリング状、言い換えるとOリング状に形成された部材であって、弾性を有する材料から形成された部材である。
このようにすることで、保持部5は、圧入ピン2自体の保持および姿勢の保持を行うとともに、圧入ピン2の側面、つまり圧入穴3との接触面に油膜を形成することができる。そのため、油膜が形成されていない場合と比較して、圧入時における圧入力のバラツキを抑えることができる。
なお、押圧部6としては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
θは第2ピン側テーパ面22における中心軸線LPに対する傾斜角である。図2に示す実施形態ではθ=7°の例に対応している。
具体的には、中心軸線LPと中心軸線LHとが平行な位置関係あるにおけるズレが所定の範囲に収まるとともに、中心軸線LPと中心軸線LHとが交差する位置関係における交差する傾きが所定の範囲に収まる位置関係となるように、圧入穴3に対して圧入ピン2が配置される。
第2ピン側テーパ面22は、傾斜角が約7°と小さいため、圧入ピン2を圧入穴3に圧入する際において圧入ピン2の姿勢が乱れても、所定の姿勢に矯正することができる。
具体的には、第1ピン側テーパ面21と穴側テーパ面32とを面接触させることにより、圧入ピン2を圧入穴3に配置した際における圧入ピン2の姿勢がより安定しやすくなる。
なお、上述の実施形態のように、保持部5に含浸された油のみを用いて圧入ピン2に油膜を形成してもよいし、図4に示すように、ガイド部4の溝部42などに油を供給する油供給部105が設けられていてもよく、特に限定するものではない。
このようにすることで、油供給部105から保持部5に油を供給することができ、作業者が保持部5に油を含浸させる作業を省略することができる。
2 圧入ピン(圧入部)
3 圧入穴(穴部)
4 ガイド部
5 保持部(油膜形成部)
21 第1ピン側テーパ面(第1圧入テーパ面)
22 第2ピン側テーパ面(第2圧入テーパ面)
31 ケーシング(壁面)
32 穴側テーパ面(開口テーパ面)
41 挿通部
Claims (4)
- 壁面に形成された穴であって、開口側に向かって前記穴の径が大きくなる開口テーパ面を有する穴部と、
該穴部に圧入される側の先端側から順に、先端に向かって径が小さくなる第1圧入テーパ面および第2圧入テーパ面を有する圧入部と、
が設けられ、
前記第2圧入テーパ面は前記開口テーパ面よりも小さな傾斜角を有し、
前記第1圧入テーパ面は前記第2圧入テーパ面よりも傾斜角が大きいことを特徴とする圧入構造。 - 前記第1圧入テーパ面は、前記開口テーパ面と面接触する傾斜角を有することを特徴とする請求項1記載の圧入構造。
- 請求項1または請求項2に記載の圧入部を穴部に圧入する圧入装置であって、
前記圧入部が挿通される挿通部を有するガイド部と、
前記圧入部と前記ガイド部との隙間に配置され、弾性を有する保持部と、
が設けられていることを特徴とする圧入装置。 - 前記圧入部における前記穴部との接触面に油膜を形成する油膜形成部が、前記圧入部と前記ガイド部との隙間に設けられていることを特徴とする請求項3記載の圧入装置。
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- 2009-02-19 JP JP2009036454A patent/JP2010190342A/ja active Pending
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