JP6595394B2 - ナットホルダ、ナット部材、締結具、取付工具及び製造方法 - Google Patents

ナットホルダ、ナット部材、締結具、取付工具及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ナットホルダ、ナット部材、締結具、取付工具及び製造方法に関する。
レール部材のレール溝にナット部材を配置可能とし、レール溝の長手方向におけるナット部材の位置を任意に設定できる構成としたものがある。この構成によれば、レール部材同士を連結したりレール部材に機器を搭載したりする場合に、仕様等に応じて固定箇所を決めることができる。
近年では、例えば特許文献1に記載されているようにバネ部材を使用することでナット部材をレール溝における所望とする位置にて保持する構成が提案されている。このようにナット部材を保持する(取り付ける)構成によれば、例えばナット部材を手で押さえたままボルトの取り付け等を行う必要が無く、上記連結等の作業を円滑に行うことができる。
特開2001−355624号公報
しかしながら、上述したようにナット部材をレール溝に取り付ける構成においては当該取り付けを効率よく行う上でその構成に未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、レール部材への取り付けを効率よく行うことができるナットホルダ、ナット部材、締結具、取付工具及び製造方法を提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
上記課題を解決するため、第1の発明は、レール部材(レール部材20)のレール溝(レール溝21)に配置されたナット部材(ナット部材60)を、当該レール溝の溝開口(溝開口23)を形成しているリップ部(リップ部22)に溝底部(溝底部25)側から押し当てるようして保持するナットホルダにおいて、前記ナット部材に取り付けられる取付部(アーム部72)と、前記ナット部材に取り付けられている状態にて当該ナット部材の側面部(側面部64)から突出している突出部(アーム部72の一部及び本体部71)とを有し、前記突出部は、前記ナット部材とともに前記レール溝に配置されている状況下にて、当該突出部の先端部分(先端部分75)が前記溝底部側を向くようにして前記溝底部側に折り曲げられた所定の折曲状態となった場合に、前記先端部分が前記溝底部に当接するように構成されていることを特徴とする。
第2の発明は、レール部材(レール部材20)に形成されたレール溝(レール溝21)に、当該レール溝の溝開口(溝開口23)からボルト孔(ボルト孔61)が露出した状態となるようにして取り付けられるナット部材であって、前記ボルト孔が形成されたナット本体と、前記ナット本体の両側から突出し且つ前記ナット本体の前記ボルト孔の入口とは反対側へ折り曲げ可能な突出部(ナットホルダ70)とが備えられ、前記ナット本体は、前記ナット部材が前記レール溝に配置されている状況下にて、前記突出部がそれら突出部の先端部分(先端部分75)が前記レール溝の溝底部(溝底部25)側を向くようにして当該溝底部側に折り曲げられ各先端部分が前記溝底部に当接した所定の折曲状態では、前記ナット本体にて前記ボルト孔の入口部分が形成されている面部(上面部62)が前記レール部材にて前記溝開口を形成しているリップ部(リップ部22)に前記溝底部側から当接するように構成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明のナットホルダによって前記ナット部材を前記レール部材の前記レール溝に取り付ける際に使用される取付工具において、前記取付工具に対する前記ナット部材の位置決めを行う位置決め手段(基準ピン92や吸着部93の凹凸)と、前記位置決め手段によって位置決めがなされた前記ナット部材を保持する保持手段(吸着部93の吸着機能)と、前記ナット部材に前記ナットホルダが取り付けられている状態にて、当該ナットホルダの前記突出部を折り曲げる折曲手段(可動アーム94)とを有しており、前記折曲手段は前記レール溝の溝開口を通じて当該レール溝に挿入可能となっていることを特徴とする。
第4の発明は、レール部材(レール部材20)のレール溝(レール溝21)にナット部材(ナット部材60)が取り付けられてなるレールユニット(レールブロック10)の製造方法において、前記ナット部材に形成されたボルト孔(ボルト孔61)が当該レール溝の溝開口(溝開口23)から露出した状態となるようにして前記ナット部材を前記レール溝に挿入し、当該ナット部材を前記レール溝の長手方向における所定位置へ配置する配置工程と、前記ナット部材が前記所定位置に配置されている状況下にて前記ナット部材の側面部から突出している突出部(アーム部72の一部及び本体部71)を前記レール溝の溝底部(溝底部25)側へ折り曲げる折曲工程とを有し、前記折曲工程では、前記突出部の先端部分(先端部分75)を前記溝底部に押し当てて前記ナット部材を前記溝開口側へ押し上げることにより、前記レール部材にて前記溝開口を形成しているリップ部(リップ部22)に前記ナット部材が押し付けられた状態となるように前記折り曲げを行うことを特徴とする。
第5の発明は、レール部材(レール部材20)に形成されたレール溝(レール溝21)に当該レール溝の溝開口(溝開口23)からボルト孔(ボルト孔61)が露出した状態となるようにして取り付けられる締結具において、前記ボルト孔(ボルト孔61)が形成されたナット本体(ナット部材60)と、前記ナット本体の側面部(側面部64)から突出する突出部(ナットホルダ70の本体部71や組付アーム72)とを有し、
前記突出部は、前記ボルト孔へのボルトの取付方向へ折り曲げ可能となっており、当該突出部の全長が、前記突出部の根元部分から前記ナット本体の裏面(下面部63)までの距離よりも長くなるように形成されていることを特徴とする。
一実施の形態におけるレールブロックを示す概略図。 レールブロックの分解斜視図。 ナットユニットの分解斜視図。 ナットユニットの平面図。 図4のA−A線部分断面図。 ナットユニットの側面図。 組付装置を示す概略図。 組み付けの流れを示す概略図。 ナットユニットの変形例を示す概略図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。本実施の形態では、レール部材に他のレール部材や機器等の各種構成を固定する際に使用されるナットユニット、及びナットユニットをレール部材に組み付けてレールブロックを形成する際に使用される組付装置について具体化されている。
図1に示すように、レールブロック10は、レール部材20を有してなり、このレール部材20に形成されたレール溝21にナット部材60が収容されている。ナット部材60は、ボルト孔61の入口部分がレール溝21の溝開口23を通じて露出した状態で配置されている。このボルト孔61にボルトBを取り付けることにより、ボルトBとレール部材20との間に対象Dに付属のブラケット等が挟み込まれている。これにより、レール部材20に対象Dが固定されている。ナット部材60は、ボルトBの締め付けによってレール部材20の肉部、詳しくはレール部材20にて溝開口23を形成しているリップ部22に溝底部25側から押し付けられた状態となる。これにより、ナット部材60がレール部材20に対して固定された状態となっている。
レール溝21は、レール部材20の長手方向に延びている。レール部材20の長手方向におけるナット部材60の配置については、仕様等に応じた対象Dの配置に合せて任意に設定することができる。これにより、レールブロック10の汎用性が高められている。より詳しくは、レール溝21は、レール部材20の両端部に跨るように形成されており、各端部にはレール溝21に連通する開放部24が形成されている。これにより、上記長手方向における全域がナット部材60の配置可能範囲として設定されている。
上記構成によってナット部材60の配置自由度を向上させた場合には、ナット部材60が固定されていない状況下にてレール部材20が傾く等した際にナット部材60に位置がずれる可能性が生じる。本実施の形態においては、少なくともボルトBによってナット部材60がレール部材20に固定されるまで、ナット部材60をレール溝21の長手方向における所望の位置にて保持する保持手段(ナットホルダ70)を備えていることを特徴の1つとしている。なお、ナット部材60がボルトBによって固定されるまで一時的に保持する点に着目すれば、ナットホルダ70を仮止め手段と称することもできる。
図2に示すように、ナット部材60は略直方体状をなしている。ナット部材60の全長(長手寸法)はレール溝21の横幅よりも大きくなっており且つナット部材60の横幅はレール溝21の横幅(短手寸法)よりも小さくなっている。ナット部材60の長手方向をレール溝21の長手方向に合せることにより、ナット部材60をレール部材20の端部に形成された開放部24を通じてレール溝21へ挿入することができる。
ナット部材60の長手方向にてボルト孔61の両側に位置する1組の側面部64に上記ナットホルダ70が各々組み付けられている。これらナット部材60及びナットホルダ70によってナットユニット50が構成されている。図3に示すように、ナットホルダ70は、ナットホルダ70の並設方向(ナット部材60への取付方向)と交差する方向に延びる本体部71と本体部71の長辺部分から当該本体部71と交差する方向に延びるアーム部72とを有し、全体として略T字状をなしている。ナット部材60の各側面部64にはアーム部72が挿入される挿入部65が形成されており、アーム部72が挿入部65に係合することによりナット部材60とナットホルダ70とが一体化されている。
具体的には、図4に示すように、アーム部72は、長板状をなしており、その横幅が挿入部65の横幅(ボルト孔61の中心軸線CLと交差する方向での幅)と同等となっている。これにより、挿入部65を中心としてナットホルダ70が幅方向に回動することを規制している。図5に示すように、ナット部材60の厚さ方向においては、アーム部72の板面と挿入部65の内面との間に若干の隙間が形成されている。挿入部65の内面(上面部62側の面)には、ボルトBの取り付け方向に突出するようにして突起66が形成されている。挿入部65の奥壁にアーム部72の先端が当たるようにして組み付けられた場合には、突起66がアーム部72の板面に圧接した状態となる。これにより、中心軸線CL方向におけるアーム部72のがたつきが抑制されている。なお、本実施の形態においては上面部62の一部を挿入部65側に叩き出すことで突起66を形成しているが、具体的な形成の方法については任意である。
挿入部65は、ナット部材60の長手方向にてボルト孔61を挟んだ両側に位置している。これにより、挿入部65を凹状に形成した場合であっても、アーム部72との掛り代を稼ぐことが可能となっている。但し、アーム部72の全長は、挿入部65の奥行きよりも大きくなっている。このため、アーム部72を奥壁に当たる装着完了位置まで押し込んだ場合であっても、アーム部72の一部が挿入部65から突出したままとなる。挿入部65から突出しているアーム部72の一部及び本体部71によって「突出部」が構成されている。
ナットホルダ70については、アーム部72と本体部71とを比較した場合、アーム部72の横幅が本体部71の横幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、アーム部72が本体部71よりも脆弱となるように強度に差が設けられている。ナットホルダ70の本体部71に当該本体部71をボルトBの取付方向へ押すような外力が加わった場合には、本体部71よりも先にアーム部72が先に変形する。これにより、ナットホルダ70についてはアーム部72(詳しくはアーム部72の根元部分)を基端とした折れ曲がりが生じやすくなっている。
ナット部材60の側面部64には、挿入部65と並ぶようにして凸部67が形成されている。凸部67は、アーム部72にて挿入部65から突出している部分にボルトBの取付方向とは反対側から当接している。アーム部72に上記折れ曲がりが生じる場合には、凸部67に当接している部分の折れ曲がりが凸部67によって制限される。このため、アーム部72の折れ曲がりが凸部67の頂点付近にて発生するように促され、折れ曲がり箇所のばらつきが抑えられている。
なお、ナットホルダ70は、板面がボルト孔61の中心軸線CL方向と同じ方向を向くようにして組み付けられている。これは、ナットホルダ70を折り曲げる際の押圧箇所の制約を緩和し且つ折れ曲がりを発生させる際に必要となる力を小さくする工夫である。
ナットホルダ70にて挿入部65から突出している部分(上記突出部)の全長、より詳しくは凸部67の頂部によって規定された折れ曲がり箇所から突出部の先端までの長さ寸法L1は、同折れ曲がり箇所からナット部材60の下面部63までの距離寸法L2よりも長くなっている。このため、凸部67によって規定された折れ曲がり箇所にて略直角となるように折れ曲がった状態では、ナットホルダ70がナット部材60の下面部63よりも下方(ボルトBの取付方向)へ延出する。
ここで、図6を参照して、ナットホルダ70、ナット部材60及びレール部材20の関係について補足説明する。
図6(a)に示すように、本実施の形態に示すナット部材60についてはその厚さ寸法L3がレール溝21の深さ寸法L4よりも小さくなるように形成されている。このため、ナットホルダ70を折り曲げる前の状態では、レール溝21の深さ方向にてナットユニット50とレール溝21との間に動作隙を確保することができる。これは、レール溝21に沿うようにしてナット部材60をスライド移動させる場合の抵抗を軽減する上で好ましい構成である。
ナットホルダ70(本体部71)の横幅寸法L5は、ナット部材60の横幅寸法と同等となっており、ナットホルダ70(本体部71)の横幅寸法L5はレール溝21の横幅寸法L6、詳しくは側壁部26間の距離寸法L6よりも小さくなっている。これにより、ナットユニット50をレール溝21の長手方向へスライド移動させる際にナットホルダ70が当該スライド移動の妨げになることを回避している。
図6(a)→図6(b)に示すように、ナットホルダ70がアーム部72の根元部分を基端として溝底部25側に折れ曲がりると、ナットホルダ70の先端部分75が溝底部25に当たる。折れ曲がりが大きくなることにより、ナット部材60が溝底部25から遠ざかるようにして持ち上げられる。そして、ナット部材60の上面部62が溝開口23を形成しているリップ部22に溝底部25側から当たることにより、それ以上のナット部材60の変位が規制される。ナット部材60の上面部62には溝開口23に係合する段差部が形成されており、この段差部と溝開口23とが係合することにより、レール溝21の幅方向におけるナットユニット50の変位が規制される。また、ナットユニット50がレール溝21のリップ部22及び溝底部25に挟まることにより、ナットユニット50がレール溝21に嵌合した状態(保持された状態)となり、レール溝21の長手方向におけるナットユニット50の変位が規制されることとなる。
レール部材20とナットユニット50とを嵌合させることでナットユニット50を所望の位置に保持しようとした場合には、この嵌合力を強くすることで保持強度を高くすることができる。但し、このような力が過度に強くなることはレール部材20に歪等が生じる要因になり得る。ここで、本実施の形態に示すナットホルダ70の先端部分75には凹部76が形成されており且つ本体部71が先端部分75に向けて先細りとなるように形成されている。このように、先端部分75の強度を低下させる工夫がなされているため、嵌合力が過度に大きくなりそうな場合には、ナットホルダ70の先端部分75が変形することにより、レール部材20に歪等の変形が生じることが回避される。これにより、レール部材20が保護されている。
レール部材20とナットユニット50とが嵌合した状態(以下、所定の折曲状態という)では、ナットホルダ70が略直角となり、溝底部25及び本体部71についても略直角となる。このため、ボルトBをナットユニット50に取り付ける場合に、ナット部材60を溝底部25側へ押し込むような力が作用した場合であっても、当該力によって本体部71が変形することを抑制できる。また、本体部71は2股に分岐しており、中心軸線CLを挟んだ両側にて溝底部25に当接している。溝底部25との当接箇所のスパンを大きくすることにより、保持バランスの向上が図られている。
所定の折曲状態では、ナットホルダ70の先端部分75は、溝底部25だけではなく溝底部25及び側壁部26を繋ぐ傾斜部27にも当接している。傾斜部27はレール溝21の幅方向を向く成分を有しており、この傾斜部27に対してナットホルダ70が当接することにより、溝底部25付近でのナットユニット50の横ずれ(幅方向におけるずれ)が規制されている。つまり、レール溝21の入口付近では溝開口23とナット部材60の上面部62とが係合することによりナットユニット50の横ずれが規制され、レール溝21の奥部では傾斜部27とナットホルダ70の先端部分75とが当接することによりナットユニット50の横ずれが規制されている。このように、レール溝21の深さ方向における2か所で横ずれを規制することにより、ボルトBの取り付けを行う際にナットユニット50の姿勢が変化することを抑制している。
次に、図7を参照して、レール部材20に対してナット部材60を組み付けてレールブロック10を製造する際に使用される組付装置80について説明する。
組付装置80は、レール部材20が設置される設置部としての台座81と、台座81と平行にスライド移動可能且つ台座81との距離を変更可能な組付工具82とを備えている。組付工具82には、ナットユニット50を保持するユニットホルダ91が設けられている。ユニットホルダ91は、ナット部材60のボルト孔61に挿入される基準ピン92を有しており、この基準ピン92によって組付工具82に対するナット部材60の基準位置が決まる。ユニットホルダ91は、基準ピン92によって位置決めされたナットユニット50(詳しくはナット部材60の上面部62)を吸着する吸着部93を有している。本実施の形態に示すナット部材60は磁性体からなるため吸着部93として磁石を搭載しているが、ナット部材60が非磁性体である場合にはポンプ等の吸着装置を搭載するとよい。
吸着部93の吸着面については、ナット部材60の上面部62の段差に係合する段差状をなしている。吸着部93とナット部材60とが係合することにより、ナット部材60の向きが決まる構成となっている。具体的には、ナット部材60の長手方向(ナット部材60及びナットホルダ70の並設方向)が上記スライド方向と同じ方向となるようにして、ナットユニット50の向きが決まる。
ユニットホルダ91の両側(詳しくは上記スライド方向における両側)には待機位置〜加工位置に回動可能な可動アーム94が配設されている。可動アーム94は組付工具82の本体部分から延出しており、待機位置に配置された状態では可動アーム94の先端部分がナットホルダ70(詳しくは本体部71)に対峙するように構成されている。可動アーム94はリンク機構を介して操作レバー95と接続されており、操作レバー95の操作に基づいて互いに近づく側に回動する構成となっている。操作レバー95の操作に伴って可動アーム94が回動することにより、ナットホルダ70が押圧される。
組付工具82には可動アーム94の回動範囲(待機位置〜加工位置)を規定するストッパが設けられており、ストッパによって規定された加工位置まで可動アーム94を回動させることにより、ナットホルダ70が凡そ90度となるように折れ曲がった状態となる。ここで、両ナットホルダ70を内側に折り曲げる際に発生する外力によってナット部材60が中心軸線CLと交差する方向に押されることとなる。但し、この力については互いに打消し合うように作用する。これにより、ナット部材60の位置が変化することを抑制している。また、仮に力のバランスに偏りが生じた場合であっても、ナット部材60のボルト孔61に挿通された基準ピン92を介して当該力が分散される。つまり、基準ピン92によってナット部材60の位置の変化が妨げられることとなる。ナットホルダ70の折り曲げを終えた後は、操作レバー95から手を離すことで可動アーム94が待機位置へと復帰する構成となっている。
ここで、図8を参照して、組付装置80を利用したレールブロック10の製造の流れについて説明する。本実施の形態においては作業工程の大半が自動化されており、図8(a)→図8(b)→図8(c)→図8(d)の順に作業が進む。
レールブロック10の製造工程においては、図8(a)に示すように、準備工程にて供給装置から供給されたレール部材20が台座81に設置され、組付工具82(ユニットホルダ91)にナットユニット50が取り付けられる。この状態では、ナットユニット50の長手方向と、レール溝21の長手方向とが一致しており、レール溝21の延長上にナットユニット50が待機する。
組み付けの準備が完了した後はナットユニット50をレール溝21に配置する配置工程に移る。配置工程では、図8(a)→図8(b)に示すように、組付装置80に内蔵のアクチュエータが作動して組付工具82がレール溝21の長手方向にスライド移動する。これにより、ナットユニット50がレール部材20の開放部24を通じてレール溝21内に進入する。この際、組付工具82は、レール溝21の溝開口23内を移動することにより、レール部材20との干渉が回避される。組付工具82がレール溝21の長手方向における所定位置(予め設定された位置)へ到達すると、組付工具82のスライド移動が停止する。
ナットユニット50の配置が完了した後は、ナットユニット50のナットホルダ70を折り曲げることにより、ナットユニット50をレール部材20に組み付ける組付工程(折曲工程)に移る。組付工程では、作業者が目視にてナットユニット50の位置を確認し、図8(b)→図8(c)に示すように操作レバー95を手動操作する。これにより、ナットホルダ70の本体部71が可動アーム94によって溝底部25側に押されることとなる。
可動アーム94によって押されたナットホルダ70は、アーム部72の根元から折れ曲がる。ナットホルダ70(本体部71)の先端部分75が溝底部25に当たると、折れ曲がりが大きくなるにつれてナットユニット50が溝開口23側へ持ち上がる。その後も可動アーム94による押し込みが続き、折り曲げ角度が所定角度(本実施の形態においては95度)に近づく過程(例えば85度)で、ナット部材60の上面部62がレール部材20のリップ部22に押し付けられた状態となる。なお、本実施の形態に示す吸着部93はユニットホルダ91の本体部分によって基準ピン92の中心軸線方向に昇降可能に保持されている。ナットユニット50の変位に追従してユニットホルダ91が後退することにより、ユニットホルダ91がナットユニット50の動きの妨げになることを回避している。
操作レバー95を加工位置まで回動させた場合には、ナットホルダ70の折り曲げ角度が90度を僅かに超える構成となっている。ナットホルダ70は金属製であり、可動アーム94による押圧が解除されることで、僅かながら戻りが生じる。そこで、この戻りを加味して折り曲げ角度が設定されている。具体的には、可動アーム94による押圧が解除された場合であっても、ナットホルダ70の折り曲げ角度が保持力の発生範囲内、すなわちナット部材60とリップ部22とが圧接し且つナットホルダ70と溝底部25とが圧接した状態が維持される範囲内に留まるように設定されている。
ナットユニット50の組み付けが完了した後は、作業者の指示に基づいて、図8(c)→図8(d)に示すように、組付工具82が台座81から遠ざかるようにして移動する。その後は、図8(a)に示した初期位置に復帰する。
なお、作業ミス等によってナット部材60の配置を変更する必要が生じた場合には、ナットホルダ70の本体部71に形成された貫通孔77にフック等の工具を挿入し、本体部71を上記折り曲げ方向とは反対側に引っ張るとよい。既に説明したように、所定の折曲状態ではナットホルダ70の本体部71とナット部材60の側面部64との間には隙間が形成されている。この隙間を利用して上記工具を引っ掛けることが可能である。ナットホルダ70の折り曲げ状態を解除することにより、ナットホルダ70とレール部材20との嵌合が解消され、ナットユニット50の取り外しが可能となる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
ナット部材60及びナットホルダ70からなるナットユニット50をレール溝21における所望の位置に配置した後に、ナットホルダ70を溝底部25側に折り曲げて所定の折曲状態とする。これにより、レール部材20へのナットユニット50の組み付けが完了する。ナットユニット50の配置後にナットホルダ70を折り曲げることで保持力が発生するため、ナットホルダ70によって発揮される保持力がナットユニット50(ナット部材60)の配置を妨げるように作用することがない。故に、レール部材20へのナットユニット50の組み付けを効率よく行うことができる。
ナットホルダ70は、非折曲状態においてはナット部材60の下面部63から溝底部25側への突出が回避されており、所定の折曲状態となることで溝底部25側へ突出する。このように、ナットユニット50の配置が完了した後にナットユニット50の厚さが増す構成とすることにより、ナットホルダ70の存在がナットユニット50の配置の邪魔になることを抑制できる。
ナットホルダ70がレール溝21の傾斜部27と当接することにより、溝底部25寄りとなる位置にてナット部材60の位置が幅方向にてずれることを規制できる。ここで、このようなずれを抑える上では当接対象を例えば側壁部26とすることも可能である。但し、側壁部26を当接対象とした場合には、非折曲状態→所定の折曲状態への切り替えに応じて非当接→当接に切り替えることが困難になる。この点、上述したように当接対象を傾斜部27とすれば、簡素な構成にて上記切り替えを実現できる。
ナット部材60の組み付けを自動化する上では、ナット部材60を開放部24を通じてレール溝21に挿入可能とすることにより、配置に係る構成を簡素化できる。しかしながら、このような構成では、所望の位置にナット部材60を直接配置する場合と比較して、レール溝21内でのナット部材60の移動距離が嵩みやすい。そこで、上述したようにナットホルダ70がナット部材60の配置の妨げになることを回避する構成とすれば、組み付けの自動化を好適に促進できる。
組付装置(自動機)を用いてナット部材60の組み付けの自動化を図る場合には、レール部材20の肉部との干渉等を回避する上で適用可能な範囲が制限される可能性がある。これは、ナット部材60の配置自由度を低下させる要因になるため好ましくない。この点、本実施の形態においては、レール部材20の溝開口23を組付工具82の移動経路(動作領域)として利用している。これにより、自動化の影響によりナット部材60の配置自由度が低下することを抑制できる。
ナットホルダ70を繰り返し変形させた場合には、変形態様が複雑になり保持力が上手く発揮されなくない可能性が高くなる。このような事情に鑑みて、ナットユニット50全体を交換対象とした場合には無駄が大きくなる。この点、本実施の形態においては、ナット部材60とナットホルダ70とを別体としているため、例えばナットユニット50の組み付けをやり直す必要が生じた場合にはナットホルダ70のみを交換することができる。これにより、実用上好ましい構成が実現されている。
<変形例>
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。因みに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(1)上記実施の形態では、ナット部材60とナットホルダ70とを別体とし、これらを組み合わせることでナットユニット50(「締結具」に相当)を構成したが、これに限定されるものではない。ナットホルダに相当する構成をナット部材に一体成形することも可能である。但し、作業のやり直しや着脱の繰り返しを想定した場合には、上記実施の形態に示したようにナットホルダを付替可能とすることが保持精度の低下等を抑える上で好ましい。
(2)上記実施の形態では、ナットホルダ70のアーム部72の一部及び本体部71によって「突出部」を構成したが、これに限定されるものではない。アーム部72全体がナット部材60の挿入部65に埋没する構成とし、本体部71によって「突出部」を構成することも可能である。
(3)上記実施の形態では、ナット部材60の挿入部65(「ホルダ受け部」に相当)にナットホルダ70のアーム部72(「取付部」に相当)を挿入することによりナットホルダ70がナット部材60に取り付けられる構成としたが、ナットホルダ70の取付構造を以下のように変更してもよい。すなわち、ナット部材60に「ホルダ受け部」としての突起を設け且つナットホルダ70にこの突起が挿入される挿入部を形成し、突起を挿入部に挿入することでナットホルダ70がナット部材60に取り付けられる構成とすることも可能である。
(4)上記実施の形態に示したナットホルダ70については、アーム部72よりも本体部71の方が横幅が大きくなるように形成したが、これに限定されるものではない。折曲状態となることでナット部材60をレール溝21の所定位置に保持できるのであれば足り、アーム部72や本体部71の具体的な形状及び大きさについては任意である。例えば、アーム部72の横幅と本体部71の横幅とを揃える構成としてもよいし、アーム部72よりも本体部71の方が横幅が小さい構成としてもよい。
(5)上記実施の形態では、ナットホルダ70の先端部分75を二股となるように分岐させたが、このような分岐を必須とするものではない。例えば、図9(a)に示すように、ナットホルダ70A(本体部71A)の先端部分75Aから分岐を排除し、溝底部25と対峙する部分を平坦となるように形成してもよい。なお、溝底部25と対峙する部分が歯形をなすように複数の凹凸を形成することも可能である。
上記実施の形態に示したナットホルダ70については金属製としたが、これを合成樹脂製とすることも可能である。材質の変更によってナットホルダの強度(硬さ)が低くなることによりナットホルダの折り曲げが容易となる。但し、レール部材20がアルミ等の金属製であることを前提とした場合には、ナットホルダが鉄等の金属製であればレール部材20への食い込みを期待できるものの、合成樹脂製とした場合には食い込みは困難になる。故に、保持力は低下しやすい。そこで、このような材質の変更を行う場合には、ナットホルダ70の厚さを大きくして接触面積を稼ぐ等の対策を講じられたい。例えば、ナットホルダを合成樹脂製とする上では、上記図9(a)に示したように、先端部分を平坦とすることが好ましい。
(6)上記実施の形態では、ナット部材60の凸部67によりナットホルダ70の所定部分(アーム部72の根元部分)にて折れ曲がりを誘発させる構成とした。所定部分にて折れ曲がりを誘発させることができるのであれば、その具体的な構成については任意である。例えば、図9(b)に示すように、ナットホルダ70B(例えばアーム部72Bの根元部分)に板厚が小さくなるように薄肉部73Bを形成し、他の部分との強度差を大きくすることで、当該薄肉部73Bにて折れ曲がりを誘発させる構成としてもよい。
(7)ナット部材60の側面部64に挿入部65を挟んで凸部67と対向する対向部を形成することも可能である。ナットホルダ70を折り曲げる場合に、ナットホルダ70が対向部に当接することにより、上面部62側へのナットホルダ70の変形(逃げ)を抑えることができる。なお、凸部67を省略すれば、挿入部65の上面によってナットホルダ70の変形を抑えることができる。但し、折れ曲り部分を側面部64からオフセットすることによる上記各種効果を享受する上では、凸部67及び対向部を併用することに技術的意義がある。
(8)上記実施の形態では、ボルト孔61を挟んだ両側にナットホルダ70を配置したが、これら2つのナットホルダ70の一方を省略することも可能である。但し、1のナットホルダ70によってナット部材60を保持する場合にはナット部材60の姿勢が不安定になり、ボルトBを取り付ける際にボルトBに押されてナット部材60の姿勢が変化することでボルトBの取り付けが難しくなると想定される。以上の理由から、ボルト孔61を挟んだ両側にてナットホルダ70による保持を行うことには技術的意義がある。
(9)上記実施の形態に示した2つのナットホルダ70を別体とする必要はなく、一体とすることも可能である。例えば、図9(c1)に示すナットホルダ70Cのように、2つのホルダ(本体部)が繋ぎ部73Cを介して結合された構成とすることも可能である。このような構成においては繋ぎ部73Cをナット部材60Cへの取付部として機能させるとよい。具体的には、繋ぎ部73Cを環状とし、繋ぎ部73Cの開口部74Cにナット部材60Cを挿入可能とする。図9(c2)に示すように、ナット部材60Cは上面部62C側よりも下面部63C側にて幅が狭くなっており、開口部74Cはナット部材60Cの厚さ方向における中間部分と横幅が同じ大きさとなるように形成されている。ナット部材60Cを下端側から開口部74Cに挿入する場合には、ナットホルダ70Cがナット部材60Cの中間部分に到達することでそれ以上の押し込みが規制される。中間部分(詳しくは側面部68C)には、繋ぎ部73Cに係合する溝部69Cが形成されており、溝部69Cと繋ぎ部73Cとが係合することによりナット部材60Cからのナットホルダ70Cの脱落が回避される。
(10)上記実施の形態では、ナットホルダ70の先端部分75が溝底部25及び傾斜部27に当接する構成としたが少なくとも溝底部25に当接するのであれば足り、必ずしも傾斜部27を当接対象とする必要はない。但し、先端部分75が傾斜部27に当接することで、レール溝21の入口側だけでなく奥側でもレール溝21の幅方向へのナット部材60の位置ずれを好適に規制できる。故に、ナット部材60の姿勢を安定させる点に鑑みれば、上記実施の形態に示したように傾斜部27を当接対象とすることが好ましい。
(11)上記実施の形態では、作業者が組付工具82の操作レバー95を操作することで可動アーム94が動作する構成としたが、これを自動化することも可能である。例えばアーム駆動用のスイッチが操作されたことや制御装置から指令が出力されたことに基づいて可動アーム94を動作させる駆動手段を設けてもよい。なお、レールブロック10を製造する製造工程にて、どの工程を自動化の対象とするかについては任意である。
(12)上記実施の形態では、組付工具82によってナットホルダ70を折り曲げる際の折り曲げ角度が90度よりも僅かに大きくなるように設定したが、レール溝21の所定位置にてナット部材60を保持することができるのであれば、折り曲げ角度については任意である。例えば折り曲げ角度を90度としてもよいし、90度よりも小さくしてもよい。また、ナットホルダ70の弾性力による戻りを加味し、戻りが発生した状態での折れ曲がり角度が90度よりも僅かに大きくなるように構成したが、上記保持力を発生させることができるのであれば、戻りが発生した状態での折れ曲がり角度が90度となるように構成してもよいし、90度よりも小さくなるように構成してもよい。
(13)上記実施の形態では、ナットホルダ70を略直角となるように折り曲げた所定の折曲状態では、ナットホルダ70の一部(先端部分75)がナット部材60の下面部63から突出する構成とし、この突出量分だけナット部材60をボルトBの取付方向とは反対側に持ち上げる構成とした。但し、所定の折曲状態となることでナット部材60を持ち上げることができるのあれば足り、所定の折曲状態となった場合であってもナット部材60の下面部63からナットホルダ70が突出しない構成とすることも可能である。
10…レールユニットとしてのレールブロック、20…レール部材、21…レール溝、22…リップ部、25…溝底部、50…締結具を構成するナットユニット、60…ナット部材、61…ボルト孔、64…側面部、65…ホルダ受け部を構成する挿入部、67…凸部、70…ナットホルダ、71…本体部、72…取付部を構成するアーム部、75…先端部分、82…組付工具、92…位置決め手段を構成する基準ピン、93…保持手段を構成する吸着部、94…折曲手段を構成する可動アーム。

Claims (11)

  1. レール部材のレール溝に配置されたナット部材を、当該レール溝の溝開口を形成しているリップ部に溝底部側から押し当てるようにして保持するナットホルダであって、
    前記ナット部材に取り付けられる取付部と、
    前記ナット部材に取り付けられている状態にて当該ナット部材の側面部から突出している突出部と
    を有し、
    前記突出部は、前記ナット部材とともに前記レール溝に配置されている状況下にて、当該突出部の先端部分が前記溝底部側を向くようにして前記溝底部側に折り曲げられた所定の折曲状態となった場合に、前記先端部分が前記溝底部に当接するように構成されていることを特徴とするナットホルダ。
  2. 前記突出部の先端部分には、前記所定の折曲状態となっている場合に、前記レール溝にて前記溝底部と交差している部分に当接する当接部位が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のナットホルダ。
  3. 前記突出部の先端部分は、前記所定の折曲状態となる場合の前記突出部の折曲方向と交差する方向にて二股となるように分岐していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナットホルダ。
  4. 前記突出部の根元部分は、当該突出部における他の部分よりも変形が容易となるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のナットホルダ。
  5. レール部材に形成されたレール溝に、当該レール溝の溝開口からボルト孔が露出した状態となるようにして取り付けられるナット部材であって、
    前記ボルト孔が形成されたナット本体と、前記ナット本体の両側から突出し且つ前記ナット本体の前記ボルト孔の入口とは反対側へ折り曲げ可能な突出部とが備えられ、
    前記ナット本体は、前記ナット部材が前記レール溝に配置されている状況下にて、前記突出部がそれら突出部の先端部分が前記レール溝の溝底部側を向くようにして当該溝底部側に折り曲げられ各先端部分が前記溝底部に当接した所定の折曲状態では、前記ナット本体にて前記ボルト孔の入口部分が形成されている面部が前記レール部材にて前記溝開口を形成しているリップ部に前記溝底部側から当接するように構成されていることを特徴とするナット部材。
  6. 前記ナット本体の側面部には、当該側面部から突出し、前記突出部に前記ボルト孔へのボルトの取付方向とは反対側から当接する凸部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のナット部材。
  7. 前記側面部は、当該側面部にて前記凸部よりも前記取付方向における先側となる部分が前記凸部の頂部よりも低くなるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載のナット部材。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のナットホルダによって前記ナット部材を前記レール部材の前記レール溝に取り付ける際に使用される取付工具であって、
    前記取付工具に対する前記ナット部材の位置決めを行う位置決め手段と、
    前記位置決め手段によって位置決めがなされた前記ナット部材を保持する保持手段と、
    前記ナット部材に前記ナットホルダが取り付けられている状態にて、当該ナットホルダの前記突出部を折り曲げる折曲手段と
    を有しており、
    前記折曲手段は前記レール溝の溝開口を通じて当該レール溝に挿入可能となっていることを特徴とする取付工具。
  9. レール部材のレール溝にナット部材が取り付けられてなるレールユニットの製造方法であって、
    前記ナット部材に形成されたボルト孔が当該レール溝の溝開口から露出した状態となるようにして前記ナット部材を前記レール溝に挿入し、当該ナット部材を前記レール溝の長手方向における所定位置へ配置する配置工程と、
    前記ナット部材が前記所定位置に配置されている状況下にて前記ナット部材の側面部から突出している突出部を前記レール溝の溝底部側へ折り曲げる折曲工程と
    を有し、
    前記折曲工程では、前記突出部の先端部分を前記溝底部に押し当てて前記ナット部材を前記溝開口側へ押し上げることにより、前記レール部材にて前記溝開口を形成しているリップ部に前記ナット部材が押し付けられた状態となるように前記折り曲げを行うことを特徴とするレールユニットの製造方法。
  10. 前記配置工程では、前記ナット部材を前記ボルト孔の中心軸線が前記溝底部と直角又は略直角となるように配置し、
    前記折曲工程では、前記突出部を前記溝底部に対して直角又は略直角となるようにして折り曲げることを特徴とする請求項9に記載のレールユニットの製造方法。
  11. レール部材に形成されたレール溝に当該レール溝の溝開口からボルト孔が露出した状態となるようにして取り付けられる締結具であって、
    前記ボルト孔が形成されたナット本体と、
    前記ナット本体の側面部から突出する突出部と
    を有し、
    前記突出部は、前記ボルト孔へのボルトの取付方向へ折り曲げ可能となっており、当該突出部の全長が、前記突出部の根元部分から前記ナット本体の裏面までの距離よりも長くなるように形成されていることを特徴とする締結具。
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