JP2005110216A - 音響再生装置および携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の機能を有する装置に音響再生機能を付加する場合において、音響再生機能が改善された音響再生装置を提供する。
【解決手段】表面パネルの一例であるLCD20と、ケース22と、電気機械音響変換器23とを備える音響再生装置である。LCD20は、与えられる電気信号に応答して所定の動作を行う。ケース22は、LCD20との間に音放射用の空間24を形成する。電気機械音響変換器23は、ケース22に接続され、空間24に音を放射する。ここで、LCD20は、電気機械音響変換器23から空間内に音が放射されたとき、当該放射された音のエネルギによって振動することによって外部へ音を出力する。
【選択図】図1B

Description

本発明は、音響再生装置およびそれを備えた携帯端末装置に関し、より特定的には、パネルを音の圧力で音響的に駆動させる機能を有する音響再生装置および携帯端末装置に関する。
従来から、電子機器、特に携帯機器においては、機器を省スペース化または薄型化することが重要となっている。ここで、ある機能を有する装置と別の機能を有する装置とを一体的に実現することができれば、機器を全体として省スペース化することができる。このような観点から、以下では、ある機能を有する装置に音響再生機能を付加する場合を考える。典型的には、表示装置に音響再生機能を付加する場合を考える。
従来から、表示装置と音響再生装置とを一体にする技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。図12は、音響再生機能を有する従来の表示装置を示す斜視図である。図12において、表示装置1は、表示板2と、有機エレクトロルミネッセンス(EL)3と、フィルムスピーカ4と、電気信号コード5および6とを備えている。表示板2、有機EL3、およびフィルムスピーカ4は、接着剤等により一体的に形成されている。以下、表示装置1の動作を説明する。
表示板2には文字等が印刷されており、表示板2は、電気信号コード5から電圧が印可された有機EL3によって背面から照射される。これによって、表示板2の文字等が表示される。一方、フィルムスピーカ4は、例えば圧電作用を持つ樹脂フィルムであり、電気信号コード6から音響信号が印加されることによって振動する。これによって、フィルムスピーカ4と一体的に合体された表示板2および有機EL3が機械的に励振し、音を発生する。このような表示装置1によれば、表示画面から音が発生しているような感覚をユーザに与えることができる。
また、上記の技術とは別の方法で、表示画面から音が発生しているような感覚をユーザに与える技術がある。具体的には、表示装置の前面にスピーカを設けて音を再生する技術である(例えば、特許文献2参照。)。図13は、前面にスピーカを設けて音を再生する従来の表示装置の断面図である。図13において、表示装置10は、透明振動板11と、透明振動板11の両面に形成された複数個の透明電極12と、支持体13と、ブラウン管14とを備えている。以下、表示装置10の動作を説明する。
各透明電極12には図示しないコードが接続されており、当該コードによって各透明電極に電気信号が印加される。透明振動板11は、高分子圧電シート材料からなり、透明電極12から供給される電気信号で振動して音を発生する。透明振動板11および透明電極12は構成材料が透明であるので、ブラウン管の画像が透過する。従って、ブラウン管の画面から音が発生しているような感覚をユーザに与えることができる。
実公平01−90086号公報 実公平03−34391号公報
上記の表示装置1では、表示板2、有機EL3、およびフィルムスピーカ4の3者が一体的に合体されているので、フィルムスピーカ4は、表示板および有機EL3を一緒に振動させて音響再生することになる。しかし、3者が一体となって振動板を構成しているので、振動板の重量が大きくなってしまい、その結果、再生する音圧レベルが低下するという課題があった。さらに、3者を一体構造とすることによって振動板の剛性が大きくなり、その結果、低音域での振動が困難となるので低音の音圧レベルが低下するという課題があった。
一方、表示装置10では、ブラウン管14の全面が透明振動板11で覆われている。また、ブラウン管14と透明振動板11との間は、省スペース化のために狭い空間に保たれる。従って、当該空間の呈する音響コンプライアンスが非常に小さなものとなるので、表示装置10では低音域の再生は困難であった。
以上のように、従来では、表示装置と音響再生装置とを一体にする場合、音響再生装置の音質(特に低音域の音質)について課題があった。なお、表示装置に限らず、他の機能を有する装置においても、音響再生機能をさらに付加しようとすれば、同様の問題が生じると考えられる。すなわち、他の機能を有する装置にフィルムスピーカを設置することによって音響再生機能を付加する場合には、当該装置の質量および剛性が要因でフィルムスピーカの機能が低下してしまうと考えられる。
それ故、本発明の目的は、他の機能を有する装置に音響再生機能を付加する場合において、音響再生機能が改善された音響再生装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の特徴を有する。すなわち、本発明は、表面パネルと、ケースと、電気機械音響変換器とを備える音響再生装置である。表面パネルは、与えられる電気信号に応答して所定の動作を行う。ケースは、表面パネルとの間に音放射用の空間を形成する。電気機械音響変換器は、ケースに接続され、空間に音を放射する。ここで、表面パネルは、電気機械音響変換器から空間内に音が放射されたとき、当該放射された音のエネルギによって振動することによって外部へ音を出力する。
なお、表面パネルは電気信号によって画像を表示する画像表示パネルであってもよい。典型的には、画像表示パネルは液晶ディスプレーとしてもよい。さらにこの場合、ケースはLCDの外周部を弾性体によって支持するようにしてもよい。また、表面パネルは有機EL等のフィルム状表示パネルとしてもよい。
また、表面パネルは電気信号によって音を再生する発音パネルであってもよい。例えば、発音パネルは圧電素子によって構成される。また、発音パネルは透明材料で構成されるものであってもよい。
さらに、表面パネルが発音パネルである場合には、音響再生装置は以下の構成を有していてもよい。すなわち、再生すべき音響信号から所定の第1周波数よりも高い音域の成分を抽出する高音域成分抽出部をさらに備えていてもよい。このとき、発音パネルは、高音域成分抽出部によって抽出された高音域成分の信号を入力する。電気機械音響変換器は、音響信号を入力する。
また、表面パネルが発音パネルである場合には、音響再生装置は、高音域成分抽出部と、低音域成分抽出部とをさらに備えていてもよい。高音域成分抽出部は、再生すべき音響信号から所定の第1周波数よりも高い音域の成分を抽出する。低音域成分抽出部は、音響信号から、第1周波数以下の周波数である第2周波数よりも低い音域の成分を抽出する。このとき、発音パネルは、高音域成分抽出部によって抽出された高音域成分の信号を入力する。電気機械音響変換器は、低音域成分抽出部によって抽出された低音域成分の信号を入力する。
また、表面パネルが発音パネルである場合には、音響再生装置は、レベル調整部をさらに備えていてもよい。レベル調整部は、発音パネルに入力すべき音響信号および電気機械音響変換器に入力すべき音響信号の内、少なくともいずれか一方の信号に対して信号レベルを調整する。具体的には、所定の音響信号を発音パネルに入力した場合における発音パネルの再生音圧レベルと、当該所定の音響信号を電気機械音響変換器に入力した場合における発音パネルの再生音圧レベルとが同程度となるように、信号レベルを調整する。
また、表面パネルが発音パネルである場合には、音響再生装置は、位相調整部をさらに備えていてもよい。位相調整部は、発音パネルに入力すべき音響信号および電気機械音響変換器に入力すべき音響信号の内、少なくともいずれか一方の信号に対して信号の位相を調整する。具体的には、所定の音響信号を発音パネルに入力した場合における発音パネルの再生音の所定の周波数帯域における位相と、当該所定の音響信号を電気機械音響変換器に入力した場合における発音パネルの再生音の当該所定の周波数帯域における位相とが逆位相とならないように、信号の位相を調整する。
なお、ケースは典型的には音響孔を有しており、電気機械音響変換器は音響孔から空間に対して音を放射する。ケースと電気機械音響変換器とを接続する音響管をさらに備えていてもよい。このとき、ケースは、音響管との接続部分に音響孔を有している。そして、電気機械音響変換器は、音響管を介して音響孔から空間に対して音を放射する。
なお、電気機械音響変換器は、典型的には、動電型、電磁型、静電型および圧電型の内少なくとも1つの方式で駆動する。
なお、表面パネルは、電気信号によって画像を表示する画像表示パネルと、画像表示パネルと一体的に形成され、電気信号によって音を再生する発音パネルとを含んでいてもよい。例えば、画像表示パネルは有機ELで構成され、発音パネルは圧電フィルムで構成される。また、発音パネルは画像表示パネルの全面に設けられてもよいし、画像表示パネルの一部の面にのみ設けられてもよい。
なお、発音パネルは、動電型、電磁型、静電型および圧電型の内いずれか1つの方式で駆動する。
また、本発明は、音響再生装置を備える電子機器の形態によって提供されてもよい。このとき、再生すべき画像信号は表面パネルに入力され、再生すべき音響信号は電気機械音響変換器に入力される。さらに、電子機器は、再生すべき音響信号を増幅する信号増幅部をさらに備える構成であってもよい。この信号増幅部はユーザの指示によって増幅率を切り替え可能である。
また、本発明は、音響再生装置を備える携帯端末装置の形態によって提供されてもよい。このとき、携帯端末装置は、音響信号および画像信号の少なくとも一方を含む受信信号を受信するアンテナと、受信信号に所定の信号処理を行う受信信号処理部とをさらに備えている。また、受信信号処理部は、受信信号に画像信号が含まれる場合、当該画像信号を表面パネルに入力し、受信信号に音響信号が含まれる場合、当該音響信号を電気機械音響変換器に入力する。
なお、音響信号は、受話音を表す受話信号であってもよい。このとき、電気機械音響変換器には、音響信号として受話信号が入力される。
また、携帯端末装置は、電気機械音響変換器に入力すべき音響信号を増幅する増幅部をさらに備えていてもよい。なお、携帯端末装置は、増幅部による増幅率を変化させることが可能である。
上記発明によれば、所定の動作を行う表面パネル自体を振動させることによって音を放射することができるので、他の機能を有する装置に音響再生機能を付加した構成を実現することができる。従って、機器の省スペース化を図ることができる。さらに、表面パネルを音響的に駆動させることによって、低音域の再生が可能となり、音響再生機能を改善することができる。
なお、表面パネルを画像表示パネルとすることによって、画像表示装置に音響再生機能を付加することができる。この場合、画像から音が再生されているような感覚をユーザに与えることができる。なお、画像表示パネルがLCDである場合、ケースがLCDの外周部を弾性体によって支持することによって、LCDを容易に振動させることができる。
また、表面パネルを例えば圧電素子のような発音パネルとすることによって、より広帯域の音を再生することが可能となる。
さらに、高音域成分抽出部を備えることによって、発音パネル自体が振動することによって発生する音を、高音域に限定することができる。従って、発音パネル自体の振動と電気機械音響変換器による振動との相互の影響をなくすことができ、音質を向上することができる。また、上記に加えて、高音域成分抽出部を備えることによって、電気機械音響変換器による振動によって発生する音を、低音域に確実に限定することができる。従って、発音パネル自体の振動と電気機械音響変換器による振動との相互の影響をより減少させることができ、音質をより向上することができる。
また、レベル調整部をさらに備えることによって、発音パネル自体の振動によって発生する音と、電気機械音響変換器による振動によって発生する音との音圧レベルを同等にすることができる。これによって、広帯域の音を同レベルで出力することができるので、音質をより向上することとなる。
また、位相調整部をさらに備えることによって、発音パネル自体の振動と電気機械音響変換器による振動との相互の影響によって音圧レベルが低下することを防止することができる。
また、ケースが音響孔を有する構成とすることによって、電気機械音響変換器から放射される音を空間に導く構成を容易に実現することができる。さらに、音響管を備えることによって、電気機械音響変換器を任意の場所に設置することが可能となる。従って、設計の自由度が増し、よりコンパクトな音響再生装置およびそれを用いた電子機器を実現することが可能となる。
また、音響再生装置は、電子機器に適用することが可能である。さらに、電子機器が信号増幅部を備える場合、表面パネルを拡声スピーカとして利用することができる。
また、音響再生装置は、携帯端末装置に適用することが可能である。例えば、受話信号を再生するために音響再生装置を用いることができる。さらに、増幅部を用いることによって、表面パネルを、通常の形態(ユーザが表面パネルに耳を近づけて使用する形態)および、拡声用のスピーカとして利用する形態のいずれかとして、選択的に動作させることができる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る音響再生装置について説明する。図1Aおよび図1Bは、実施の形態1に係る音響再生装置を示す図である。すなわち、図1Aは、音響再生装置の一部を切り欠いた平面図であり、図1Bは、図1Aに示す音響再生装置のA−B断面図である。図1において、音響再生装置は、液晶ディスプレー(LCD)20と、サスペンション部材21と、ケース22と、電気機械音響変換器23とを備える。図1Bに示すように、実施の形態1では、音を放射する表面パネルとして、画像を表示する画像表示パネルの一例であるLCD20が用いられる。なお、図1Aでは、LCD20の一部を切り欠いて示している。また、音響再生装置には、LCD20に供給される画像信号を制御するための電子回路や電気機械音響変換器23に供給される音響信号を制御するための電子回路が内蔵されるが、ここでは説明を容易にする目的でそれらの記載を省略している。同様に、実施の形態1以外の実施の形態においても、本発明に直接関連しない電子回路等の記載は省略している。
図1Bに示すように、ケース22は、断面が凹型の部分を有している。この部分はLCD20とほぼ同じ大きさであり、LCD20は、この部分にはめ込むようにしてケース22に装着される。サスペンション部材21は、弾性体であり、ケース22がLCD20を支持するために用いられる。サスペンション部材21は、ケース22とLCD20との間に設けられ、LCD20の外周を支持する。つまり、LCD20は、ケース22とLCD20との間に空間24が生じるように、サスペンション部材21によってケース22に装着される。また、ケース22は内部に空洞を有しており、ケース22の断面が凹型の部分には、音孔25が設けられる。電気機械音響変換器23は音孔25に結合するようにケース22の内部に設置される。これによって、音孔25は、電気機械音響変換器23から放射される音を空間24に伝達するための音響結合手段としての役割を果たす。なお、空間24は、電気機械音響変換器23から放射された音が漏れないように、高い気密性を保つ構成にすることが望ましい。
図2は、図1Aに示す電気機械音響変換器23の構造断面図である。なお、実施の形態1では、電気機械音響変換器23として圧電型方式のスピーカを用いた例を説明する。ただし、電気機械音響変換器23の変換器方式は、振動板から音を放射する機能を有するものであれば、動電型、電磁型、および静電型等、どのような方式であっても同様の作用が得られる。なお、実施の形態2以降においても、電気機械音響変換器の変換器方式はどのような方式であってもよい。
図2において、電気機械音響変換器23は、圧電素子30および31と、中間電極32と、リード線33、34および35と、入力端子36および37と、フレーム38とを備えている。フレーム38はケース22に接合されており、フレーム38によって中間電極32の外周部が支持されている。中間電極32の一方の面には圧電素子30が貼り付けられ、他方の面には圧電素子31が貼り付けられている。圧電素子30および31は、例えばリン青銅等の導電材料よりなる。リード線33は、中間電極32へ電気を入力するためのリード線であり、入力端子37と中間電極32とを接続する。リード線34は、圧電素子31へ電気を入力するためのリード線であり、入力端子36と圧電素子31とを接続する。リード線35は、圧電素子30へ電気を入力するためのリード線であり、入力端子36と圧電素子30とを接続する。
次に、図1A、図1Bおよび図2に示すように構成された音響再生装置について、その動作を説明する。電気機械音響変換器23の入力端子36および37に電気信号が印加されると、圧電素子30および31が屈曲振動を行うことによって、中間電極32、圧電素子30および31から音が放射される。この音は、音孔25によって空間24に伝送される。この結果、LCD20は、空間24の音圧によって振動するので、LCD20によって音が放射される。以上のようにして、LCD20は音響的に駆動することによって音響再生を行う。
ここで、LCD20は、通常のスピーカの振動板と比べるとかなり重い重量である。しかし、電気機械音響変換器23の振動板面積SdをLCD20の面積Slよりも小さくすれば、電気機械音響変換器23の振動板から見たLCD20の等価重量を軽量化することが可能である。なぜなら、当該等価重量は、面積比(Sd/Sl)の2乗分の1に比例するからである。つまり、電気機械音響変換器23の振動板面積Sdを相対的に小さく、LCD20の面積Slを相対的に大きく設計することによって、音圧レベルの低下を抑えることができる。従って、重量の大きいLCD20を音響再生の振動板として利用する場合であっても、低音域の再生を可能とすることができる。
さらに、表面パネルであるLCD20は、画像信号によって画像を再生する機能を有する。従って、表面パネルであるLCD20は画像再生装置であると同時に、音響再生装置の機能を備えることになる。以上より、実施の形態1によって、表面パネルによって画像と音響とを同時に再生可能な音響再生装置を実現することができる。このような音響再生装置は、典型的には、携帯電話機、ゲーム機、パソコン、およびテレビ等の電子機器に適用することができる。
なお、前述した、画像を再生する表示装置の前に透明な音響再生装置を設置する方法(図13参照。)の場合、画像が不鮮明に見えてしまうおそれがあるという問題点があった。すなわち、前述した図13に示す表示装置10では、ブラウン管14に表示される画像を視聴者にとってできるだけ鮮明に見えるようにする必要があることから、表示装置の前に設置される透明振動板11および透明電極12をできるだけ透過率の高い材質とする必要がある。しかし、透明振動板11および透明電極12の透過率には限界があるので、ブラウン管14に表示される画像の鮮明さにも限界があった。これに対して、実施の形態1によれば、画像を再生する表面パネル自体によって音を再生するので、発音のために表面パネルの前に透明な部材を配置する必要がない。従って、画像を再生する装置の前に透明な音響再生装置を設置する方法よりも、画像を鮮明に見せることができる。さらに、実施の形態1によれば、表示装置の前に透明振動板を設置する構成に比べて、より薄型化を図ることができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2に係る音響再生装置について説明する。図3Aおよび図3Bは、実施の形態2に係る音響再生装置を示す図である。すなわち、図3Aは、音響再生装置の一部を切り欠いた平面図であり、図3Bは、図3Aに示す音響再生装置のC−D断面図である。図3Aおよび図3Bにおいて、音響再生装置は、フィルム状の有機エレクトロルミネッセンス(EL)40と、ケース41と、電気機械音響変換器42とを備える。図3Aに示すように、実施の形態2では、音を放射する表面パネルとして有機EL40が用いられる。なお、図3Aでは、有機EL40の一部を切り欠いて示している。
図3Aに示す音響再生装置の構成において、実施の形態1と異なる点は、LCD20に代えてフィルム状の有機EL40を表面パネルとして用いている点である。図3Aおよび図3Bにおいては、有機EL40は、固着面45において、その外周部がケース41に直接(サスペンション部材を介さずに)固着される。ケース41は、有機EL40よりも剛性が大きいものが選ばれる。また、実施の形態1と同様、ケース41と有機EL40との間には空間43が設けられる。なお、ケース41および電気機械音響変換器42の構成は、図1Aに示すケース22および電気機械音響変換器23の構成と同様である。
図3Aおよび図3Bのように構成された音響再生装置について、その動作を説明する。電気機械音響変換器42から発生した音は、音孔44によって空間43に伝送される。ここで、空間43を形成するケース41および有機EL40の内、剛性が小さいのは有機EL40である。従って、電気機械音響変換器42から空間43に対して放射された音のエネルギ(音圧)によって振動するのは、有機EL40である。つまり、有機EL40は、電気機械音響変換器42によって音響的に駆動されて振動する。有機EL40が振動することによって音が発生する。
なお、実施の形態2では、構造的に剛体に近く重量もかなり重いLCDに代えて、ケース41よりも剛性が小さい有機EL40を表面パネルとして用いている。これにより、有機EL40の外周部にはサスペンション部材が不要となり、有機EL40の外周部をケース41に直接接合することができる。そのため、LCDを用いる場合と比べて構造を簡略化することができる。また、LCDを用いる場合と比べて装置をより薄型にすることができる。さらに、有機EL40はLCDと比較して重量が軽いので、LCDを用いる場合と比べて効率のよい音響再生が可能となり、高音域の再生も容易となる。
図3Aおよび図3Bに示す構成によって、表面パネルである有機EL40は画像再生装置であると同時に、音響再生装置の機能を備えることになる。以上より、実施の形態2によって、表面パネルによって画像と音響を同時に再生可能な音響再生装置を実現することができる。実施の形態1と同様、このような音響再生装置は、典型的には、携帯電話機、ゲーム機、パソコン、およびテレビ等の電子機器として適用することができる。また、実施の形態1と同様、画像を再生する装置の前に透明な音響再生装置を設置する方法(図13参照。)よりも、画像を鮮明に見せることができる。さらに、実施の形態1と同様、表示装置の前に透明振動板を設置する構成に比べて、より薄型化を図ることができる。
なお、実施の形態2では、有機EL40の背面に1つの電気機械音響変換器42を設置する構成であったが、2つの電気機械音響変換器を離れて設置するようにしてもよい。このとき、一方の電気機械音響変換器にステレオ信号の左チャンネルの信号を入力し、他方の電気機械音響変換器にステレオ信号の右チャンネルの信号を入力する。これによって、フィルム状の有機ELから画像と同時にステレオ音を再生することができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3に係る音響再生装置について説明する。図4Aおよび図4Bは、実施の形態3に係る音響再生装置を示す図である。すなわち、図4Aは、音響再生装置の平面図であり、図4Bは、図4Aに示す音響再生装置のE−F断面図である。図4Aおよび図4Bにおいて、音響再生装置は、ケース50と、フィルム状の透明振動板51と、透明電極52と、LCD53と、電気機械音響変換器54と、音響管55とを備える。図4Bに示すように、実施の形態3では、表面パネルとしてスピーカが用いられる。そして、表示装置であるLCD53がスピーカの背面に設けられる。
透明振動板51は、例えば高分子圧電シート材料等の圧電素子によって構成される。透明電極52は、透明振動板51の両面に接着される。これらの透明振動板51および透明電極52によって、透明なフィルム状のスピーカ58が構成される。このスピーカ58は、固着面59において、外周部がケース50に固着される。ケース50は、LCD53を支持している。図4Aに示すように、LCD53は、その表示部(表示部に表示された画像)が音響再生装置の外部から透けて見えるように配置される。なお、図4Aでは点線で示しているが、スピーカ58は透明であるので、実際には、LCD53や固着面59が音響再生装置の外部から透けて見える。スピーカ58とLCD53との間には、空間56が設けられる。また、ケース50には、空間56に面する部分に音孔57が設けられる。音響管55は、開口部の一方が音孔57に接続され、他方が電気機械音響変換器54に接続される。音響管55は、電気機械音響変換器54が放射した音を音孔57から空間56へ伝達する。つまり、音響管55は、電気機械音響変換器54と音孔57とを音響的に接合する役割を果たす。
図5は、図4Aに示す電気機械音響変換器54の構造断面図である。なお、実施の形態3では、電気機械音響変換器54として動電型方式のスピーカを用いた例を説明する。ただし、上述したように、電気機械音響変換器54の変換器方式は、振動板から音を放射する機能を有するものであれば、圧電型、電磁型、および静電型等、どのような方式であっても同様の作用が得られる。
図5において、電気機械音響変換器54は、壺型のヨーク60と、ヨーク60の中央部に設けられたマグネット61と、マグネット61の上面に配置されたプレート62と、中央部がヨーク60の外周下面と固着されるフレーム66と、外周部がフレーム66に固着された振動板65と、振動板65の中央部に接合されたボイスコイル64とを備える。ヨーク60の内周面とプレート62の外周面との間には、磁気空間63が形成される。ボイスコイル64は、磁気空間63中に配置されるように振動板65に接合される。フレーム66の上面は、電気機械音響変換器54が音響管55の開口部をふさぐように、音響管55に取り付けられる。
次に、図4A、図4Bおよび図5に示すように構成された音響再生装置について、その動作を説明する。ここで、実施の形態3におけるスピーカ58は、電気機械音響変換器54によって音響的に駆動される動作と、透明電極52によって駆動される動作という、2つの動作によって音を放射する。まず、電気機械音響変換器54によって音響的に駆動される動作について説明する。
電気機械音響変換器54の磁気空間63に挿入されたボイスコイル64に電気信号が印加されると、ボイスコイル64に駆動力が発生し、ボイスコイル64に結合した振動板65が振動することによって音が発生する。振動板65から放射された音は音響管55を通じて音孔57から空間56へ伝送される。この結果、外周部を固着支持されたフィルム状のスピーカ58は、空間56の音圧によって音響的に駆動されて振動し、この振動によって音響再生を行う。
次に、透明電極52によって駆動される動作について説明する。透明電極52には図示しないリード線が接続されており、当該リード線から電気信号が透明電極52を介して透明振動板51に入力される。高分子圧電シート材料である透明振動板51は、電気信号に応じて屈曲振動することによって音を発生する。
以上のように、本実施の形態におけるスピーカ58は、電気機械音響変換器54の音圧により音響的に駆動される駆動方法(以下、「第1の駆動方法」と呼ぶ。)によって音を発生するとともに、電気信号を印加することによって自身で駆動する駆動方法(以下、「第2の駆動方法」と呼ぶ。)によって音を発生する。ここで、第1の駆動方法によっては、一般的に、高音域の再生が困難である。すなわち、第1の駆動方法は、空間56の音圧によってスピーカ58を振動させるという原理であるが、空間56は、高音域を減衰させる高音域カットの音響フィルターとして作用する性質を有する。そのため、第1の駆動方法では本質的に高音域の再生が困難になる。なお、空間56の幅(表面パネルとLCDとの距離。図4では、上下方向の長さ。)を狭くすることによって高音域における音圧レベルを改善することが可能であるが、第1の駆動方法の動作原理から、高音域の再生には本質的に限界がある。
一方、第2の駆動する駆動方法によっては、一般的に、低音域の再生が困難である。なぜなら、圧電素子自体の特性が低音域における音圧レベルが低くなる特性であるからである。また、装置の省スペース化を図る目的、および第1の駆動方法において高音域における再生を改善する目的でスピーカ58の背面の空間56の幅を狭くすると、空気のコンプライアンスが小さくなるからである。
そこで、実施の形態3では、第1および第2の駆動方法を併用することによって、低音域から高音域までの広帯域の再生を可能とする。具体的には、低音域については、電気機械音響変換器54の音圧による音響的な駆動でスピーカ58が振動することによって低音が再生され、高音域については、スピーカ58が直接振動することによって高音が再生される。
なお、この場合、第1の駆動方法によって再生可能な帯域(低音域側の帯域)と、第2の駆動方法によって再生可能な帯域(高音域側の帯域)とが重複する帯域(以下、「重複帯域」と呼ぶ。)においては、再生音の音圧レベルが低下してしまうおそれがある。具体的には、第1の駆動方法によるスピーカ58の振動と、第2の駆動方法によるスピーカ58の振動との位相が逆位相になってしまうと、重複帯域における再生音の音圧レベルが低下してしまう。そこで、2つの駆動方法のために用いる入力信号に所定の信号処理を行うことが好ましい。以下、当該信号処理の詳細について説明する。
図6は、実施の形態3に係る音響再生装置における信号処理を行う機能を示すブロック図である。図6に示すように、音響再生装置は、再生すべき音響信号に対して信号処理を行う信号処理部70を備えている。信号処理部70は、ローパスフィルタ(LPF)71と、ハイパスフィルタ(HPF)72と、位相調整部73と、レベル調整部74とを備える。信号処理部70は、2つの音響信号を入力する。ここで、2つの音響信号は同じ信号であり、一方の音響信号はHPF72に入力され、他方の音響信号はLPF71に入力される。また、信号処理部70から出力された一方の信号は透明電極52に入力され、他方の信号は電気機械音響変換器54に入力される。
LPF71は音響信号から低音域成分を抽出する。抽出する周波数のカットオフ周波数は、第1の駆動方法によって発生させることが可能な音の周波数に設定する。つまり、第1の駆動方法によってスピーカ58が駆動可能な周波数に設定する。一方、HPF72は音響信号から高音域成分を抽出する。抽出する周波数のカットオフ周波数は、第2の駆動方法によって発生させることが可能な音の周波数に設定する。つまり、第2の駆動方法によってスピーカ58を駆動させることが可能な周波数に設定する。また、LPF71のカットオフ周波数は、HPFのカットオフ周波数よりも低い周波数に設定し、LPF71を通過する信号の周波数帯域とHPF72を通過する信号の周波数帯域とが重複しないようにする。なお、LPF71およびHPF72が理想的なフィルタであるとする場合には、HPF72およびLPF71のカットオフ周波数を同一にするとよい。これによって、ある所定の周波数(カットオフ周波数)よりも低い周波数の信号のみが電気機械音響変換器54に入力され、当該所定の周波数よりも高い周波数の信号のみが透明電極52に入力されることとなる。
以上によって、低音域に関しては第1の駆動方法による振動のみがスピーカ58に与えられ、高音域に関しては第2の駆動方法による振動のみがスピーカ58に与えられることとなる。このように、重複帯域をなくすことによって、重複帯域において音圧レベルが低下することを防止することができる。なお、第1の駆動方法による再生音の音圧レベルは、一般的に、ある周波数で急激に音圧レベルが低下する特性となる。従って、第1の駆動方法による再生音の音圧レベルは、高音域において、LPFを用いなくとも十分に低下する場合がある。そのような場合には信号処理部70は、HPFのみを含む(LPFを含まない)構成としてもよい。
次に、信号の位相を調整する処理を説明する。HPF72から出力された信号およびLPF71から出力された信号は、位相調整部73に入力される。位相調整部73は、入力した2つの信号の少なくとも一方の信号の位相を調整する。具体的には、重複帯域において2つの信号の位相が逆位相にならないように調整する。これによっても、重複帯域において音圧レベルが低下することを防止することができる。
なお、HPF72およびLPF71を用いる方法ならびに位相を調整する方法は、いずれか一方のみを行うようにしてもよい。いずれか一方のみであっても、重複帯域において音圧レベルが低下することを防止することができる。
次に、信号のレベルを調整する処理を説明する。ここで、もし、電気機械音響変換器54および透明電極52に同一の信号を入力した場合であっても、電気機械音響変換器54によってスピーカ58が音響的に駆動される場合の音圧レベルと、透明電極52によってスピーカ58自身が駆動する場合の音圧レベルとは、必ずしも同じにはならない。もし両者が異なる場合には、低音域のみ大きな音が発生したり、逆に、高音域のみ大きな音が発生することになる。レベル調整部74は、低音域および高音域において同程度の音圧レベルとなるように信号を調整するための処理である。以下、詳細を説明する。
位相調整部73から出力された2つの信号は、レベル調整部74に入力される。レベル調整部74は、入力した2つの信号の少なくともいずれか一方のレベルを調整する。具体的には、電気機械音響変換器54によってスピーカ58が音響的に駆動される場合の音圧レベルと、透明電極52によってスピーカ58自身が駆動する場合の音圧レベルとが同程度になるように、信号のレベルを調整する。これによって、低音域および高音域において同程度の大きさの音を再生することができる。
なお、以上においては、音響信号に対して信号処理を行うことによって、重複帯域において音圧レベルが低下する問題や、低音域と高音域との音圧レベルが異なってしまう問題を防止した。ここで、他の実施の形態においては、音響再生装置の特性を調整することによって、これらの問題を防止するようにしてもよい。例えば、空間56の幅を変化させることによって、上記第1の駆動方法によって再生可能な周波数帯域を調整することができる。また、例えば、スピーカ58の面積と振動板65の面積との比を変化させることによって、上記第1の駆動方法による再生音の音圧レベルを調整することができる。これと同様に、透明振動板51および透明電極52の特性を調整することによって、上記第2の駆動方法によって再生可能な周波数帯域や、再生音の音圧レベルを調整することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、表示装置の表示面から音が再生されている感覚をユーザに与えることができるとともに、表面パネルをスピーカとすることによって、広帯域での再生が可能となる。
なお、実施の形態3に係る音響再生装置は、表示装置(LCD53)を備えていない構成であっても、高音質の再生を可能とするものである。従って、実施の形態3において説明したスピーカの駆動方法は、画像と音の同時再生を目的とする場合のみならず、高音質再生のみを目的とする場合においても有効な効果を得ることができる。以下、実施の形態4において、高音質再生のみを目的とする場合における音響再生装置について説明する。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4に係る音響再生装置について説明する。上述したように、実施の形態4は、実施の形態3に係る音響再生装置の駆動方法を、高音質再生のみを目的とした音響再生装置に適用したものである。図7Aおよび図7Bは、実施の形態4に係る音響再生装置を示す図である。すなわち、図7Aは、音響再生装置の一部を切り欠いた平面図であり、図7Bは、図7Aに示す音響再生装置のG−H断面図である。図7Aおよび図7Bにおいて、音響再生装置は、ケース80と、スピーカ87(透明振動板81と透明電極82とからなる)と、電気機械音響変換器83および84とを備える。なお、図7Aでは、スピーカ87の一部を切り欠いて示している。図7Aに示す音響再生装置において、図4Aに示す音響再生装置との相違点は、LCDを備えていない点、音響管を備えていない点、および、音響孔と電気機械音響変換器との組を2組備える点である。図7Aに示す音響再生装置におけるその他の構成は、図4Aに示す音響再生装置と同様であるので、説明を省略する。
図7Aにおいて、音響再生装置はLCDを備えていない構成であるので、音響管を備える必要もない。すなわち、LCDを備える構成であれば、スピーカの背面にLCDを配置する必要から、LCDの背面側に電気機械音響変換器を配置しなければならない。実施の形態3では、このような配置を実現するために音響管を用いたのであるが、実施の形態4ではその必要がない。また、実施の形態4では、電気機械音響変換器を2つ備える構成であるので、音孔85および86という2つの音孔が設けられる。なお、電気機械音響変換器および音孔は、それぞれ1つのみが設けられる構成であってもよい。
図7Aに示す音響再生装置の動作は、実施の形態3に係る音響再生装置の動作と同様である。すなわち、音響再生装置は、上記第1の駆動方法によって高音域の音を発生するとともに、上記第2の駆動方法によって低音域の音を発生する。また、実施の形態4においても実施の形態3と同様、音響再生装置は、図6に示す信号処理部を備えていることが好ましい。
以上のように、実施の形態4によれば、2つの駆動方法を併用することによって広帯域の再生が可能な音響再生装置を実現することができる。なお、実施の形態4では、画像の再生を目的としていないので、スピーカの構成材料は透明である必要はない。すなわち、透明振動板81および透明電極82に代えて、透明でない材質を用いてもよい。さらに、スピーカの表面に文字や絵等を印刷したものを用いてもよい。例えば、スピーカをポスターのように用いれば、ポスターから音が再生される音響再生装置を実現することができる。
(実施の形態5)
以下、実施の形態5に係る音響再生装置について説明する。図8Aおよび図8Bは、実施の形態5に係る音響再生装置を示す図である。すなわち、図8Aは、音響再生装置の平面図であり、図8Bは、図8Aに示す音響再生装置のI−J断面図である。図8Aおよび図8Bにおいて、音響再生装置は、フィルム状の有機EL120と、圧電フィルム121と、ケース122と、電気機械音響変換器123とを備える。なお、図8Aでは、有機EL120および圧電フィルム121の一部を切り欠いて示している。図8Bに示すように、実施の形態5では、画像を表示する画像表示パネルの一例である有機EL120と、音を放射する発音パネルの一例である圧電フィルムとが一体的に形成された表面パネルが用いられる。
図8に示す音響再生装置の構成において、実施の形態2および3と異なる点は、画像表示パネルである有機EL120と発音パネルである圧電フィルム121とが一体的に形成されている点である。すなわち、図8に示す音響再生装置は、図2に示す音響再生装置の有機EL40の裏面に圧電フィルムを接着した構成を有する。
図8に示す音響再生装置の動作は、実施の形態3に係る音響再生装置の動作と同様である。すなわち、実施の形態5に係る音響再生装置の表面パネル(有機EL120および圧電フィルム121)は、電気機械音響変換器123の音圧により音響的に駆動される駆動方法によって音を発生するとともに、電気信号を印加することによって圧電フィルム121自身が駆動する駆動方法によって音を発生する。具体的に説明すると、電気機械音響変換器123から発生した音は、音孔124によって空間125に伝送される。これによって、電気機械音響変換器123から空間125に放射された音のエネルギ(音圧)によって圧電フィルム121および有機EL120が振動する。一方、圧電フィルム121に音響信号を印加すると、圧電フィルム121と有機EL120とが一体とされているので、圧電フィルム121に発生した振動によって有機EL120が振動する。
以上のように、実施の形態5においても実施の形態3と同様、2種類の駆動方法によって表面パネルが振動することによって音が放射される。従って、実施の形態5においても実施の形態3と同様、図6に示す信号処理部70をさらに備える構成とすることによって、帯域を分割した音響再生を行うことが可能である。すなわち、電気機械音響変換器54の音圧により表面パネルが音響的に駆動される駆動方法によって低音域の音響再生を実現し、圧電フィルム121自身の振動により表面パネルが駆動される駆動方法によって高音域の音響再生を実現することが可能である。
実施の形態5によれば、実施の形態2と同様、表面パネルによって画像と音響とを同時に再生可能な薄型の音響再生装置を実現することができる。さらに、圧電フィルムをさらに備える構成としたことによって、実施の形態2では懸念される高音域の出力不足を改善することができる。実施の形態1、2、および3と同様、実施の形態5に係る音響再生装置は、典型的には、携帯電話機、ゲーム機、パソコン、およびテレビ等の電子機器として適用することができる。
なお、実施の形態5では、有機EL120の裏面に圧電フィルム121が接着された構成であったが、透明な圧電フィルムを用いるならば、圧電フィルムが有機ELの表面に接着された構成としてもよい。さらに、有機EL120の両面に圧電フィルムを設けた構成としてもよい。この構成によって音響変換効率が向上するので、音響再生装置は、より大きな音圧レベルで再生を行うことができる。
また、図8では、圧電フィルムは、有機EL120の全面に設けられていたが、図9で示すように、有機EL120の面の一部に設けられるようにしてもよい。図9Aは、実施の形態5の変形例に係る音響再生装置の平面図であり、図9Bは、図9Aに示す音響再生装置のK−L断面図である。なお、図9Aおよび図9Bにおいて、図8Aおよび図8Bと同じ構成要素には同じ参照番号を付す。
図9Aおよび図9Bにおいて図8Aおよび図8Bと異なる点は、圧電素子130および131が有機EL120に対して部分的に設けられている点である。この場合、圧電素子130および131は図2で示した圧電素子をそのまま用いることも可能である。図9Aおよび図9Bに示す構成によれば、一般的には音の放射効率が低く、十分な音圧レベルを確保するには大きな面積を必要とする圧電フィルムと比べて、小さな振動面積で音響再生を行うことができる。
また、2つの圧電素子130および131を用いる場合には、主に高音域についてステレオ再生を行うことが可能である。さらに、ケース122に音孔を2つ設けるとともに各音孔に1つずつ電気機械音響変換器を設けることによって、低音域についてもステレオ再生を行うようにすることが可能である。
なお、上記図9Aおよび図9Bでは、圧電素子の形状は円形であったが、四角形や楕円形等、任意の形状であってもよい。また、上記図9Aおよび図9Bでは、有機ELに接着する発音パネルとして圧電素子を用いたが、動電型、電磁型、および静電型等、いずれの音響変換器方式の発音部材を発音パネルとして用いてもよい。
(実施の形態6)
以下、実施の形態6に係る電子機器について説明する。実施の形態6では、上記実施の形態2に係る音響再生装置を、電子機器の一例である携帯電話機に用いた例を説明する。図10は、実施の形態6に係る電子機器の一例である携帯電話機の外観図である。図10において、携帯電話機90は、ケース91と、アンテナ92と、有機EL93とを備える。ケース91の内部には、図示しない信号処理回路や電気機械音響変換器等が内蔵されている。ケース91には、電気機械音響変換器から放射される音を伝達するための音孔94が設けられる。有機EL93は、ケース91に取り付けられた表示パネルであり、電気信号により画像を表示する。なお、図10では、有機EL93の一部を切り欠いて示している。なお、ケース91、有機EL93、音孔94および電気機械音響変換器に関する構成は、図3に示した構成と同様である。
図11は、図10に示す携帯電話機の要部のブロック回路図である。図11において、携帯電話機90は、受信信号処理部101と、信号増幅部102と、音響再生装置103とを備える。なお、音響再生装置103は、図3で示した実施の形態2に係る音響再生装置と同じ構成である。
以下、図10および図11に示すように構成された携帯電話機について、その動作を説明する。アンテナ92は、携帯電話の無線基地局から送信されてくる信号を受信する。この信号は、着信を知らせる着信信号、送信者の話し声である受話音信号、音楽信号等の音響信号、または動画や文字情報等の画像信号等である。アンテナ92で受信された信号は、受信信号処理部101に入力され、受信信号処理部101において信号処理される。すなわち、受信信号処理部101は、入力された信号を音響信号に変換する。また、受信信号処理部101は、入力された信号に画像信号が含まれている場合、当該画像信号を有機EL93に入力する。音響信号は信号増幅部102で増幅され、音響再生装置103の電気機械音響変換器104に入力される。なお、信号増幅部102は、ユーザの指示(図示しない入力部に入力されるものとする)によって増幅率を切り替え可能であり、携帯電話機の使用形態に応じて増幅率を切り替える。信号増幅部102から出力された音響信号は、電気機械音響変換器104によって振動する表面パネル(有機EL93)において再生される。なお、音響再生装置の動作は実施の形態2と同様であるので、ここでは重複を避けて詳細な説明は省略する。
なお、ユーザが携帯電話機を使用する形態としては、音を放射する有機EL93に耳を近づけて使用する形態と、ユーザの顔を携帯電話機本体から離して会話を行うハンズフリー電話機として使用する形態とがある。発呼側と着呼側との双方の携帯電話機がカメラを搭載することによってテレビ電話の機能を有するならば、ハンズフリー電話機として使用する形態によって、表面パネルに映し出される相手の顔を見ながら会話をすることが可能である。この場合に、図10に示す携帯電話機を用いれば、相手の顔の画像から相手の声が聞こえるような感覚をユーザに与えることができる。なお、ハンズフリー電話機として使用する形態では、表面パネルは拡声用のスピーカとして機能するが、その他、表面パネルによって、着信を知らせるアラーム音やメロディー音の再生、あるいは音楽信号の再生が可能である。また、音楽信号と画像信号との同時再生での応用としては、楽曲のプロモーションビデオを再生したり、ゲーム機として使用することが可能である。
以上のように、実施の形態6によれば、画面から音が再生される携帯電話機を実現することができる。なお、実施の形態6では、音響再生装置103は有機ELを用いた装置(実施の形態2に係る音響再生装置)であったが、LCDを用いた装置(実施の形態1に係る音響再生装置)であってもよい。また、実施の形態3および5に係る音響再生装置であってもよい。さらに、実施の形態6では携帯電話機を例として説明したが、実施の形態1〜3および5に係る音響再生装置は表示画面を有する機器であるテレビ、パソコン、ゲーム機、カーナビ等の電子機器にも容易に適用可能である。また、実施の形態1〜3および5に係る音響再生装置は薄型化が可能であるので、当該音響再生装置を携帯電話機のような携帯端末装置に適用することが特に有効である。
以上のように、本発明によれば、表面パネルを表示装置自体によって構成し、表示装置(上述のLCDや有機EL)を音響的に駆動させることによって、表示装置自体から音を発生させることが可能である。また、音響的に駆動させることによって、低音域の再生が可能となる。また、本発明によれば、表面パネルを圧電素子等のスピーカによって構成することによって、広帯域の再生が可能が可能となる。
以上のように、本発明に係る音響再生装置は、他の機能を有する装置に音響再生機能を付加する場合において、音響再生機能が改善すること等を目的として利用することが可能である。
実施の形態1に係る音響再生装置を示す図 実施の形態1に係る音響再生装置を示す図 図1Aに示す電気機械音響変換器23の構造断面図 実施の形態2に係る音響再生装置を示す図 実施の形態2に係る音響再生装置を示す図 実施の形態3に係る音響再生装置を示す図 実施の形態3に係る音響再生装置を示す図 図4Aに示す電気機械音響変換器54の構造断面図 実施の形態3に係る音響再生装置における信号処理を行う機能を示すブロック図 実施の形態4に係る音響再生装置を示す図 実施の形態4に係る音響再生装置を示す図 実施の形態5に係る音響再生装置を示す図 実施の形態5に係る音響再生装置を示す図 実施の形態5に係る音響再生装置の変形例を示す図 実施の形態5に係る音響再生装置の変形例を示す図 実施の形態6に係る電子機器の一例である携帯電話機の外観図 図10に示す携帯電話機の要部のブロック回路図 音響再生機能を有する従来の表示装置を示す斜視図 前面にスピーカを設けて音を再生する従来の表示装置の断面図
符号の説明
20,53 LCD
21 サスペンション部材
22,41,50,80,91 ケース
23,42,54,83,84,104,123 電気機械音響変換器
40,93,120 有機EL
70 信号処理部
71 LPF
72 HPF
73 位相調整部
74 レベル調整部

Claims (23)

  1. 与えられる電気信号に応答して所定の動作を行う表面パネルと、
    前記表面パネルとの間に音放射用の空間を形成するケースと、
    前記ケースに接続され、前記空間に音を放射する電気機械音響変換器とを備え、
    前記表面パネルは、前記電気機械音響変換器から前記空間内に音が放射されたとき、当該放射された音のエネルギにより振動することによって外部へ音を出力する、音響再生装置。
  2. 前記表面パネルは電気信号によって画像を表示する画像表示パネルである、請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記画像表示パネルは液晶ディスプレーである、請求項2に記載の音響再生装置。
  4. 前記ケースは前記LCDの外周部を弾性体によって支持する、請求項3に記載の音響再生装置。
  5. 前記表面パネルは有機エレクトロルミネッセンスである、請求項2に記載の音響再生装置。
  6. 前記表面パネルは電気信号によって音を再生する発音パネルである、請求項1に記載の音響再生装置。
  7. 前記発音パネルは圧電素子によって構成される、請求項6に記載の音響再生装置。
  8. 再生すべき音響信号から所定の第1周波数よりも高い音域の成分を抽出する高音域成分抽出部をさらに備え、
    前記発音パネルは、前記高音域成分抽出部によって抽出された高音域成分の信号を入力し、
    前記電気機械音響変換器は、前記音響信号を入力する、請求項6に記載の音響再生装置。
  9. 再生すべき音響信号から所定の第1周波数よりも高い音域の成分を抽出する高音域成分抽出部と、
    前記音響信号から、前記第1周波数以下の周波数である第2周波数よりも低い音域の成分を抽出する低音域成分抽出部とをさらに備え、
    前記発音パネルは、前記高音域成分抽出部によって抽出された高音域成分の信号を入力し、
    前記電気機械音響変換器は、前記低音域成分抽出部によって抽出された低音域成分の信号を入力する、請求項6に記載の音響再生装置。
  10. 前記発音パネルに入力すべき音響信号および前記電気機械音響変換器に入力すべき音響信号の内少なくともいずれか一方の信号に対して、所定の音響信号を前記発音パネルに入力した場合における前記発音パネルの再生音圧レベルと、当該所定の音響信号を前記電気機械音響変換器に入力した場合における前記発音パネルの再生音圧レベルとが同程度となるように、信号レベルを調整するレベル調整部をさらに備える、請求項6に記載の音響再生装置。
  11. 前記発音パネルに入力すべき音響信号および前記電気機械音響変換器に入力すべき音響信号の内少なくともいずれか一方の信号に対して、所定の音響信号を前記発音パネルに入力した場合における前記発音パネルの再生音の所定の周波数帯域における位相と、当該所定の音響信号を前記電気機械音響変換器に入力した場合における前記発音パネルの再生音の当該所定の周波数帯域における位相とが逆位相とならないように、信号の位相を調整する位相調整部をさらに備える、請求項6に記載の音響再生装置。
  12. 前記発音パネルは透明材料で構成される、請求項6に記載の音響再生装置。
  13. 前記ケースは、音響孔を有しており、
    前記電気機械音響変換器は、前記音響孔から前記空間に対して音を放射する、請求項1に記載の音響再生装置。
  14. 前記ケースと前記電気機械音響変換器とを接続する音響管をさらに備え、
    前記ケースは、前記音響管との接続部分に音響孔を有しており、
    前記電気機械音響変換器は、前記音響管を介して前記音響孔から前記空間に対して音を放射する、請求項1に記載の音響再生装置。
  15. 前記電気機械音響変換器は、動電型、電磁型、静電型および圧電型の内いずれか1つの方式で駆動する、請求項1に記載の音響再生装置。
  16. 前記表面パネルは、
    電気信号によって画像を表示する画像表示パネルと、
    前記画像表示パネルと一体的に形成され、電気信号によって音を再生する発音パネルとを含む、請求項1に記載の音響再生装置。
  17. 前記発音パネルは、前記画像表示パネルの全面、または、画像表示パネルの一部の面に設けられる、請求項16に記載の音響再生装置。
  18. 前記発音パネルは、動電型、電磁型、静電型および圧電型の内いずれか1つの方式で駆動する、請求項16に記載の音響再生装置。
  19. 再生すべき画像信号を前記表面パネルに入力し、再生すべき音響信号を前記電気機械音響変換器に入力する、請求項2に記載の音響再生装置を備える電子機器。
  20. 再生すべき音響信号を増幅する信号増幅部をさらに備え、
    前記信号増幅部はユーザの指示によって増幅率を切り替え可能である、請求項19に記載の電子機器。
  21. 音響信号および画像信号の少なくとも一方を含む受信信号を受信するアンテナと、
    前記受信信号に所定の信号処理を行う受信信号処理部とをさらに備え、
    前記受信信号処理部は、前記受信信号に画像信号が含まれる場合、当該画像信号を前記表面パネルに入力し、前記受信信号に音響信号が含まれる場合、当該音響信号を前記電気機械音響変換器に入力する、請求項1に記載の音響再生装置を備える携帯端末装置。
  22. 前記音響信号は、受話音を表す受話信号であり、
    前記電気機械音響変換器には、前記音響信号として前記受話信号が入力される、請求項21に記載の携帯端末装置。
  23. 前記電気機械音響変換器に入力すべき音響信号を増幅する増幅部をさらに備え、
    前記増幅部による増幅率を変化させることが可能である、請求項22に記載の携帯端末装置。
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