JP4541227B2 - 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置 - Google Patents

携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話機等の携帯機器の画面上に重ねて設けられる携帯機器用スピーカの振動板、該振動板を製造する製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置に関する。
一般に、携帯電話機のような携帯機器には、画像や文字等を表示するための画面が設けられるとともに、着信音等の音声を出力するためのスピーカが設けられている。近年、上記画面の大きさは、一度に表示可能な情報量を増やすために大型化しており、一方、携帯機器の大きさは、携行を容易にするために小型化している。従って、携帯機器においてはスピーカを配設するためのスペースが狭くなってきている。その結果、スピーカの振動板を小さくせざるを得なくなって、十分な音圧を確保するのが難しい。
そこで、例えば特許文献1、2に開示されているように、携帯機器においては、透明な樹脂製の板材で構成した振動板を画面上に重ねて設け、この振動板を振動源により振動させることにより、電気信号を音声に変換するスピーカが用いられる場合がある。特許文献1のスピーカの振動源は、電圧の印加により微少変形する性質を持つ圧電素子で構成されており、また、特許文献2のスピーカの振動源は、永久磁石及びボイスコイルで構成されている。これら特許文献1、2のスピーカによれば、振動板の大きさを画面の表示面積と略同等または表示面積以上にすることが可能になって、十分な音圧を比較的容易に得ることが可能になる。
また、上記特許文献1、2のようにスピーカの振動板を画面上に重ねる場合には、画面の視認性を確保するため、振動板のうち画面の外側に位置している部分が携帯機器のケースに保持されるようになっている。この振動板をケースに保持する構造として、特許文献2には、振動板を、画面に重なる振動部と該振動部の外周部から離れた保持部とに分割し、これら振動部と保持部との間に弾性材料からなる弾性部を設ける構造が開示されている。これにより、振動部が保持部に対し弾性支持され、振動部の振動が許容される。
特開2000−152385号公報 特開2002−252895号公報
しかしながら、特許文献2のように振動板を振動部と保持部とに分割し、しかも、これら振動部と保持部との間に弾性材料からなる弾性部を設けるようにすると、振動板を製造する際には、成形型の振動部成形用キャビティ部と保持部成形用キャビティ部とに樹脂材料をそれぞれ流入させる必要がある。しかも、成形型の弾性部成形用キャビティ部には、上記振動部や保持部を構成する樹脂材料とは異なる弾性材料を流入させる必要がある。従って、振動板の製造装置には、上記振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び弾性部成形用キャビティ部にそれぞれ材料を流入させるために少なくとも3つの通路を設けなければならず、製造装置の構造が複雑化する。その結果、製造装置が高価なものとなって、振動板の製造コスト低減が困難になる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機器の画面上に重ねて設けられる振動板を、振動部とケースに保持される保持部とこれらの間に設けられる弾性部とで構成する場合に、製造装置の構造が複雑化するの回避して、振動板のコストを低減することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、携帯機器用スピーカの振動板の発明として、振動部と保持部とを連繋部で連繋させるようにした。
具体的には、携帯機器の画面上に重ねて設けられる携帯機器用スピーカの振動板を対象とする。
そして、上記画面を覆う板状に形成され、振動源により加振される振動部と、上記振動部の外周部と間隔をあけて設けられ、上記携帯機器のケースに保持される保持部と、上記振動部と上記保持部との間に設けられ、該振動部と保持部とに一体成形されて該振動部を保持部に対し弾性支持する弾性部と、上記振動部の外周部の一部から上記保持部まで延びる連繋部とを備えている構成とする。
この構成によれば、製造の際、成形型に、振動部を成形するための振動部成形用キャビティ部、保持部を成形するための保持部成形用キャビティ部及び連繋部を成形するための連繋部成形用キャビティ部を形成すると、連繋部が振動部から保持部まで延びる形状であることから、上記連繋部成形用キャビティ部により振動部成形用キャビティ部と保持部成形用キャビティ部とが連通した状態となる。従って、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に樹脂材料を流入させると、その樹脂材料は連繋部成形用キャビティ部を通って他方のキャビティ部に流入する。これにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させるための通路を別々に設けることなく、1つの通路で振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させて振動部、保持部及び連繋部を成形することが可能になる。また、弾性部を成形するための弾性部成形用キャビティ部には、上記した樹脂材料を流入させる通路とは別の通路により弾性材料を流入させることで、弾性部が振動部、保持部及び連繋部と一体成形される。
尚、振動部と保持部とが連繋部で連繋されていることによって、振動源による振動部の振動が若干弱くなるが、連繋部は振動部の一部から延びるものであるため、その振動が弱くなる度合いは問題とならないくらいに小さい。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、振動部は略矩形状に形成され、保持部は矩形枠状に形成され、連繋部は、上記振動部の平面視で該振動部の中心を挟んだ対称位置に配置されている構成とする。
この構成によれば、振動部の中心を挟んだ対称箇所が連繋部により保持部に連繋されることになる。このため、製造の際、成形型の振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部を、互いに離れた位置にある複数の連繋部成形用キャビティ部により連通させることが可能になる。これにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流入させた樹脂材料を、互いに離れた複数箇所から他方のキャビティ部にスムーズに流入させることが可能になる。そして、このように連繋部を複数設ける場合に、該連繋部が互いに離れているので、振動部の振動が連繋部により局所的に弱められるのを回避することが可能になる。
請求項3の発明では、携帯機器用スピーカの振動板を製造する製造方法の発明として、可動型と固定型とを型閉じした状態で、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部を形成するとともに、これら両キャビティ部を連通させる連繋部成形用キャビティ部を形成するようにした。
具体的には、携帯機器の画面を覆う板状に形成され、振動源により加振される振動部と、該振動部の外周部と間隔をあけて設けられ、上記携帯機器のケースに保持される保持部と、上記振動部と上記保持部との間に設けられ、該振動部と保持部とに一体成形されて該振動部を保持部に対し弾性支持する弾性部とを備えた携帯機器用スピーカの振動板を製造する製造方法を対象とする。
そして、上記振動板の表側及び裏側の一方を成形する第1成形面と他方を成形する第2成形面とをそれぞれ有する可動型と固定型とを型閉じすることにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部を形成するとともに、上記振動部外周部の一部から上記保持部まで延びる連繋部を成形するための連繋部成形用キャビティ部を形成する工程と、上記振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流動状態の樹脂材料を流入させ、該キャビティ部に流入した樹脂材料を上記連繋部成形用キャビティ部を介して他方のキャビティ部に流入させる工程と、上記振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部の樹脂材料を固化させて中間成形品を得る工程と、上記中間成形品を上記可動型に保持した状態で該可動型と固定型とを型開きする工程と、上記中間成形品を保持した可動型を移動させて該中間成形品と上記固定型の第3成形面とを対向させ、該可動型と固定型とを閉じすることにより、弾性部成形用キャビティ部を形成する工程と、上記弾性部成形用キャビティ部に流動状態の弾性材料を流入させて固化させることで、上記弾性部を上記中間成形品と一体成形する工程とを備える構成とする。
この構成によれば、可動型と固定型とを型閉じして形成された振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に樹脂材料を流入させると、該樹脂材料が連繋部成形用キャビティ部を介して他方のキャビティ部に流入する。これにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させるための通路を別々に設けることなく、1つの通路で振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させて中間成形品を成形することが可能になる。そして、中間成形品を保持した可動型を移動して、該可動型及び固定型を型閉じすることで弾性部成形用キャビティ部が形成される。この弾性部成形用キャビティ部に、上記した樹脂材料を流入させる通路とは別の通路により弾性材料を流入させることで、弾性部が上記中間成形品と一体成形される。
請求項4の発明では、携帯機器用スピーカの振動板を製造する製造装置の発明として、振動板の振動部、保持部及び該振動部から保持部まで延びる連繋部を一体成形するための成形面を、可動型と固定型とにそれぞれ設けるようにした。
具体的には、携帯機器の画面を覆う板状に形成され、振動源により加振される振動部と、該振動部の外周部と間隔をあけて設けられ、上記携帯機器のケースに保持される保持部と、上記振動部と上記保持部との間に設けられ、該振動部と保持部とに一体成形されて該振動部を保持部に対し弾性支持する弾性部とを備えた携帯機器用スピーカの振動板を製造する製造装置を対象とする。
そして、上記振動部と上記保持部と該振動部の外周部の一部から該保持部まで延びる連繋部とを備えた中間成形品の表側及び裏側の一方を成形する第1成形面を有する可動型と、上記中間成形品の表側及び裏側の他方を成形する第2成形面及び上記弾性部を成形する第3成形面を有する固定型と、上記可動型の位置を、該可動型の第1成形面と上記固定型の第2成形面とが対向する第1位置と、該可動型の第1成形面と上記固定型の第3成形面とが対向する第2位置とに切り替える可動型移動手段と、上記可動型が第1位置にあるときに該可動型と上記固定型とが型閉じされて形成された振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流動状態の樹脂材料を流入させる第1材料供給手段と、上記可動型が第2位置にあるときに該可動型と上記固定型とが型閉じされて形成された弾性部成形用キャビティ部に流動状態の弾性材料を流入させる第2材料供給手段とを備えている構成とする。
この構成によれば、可動型移動手段により可動型の位置を第1位置にして該可動型と固定型とを型閉じすると、振動板の振動部、保持部及び連繋部をそれぞれ成形するための振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部が形成される。このとき、連繋部は振動部から保持部まで延びているので、振動部成形用キャビティ部と保持部成形用キャビティ部とは連繋部成形用キャビティ部により連通している。そして、第1材料供給手段により、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に供給された樹脂材料は、連繋部成形用キャビティ部を通って他方のキャビティ部に流入する。これにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させるための通路を別々に設けることなく、1つの通路で振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させて振動部、保持部及び連繋部を成形することが可能になる。
そして、可動型と固定型とを型開きした状態で可動型移動手段により可動型の位置を第2位置にして該可動型と固定型とを型閉じすると、第3成形面により弾性部成形用キャビティ部が形成される。そして、第2材料供給手段により弾性部成形用キャビティ部に弾性材料を流入させると、弾性部が振動部、保持部及び連繋部と一体成形される。
請求項1の発明によれば、携帯機器の画面を覆うように形成された振動部と、携帯機器のケースに保持される保持部との間に弾性部を設ける場合に、振動部の外周部の一部と保持部とを連繋部で連繋するようにしたので、製造の際には、振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に1つの通路で樹脂材料を流入させることができる。これにより、製造装置には、弾性部を成形するための弾性材料用の通路と合わせて2つの通路を設ければよいので、製造装置の構造が複雑化するのを回避して、振動板の製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、振動部の中心を挟んだ対称位置を連繋部により保持部にそれぞれ連繋したので、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流入した樹脂材料を他方のキャビティ部にスムーズに流入させることができて成形不良の発生を抑制することができる。そして、この場合に、連繋部が互いに離れているので、振動部の振動が連繋部により局所的に弱められるのを回避することができる。
請求項3の発明によれば、可動型と固定型とを型閉じした後、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流入させた樹脂材料を連繋部成形用キャビティ部を介して他方のキャビティ部に流入させるようにしたので、これら振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に、1つの通路で樹脂材料を流入させることができる。これにより、製造装置には、弾性部を成形するための弾性材料用の通路と合わせて2つの通路を設ければよいので、製造装置の構造が複雑化するのを回避して、振動板の製造コストを低減することができる。
請求項4の発明によれば、可動型移動手段により可動型の位置を第1位置にして該可動型と固定型とを型閉じすると、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部と、これら両キャビティ部を連通させる連繋部成形用キャビティ部とを形成することができる。この連繋部成形用キャビティにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流入した樹脂材料を他方のキャビティ部に流入させることができる。これにより、製造装置には、弾性部を成形するための弾性材料用の通路と合わせて2つの通路を設ければよいので、製造装置の構造が複雑化するのを回避して、振動板の製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る携帯機器用スピーカの振動板1である。図示しないが、携帯機器は携帯電話機であり、振動板1は、携帯電話機の液晶画面上に重ねて設けられている。この携帯電話機には、上記振動板1を振動させる振動源(図示せず)が設けられている。この振動源は、従来より携帯電話機等のスピーカの振動源として用いられている周知のものであり、電圧の印加により微少変形する性質を持つ圧電素子や、永久磁石及びボイスコイル等で構成することができる。
上記振動板1は、液晶画面の表示領域と略同じ大きさの矩形状に形成された振動部2と、該振動部2の外周部から外方へ所定距離離れて配置された保持部3と、上記振動部2と保持部3との間に設けられた弾性部4と、上記振動部2と保持部3とを連繋する連繋部5とを備えている。弾性部4は、振動部2、保持部3及び連繋部5に一体成形されている。振動板1が上記携帯電話機に取り付けられた状態で、該振動板1の液晶画面側が裏側とされ、反対側である使用者に向く側が表側とされている。
上記振動部2は、透明な樹脂材料を上記液晶画面と略平行に延びる板状に成形してなるものである。図2に示すように、振動部2の外周部は、その表面側が全周に亘って切除された段差状をなしており、外周部の肉厚は中央部の肉厚よりも薄くなっている。
上記保持部3は、図1に示すように、上記振動部2と同じ樹脂材料を矩形枠状に成形してなるものである。保持部3の4つの角部は曲線で構成され、また、保持部3の4つの辺部は、振動部2の外周部と略平行に延びている。保持部3の内周部は、図2に示すように、上記振動部2の外周部と同様に表面側が切除された段差状をなしており、保持部3の内周部に肉厚は、保持部3の外周部の肉厚よりも薄くなっている。保持部3の表面と振動部2の表面とは略同一面上に位置しており、また、保持部3の裏面と振動部2の裏面とも略同一面上に位置している。この保持部3が上記携帯電話機のケース(図示せず)に保持されるようになっている。
上記弾性部4は、例えば合成ゴム等の弾性材料を成形してなるものである。この弾性部4は、振動部2の外周部に溶着されているとともに、保持部3の内周部に溶着されている。この弾性部4により、振動部2が保持部3に対し弾性支持され、振動部2の振動が許容されるようになっている。上記振動部2の外周部及び保持部3の内周部は上記したように段差状をなしているので、振動部2と弾性部4との接合面積及び保持部3と弾性部4との接合面積は広く確保されている。これにより、振動部2、保持部3及び弾性部4は強固に一体化する。上記弾性部4の表面と振動部2の表面とは略同一面上に位置しており、また、弾性部4の裏面と振動部2の裏面とも略同一面上に位置している。
上記連繋部5は、上記振動部2の平面視で該振動部2の中心を挟んだ対称位置にそれぞれ配置され、振動部2の外周部の一部から保持部3の一部に亘って真っ直ぐに延びている。連繋部5は、弾性部4の裏面側に位置しており、振動部2及び保持部3を構成する樹脂材料により該振動部2及び保持部3と一体成形されている。連繋部5の表裏方向(図2(c)の左右方向)の寸法は、振動部2の表裏方向の寸法よりも短く設定されている。この連繋部5の表裏方向の寸法及び幅寸法(図2(a)の左右方向)は、それぞれ、0.2mm以上0.6mm以下に設定されている。
上記のように振動部2と保持部3とが連繋部5で連繋されていることによって、保持部3を上記ケースに保持したときに振動源による振動部2の振動が若干弱くなるが、連繋部5を上記寸法範囲内の細いものにして振動部2の一部から延びるように形成しているので、その振動が弱くなる度合いは問題とならないくらいに小さい。また、上記連繋部5が互いに離れているので、振動部2の振動が連繋部5により局所的に弱められるのを回避することが可能になる。
次に、上記のように構成された振動板1を製造する製造装置20の構成について説明する。この製造装置20は、図3に示すように、上記振動部2、保持部3、弾性部4及び連繋部5を成形する成形型21と、透明の樹脂材料を供給する樹脂材料供給装置22と、弾性材料を供給する弾性材料供給装置23とを備えている。
成形型21は、可動型25と固定型26とを備えており、上記振動部2、保持部3及び連繋部5を備えた中間成形品27(図6に示す)を成形した後、該中間成形品27に弾性部4を一体成形するように構成されている。可動型25は、移動装置(図示せず)により水平方向に移動して固定型26に対し接離するようになっている。可動型25が固定型26に接した状態が型閉じ状態であり、この型閉じ状態で可動型25と固定型26とは図示しない型締め装置により型締めされるようになっている。また、可動型25にはイジェクトピン等(図示せず)が設けられている。
可動型25の上半部には、中間成形品27の裏側を成形する凹面状の上側第1成形面30が形成されている。可動型25の下半部には、上記上側第1成形面30と同様の下側第1成形面31が該上側第1成形面30から下方に離れて形成されている。これら上側第1成形面30及び下側第1成形面31は、上記中間成形品27を保持するように形成されている。
一方、固定型26の上側には、図4にも示すように、中間成形品27の表側を成形する上側第2成形面32が形成されている。固定型26の下側には、上記上側第2成形面32と同様の下側第2成形面33が該上側第2成形面32から下方に離れて形成されている。固定型26の上側第2成形面32と下側第2成形面33との間には、上記弾性部4を成形するための第3成形面34が設けられている。上側第2成形面32と第3成形面34との離間距離は、上記上側第1成形面30と下側第1成形面31との離間距離と略同じに設定されている。また、第3成形面34と下側第2成形面33との離間距離も、上記上側第1成形面30と下側第1成形面31との離間距離と略同じに設定されている。
上記上側第2成形面32及び下側第2成形面33は、平坦面32a、33aと、振動部2の外周部及び保持部3の内周部を成形する環状の突条部32b、33bとで構成されている。突条部32b、33bの連繋部5に対応する箇所には、該連繋部5の形状に対応した切欠部32c、33cがそれぞれ形成されている。また、上記第3成形面34は、略平坦面で構成されている。
上記可動型25は、可動型移動手段としてのスライド装置36により、上下方向に移動するようになっている。該スライド装置36は、流体圧で作動する流体圧シリンダで構成されている。このスライド装置36により可動型25は、図6に示す上昇端の第1位置と、図7に示す下降端の第2位置とに切り替えられる。可動型25が第1位置にあるときには、図3及び図6に示すように、上側第1成形面30が上側第2成形面32と対向するとともに、下側第1成形面31が第3成形面34と対向する。一方、可動型25が第2位置にあるときには、図7に示すように、上側第1成形面30が第3成形面34と対向するとともに、下側第1成形面31が下側第2成形面33と対向する。
図5に示すように、可動型25を第1位置として該可動型25と固定型26とを型閉じすると、上側第1成形面30及び上側第2成形面32により、振動部成形用キャビティ部40及び保持部成形用キャビティ部41が形成されるとともに、突条部32b、33bの切欠部32c、33cにより、上記振動部成形用キャビティ部40及び保持部成形用キャビティ部41を連通させる2つの連繋部成形用キャビティ部42が形成される。さらに、このとき、下側第1成形面31に中間成形品27が保持されている場合には、第3成形面34により弾性部成形用キャビティ部(図示せず)が形成される。
一方、図7に示すように、可動型25を第2位置として型閉じすると、下側第1成形面31及び下側第2成形面33により、振動部成形用キャビティ部40、保持部成形用キャビティ部41及び連繋部成形用キャビティ部42が形成される。さらに、このとき、上側第1成形面30に中間成形品27が保持されている場合には、第3成形面34により弾性部成形用キャビティ部44が形成される。
固定型26には、上記樹脂材料供給装置22が接続される上流側樹脂通路45と、可動型25が第1位置にあるときに形成される保持部成形用キャビティ部41に樹脂材料を流入させる上側樹脂通路46と、可動型25が第2位置にあるときに形成される保持部成形用キャビティ部41に樹脂材料を流入させる下側樹脂通路47とが形成されている。上側樹脂通路46の下流端は、上側第2成形面32の保持部成形用キャビティ部41に対応する箇所に開口している。下側樹脂通路47の下流端は、下側第2成形面33の保持部成形用キャビティ部41に対応する箇所に開口している。
また、固定型26には、上流側樹脂通路45を上側樹脂通路46及び下側樹脂通路47の一方に連通させる通路切替装置50が設けられている。通路切替装置50は、上下方向に延び上端が開口するシリンダ51と、該シリンダ51に挿入されたピストン52と、該ピストン52をシリンダ51の中心線方向に移動させるピストン駆動装置53とを備えている。上記シリンダ51の内面には、上記上流側樹脂通路45の下流端が開口している。さらに、このシリンダ51の内面には、上記上流側樹脂通路45の開口と反対側に、上記上側樹脂通路46の上流端と上記下側樹脂通路47の上流端とが開口している。上側樹脂通路46の上流端は、上記下側樹脂通路47の上流端の上方に位置している。
上記ピストン52の上半部には第1通路54が形成され、下半部には第2通路55が形成されている。ピストン駆動装置53は、流体圧で作動する流体圧シリンダで構成されている。このピストン駆動装置53は、ピストン52の位置を、第1通路54が上側樹脂通路46と上流側樹脂通路45とに連通する下降端位置(図3に示す)と、第2通路55が下側樹脂通路47と上流側樹脂通路45とに連通する上昇端位置(図7に示す)とに切り替えるように構成されている。ピストン52の位置が下降端位置とされているときには、第2通路55が下側樹脂通路47と上流側樹脂通路45とに連通しないようになっており、また、上昇端位置とされているときには、第1通路54が上側樹脂通路46と上流側樹脂通路45とに連通しないようになっている。
また、固定型26には、上記弾性材料供給装置23が接続される弾性材料通路56が形成されている。この弾性材料通路56は、弾性材料を弾性部成形用キャビティ部44に流入させるためのものである。弾性材料通路56は、上記シリンダ51の外側を廻るように延びている。弾性材料通路59の下流端は、第3成形面34の弾性部成形用キャビティ部44に対応する箇所に開口している。
上記樹脂材料供給装置22及び弾性材料供給装置23は、従来よりこの種の製造装置20に用いられている周知の射出成形機である。すなわち、これら樹脂材料供給装置22及び弾性材料供給装置23は、材料を混練するためのシリンダ及びスクリュ(図示せず)と、シリンダ内の流動状態の材料を射出するノズル22a、23aとを備えている。上記樹脂材料供給装置22、上流側樹脂通路45、上側樹脂通路46、下側樹脂通路47及び通路切替装置50が、本発明の第1材料供給手段を構成している。また、上記弾性材料供給装置23及び弾性材料通路56が、本発明の第2材料供給手段を構成している。
次に、上記のように構成された製造装置20を用いて振動板1を製造する要領について説明する。まず、図5に示すように、可動型25の位置をスライド装置36により第1位置にして該可動型25と固定型26とを型閉じする。これにより、成形型21には、振動部成形用キャビティ部40、保持部成形用キャビティ部41及び連繋部成形用キャビティ部42が形成される。さらに、ピストン52の位置をピストン駆動装置53により下降端位置にして上流側樹脂通路45と上側樹脂通路46とを第1通路54により連通させておく。
そして、樹脂材料供給装置22により流動状態の樹脂材料の供給を開始する。樹脂材料供給装置22のノズル22aから射出された樹脂材料は、上流側樹脂通路45、第1通路54及び上側樹脂通路46を順に通って保持部成形用キャビティ部41に流入する。この保持部成型用キャビティ部41に流入した樹脂材料は、該保持部成形用キャビティ部41内に行き渡るとともに、2つの連繋部成形用キャビティ部42をそれぞれ通って振動部成形用キャビティ部40に流入し、該振動部成形用キャビティ部40内に行き渡る。このとき、2つの連繋部成形用キャビティ部42が互いに離れているので、保持部成形用キャビティ部41内の樹脂材料は、2つに分かれて振動部成形用キャビティ部40にスムーズに流入する。この樹脂材料が固化すると、図6に示すように、振動部2、保持部3及び連繋部5が一体化した中間成形品27となる。この中間成形品27は、上側第1成形面30に保持される。尚、連繋部5の表裏方向の寸法及び幅方向の寸法が0.2mm以上確保されているので、保持部成形用キャビティ部41に流入した樹脂材料は、連繋部成形用キャビティ部42を通過することが可能である。
次いで、可動型25及び固定型26を型開きし、図7に示すように、可動型25の位置をスライド装置36により第2位置にして該可動型25と固定型26とを型閉じする。これにより、第3成形面34と中間成形品27との間に弾性部成形用キャビティ部44が形成されるとともに、該弾性部成形用キャビティ部44の下方に振動部成形用キャビティ部40、保持部成形用キャビティ部41及び連繋部成形用キャビティ部42が形成される。さらに、ピストン52の位置をピストン駆動装置53により上昇端位置にして、上流側樹脂通路45と下側樹脂通路47とを第2通路55により連通させておく。
そして、弾性材料供給装置23により流動状態の弾性材料の供給を開始するとともに、樹脂材料供給装置22により流動状態の樹脂材料の供給を開始する。弾性材料供給装置23のノズル23aから射出された弾性材料は、弾性材料通路56を通って弾性部成形用キャビティ部44に流入し、該弾性部成形用キャビティ部44内に行き渡る。この弾性材料は、図8に示すように、固化する過程で中間成形品27に溶着して一体化する。一方、樹脂材料供給装置22のノズル22aから射出された樹脂材料は、上流側樹脂通路45、第2通路55及び下側樹脂通路47を順に通って保持部成形用キャビティ部41に流入する。この保持部成形用キャビティ部41に流入した樹脂材料は、上記したように連繋部成形用キャビティ部42を通って振動部成形用キャビティ部40内に行き渡る。この樹脂材料が固化すると中間成形品27となり、下側第1成形面31に保持される。
このように、弾性材料供給装置23及び樹脂材料供給装置22から弾性材料及び樹脂材料の供給をそれぞれ開始することで、可動型25の上側と下側とで弾性部4の成形と中間成形品27の成形とを同時に行うことが可能になる。尚、弾性材料の供給を開始するタイミングと樹脂材料の供給を開始するタイミングとは一致していなくてもよく、弾性材料の供給を開始するタイミングを樹脂材料の供給を開始するタイミングよりも早くしてもよいし、遅くしてもよい。
しかる後、図9に示すように、可動型25と固定型26とを型開きし、上側第1成形面30に保持されている振動板1をイジェクトピンにより脱型し、さらに、スライド装置36により可動型25の位置を第1位置にする。その後、可動型25と固定型26とを型閉じする。これにより、図示しないが、第3成形面34と中間成形品27との間に弾性部成形用キャビティ部44が形成されるとともに、その弾性部成形用キャビティ部44の上側に振動部成形用キャビティ部40、保持部成形用キャビティ部41及び連繋部成形用キャビティ部42が形成される。さらに、ピストン52の位置をピストン駆動装置53により上昇端位置にする。そして、弾性材料供給装置23から弾性材料の供給を開始するとともに、樹脂材料供給装置22から樹脂材料の供給を開始することで、図10に示すように、弾性部4が成形されるとともに、中間成形品27が成形される。
以上説明したように、この実施形態によれば、振動部2と保持部3とを連繋部5で連繋するようにしたので、製造の際には、保持部成形用キャビティ部41に流入した樹脂材料を、連繋部成形用キャビティ部42を介して振動部成形用キャビティ部40に流入させることができる。これにより、中間成形品27を上側第1成形面30で成形する場合には、1つの上側樹脂通路46により振動部成形用キャビティ部40、保持部成形用キャビティ部41及び連繋部成形用キャビティ部42に樹脂材料を流入させて中間成形品27を成形することができ、また、中間成形品27を下側第1成形面31で成形する場合には、1つの下側樹脂通路47により振動部成形用キャビティ部40、保持部成形用キャビティ部41及び連繋部成形用キャビティ部42に樹脂材料を流入させて中間成形品27を成形することができる。
そして、中間成形品27を保持した可動型25を移動させて該可動型25及び固定型26を型閉じして弾性部成形用キャビティ部44を形成した後、該弾性部成形用キャビティ部44に、弾性材料通路56により弾性材料を流入させることで、弾性部4が上記中間成形品27に一体成形された振動板1を得ることができる。
このように中間成形品27を上側第1成形面30で成形する場合には、固定型26に上側樹脂通路46と弾性材料通路56との2つの通路があればよく、また、中間成形品27を下側第1成形面31で成形する場合には、下側樹脂通路47と弾性材料通路56との2つの通路があればよい。従って、振動板1を、振動部2と携帯電話機のケースに保持される保持部3とこれらの間に配置される弾性部4とで構成する場合に、製造装置20の構造が複雑化するのを回避できて、振動板1の製造コストを低減することができる。
また、振動部2の中心を挟んだ対称箇所を連繋部5により保持部3にそれぞれ連繋したので、製造の際、振動部成形用キャビティ部40及び保持部成形用キャビティ部41を、互いに離れた位置にある連繋部成形用キャビティ部42により連通させることができる。これにより、保持部成形用キャビティ部41に流入させた樹脂材料を互いに離れた2箇所から振動部成形用キャビティ部40にスムーズに流入させることができて、成形不良の発生を抑制することができる。そして、このように連繋部5を複数設けて成形不良を抑制する場合に、これら連繋部5が互いに離れているので、振動部2の振動が連繋部5により局所的に弱められるのを回避することができる。
尚、この実施形態では、樹脂材料を保持部成形用キャビティ部41に流入させてから振動部成形用キャビティ部40に流入させるようにしているが、これに限らず、樹脂材料を振動部成形用キャビティ部40に流入させてから保持部成形用キャビティ部41に流入させるようにしてもよい。この場合には、上側樹脂通路46の下流端を上側第2成形面32の振動部成形用キャビティ部40に対応する箇所に開口させ、下側樹脂通路47の下流端を下側第2成形面33の振動部成形用キャビティ部40に対向する箇所に開口させればよい。
また、この実施形態では、可動型25に第1成形面30、31を2つ設け、固定型26に第2成形面32、33を2つ設けて中間成形品27の成形と弾性部4の成形とを同時に行えるようにしているが、これに限らず、可動型25の第1成形面及び固定型26の第2成形面はそれぞれ1つであってもよい。こうすることで、固定型26においては、上側樹脂通路46と下側樹脂通路47との一方を省略することができるとともに、通路切替装置50も省略することができる。
また、この実施形態では、可動型25を水平方向に移動させることにより固定型26に接離させるようにしたが、固定型26の第2成形面32、33及び第3成形面34を上方に向けて、可動型25を上下方向に移動させることにより固定型26に接離させるようにしてもよい。
また、連繋部5の数は1つにしてもよいし、3つ以上にしてもよい。また、連繋部5を設ける位置や連繋部5の形状は、任意に設定することができる。
また、振動板1は、携帯電話機以外にも例えば、携帯型の情報端末等のスピーカにも利用することができる。
以上説明したように、本発明に係る携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置は、例えば携帯電話機の画面上に重ねて設けられるスピーカの振動板及び該振動板を製造する場合に用いることができる。
本発明の実施形態に係る振動板を表側から見た平面図である。 振動板を示し、(a)は図1のA−A線における断面図であり、(b)は図1のB−B線における断面図であり、(c)は図1のC−C線における断面図である。 本発明の実施形態に係る製造装置の概略構造を示す断面図である。 固定型を第2成形面側から見た正面図である。 可動型を第1位置にして型閉じした状態の図3相当図である。 振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させた状態の図3相当図である。 可動型を第2位置にして型閉じした状態の図3相当図である。 弾性部成形用キャビティ部に弾性材料を流入させるとともに、振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部に樹脂材料を流入させた状態の図3相当図である。 型開きして振動板を脱型した状態を示す図3相当図である。 振動板を脱型した後に可動型を第1位置にして型閉じした状態の図3相当図である。
符号の説明
1 振動板
2 振動部
3 保持部
4 弾性部
5 連繋部
20 製造装置
21 成形型
22 樹脂材料供給装置
23 弾性材料供給装置
25 可動型
26 固定型
27 中間成形品
30、31 第1成形面
32、33 第2成形面
34 第3成形面
36 スライド装置
40 振動部成形用キャビティ部
41 保持部成形用キャビティ部
42 連繋部成形用キャビティ部

Claims (4)

  1. 携帯機器の画面上に重ねて設けられる携帯機器用スピーカの振動板であって、
    上記画面を覆う板状に形成され、振動源により加振される振動部と、
    上記振動部の外周部と間隔をあけて設けられ、上記携帯機器のケースに保持される保持部と、
    上記振動部と上記保持部との間に設けられ、該振動部と保持部とに一体成形されて該振動部を保持部に対し弾性支持する弾性部と、
    上記振動部の外周部の一部から上記保持部まで延びる連繋部とを備えていることを特徴とする携帯機器用スピーカの振動板。
  2. 請求項1に記載の携帯機器用スピーカの振動板において、
    振動部は略矩形状に形成され、保持部は矩形枠状に形成され、
    連繋部は、上記振動部の平面視で該振動部の中心を挟んだ対称位置に配置されていることを特徴とする携帯機器用スピーカの振動板。
  3. 携帯機器の画面を覆う板状に形成され、振動源により加振される振動部と、該振動部の外周部と間隔をあけて設けられ、上記携帯機器のケースに保持される保持部と、上記振動部と上記保持部との間に設けられ、該振動部と保持部とに一体成形されて該振動部を保持部に対し弾性支持する弾性部とを備えた携帯機器用スピーカの振動板を製造する製造方法であって、
    上記振動板の表側及び裏側の一方を成形する第1成形面と他方を成形する第2成形面とをそれぞれ有する可動型と固定型とを型閉じすることにより、振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部を形成するとともに、上記振動部外周部の一部から上記保持部まで延びる連繋部を成形するための連繋部成形用キャビティ部を形成する工程と、
    上記振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流動状態の樹脂材料を流入させ、該キャビティ部に流入した樹脂材料を上記連繋部成形用キャビティ部を介して他方のキャビティ部に流入させる工程と、
    上記振動部成形用キャビティ部、保持部成形用キャビティ部及び連繋部成形用キャビティ部の樹脂材料を固化させて中間成形品を得る工程と、
    上記中間成形品を上記可動型に保持した状態で該可動型と固定型とを型開きする工程と、
    上記中間成形品を保持した可動型を移動させて該中間成形品と上記固定型の第3成形面とを対向させ、該可動型と固定型とを閉じすることにより、弾性部成形用キャビティ部を形成する工程と、
    上記弾性部成形用キャビティ部に流動状態の弾性材料を流入させて固化させることで、上記弾性部を上記中間成形品と一体成形する工程とを備えることを特徴とする携帯機器用スピーカの振動板の製造方法。
  4. 携帯機器の画面を覆う板状に形成され、振動源により加振される振動部と、該振動部の外周部と間隔をあけて設けられ、上記携帯機器のケースに保持される保持部と、上記振動部と上記保持部との間に設けられ、該振動部と保持部とに一体成形されて該振動部を保持部に対し弾性支持する弾性部とを備えた携帯機器用スピーカの振動板を製造する製造装置であって、
    上記振動部と上記保持部と該振動部の外周部の一部から該保持部まで延びる連繋部とを備えた中間成形品の表側及び裏側の一方を成形する第1成形面を有する可動型と、
    上記中間成形品の表側及び裏側の他方を成形する第2成形面及び上記弾性部を成形する第3成形面を有する固定型と、
    上記可動型の位置を、該可動型の第1成形面と上記固定型の第2成形面とが対向する第1位置と、該可動型の第1成形面と上記固定型の第3成形面とが対向する第2位置とに切り替える可動型移動手段と、
    上記可動型が第1位置にあるときに該可動型と上記固定型とが型閉じされて形成された振動部成形用キャビティ部及び保持部成形用キャビティ部の一方のキャビティ部に流動状態の樹脂材料を流入させる第1材料供給手段と、
    上記可動型が第2位置にあるときに該可動型と上記固定型とが型閉じされて形成された弾性部成形用キャビティ部に流動状態の弾性材料を流入させる第2材料供給手段とを備えていることを特徴とする携帯機器用スピーカの振動板の製造装置。
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