JP5592106B2 - シール部材を備えた筐体の製造方法 - Google Patents
シール部材を備えた筐体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5592106B2 JP5592106B2 JP2009296920A JP2009296920A JP5592106B2 JP 5592106 B2 JP5592106 B2 JP 5592106B2 JP 2009296920 A JP2009296920 A JP 2009296920A JP 2009296920 A JP2009296920 A JP 2009296920A JP 5592106 B2 JP5592106 B2 JP 5592106B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- casing
- housing
- seal member
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
また、請求項2の発明は、請求項1のシール部材を備えた筐体の製造方法において、上記第一材料として、非晶性材料を用い、上記第二材料として、熱可塑性エラストマーを用いたことを特徴とするものである。
また、本発明によれば、筐体を形成してから、筐体にシール部材を形成するので、シール部材を形成してから、シール部材に筐体を形成する場合に比べて、次の効果を得ることができる。すなわち、シール部材を形成してから筐体を形成する場合、射出圧により、移動金型に保持されたシール部材が変形し、移動金型のキャビティ形成面とシール部材との間に隙間が生じ、そこに筐体を形成する材料が流れ込む所謂かぶりが生じるおそれがある。一方、筐体は、シール部材よりも硬質な第一材料で形成される。このため、形成された筐体は、シール部材よりも射出圧による変形を抑制することができる。よって、筐体を形成してから、筐体にシール部材を形成することによって、かぶりを抑制することができる。
図1は、二色成形機1の概略構成図であり、図2は、本二色成形機1により形成されるシール部材101を備えた筐体100の斜視図である。
図2に示すように、シール部材101を備えた筐体100は、上方に開口した凹部空間が形成され、開口の回りの開口端面にシール部材101が形成されている。筐体は、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)、PC/ABS系ポリマーアロイなどの非晶性材料で形成されている。シール部材は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラストマー(TPE)で形成される。
一次成形部2には、第一固定側部4aを有しており、二次成形部3には、第二固定側部4bを有している。また、二色成形機1は、不図示の回転盤に設置された2つの可動側部5a,5bが設けられており、図においては、第一可動側部5aが、第一固定側部4aと対向しており、第二可動側部5bが、第二固定側部4bと対向している。第一可動側部5aと、第二可動側部5bとは、同じ構成である。
まず、一次成形部における工程について、説明する。
図1に示すように、不図示の射出器のノズルから、溶融した筐体100を形成する材料である第一材料(非晶性材料)がスプルー15aに射出される。本実施形態としては、第一材料として、PC/ABS系ポリマーアロイであるマルチロン D−3410FA(帝人化成株式会社製)を用いた。スプルー15aに射出された第一材料は、ランナー18a,17aを介して、第一可動側金型12aと、第一固定側金型10とで構成されたキャビティに充填され、一次成形品たる筐体100が形成される。
以上が、一次成形部2における工程である。
図1に示すように、一次成形部2で、溶融した第一材料がスプルー15aに射出されるのと、ほぼ同期して、不図示の射出器のノズルから、溶融した第二材料(熱可塑性エラストマー)がスプルー15bに射出される。本実施形態としては、第二材料として、ポリエステル系熱可塑性エラストマーであるプリマロイ A1600N(三菱化学株式会社製)を用いた。第二可動側金型12bは、一次成形部2で形成された筐体100が保持されており、スプルー15bに射出された第二材料は、ランナー18b,17bを介して、第二可動側金型12bに保持された筐体100と、第二固定側金型20とで構成されたキャビティに充填され、筐体100の所定の位置にシール部材101が形成される。これにより、二次成形品であるシール部材101を備えた筐体100(以下、完成品という)が形成される。
以上が、二次成形部3での工程である。
図5は、一次成形部2でシール部材101を形成し、二次成形部3でシール部材101に筐体100を形成するよう構成した二色成形機における、二次成形部3の要部拡大構成図である。
図に示すように、二次成形部3において、樹脂材をキャビティに充填する際、エラストマーからなる軟質のシール部材101が圧力により変形する。その結果、可動側金型12とシール部材101との間に隙間ができ、この隙間に、筐体100を形成する樹脂材が流れ込んで、樹脂かぶりが発生してしまう。筐体100を形成する樹脂材料は、ABS樹脂やPO樹脂などの比較的硬質の樹脂であるので、完成品にこのような樹脂かぶりがあると、不図示の上部筐体を、シール部材101を備えた筐体100に取り付ける際に、この樹脂かぶりが、シール部材101が潰れるのを阻害し、十分なシール性が得られなくなるという不具合が生じる。
2:一次成形部
3:二次成形部
4a:第一固定側部
4b:第二固定側部
5a:第一可動側部
5b:第二可動側部
6a,6b:金型プレート
7a,7b:エジェクタ機構
8a,8b:ランナープレート
9a,9b:スプループレート
10:第一固定側金型
11a,11b:金型設置台
12a:第一可動側金型
12b:第二可動側金型
14:スプルー部
15a15b:スプルー
16a,16b:スプリング
17a,17b,18a,18b:ランナー
20:第二固定側金型
71a,71b:エジェクタプレート
72a,72b:エジェクタピン
73a,73b:シリンダ
100:筐体
101:シール部材
S1,S2:スプルーランナー部
Claims (2)
- 移動金型と、第一金型とを重ね合わせて形成されたキャビティに、溶融した第一材料を射出して、筐体を形成する工程と、
上記移動金型に上記筐体を保持した状態で、上記第一金型を上記移動金型から離間させる工程と、
シール部材を形成するための第二金型と対向する位置に、上記移動金型を移動させる工程と、
上記移動金型と、上記第二金型とを重ね合わせて形成されたキャビティに、上記第一材料よりも軟質な溶融した第二材料を射出して、上記移動金型に保持された筐体にシール部材を形成する工程とを有し、
上記移動金型と上記第一金型とを重ね合わせて形成された空間に第一材料を射出するための第一ゲート位置と、上記移動金型と上記第二金型とを重ね合わせて形成された空間に第二材料を射出するための第二ゲート位置とを、前記筐体の内周面となる箇所に設け、かつ、上記第二ゲート位置を、上記筐体に取り付けられる相手部材を上記筐体に取り付ける際に、上記相手部材により潰されてシールする上記シール部材のシール部以外の箇所に設けたことを特徴とするシール部材を備えた筐体の製造方法。 - 請求項1のシール部材を備えた筐体の製造方法において、
上記第一材料として、非晶性材料を用い、上記第二材料として、熱可塑性エラストマーを用いたことを特徴とするシール部材を備えた筐体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009296920A JP5592106B2 (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | シール部材を備えた筐体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009296920A JP5592106B2 (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | シール部材を備えた筐体の製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011136457A JP2011136457A (ja) | 2011-07-14 |
JP2011136457A5 JP2011136457A5 (ja) | 2013-02-21 |
JP5592106B2 true JP5592106B2 (ja) | 2014-09-17 |
Family
ID=44348374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009296920A Expired - Fee Related JP5592106B2 (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | シール部材を備えた筐体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5592106B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102582050A (zh) * | 2012-02-27 | 2012-07-18 | 江苏新泉汽车饰件有限公司 | 用于注塑汽车空调进气格栅的模具平移机构 |
CN113858542B (zh) * | 2021-10-13 | 2023-06-20 | 苏州优耐鑫模具科技有限公司 | 一种旋转切换式双色注塑模具 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6052322A (ja) * | 1983-09-01 | 1985-03-25 | Suriibondo:Kk | 複合物品の成型法 |
JP2840963B2 (ja) * | 1989-10-20 | 1998-12-24 | 株式会社スリーボンド | 複合物品の製造方法 |
JPH08258860A (ja) * | 1995-01-23 | 1996-10-08 | Fukugou Plast Kogyokai:Kk | 密閉容器及びその製造方法 |
-
2009
- 2009-12-28 JP JP2009296920A patent/JP5592106B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011136457A (ja) | 2011-07-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4733733B2 (ja) | 2色成形用金型装置および2色成形品 | |
JP5864275B2 (ja) | 車両用樹脂製窓パネルの射出成形型 | |
JP5592106B2 (ja) | シール部材を備えた筐体の製造方法 | |
JP4669570B1 (ja) | シール部材を備えた筐体の製造方法 | |
JP4830711B2 (ja) | 多数個取りインサート成形装置 | |
JP6180260B2 (ja) | 樹脂製窓の回転2色射出成形装置 | |
KR100752745B1 (ko) | 인서트 천 사출금형 장치 | |
JP6183953B2 (ja) | 樹脂製窓の回転2色射出成形装置 | |
JP2012143937A (ja) | 樹脂成形装置 | |
JP4389597B2 (ja) | 樹脂成形品の製造装置 | |
TWI720327B (zh) | 樹脂密封用模具之調整方法以及樹脂密封用模具 | |
JP4891190B2 (ja) | コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法 | |
CN109153191B (zh) | 树脂制品 | |
KR100852788B1 (ko) | 금형조립체의 웰드라인 방지구조 | |
JP5180131B2 (ja) | 射出成形機の固定プラテン | |
JP4172775B2 (ja) | 成形金型 | |
KR101602737B1 (ko) | 언더컷성형링을 활용한 언더컷 성형 구조를 갖는 사출금형 | |
CN210100579U (zh) | 一种延时合模装置 | |
JP3579839B2 (ja) | 成形品の製造用型及び製造方法 | |
JP2013123844A (ja) | 複合成形体及び複合成形体の成形方法 | |
JP5128650B2 (ja) | 鋳型装置及び方法 | |
JP2012126079A (ja) | 2色成形用金型及び2色成形品の成形方法 | |
KR100650310B1 (ko) | 선바이저 패널용 금형 | |
JP4376123B2 (ja) | キートップの製造方法 | |
JP2630429B2 (ja) | 樹脂封止成形用金型装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121228 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140407 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140731 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5592106 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |