JP4830711B2 - 多数個取りインサート成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は多数個取りインサート成形装置に関する。
従来の多数個取り方式のインサート成形装置は、例えば固定プレートに固定型を複数設けた固定金型と、可動プレートの各固定型に対応する位置に可動型を設けた可動金型とを備え、両金型の型締め状態においてインサート部品をセットした各可動型と該可動型に対応する固定型との間に個別のキャビティを形成し、各固定型にスプルから分岐した各ランナに接続されるゲートを設けている。このものは可動プレートを固定プレートに対して移動して両金型を型締め状態とすることで、各可動型にセットしたインサート部品を固定型に当て、ゲートから可動型と固定型との間に形成されたキャビティに成形用樹脂を射出することで、インサート部品をインサートしたインサート成形品を成形する。
ところで上記各可動型にセットされるインサート部品が例えば熱硬化性樹脂からなる場合などにはインサート部品毎に成形による寸法のばらつきが生じ、このようなインサート部品を上記インサート成形装置の各可動型にセットしてインサート成形を行った場合、型締め状態において形成される各キャビティの大きさにばらつきが生じ、複数個同時に成形したインサート成形品に個体差が生じ、特にインサート部品が大きい場合にはキャビティが小さくなって成形用樹脂が供給過剰となりバリが生じたり、また逆にインサート部品が小さい場合にはキャビティが大きくなって充填不良が生じてしまう。
また例えば特許文献1に示されるインサート成形用金型は、固定プレートに固定型を固着した固定金型と、可動プレートにインサート部品がセットされる可動型を可動プレートの移動方向に移動自在に設けた可動金型とを備え、可動型をばね材を介して可動プレートに取付け、ばね材により可動型に固定型側への押圧力を付与し、型締め状態においてばね材により押圧されたインサート部品が固定型に押し当たるようにし、これによりインサート部品の寸法誤差を可動型の移動により吸収するようにしてある。
しかしこの特許文献1のインサート成形用金型は一個取り用のものであって多数個取り用のものではなく、このものに多数個取りインサート成形装置において複数個同時に成形される成形品の品質のばらつきを抑えたり、バリや不良ショートが生じることを防止する技術は存在しない。
実開平3−1019号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、多数個取りで成形される各インサート成形品にインサートされるインサート部品の寸法に多少のばらつきがあったとしても、型締め状態において形成される各キャビティの大きさを均一にでき、複数個同時に成形したインサート成形品に個体差が生じたり、バリや充填不良が生じることを防止できるインサート成形装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る多数個取りインサート成形装置は、固定プレート10に固定型11を複数固着した固定金型8と、可動プレート23の各固定型11に対応する位置にインサート部品2がセットされる可動型24を可動プレート23の移動方向に各々独立して移動自在に設けた可動金型9とを備え、各可動型24を弾性を有するクッション材40を介して可動プレート23に設け、クッション材40により各可動型24に固定型11側への押圧力を付与し、前記インサート部品2を可動型24毎に設け、両金型8、9の型締め状態においてインサート部品2をセットした各可動型24と該可動型24に対応する固定型11との間に個別のキャビティ53を形成するものであって、各固定型11に、同一のスプル51から分岐した成形用樹脂3を前記キャビティ53に各キャビティ53への射出圧力が同一となるように射出するゲート50と、インサート部品押し当て部とを形成し、前記型締め状態において、各可動型24にセットしたインサート部品2がクッション材40により可動型24を介して固定型11側に押圧されてインサート部品押し当て部に押し付けられるようにして成ることを特徴とする。上記のように各可動型24を可動プレート23の移動方向に各々独立して移動自在に設け、各可動型24を弾性を有するクッション材40を介して可動プレート23に取付け、クッション材40により各可動型24に固定型11側への押圧力を付与し、型締め状態においてクッション材40により可動型24を介して固定型11側に押圧されたインサート部品2がインサート部品押し当て部に押し付けられるようにしたので、型締め状態においては各可動型24にインサート部品2を介して固定型11から力が加わり、これにより各可動型24がクッション材40の弾性力に抗して可動プレート23側に移動する。そしてこの時の各可動型24の移動量は、各可動型24を弾性を有するクッション材40を介して可動プレート23に移動自在に取付けたことで各可動型24毎に変化できる。従って各インサート部品2の寸法に多少のばらつきがあったとしても、このばらつきを各可動型24の移動量の変化で吸収でき、この場合、クッション材40の押圧力により各インサート部品2をインサート部品押し当て部にぴったりと押し付けることができるので、型締め状態において形成される各キャビティ53の大きさは均一なものとなる。
また前記クッション材40はゴムシートであることが好ましい。クッション材40をゴムシートとしたので簡単な構成とすることができる。
また前記固定型11又は可動型24の少なくともいずれか一方を、型本体60a(60b)と、該型本体60a(60b)とは別体で型本体60a(60b)に取付けた分割型体61a(61b)とで構成し、型本体60a(60b)に形成した本体側成形面62a(62b)と分割型体61a(61b)に形成した分割型体側成形面63a(63b)とで同型11(24)の成形面22(30)を形成し、型本体60a(60b)と分割型体61a(61b)との間に、前記型締め状態において形成されるキャビティ53における成形用樹脂3の流動末端部に一端が連通すると共に他端が金型8、9の外部に通じるガス抜き用隙間64a(64b)を形成することが好ましい。型締め状態においてキャビティ53に溶融した成形用樹脂3を射出した際には、ガス抜き用隙間64bからキャビティ53内のガスを抜くことができる。
請求項1に係る発明では、各インサート部品の寸法に多少のばらつきがあったとしても、このばらつきを各可動型の移動量の変化で吸収でき、この場合、クッション材の押圧力により各インサート部品をインサート部品押し当て部にぴったりと押し付けることができるので、型締め状態において形成される各キャビティの大きさを均一にでき、この結果、複数個同時に成形したインサート成形品に個体差が生じたり、バリや充填不良が生じることを防止できる。
また請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、クッション材をゴムシートとしたので簡単な構成とすることができる。
また請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、型締め状態においてキャビティに溶融した成形用樹脂を射出した際には、ガス抜き用隙間からキャビティ内のガスを抜くことができ、成形用樹脂の充填不良を一層防止できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本発明のインサート成形装置はインサート部品2をインサート成形した同一のインサート成形品を複数個同時に成形する多数個取りインサート成形装置である。
成形されるインサート成形品はテーブルタップのハウジングを構成するもので、各インサート成形品にインサートするインサート部品2としては熱硬化性樹脂の成形品が用いられ、また成形用樹脂3としては弾性体となるウレタン樹脂が用いられる。
インサート部品2は図11に示すように下方に開口した略矩形の箱状であり、インサート部品2の上面部の中央部は上方に突出して略矩形状の突台部5を形成している。突台部5の上面はインサート部品2の上端面を構成し、突台部5の下面はインサート部品2の上面部の他部の下面よりも上方に凹み嵌込凹所35(図1参照)を形成している。突台部5の中央には後述のゲート50に対向する樹脂通過孔7aを上下に貫通形成してあり、左右両側には前後に長い長孔6を形成している。また突台部5の外周縁部は中央側よりも一段凹み、この一段凹んだ突台部5の外周縁部の四隅には上下に貫通する樹脂通過孔7bを形成している。そして製造されるインサート成形品は図12(d)に示すようにインサート部品2の突台部5の外周及び突台部5の下に成形用樹脂3からなる成形部が形成されるものである。
次に上記インサート成形品を成形するインサート成形装置について詳述する。図1乃至図5にインサート成形装置の金型装置1を示す。図3に示すように金型装置1は上型となる固定金型8と下型となる可動金型9を備え、両金型8、9を型締めした状態で図示しない射出成形機から両金型8、9によって形成された各キャビティ53に成形用樹脂3を射出し、これによりインサート成形品を成形するものである。
固定金型8は固定プレート10と固定プレート10に固着した複数の固定型11とからなる。固定型11は図6に示すように前後に複数(4個)並べた固定型11の列を左右に間隔を介して2列(計8個)設けてあり、各列の前後方向に並設した固定型11は互いに隣接している。各固定型11は雌型であり、図7に示すように固定型枠体12と、固定型枠体12の中央孔13に嵌め込んだ状態で固定した固定型中央体14とからなる。
図1に示すように固定型枠体12の下面の平坦となった外側部分は固定プレート10よりも下方に位置し、同部は後述のスライド型16の上面が当たるスライド型上当たり部17となっている。固定型中央体14の下端部は中央孔13から突出し、該突出部分の外周面と平坦な下面の中心部が中央体側成形面18となっている。固定型枠体12の内側端部の下面の全周に亘る部分には枠体側成形面19を形成してあり、枠体側成形面19と中央体側成形面18で固定型11の成形面22を構成している。固定型枠体12の下面のスライド型上当たり部17と枠体側成形面19の間の部分はスライド型上当たり部17よりも上方に位置し、同部がインサート部品2の外周部分の上端が当たる外側当たり部20となっている。また固定型中央体14の下面の一部はインサート部品2の突台部5の上面が当たる中央当たり部21となっている。即ち本実施形態では外側当たり部20と中央当たり部21がインサート部品押し当て部となっている。
可動金型9は型締め装置により上下方向(即ち固定金型8に対して接離する方向)に移動する可動プレート23と、可動プレート23の移動方向に移動自在に設けた複数の可動型24を備えている。各可動型24は各固定型11に対応する位置に設けている。つまり可動型24は図9に示すように可動プレート23の左右に間隔を介して二列設けてあり、各列の可動型24は互いに隣接している。
各可動型24は雄型であり、図10に示すように可動型枠体25と、可動型枠体25の中央孔26に嵌め込んだ状態で固定した可動型中央体27とからなる。図1に示すように可動型中央体27の上端部は中央孔26から突出し、該突出部分の上端部がインサート部品2の下面側に形成した嵌込凹所35に嵌め込まれる被嵌込部28となっている。被嵌込部28の上面の左右両側にはインサート部品2の各長孔6に嵌め込まれる突部29を形成している。両突部29は前後方向において中央に位置し、両端部には形成されていない。被嵌込部28の上面において両突部29を除く部分に可動型24の成形面30を形成している。
可動型枠体25の左右方向の中央部はインサート部品2の外周部を載置する載置部31となっており、この載置部31の中央に前記中央孔26を貫通形成している。可動型枠体25の載置部31よりも左右両外側に位置する部分の上面には載置部31よりも下方に凹んだ段部32を形成している。各可動型枠体25の他方の列の可動型24と反対側の側面の下端部には外側方に向けて突出する係止部34を形成している。
可動プレート23の上面における各可動型24の左右両側には取付用部材36を固着してあり、これにより可動プレート23の左右両側に両側面を取付用部材36で構成した上方に開口する凹部37を形成している。各凹部37には各列の可動型24を夫々上下方向に独立して移動自在となるように収納している。各凹部37の他方の可動型24の列と反対側の側面の上端部にはストッパ部38を突設してあり、ストッパ部38は係止部34の上方に位置している。ストッパ部38と凹部37の底面までの距離は係止部34の上下寸法よりも長く、可動型24は係止部34がストッパ部38に当たった状態から下方へ移動可能となっている。
各可動型24は弾性を有するクッション材40を介して可動プレート23の凹部37の底面に載置してあり、クッション材40はウレタンゴムで形成されたゴムシートからなる。クッション材40は可動型24毎に、各可動型24の下面の略全体に亘って設けてあり、クッション材40により各可動型24は上方に向けて押圧力が付与されている。型開きした状態で可動型24に力が加わっていない状態では、クッション材40の弾性力により上方に押圧された可動型24は係止部34が上方のストッパ部38に当たった状態で凹部37内に収納される。この状態では可動型枠体25の段部32の上面が取付用部材36の上面と面一となり、可動型枠体25の載置部31は取付用部材36の上面よりも上方に突出する。また型締め状態で可動型24に固定型11から下方への力が加わった状態ではクッション材40の弾性力に抗して可動型24が凹部37の側面に沿って下方にスライドする。
可動プレート23の上面に設けた各取付用部材36上には可動型24の左右両側に位置する対のスライド型16を左右方向に移動自在に載置してあり、これら対のスライド型16は可動型24の列毎に設けられている。
図4に示すように各スライド型16の下端部からは前後方向の外側に向けてスライド片41を突出している。一方、取付用部材36上には各スライド型16の前後方向の外側に位置する押さえ部材42を固着してあり、各押さえ部材42の上部からスライド型16側に突出した突出部43と取付用部材36の上面との間にスライド型16側に開口するスライド溝44を形成している。各スライド溝44には各スライド型16のスライド片41を左右方向にスライド自在に挿入してあり、これにより各スライド型16は可動プレート23に対して左右方向に移動自在ではあるが前後方向及び上下方向には移動不能となっている。
図3に示すように固定プレート10の各スライド型16に対向する位置には可動プレート23側の下方に向けて突出するガイドピン45を設けている。各ガイドピン45は先端側に行く程左右方向において可動型24から離れるように傾斜しており、対応するスライド型16に貫通形成したスライド孔46にスライド自在に挿通してある。従って型締めの時に可動プレート23を上方に移動した際には、取付用部材36上の各スライド型16が可動プレート23と共に上方に移動し、この際、各スライド型16はスライド孔46に挿通したガイドピン45によってガイドされ、これにより各列の可動型24の両側のスライド型16が近づく。また逆に型開きの時に可動プレート23を下方に移動した際には、各スライド型16がスライド片41とスライド溝44の係止により可動プレート23と共に下方に移動し、この際、各スライド型16はガイドピン45によってガイドされ、これにより各列の可動型24の両側のスライド型16が離れる。各スライド型16の上端部からは対応する固定型11側に向かって突片部47を突出している。
図3や図5に示すように固定プレート10には図示しない射出成形機から成形用樹脂3が射出されるスプル51と、スプル51から分岐した複数のランナ52を形成してあり、各ランナ52の下流端は各固定型11の固定型中央体14の中心に形成したゲート50に連通している。各ゲート50は両金型8、9の型締め状態においてインサート部品2をセットした各可動型24と該可動型24に対応する固定型11との間に形成される個別のキャビティ53に向かって開口するものであり、射出成形機から成形用樹脂3を射出した場合、同一のスプル51から複数のランナ52に分岐した成形用樹脂3が各ゲート50から各キャビティ53への射出圧力が同一となるように同一量キャビティ53へ射出するようになっている。
上記インサート成形装置によりインサート成形品を成形する場合、まず図11に示すようにインサート部品2の嵌込凹所35に可動型中央体27の被嵌込部28を嵌め込んで可動型24にインサート部品2をセットした状態とし、型締め装置により可動プレート23を上方に移動して両金型8、9を型締めする。このように可動型24にインサート部品2をセットした状態ではインサート部品2の突台部5を可動型中央体27の上面に載置し、且つ可動型枠体25の載置部31にインサート部品2の外周部を載置し、且つ可動型中央体27の各突部29をインサート部品2の各長孔6に隙間なく嵌め込んでいる。
上記のようにインサート部品2をセットした状態で可動プレート23を上方に移動して型締めすると、インサート部品2の突台部5の上面及びインサート部品2の外周部の上面が固定型11の中央当たり部21及び外側当たり部20の夫々に当たり、これにより各可動型24が下方のクッション材40の弾性力に抗して若干下方に移動する。即ちこの型締め状態においてはインサート部品2の上面がクッション材40の弾性力により固定型11に押し当てられた状態となる。なお図1では作図上省略してあるが、型締め時においては可動型24の上面とスライド型16の下面の間、及び、係止部34とストッパ部38の間にはわずかな隙間が形成されるものである。
またこの可動プレート23の上方への移動により、前述したように各列の可動型24の両側のスライド型16が近づきながら可動プレート23と共に上方に移動し、各スライド型16は、上面が固定型11のスライド型上当たり部17に当たり、且つ突片部47の先端面及び突片部47の下方の側面がインサート部品2の側面及び可動型24の段部32の側面に当たり、これにより各可動型24の被嵌込部28と対応するスライド型16の突片部47の先端面との間にインサート部品2の外周部が挟持される。
しかして上記型締め状態においては、固定型11の成形面22とインサート部品2の間、可動型24の成形面30とインサート部品2の間、インサート部品2の樹脂通過孔7a、7bの夫々に隙間が生じ、これら隙間でキャビティ53が形成される。
次に上記型締め状態において射出成形機から成形用樹脂3を射出してインサート成形品を成形する。射出成形機から成形用樹脂3を射出すると、溶融樹脂となった成形用樹脂3は同一のスプル51を介して各ランナ52に分岐し、各固定型11のゲート50から各キャビティ53に流入する。
各キャビティ53に射出された成形用樹脂3は図12(a)〜(d)に示す順にキャビティ53内に充填されていく。即ちキャビティ53に射出された成形用樹脂3は、図12(b)に示すようにインサート部品2の樹脂通過孔7aを通ってインサート部品2の突台部5の下面側に至り、インサート部品2の中心から突台部5の外側に広がる。この後、成形用樹脂3は突部29を形成した部分は通過できないので、突台部5の下面側において各突部29の前後方向の外側を通過して突台部5の四隅部の下面側に至り、ここで図12(c)に示すようにインサート部品2の各樹脂通過孔7bを介してインサート部品2の上面の外周部側へ向かう流れと、両突部29の左右方向の外側へ向かう流れに分岐する。このうち両突部29の外側に回り込む成形用樹脂3は同様にして反対側から両突部29の外側に向かって流れてきた成形用樹脂3と中間部でぶつかり、この成形用樹脂3で両突部29の外側が充填される。また各樹脂通過孔7bを介してインサート部品2の上面側へ流れた成形用樹脂3は図12(d)に示すように両隣の樹脂通過孔7b側に流れ、同様にして反対側から樹脂通過孔7b側に向かって流れてきた成形用樹脂3と中間部でぶつかり、この成形用樹脂3で突台部5の外側が全周に亘って充填される。
そして型締め装置により可動プレート23を下方に移動することで、各可動型24が対応する固定型11から各スライド型16と共に下方に離れ、これと同時に前述したように各列の可動型24の両側のスライド型16が離れて、両金型8、9が型開きした状態となり、この型開きした可動金型9から前述のように成形した各インサート成形品を取り出して次回の成形に移行する。
ここで本発明では上記多数個取りインサート成形装置において、各可動型24を可動プレート23の移動方向に各々独立して移動自在に設け、各可動型24を弾性を有するクッション材40を介して可動プレート23に取付け、クッション材40により各可動型24に固定型11側への押圧力を付与し、型締め状態においてクッション材40により可動型24を介して固定型11側に押圧されたインサート部品2が外側当たり部20や中央当たり部21からなるインサート部品押し当て部に押し付けられるようにしたので、型締め状態において各可動型24にインサート部品2を介して固定型11から下方への力が加わった場合には、各可動型24がクッション材40の弾性力に抗して可動プレート23側である下方に移動する。そしてこの時の各可動型24の下方への移動量は、前述したように各可動型24を弾性を有するクッション材40を介して可動プレート23に上下に移動自在に取付けたことで、可動型24毎に変化できる。従って各インサート部品2の厚み寸法に多少のばらつきがあったとしても、このばらつきを各可動型24の上下方向の移動量で吸収でき、この場合、クッション材40の押圧力により各インサート部品2をインサート部品押し当て部にぴったりと押し付けることができるので、型締め状態において形成される各キャビティ53の大きさは均一なものとなる。そしてこの結果、複数個同時に成形したインサート成形品に個体差が生じたり、バリや充填不良が生じることが防止できる。また本実施形態ではクッション材40をゴムシートとしたので簡単な構成とできる。
また本発明では図7や図10に示すように固定型11又は可動型24の少なくともいずれか一方を、型本体60a(60b)と、型本体60a(60b)とは別体で型本体60a(60b)に取付けた分割型体61a(61b)とで構成し、型本体60a(60b)に形成した本体側成形面62a(62b)と分割型体61a(61b)に形成した分割型体側成形面63a(63b)とで同型11(25)の成形面22(30)を形成し、型本体60a(60b)と分割型体61a(61b)との間に前記型締め状態において形成されるキャビティ53における成形用樹脂3の流動末端部に一端が連通すると共に他端が金型8、9の外部に通じるガス抜き用隙間64a(64b)を形成することが好ましい。
図7に示す各固定型11は型本体60aと分割型体61aとで構成してあり、固定型枠体12の内側端部における周方向の一部を他部と別体とした分割型体61aとし、具体的には固定型枠体12の中央に貫通形成した平面視略矩形状の中央孔13における左右両側縁の夫々の中央部を分割型体61aとしている。そして固定型枠体12の各分割型体61aを除く部分と固定型中央体14とで型本体60aを構成している。つまり各分割型体61aの成形面である分割型体側成形面63aは固定型枠体12の内側端部の下面の全周に亘る部分に形成した枠体側成形面19の周方向の一部を構成するものであり、成形面22の各分割型体側成形面63a以外の部分が本体側成形面62aを構成している。
上記により型本体60aと各分割型体61aの間には、金型8、9の型締め状態において形成されるキャビティ53に下端が連通すると共に上端が金型8、9の外部に通じるガス抜き用隙間64aが形成される。なお図示は省略するが、固定プレート10にはガス抜き用隙間64aの上端に連通して外部に通じる孔を形成してあり、この孔を通じてガス抜きが行えるようになっている。
そしてこのように形成されたガス抜き用隙間64aの下端は、既述したキャビティ53内の成形用樹脂3の流れにおいて、各樹脂通過孔7bを経てインサート部品2の上面側に流入した成形用樹脂3の流動末端部(即ち該成形用樹脂3が反対側から流れてきた成形用樹脂3とぶつかる部分)に開口する。このため型締め状態においてキャビティ53に溶融した成形用樹脂3を射出した際には、ガス抜き用隙間64aからキャビティ53内のガスを抜くことができ、成形用樹脂3の充填不良を一層防止できる。
また図10に示す各可動型24は型本体60bと分割型体61bとで構成してあり、可動型中央体27の外周部における周方向の一部を他部と別体とした分割型体61bとし、具体的には略平面視矩形状の可動型中央体27における左右方向の側縁の中央部を分割型体61bとしている。そして可動型中央体27の分割型体61bを除く部分と可動型枠体25とで型本体60bを構成している。つまり分割型体61bの成形面である分割型体側成形面63bは成形面30の一部を構成するものであり、成形面30の分割型体側成形面63b以外の部分が本体側成形面62bを構成している。
上記により型本体60bと分割型体61bの間には、金型8、9の型締め状態において形成されるキャビティ53に上端が連通すると共に下端が金型8、9の外部に通じるガス抜き用隙間64bが形成される。なお図示は省略するが、各クッション材40や可動プレート23にはガス抜き用隙間64bの下端に連通して外部に通じる孔を形成してあり、この孔を通じてガス抜きが行えるようになっている
そしてこのように形成されたガス抜き用隙間64bの上端は、既述したキャビティ53内の成形用樹脂3の流れにおいて、インサート部品2の下面側において突部29の外側に回り込んだ成形用樹脂3の流動末端部(即ち該成形用樹脂3が反対側から流れてきた成形用樹脂3とぶつかる部分)に開口する。このため型締め状態においてキャビティ53に溶融した成形用樹脂3を射出した際には、ガス抜き用隙間64bからキャビティ53内のガスを抜くことができ、成形用樹脂3の充填不良を一層防止できる。
なお上記ガス抜き構造は、固定型11と可動型24の両方に適用しても良いし、またいずれか一方にのみ適用しても良い。また固定型枠体12と固定型中央体14の間や、可動型枠体25と可動型中央体27の間もガス抜き用の隙間として利用しても良い。また上記ではクッション材40をゴムシートとしたが、図13に示すようにクッション材40をばね材とし、可動型24を複数のばね材からなるクッション材40を介して可動プレート23に設けても良い。
本発明の実施の形態の一例を示し、金型装置を型締め状態とした時の要部拡大図である。 同上の金型装置の可動金型側の平面図である。 同上の金型装置の正面図である。 同上の金型装置の側面図である。 同上の金型装置の固定金型側の下面図である。 同上の固定型の配置図である。 同上の固定型の分解斜視図である。 同上の固定型の固定型中央体と分割型体を示す斜視図である。 同上の可動型の配置図である。 同上の可動型の分解斜視図である。 同上の固定型にインサート部品をセットした状態を示す斜視図である。 (a)〜(d)はキャビティに射出された成形樹脂の流れを順に示す説明図である。 クッション材をばね材とした例を示し、金型装置を型締め状態とした時の要部拡大図である。
符号の説明
4 インサート部品
8 固定金型
9 可動金型
10 固定プレート
11 固定型
23 可動プレート
24 可動型
40 クッション材
50 ゲート
51 スプル
53 キャビティ

Claims (3)

  1. 固定プレートに固定型を複数固着した固定金型と、可動プレートの各固定型に対応する位置にインサート部品がセットされる可動型を可動プレートの移動方向に各々独立して移動自在に設けた可動金型とを備え、各可動型を弾性を有するクッション材を介して可動プレートに設け、クッション材により各可動型に固定型側への押圧力を付与し、前記インサート部品を可動型毎に設け、両金型の型締め状態においてインサート部品をセットした各可動型と該可動型に対応する固定型との間に個別のキャビティを形成するものであって、各固定型に、同一のスプルから分岐した成形用樹脂を前記キャビティに各キャビティへの射出圧力が同一となるように射出するゲートと、インサート部品押し当て部とを形成し、前記型締め状態において、各可動型にセットされたインサート部品がクッション材により可動型を介して固定型側に押圧されてインサート部品押し当て部に押し付けられるようにして成ることを特徴とする多数個取りインサート成形装置。
  2. 前記クッション材はゴムシートであることを特徴とする請求項1に記載の多数個取りインサート成形装置。
  3. 前記固定型又は可動型の少なくともいずれか一方を、型本体と、該型本体とは別体で型本体に取付けた分割型体とで構成し、型本体に形成した本体側成形面と分割型体に形成した分割型体側成形面とで同型の成形面を形成し、型本体と分割型体との間に、前記型締め状態において形成されるキャビティにおける成形用樹脂の流動末端部に一端が連通すると共に他端が金型の外部に通じるガス抜き用隙間を形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多数個取りインサート成形装置。
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