JPH07223242A - 複数個取り金型 - Google Patents
複数個取り金型Info
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- JPH07223242A JPH07223242A JP1858894A JP1858894A JPH07223242A JP H07223242 A JPH07223242 A JP H07223242A JP 1858894 A JP1858894 A JP 1858894A JP 1858894 A JP1858894 A JP 1858894A JP H07223242 A JPH07223242 A JP H07223242A
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- JP
- Japan
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- runner
- mold
- cavity
- cavities
- fixed
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Links
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- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 15
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 15
- 208000015943 Coeliac disease Diseases 0.000 description 14
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- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/2701—Details not specific to hot or cold runner channels
- B29C45/2703—Means for controlling the runner flow, e.g. runner switches, adjustable runners or gates
- B29C45/2704—Controlling the filling rates or the filling times of two or more mould cavities by controlling the cross section or the length of the runners or the gates
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C2045/2683—Plurality of independent mould cavities in a single mould
- B29C2045/2687—Plurality of independent mould cavities in a single mould controlling the filling thereof
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各キャビティ間のバランスの調整を容易かつ
低コストでできるようにする。 【構成】 固定型11にキャビティ21への2次ランナー24
b の一部を形成するランナー形成入子26を取り付ける。
このランナー形成入子26は、キャビティ21およびゲート
25を有するキャビティ部材15の外側に位置している。ラ
ンナー形成入子26は、パーティングライン面側からボル
ト28により固定されており、単に型開した状態で、交換
が可能である。 【効果】 ランナー形成入子26を交換して、ランナー24
の断面積を部分的に調整することにより、各キャビティ
間のバランスを調整できる。
低コストでできるようにする。 【構成】 固定型11にキャビティ21への2次ランナー24
b の一部を形成するランナー形成入子26を取り付ける。
このランナー形成入子26は、キャビティ21およびゲート
25を有するキャビティ部材15の外側に位置している。ラ
ンナー形成入子26は、パーティングライン面側からボル
ト28により固定されており、単に型開した状態で、交換
が可能である。 【効果】 ランナー形成入子26を交換して、ランナー24
の断面積を部分的に調整することにより、各キャビティ
間のバランスを調整できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂の射出成形な
どに用いられる複数個取り金型に関する。
どに用いられる複数個取り金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば熱可塑性樹脂の射出成
形において、型閉した固定型と可動型との間に複数の製
品形状のキャビティを形成した複数個取り金型が知られ
ている。この種の複数個取り金型は、射出成形機のノズ
ルが接続されるスプルーは通常1つのみであり、このス
プルーからランナーにより分岐させて、各キャビティに
樹脂を充填するようにしている。前記ランナーは、例え
ばコールドランナーの場合、型閉時された固定型と可動
型との間に形成されるようにしている。
形において、型閉した固定型と可動型との間に複数の製
品形状のキャビティを形成した複数個取り金型が知られ
ている。この種の複数個取り金型は、射出成形機のノズ
ルが接続されるスプルーは通常1つのみであり、このス
プルーからランナーにより分岐させて、各キャビティに
樹脂を充填するようにしている。前記ランナーは、例え
ばコールドランナーの場合、型閉時された固定型と可動
型との間に形成されるようにしている。
【0003】ところで、かりにスプルー、ランナーおよ
びキャビティが対称な形状になっていたとしても、金型
における温度分布や型締圧分布の不均一性などのため
に、各キャビティへの樹脂の充填が均一になされないこ
とがある。すなわち、あるキャビティでは適性に充填が
なされても、他のキャビティでは充填不良が生じるよう
なことがあった。ランナーの形状に非対称性があるよう
な場合には、各キャビティ間の不均一性はいっそう生じ
やすくなる。
びキャビティが対称な形状になっていたとしても、金型
における温度分布や型締圧分布の不均一性などのため
に、各キャビティへの樹脂の充填が均一になされないこ
とがある。すなわち、あるキャビティでは適性に充填が
なされても、他のキャビティでは充填不良が生じるよう
なことがあった。ランナーの形状に非対称性があるよう
な場合には、各キャビティ間の不均一性はいっそう生じ
やすくなる。
【0004】このような各キャビティ間の不均一性を解
消するために、従来は、例えばランナーからキャビティ
へのゲートの大きさを各キャビティ毎に調整する方法が
採られていた。しかし、ゲートをさらに切削する場合な
らともかく、ゲートを小さくしようとする場合には、型
体におけるゲートおよびキャビティを形成するキャビテ
ィ部材をそっくり交換しなければならず、工数およびコ
ストもかさみ、金型製作上不利である。
消するために、従来は、例えばランナーからキャビティ
へのゲートの大きさを各キャビティ毎に調整する方法が
採られていた。しかし、ゲートをさらに切削する場合な
らともかく、ゲートを小さくしようとする場合には、型
体におけるゲートおよびキャビティを形成するキャビテ
ィ部材をそっくり交換しなければならず、工数およびコ
ストもかさみ、金型製作上不利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
複数個取り金型では、各キャビティ間のバランスの調整
のために、ゲートの大きさを直接調整していたため、そ
の調整に手間がかかり、コストもかさむ問題があった。
複数個取り金型では、各キャビティ間のバランスの調整
のために、ゲートの大きさを直接調整していたため、そ
の調整に手間がかかり、コストもかさむ問題があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、各キャビティ間のバランスの調整を容易
かつ低コストでできる複数個取り金型を提供することを
目的とする。
とするもので、各キャビティ間のバランスの調整を容易
かつ低コストでできる複数個取り金型を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の複数個
取り金型は、前記目的を達成するために、相互に開閉自
在の複数の型体間に、複数のキャビティと、ある型体に
設けられたスプルーを前記各キャビティへ分岐させるラ
ンナーとを形成する複数個取り金型において、前記ラン
ナーからキャビティへのゲートおよびキャビティの外側
に位置して、前記複数の型体の分割面側で型体に対し着
脱可能なランナー形成入子により前記ランナーの一部を
形成したものである。
取り金型は、前記目的を達成するために、相互に開閉自
在の複数の型体間に、複数のキャビティと、ある型体に
設けられたスプルーを前記各キャビティへ分岐させるラ
ンナーとを形成する複数個取り金型において、前記ラン
ナーからキャビティへのゲートおよびキャビティの外側
に位置して、前記複数の型体の分割面側で型体に対し着
脱可能なランナー形成入子により前記ランナーの一部を
形成したものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の複数
個取り金型において、前記第2の目的をも達成するため
に、前記ランナー形成入子はランナーの最終分岐路に設
け、1つのランナー形成入子を1つのキャビティにのみ
対応させたものである。
個取り金型において、前記第2の目的をも達成するため
に、前記ランナー形成入子はランナーの最終分岐路に設
け、1つのランナー形成入子を1つのキャビティにのみ
対応させたものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の複数個取り金型では、成形
時、複数の型体を型閉した状態で、樹脂がスプルーから
分岐用のランナーを通って、ゲートから各キャビティ内
に充填される。そして、各キャビティで充填が均一にな
されないような場合には、ランナー形成用入子を交換
し、部分的にランナーの断面積などを変えることによ
り、各キャビティ間のバランスをとる。このとき、ラン
ナー形成用入子の外側に位置しているゲートおよびキャ
ビティはそのままでよい。また、ランナー形成用入子の
交換は、型開状態で、型体の分割面側からできる。
時、複数の型体を型閉した状態で、樹脂がスプルーから
分岐用のランナーを通って、ゲートから各キャビティ内
に充填される。そして、各キャビティで充填が均一にな
されないような場合には、ランナー形成用入子を交換
し、部分的にランナーの断面積などを変えることによ
り、各キャビティ間のバランスをとる。このとき、ラン
ナー形成用入子の外側に位置しているゲートおよびキャ
ビティはそのままでよい。また、ランナー形成用入子の
交換は、型開状態で、型体の分割面側からできる。
【0010】さらに、請求項2の発明の複数個取り金型
では、1つのランナー形成入子が1つのキャビティにの
み対応しており、1つ1つのキャビティ毎に調整ができ
る。
では、1つのランナー形成入子が1つのキャビティにの
み対応しており、1つ1つのキャビティ毎に調整ができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の複数個取り金型の一実施例に
ついて、図1から図5を参照しながら説明する。本実施
例の金型で成形される製品は、図5に示すようなミニデ
ィスク(MD)のシャッター1である。このシャッター
1は、シャッター本体部2の一端部に断面ほぼL字形状
の連結部3を形成してなり、この連結部3の両端部がそ
れぞれ突出部4,5となっている。このMDのシャッタ
ー1のような製品は、小さいために複数個取りがなされ
るが、特に薄いために複数個取りに際してのバランスの
設定が重要である。
ついて、図1から図5を参照しながら説明する。本実施
例の金型で成形される製品は、図5に示すようなミニデ
ィスク(MD)のシャッター1である。このシャッター
1は、シャッター本体部2の一端部に断面ほぼL字形状
の連結部3を形成してなり、この連結部3の両端部がそ
れぞれ突出部4,5となっている。このMDのシャッタ
ー1のような製品は、小さいために複数個取りがなされ
るが、特に薄いために複数個取りに際してのバランスの
設定が重要である。
【0012】図1および図2は、前記シャッター1の成
形に用いる複数個取り金型を示している。この金型は、
図2において上下方向に互いに移動して開閉する型体で
ある固定型11および可動型12を備えている。前記固定型
11は、射出成形機の固定側プラテンに取り付けられる固
定側取り付け板13と、この固定側取り付け板13の図示下
側に固定された固定側型板14と、この固定側型板14に埋
め込まれて固定された4つのキャビティ部材15となどに
より構成されている。一方、前記可動型12は、射出成形
機の可動側プラテンに取り付けられる可動側取り付け板
(図示していない)と、この可動側取り付け板の図示上
側に固定された可動側受け板16と、この可動側受け板16
の図示上側に固定された可動側型板17と、この可動側型
板17に埋め込まれて固定された4つのコア部材18となど
により構成されている。また、同じく可動側型板17に
は、図示水平に移動してコア部材18に対して接近、離反
する4組のスライドコア19が組み込まれている。
形に用いる複数個取り金型を示している。この金型は、
図2において上下方向に互いに移動して開閉する型体で
ある固定型11および可動型12を備えている。前記固定型
11は、射出成形機の固定側プラテンに取り付けられる固
定側取り付け板13と、この固定側取り付け板13の図示下
側に固定された固定側型板14と、この固定側型板14に埋
め込まれて固定された4つのキャビティ部材15となどに
より構成されている。一方、前記可動型12は、射出成形
機の可動側プラテンに取り付けられる可動側取り付け板
(図示していない)と、この可動側取り付け板の図示上
側に固定された可動側受け板16と、この可動側受け板16
の図示上側に固定された可動側型板17と、この可動側型
板17に埋め込まれて固定された4つのコア部材18となど
により構成されている。また、同じく可動側型板17に
は、図示水平に移動してコア部材18に対して接近、離反
する4組のスライドコア19が組み込まれている。
【0013】そして、型閉時に、対応する各キャビティ
部材15とコア部材18とスライドコア19との間に、シャッ
ター1の形状をした計4つのキャビティ21が形成される
ものである。また、前記固定側取り付け板13および固定
側型板14を貫通して、射出成形機のノズルが接続される
スプルーブッシュ22が固定されており、このスプルーブ
ッシュ22の内部のスプルー23が固定側型板14における可
動側型板17との分割面すなわちパーティングライン面PL
に至っている。また、型閉時には、前記固定側型板14お
よびキャビティ部材15と可動側型板17およびコア部材18
との間に、前記スプルー23に連通するランナー24および
このランナー24を各キャビティ21に連通させるサイドゲ
ート25がそれぞれ形成されるようになっている。前記ラ
ンナー24は、1つのスプルー23を4つのキャビティ21に
分岐させるもので、スプルー23から1次ランナー24a が
直線的に2分岐しているとともに、この1次ランナー24
aの両端部から2次ランナー24b が垂直に2分岐してお
り、これら2次ランナー24b の先端部がそれぞれサイド
ゲート25となっている。
部材15とコア部材18とスライドコア19との間に、シャッ
ター1の形状をした計4つのキャビティ21が形成される
ものである。また、前記固定側取り付け板13および固定
側型板14を貫通して、射出成形機のノズルが接続される
スプルーブッシュ22が固定されており、このスプルーブ
ッシュ22の内部のスプルー23が固定側型板14における可
動側型板17との分割面すなわちパーティングライン面PL
に至っている。また、型閉時には、前記固定側型板14お
よびキャビティ部材15と可動側型板17およびコア部材18
との間に、前記スプルー23に連通するランナー24および
このランナー24を各キャビティ21に連通させるサイドゲ
ート25がそれぞれ形成されるようになっている。前記ラ
ンナー24は、1つのスプルー23を4つのキャビティ21に
分岐させるもので、スプルー23から1次ランナー24a が
直線的に2分岐しているとともに、この1次ランナー24
aの両端部から2次ランナー24b が垂直に2分岐してお
り、これら2次ランナー24b の先端部がそれぞれサイド
ゲート25となっている。
【0014】また、前記固定側型板14のパーティングラ
イン面PLには、前記キャビティ部材15の外側すなわちキ
ャビティ21およびゲート25の外側に位置して、計4つの
ランナー形成入子26が固定されている。これらランナー
形成入子26は、図3および図4に示すように、固定側型
板14に形成された嵌合孔27内に嵌め込まれていて、パー
ティングライン面PL側からボルト28により固定されてい
る。したがって、ランナー形成入子26は、パーティング
ライン面PL側で固定側型板14に対して着脱が可能であ
る。そして、ランナー形成入子26は、パーティングライ
ン面PLに各2次ランナー24b の一部をなす凹溝29a ,29
b を有している。ランナー形成入子26が一部を形成する
2次ランナー24b は、ランナー24の最終分岐路であり、
したがって、1つのランナー形成入子26は、それぞれ1
つのキャビティ21に対応している。
イン面PLには、前記キャビティ部材15の外側すなわちキ
ャビティ21およびゲート25の外側に位置して、計4つの
ランナー形成入子26が固定されている。これらランナー
形成入子26は、図3および図4に示すように、固定側型
板14に形成された嵌合孔27内に嵌め込まれていて、パー
ティングライン面PL側からボルト28により固定されてい
る。したがって、ランナー形成入子26は、パーティング
ライン面PL側で固定側型板14に対して着脱が可能であ
る。そして、ランナー形成入子26は、パーティングライ
ン面PLに各2次ランナー24b の一部をなす凹溝29a ,29
b を有している。ランナー形成入子26が一部を形成する
2次ランナー24b は、ランナー24の最終分岐路であり、
したがって、1つのランナー形成入子26は、それぞれ1
つのキャビティ21に対応している。
【0015】なお、図示していないが、前記可動型取り
付け板と可動側受け板16との間には、型開時に、成形さ
れたシャッター1およびランナー24内で固化した樹脂を
可動型12から離型させる突き出しピン31を固定した突き
出し板が設けられている。一方、前記固定型11には、前
記サイドゲート25においてキャビティ21内の樹脂すなわ
ちシャッター1とランナー24内の樹脂とを切断するゲー
トカットピン32が設けられている。このゲートカットピ
ン32は、前記固定側取り付け板13に設けられた流体圧シ
リンダー装置33により駆動されて、固定型11および可動
型12の開閉方向に摺動自在するものである。
付け板と可動側受け板16との間には、型開時に、成形さ
れたシャッター1およびランナー24内で固化した樹脂を
可動型12から離型させる突き出しピン31を固定した突き
出し板が設けられている。一方、前記固定型11には、前
記サイドゲート25においてキャビティ21内の樹脂すなわ
ちシャッター1とランナー24内の樹脂とを切断するゲー
トカットピン32が設けられている。このゲートカットピ
ン32は、前記固定側取り付け板13に設けられた流体圧シ
リンダー装置33により駆動されて、固定型11および可動
型12の開閉方向に摺動自在するものである。
【0016】そして、成形に際しては、固定型11と可動
型12とを型閉した状態で、射出成形機のノズルから射出
された溶融樹脂がスプルー23および分岐用のランナー24
を通ってサイドゲート25から各キャビティ21内に充填さ
れる。そして、このキャビティ21およびランナー24内の
樹脂がある程度冷却、固化した後、ゲートカットピン31
が可動型12の方へ前進し、ゲート25においてシャッター
1およびランナー24内で固化した樹脂を切断する。その
後、固定型11と可動型12とが型開する。このとき、成形
されたシャッター1とスプルー23およびランナー24内で
固化した樹脂は、まず固定型11から離れ、ついで、突き
出しピン31により突き出されて可動型12から離れる。
型12とを型閉した状態で、射出成形機のノズルから射出
された溶融樹脂がスプルー23および分岐用のランナー24
を通ってサイドゲート25から各キャビティ21内に充填さ
れる。そして、このキャビティ21およびランナー24内の
樹脂がある程度冷却、固化した後、ゲートカットピン31
が可動型12の方へ前進し、ゲート25においてシャッター
1およびランナー24内で固化した樹脂を切断する。その
後、固定型11と可動型12とが型開する。このとき、成形
されたシャッター1とスプルー23およびランナー24内で
固化した樹脂は、まず固定型11から離れ、ついで、突き
出しピン31により突き出されて可動型12から離れる。
【0017】ところで、各キャビティ21への樹脂が均一
になされないような場合には、ランナー形成入子26を適
宜交換すればよい。例えば図3に示すように断面積が大
きな凹溝29a を有するランナー形成入子26にすれば、樹
脂がよく流れるようになり、対応するキャビティ21に樹
脂が充填されやすくなる。一方、図4に示すように断面
積が小さな凹溝29b を有するランナー形成入子26にすれ
ば、樹脂の流れに対する抵抗がより大きくなり、対応す
るキャビティ21に樹脂が充填されにくくなる。こうし
て、各キャビティ21のバランスをとることができ、各キ
ャビティ21での樹脂の充填を均一なものとできる。しか
も、1つのランナー形成入子26は、最終分岐路である2
次ランナー24b を形成するものであり、それぞれ1つの
キャビティ21に対応しているので、1つ1つのキャビテ
ィ21毎に調整が行え、各キャビティ21間のバランスを確
実にとれる。
になされないような場合には、ランナー形成入子26を適
宜交換すればよい。例えば図3に示すように断面積が大
きな凹溝29a を有するランナー形成入子26にすれば、樹
脂がよく流れるようになり、対応するキャビティ21に樹
脂が充填されやすくなる。一方、図4に示すように断面
積が小さな凹溝29b を有するランナー形成入子26にすれ
ば、樹脂の流れに対する抵抗がより大きくなり、対応す
るキャビティ21に樹脂が充填されにくくなる。こうし
て、各キャビティ21のバランスをとることができ、各キ
ャビティ21での樹脂の充填を均一なものとできる。しか
も、1つのランナー形成入子26は、最終分岐路である2
次ランナー24b を形成するものであり、それぞれ1つの
キャビティ21に対応しているので、1つ1つのキャビテ
ィ21毎に調整が行え、各キャビティ21間のバランスを確
実にとれる。
【0018】このような各キャビティ21間のバランスの
調整に際しては、キャビティ21およびゲート25を有する
キャビティ部材15はそのままで交換する必要はない。す
なわち、ゲート25の大きさも一定のままである。キャビ
ティ21およびゲート25は、加工上高精度が要求されるも
のであり、また、特に本実施例の金型ではゲートカット
ピン32があることもあり、キャビティ部材15がそのまま
でよいことは、金型製作上有利である。ランナー24は、
それほど高精度は要求されない。また、ランナー形成入
子26は、パーティングライン面PL側から着脱できるの
で、金型を分解することなく、単に型開した状態で、容
易に交換ができる。こうして、各キャビティ21間のバラ
ンスの調整を少ない工数で、低コストでできる。
調整に際しては、キャビティ21およびゲート25を有する
キャビティ部材15はそのままで交換する必要はない。す
なわち、ゲート25の大きさも一定のままである。キャビ
ティ21およびゲート25は、加工上高精度が要求されるも
のであり、また、特に本実施例の金型ではゲートカット
ピン32があることもあり、キャビティ部材15がそのまま
でよいことは、金型製作上有利である。ランナー24は、
それほど高精度は要求されない。また、ランナー形成入
子26は、パーティングライン面PL側から着脱できるの
で、金型を分解することなく、単に型開した状態で、容
易に交換ができる。こうして、各キャビティ21間のバラ
ンスの調整を少ない工数で、低コストでできる。
【0019】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、全てのキャビティ21に対してランナー
形成入子26を設けたが、図6に示すように、特に充填の
不均一性を生じやすい特定のキャビティ21に対してのみ
ランナー形成入子26を設けてもよい。また、前記実施例
では、ランナー24の最終分岐路である2次ランナー24b
に対してランナー形成入子26を設けたが、例えば1次ラ
ンナーの同じ端部側にある両キャビティが充填性につい
て同じ傾向を示すような場合には、1次ランナーに対し
てランナー形成入子を設けてもよい。さらに、前記実施
例では、固定型11にランナー形成入子26を設けたが、可
動型の方にランナー形成入子を設けてもよく、また、固
定型および可動型の両方に設けてもよい。また、ランナ
ー形成入子の凹溝を含めてランナーの断面形状は、前記
実施例のような半円形状に限らず、円形状、台形状な
ど、各種のものが可能である。さらに、前記実施例の金
型は、取り数が4であったが、それ以外の取り数であっ
てもよい。したがって、ランナーの分岐構造も、前記実
施例のものに限らない。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、全てのキャビティ21に対してランナー
形成入子26を設けたが、図6に示すように、特に充填の
不均一性を生じやすい特定のキャビティ21に対してのみ
ランナー形成入子26を設けてもよい。また、前記実施例
では、ランナー24の最終分岐路である2次ランナー24b
に対してランナー形成入子26を設けたが、例えば1次ラ
ンナーの同じ端部側にある両キャビティが充填性につい
て同じ傾向を示すような場合には、1次ランナーに対し
てランナー形成入子を設けてもよい。さらに、前記実施
例では、固定型11にランナー形成入子26を設けたが、可
動型の方にランナー形成入子を設けてもよく、また、固
定型および可動型の両方に設けてもよい。また、ランナ
ー形成入子の凹溝を含めてランナーの断面形状は、前記
実施例のような半円形状に限らず、円形状、台形状な
ど、各種のものが可能である。さらに、前記実施例の金
型は、取り数が4であったが、それ以外の取り数であっ
てもよい。したがって、ランナーの分岐構造も、前記実
施例のものに限らない。
【0020】さらに、前記実施例の金型は、MDのシャ
ッター1を成形するものであったが、もちろんそれに限
るものではなく、種々の製品を成形する種々の金型に本
発明を適用できる。
ッター1を成形するものであったが、もちろんそれに限
るものではなく、種々の製品を成形する種々の金型に本
発明を適用できる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数の型体間
に、複数のキャビティとランナーとを形成する複数個取
り金型において、ゲートおよびキャビティの外側に位置
して、複数の型体の分割面側で型体に対し着脱可能なラ
ンナー形成入子によりランナーの一部を形成したので、
ランナー形成入子を交換してランナーの断面積などを調
整することにより、各キャビティ間のバランスの調整を
容易かつ低コストでできる。
に、複数のキャビティとランナーとを形成する複数個取
り金型において、ゲートおよびキャビティの外側に位置
して、複数の型体の分割面側で型体に対し着脱可能なラ
ンナー形成入子によりランナーの一部を形成したので、
ランナー形成入子を交換してランナーの断面積などを調
整することにより、各キャビティ間のバランスの調整を
容易かつ低コストでできる。
【0022】請求項2の発明によれば、ランナー形成入
子はランナーの最終分岐路に設け、1つのランナー形成
入子を1つのキャビティにのみ対応させたので、1つ1
つのキャビティ毎に調整ができ、各キャビティ間のバラ
ンスを確実にとれる。
子はランナーの最終分岐路に設け、1つのランナー形成
入子を1つのキャビティにのみ対応させたので、1つ1
つのキャビティ毎に調整ができ、各キャビティ間のバラ
ンスを確実にとれる。
【図1】本発明の複数個取り金型の一実施例を示す固定
型のパーティングライン面の平面図である。
型のパーティングライン面の平面図である。
【図2】同上一部の断面図である。
【図3】同上ランナー形成入子の一例を示し、(a)は
縦断面図、(b)は横断面図である。
縦断面図、(b)は横断面図である。
【図4】同上ランナー形成入子の他の例を示し、(a)
は縦断面図、(b)は横断面図である。
は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図5】同上成形される製品の斜視図である。
【図6】本発明の複数個取り金型の他の実施例を示す固
定型のパーティングライン面の平面図である。
定型のパーティングライン面の平面図である。
11 固定型(型体) 12 可動型(型体) 21 キャビティ 23 スプルー 24 ランナー 24b 2次ランナー(ランナーの最終分岐路) 25 サイドゲート(ゲート) 26 ランナー形成入子
Claims (2)
- 【請求項1】 相互に開閉自在の複数の型体間に、複数
のキャビティと、ある型体に設けられたスプルーを前記
各キャビティへ分岐させるランナーとを形成する複数個
取り金型において、前記ランナーからキャビティへのゲ
ートおよびキャビティの外側に位置して、前記複数の型
体の分割面側で型体に対し着脱可能なランナー形成入子
により前記ランナーの一部を形成したことを特徴とする
複数個取り金型。 - 【請求項2】 前記ランナー形成入子はランナーの最終
分岐路に設け、1つのランナー形成入子を1つのキャビ
ティにのみ対応させたことを特徴とする請求項1記載の
複数個取り金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1858894A JPH07223242A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 複数個取り金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1858894A JPH07223242A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 複数個取り金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223242A true JPH07223242A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11975799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1858894A Withdrawn JPH07223242A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 複数個取り金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07223242A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9604398B2 (en) | 2012-11-08 | 2017-03-28 | Imflux Inc | Injection mold with fail safe pressure mechanism |
US9610721B2 (en) | 2012-11-21 | 2017-04-04 | Imflux Inc | Reduced size runner for an injection mold system |
US9707709B2 (en) | 2011-05-20 | 2017-07-18 | Imflux Inc | Method for injection molding at low, substantially constant pressure |
US10076861B2 (en) | 2011-05-20 | 2018-09-18 | Imflux Inc | Apparatus for injection molding at low constant pressure |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP1858894A patent/JPH07223242A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |