JP3339711B2 - 樹脂封止金型のガス抜き機構 - Google Patents

樹脂封止金型のガス抜き機構

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂封止金型のガス抜
き機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体チップを樹脂封止する樹脂
封止金型において、キャビティ内のガスを抜くための排
気口(エアベント)は、金型の上下の分割面(パーティ
ング面)に設けられていた。すなわち、このエアベント
は、樹脂封止金型において、半導体チップ平面に対して
水平方向で、パッケージ厚み方向の略中央でパッケージ
の側面に接する位置に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
ように、半導体装置等のパッケージが薄くなり、パッケ
ージの全厚みに対するチップ及び放熱板の厚みの占める
比率が高まると、従来のエアベントではキャビティ内の
ガスを好適に排気することが難しくなる。その状況を図
7及び図8と共に説明する。図7に示すように、キャビ
ティ60内の中央部にチップが位置され、ゲート61に
対向する位置にエアベント62が設けられている場合
は、先ず溶融樹脂の流動抵抗の小さい両側部から、図7
(A)、図7(B)に示すように樹脂が回り込んで、エ
アベント62を塞ぐ。これにより、図7(C)に示すよ
うに、半導体チップ平面の中央部63にガスが排気され
ずに残留し、次に図7(D)に示すようにその残留ガス
が樹脂封止の圧力(最終圧)によって圧縮された状態と
なる。
【0004】図8はQFP(クワッド・フラット・パッ
ケージ)型の半導体装置の樹脂モールドの状況を示す。
このキャビティ70では一つのゲート71に対して三方
向にエアベントが形成されているが、図7の場合と同様
に先ず溶融樹脂の流動抵抗の小さい外周部から、溶融樹
脂が回り込んでエアベント72を塞ぐ(図8(A)、図
9(B))。次に、半導体チップ平面の中央部73にガ
スが残留し、圧縮された状態となる(図8(C)、図8
(D))。このことは、最近の薄型パッケージにおい
て、半導体チップの上下面と金型キャビティ内面との間
隙が極めて狭くなり、その部分では溶融樹脂の流動抵抗
が極端に高くなることから顕著になってきており、成形
条件だけでは対処できない状況となっている。また、半
導体チップや放熱板等の挿入物の表面における樹脂の流
動抵抗が高い場合、半導体チップの平面が大型化した場
合にも、上記と同様にその挿入物の中央部付近にガスが
閉じ込められ易くなる。
【0005】上記のようにガスが閉じ込められ、キャビ
ティ内に残留するとパッケージに未充填部が残ったり、
ガスを包み込んだ状態となり、一括ハンダ実装時に破裂
する場合や、経時変化により破壊することがある。ま
た、気孔のある低密度パッケージが成形されたり、ボイ
ドの発生原因となるなどの欠陥が発生する。
【0006】そこで、本発明の目的は、半導体装置の薄
型パッケージ等についても、樹脂封止の際にキャビティ
内に残留するガスを好適に逃がし、樹脂封止成形を好適
に行うことができる樹脂封止金型のガス抜き機構を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。上下金型インサートに
よりリードフレームがクランプされて形成されるキャビ
ティ内に、前記リードフレームに搭載された半導体チッ
プが収容されたまま封止樹脂が圧送りされる樹脂封止金
型に前記キャビティ内からガスを抜く機構を備えた樹脂
封止金型のガス抜き機構において、前記半導体チップの
平面に対向する金型インサートの部位にキャビティと大
気とが連通可能な貫通孔が設けられ、該貫通孔にピン先
端部がキャビティ内面と面一に保持されるようガス抜き
ピンがピン後端部側を常時付勢されて嵌め込まれている
ことを特徴とする。
【0008】
【0009】上記樹脂封止金型のガス抜き機構によれ
ば、半導体チップの平面に対向する金型インサートの部
位にキャビティと大気とが連通可能な貫通孔が設けら
れ、該貫通孔にピン先端部がキャビティ内面と面一に保
持されるようガス抜きピンがピン後端部を常時付勢され
て嵌め込まれているので、ガス抜きピンをキャビティ内
に突き出させることにより貫通孔が開放され、キャビテ
ィ内の中央部に残留するガスを大気中へ逃がすことがで
きる。 また、ガス抜きピンは、ピン先端部がキャビティ
内面と面一に保持されて貫通孔に嵌め込まれているの
で、ガス抜きピンの先端面をキャビティ内面と一致させ
たまま封止樹脂に樹脂圧を加えながら樹脂封止すること
ができる。
【0010】また、ガス抜きピンは、エジェクタピンの
突き出し動作に遅れてピン先端部をキャビティ内へ突き
出すようになっているため成形品に与える影響は皆無で
あり、キャビティ内へ封止樹脂を充填する際にガス抜き
ピンが封止樹脂に接触して樹脂汚れするおそれも殆どな
い。しかもガス向きピンは離型動作に連繋して往復動す
るように構成されているので独自の駆動機構が不要であ
り金型構造が簡略化できる。従って、簡易なガス抜き機
構によりキャビティ中央部付近に残留し易いガスを貫通
孔より確実に逃がすことができる。 また、エジェクタピ
ンは、キャビティ内に収容された半導体チップの平面に
対向しない金型インサートの部位に設けられた貫通孔に
嵌め込まれていることにより、半導体チップに損傷を与
えることがなく離型が行える。
【0011】また、上下金型インサートによりリードフ
レームがクランプされて形成されるキャビティ内に、前
記リードフレームに搭載された半導体チップが収容され
たまま封止樹脂が圧送りされる樹脂封止金型に前記キャ
ビティ内からガスを抜く機構を備えた樹脂封止金型のガ
ス抜き機構において、前記半導体チップの平面に対向す
る金型インサートの部位に大気と連通可能に形成された
貫通孔に、先端部にガス溜部が形成されたピン状部材が
嵌入されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記樹脂封止金型のガス抜き機構によれば、半
導体チップの平面に対向する金型インサートの部位にキ
ャビティと大気とが連通可能な貫通孔が設けられ、該貫
通孔にピン先端部がキャビティ内面と面一に保持される
ようガス抜きピンがピン後端部側を常時付勢されて嵌め
込まれているので、例えば樹脂封止後の成形品を前記キ
ャビティから離型する動作に遅れて前記ガス抜きピンを
キャビティ内に突き出させると前記貫通孔が開放され
て、キャビティ内に溜まったガスが貫通孔とガス抜きピ
ンとの隙間を通じて大気中へ排出される。
【0013】また、気孔性のある金属により形成された
ピン状部材によれば、キャビティ内のガスを積極的に排
出できる。さらに、ピン状部材にガスが溜まる部分を積
極的に設けることによっても、樹脂封止成形に悪影響が
ないように、キャビティ内に残留するガスを好適に逃が
すことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる樹脂封止
金型のガス抜き機構の一実施例を示す断面図、図2はガ
ス抜きピンの設置状態を示す断面図、図3は金型のイン
サートの表面においてガス抜きピンとエジャクタピンと
の位置関係を示す平面図である。図1の実施例はトラン
スファモールド金型の要部を示しており、10は上型イ
ンサートであり、12は下型インサートである。この上
下の金型インサートによってキャビティ14が形成され
ており、このキャビティ14内にリードフレーム16に
搭載された半導体チップ18が位置される。そして、ポ
ット内の溶融樹脂が、プランジャによってゲート20を
介してキャビティ16内に押し込まれて、樹脂封止半導
体装置が成形されるのである。
【0015】22は貫通孔であり、上記キャビティ16
内に位置された半導体チップ18の平面の表裏両面に対
向する上下各々の金型インサート10、12の部位に大
気と連通するよう設けられている。そして、この貫通孔
22との間に微小な隙間を形成するよう該貫通孔22よ
りも外形の小さいガス抜きピン24が嵌入されている。
なお、この貫通孔22とガス抜きピン24とのクリアラ
ンスは、高圧空気が流通するのであるから、該貫通孔を
ガス抜きピンが自由に摺動できる程度に僅かなもので十
分である。また、上記ガス抜きピン24が嵌入された貫
通孔22は、図3に示すように、ガスが残留し易いキャ
ビティ面の略中央部に対応する金型インサートの部位に
設けられており、これにより、貫通孔22とガス抜きピ
ン24との僅かなクリアランスを通過して残留空気が好
適に排出されるのである。
【0016】このガス抜きピン24の中途部には鍔部2
6が設けられており、この鍔部26が上下の金型インサ
ート10、12を保持する各チェイス28、29に設け
られたチェイスの貫通孔30内に位置されている。そし
て、ガス抜きピン24の先端面が、キャビティ16の内
面と同一面となり、該ガス抜きピン24がチェイス2
8、29から抜け出ることを規制するように、カバープ
レート32がガス抜きピンの鍔部26に当接するべく各
チェイス28、29の外面に固定されている。図2に、
カバープレート32がボルト35によってチェイス28
に好適に固定された状態を示す。なお、図2は、図1の
実施例のA−A断面の一部を示す断面図である。また、
このカバープレート32に貫通されたカバープレートの
貫通孔33にガス抜きピン24の後部が挿嵌された状態
となっており、常時は、スプリング40の付勢力によっ
てガス抜きピン24の後端部が該カバープレート32の
外面から突出している。
【0017】このため、上下の金型が相対的に開いた
際、樹脂封止された半導体装置をキャビティ16から離
型するエジェクタピン34の動作に伴って、ガス抜きピ
ン24が、該エジェクタピン34の動作よりも僅かに遅
れてキャビティ16内に突き出す。つまり、エジェクタ
ピン34をリテーナプレート38と共に保持・押圧する
エジェクタピンプレート36が、ガス抜きピン24の後
端面に当接され、その押圧力によって、該ガス抜きピン
24がスプリング40の付勢力に抗して押圧され、その
先端部がキャビティ16内に突出される。このとき、ガ
ス抜きピン24の後端面とエジェクタピンプレート36
との間に隙間があるため、ガス抜きピン24は、エジェ
クタピン34よりも、僅かに遅れて作動する。これによ
り、ガス抜きピン24の動作によりパッケージに対して
衝撃的な押圧力を与えることがなく、半導体チップ18
を損傷する恐れもない。なお、上記エジェクタピン34
は、半導体チップ18を損傷しないように、キャビティ
内に位置された半導体チップ18の平面に対向しない金
型インサート10、12の部位に設けられた貫通孔に嵌
入されている。
【0018】また、エジェクタピン34が金型内に引き
込む際には、その動作に伴ってガス抜きピン24も金型
内に引き込むように作動する。このガス抜きピン24の
往復動によって、ガス抜きピン24の周囲と貫通孔22
との隙間に流れ込んだ樹脂を排除して、次の樹脂封止の
ためにガス抜き機構を、もとの状態へ好適に復帰させる
ことができる。なお、このガス抜きピン24は、樹脂成
形されたパッケージが金型から離型される際に、その中
央で管理範囲以上に撓んだ時だけ、エジェクト力を作用
させ、パッケージの異常な撓みを防止させるという機能
も合わせ持っている。
【0019】さらに、パッケージの表面に、ごく僅かな
痕跡のみしか残さないように、該ガス抜きピン24の先
端面が、キャビティ内面と同一面になるように位置させ
ている。ところで、上記のガス抜きピン24と同様に、
金型インサートの貫通孔に摺動可能に嵌入されたエジェ
クタピン34は、図1に示すように、樹脂モールド時に
その先端を僅かに(0.1mm程度)キャビティ内面か
ら突出させているため、パッケージ表面には、その痕跡
が段差状になって残る。その理由は、エジェクタピン3
4の先端面をキャビティ内面と同一面になるように精度
良くすることが困難であり、パッケージの外表面に凸部
を発生させることは、実装時等において望ましくないた
めである。すなわち、エジェクタピン34では、嵌合取
り付け穴の深さ及びエジェクタピンプレート36とチェ
イス28との間隔を正確に規定することは難しい。ま
た、エジェクタピン34がリテーナプレート38及びエ
ジェクタピンプレート36からなるエジェクタピン34
の保持部と、該保持部とは温度設定の異なるチェイス2
8及び金型インサート10とに亘って配設されている。
これにより、エジェクタピン34に温度分布の偏りがで
き、該エジェクタピン34に歪みが発生する。さらに、
エジェクタピン34はエジェクト用ロッド(不図示)に
よる撓みの影響を受け変形する。このため、エジェクタ
ピン34の先端面をキャビティ内面と同一とすることが
困難であり、キャビティ内側に突出させざるを得なかっ
たのである。
【0020】これに対して、本発明にかかるガス抜きピ
ン24は、チェイス28、30に貫通した貫通孔22に
ガス抜きピン24の鍔部26が嵌入され、カバープレー
ト32によりその位置が規制される。このため、ガス抜
きピン24の先端面がキャビティ内面と同一面になるよ
うにするには、金型インサート10、12とチェイス2
8、29の厚さと、ガス抜きピン24の寸法を合致させ
れば良く、ガス抜きピン24の先端面と、キャビティ内
面とを精度良く容易に同一面に位置させることができ
る。これにより、かかるガス抜きピン24構造によれ
ば、5ミクロン以内の精度でピン先端面をキャビティ内
面と一致させることができ、パッケージの表面上にごく
僅かなスジが付く程度ですみ、しかもその精度が低劣化
することがない。
【0021】図4は本発明の他の実施例を示す説明図で
あり、キャビティ16内に位置された半導体チップ18
の平面に対向する金型インサート10の部位に大気と連
通するよう設けられた貫通孔22に、気孔性金属により
成形されたピン状部材42が嵌入されている。これによ
り、半導体チップ18の中央部に対応する位置に追いつ
められ残留したガスを好適に排出することができる。ま
た、排出装置45を設け積極的に排出することも可能で
ある。なお、気孔性金属に進入、付着した樹脂はエアの
逆噴射、或いはブラッシング等によってクリーニングす
ることが可能である。
【0022】また、図5(A)に示すように、積極的に
ガス溜部52を設けたピン状部材50を上型のキャビテ
ィ16中央に対応する金型インサートの貫通孔に往復動
可能に嵌入し、図5(B)に示すように該ピン状部材5
0を樹脂充填の最終工程で引き上げるようにしてもよ
い。これにより、残留ガスはピン状部材50の先端部に
凹状に形成されたガス溜部52の中に確実に封じ込めら
れ、パッケージ形状としてもパッケージ表面よりは突出
することがなく、樹脂封止された半導体チップ18に押
圧力を負荷して損傷を与えることもない。
【0023】さらに、図6(A)に示すように、従来、
エジェクトピンによる縦バリは厳禁とされているが、こ
れを利用しても良い。すなわち、ピン状部材54の先端
部を貫通孔22よりも小径に設定した段付き部56と
し、該段付き部56と貫通孔22との間にガスを積極的
に誘導することで、樹脂成形を好適に行う。この際に、
チップ平面と垂直方向に縦バリが発生するが、これは、
成形物を金型取り出し後、別の工程のおいて不要部とし
て容易に除去できる。また、ピン状部材54を上下動可
能に設け、図6(B)に示すように成形物を離型する際
に、該ピン状部材54を突き出すようにすれば、貫通孔
22に残った残留樹脂を好適に掻きだすことができ、金
型インサート10の貫通孔22にレジンが残留し、ピン
状部材54が作動不良となる恐れもない。
【0024】なお、以上の実施例のガス抜き機構は、必
要に応じて上下の金型の両方、或いは一方のみに設定す
れば良いのは勿論である。例えば、上記図1に示した実
施例の場合はチップ全体を封止するため、上下の金型の
両側にガス抜き機構を設けたが、図4〜6に示した実施
例においては、チップの片面が露出されるタイプである
ので、上型のみにガス抜き機構が配設されているのであ
る。また、以上の実施例のガス抜き機構において、特に
図1に示すような実施例の場合、貫通孔22とガス抜き
ピン24とのクリアランスは、ガスは排出されるが樹脂
は進入しない程度に設定されているため、ガスの排出量
は限定される。このため、本発明によるガス抜き機構
は、図7または図8に記載したような従来のサイドベン
トと併用して使用してもよいのは勿論である。以上、本
発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明
はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を
逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのは勿
論のことである。
【0025】
【発明の効果】本発明の樹脂封止金型のガス抜き機構に
よれば、半導体装置の薄型パッケージ等についても、樹
脂封止の際にキャビティ内に残留するガスを好適に逃が
し、樹脂封止成形を好適に行うことができるという著効
を奏する。これにより、半導体チップ面積の占有率が高
いパッケージ、テープキャリア式等の超薄型パッケー
ジ、放熱板を有するパッケージ等にかかる樹脂封止成形
の可能範囲を飛躍的に拡大することができるという著効
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる樹脂封止金型のガス抜き機構の
一実施例を示す断面図。
【図2】図1のガス抜きピンの設置状態を示す断面図。
【図3】図1の金型インサートの表面を示す平面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図5】本発明の他の実施例を説明する説明図。
【図6】本発明の他の実施例を説明する説明図。
【図7】従来の半導体チップの樹脂封止状況を説明する
説明図。
【図8】従来のQFPにかかる半導体チップの樹脂封止
状況を説明する説明図。
【符号の説明】
10 上型インサート 12 下型インサート 14 キャビティ 16 リードフレーム 18 半導体チップ 20 ゲート 22 貫通孔 24 ガス抜きピン 26 鍔部 28 上型チェイス 29 下型チェイス 30 チェイスの貫通孔 32 カバープレート 34 エジェクタピン 36 エジェクタピンプレート 38 リテーナプレート 40 スプリング 42 ピン状部材 50 ピン状部材 52 ガス溜部 54 ピン状部材 56 段付き部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 105:20 B29K 105:20 B29L 31:34 B29L 31:34 (56)参考文献 特開 平4−371819(JP,A) 特開 昭64−2329(JP,A) 特開 昭63−45040(JP,A) 実開 平1−113333(JP,U) 実開 昭63−167732(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 45/00 - 45/84

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下金型インサートによりリードフレー
    ムがクランプされて形成されるキャビティ内に、前記リ
    ードフレームに搭載された半導体チップが収容されたま
    ま封止樹脂が圧送りされる樹脂封止金型に前記キャビテ
    ィ内からガスを抜く機構を備えた樹脂封止金型のガス抜
    き機構において、前記半導体チップの平面に対向する金型インサートの部
    位にキャビティと大気とが連通可能な貫通孔が設けら
    れ、該貫通孔にピン先端部がキャビティ内面と面一に保
    持されるようガス抜きピンがピン後端部側を常時付勢さ
    れて嵌め込まれている ことを特徴とする樹脂封止金型の
    ガス抜き機構。
  2. 【請求項2】 樹脂封止後の成形品を前記キャビティか
    ら離型する動作に伴って前記ガス抜きピンをキャビティ
    内に突き出させて前記貫通孔が開放されることを特徴と
    する請求項1記載の樹脂封止金型のガス抜き機構。
  3. 【請求項3】 前記ガス抜きピンは上下金型チェイスに
    嵌め込まれており、エジェクタピンの突き出し動作に遅
    れてエジェクタピンプレートが前記ガス抜きピンの後端
    部を押動することにより、ピン先端部をキャビティ内に
    突き出させて前記貫通孔が開放されることを特徴とする
    請求項2記載の樹脂封止金型のガス抜き機構。
  4. 【請求項4】 前記エジェクタピンは、キャビティ内に
    収容された半導体チップの平面に対向しない金型インサ
    ートの部位に設けられた貫通孔に嵌め込まれていること
    を特徴とする請求項3記載の樹脂封止金型のガス抜き機
    構。
  5. 【請求項5】 上下金型インサートによりリードフレー
    ムがクランプされて形成されるキャビティ内に、前記リ
    ードフレームに搭載された半導体チップが収容されたま
    ま封止樹脂が圧送りされる樹脂封止金型に前記キャビテ
    ィ内からガスを抜く機構を備えた樹脂封止金型のガス抜
    き機構において、前記半導体チップの平面に対向する金型インサートの部
    位に大気と連通可能に形成された貫通孔に、先端部にガ
    ス溜部が形成されたピン状部材が嵌入されている ことを
    特徴とする樹脂封止金型のガス抜き機構。
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JP7230681B2 (ja) * 2019-05-20 2023-03-01 中西金属工業株式会社 センサホルダ部を有する保護カバー、及び前記保護カバーを備えた軸受装置、並びにセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法

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