JP4891190B2 - コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースに関し、詳しくは、ケース本体における側壁の開口部に、端子金具を包んだ状態で樹脂製のコネクタ部がインサート成形されてなるコネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法に関する。
図6は、このようなコネクタ部付きの回路基板搭載用ケース(以下、コネクタ部付きケース又は単にケースともいう)1の一例を示した概略構成斜視図であり、図7は、その説明用断面図である。このケース1は、図示上方を開放する直方体トレイ形状の金属製のケース本体2と、その底板3の周囲の側壁5に設けられた開口部7に一体的に形成された樹脂製のコネクタ部11とからなっている。そして、そのコネクタ部11には、端子金具21の一部が包まれて、ケース本体2の内外にその各端部が突出(露出)したものとされており、ケース1内に搭載される回路基板31とケース1内に突出する端子金具21の端部21bとが接続されるように構成されている。このようなケース1は、ケース本体2と端子金具21とをインサート品として成形型内に位置決め装填(配置)して、そのコネクタ部11に対応するキャビティ(空間)内に樹脂を注入(充填)する射出成形によって製造される(特許文献1)。なお、図6、7に示したケース1では、その側壁5の開口部7は上から切欠き状に形成されたものを例示するが、これは独立穴形状のものであっても同様にして製造される。なお、図6、7に示したケース1では、説明用に一方(図左)の開口部7にのみコネクタ部11が形成されている状態を示している。
このようなケース1において、コネクタ部11をインサート成形する場合には、コネクタ部11のケース1における外側(のアンダーカット部)を除き、基本的には、ケース本体2を図示の上下に、底板3を挟み付ける形で閉じ合う、2つの成形型(金型)を用いることになる。すなわち、コネクタ部11の外側のアンダーカット部を形成するコアを除けば、図8に示したように、ケース本体2の内面に嵌合して、その内面側におけるコネクタ部形成部を有する凸型101と、そのケース本体2の外面に嵌合して、その外面におけるコネクタ部形成部を有する凹型201とを用い、この2つの凸型101、凹型201(成形型101,201ともいう)内に端子金具21を配置した状態で、ケース本体2をその底板3を挟む方向に型閉じし、内部に形成されたコネクタ部用のキャビティK内に樹脂を注入することになる。なお、本図では凸型101を下にして示している。したがって、このような形成においては、図8に示したように、底板3が凸型101の頂面103に当接し、側壁5の底板3から離間する方の端縁部5bが、凸型101の型閉じ面である肩面107に当接して支持される。図では、コネクタ部11の底板3から離間する方の端面11bが、この端面11bに対応する肩面部分のみ、隆起状をなしている。これは、図6、図7に示したケース1では、そのコネクタ部11の端面11bが、側壁5の端縁部5bより引き下がっているため、凸型101の肩面107はこの高低に倣ったものとされている。
ところで、上記した金属製のケース本体2は、ダイキャスト等による鋳造や、板材からプレス成形により製造されるのが普通であり、通常は、機械加工されることなく、そのままの部品がインサート品として供給される。このようにして製造されるケース本体2は、必然的にその寸法精度は低く(寸法バラツキが大きく)、したがって、その全体や各部には比較的大きな寸法公差(許容誤差)が与えられて製造される。具体的には、最低でも、0.1mm単位の大きな寸法公差が与えられるのが普通である。一方、上記した成形型(凸型、凹型)の成形面側に与えられる寸法公差は、ケース本体2のそれに比べると極めて小さく、したがって、成形型はその設計寸法(基準寸法)通りであるとみてよい。
特開平10−74560号公報
このように、ケース本体2に与えられる寸法公差は、成形型に与えられる寸法公差に比べると極めて大きい。したがって、インサート品として供給されたケース本体2のうち、例えば、その深さすなわち側壁5の高さが、設計基準寸法より大きい(ケースの深さが深い)と、これを型閉じするときは次のようである。すなわち、図9に示したように、このようなケース本体2の内面を凸型101に嵌合すると、その側壁5における底板3から離間する方向の端縁部5bのみが凸型101の肩面107にて支持されることになる。したがって、この状態では、ケース本体2の底板3と凸型101の頂面103との間には、その寸法差分の微小な空隙(隙間)G1が発生する。このため、この状態において、凹型201が型閉じされる時には、図10に示したように、その空隙G1のあった分、ケース本体2の底板3が潰れるように変形するか、その本体2の側壁5の高さを低くするように潰され、或いは座屈するように変形する。なお、理解を容易にするため、図はいずれも単純化して誇張して図示したものとしている。
逆に、インサート品として供給されたケース本体2のうち、その側壁5の高さが、設計基準寸法より小さい(ケースの深さが浅い)場合には、このケース本体2の内面を凸型101に嵌合すると、その底板3において凸型101の頂面103にて支持されることになり、ケース本体2の側壁5における底板3から離間する方向の端縁部5bと、凸型101の肩面107との間にはその寸法差分の空隙(隙間)G2が発生することになる。したがって、このような状態において、凹型201が型閉じされて、内部に形成されたキャビティK内に溶融樹脂を注入して、コネクタ部11を射出成形する場合には、その空隙G2の存在により、コネクタ部11に近接した側壁5の部位やコネクタ部11の近傍には樹脂が流れ出て、はみ出してしまうことになり、本来、存在すべきでない部位に樹脂が付着した状態となる、といった問題が発生する。
こうした問題の解消のためには、ケース本体2に機械加工を施してその寸法精度を上げればよいわけであるが、そのようにすれば、ケースの製造コストの大幅アップを招いてしまう。こうしたことから、上記構成のコネクタ部付きのケースのように、ケース本体をインサート品として、成形型内に位置決め、装填して樹脂製のコネクタ部を形成する場合、従来は、コネクタ部付きのケースの製品合否の判断基準として、金型が損傷しない範囲において、ケース本体2の変形を許容するということで対応せざるを得ないのが実情であった。したがって、この種のコネクタ部付きのケースは、不可避的に発生するこのような変形があるものとなり、外観上の難点があるといった問題があった。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、ケース本体の側壁の開口部に、樹脂製のコネクタ部を一体的に成形してなるケースにおいて、その本体が、キャスティングやプレス成形により製造されたものであっても、機械加工をしてその寸法精度を上げるまでもなく、そのケース本体に、コネクタ部の成形時に潰され変形や、樹脂のはみ出しを発生させることのない、ケースの製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1記載の製法は、底板の周縁に立設された側壁を有するケース本体におけるその側壁に設けられた開口部に、端子金具の少なくとも一部を包んだ状態で樹脂製のコネクタ部が、ケース本体及び端子金具をインサート品として一体的に形成されてなる、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法であって、
そのケース本体の内面に嵌合する凸型と、そのケース本体の外面に嵌合する凹型との両成形型内に、前記ケース本体及び前記端子金具をインサート品として位置決め装填した状態で、両成形型が前記底板を挟む形で型閉じされ、
この型閉じ状態において両成形型内に形成された前記コネクタ部用のキャビティ内に樹脂を注入することにより、前記ケース本体における前記開口部にコネクタ部を一体的に形成することで、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースを製造する方法において、
前記凸型を、該凸型に前記ケース本体が嵌合させられた際に、前記側壁における前記底板から離間する方の端縁部が該凸型の肩面に当接して支持される一方、該凸型の頂面と前記底板との間に空隙が存在するように形成しておき、
しかも、前記肩面を形成している部位を、該凸型において、その凸型本体とは別部材からなる肩面用型部材として形成すると共に、この肩面用型部材を前記端縁部に押されて弾性体を介して沈み込み可能に設けたことを特徴とする。
請求項2記載の製法は、前記肩面用型部材が、前記ケース本体及び前記端子金具をインサート品として位置決め装填した状態で、両成形型が前記底板を挟む形で型閉じした際に、前記端縁部に押されて弾性体を介して沈み込み可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載のコネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法である。
請求項3記載の製法は、前記肩面用型部材の沈み込み量が、両成形型が型閉じされた際に、前記ケース本体の底板が前記凸型の頂面に当接可能に設定されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のコネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法である。
本発明に係る製法においては、凸型と凹型とが型閉じされると、凸型の頂面とケース本体の底板との間の空隙が小さくなるように、ケース本体が相対的に凸型側に押される。このとき、側壁の端縁部が当接している肩面を含む肩面用型部材が弾性体を介して沈み込むことができるため、その底板が潰れ変形を起こしたり、側壁が座屈するような変形を起こすことを防止できる。しかも、側壁の前記端縁部は、型閉じ後も肩面用型部材の肩面に、当接状態ないしは弾性的な圧接状態にて支持される。したがって、型閉じ後に形成されたコネクタ部形成用のキャビティに樹脂を注入したとしても、従来のように前記端縁部と凸型の肩面とに空隙ができる場合のような樹脂のはみ出しの発生を防止できる。
このように本発明の製法によれば、インサート品である本体の寸法精度を機械加工等により殊更向上させるまでもなく、ケース本体の変形のない、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースが得られる。したがって、本発明の製法によれば、コストの上昇を招くことなく、外観不良のない製品が得られる。
なお、本発明の製法では、前記凸型に前記ケース本体が嵌合させられた際に、前記側壁における前記底板から離間する方の端縁部が該凸型における肩面に当接して支持される一方、該凸型の頂面と前記底板との間に空隙が存在する設定となるように、その凸型を形成しておくことになる。したがって、ケース本体の寸法ばらつきを考慮し、側壁がその許容最小寸法の高さのものにおいて、その本体を凸型に嵌合した際に、このような設定となるようにすればよい。
他方、ケース本体の側壁高さの許容最大寸法のものにおいて、前記空隙は最大となるから、この最大寸法のケース本体を位置決め装填して、型閉じしたときにおいて、その空隙が0となるまで、肩面をなす肩面用型部材が、側壁の端縁部に押されて沈み込めるように、その肩面用型部材の沈み込み量(弾性体の圧縮変形量)が確保されるようにするとよい。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。ただし、製造されるケース1は、上記した図6、図7に示したものと同じであるため、その詳細な説明は省略する。なお、上記もしたように、そのケース本体2は、上方を開放する直方体トレイ形状を呈しており、例えば、アルミニウム若しくはマグネシウム、又はこれらの合金製で、プレス又はダイキャストにより製造されたものである。また、コネクタ部11の形成用の開口部7は、対向する側壁5に設けられているが、説明を簡略にするため、以下の説明では、その一方にコネクタ部11を成形するものとして説明する。なお、ケース本体2における側壁5の開放側に外向き突出状に設けられた耳片(フランジ部)9は、ケース1の取付け部である。また、図6、図7に示したケース本体2における側壁5の開口部7は、上から切欠き状に矩形状に形成されたものを例示するが、本発明におけるその開口部7は独立穴形状のものであってもよい。
まず、本例製法において使用する成形型装置について、図1に基づいて説明する。この成形型装置は、ケース本体2の内面に嵌合する凸型(金型)101と、ケース本体2の外面に嵌合する凹型(金型)201とを主体として構成されている。このうち凸型101は、本例では下型として、成形型装置における図示しない固定盤上に、上向きに凸となすように取り付けられ、凹型201が上型として成形型装置における図示しない可動盤に、下向きに凹となすように取り付けられている。なお、図7に示したケース1にあっては、端子金具21と底板3との空間部位Tがアンダーカット部位をなすことから、成形型のうちの凸型101には、この空間部位Tに対応するコア(芯型)が必要となり、またケース1外側のコネクタ部11の内面もアンダーカット部となるから、この部位にも対応するコアが必要となるが、これらは従来公知のコア(又は入れ子)を介在させることでよく、したがって、本発明の説明を簡易とするため、以下の説明ではコアについての説明は省略する。なお、その他の部位には、アンダーカットとなる部位はないものとする。また、図示はしないが、側壁には微小な抜き勾配が付与されているものとしても良い。
凸型101は、その略平坦な頂面103が、ケース本体2の底板3の内面に対応し、その凸型101の外周面105が、ケース本体2の側壁5の内面に対応、又はコネクタ部11に対応するケース本体2の内面側のキャビティを成形する面をなすところである。したがって、凸型101の外周面105と、頂面103のうち、図1左上部には、コネクタ部11に対応するキャビティを形成するため、凹部105bが設けられている。
そして、この凸型101にケース本体2の内面が嵌合するように、それを位置決め装填した際に、ケース本体2の側壁5のうち、底板3から離間する端縁部5bが当接すべき部位をなす、凸型101の肩面に対応する部位は、この凸型本体100とは別部材からなる肩面用型部材301が配置されている。そして、その上面がケース本体2の端縁部5bと接する肩面307をなしている。なお、この肩面307は、型閉じ面でもある。また、この肩面307のうち、コネクタ部11の、底板3から離間する方の端面11bに対応する肩面部分307は部分的に隆起状をなしている。
この肩面用型部材301は、平面視、凸型101の外周面105を包囲する枠形状(環状)を呈しており、その周方向の複数箇所で、例えば、コイルスプリング351によってその肩面307と反対側の面(図1下面)が支持され、弾性的に浮かされた状態にある。そして、この支持状態において、すなわち、コイルスプリング351の自由状態において、肩面用型部材301の肩面307と凸型101の頂面103との寸法H1は、ケース本体2を凸型101に嵌合して、その側壁5の端縁部5bを肩面307に当接させたときにおいて、その底板3の内面と、凸型101の頂面103との間には、常に、空隙Gがあるように設定されている。この空隙Gについては、側壁5の高さH2が許容最小寸法のケース本体2を凸型101に嵌合したときにおいても存在するように、肩面307と凸型101の頂面103との寸法H1が設定されている。これより理解されるが、空隙Gは、ケース本体2の側壁5の高さH2のバラツキに対応して微妙に異なることになる。
また、コイルスプリング351は、側壁5の高さH2が許容最大寸法のケース本体2を凸型101に嵌合した状態において、凸型101と凹型201とが所定の型閉じをできるまで、肩面用型部材301が沈み込めるように、その圧縮変形量のあるものが使用されている。すなわち、側壁5の高さH2が許容最大寸法のケース本体2を凸型101に嵌合した状態において、両成形型101,201が型閉じされたとき、ケース本体2の底板3に、凸型101における頂面103と、凹型201における底面203とが接する(又は圧接)状態となるまで、肩面用型部材301が沈み込める変形量を有するコイルスプリング351が使用されている。
一方、凹型201は、ケース本体2の底板3と側壁5の外面に嵌合するように形成されており、その構造については、従来のものと同じである。そして、その略平坦な底面203が、ケース本体2の底板3の外面に対応し、その凹型201の内周面205が、ケース本体2の側壁5の外面に対応、又はコネクタ部11に対応するケース本体2の外面側のキャビティを成形する面をなすところである。したがって、凹型201の内周面205と、底面203のうち、図1左上部には、コネクタ部11に対応するキャビティを形成するため、凹部205bが設けられている。また、ケース本体2の耳片9に対応する部位には、それに対応する凹部209が設けられている。こうして、許容範囲内の寸法に形成されたケース本体2を凸型101に被せるようにして、位置決め装填し、その上に、凹型201を被せるようにして型閉じすると、肩面用型部材301がケース本体2の端縁部5bに押されてコイルスプリング351を圧縮して沈み込み、底板3は、凸型101の頂面103と、凹型201における底面203とで挟み付けられるように構成されている。なお、このときは、肩面用型部材301のなす肩面307と、凹型201の型閉じ面207とが互いに閉じ合う形となる。
しかして、このような成形型装置によって、ケース1を製造するには、型開きしている状態において凸型101に、ケース本体2の内面を嵌合して、位置決め装填する。このとき、ケース本体2の側壁5の端縁部5bは、コイルスプリング351により弾性的に浮かされ支持された状態にある肩面用型部材301の肩面307に当接し、底板3の内面と凸型101の頂面103との間には空隙Gが存在する(図2参照)。なお、このケース本体2の装填の前には、図示はしないが、インサート品である端子金具も凸型101に位置決め装填し、さらに、端子金具と底板3との間のアンダーカット部位に対応する部位にはコア(又は入れ子)が装填される。
次に、凹型201を、その底面203がケース本体2の外面に嵌合するように凸型101に型閉じする。この型閉じ過程、すなわち凹型201を下動すると、まず、図3に示したように、その凹型201の底面203がケース本体2の底板3のケース外側面に当接するが、さらにその下動が続くと、肩面用型部材301は、ケース本体2の側壁5の端縁部5bに押されて、コイルスプリング351を圧縮して沈み込み、図4に示したように、底板3が、その凹型201の底面203と、凸型101の頂面103とで挟み付けられるようになる。かくして、型閉じが終了すると、両成形型101,201の間には、コネクタ部11形成用のキャビティ(空間)Kが形成される。したがって、その後は、図5に示したように、そのキャビティK内に溶融樹脂を注入すると、コネクタ部11が本体に一体的に形成される。そして、その固化後において型開きして成形体を取り出すことで、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースが得られる。
このように、本形態による製法によれば、凸型101にケース本体2を嵌合した段階で、側壁5の端縁部5bが肩面用型部材301の肩面307に当接しており、凸型101の頂面103とケース本体2の底板3との間に空隙Gがある。そして、凸型101と凹型201とが型閉じされると、その空隙Gが小さくなるように、ケース本体2が相対的に凸型101側に押される。このとき、肩面用型部材301がコイルスプリング351を圧縮して沈み込むことができるため、その底板3が潰れ変形を起こすこともないし、側壁5が座屈するような変形を起こすこともない。本形態では、側壁5の高さが許容寸法内にあるケース本体であれば、こうした問題を発生させることがない。
本発明は、上記した形態例のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、変更して具体化できる。なお、弾性体は、上記例におけるコイルスプリングに限らず、その他のスプリングでもよいし、ゴム、或いは空気バネを利用することもできる。また、肩面用型部材は、上記例では平面視、凸型の周面を包囲する形態の枠形状(環状)のものとして具体化したが、これに限定されるものではない。
本発明の実施の形態において使用される成形型装置の説明用断面図。 図1の成形型を用いてケースを製造する工程のうち、ケース本体を凸型に嵌合したときの説明用断面図。 図2において型閉じする過程の説明用半断面図。 図2において型閉じした状態の説明用半断面図。 図4において樹脂を注入した状態の説明用半断面図。 コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの一例を示す概略構成斜視図。 図6のケースの断面図。 図6、7のケースの従来の製法のうち、樹脂を注入する前の型閉じ状態の説明用半断面図。 図8の製造工程において側壁が高いケース本体を凸型に嵌合した状態の説明用半断面図。 図9において、型閉じしたときの問題点を説明する半断面図。 図8の製造工程において側壁が低いケース本体を凸型に嵌合した状態の説用半断面図。
符号の説明
1 コネクタ部付きの回路基板搭載用ケース
2 ケース本体
3 底板
5 側壁
5b 端縁部
7 開口部
11 コネクタ部
21 端子金具
101 凸型
103 凸型の頂面
201 凹型
301 肩面用型部材
307 肩面
351 コイルスプリング(弾性体)
K コネクタ部用のキャビティ
G 空隙

Claims (3)

  1. 底板の周縁に立設された側壁を有するケース本体におけるその側壁に設けられた開口部に、端子金具の少なくとも一部を包んだ状態で樹脂製のコネクタ部が、ケース本体及び端子金具をインサート品として一体的に形成されてなる、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法であって、
    そのケース本体の内面に嵌合する凸型と、そのケース本体の外面に嵌合する凹型との両成形型内に、前記ケース本体及び前記端子金具をインサート品として位置決め装填した状態で、両成形型が前記底板を挟む形で型閉じされ、
    この型閉じ状態において両成形型内に形成された前記コネクタ部用のキャビティ内に樹脂を注入することにより、前記ケース本体における前記開口部にコネクタ部を一体的に形成することで、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースを製造する方法において、
    前記凸型を、該凸型に前記ケース本体が嵌合させられた際に、前記側壁における前記底板から離間する方の端縁部が該凸型の肩面に当接して支持される一方、該凸型の頂面と前記底板との間に空隙が存在するように形成しておき、
    しかも、前記肩面を形成している部位を、該凸型において、その凸型本体とは別部材からなる肩面用型部材として形成すると共に、この肩面用型部材を前記端縁部に押されて弾性体を介して沈み込み可能に設けたことを特徴とする、コネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法。
  2. 前記肩面用型部材が、前記ケース本体及び前記端子金具をインサート品として位置決め装填した状態で、両成形型が前記底板を挟む形で型閉じした際に、前記端縁部に押されて弾性体を介して沈み込み可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載のコネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法。
  3. 前記肩面用型部材の沈み込み量が、両成形型が型閉じされた際に、前記ケース本体の底板が前記凸型の頂面に当接可能に設定されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のコネクタ部付きの回路基板搭載用ケースの製造方法。
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