JP5334936B2 - コアバック発泡成形型及び車両用エンジンカバーの製造方法 - Google Patents
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Description
請求項1の構成によれば、コアバック可動型(20)を型閉じ位置に配置すると、コアバック可動型(20)と固定型(11)との間にキャビティ(30)が形成される。このとき、追従コア(40)の一端部が固定型(11)におけるキャビティ(30)の内面の一部を構成し、コアバック可動型(20)に対して離間状態で対向する。そして、キャビティ(30)に溶融樹脂を充填してコアバック可動型(20)を型閉じ位置からコアバック位置に直動する(以下、これを適宜「コアバックする」という)と、キャビティ(30)が拡張されて溶融樹脂が発泡する。このとき、追従コア(40)は、コアバック可動型(20)に追従して移動するので、キャビティ(30)のうち追従コア(40)が配置された部分では、それ以外の部分に比べてコアバックによるキャビティ(30)の拡張量が小さくなる。これにより、コアバック発泡成形型(10)にて発泡成形する発泡成形品(90)のうちコアバック可動型(20)の直動方向における板厚が全体に比べて比較的小さいところに追従コア(40)を配置して発泡倍率の均一化を図ったり、発泡成形品(90)の部位に応じて発泡倍率を異ならせることで、発泡成形品(90)の部位ごとに強度や振動伝達率等の物性を異ならせることができる。即ち、本発明のコアバック発泡成形型(10)によれば、成形可能な発泡成形品(90)の構造の自由度が高くなる。しかも、追従コア(40)は、コアバック可動型(20)からの動力と、その動力を蓄えた追従付勢手段(51)とによって直動するので、追従コア(40)のために別途駆動源を設けずに済む。
請求項2の構成によれば、固定位置調整手段(55)によりコアバック前及び後のコアバック可動型(20)と追従コア(40)との離間距離を変更することができる。これにより、コアバック可動型(20)と追従コア(40)との間で成形される発泡成形品(90)の板厚を変更することが可能になる。
請求項3の構成によれば、当接位置調整手段(58)により、コアバック可動型(20)が型閉じ位置からコアバック位置に到達するまでの間のどの位置で追従コア(40)が追従終端位置に到達して停止するかを変更することができる。また、その変更により、コアバック可動型(20)と追従コア(40)との間のキャビティ(30)の拡張量やコアバック可動型(20)と追従コア(40)との間で成形される発泡成形品(90)の板厚を変更することが可能になる。
請求項4の構成では、コアバック可動型(20)から追従コア(40)へと力を伝達する追従可動体(56)が、背面可動ベース(50)、当接シャフト(54)及び中継シャフト(42)を含んでなる。そして、その背面可動ベース(50)は、固定型(11)のうちコアバック可動型(20)の反対側に広いスペースを確保して配置することができるので、十分な強度を確保することができる。また、当接シャフト(54)及び中継シャフト(42)は、軸方向でのみ力を受けるので変形し難く、十分な強度を確保することができる。即ち、本発明によれば、コアバック可動型(20)と追従コア(40)との間で力を伝達する追従可動体(56)の強度を高くすることができ、追従コア(40)の挙動が安定する。
請求項5の発明では、樹脂注入口(12G)を有する固定型(11)で車両用エンジンカバー(90)の裏面を形成する一方、樹脂注入口(12G)を有しないコアバック可動型(20)で車両用エンジンカバー(90)の意匠面を成形するので、樹脂の注入跡が目立たない車両用エンジンカバー(90)を製造することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 固定型
12G 樹脂注入口
13 コアガイド孔
14 コア嵌合部
15 シャフト挿通部
16 ベース収容部屋
17 背面固定ベース
18 ガイドシャフト
20,71 コアバック可動型
30 キャビティ
40 追従コア
42 中継シャフト
50 背面可動ベース
51 圧縮コイルばね(追従付勢手段)
52 シャフトガイド孔
54 当接シャフト
55 第1調整シム(固定位置調整手段)
56 追従可動体
58 第2調整シム(当接位置調整手段)
70 可動型
72 可動型本体
90 エンジンカバー(発泡成形品)
91A 意匠面
91B 裏面
93 裏面凹部
Claims (5)
- 固定型(11)との間にキャビティ(30)を有するコアバック可動型(20)を、前記固定型(11)に最も接近させた型閉じ位置からその後方のコアバック位置へと直動させることで前記キャビティ(30)内の溶融樹脂を発泡させて発泡成形品(90)を成形するコアバック発泡成形型(10)において、
前記キャビティ(30)の外側に配置されて、前記コアバック可動型(20)と同方向に直動可能となるように前記固定型(11)に支持されると共に、前記コアバック位置から前記型閉じ位置に移動する前記コアバック可動型(20)に押圧されて追従終端位置から追従始端位置まで移動する追従可動体(56)と、
前記型閉じ位置から前記コアバック位置に移動する前記コアバック可動型(20)に追従して前記追従可動体(56)が前記追従始端位置から前記追従終端位置まで移動するように付勢する追従付勢手段(51)と、
前記固定型(11)における前記キャビティ(30)の内面から前記コアバック可動型(20)の直動方向に延びたコア嵌合部(14)を有しかつ末端部が前記固定型(11)のうち前記追従可動体(56)との対向面に開口したコアガイド孔(13)と、
前記コア嵌合部(14)に直動可能に嵌合し、一端部が前記キャビティ(30)内に露出して前記コアバック可動型(20)に対して離間状態で対向すると共に、他端部が前記追従可動体(56)に固定された追従コア(40)とを備えたことを特徴とするコアバック発泡成形型(10)。 - 前記コアバック可動型(20)の直動方向で、前記追従可動体(56)に対する前記追従コア(40)の固定位置を変更可能とした固定位置調整手段(55)を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコアバック発泡成形型(10)。
- 前記コアバック可動型(20)が前記コアバック位置に配置された状態における前記追従可動体(56)の前記固定型(11)に対する位置を変更可能とした当接位置調整手段(58)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコアバック発泡成形型(10)。
- 前記固定型(11)のうち前記コアバック可動型(20)との反対面に対して間隔を開けて対向配置された背面固定ベース(17)と、
前記固定型(11)と前記背面固定ベース(17)との間に差し渡されたガイドシャフト(18)と、
前記固定型(11)と前記背面固定ベース(17)との間に配置されて、前記ガイドシャフト(18)に直動可能に支持された背面可動ベース(50)と、
前記背面可動ベース(50)から前記コアバック可動型(20)に向かって延び、前記固定型(11)のうち前記キャビティ(30)の側方部分に形成されたシャフトガイド孔(52)を貫通しかつ、先端部が前記コアバック可動型(20)に当接可能な当接シャフト(54)と、
前記背面可動ベース(50)から前記コアバック可動型(20)に向かって延びて前記コアガイド孔(13)に突入し、先端に前記追従コア(40)が固定された中継シャフト(42)と、
前記背面可動ベース(50)と前記背面固定ベース(17)との間に配置された前記追従付勢手段(51)としての圧縮コイルバネ(51)とを備え、
前記追従可動体(56)は、前記背面可動ベース(50)、前記当接シャフト(54)及び前記中継シャフト(42)を含んで構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の請求項に記載のコアバック発泡成形型(10)。 - 請求項1乃至4のいずれか1の請求項に記載のコアバック発泡成形型(10)を用いて前記発泡成形品(90)としての車両用エンジンカバー(90)を成形する車両用エンジンカバー(90)の製造方法であって、
前記コアバック発泡成形型(10)の前記キャビティ(30)に溶融樹脂を充填するための樹脂注入口(12G)を前記固定型(11)に配置しておき、前記車両用エンジンカバー(90)の意匠面を前記コアバック可動型(20)側で成形する一方、前記車両用エンジンカバー(90)の裏面を前記固定型(11)で成形することを特徴とする車両用エンジンカバー(90)の製造方法。
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