JPWO2017158644A1 - 車両用樹脂成形品及び車両用樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

ショートショットの抑制に効果的な車両用樹脂成形品及びその製造方法を提供する。車両用樹脂成形品であるトリム(1)は、基材本体(3)と一体的に成形され車体(5)に嵌合するクリップ(4)を装着保持するクリップ座(10)を有している。クリップ座(10)は、クリップ(4)が装着される平面状の台座部(11)と、基材本体(3)より立ち上がり、台座部(11)の周縁部に接続する縦壁状の周壁部(12)と、台座部(11)と成形品本体(3)との間に配置され、周壁部(12)の内周面に内接する平面状の第2補強リブ(14)と、を有している。この場合、周壁部(12)は、クリップ座(10)の内部を開放する開放部(10a)を形成するように、周方向にかけて一定の範囲で設定されている。そして、開放部(10a)側に臨む第2補強リブ(14)の縁端部(14a)は、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えている。

Description

本発明は、車両用樹脂成形品及びその製造方法に関する。
ピラートリム(ピラーガーニッシュ)、ルーフトリム、ドアトリムといった各種の内装部材が車体(例えば車体パネル)の車室側に配置されている。この内装部材には、意匠面と反対側の面にクリップ座が成形されている。クリップ座には内装部材を車体パネルに取り付けるためのクリップが装着保持され、当該クリップが車体パネルに設けられた嵌合穴に押し込まれ嵌合されることにより、内装部材が車体パネルに取り付けられる。この類の内装部材は、射出成形金型のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を射出する射出成形により一体成形された樹脂成形品からなる。
例えば特許文献1には、キャビティ内に溶融樹脂を射出して樹脂成形品を成形する際に、金型にガス抜きピンを設定することで、ガス溜まりが発生することがなく、ショートショットを未然に防止する手法が開示されている。この手法は、樹脂成形品のクリップ座内に形成されるガイドリブの先端のように、ガス溜まりが発生し易い箇所に適用される。
特開2010−105283号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法によれば、金型にガス抜きピンを設定する必要があり、コストアップに繋がる可能性がある。また、ガス抜きピンの設定位置とショートショットの発生位置とが異なる場合には、ガス抜きピンによる効果を十分に得ることができないという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ショートショットの抑制に効果的な車両用樹脂成形品及びその製造方法を提供する。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、車体に取り付けられる成形品本体と、成形品本体に一体成形されており、車体に嵌合するクリップを装着保持するクリップ座と、を有する車両用樹脂成形品を提供する。この場合において、クリップ座は、クリップが装着される平面状の台座部と、成形品本体より立ち上がり、台座部の周縁部に接続する縦壁状の周壁部と、台座部と成形品本体との間に配置され、周壁部の内周面に内接する平面状の補強リブと、を有している。ここで、周壁部は、クリップ座の内部を開放する開放部を形成するように、一定の範囲で周方向にかけて設定されている。そして、開放部側に臨む補強リブの縁端部は、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備える。
ここで、第1の発明において、クリップ座は、縁端部を二分するように補強リブに起立し、台座部に装着保持されるクリップの頭部を受け止めるクリップ受けリブを、さらに有することが好ましい。この場合、縁端部は、クリップ受けリブによって隔てられるそれぞれの範囲で、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えることが望ましい。
また、第1の発明において、曲線形状は、その中央部分ほど内方に進入する円弧形状であることが望ましい。
また、第2の発明は、車体に取り付けられる成形品本体と、車体に嵌合するクリップを装着保持するクリップ座と、を有する車両用樹脂成形品の製造方法を提供する。このクリップ座は、クリップが装着される平面状の台座部と、成形品本体より立ち上がり、台座部の周縁部に接続する縦壁状の周壁部と、台座部と成形品本体との間に配置され、周壁部の内周面に内接する平面状の補強リブと、を有し、周壁部は、クリップ座の内部を開放する開放部を形成するように、一定の範囲で周方向にかけて設定されている。当該製造方法は、射出成形金型のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を射出し、当該射出した溶融樹脂を成形品本体からクリップ座の台座部側へと流動させることにより成形品本体とクリップ座とを一体成形する工程を有している。この場合、補強リブを成形するキャビティにおいて、開放部側に臨む補強リブの縁端部と対応する部分は、内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されている。
また、第2の発明において、クリップ座は、縁端部を二分するように補強リブに起立し、台座部に装着されるクリップの頭部を受け止めるクリップ受けリブを、さらに有することが好ましい。この場合、補強リブを成形するキャビティにおいて、開放部側に臨む補強リブの縁端部と対応する部分は、クリップ受けリブによって隔てられるそれぞれの範囲で内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されていることが望ましい。
本発明によれば、溶融樹脂が補強リブの全域に行き渡り易いので、ショートショットの発生を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係るトリムの構成を模式的に示す正面図である。 図2は、図1に示したトリムの裏面側に設定されるクリップ座の構成を模式的に示す斜視図である。 図3は、トリムの取付状態を示す断面図である。 図4は、トリムの製造方法に関する概念を示す説明図である。
図1は、本実施形態に係るトリム1の構成を模式的に示す正面図である。図2は、図1に示したトリム1の裏面側に設定されるクリップ座10の構成を模式的に示す斜視図である。図3は、トリム1の取付状態を示す断面図である。
本実施形態に係るトリム1は、例えばドアトリムやリヤサイドトリム等の車両用内装部材であり、車体パネル5の車室側に配設される。トリム1は、トリム基材2と、表皮7とで構成されている。
トリム基材2は、適宜の合成樹脂材を用いて射出成形により所要の形状に成形されている。表皮7は、例えばクッション性や加飾性のある合成樹脂製のシート材である。この表皮7は、トリム基材2の表面(車室側に位置付けられる意匠面)側に、例えば熱プレス成形により貼合されている。
なお、表皮7は、トリム基材2の全域に設けず、トリム基材2の所要の範囲に部分的に設けるものでもよい。また、トリム1は、トリム基材2のみで構成するものであってもよい。この場合においては、トリム基材2の表面にエンボス加工等を施し、意匠性を持たせるようにしてもよい。
トリム基材2は、車体パネル5の車室側を覆う基材本体3と、車体パネル5に嵌合する合成樹脂製のクリップ4を装着保持するクリップ座10とを有している。クリップ座10は、基材本体3の裏面(意匠面とは逆の面)側に一体成形されており、トリム基材2の周縁部に所定の間隔を隔てて複数立設されている。
以下、本実施形態の特徴の一つであるクリップ座10について説明する。クリップ座10は、台座部11と、周壁部12と、第1補強リブ13と、第2補強リブ14と、クリップ受けリブ15とを主体に構成されており、これらの要素が一体成形されている。このクリップ座10は、トリム基材2の射出成形時にスライドコア型を用いて成形され、その一部(スライドコア型の移動方向に相当する部分)が開放部10aとして開放されたボックス状に形成されている。
台座部11は、クリップ座10の上端壁に相当する平面状の部位である。台座部11の中央には、クリップ4のくびれ部分が係合することで当該クリップ4を保持するクリップ係合穴11aが形成されている。また、台座部11には、クリップ係合穴11aと連通するように、クリップ4をスライド装着するための切欠部11bが設けられている。クリップ4のスライド装着はクリップ座10の開放部10a側から行われるため、切欠部11bは、台座部11の開放部10a側に設定されている。
周壁部12は、基材本体3より立ち上がり、台座部11の周縁部に接続する縦壁状の部位である。周壁部12は、開放部10aを除く一定の範囲で周方向(台座部11の周縁部の周方向)にかけて設定されており、当該開放部10aによりクリップ座10の内部が開放されている。
第1補強リブ13は、周壁部12の下端側、すなわち、基材本体3と接続する基端側に設けられ、周壁部12の内周面12aに内接(接続)する平面状の部位である。この第1補強リブ13は、台座部11と平行する面(又は略平行する面)を形成している。第1補強リブ13は、クリップ座10の強度を確保するために設定されている。この第1補強リブ13において、開放部10a側に臨む縁端部13aは直線形状に設定されている。
第2補強リブ14は、台座部11と基材本体3との間に設けられ、周壁部12の内周面12aに内接(接続)する平面状の部位である。第2補強リブ14は、台座部11と平行する面(又は略平行する面)を形成しており、周壁部12よりも薄肉状に設定されている。第2補強リブ14は、クリップ座10の強度を確保するとともに、後述のクリップ受けリブ15を保持するために設定されている。
この第2補強リブ14において、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14aは、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えている。本実施形態では、開放部10a側の縁端部14aがクリップ受けリブ15によって二分されており、当該クリップ受けリブ15によって隔てられるそれぞれの範囲14a1,14a2で曲線形状に設定されている。曲線形状は、例えば、その中央部分ほど内方に進入する円弧形状(三日月形状)とされている。
クリップ受けリブ15は、台座部11に装着されるクリップ4の頭部を受け止める板状の部位であり、第2補強リブ14に起立している。クリップ受けリブ15は、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14aを二分するように、第2補強リブ14の中央に配置されている。
このような構成のトリム1を車体パネル5へ配設する際には、それぞれのクリップ座10において、台座部11のクリップ係合穴11aにクリップ4が装着保持される。そして、トリム1を車体パネル5の対応位置に配置した状態で、クリップ座10の対応部分を車室側から叩打する。叩打に起因する外力はクリップ受けリブ15を通じてクリップ4の頭部に作用し、これが車体パネル5の取付孔6に対するクリップ4の圧入力として付与される。そして、クリップ4が車体パネル5の取付孔6に圧入嵌合する。これにより、トリム1が車体パネル5の車室側を覆うように取り付けられる(図3参照)。
つぎに、本実施形態に係るトリム1の製造方法について説明する。図4は、トリム1の製造方法に関する概念を示す説明図である。上述の構成のトリム1のトリム基材2は、射出成形金型のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を射出し、基材本体3とクリップ座10とを一体成形することにより製造される(樹脂成形品)。
射出成形時、キャビティ内に射出された溶融樹脂は、基材本体3からクリップ座10の上端側へと流動する(図中の矢印で溶融樹脂の流動を示す)。この際、溶融樹脂は流動抵抗の少ない順序でキャビティ内を流動する。上述したクリップ座10の構造においては、薄肉状の第2補強リブ14に対応する部分の流動抵抗が大きく、第2補強リブ14を成形するキャビティ内に溶融樹脂が最終的に行き渡る。
このため、第2補強リブ14を成形するキャビティの先端側、すなわち、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14a側では、溶融樹脂のガス等の影響により溶融樹脂が行き渡り難い傾向となる(ショートショットの発生)。
そこで、第2補強リブ14を成形するキャビティにおいては、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14aと対応する部分が、内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されている。また、この曲線形状は、クリップ受けリブ15によって隔てられるそれぞれの範囲に設定されている。この設定にともない、成形品としてのトリム基材2のクリップ座10において、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14aは、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えることとなる。
このように本実施形態のトリム1は、車体に取り付けられる基材本体3と、基材本体3と一体的に成形され車体パネル5に嵌合するクリップ4を装着保持するクリップ座10と、を有している。この場合において、クリップ座10は、クリップ4が装着される平面状の台座部11と、基材本体3より立ち上がり、台座部11の周縁部に接続する縦壁状の周壁部12と、台座部11と基材本体3との間に配置され、周壁部12の内周面12aに内接する平面状の第2補強リブ14と、を有している。ここで、周壁部12は、クリップ座10の内部を開放する開放部10aを形成するように一定の範囲で周方向にかけて設定されている。そして、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14aは、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えている。
樹脂成形品であるトリム1において、第2補強リブ14は溶融樹脂の流動抵抗が大きいため、溶融樹脂中のガス等の影響を受けて、第2補強リブ14の縁端部14a側ではショートショットが発生し易い傾向にある。その点、本実施形態によれば、曲線形状を備えることで、溶融樹脂の流入側(周壁部12側)から縁端部14aまでの距離が短くなる。これにより、第2補強リブ14の全域(縁端部14a)に溶融樹脂が行き渡りやすくなり、ショートショットの発生を抑制することができる。
そして、本実施形態によれば、リブ形状自体によってショートショットの発生を適切に抑制することができるので、射出成形金型にガス抜きピンを設定する必要がない。これにより、ピンの追加に伴うコストアップを抑制することができる。
また、第2補強リブ14を厚肉状に設定し、ショートショットの発生を抑制することも考えられるが、ヒケの発生等が懸念される。このようなヒケの発生が意匠面に表れると、製品の外観性能を低下させることとなる。しかしながら、本実施形態では、厚肉化をすることなく、ショートショットの発生を抑制することができるので、外観性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態において、第2補強リブ14の縁端部14aは、クリップ受けリブ15によって隔てられるそれぞれの範囲14a1,14a2で、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されている。
第2補強リブ14にはクリップ受けリブ15が立設されている関係上、クリップ受けリブ15からも第2補強リブ14へと溶融樹脂が流入する。そのため、クリップ受けリブ15によって隔てられるそれぞれの範囲14a1,14a2を曲線形状に設定することで、第2補強リブ14の全域(特に、縁端部14aの各範囲14a1,14a2)に溶融樹脂が行き渡りやすくなり、ショートショットの発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、曲線形状は、その中央部分ほど内方に進入する円弧形状とされている。
第2補強リブ14の縁端部14a(14a1,14a2)では、その中央部ほどショートショットの発生が起こり易くなる。そのため、このような円弧形状を採用することで溶融樹脂が確実に行き渡ることとなる。これにより、ショートショットの発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、トリム1の製造方法は、射出成形金型のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を射出し、当該射出した溶融樹脂を基材本体3からクリップ座10の台座部11側へと流動させることにより基材本体3とクリップ座10とを一体成形する工程を有している。そして、第2補強リブ14を成形するキャビティにおいて、開放部10a側に臨む第2補強リブ14の縁端部14aと対応する部分は内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されている。
トリム1を成形するキャビティにおいて、第2補強リブ14の縁端部14a側は流動抵抗が大きいため、溶融樹脂中のガス等の影響を受けてショートショットが発生し易い傾向にある。この点、本実施形態の製造方法によれば、第2補強リブ14を成形するキャビティにおいて、溶融樹脂の流入側(周壁部12側)から縁端部14aまでの距離が短くなる。これにより、第2補強リブ14を成形するキャビティの全域(特に、縁端部14a)に溶融樹脂が行き渡りやすくなり、ショートショットの発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態にかかる車両用内装材及びその製造方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。例えば、本発明は、車両用内装材に限らず、車体に取り付けられる樹脂成形品(車両用樹脂成形品)について広く適用することができる。
また、上述した曲線形状は、第1補強リブの縁端部に適用してもよい。
1 トリム
2 トリム基材
3 基材本体
4 クリップ
5 車体パネル(車体)
7 表皮
10 クリップ座
10a 開放部
11 台座部
11a クリップ係合穴
11b 切欠部
12 周壁部
12a 内周面
13 第1補強リブ
13a 縁端部
14 第2補強リブ
14a 縁端部
15 クリップ受けリブ
また、クリップ座は、縁端部を二分するように補強リブに起立し、台座部に装着保持されるクリップの頭部を受け止めるクリップ受けリブを、さらに有することが好ましい。この場合、縁端部は、クリップ受けリブによって隔てられるそれぞれの範囲で、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備える
ここで、第1の発明において、曲線形状は、その中央部分ほど内方に進入する円弧形状であることが望ましい。
また、クリップ座は、縁端部を二分するように補強リブに起立し、台座部に装着されるクリップの頭部を受け止めるクリップ受けリブを、さらに有することが好ましい。この場合、補強リブを成形するキャビティにおいて、開放部側に臨む補強リブの縁端部と対応する部分は、クリップ受けリブによって隔てられるそれぞれの範囲で内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されている。

Claims (5)

  1. 車両用樹脂成形品において、
    車体に取り付けられる成形品本体と、
    前記成形品本体に一体成形されており、前記車体に嵌合するクリップを装着保持するクリップ座と、を有し、
    前記クリップ座は、
    前記クリップが装着される平面状の台座部と、
    前記成形品本体より立ち上がり、前記台座部の周縁部に接続する縦壁状の周壁部と、
    前記台座部と前記成形品本体との間に配置され、前記周壁部の内周面に内接する平面状の補強リブと、を有し、
    前記周壁部は、前記クリップ座の内部を開放する開放部を形成するように、一定の範囲で周方向にかけて設定されており、
    前記開放部側に臨む前記補強リブの縁端部は、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えることを特徴とする車両用樹脂成形品。
  2. 前記クリップ座は、
    前記縁端部を二分するように前記補強リブに起立し、前記台座部に装着保持される前記クリップの頭部を受け止めるクリップ受けリブを、さらに有し、
    前記縁端部は、前記クリップ受けリブによって隔てられるそれぞれの範囲で、面方向の内方に向かって湾曲する曲線形状を備えることを特徴とする請求項1に記載された車両用樹脂成形品。
  3. 前記曲線形状は、その中央部分ほど内方に進入する円弧形状であることを特徴とする請求項2に記載された車両用樹脂成形品。
  4. 車体に取り付けられる成形品本体と、
    前記車体に嵌合するクリップを装着保持するクリップ座と、を有する車両用樹脂成形品の製造方法において、
    前記クリップ座は、
    前記クリップが装着される平面状の台座部と、
    前記成形品本体より立ち上がり、前記台座部の周縁部に接続する縦壁状の周壁部と、
    前記台座部と前記成形品本体との間に配置され、前記周壁部の内周面に内接する平面状の補強リブと、を有し、
    前記周壁部は、前記クリップ座の内部を開放する開放部を形成するように、一定の範囲で周方向にかけて設定されており、
    前記製造方法は、
    射出成形金型のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を射出し、当該射出した溶融樹脂を前記成形品本体から前記クリップ座の台座部側へと流動させることにより前記成形品本体と前記クリップ座とを一体成形する工程を有し、
    前記補強リブを成形するキャビティにおいて、前記開放部側に臨む前記補強リブの縁端部と対応する部分は、内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されることを特徴とする車両用樹脂成形品の製造方法。
  5. 前記クリップ座は、
    前記縁端部を二分するように前記補強リブに起立し、前記台座部に装着される前記クリップの頭部を受け止めるクリップ受けリブを、さらに有し、
    前記補強リブを成形するキャビティにおいて、前記開放部側に臨む前記補強リブの縁端部と対応する部分は、前記クリップ受けリブによって隔てられるそれぞれの範囲で内方に向かって湾曲する曲線形状に設定されることを特徴とする請求項4に記載された車両用樹脂成形品の製造方法。
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