JP2009255854A - クリップ取付台座 - Google Patents

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Miho Mima
みほ 美馬
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Abstract

【課題】 車両用内装部品本体と車体パネルの間の距離によって設定する部位に制約を受けず、優れた側突の衝撃を吸収できるクリップ取付座部を提供する。
【解決手段】 クリップ取付台座は、車両用内装部品本体から立設する周壁と、前記周壁の車体パネル側に前記車体パネルに結合するクリップを保持する保持部とを備え、前記車両用内装部品本体の前記車体パネル側に、前記車両用内装部品本体と一体又は別体に設けられるクリップ取付台座であって、前記周壁に側突時の衝撃を吸収するため開口する複数の孔部と、側突時の衝撃を吸収するため互い違いに設けられた複数の切り欠き部と、を有し、前記保持部側から前記車両用内装部品本体側に向けて、前記孔部と前記切り欠き部を、交互に配置させることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用内装部品本体を車体パネルに取り付ける際に使用されるクリップ取付台座について、側突時に衝撃の緩和が可能で、かつハーネスの係止も可能なクリップ取付台座に関するものである。
通常、サイドドアトリム、バックドアトリム等の車両の側壁に内装される車両用内装部品本体を車体パネルに取り付ける際に、車両用内装部品本体の車体パネル側に、クリップ取付台座が車体パネル側に突出するように車両用内装部品本体と一体又は別体に設けられ、クリップ取付台座の車体パネル側端末にクリップ保持部を設け、クリップ保持部のクリップ取付孔に樹脂クリップを装着し、この樹脂クリップを車体パネルの取付孔に圧入勘合することで車両用内装部品本体を車体パネルに取り付けるようにしている。
従来のクリップ取付台座について、図10〜図12を用いて説明する。図10は従来のクリップ取付台座100を示す斜視図である。尚、図10の上方向を車体パネル側、下方向をトリム側とする。クリップ取付台座100は、結合部109で車両用内装部品本体に結合し、周壁105を車両用内装部品本体の車体パネル側に立設し、周壁105の車体パネル側にクリップ着座部108を設けクリップ取付孔101を備えている。そして、上側孔部102と、下側孔部104を備え、樹脂クリップを支持するためのクリップ支持フランジ103を上側孔部102に設けている。そして、車両用内装部品本体を車体パネルに脱着する際のクリップ取付台座の強度を確保するために補強リブ106、107を備えている。
図11は他の従来のクリップ取付台座110を示す説明図である。クリップ取付台座110も、車両用内装部品本体111の車体パネル側(図11の上方向)に設けられ、周壁113に切り欠き部114が設けられ、周壁113の車体パネル側に設けられたクリップ着座部115に、クリップ取付孔116が設けられている。そして、クリップを基部側より受け止め支持する立ち上がり板部112が設けられている。これにより、側突時には、クリップ取付台座110が立ち上がり板部112の基部寄りに横倒れし、又は破断することで、側突時の衝撃を緩和する。(特許文献1)
図12は他の従来のクリップ取付台座120を示す斜視図である。クリップ取付台座120は、クリップ着座部123にクリップ取付孔124を設け、立ち上がり部125に段部121、122を設けている。ここで、段部121、122の板厚t1は、立ち上がり部125の板厚t2よりも薄くなるように成形されている。そのため、側突時の衝撃により、段部121、122が破断し、立ち上がり部125のスライド挙動により衝撃の緩和が図れる。(特許文献2)
実開平6−87024号公報 特開平6−270673号公報
しかしながら、クリップ取付台座100は、車両用内装部品本体を車体パネルに脱着する際のクリップ取付台座100に求められる強度を確保することはできているが、側突時の衝撃を効率良く吸収する構造が無い。また、クリップ取付台座110は周壁113の強度を減ずるために切り欠き部114を大きくとっているが、周壁113の基部を大きく切り欠くことになるためクリップ取付台座110の強度が下がりすぎてしまい、車両用内装部品本体を車体パネルに取り付ける際に必要な強度が得られない。
また、クリップ取付台座120では、車両用内装部品本体と、当該車両用内装部品本体を取り付ける車体パネルとの距離が離れているときに、複数の立ち上がり部125を設けなければならず、それに伴って段部121、122の数も増す。そのため、クリップ取付台座120の高さを得るためには、クリップ取付台座120の最下段の幅を大きくする必要が生じ、クリップ取付台座120を設定する部位に制約が生じる。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、車両用内装部品本体と車体パネルの間の距離によって設定する部位に制約を受けず、優れた側突の衝撃を吸収できるクリップ取付座部を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のクリップ取付台座は、車両用内装部品本体から立設する周壁と、前記周壁の車体パネル側に前記車体パネルに結合するクリップを保持する保持部とを備え、前記車両用内装部品本体の前記車体パネル側に、前記車両用内装部品本体と一体又は別体に設けられるクリップ取付台座であって、前記周壁に側突時の衝撃を吸収するため開口する複数の孔部と、側突時の衝撃を吸収するため互い違いに設けられた複数の切り欠き部と、を有し、前記保持部側から前記車両用内装部品本体側に向けて、前記孔部と前記切り欠き部を、交互に配置させることを特徴とする。
本発明によると、車両用内装部品本体に立設する周壁と、周壁の車体パネル側の端部に車体パネルと車両用内装部品本体を結合するクリップを保持する保持部を備えるクリップ取付台座であって、このクリップ取付台座には、互い違いに設けられた複数の切り欠き部と、複数の孔部が設けられている。そして、切り欠き部と孔部を保持部側から車両用内装部品本体側に向かって交互に配置されている。そのため側突時に、側突の衝撃または乗員の荷重がクリップ取付台座に加えられると切り欠き部と孔部が変形し、側突の衝撃を吸収する。切り欠き部と孔部は複数設けられているため、側突時の衝撃の方向や強さに応じて効率良く、当該衝撃を吸収できる。また、切り欠き部と孔部を交互に設けたため、側突の衝撃によりクリップ取付台座の周壁が変形してクリップ取付台座が容易に潰れ、側突の衝撃を効率良く吸収出来る。これにより側突時の乗員の安全性を高めることができる。
請求項2に記載のクリップ取付台座は、前記切り欠き部は、少なくとも一つが前記孔部に連通していることを特徴とする。本発明によると、クリップ取付台座には複数の切り欠き部と複数の孔部が設けられているが、切り欠き部と孔部が連通しているため、側突の衝撃がクリップ取付台座に加えられた時に、クリップ取付台座の周壁は単に切り欠き部や孔部を設けた場合よりも、変形しやすく効率的に側突時の衝撃を吸収できるため、乗員の安全性を高めることができる。
請求項3に記載のクリップ取付台座は、前記周壁は、前記切り欠き部と前記孔部の少なくとも一つの変形を容易にするため脆弱部を有することを特徴とする。本発明によると、切り欠き部や孔部が側突の衝撃によって、容易に変形し衝撃を吸収できるように切り欠き部・孔部に対応して周壁に脆弱部を設けている。これにより側突時の衝撃によって、切り欠き部の近傍の周壁及び孔部の周壁が当該脆弱部から変形しやすくなり、より側突時の衝撃を効率良く吸収でき、側突時の乗員の安全性を高めることができる。
クリップ取付台座は、前記切り欠き部に、前記車体パネルと前記車両用内装部品本体の間部に配線されるハーネスを係止する係止部を有することを特徴とする。本発明によれば、本発明のクリップ取付台座は側突時の衝撃を吸収できるだけでなく、当該クリップ取付台座が設けられる車両用内装部品本体を装着する車体パネルと当該車両用内装部品本体の間部に配線されるハーネスを係止することが出来るため、ハーネス係止用の部材と、当該部材を取り付ける構造を車両用内装部品本体に設ける必要がなくなり、部品点数の削減と車両用内装部品本体の構造の簡略化による金型費用の削減によるコスト削減を図ることができる。
クリップ取付台座は、前記切り欠き部に、前記ハーネスを保持するハーネスクリップを嵌合する嵌合部を有することを特徴とする。本発明によれば、ハーネスを係止する際にハーネスクリップを使用する場合は、当該ハーネスクリップを嵌合する嵌合部を切り欠き部に設けることで、ハーネスを容易に、確実に係止することができる。そして、ハーネスの係止のための嵌合部等を、当該クリップ取付台座以外に車両用内装部品本体に設ける必要がなくなり、車両用内装部品本体の構造の簡略化による金型費用の軽減によるコスト削減を図ることができる。
本発明によれば、車両用内装部品本体と車体パネルの間の距離によって設定する部位に制約を受けず、優れた側突の衝撃を吸収できるクリップ取付座部を提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、車両用内装部品本体としてドアトリムに本発明を適用した例として、図1〜図9にて説明する。
図1は、本発明のクリップ取付台座1を備えるドアトリムを示した説明図である。図2は図1のA−A断面を示す端面図である。ドアトリム2をドアパネル3に取り付けるため、ドアトリム2のドアパネル3側に、クリップ取付台座1をドアトリム2と一体成型又は別体に設けている。そして、クリップ取付台座1は周壁19をドアトリム2に立設するように設け、結合部18でドアトリム2に固定されている。ここで、クリップ取付台座1をドアトリム2と別体成形した場合は、高周波溶融等で両者を結合し固定する。クリップ取付台座1は、周壁19のドアパネル3側にクリップを保持する保持部であるクリップ着座部17を設けている。そして、クリップ着座部17のクリップ取付孔7に、クリップ(ここでは樹脂性の樹脂クリップ5)のクリップ基部6を嵌合させ、上側孔部8に設けられたクリップ支持フランジ9をクリップ基部6に当接させて樹脂クリップ5を保持している。樹脂クリップ5はドアパネル3に設けられた取付孔に押入され、ドアパネル3にドアトリム2を固定する。
図3は、本発明のクリップ取付台座1の構造を示した斜視図である。図4は、本発明のクリップ取付台座1を図3と異なる方向から見たクリップ取付台座1の構造を示した斜視図である。クリップ取付台座1は、ドアトリム2から立設する周壁19に、切り欠き部10と、切り欠き部12を略平行に同一方向に設けている。そして、切り欠き部13を、切り欠き部10、12と切り欠き方向を逆方向とし、切り欠き部10、12と互い違いになるように設けている。また、周壁19に開口する孔部である上側孔部8と下側孔部11を、クリップ着座部17側からクリップ取付台座1の基部側すなわちドアトリム2側に向って、上側孔部8、切り欠き部10、下側孔部11、切り欠き部12となるように交互に設けている。
ここで、切り欠き部10、12、13の内側は、空間部となっており、切り欠き部13の内側の空間部は下側孔部11と連通している。尚、下側孔部11は切り欠き部10と切り欠き部12の間を、切り欠き部10、12と略平行方向に開口している。また、クリップ取付台座1には、確実に樹脂クリップ5を介してドアパネル3にドアトリム2を固定するための強度を確保するため、補強リブ14、15、16が設けられている。
この構造によれば、切り欠き部10と切り欠き部12と切り欠き部13を設けたことで周壁の面積が減るため、クリップ取付台座1の剛性が下がり、側突時に各切り欠き部の変形、例えば歪みや断裂や座屈が容易に生じる。また、クリップ取付台座1は、上側孔部8、切り欠き部13の空間部と連通する下側孔部11、空間部を有する切り欠き部10、12を互い違いに設けているため、側突時には周壁が容易に潰れるように変形できるクラッシャブル構造となっており、側突の衝撃を効率良く吸収できる。また、当該クリップ取付台座1は、ドアトリム2と一体成型する際に横方向からの金型スライドによって容易に成型でき、従来のクリップ取付台座をドアトリム2に設ける場合と比べて金型費用が増すことはない。また、従来のように、周壁の根元を大きく切り欠いておらず、ドアトリム2をドアパネル3に脱着する際の強度を十分に持っている。そして、従来のクリップ取付台座120(図12参照)のようにドアトリム2とドアパネル3の間が大きく開いていても、クリップ取付台座1の結合部18のサイズを大きくする必要はなく、クリップ取付台座1の設定位置の制限を受けにくい。
図5は図3に示す本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。クリップ取付台座60は、ドアトリムと結合部74で結合し、ドアトリムから立設する周壁75に、切り欠き部64と、切り欠き部66を略平行に同一方向に設けている。そして、切り欠き部76を、切り欠き部64、66と切り欠き方向を逆方向とし、切り欠き部64、66と互い違いになるように設けている。ここで、切り欠き部64、66、76の内側は、空間部となっている。また切り欠き部76の内側の空間部は、下側孔部65と連通している。尚、下側孔部65は切り欠き部64と切り欠き部66の間を、切り欠き部64、66と略平行方向に開口している。クリップ取付台座60には、車体パネルにドアトリムを固定する際に必要とされる強度を確保するための補強リブ67、68が設けられている。そして、各切り欠き部64、66、及び、空間部が下側孔部65に連通する切り欠き部76に対応するように各切り欠き部64、66、76と略平行方向に脆弱部69〜72が周壁75に設けられている。ここでは脆弱部69〜72を薄肉部としたが、スリット等にしてもよい。
この構造によれば、互い違いに切り欠き部64、66、76を設け、各切り欠き部は空間部を有しているため、側突時の衝撃により各切り欠き部近傍の周壁75が変形・破断する。また、上側孔部62と切り欠き部76の内側の空間部と連通する下側孔部65は側突時の衝撃により、潰れるように変形する。ここで、周壁75に切り欠き部64、66、76(下側孔部65)に対応して脆弱部69〜72を設けたため側突時には当該脆弱部から周壁75の変形、又は断裂が容易に生じ、強い衝撃が加わると特に断裂が生じるため、側突の衝撃を効率良く吸収できる。また、当該クリップ取付台座60は、脆弱部69〜72を薄肉部にすればドアトリムと一体成型する際に横方向からの金型スライドによって容易に成型でき、従来のクリップ取付台座をドアトリムに設ける場合と比べて金型費用が増すことはない。
図6は図3に示す本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す説明図である。図7は、図6のB−B断面を示す断面図である。なお、図6及び図7の上側を車両上側方向とし、下側を車両下側方向とする。この実施例によれば、クリップ取付台座20は、ドアトリム2の車体パネル側に設けられ、結合部29でドアトリム2に結合し、加えて補強リブ26、27でドアトリム2を車体パネルに取り付ける際のクリップ取付台座20の強度を向上させている。そして、ドアトリム2から立設する周壁50の車体パネル側に設けられるクリップ着座部28の近傍の、車両上側方向に開口する切り欠き部21に、ドアトリム2と車体パネルの間に配線されるハーネス25が係止されている。
図6に示すように、他の切り欠き部22、23と異なり切り欠き部21に切り欠き部の一部形状が孤状の当接部21aを備えている。ここで、クリップ取付台座20はポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS等の樹脂を成形したものであるため、弾性を有している。よって切り欠き部21の、クリップ着座部28から結合部29方向の幅をハーネス25の径と同じ又は少し狭くすれば、ハーネス25を切り欠き部21に押入することでハーネス25を係止でき、切り欠き部21は係止部として、ハーネス25を損傷することなく係止することができる。また、切り欠き部21、22、23は空間部を持ち、切り欠き部23の空間部は、下側孔部24と連通しているため、クリップ取付台座20は、切り欠き部21〜23(特に切り欠き部22、23)の近傍、及び上側孔部57、下側孔部24の周壁50が、側突の衝撃を吸収して、効率良く変形するため、乗員の安全性を高める。また、当該クリップ取付台座20によってハーネス25を係止することができるため、ハーネス係止用の構造を別個にドアトリム2に設ける必要がなくなり、合わせてハーネス25を固定するハーネスクリップ等も必要がなくなるため部品点数の削減と金型費用の削減ができ、コストの削減ができる。
図8は図3に示す本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。なお、図8の上側を車両上側方向とし、下側を車両下側方向とする。クリップ取付台座40は、ドアトリムの車体パネル側に設けられ、結合部55でドアトリムに結合している。ドアトリムから立設する周壁56の車体パネル側にクリップ着座部54に設け、クリップ着座部54のクリップ取付孔41に取り付けられた図示しないクリップでドアトリムを車体パネルに取り付ける。クリップ取付台座40は、周壁56の車両下側に切り欠き部42、43を備えている。そして、周壁56の車両上側にハーネス49を係止する係止部として切り欠き部44を切り欠き部42、43と互い違いに備えている。
ここで、クリップ取付台座40はポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS等の樹脂を成形したものであるため、弾性を有している。よって切り欠き部44のクリップ着座部54から結合部55方向の幅をハーネス49の径と同じ又は少し狭くすれば、ハーネス49を切り欠き部44に押入することでハーネス49を係止でき、切り欠き部44は係止部として、ハーネス49を係止することができる。ここに示すようにクリップ取付台座40をドアトリムの車体パネル側に複数設けることで、ドアトリムと車体パネルの間部に配線されるハーネス49の取り回し方法を設定することができ、その結果、ハーネス係止用の他の構造をドアトリムに設ける必要がなくなる。また、ハーネス係止用の部品数の削減もでき、コスト削減ができる。また、当該クリップ取付台座40は、空間部を有する切り欠き部42〜44を周壁56に互い違いに設け、切り欠き部44の空間部は下側孔部48と連通している。そして、上側孔部47、下側孔部48、切り欠き部42、43がクリップ着座部54から結合部55方向へ交互に設けられているため、側突時にはクリップ取付台座40の周壁56が容易に変形、破断でき、側突時の衝撃を効率良く吸収できるため、乗員の安全性を向上させることができる。
図9は図3に示す本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。クリップ取付台座30は、ドアトリムの車体パネル側に設けられ、結合部52でドアトリムに結合し、周壁53がドアトリムから立設している。そして周壁53の車体パネル側(図9上側)にクリップ着座部51を備え、クリップ取付孔31を有している。周壁53には開口を有する上側孔部59、下側孔部34、及び、切り欠き部32、33が同方向で略平行に成形され、逆方向の周壁53に、開口部36a、36bと開口部36a、36bの間部にハーネスクリップを嵌合する嵌合部であるハーネスクリップ挿入口37を有する切り欠き部35を設けている。
そして、ハーネス38を保持するハーネスクリップ39のハーネスクリップリング部39aにハーネス38を挿入し、ハーネスクリップ差込部39bをハーネスクリップ挿入口37に挿入して勘合させ、ドアトリムと車体パネルの間に配線されるハーネス38を係止する。これにより、ハーネスクリップ取付用の他の構造をドアトリムに設ける必要がなくなりコスト削減ができる。ここで、切り欠き部32、33、35は空間部を有し、切り欠き部35の空間部は下側孔部34と連通しているため、側突時の衝撃がクリップ取付台座30に加えられると、各孔部と各切り欠き部が変形又は断裂して、衝撃を吸収することができるため、乗員の安全性を高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係るクリップ取付台座は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。上記実施形態では車両用内装部品本体の例としてドアトリムを例にとって説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えばリヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム等の車両用内装部品に対しても同様に適用することができる。また、一体成型可能なクリップ取付台座の構造としたが、別体もののクリップ取付台座でもよい。さらに、孔部と切り欠き部の数や、交互に配置する際の順序は、求める衝撃吸収性能により適宜変更可能である。
本発明のクリップ取付台座を備えるドアトリムを示した説明図である。 図1のA−A断面を示す端面図である。 本発明のクリップ取付台座の構造を示した斜視図である。 本発明のクリップ取付台座を図3と異なる方向から見たクリップ取付台座の構造を示した斜視図である。 本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。 図6のB−B断面を示す断面図である。 本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るクリップ取付台座の変形例を示す斜視図である。 従来のクリップ取付台座を示す斜視図である。 従来のクリップ取付台座を示す説明図である。 従来のクリップ取付台座を示す斜視図である。
符号の説明
1 クリップ取付台座
2 ドアトリム
3 ドアパネル
4 表皮
5 樹脂クリップ
6 クリップ基部
7 クリップ取付孔
8 上側孔部
9 クリップ支持フランジ
10 切り欠き部
11 下側孔部
12、13 切り欠き部
14、15、16 補強リブ
17 クリップ着座部
18 結合部
19 周壁
20 クリップ取付台座
21、22、23 切り欠き部
24 下側孔部
30 クリップ取付台座
32、33、35 切り欠き部
34 下側孔部
36a、36b 開口部
37 ハーネスクリップ挿入口
39 ハーネスクリップ
40 クリップ取付台座
42、43、44 切り欠き部
45、46 補強リブ
47 上側孔部
48 下側孔部
50 周壁
53 周壁
56 周壁
60 クリップ取付台座
61 クリップ取付孔
63 クリップ支持フランジ
64、66、76 切り欠き部
65 下側孔部
69、70、71、72 脆弱部
73 クリップ着座部
75 周壁
100 クリップ取付台座
102 上側孔部
104 下側孔部
108 クリップ着座部
109 結合部
110 クリップ取付台座
111 ドアトリム
113 周壁
114 切り欠き部
115 クリップ着座部
120 クリップ取付台座
121、121 段部
123 クリップ着座部
125 立ち上がり部

Claims (3)

  1. 車両用内装部品本体から立設する周壁と、前記周壁の車体パネル側に前記車体パネルに結合するクリップを保持する保持部とを備え、前記車両用内装部品本体の前記車体パネル側に、前記車両用内装部品本体と一体又は別体に設けられるクリップ取付台座であって、
    前記周壁に側突時の衝撃を吸収するため開口する複数の孔部と、
    側突時の衝撃を吸収するため互い違いに設けられた複数の切り欠き部と、を有し、
    前記保持部側から前記車両用内装部品本体側に向けて、前記孔部と前記切り欠き部を、交互に配置させることを特徴とするクリップ取付台座。
  2. 前記切り欠き部は、少なくとも一つが前記孔部に連通していることを特徴とする請求項1に記載のクリップ取付台座。
  3. 前記周壁は、前記切り欠き部と前記孔部の少なくとも一つの変形を容易にするため脆弱部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクリップ取付台座。










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JP2013035322A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用内装材の組付構造
WO2017158644A1 (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 河西工業株式会社 車両用樹脂成形品及び車両用樹脂成形品の製造方法
JP2018012389A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 矢崎総業株式会社 配索材の固定構造およびインナーパネルモジュール
CN111086465A (zh) * 2020-03-25 2020-05-01 宁波华翔汽车车门系统有限公司 一种汽车车门内饰件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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