JP2019089432A - 車両用ドアトリム - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態1を図1から図6によって説明する。本実施形態では、ドアトリム20(車両用ドアトリム)として、ドアパネル11の車室内側に取り付けられ、車両用ドア10の車室内側面を構成するものを例示する。以下の説明では、図1の紙面左側、図3の紙面右側を車両前方とするとともに図1の紙面右側、図3の紙面左側を車両後方とし、図1及び図3の紙面上側を車両上方とするとともに図1及び図3の紙面下側を車両下方として、各部を説明する。
本発明の実施形態2を図7によって説明する。本実施形態では、樹脂成形体140及び薄板部136の構成が、実施形態1の樹脂成形体40及び薄板部136とは相違する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
(1)比較例
比較例として、図8に示されるように、基材と、同等の長さ寸法を有する3本のリブ1を有するとともに、3本のリブ1の下端部が直線状のリブ繋ぎ部3で接続された樹脂成形体4を、2個備える試験片を作成した。この基材は、薄板部6が直線状に延設されている。基材において、一般部の板厚を約2.3mmとし、薄板部6の板厚を約1.3mmとし、薄板部6がリブ繋ぎ部3の周囲を約5mmの幅寸法を有して取り囲む構成とした。
(2)実施例1
実施例1として、図3に示されるように、比較例のリブ1に比して、2本のリブ41B,41Cの長さ寸法を約20mm小さくし、3本のリブ41の下端部がクランク状のリブ繋ぎ部43で接続された樹脂成形体40を、2個備える試験片を作成した。この基材31は、薄板部36がクランク状に延設されている。実施例1におけるその他の構成は、比較例と同様とした。
(3)実施例2
実施例2として、図7に示されるように、比較例と同等の長さ寸法の3本のリブ141を有するとともに、3本のリブ141の下端部が波状のリブ繋ぎ部143で接続された樹脂成形体140を、2個備える試験片を作成した。リブ繋ぎ部143の波形は、隣り合うリブ141の間隔と同等の波長(約60mm)を有し、その振幅が約15mm程度とされている。この基材31は、薄板部136が波状に延設されている。実施例2におけるその他の構成は、比較例と同様とした。
(1)剛性評価試験
上記[1](1)〜(3)で得られた、試験片の各5個について、リブの並び方向を横方向として、基材に対して縦方向に49Nの力を加えた際の基材の変形量を測定した。その結果を図9の表に示す。基材の変形量の平均値は、比較例では4.5mm/49Nであり、実施例1では3.0mm/49Nであり、実施例2では2.3mm/49Nであった。
(2)実施例1の剛性評価
剛性評価試験により、実施例1では、比較例に比べて、一部のリブ41B,41Cの長さ寸法が小さくなっているものの、基材31の剛性が高いことが確かめられた。これは、比較例では、直線状の薄板部6に応力が収集し、薄板部6を起点として撓み変形を生じたが、実施例1では、比較例に比べて薄板部36に係る応力を車両上方又は車両下方に分散され、薄板部36を起点する撓み変形量が低減されたためと推察され得る。
(3)実施例2の剛性評価
剛性評価試験により、実施例2では、比較例に比べて基材31の剛性が高く、さらに、実施例1に比べても基材31の剛性が高いことが確かめられた。これは、比較例では、直線状の薄板部6に応力が収集し、薄板部6を起点として撓み変形を生じたが、実施例2では、比較例に比べて薄板部136に係る応力が車両上方又は車両下方に分散され、薄板部136を起点する撓み変形量が低減されたためと推察され得る。さらに、実施例2では、実施例1に比べて応力を分散する箇所(車両上方または車両下方に屈曲する部位)が増加したため、より一層、薄板部136に作用する応力が分散され、実施例1より薄板部136を起点する撓み変形量が低減されたためと推察され得る。また、実施例2では、実施例1のように一部のリブ41B,41Cの長さ寸法を小さくする必要がなく、実施例1に比べてリブ141による基材31の補強の効果が高いためと考えられる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、樹脂成形体として、3本のリブを備えるとともに、リブ繋ぎ部がクランク状又は波状に延設される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、リブ繋ぎ部によって、互いに接続されるリブの本数は、2本ないし、4本以上であっても構わない。また、リブ繋ぎ部の形状は適宜変更可能であり、例えば、リブ繋ぎ部は一定ピッチを有しない波状に延設されていてもよい。
(3)上記実施形態では、薄板部がリブ繋ぎ部の周囲を所定の幅寸法を有して取り囲む構成を例示したが、これに限られない。例えば、薄板部がリブ繋ぎ部の周囲を異なる幅寸法を有して取り囲む構成とし、薄板部が車両上方又は車両下方に向けて屈曲する屈曲形状に比べ、リブ繋ぎ部の屈曲形状を緩やかなものとしてもよい。さらに、薄板部及びリブ側薄板部は、接合部の全周を取り囲まず、一部のみを取り囲む構成であっても構わない。
(4)上記実施形態では、リブ側薄板部を備える構成を例示したが、リブ側薄板部を備えていない構成であってもよい。また、リブ側薄板部の形状、配置は適宜変更可能である。
(5)上記実施形態では、下型が固定型とされる成形装置を例示したが、これに限られない。また、成形装置や成形構造体の製造方法は、成形構造体の形状、材質等に応じて適宜変更可能である。
Claims (4)
- 繊維が熱可塑性樹脂により結着された板状の基材と、
前記基材の一方の板面に接合された樹脂成形体と、を備え、
前記樹脂成形体は、車両前後方向に並列するとともに車両前後方向と交差する方向に互いに並行して延びる複数のリブと、前記複数のリブを繋ぐリブ繋ぎ部と、を有し、
前記基材は、一般部と、前記樹脂成形体との接合部と、前記接合部のうち前記リブ繋ぎ部と接合する部分の周囲に位置し、前記一般部より板厚が小さい薄板部と、を有し、
前記薄板部は、車両上方又は車両下方に向けて屈曲しつつ車両前後方向に延設されている、車両用ドアトリム。 - 前記薄板部は、車両前後方向に波状に延設されている、請求項1に記載の車両用ドアトリム。
- 前記基材は、前記接合部のうち前記複数のリブと接合する部分の周囲にそれぞれ位置し、前記一般部より板厚が小さい複数のリブ側薄板部を、更に有し、
前記薄板部は、一定ピッチの波状に延設されるとともに、前記複数のリブ側薄板部の各々に対して斜めに交差するように配されている、請求項2に記載の車両用ドアトリム。 - 前記薄板部は、車両前後方向にクランク状に延設されている、請求項1に記載の車両用ドアトリム。
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