JP2002192553A - 二重成形品の製造方法 - Google Patents

二重成形品の製造方法

Info

Publication number
JP2002192553A
JP2002192553A JP2000394917A JP2000394917A JP2002192553A JP 2002192553 A JP2002192553 A JP 2002192553A JP 2000394917 A JP2000394917 A JP 2000394917A JP 2000394917 A JP2000394917 A JP 2000394917A JP 2002192553 A JP2002192553 A JP 2002192553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molded product
resin
injection
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000394917A
Other languages
English (en)
Inventor
Terunobu Fukushima
輝信 福島
Akira Ikeda
章 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Kako Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Kako Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Kako Co Ltd filed Critical Sanwa Kako Co Ltd
Priority to JP2000394917A priority Critical patent/JP2002192553A/ja
Publication of JP2002192553A publication Critical patent/JP2002192553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重成形品の金型のキャビティ形状の自由度
を上げる。 【解決手段】 1基の型締め装置と2基の射出装置を装
備した金型回転装置無しの二重射出成形機に、1次成形
品のコア間の移送を行う製品取出し装置15を取付け
る。金型20の可動側型板22に1次用コア22a、b
と2次用コア22c、dを、固定側型板21に1次用キ
ャビティ部21a、bと2次用キャビティ部21c、d
を設け、1次成形用樹脂31Jで成形したコア22a、
b上の1次成形品31a、bをコア22c、dに製品取
出し装置15の把持具18aで把持して移送する。次
に、コア22c、dとキャビティ部21c、d及び1次
成形品31a、bで形成されるキャビティに2次成形用
樹脂32Jで2次成形品32a、bを成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2色又は異材質の射
出成形方法に係わり、複雑な形状の二次成形作業を必要
とする二重成形品に好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の合成樹脂を成形して、複雑な形状
や特殊な性能を付加することを目的とした成形方法の一
つに、一般に2色成形、異材質成形と呼ばれる成形法が
ある。通常見ることのできる2色成形による製品の代表
例は、パソコンや電卓のキーボードのキートップであ
り、指先の摩擦で数字や記号が磨滅しないように、色の
違った樹脂で記号や数字をキートップの表面に鋳込んだ
もので、同材質で色違いの樹脂が使用されている。
【0003】異材質成形は特徴の異なる材質の合成樹脂
を組み合わせて、1部品を構成するもので、例えば空調
機のダクト中に置かれ風量調節や風向制御をするダンパ
等に用いられている。即ち、薄い4角形の1辺に回転軸
を付けた、硬い本体の周辺に柔らかなゴム状の弾性体
(エラストマ)を付けた構造で、気流遮断のためダンパ
が廻転すると、このエラストマがダクト内側面に当接し
て気密を保つように作られている。
【0004】異材質成形は、後述するように成形機中で
金型を廻転させて複数の材質の樹脂を一体とすることが
多く、金型廻転の各ステージで別の加工(ホットスタン
プや二次加工的に穴開けするなど)を行うこともある
が、以降の説明ではこのような2次加工的要素は含ま
ず、単に異なった材質の樹脂で形成された2部分が結合
されて1個の製品とされる場合に限定して説明する。こ
こでは、上記の意味の異色・異材質成形を総称して、二
重成形品と呼ぶことにする。
【0005】従来、二重成形品を製造する方法は数種類
が知られているが、使用頻度の高い手法の2〜3例を説
明する。図6は広く一般に普及している射出成形機を利
用した、通常インサート方式と呼ばれる手法を応用した
二重成形品の製造方法の概念図である。
【0006】インサート成形(アウトサート成形を含
む)は成形作業に使用される金型中にインサート品を装
填して、射出された樹脂の中にインサート品を(鋳込ん
で)取り込み、樹脂とインサート品を一体の部品として
使用する。樹脂の歯車の中心に金属製の丸棒をインサー
トして回転軸とする等の応用がなされる。インサート品
は金属・樹脂・その他で形成され、インサート品の材質
が樹脂(プラスチック)の場合が、ここで言う二重成形
に相当する。
【0007】先ず、インサート品に相当する1次成形品
を成形するために射出成形機A(50)と金型A(6
1)を用意する。射出成形機A(50)は、1台の射出
装置51と金型の開閉、加圧を行う1台の型締め装置5
2で構成され、1次成形品71成形用の金型A(61)
を搭載し、射出装置51には1次成形品71用の樹脂7
1aを装填する。
【0008】金型A(61)は固定側型板62にキャビ
ティ部62aが彫り込まれ、可動側型板63にコア63
aが設置されている。型締め装置52で金型A(61)
が型締めされると、図6(a)の円内に示すように、コ
ア63aとキャビティ部62aが組み合わされてキャビ
ティ(空洞部)61aが形成される。このキャビティ6
1aの内部を充たすように樹脂71aが射出され、冷却
されて固化すれば、1次成形品71が完成する。
【0009】型開きすると、1次成形品71は金型A
(61)から落下し、回収されて一時ストックされ、2
次成形品を成形するための射出成形機B(55)に送ら
れる。射出成形機B(55)は、1台の射出装置56と
金型の開閉、加圧を行う1台の型締め装置57で構成さ
れ、2次成形品72成形用の金型B(65)を搭載し、
射出装置56には2次成形品72用の樹脂72aを装填
する。
【0010】金型B(65)は、固定側型板66にキャ
ビティ部66aが、可動側型板67にコア67aが設置
されている。1次成形品71をコア67aの所定位置に
挿入(インサート)してから、型締め装置57で金型B
(65)が型締めされると、図(b)の円内に示すよう
に、コア67aとキャビティ部66a及び1次成形品7
1が組み合わされてキャビティ(空洞部)65aが形成
される。このキャビティ65aの内部を充たすように樹
脂72aが射出され、冷却されて固化すれば、1次成形
品71が一体化された、2次成形品72が完成する。
【0011】専用の二重射出成形機を使用すると1台の
成形機で成形作業が完了する。図7は二重射出成形機8
0の金型を中心とした構成の要所を、断面として現した
側面図である。二重射出成形機80は2台の射出装置8
1A、81Bと金型の開閉、加圧を行う1台の型締め装
置82及び金型廻転装置82aで構成され、1次成形品
71と2次成形品72を別個に成形する金型91を搭載
し、射出装置81Aには1次成形品71用の樹脂71a
を装填し、射出装置81Bには2次成形品72用の樹脂
72aを装填する。
【0012】金型91は少なくとも2組以上の偶数組の
コアとキャビティ部を内蔵し、(固定側)型板92にキ
ャビティ部92a、92bが彫り込まれ、(可動側)型
板93にコア93aが設置されている。ここで複数個の
コア93aは全く同形に作られている。キャビティ部9
2aはコア93aの先端部と1次成形品71の外周部形
状(ハッチンを施した部分)を合体した形状とされ、キ
ャビティ部92bはコア93aの先端部と1次成形品7
1の外周部形状と2次成形品72の外周部形状(ハッチ
ンを施した部分)を合体した形状とされている。なお、
図ではコア93aは2個、キャビティ部92a、92b
は各1個として図示している。
【0013】金型91の(可動側)型板93を含む可動
側は二重射出成形機80の回転装置82aの廻転盤82
bに固着され、図7の左右に通る1点鎖線を回転軸とし
て、型開き毎に所定の角度(図の場合は180°)だけ
矢印のように廻転する。型開き毎に1個のコア93aは
キャビティ部92aから92bに移り、次にキャビティ
部92bから92aに移ることを繰り返す。キャビティ
部92aとコア93aで形成されるキャビティ(空洞
部)は1次成形品71の形状を形作り、キャビティ部9
2bとコア93a(及び1次成形品71)で形成される
キャビティは、樹脂72aの充たすべき2次成形品の外
形形状と同じ形状の空間となる。
【0014】初めに、1次成形品71の形状を持つ、キ
ャビティ部92aとコア93aで形成されるキャビティ
92aに射出装置81Aから樹脂71aを射出し、冷却
して1次成形品71を形成する。射出装置81Aの先端
から1次成形品71までの金型内の湯口に残った不要な
樹脂はランナと呼ばれる。型開きすると、コア93aは
1次成形品71を搭載したまま廻転して、キャビティ部
92bと対向して、次に型締めされると、2次成形品7
2の形状に対応した空洞部を構成する。
【0015】この空洞部65aに樹脂72aが内部を充
たすように射出され、冷却されて固化すれば、1次成形
品71が一体化された、2次成形品72が完成する。こ
の時、反対側のキャビティ部92aとコア93aで形成
される空洞部91aに射出装置81Aから樹脂71aを
射出し、冷却して1次成形品71を形成することができ
る。2種類の樹脂の射出開始を同時とすれば、必要な成
形時間は樹脂71aと72aの何れか長い方の射出時間
と冷却時間の和で済み、製品1個当たりの成形時間は前
例の半分程度となり、製造コストの大幅な引き下げが達
成される。
【0016】二重成形品の形状によっては金型廻転装置
82aを使用せずに、コアの一部を前後にスライド移動
させても二重成形が可能となる。図7は、このコアバッ
クシステムによる二重成形法を説明する、金型を中心と
した概念図である。
【0017】コアバックシステムに使用する二重射出成
形機は2台の射出装置101A、101Bと金型の開
閉、加圧を行う1台の型締め装置(図示せず)で構成さ
れ、1次成形品121と2次成形品122を別工程で成
形する金型110を搭載し、射出装置101Aには1次
成形品121用の樹脂121aを装填し、射出装置10
1Bには2次成形品122用の樹脂122aを装填す
る。
【0018】金型110の(固定側)型板111には1
次成形品121の外形に相当する(図では2個の)キャ
ビティ部111a、111aが彫り込まれている。
【0019】金型110の(可動側)型板112には1
次成形品121の内側形状に相当する(図では2個の)
コア112aが取り付けられ、このコア112aの内側
に摺動コア112bが設置されている。摺動コア112
bはコア112aに設けられた支持孔でスライド可能に
支持され、金型の前後に(図の左右に)摺動して移動で
きる。
【0020】(可動側)型板112の内部に油圧シリン
ダ115が取り付けられ、内部のラム114と摺動コア
112bとが連結されている。油圧シリンダ115への
作動油の注入方向を切換えて、図(a)のように、摺動
コア112b、112bが右に動いて、その右端が(固
定側)型板112のキャビティ部112a、112aに
当接するか、同図(b)に示すように摺動コア112
b、112bが左に移動してコア112aと摺動コア1
12bの表面が一致するかを選択できる。
【0021】型締めして金型を閉じる。初めは図(a)
に示すように、摺動コア112b、112bは(固定
側)型板111のキャビティ部111a、111aに当
接するまで右に移動されている。(固定側)型板111
のキャビティ部111aと(可動側)型板112のコア
112aと摺動コア112bの側面(摺動面)とで囲ま
れたキャビティ(空洞部)110aが形成される。ここ
で、1次成形品121用の樹脂121aを射出装置10
1Aから射出し、1次成形品121を成形する。樹脂1
21aは(図では2個の)キャビティ110aを充た
す。
【0022】型締めした状態を保って、(樹脂121a
が適当な硬さに硬化するまで)一定の時間間隔をおき、
摺動コア112b、112bをコア112aと摺動コア
112bの表面が一致するまで左に後退させる。コア1
12aから摺動コア112bが突出していた形状に等し
い形のキャビティ110bが、摺動コア112bの表面
と(固定側)型板111のキャビティ部111a及び1
次成形品121から形成される。
【0023】ここで、2次成形品122用の樹脂122
aを射出装置101Bから射出し、2次成形品122を
成形する。樹脂122aは(図で2個の)キャビティ1
10bを充たし、1次成形品121と固着して、完成品
120となる。冷却時間が経過すれば、型開きして完成
品120を落下させる。このコアバックシステムは金型
を廻転させる必要がないので、金型制作費の低減、機械
スペースの縮小化、ハイサイクル化などの利点がある。
ただし、2次成形品の表面にゲート跡が残ることは避け
られない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上説明し
た諸方式の二重成形の手法は各方式とも幾つかの欠点を
内包している。先ず、初めのインサート方式では、成形
工程が2度に渡るので、その間1次成形品71を一時ス
トックせねばならない。余りにも保存期間が長くなれ
ば、経時変化により1次成形品の主要寸法が変化し、イ
ンサート不能の部品が出ることもあり得る。また、金型
を2台製造するのは製造コストを増加させ、製造開始ま
でに要する期間の遅延の影響も大きい。更に成形機が2
台必要で成形機械の生産計画その他、見えない経費も大
きくなる等の問題がある。
【0025】第二の例に挙げた、専用の金型廻転装置を
備えた二重射出成形機を使用したコア廻転方式の場合、
製造上の問題は少ない。ゲートの処理も可能なので、体
裁の良い製品を作ることができる。しかし、コアが1次
成形、2次成形に共通して使用されるため、2次成形の
ためにコア側の形状を変えることができない。従って、
2次成形のために変更して使用できるのは固定側のキャ
ビティ部に限られ、2次成形品の形状の自由度が少な
い。このため、2次成形品の形状によっては製造不可能
となる。
【0026】第三のコアバック方式は、成形機械のオプ
ションとなる金型廻転装置が不要であり、金型も安価に
作りうる場合が多いが、先に述べたように、ゲート処理
が困難で体裁上問題を残す場合が多く、適応可能な製品
形態に限度がある。2次成形品の形状の自由度が少ない
ことは第2のコア廻転方式よりも更に大きく、自由な形
状の2次成形品を得るには型製造上の制約が多い。
【0027】以上、インサート方式は生産性と経済性に
欠点があり、専用二重射出成形機では2次成形品の形状
の自由度の少ない点が問題となる。本発明の目的は、生
産性と経済性で金型回転機能付の専用機に匹敵し、2次
成形品の形状選択の自由度を高めた方式を提供すること
にある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するためになされた、異なる色又は異なる材
質の合成樹脂で構成される二重成形品の製造方法であっ
て、同一金型中に1次成形品を射出成形する1組又は複
数組の第1のコア及び第一のキャビティ部と、第1のコ
ア及び第一のキャビティと同数組の、1次成形品をイン
サートして完成品である2次成形品を射出成形する、第
2のコア及び第2のキャビティ部を備えた金型と、1台
の型締め装置と第1及び第2の2台の射出装置とを備え
た二重射出成形機と、二重射出成形機に取付けられ、成
形された前記1次成形品を第1のコアから前記第2のコ
アに移送してインサートする製品取出し装置とを備え、
二重射出成形機の型締め装置に金型を取付け、第1の射
出装置に第1の樹脂を装填し、第2の射出装置に第2の
樹脂を装填して、型締め装置による型締め後に、第1の
射出装置から第1の樹脂を第1のコア及び第1のキャビ
ティ部により形成された第1のキャビティに射出し冷却
して、1次成形品を形成し、型締め装置による型開き後
に、製品取出し装置により1次成形品を第1のコアより
取り出して移送し、第2のコアにインサートし、型締め
装置による型締め後に、第2の射出装置から第2の樹脂
を、第2のコア及び第2のキャビティ部並びに1次成形
品により形成された第2のキャビティに射出し冷却し
て、1次成形品がインサートされた2次成形品を形成
し、且つ、同一型締め期間中に第1の樹脂の射出と前記
第2の樹脂の射出が行われて、前記二重成形品を連続し
て製造することを特徴とする二重成形品の製造方法を提
供する。
【0029】また、第1の樹脂の射出と、第2の樹脂の
射出とが、少なくとも射出時期の一部分が重畳して、同
時刻に行われるようにして成形サイクルを短縮するか、
あるいは、第1の樹脂の射出終了後に第2の樹脂の射出
が開始されるか、または前記第2の樹脂の射出終了後に
前記第1の樹脂の射出が開始されるようにして、金型の
内圧が二重射出成形機の最大型締め力を越えないように
することが提案されている。
【0030】更に、型締め装置による型開き後に、1次
成形品の移送と同時に、製品取出し装置により2次成形
品を第2のコアより取り出して金型外に移送し、また、
1次ランナー又は2次ランナー又は1次ランナーと2次
ランナーを金型外に移送して、1次成形品のコア間の移
送だけでなく製品取出し装置の機能の向上を計ることが
提案されている。
【0031】更に又、この製造法で製作される部品例と
して、二重成形品がエラストマを本体の外周部に二次成
形により形成され、ダクト中の気流を遮断するダンパが
説明されている 〔発明の詳細な説明〕
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である二重成
形品の製造方法の概略を図1〜図3によって説明する。
【0033】初めに使用される射出成形機について説明
する。プラスチックの成形機として広く使用される射出
成形機は、主に熱可塑性のプラスチックの成形に使用さ
れるが、熱硬化性の樹脂にも使用される場合もある。以
下、一般的な熱可塑性樹脂を主体にしたものを説明す
る。射出成形機に必要な基本機能は、金型の開閉を行う
こと、樹脂を一定量溶融(計量)して金型内に充填(射
出)することとされる。
【0034】色や材質の異なる樹脂を射出できる成形機
は一般に2色成形機または異材質成形機等と呼ばれる
が、ここでは、前記のような2色・異材質を総合した二
重成形品を射出成形できる成形機を二重射出成形機と呼
ぶ。本発明に使用される二重射出成形機は、金型の開閉
を行うための1基の型締め装置と樹脂の計量射出のため
の射出装置を2基備えており、図3に典型的な二重射出
成形機1の外観を3面図として示している。全体のベー
スとなる筐体2の中央部に製品の落下口3が空洞状に形
成され、筐体2の左側上部に型締め装置11が設置され
ている。筐体2の上部右端に2台の射出装置4A、4B
が取り付けられている。なお、説明の都合上、XYZの
座標系が設定され、また、型締め装置の中心を通り筐体
2の長手方向のX軸と平行な直線である型締め中心線1
Aが記入されている。
【0035】型締め装置11は、樹脂の射出の際金型内
に発生する内力を受けとめて金型を閉鎖(型締め)し、
射出された樹脂が固化した成形品を取り出すために金型
を開く(型開き)機構で、ダイプレート12とタイバー
13及び図示しない型締めシリンダ等で構成されてい
る。ダイプレートには、筐体2に対してその位置を変え
ない固定盤12aとタイバー13に案内されてX方向に
摺動可能な可動盤13bがあり、固定盤12aと可動盤
12bに金型(図示せず)を取り付けて可動盤12bの
動きにより金型の開閉を行う。
【0036】タイバー13は通常ダイプレート12の上
下左右の四隅を貫通する4本の丸棒で構成され、ダイプ
レート12を支えて可動盤12bのガイドとなるととも
に、樹脂の射出により発生する金型内の圧力に対抗す
る。タイバーの右端は、例えばナット等で固定盤12a
に固定され、左端は後述する型締めシリンダのフレーム
12cに固定されている。
【0037】図示しないが、型締め装置11の左端に型
締めシリンダがあり、油圧で可動盤12bをX方向右に
押して型締め力を発揮する。金型を型締め装置11で型
締めした際、金型を開こうとする力(樹脂の射出圧×キ
ャビティの投影面積)に対抗する力が型締め力で普通ト
ンで表し、成形機で成形できる部品の大きさを示すファ
クタの一つである。直接可動盤12bに圧力を伝達する
場合と、トグルリンクを介して伝達する場合があり、後
者の場合はタイバー13の伸びによる弾性回復力で型締
め力を発揮する。型締め装置11のその他の構成機構と
してトグルリンク使用の場合の型圧調整機構、成形品の
金型からの分離突出しを行うエジェクタ等が付属してい
る。
【0038】射出装置4A、4Bは殆ど同一の構造なの
で、4A側で説明する。前述のように樹脂を一定量溶融
して金型内に充填する機能を有するが、ほとんどがイン
ラインスクリュー式を採用している。先ず、電熱で外部
から加熱する加熱シリンダ6の内部に粗いネジ山状のフ
ライトを持ったスクリュー(図示せず)が有って廻転
し、上部に設置されたホッパ5Aの中に入れられた樹脂
(図示せず)がスクリューと加熱シリンダの間に落ち
て、外部からの加熱とスクリュー廻転時の剪断力による
熱で溶融する。溶融した樹脂はスクリュー自体の前進
(X方向左の)により射出される。
【0039】ノズル7は加熱シリンダの先端にあり、中
心に細孔が開けられている。ノズル先端が金型のスプル
ブッシュに接し、この細孔を介してノズルから金型への
溶融樹脂の流路を形成する。射出シリンダ8はスクリュ
ーを前進、後退させるための油圧シリンダでスクリュー
に射出圧力、背圧、射出速度を与える。また、スクリュ
ー駆動装置9は油圧モータ等で構成され、スクリューに
回転力を与える。樹脂の射出はスクリューを前進させ、
ノズル7から金型内に一定量の樹脂を注入することで行
われる。射出後スクリューの後退で新たに樹脂を加熱シ
リンダ内に取り込んで次回の射出のための樹脂の計量が
行われる。これら各装置は射出装置のベースとなる射出
台10に取り付けられ、射出装置全体としてX方向に移
動可能とされている。
【0040】また、成形機には安全扉14等の作業者の
安全を確保する安全装置や、金型の破損防止、機械の自
動停止機構等の各種安全装置が取り付けられている。二
重射出成形機1の動力源、制御装置類である油圧駆動
部、ヒータ回路、電気制御部、動作制御部(シーケン
サ、マイクロプロセッサ、NC装置等が多用される)等
は図示していないが、筐体2の内部に収容されることが
多い。
【0041】図3に示す二重成形機1には本発明で使用
する主要装置である製品取出し装置15が設置されてい
る。一般には成形した製品を金型から落下させて傷付け
るのを防止するために用いられることが多いので、ここ
でも同一の名称として置くが、製品の搬送以外の目的で
使用されている。図3にその構造の一例を示すが、この
構造に限定されるものではない。例えばスカラ型ロボッ
ト等の搬送用ロボットの使用も可能であり、ある種の搬
送機類を利用することもできる。
【0042】製品取出し装置15は型締め装置11の固
定盤12aの上面に支持台17をボルト等で固定し、支
持台17の上端にY軸に平行な横梁16を固定し、これ
に案内されてY方向にスライド移動する横送り台19が
設置されている。横送り台19に案内されて上下方向
(Z方向)に昇降する昇降レバー18があり、その下端
付近に把持具18aが形成されている。詳しい動作説明
は後述するが、型締め装置11、射出装置4、製品取出
し装置15等の動作のタイミング等は動作制御部で総括
してシーケンス制御される。
【0043】本発明の実施の形態で使用する金型の一例
を図2を参照して説明する。図2(a)は金型20と製
品取出し装置15の昇降レバー18の一部を示した斜視
図、同図(b)は金型をZ方向から見た上面図である。
本図では、1例として金型20はコアとキャビティ部が
各4個(a、b、c、d)でa、bが1次成形に用いら
れ、c、dが2次成形用の場合を示しているが、これら
の個数は偶数個であれば、型締め力等の制限範囲内で任
意に定めることができる。また同一形状の製品が同時に
2個成形されるものとする。なお、図2では二重射出成
形機1の型締め装置11の固定盤12aと可動盤12b
の外形を一点鎖線で示し、更に、型締め中心線1Aも記
入して金型取付時の二重射出成形機1との位置関係を表
現している。また、金型20は主要部のみを示し、ガイ
ドピンやスプルーブッシュ、突出し装置等は省略されて
いる。
【0044】固定側取付板23が二重成形機1の固定盤
12aに、可動側取付板24が可動盤12bにそれぞれ
図示しないボルト等で取り付けられている。固定側型板
21には穴状のキャビティ部(21a〜d)が彫り込ま
れている(21a、21cのみ図示)。型開きの際は、
ランナ取出しのためランナ落下の空隙が形成されるよ
う、固定側取付板23に対して固定側型板21がX方向
に移動する。固定盤12aの中央の孔を介して射出装置
4Aと同4Bの加熱シリンダ(6A、6B)及びノズル
(7A、7B)が金型20に樹脂を射出することができ
る。
【0045】可動側型板22にはコア(22a〜d)が
取り付けられている(22a、22cのみ図示)。この
金型で製造する製品の外形形状によっては、コア(22
a〜d)が可動側型板22の表面から突出せず、固定側
のキャビティ部(21a〜d)と同様に表面から窪んで
彫り込まれる場合もある。
【0046】型締めされると、コア22aとキャビティ
部21aが組み合わされ、1次成形品31の外形に相当
するキャビティ(空洞部)20aが形成される。また、
コア22cとキャビティ部21cが組み合わされ、更に
1次成形品31の外形とで構成される2次成形品32の
外形に相当するキャビティ(空洞部)20cが形成され
る。図示していないが、1次成形品31の外形に相当す
るキャビティ20bと、2次成形品32の外形に相当す
るキャビティ20dも同時に形成される。
【0047】射出装置4Aに装填された樹脂A(31
J)がキャビティ20a、20bに射出され、冷却され
ると1次成形品31が形成される。射出装置4Bに装填
された樹脂B(32J)がキャビティ20c、20dに
射出され、冷却されると2次成形品32が形成される。
型締め力に余裕があれば樹脂A(31J)と樹脂B(3
2J)の射出時期は同時でもよく、型締め力に余裕がな
い場合は射出時期をずらして、樹脂A(31J)または
樹脂B(32J)の射出が終了してから樹脂B(32
J)または樹脂A(31J)の射出をしても良い。
【0048】樹脂の冷却終了後、型開きされると、コア
(22a、b)の表面に1次成形品31が、コア(22
c、d)の表面に2次成形品32が搭載されている。1
次成形品31は必ずコア側で保持するように金型形状や
成形条件等が整備される。
【0049】製品取出し装置15の昇降レバー18が下
降して金型内に入り、把持具18aが1次成形品31
と、2次成形品32に対向する。ここで、図2(a)の
矢印で示すように、製品取出し装置15の横送り台19
はY方向の動き15Yを、昇降レバー18はZ方向の動
き15Zを、把持具18aはX方向の動き15Xを、そ
れぞれ行うことができる。
【0050】把持具18aは、例えば負圧の空気圧によ
ってコア(22a、b)の表面にある1次成形品31
と、コア(22c、d)の表面にある2次成形品32を
吸着し、1次成形品31はコア(22c、d)に移送し
てコア(22c、d)に取付け、同時に、別の昇降レバ
ー18に設置された把持具18aが(1次成形品31と
一体になった)2次成形品32(完成品)を吸着して金
型外に搬送する。一連の移送動作を終えた昇降レバー1
8は金型外に離脱する。なお、本図では昇降レバー18
を2組装備して、2次成形品32(完成品)の型外への
搬送も行っているが、1次成形品31のコア間の移送を
行う最小限1個の昇降レバー18のみを装備して、完成
品は単に自由落下させてもよい。
【0051】ここで使用される金型として、先ず、固定
側型板に彫り込まれるキャビティ部の形状はコア側から
拘束される条件はなく、キャビティ部の形状の自由度は
大きい。さらに、2次側のコアの形状として、1次成形
品31を所定位置に搭載する機能さえ充たせば、形状を
拘束する条件は存在しない。従って通常可動側型板で占
められる範囲も固定側のキャビティ部の延長として加工
できる。従ってキャビティ部の形状の自由度は非常に大
きくなる。
【0052】また、金型を廻転する必要がないので、金
型設計時の制約条件がなく、キャビティ部の自由度向上
に役立っている。更に、成形機購入時にオプションとさ
れるような可動盤の金型回転装置は必要がなく、成形機
のコストが低減できるのも大きい。
【0053】上記システムで形成される二重成形品の例
として、エラストマを1次成形品の周囲に表裏両面に渡
って固着したダンパ(カーエアコン等のダクトに設置さ
れる気流制xw御板)が図4に示されている。図4
(a)はその平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図
である。ダンパAは、薄い長方形をした板部A2の一辺
に円柱状の軸部A1が固着した形状とされ、例えばポリ
プロピレン(PP)やABS、PC等の比較的硬度の高
い樹脂で形成される。比較的軟質の熱可塑性エラスト
マ、PVC等で形成される額縁状の外周部Bが、長方形
の板部A2の周囲を包んで固着されている。なお、長方
形の板部A2の外周部の周辺に複数個の小穴33を設
け、図4(d)の円内に拡大断面図として示すように、
外周部Bを形成する樹脂がこの小穴33を貫通して充填
部34となり表裏の外周部Bを連結する構造として、板
部A2と外周部Bの結合を更に強化することもできる。
【0054】図1は、上記のダンパAの二重成形を想定
した金型構成と製品取り出し装置15を模式的に示して
いる。同一金型内で2種類の形状のダンパを同時に成形
するものとし、1次成形品(31a、31b)2種、2
次成形品(32a、32b)2種が成形できる4個のコ
ア(22a〜d)とキャビティ部(21a〜d)を備え
ている。前例と同じくコアとキャビティ部の構成は任意
に選択できることは同様である。即ち符号にa、bを付
けたコア及びキャビティ部が1次成形品を、c、dが2
次成形品を成形する。
【0055】金型20の(可動側)型板22に上記のコ
ア(22a〜d)が設置されており、コア表面は型板2
2から引き込んだ状態である。(固定側)型板21にキ
ャビティ部(21a〜d)が彫り込まれ、キャビティ部
(21a、b)に1次成形用の樹脂Aのランナ部21f
が、キャビティ部(21c、d)に2次成形用の樹脂B
のランナ部21gが接続している。(固定側)取付板2
3に、中心にランナ部A(21f)を持ったスプルブッ
シュ23dと、中心にランナ部B(21g)を持ったス
プルブッシュ23eが埋め込まれ、二重射出成形機1の
1次成形用樹脂A(31J)を装填した射出装置4A、
2次成形用樹脂B(32J)を装填した射出装置4Bが
ノズルタッチ可能に位置している。
【0056】図のようなランナ(湯口)31RA、32
RBによって樹脂をキャビティに導けば、成形品への樹
脂注入のゲートとしてピンポイントゲート、サイドゲー
ト、トンネルゲート等各種のゲート方式が使用できる。
又、ランナと製品の分離を型開きと連動して同時に行
い、自動的に分離してランナを型外に落下させることも
常に行われている。
【0057】型締めされると、コア22aとキャビティ
部21aが組み合わされ、1次成形品31aの外形に相
当するキャビティ(空洞部)20aが形成され、コア2
2bとキャビティ部21bが組み合わされ、1次成形品
31bの外形に相当するキャビティ(空洞部)20bが
形成される。また、コア22cとキャビティ部21cが
組み合わされ、更に1次成形品31aの外形とで構成さ
れる2次成形品32aの外形に相当するキャビティ(空
洞部)20cが形成される。同様に、コア22dとキャ
ビティ部21dが組み合わされ、更に1次成形品31b
の外形とで構成される2次成形品32bの外形に相当す
るキャビティ(空洞部)20dが形成される。
【0058】射出装置4Aに装填された樹脂A(31
J)がキャビティ20a、20bに射出され、冷却され
ると1次成形品31a、31bが形成される。射出装置
4Bに装填された樹脂B(32J)がキャビティ20
c、20dに射出され、冷却されると2次成形品32
c、32dが形成される。型締め力に余裕が有れば樹脂
A(31J)と樹脂B(32J)の射出時期は同時でも
よく、型締め力に余裕がない場合は射出時期をずらし
て、樹脂A(31J)または樹脂B(32J)の射出が
終了してから樹脂B(32J)または樹脂A(31J)
の射出をしても良いことは、先に説明したのと同様であ
る。なお、本例では樹脂B(32J)の溶融温度は樹脂
A(31J)のそれより低く、樹脂B(32J)の射出
により1次成形品31a、31bが損傷される恐れはな
い。
【0059】金型20が開くと、製品取出し装置15の
昇降レバー18が下降して金型内に入り、把持具18a
がコア22a、bに搭載された1次成形品31a、b
と、コア22c、dに搭載された2次成形品32a、3
2bに対向しこれらを把持して移送経路15aに沿って
動き、1次成形品31a、bはコア(22c、d)に移
送して取付け、同時にコア22c、dに搭載された2次
成形品(完成品)32a、bを金型外に搬送する。
【0060】通常は、型開きの際(固定側)取付板23
と(固定側)型板の間隔が開いて、金型20から突き出
された1次ランナ31RA、2次ランナ32RBを製品
取出し口3に自由落下させる。製品取出し装置15の機
能によっては、単に成形品をコアからコアへ搬送するだ
けでなく、1次2次のランナ31RA、32RBを把持
して確実に金型外へ搬送する等の動作を加味し、ランナ
落下不良による金型損傷の防止を図ることもできる。
【0061】以上の2重成形の工程は図5のフロー図の
ように集約することができる。図2に示す同一部品の2
個取りのケースで説明する。成形の初めは、インサート
用の部品(1次成形品31)の手持ちの有無で変わって
くる。手持ちがあれば、(開始1)で示すN101から
スタートする。手持ちの1次成形品31をコア22c、
dにインサートする(手動工程)。この後は通常の成形
サイクルとなり、N104に移りコア22a、bとキャ
ビティ21a、bで1次成形品31を成形し、1次成形
品31をインサートしたコア22c、dとキャビティ2
1c、dで2次成形品32を成形する。冷却された後N
105に移り、製品取出し装置15により、コア22
c、d上の完成品である2次成形品32を把持し、同時
にコア22a、b上の1次成形品31を把持する。その
後、製品取出し装置15により2次成形品32は型外
に、1次成形品31はコア22c、d上にそれぞれ移送
する。その後は白抜き矢印に従ってN104、N105
を繰り返す自動運転となる。
【0062】1次成形品31の手持ちが無ければ、(開
始2)で示すN102からスタートする。N101では
1次成型用樹脂31Jを射出し、1次成形品31のみを
成形する(手動工程)。次のN102で製品取出し装置
15により、コア22a、b上の1次成形品31を把持
して1次成形品31をコア22c、d上に移送(インサ
ート)する。この工程も一般には手動であるが、完成品
把持の監視装置を停止すれば、N105として実行する
ことも可能である。その後は白抜き矢印に従ってN10
4、N105を繰り返す自動運転となる。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、金型の
可動側に設置されるコア部分の形状的な制約が少なく、
金型を廻転させる必要がないことと相まって、キャビテ
ィ部の形状の自由度を最大限大きくすることができると
いう効果がある。即ち、固定側型板の2次成形用のキャ
ビティ部の形状が自由に加工できるのみでなく、可動側
型板のコアの1次成形品の保持に最低限必要なスペース
を除き、それ以外のコア部分の2次成形品の形状に合わ
せた加工が可能である。このコア形状の自由度を利用し
て、1次成形品の表裏にエラストマ等の2次成形品を形
成したダンパを安価に成形することができる。
【0064】射出装置に装填された2種類の樹脂の射出
時期を変更することにより、全成形時間(サイクルタイ
ム)を短縮したり、少ない型締め力の成形機で成形可能
な部品形状の拡大を追求することもできる。また、成形
機の成形サイクルに同期した動きのできるロボットや部
品搬送装置を採用することにより、製品取出し装置の機
能を向上することもできるので、1次、2次の成形品の
移送だけでなく、ランナ等の移送(取出し)も同時に行
い、成型作業の信頼性を向上することも可能である。
【0065】また、しばしばオプションとされ、成形機
の購入費の増加要因となる金型廻転装置を必要としない
ので、使用する成形機は二重射出成形機の最低仕様であ
る1基の型締め装置と2基の射出装置の構成で済み、成
形機購入費が低廉となることも効果の一つである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重成形品の製造方法に使用する金型
を中心に製造過程を模式的に示す図である。
【図2】本発明の二重成形品の製造方法に使用するる金
型構成を説明する斜視図と上面図である。
【図3】本発明で使用する代表的な二重射出成形機の外
観を示す3面図である。
【図4】本発明の製造方法を適用する製品例を示す外観
図である。
【図5】本発明の成形時の工程を示すフロー図である。
【図6】従来使用された、一般成形機を使用したインサ
ート方式の二重成形方式を説明する概念図である。
【図7】従来使用された、専用の二重射出成形機を使用
したコア廻転方式の説明図である。
【図8】従来使用された、専用の二重射出成形機を使用
したコアバック方式の説明図である。
【符号の説明】
1 二重射出成形機、 1A 型締め中心線、2 筐
体、3 製品落下口、4A、4B 射出装置、5A、5
B ホッパ、6 加熱シリンダ(スクリューシリン
ダ)、7 ノズル、8 射出シリンダ、9 スクリュー
駆動装置、10 射出台、(シフト装置)、11 型締
装置、12 ダイプレート(型取付盤)、12a 固定
盤、12b可動盤、13 タイバー、15 製品取出し
装置、15x、y、z 把持具運動方向、15a 移送
経路、16 横梁、17 支持台、18 昇降レバー、
18a 把持具、19 横送り台、20 金型、21
(固定側)型板、21a〜d キャビティ部、22
(可動側)型板、22a〜d コア、20a キャビテ
ィ(空洞部)、20b キャビティ(空洞部)、21f
ランナ部A、21g ランナ部B、23 固定側取付
板、24 可動側取付板、30 二重成形品、 31
a、31b 1次成形品、32a、32b 2次成形
品、31J 樹脂A、32J 樹脂B、31RA 1次
ランナ、32RB 2次ランナ、33 小穴、34 充
填部
フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA45 CA11 CB01 CB12 CB28 CK06 CK42 CK52 CL09 CL32 CM02 CQ05 4F206 AA45 JA07 JB12 JB28 JL02 JN12 JN13 JN14 JN22 JN25 JN33 JQ81

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色又は異なる材質の合成樹脂で構
    成される二重成形品の製造方法であって、 同一金型中に1次成形品を射出成形する1組又は複数組
    の第1のコア及び第一のキャビティ部と、該第1のコア
    及び該第一のキャビティと同数組の、前記1次成形品を
    インサートして完成品である2次成形品を射出成形す
    る、第2のコア及び第2のキャビティ部を備えた金型
    と、 1台の型締め装置と第1及び第2の2台の射出装置とを
    備えた二重射出成形機と、 該二重射出成形機に取付けられ、成形された前記1次成
    形品を前記第1のコアから前記第2のコアに移送してイ
    ンサートする製品取出し装置とを備え、 前記二重射出成形機の前記型締め装置に前記金型を取付
    け、前記第1の射出装置に第1の樹脂を装填し、前記第
    2の射出装置に第2の樹脂を装填して、 前記型締め装置による型締め後に、前記第1の射出装置
    から前記第1の樹脂を前記第1のコア及び前記第1のキ
    ャビティ部により形成された第1のキャビティに射出し
    冷却して、前記1次成形品を形成し、 前記型締め装置による型開き後に、前記製品取出し装置
    により前記1次成形品を前記第1のコアより取り出して
    移送し、前記第2のコアにインサートし、 前記型締め装置による型締め後に、前記第2の射出装置
    から前記第2の樹脂を、前記第2のコア及び前記第2の
    キャビティ部並びに前記1次成形品により形成された第
    2のキャビティに射出し冷却して、前記1次成形品がイ
    ンサートされた前記2次成形品を形成し、且つ、同一型
    締め期間中に前記第1の樹脂の射出と前記第2の樹脂の
    射出が行われて、前記二重成形品を連続して製造するこ
    とを特徴とする二重成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の樹脂の射出と、前記第2の樹
    脂の射出とが、少なくとも射出時期の一部分が重畳し
    て、同時刻に行われることを特徴とする請求項1に記載
    の二重成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の樹脂の射出終了後に前記第2
    の樹脂の射出が開始されるか、または前記第2の樹脂の
    射出終了後に前記第1の樹脂の射出が開始されることを
    特徴とする請求項1に記載の二重成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記型締め装置による型開き後に、前記
    1次成形品の移送と同時に、移送前記製品取出し装置に
    より前記2次成形品を前記第2のコアより取り出して前
    記金型外に移送することを特徴とする請求項1に記載の
    二重成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記型締め装置による型開き後に、前記
    製品取出し装置により少なくとも前記1次成形品の移送
    を行うと共に、1次ランナー又は2次ランナー又は1次
    ランナーと2次ランナーを前記金型外に移送することを
    特徴とする請求項1および請求項4に記載の二重成形品
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記二重成形品がエラストマを本体の外
    周部に二次成形により形成され、ダクト中の気流を遮断
    するダンパであることを特徴とする請求項1に記載の二
    重成形品の製造方法。
JP2000394917A 2000-12-26 2000-12-26 二重成形品の製造方法 Pending JP2002192553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000394917A JP2002192553A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 二重成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000394917A JP2002192553A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 二重成形品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002192553A true JP2002192553A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18860468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000394917A Pending JP2002192553A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 二重成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002192553A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006319834A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kasai Sangyo:Kk 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置
JP2006319833A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kasai Sangyo:Kk 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置
JP2008229897A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Konica Minolta Opto Inc 射出成形方法及び射出成形装置
KR20150107967A (ko) * 2014-03-14 2015-09-24 세방전지(주) 기밀성이 향상된 인디케이터
KR20150132687A (ko) * 2014-05-15 2015-11-26 세방전지(주) 차량용 배터리의 인디케이터
KR101694025B1 (ko) * 2015-07-02 2017-01-06 현대자동차주식회사 박막형 사출 성형 스킨 제조 장치 및 이의 스킨 취출 방법
CN107825652A (zh) * 2017-09-30 2018-03-23 深圳雷柏科技股份有限公司 一种双色键帽生产模具
KR101862335B1 (ko) * 2017-06-23 2018-05-30 창신리빙(주) 이중 인서트 사출성형장치 및 방법
JP2019521772A (ja) * 2016-07-08 2019-08-08 ドンバン メディカル カンパニー リミテッド リフティング用縫合糸およびその製造方法
CN114347371A (zh) * 2022-01-05 2022-04-15 东莞市荣豪哲电子科技有限公司 一种制造耳塞的方法及由该方法制造的耳塞
KR20220102727A (ko) * 2021-01-14 2022-07-21 주식회사 에이치엠 폴리머 애자 사출금형 및 이를 이용한 폴리머 애자 성형방법

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006319833A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kasai Sangyo:Kk 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置
JP4541227B2 (ja) * 2005-05-16 2010-09-08 株式会社加西産業 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置
JP4541228B2 (ja) * 2005-05-16 2010-09-08 株式会社加西産業 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置
JP2006319834A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kasai Sangyo:Kk 携帯機器用スピーカの振動板、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置
JP2008229897A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Konica Minolta Opto Inc 射出成形方法及び射出成形装置
KR101580103B1 (ko) * 2014-03-14 2015-12-29 세방전지(주) 기밀성이 향상된 인디케이터
KR20150107967A (ko) * 2014-03-14 2015-09-24 세방전지(주) 기밀성이 향상된 인디케이터
KR101592215B1 (ko) * 2014-05-15 2016-02-11 세방전지(주) 차량용 배터리의 인디케이터
KR20150132687A (ko) * 2014-05-15 2015-11-26 세방전지(주) 차량용 배터리의 인디케이터
KR101694025B1 (ko) * 2015-07-02 2017-01-06 현대자동차주식회사 박막형 사출 성형 스킨 제조 장치 및 이의 스킨 취출 방법
JP2019521772A (ja) * 2016-07-08 2019-08-08 ドンバン メディカル カンパニー リミテッド リフティング用縫合糸およびその製造方法
US11504113B2 (en) 2016-07-08 2022-11-22 Dongbang Medical Co., Ltd. Suture for lifting and manufacturing method thereof
KR101862335B1 (ko) * 2017-06-23 2018-05-30 창신리빙(주) 이중 인서트 사출성형장치 및 방법
CN107825652A (zh) * 2017-09-30 2018-03-23 深圳雷柏科技股份有限公司 一种双色键帽生产模具
KR20220102727A (ko) * 2021-01-14 2022-07-21 주식회사 에이치엠 폴리머 애자 사출금형 및 이를 이용한 폴리머 애자 성형방법
WO2022154274A1 (ko) * 2021-01-14 2022-07-21 주식회사 에이치엠 폴리머 애자 사출금형 및 이를 이용한 폴리머 애자 성형방법
KR102429126B1 (ko) * 2021-01-14 2022-08-04 주식회사 에이치엠 폴리머 애자 사출금형 및 이를 이용한 폴리머 애자 성형방법
CN114347371A (zh) * 2022-01-05 2022-04-15 东莞市荣豪哲电子科技有限公司 一种制造耳塞的方法及由该方法制造的耳塞

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1957254B1 (en) Device for manufacturing injection moulding pieces
US8215941B2 (en) Interchangeable support system for multi-component injection molds
JP5004808B2 (ja) 高生産効率で低システム価格の射出成形システム
US6827571B2 (en) Apparatus for injection-molding plastic material articles consisting of a plurality of components
JP2002192553A (ja) 二重成形品の製造方法
JP2015221511A (ja) 複合成形品の成形方法、複合成形品の成形システム、および複合成形品
US20050258559A1 (en) Thermoforming method and apparatus for use in an injection molding machine
US9956708B2 (en) Injection mold plate and injection mold having such an injection mold plate
US20040119205A1 (en) Rotating turret molding machine and associated process
CN206201349U (zh) 一种改进型注塑模
WO2005030461A3 (en) Injection molding apparatus and method
US7331779B2 (en) Concurrent cooling mold
US20090214687A1 (en) Injection Molding Machine
JPH07137083A (ja) 射出成形装置
CN207120428U (zh) 一种倒扣脱模机构
JP6765767B2 (ja) 射出吹込成形機の運転方法
KR100545756B1 (ko) 사출 성형기의 성형품 취출장치
JP7114437B2 (ja) 射出成形機および射出成形方法
US20010045688A1 (en) Motor controlled mold pin actuator
JPH02125709A (ja) プラスチックの成形装置、成形方法および移送用治具
JP3096100B2 (ja) 合成樹脂の複合成形装置
EP0896872A1 (en) Electric vertical injection molding machine provided with product extruding means
CN207747348U (zh) 一种遮阳伞下巢注塑模具
JP2010105168A (ja) 多材射出成形装置および多材射出成形方法ならびに多材射出成形金型
JPH0768582A (ja) スタンピング成形装置及びスタンピング成形型