JP3096100B2 - 合成樹脂の複合成形装置 - Google Patents
合成樹脂の複合成形装置Info
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- JP3096100B2 JP3096100B2 JP03207498A JP20749891A JP3096100B2 JP 3096100 B2 JP3096100 B2 JP 3096100B2 JP 03207498 A JP03207498 A JP 03207498A JP 20749891 A JP20749891 A JP 20749891A JP 3096100 B2 JP3096100 B2 JP 3096100B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロースタンピング成
形、射出圧縮成形、ブロー成形、真空成形等を組み合わ
せて異色または異種の合成樹脂材料からなる一体成形品
あるいは部分的に複雑な形状をした極めて大型の一体成
形品を成形する合成樹脂の複合成形装置に関するもので
ある。
形、射出圧縮成形、ブロー成形、真空成形等を組み合わ
せて異色または異種の合成樹脂材料からなる一体成形品
あるいは部分的に複雑な形状をした極めて大型の一体成
形品を成形する合成樹脂の複合成形装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の合成樹脂の成形装置は、フロース
タンピング成形、射出圧縮成形、ブロー成形、真空成形
等いずれの場合も、供給される材料を1つの型内におい
て単独の成形法で成形するようにしたものを普通として
いる。ところが、例えば合成樹脂製の自動車用内装材の
ように部分的に強度の異なる合成樹脂成形品や、表面だ
けが柔軟で芯が硬い合成樹脂成形品を成形したい場合に
は供給される材料を1つの型内において単独の成形法で
成形することが困難であり、また自動車車体などの部分
的に複雑な形状をした極めて大型の成形品を射出成形す
るには何千トンという成形圧力が必要となって装置が大
型化して高価なものとなるなど多くの問題があり、前記
のような成形品の成形を簡単にかつ安価に行える合成樹
脂の成形装置は殆ど実用化されていない。
タンピング成形、射出圧縮成形、ブロー成形、真空成形
等いずれの場合も、供給される材料を1つの型内におい
て単独の成形法で成形するようにしたものを普通として
いる。ところが、例えば合成樹脂製の自動車用内装材の
ように部分的に強度の異なる合成樹脂成形品や、表面だ
けが柔軟で芯が硬い合成樹脂成形品を成形したい場合に
は供給される材料を1つの型内において単独の成形法で
成形することが困難であり、また自動車車体などの部分
的に複雑な形状をした極めて大型の成形品を射出成形す
るには何千トンという成形圧力が必要となって装置が大
型化して高価なものとなるなど多くの問題があり、前記
のような成形品の成形を簡単にかつ安価に行える合成樹
脂の成形装置は殆ど実用化されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、部分的に強度の異なる合成樹脂成形品
や、表面だけが柔軟で芯が硬い合成樹脂成形品あるいは
部分的に複雑な形状がある極めて大型の成形品を安価に
且つ簡単に量産できる合成樹脂の複合成形装置を提供す
ることにある。
するところは、部分的に強度の異なる合成樹脂成形品
や、表面だけが柔軟で芯が硬い合成樹脂成形品あるいは
部分的に複雑な形状がある極めて大型の成形品を安価に
且つ簡単に量産できる合成樹脂の複合成形装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明に係る合成樹脂の複合成形装置は、1個の型
締ユニットと、該型締ユニットに異方向より材料供給口
が向けられた成形法の異なる複数の成形ユニットと、成
形品の形状に応じた成形材料を型内に供給するようダイ
ヘッドを制御するとともに型の移動タイミングおよび成
形ユニットと型締ユニットの作動タイミングを制御する
制御装置とよりなり、前記型締ユニットには成形の都度
成形空間部の形状が変えられる可変の型が具備されてい
ることを特徴とするものである。
した本発明に係る合成樹脂の複合成形装置は、1個の型
締ユニットと、該型締ユニットに異方向より材料供給口
が向けられた成形法の異なる複数の成形ユニットと、成
形品の形状に応じた成形材料を型内に供給するようダイ
ヘッドを制御するとともに型の移動タイミングおよび成
形ユニットと型締ユニットの作動タイミングを制御する
制御装置とよりなり、前記型締ユニットには成形の都度
成形空間部の形状が変えられる可変の型が具備されてい
ることを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明をフロースタンピング成形機と
射出圧縮成形機を組み合わせた図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。1はフロースタンピング用の成形ユニ
ットであり、該成形ユニット1は基台3上に設けられた
材料供給機構2がサーボモータ4、5により駆動される
送りねじ6でX−Y方向に移動できるようになってい
る。材料供給機構2は射出ユニット7のスクリュー8と
これを回転させる油圧モータ9と射出シリンダ10とよ
りなり、加熱シリンダ11により加熱溶融された合成樹
脂材料を先端のダイヘッド12からシート状に押し出す
ものである。
射出圧縮成形機を組み合わせた図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。1はフロースタンピング用の成形ユニ
ットであり、該成形ユニット1は基台3上に設けられた
材料供給機構2がサーボモータ4、5により駆動される
送りねじ6でX−Y方向に移動できるようになってい
る。材料供給機構2は射出ユニット7のスクリュー8と
これを回転させる油圧モータ9と射出シリンダ10とよ
りなり、加熱シリンダ11により加熱溶融された合成樹
脂材料を先端のダイヘッド12からシート状に押し出す
ものである。
【0006】また、射出ユニット7の油圧モータ9と射
出シリンダ10は後記する制御装置によって制御され、
ダイヘッド12から押し出されるシートの肉厚を押し出
しの途中で自由に変えることができ、さらに、ダイヘッ
ド12の吐出口は複数個に分割されて開閉するこにより
ダイヘッド12から金型上に押し出されるシートの幅を
変化させることができるようになっている。
出シリンダ10は後記する制御装置によって制御され、
ダイヘッド12から押し出されるシートの肉厚を押し出
しの途中で自由に変えることができ、さらに、ダイヘッ
ド12の吐出口は複数個に分割されて開閉するこにより
ダイヘッド12から金型上に押し出されるシートの幅を
変化させることができるようになっている。
【0007】一方、13は前記成形ユニット1とは90
度角度を変えて配置されている射出圧縮用の成形ユニッ
トであり、該成形ユニット13は基台15上に設けられ
た材料供給機構14を有している。16は材料供給機構
14の射出ユニットであり、該射出ユニット16はスク
リュー17とこれを回転させる油圧モータ18と射出シ
リンダ19とよりなり、加熱シリンダ20により加熱溶
融された前記スタンピング成形用の合成樹脂材料とは異
なる合成樹脂材料を先端のノズル21より射出するもの
である。
度角度を変えて配置されている射出圧縮用の成形ユニッ
トであり、該成形ユニット13は基台15上に設けられ
た材料供給機構14を有している。16は材料供給機構
14の射出ユニットであり、該射出ユニット16はスク
リュー17とこれを回転させる油圧モータ18と射出シ
リンダ19とよりなり、加熱シリンダ20により加熱溶
融された前記スタンピング成形用の合成樹脂材料とは異
なる合成樹脂材料を先端のノズル21より射出するもの
である。
【0008】22は前記両材料供給機構2、14の材料
供給口を二側面に臨ませた型締ユニットであり、該型締
ユニット22には材料供給の都度成形空間部の形状を可
変とする型と昇降シリンダ24とが具備されている。材
料供給の都度成形空間部の形状を可変とする型として
は、材料供給の都度型の一部が取り換えられて成形空間
部の形状が変えられるようにしてもよく、この場合は例
えば図1および図2に示す第1の実施例のように前記昇
降シリンダ24により昇降動される1個の上型23と、
該上型23の下降位置に横方向より進退動する2個の下
型25、26とにより構成されており、一方の下型25
と他方の下型26とは上型23に型合わせされた際にお
ける成形空間部の大きさが、一方の下型25に上型23
が型合わせされた際よりも他方の下型26に上型23が
型合わせされた際の方が大きくなるようになっているも
のを用いる。
供給口を二側面に臨ませた型締ユニットであり、該型締
ユニット22には材料供給の都度成形空間部の形状を可
変とする型と昇降シリンダ24とが具備されている。材
料供給の都度成形空間部の形状を可変とする型として
は、材料供給の都度型の一部が取り換えられて成形空間
部の形状が変えられるようにしてもよく、この場合は例
えば図1および図2に示す第1の実施例のように前記昇
降シリンダ24により昇降動される1個の上型23と、
該上型23の下降位置に横方向より進退動する2個の下
型25、26とにより構成されており、一方の下型25
と他方の下型26とは上型23に型合わせされた際にお
ける成形空間部の大きさが、一方の下型25に上型23
が型合わせされた際よりも他方の下型26に上型23が
型合わせされた際の方が大きくなるようになっているも
のを用いる。
【0009】そして、フロースタンピング用の成形ユニ
ット1の材料供給機構2によってシート状材料が一方の
下型25に供給されたうえ該下型25が型締ユニット2
2内に移動されると、上型23が型締めされてスタンピ
ング成形され、続いて、昇降シリンダ24により上型2
3が成形品とともに上昇後下降して前記下型25と代わ
った他方の下型26に型合わせされると、射出圧縮用の
成形ユニット13の材料供給機構14が前進し、型締さ
れた上型23と下型26間の成形空間部にあるシート状
材料の回りに合成樹脂材料が射出されるようになってい
る。
ット1の材料供給機構2によってシート状材料が一方の
下型25に供給されたうえ該下型25が型締ユニット2
2内に移動されると、上型23が型締めされてスタンピ
ング成形され、続いて、昇降シリンダ24により上型2
3が成形品とともに上昇後下降して前記下型25と代わ
った他方の下型26に型合わせされると、射出圧縮用の
成形ユニット13の材料供給機構14が前進し、型締さ
れた上型23と下型26間の成形空間部にあるシート状
材料の回りに合成樹脂材料が射出されるようになってい
る。
【0010】なお、27は制御装置であり、該制御装置
27は成形品の形状や凹凸に応じた状態のシート状材料
を型内に供給するようダイヘッド12を制御したり、型
の移動タイミングや成形ユニットと型締ユニットの作動
タイミングを制御するものである。
27は成形品の形状や凹凸に応じた状態のシート状材料
を型内に供給するようダイヘッド12を制御したり、型
の移動タイミングや成形ユニットと型締ユニットの作動
タイミングを制御するものである。
【0011】このように構成されたものは、フロースタ
ンピング用の成形ユニット1の材料供給機構2のダイヘ
ッド12を型締ユニット22の側方にある一方の下型2
5上に位置させ、射出ユニット7を作動させて加熱溶融
された合成樹脂材料をダイヘッド12から下型25にシ
ート状に押し出す。このとき成形品が自動車のドアトリ
ムのように成形空間部のの幅が部分的に変わっていた
り、成形空間内部に凹凸がある場合は、制御装置27に
よってダイヘッド12をX−Y方向に移動させつつシー
ト状原料を押し出したり、ダイヘッド12のサーボバル
ブを制御してシート状原料の横幅を狭くしたり、射出ユ
ニット7の作動を制御してシート状原料の肉厚を変化さ
せる。
ンピング用の成形ユニット1の材料供給機構2のダイヘ
ッド12を型締ユニット22の側方にある一方の下型2
5上に位置させ、射出ユニット7を作動させて加熱溶融
された合成樹脂材料をダイヘッド12から下型25にシ
ート状に押し出す。このとき成形品が自動車のドアトリ
ムのように成形空間部のの幅が部分的に変わっていた
り、成形空間内部に凹凸がある場合は、制御装置27に
よってダイヘッド12をX−Y方向に移動させつつシー
ト状原料を押し出したり、ダイヘッド12のサーボバル
ブを制御してシート状原料の横幅を狭くしたり、射出ユ
ニット7の作動を制御してシート状原料の肉厚を変化さ
せる。
【0012】このようにしてシート状原料が一方の下型
25に供給されるとこの下型25を型締ユニット22内
に移動させ、下型25が型締ユニット22内で停止した
ら、昇降シリンダ24を作動させて上型23を一方の下
型25と型合わせしてスタンピング成形を行う。そし
て、スタンピング成形後は上型23に成形品を残したま
ま型開きを行い、空の下型25を材料供給機構14側に
戻し、射出圧縮成形用の成形ユニット13のスライド式
の他方の下型26を型締ユニット22内に移動させる。
25に供給されるとこの下型25を型締ユニット22内
に移動させ、下型25が型締ユニット22内で停止した
ら、昇降シリンダ24を作動させて上型23を一方の下
型25と型合わせしてスタンピング成形を行う。そし
て、スタンピング成形後は上型23に成形品を残したま
ま型開きを行い、空の下型25を材料供給機構14側に
戻し、射出圧縮成形用の成形ユニット13のスライド式
の他方の下型26を型締ユニット22内に移動させる。
【0013】そして、成形品が残されている上型23を
他方の下型26に型合わせすれば、上型23と他方の下
型26間の成形空間部にあるシート状材料の回りに空隙
が形成されるから、射出圧縮成形用の成形ユニット13
の材料供給機構14を前進させてノズル21を成形空間
部の樹脂注入口に嵌合させたうえ射出シリンダ19を作
動させれば、溶融された合成樹脂材料は成形空間部内に
あってスタンピング法により一次成形されているシート
状材料の回りに射出されて二次成形としての射出圧縮成
形が行われる。
他方の下型26に型合わせすれば、上型23と他方の下
型26間の成形空間部にあるシート状材料の回りに空隙
が形成されるから、射出圧縮成形用の成形ユニット13
の材料供給機構14を前進させてノズル21を成形空間
部の樹脂注入口に嵌合させたうえ射出シリンダ19を作
動させれば、溶融された合成樹脂材料は成形空間部内に
あってスタンピング法により一次成形されているシート
状材料の回りに射出されて二次成形としての射出圧縮成
形が行われる。
【0014】このようにして射出圧縮成形後は、型開き
して異なった合成樹脂が成形された成形品を成形空間部
より離型し、以後は前記同様の成形工程を繰り返して異
なる合成樹脂による複合成形を行うものである。なお、
射出圧縮成形時、スタンピング成形された成形品を下型
25に残す場合には該下型25に開閉自在な型を取り付
けておき、スタンピング成形後該型を下型25に型合わ
せしたうえ射出圧縮成形を行っても良く、型を開閉式に
するかスライド式にするかは成形品の形状によって適宜
変更するものであり、また実施例ではダイヘッド12か
らシート状の合成樹脂材料を押し出しているが、ロッド
状の合成樹脂材料を押し出すようにしてもよく、要は成
形品の形状に応じて適宜変更すればよいものである。
して異なった合成樹脂が成形された成形品を成形空間部
より離型し、以後は前記同様の成形工程を繰り返して異
なる合成樹脂による複合成形を行うものである。なお、
射出圧縮成形時、スタンピング成形された成形品を下型
25に残す場合には該下型25に開閉自在な型を取り付
けておき、スタンピング成形後該型を下型25に型合わ
せしたうえ射出圧縮成形を行っても良く、型を開閉式に
するかスライド式にするかは成形品の形状によって適宜
変更するものであり、また実施例ではダイヘッド12か
らシート状の合成樹脂材料を押し出しているが、ロッド
状の合成樹脂材料を押し出すようにしてもよく、要は成
形品の形状に応じて適宜変更すればよいものである。
【0015】また、実施例ではフロースタンピング成形
と射出圧縮成形を組み合わせたが、フロースタンピング
成形と真空成形を組み合わせても、ブロー成形と射出圧
縮成形或いはブロー成形と真空成形とを組み合わせても
よく、さらに、成形ユニットの数は2個以上であればよ
いもので、例えば、異なる成形ユニットを型締ユニット
の周囲に4個設ければ、4層の合成樹脂層あるいは強度
の異なる部分を4ヶ所もつ成形品をも成形することもで
きることとなる。
と射出圧縮成形を組み合わせたが、フロースタンピング
成形と真空成形を組み合わせても、ブロー成形と射出圧
縮成形或いはブロー成形と真空成形とを組み合わせても
よく、さらに、成形ユニットの数は2個以上であればよ
いもので、例えば、異なる成形ユニットを型締ユニット
の周囲に4個設ければ、4層の合成樹脂層あるいは強度
の異なる部分を4ヶ所もつ成形品をも成形することもで
きることとなる。
【0016】次に、材料供給の都度成形空間部の形状を
可変とする型としては、材料供給の都度型の一部が移動
して成形空間部の形状が変えられるものとしてもよい。
すなわち、図3は複雑な形状をした部分を射出成形によ
り成形し、単純な形状部分はスタンピング成形により成
形するようにした大型の成形品の成形に用いられる型を
示すもので、図中、30は型締ユニット22に取り付け
られる下型であり、該下型30には射出成形用の凹型3
1とその両側に続くスタンピング用の凹型32とが形成
されている。33は型締ユニット22に取り付けられる
上型であり、該上型33にはスタンピング用の凸型34
に昇降動自在な射出用の中子型35を組み込んだものと
している。36は中子型35を昇降させる油圧シリン
ダ、37はランナブロックで、該ランナブロック37に
は射出成形用の溶融樹脂を送り出すランナ38とスタン
ピング用の溶融樹脂を送り出すランナ39とが設けられ
ている。40は射出成形用の樹脂ゲート、41はスタン
ピング成形用の樹脂ゲート、42はスタンピング用の樹
脂ゲート41に設けられる逆流防止用の弁である。
可変とする型としては、材料供給の都度型の一部が移動
して成形空間部の形状が変えられるものとしてもよい。
すなわち、図3は複雑な形状をした部分を射出成形によ
り成形し、単純な形状部分はスタンピング成形により成
形するようにした大型の成形品の成形に用いられる型を
示すもので、図中、30は型締ユニット22に取り付け
られる下型であり、該下型30には射出成形用の凹型3
1とその両側に続くスタンピング用の凹型32とが形成
されている。33は型締ユニット22に取り付けられる
上型であり、該上型33にはスタンピング用の凸型34
に昇降動自在な射出用の中子型35を組み込んだものと
している。36は中子型35を昇降させる油圧シリン
ダ、37はランナブロックで、該ランナブロック37に
は射出成形用の溶融樹脂を送り出すランナ38とスタン
ピング用の溶融樹脂を送り出すランナ39とが設けられ
ている。40は射出成形用の樹脂ゲート、41はスタン
ピング成形用の樹脂ゲート、42はスタンピング用の樹
脂ゲート41に設けられる逆流防止用の弁である。
【0017】このように構成された型は型締ユニット2
2に取り付けて、ランナブロック37の一側に射出成形
機の射出ノズルを臨ませるとともに、ランナブロック3
7の直交する側部にはスタンピング用樹脂の供給ノズル
を臨ませておき、先ず、型締ユニット22の上型33を
下型30と型合わせする。この型合わせは上型33に油
圧シリンダ36を介して取り付けられている射出成形用
の中子型35のみ完全に型合わせされ、スタンピング用
の凹型32と凸型34はスタンピング用の溶融合成樹脂
材料が所定量供給されたときに完全に型合わせされるよ
うになっている。
2に取り付けて、ランナブロック37の一側に射出成形
機の射出ノズルを臨ませるとともに、ランナブロック3
7の直交する側部にはスタンピング用樹脂の供給ノズル
を臨ませておき、先ず、型締ユニット22の上型33を
下型30と型合わせする。この型合わせは上型33に油
圧シリンダ36を介して取り付けられている射出成形用
の中子型35のみ完全に型合わせされ、スタンピング用
の凹型32と凸型34はスタンピング用の溶融合成樹脂
材料が所定量供給されたときに完全に型合わせされるよ
うになっている。
【0018】このためスタンピング成形用の凸型34と
凹型32が型合わせされる直前に、複雑な形状部分を中
子型35と下型30の凹型31とにより形成される成形
空間部において射出成形すると略同時に単純な形状部分
を凸型34と凹型32によって形成される成形空間部に
おいてスタンピング成形して一体成形とするもので、複
雑な形状をした部分のみを射出成形することによって極
めて大型の合成樹脂成形品を小さな成形圧力で成形でき
ることとなる。 なお、実施例ではスタンピング成形と
射出成形を略同時に行っているが、硬化後にも融着する
合成樹脂材料であれば成形時期を略同時にする必要はな
く、また成形順序も実施例のように射出成形を先にする
必要はないことは勿論である。
凹型32が型合わせされる直前に、複雑な形状部分を中
子型35と下型30の凹型31とにより形成される成形
空間部において射出成形すると略同時に単純な形状部分
を凸型34と凹型32によって形成される成形空間部に
おいてスタンピング成形して一体成形とするもので、複
雑な形状をした部分のみを射出成形することによって極
めて大型の合成樹脂成形品を小さな成形圧力で成形でき
ることとなる。 なお、実施例ではスタンピング成形と
射出成形を略同時に行っているが、硬化後にも融着する
合成樹脂材料であれば成形時期を略同時にする必要はな
く、また成形順序も実施例のように射出成形を先にする
必要はないことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、1個の型締ユニットと、該型締ユニットに異方向よ
り材料供給口が向けられた成形法の異なる複数の成形ユ
ニットとよりなり、前記型締ユニットに材料供給の都度
成形空間部の形状を可変とする型を具備させておくこと
により、異色、異種、同種の合成樹脂材料により積層或
いは連続成形された様々な合成樹脂成形品を容易に成形
することができるもので、表層のみが柔軟な成形品や、
成形品の一部分のみが強度の異なった成形品のようなも
のでも形状の制約を受けることなく自由に成形すること
ができる。
に、1個の型締ユニットと、該型締ユニットに異方向よ
り材料供給口が向けられた成形法の異なる複数の成形ユ
ニットとよりなり、前記型締ユニットに材料供給の都度
成形空間部の形状を可変とする型を具備させておくこと
により、異色、異種、同種の合成樹脂材料により積層或
いは連続成形された様々な合成樹脂成形品を容易に成形
することができるもので、表層のみが柔軟な成形品や、
成形品の一部分のみが強度の異なった成形品のようなも
のでも形状の制約を受けることなく自由に成形すること
ができる。
【0020】しかも、部分的に複雑な形状をした部分の
みを別に射出成形することもできるので極めて大型の合
成樹脂成形品を小さな成形圧力で成形でき、小型で安価
な成形装置を提供できるものであり、供給される材料を
1つの型内において単独の成形法で成形するようにした
従来の合成樹脂の成形装置の問題点を解消した合成樹脂
の複合成形装置として業界にもたらす益極めて大なもの
である。
みを別に射出成形することもできるので極めて大型の合
成樹脂成形品を小さな成形圧力で成形でき、小型で安価
な成形装置を提供できるものであり、供給される材料を
1つの型内において単独の成形法で成形するようにした
従来の合成樹脂の成形装置の問題点を解消した合成樹脂
の複合成形装置として業界にもたらす益極めて大なもの
である。
【図面の簡単な説明】 図1本発明の実施例を示す正面図である。図2本発明の
実施例を示す平面図である。図3本発明の型の他の実施
例を示す断面図である。
実施例を示す平面図である。図3本発明の型の他の実施
例を示す断面図である。
1 成形ユニット 22 型締ユニット
Claims (3)
- 【請求項1】 1個の型締ユニットと、該型締ユニット
に異方向より材料供給口が向けられた成形法の異なる複
数の成形ユニットと、成形品の形状に応じた成形材料を
型内に供給するようダイヘッドを制御するとともに型の
移動タイミングおよび成形ユニットと型締ユニットの作
動タイミングを制御する制御装置とよりなり、前記型締
ユニットには材料供給の都度成形空間部の形状を可変と
する型が具備されていることを特徴とする合成樹脂の複
合成形装置。 - 【請求項2】 材料供給の都度型の一部が取り換えられ
て成形空間部の形状が変えられる請求項1に記載の合成
樹脂の複合成形装置 - 【請求項3】 材料供給の都度型の一部が移動して成形
空間部の形状が変えられる請求項1に記載の合成樹脂の
複合成形装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03207498A JP3096100B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 合成樹脂の複合成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03207498A JP3096100B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 合成樹脂の複合成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524128A JPH0524128A (ja) | 1993-02-02 |
JP3096100B2 true JP3096100B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=16540712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03207498A Expired - Lifetime JP3096100B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 合成樹脂の複合成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3096100B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1991
- 1991-07-24 JP JP03207498A patent/JP3096100B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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