JPS5842017B2 - プラスチック成形法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はプラスチック製容器等を製造する方法及び装
置、特に容器等に突起部があり肉厚の変化の激しい即ち
肉厚調整の厳しい製品の製造方法及び装置に係るもので
ある。

従来、突起部等があるプラスチック製品に於て＆丸必要
以上に大きな径のリング状の樹脂を押出し、型締めした
状態で、型の突起の部分に樹脂が充填されるようにして
いる。

また、肉厚の調整としてはふくらませる前の樹脂の状態
での肉厚制御にて行なっていた。

このように、必要以上に大きな径のリング状の樹脂を押
し出し成形している為、必要以外はパリとなり歩留りが
極めて悪く、５０饅に低下するものもある。

成形後、余分な樹脂は製品の全周にパリとして残ってい
る為、パリ取り用プレス等に大きな能力の物が必要とな
る。

また、製品の形状的に上面の広い物にはふくらませる前
の樹脂の肉厚コントロールのみでは上面の肉厚は他の部
分に比べていちじるしく薄くなってしまう。

本願発明の目的は上記従来の欠点を解消するものであっ
て、製品の成形を２種類に分割し、容器本体はブロー成
形法により突起部等は例えば射出成形法により以上の成
形方法を組合せることにより、完成後のパリは、射出用
ライナ一部タンク等本体の底成形に樹脂を余分に長く押
出した部分及びタンク等本体の口部の成形時の余分な樹
脂、の３点に限定することが出来る。

また、製品の上面の肉厚調整として樹脂を所定の形状に
ふくらませる時に樹脂を補充しながらふくらませる。

このことにより、上面の肉厚調整をより正確に行なうこ
とができる。

この発明を図面に記載した装置について説明する。

スクリュウ１はシリンダ２の中を回転階動する。

スクリュウ先端３はスクリュウ１に固定してアル。

ストップパルプ４，５はスクリュウ先端３とスクリュウ
１との間に組付けてあり一方のストップパルプ４は軸方
向に滑動する様に取り付けである。

ノズル本体６は７ランジ１によってシリンダ２に固定さ
れている。

主プランジヤとなる主射出口８は射出駆動板９に固定さ
れ射出口接触シリンダ１０により上下する。

補助プランジャとなる補助射出口１１も前記シリンダ１
０によって上下されるが射出駆動板９には固定されてな
く、板１８により抜は止めされている。

成形機の押出し部の構造作動は従来周知のものと同一で
ある。

スクリュウ１は後方の図示していない油圧モータ等にて
回転し、材料を前方に送り出す。

この時材料はヒーター２１，２２により溶融状態となる
３材料が前方に押出され充填されながらスクリュウ１は
後退し、電気信号等により後退位置を制御して溶融樹脂
量が計量される。

この時、後方の押出しシリンダには背圧が働いており、
樹脂は密度の高い溶融状態となっている。

次に弁棒１４を射出口開閉シリンダー１５により作動さ
せ主射出口を開く。

押出しシリンダ２にてスクリュウ１を前進させ、射出日
本体内部の溶融樹脂即ちパリソンをメインノズルより押
し出す。

この時ストップパルプ４，５は押出し時の樹脂圧により
閉じ樹脂の逆流はない。

又押出した樹脂の肉厚の制御は、調整ボルトナラ）２７
．２８により弁棒を上下し、押出し口のすき間により調
整する。

押出した樹脂の長さは型２９，３００下にある図示して
ない検出器で検出され押出しシリンダは停止する。

押出された樹脂は型締め機構により２つ割にされた型２
９，３０にはさまれる。

次に射出口接触シリンダ１０の作動により射出口８，１
１が下がり型の注入口に当たる。

補助射出口１１は主射出口８が型に接する前に型に当り
以降の射出駆動板９の下降によりばね１２がたわめられ
補助射出口に余圧が与えられる。

ばね１２はばね受げ輪１３と９との間に組付げられ受げ
輪１３を介し、補助射出口１１を下に押し下げている。

弁棒１４は射出口開閉シリンダ１５により主射出口８の
中を上下に摺動する。

又弁棒１４にはブロー用エアの吹き出し口３３が設けら
れている。

針弁１６は針弁開閉シリンダ１１に連結ナツト１９によ
り連結され、補助射出口１１の中を上下する。

ヒータ２０はノズル本体１に埋込まり、 ハンド型ヒー
タ２Ｌ２２がシリンダ２及び７ランジ７の回りに組付け
られている。

７ランジ２３はスラスト軸受２４をはさんでナツト２５
によりスラスト板２６に取り付けられ、図示されていな
い制御電動機等により自由に回転する。

調整ナツト２７は７ランジ２３にボルトで固定されてい
る。

調整ボルト２８は開閉シリンダ１５に固定され調整ナツ
ト２７にねじ込まれている。

型２９．３０は２つに分割さへ流量調整ピン３１．３２
は溝に対し任意の長さに出入りできる。

射出口が型の注入口に密着したならば、針弁開閉シリン
ダ１７により、針弁１６が上昇し、針弁が開く、この時
補助射出口からの材料供給量は、連結ナツト１９により
調整する。

又この時、製品の上面の肉厚補充の口となった主射出口
８のすき間も図示されていない制御電動機等により調整
する。

以上により次の押出し工程での主射出口、補助射出口の
樹脂の押出し量を制御する。

又補助出口１本より型の２ケ所以上に樹脂を送り込む場
合、流量調整ピン３１，３２により、多方向への流量を
調整する。

針弁が開いたならば、弁棒１４より圧縮空気即ちブロー
用エアを供給し、樹脂をふくらまし、型の内面に合せる
と同時に押出しシリンダ２により樹脂を主補助射出口よ
り供給し、突起部等を成形する。

この時ブローされた樹脂と補助庶出口より補充された樹
脂はブロー圧により溶着する。

最後に各弁部の口が閉じ、樹脂が切断され製品が完成す
る。

ブロー用樹脂の押出しにエクストルジョンブロー法を利
用したがインジェクションブロー法を利用してもよい。

又この方法を使用した場合製品の底を成形する為に余分
に樹脂を押し出すことが不要になり、よりパリの少ない
歩留りよい成形法及び装置を得ることが出来る。

本願発明によれば分割式成形型２９．３０の型締め前に
パリソンを被加工物より小径に射出し、その下端が前記
成形型２９，３０の下端より多少突出する様に前記主射
出口８を開閉シリンダ１５により補助射出口１１より先
に開き、型締め後前記主射出口８及び補助射出口１１を
前記型２９゜３０の上端の樹脂注入口は嵌合させ、型締
め後にさらに樹脂を射出しながらブローを行う。

従って、成形時のパリが下方向の極めて少ない範囲に出
来るだゆである。

また耳付き容器の成形等においては耳が形成できる以上
の大径のパリソンを射出させなげればならなかったが本
発明では補助プランジャによる射出口から型締め後補充
しているため横方向のパリ発生は皆無となり被加工物が
複雑であればある和本発明成形装置及び方法では材料歩
留り率は極度に向上し被加工物によっては半分以下の材
料で成形可能となり省資源に大きく貢献するものである
と同時に産業廃棄物の皆無を目ざすものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による装置の成形機射出口先端の組立
図、第２図から第５図までは第１図の射出によって成形
される製品の工程図であり、第２図はチューブ状樹脂の
射出、第３図は型締め、第４図は射出ブロー成形、第５
図は型より取り出した製品を示している。 図面中、符号８はブロー成形用主射出口、１４は弁棒、
１１は補助プランジャ即ち補助射出口、１６は針弁、２
９，３０は型、３３はブロー用エアＱ次き出し口である
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 溶融樹脂供給用のシリンダ２に連結されたノズル本
   体６に主射出口８と補助射出口１１とが分割式成形型の
   夫々の樹脂注入口に着脱されるように取付けられ、前記
   主射出口８内には前記型２９゜３０内に小径のパリソン
   を供給するための進体可能な弁棒１４を有し、この弁棒
   １４の中心には前記パリソンの中に圧縮空気を供給する
   ための吹き出し口３３て形成され、前記両射出口８，１
   １とが夫々各別の開閉シリンダ１５．１７に連結された
   プラスチック成形装置において、前記の分割式成形型２
   ９，３０の型締め前に前記型２９ 、３０の間に小径の
   パリソンをその下端が前記型２９゜３０の下端より多少
   突出する様に前記主射出口８を開閉シリンダ１５により
   補助射出口１１より先に開き、型締め後前記主射出口８
   及び補助射出口１１を前記型２９，３０の上端の樹脂注
   入口に嵌合させ、さらに前記主射出口８よりパリソンを
   射出しながら圧縮空気注入を行い容器の形状に成形する
   と同時に補助射出口１１から溶融樹脂を射出して容器に
   突起部分を一体に成形するプラスチック成形法。 ２ 溶融樹脂供給用のシリンダ２に連結されたノズル本
   体６に主射出口８と補助射出口１１とが成形型の夫々の
   樹脂注入口に着脱されるように取付けられ、前記主射出
   口８内には前記型２９．３０の型締め前及び後において
   型２９．３０の間に小径のパリソンを供給するための進
   体可能な弁棒１４を有し、この弁棒１４の中心には前記
   パリソンの中に圧縮空気を供給するための吹き出し口３
   ３が形成され、前記主射出口８が前記の型締め前及び後
   に開き、前記補助射出口１１が前記の型締め後に開くよ
   うに前記主射出口８の弁棒１４と補助射出口１１の針弁
   １６とが夫々の開閉シリンダ１５．１７に各別に連結さ
   れたプラスチック成形装置。