JPWO2006011604A1 - スピーカシステム、携帯端末装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することができるスピーカユニットを提供する。 スピーカユニット100は、第1の筐体11及び第2の筐体14からなる枠体を有する。第1の筐体11の上面中央には音孔12が形成され、内面側には固着部13が形成されている。固着部13と第2の筐体14との間には、吸振体15が設けられている。吸振体15は、スピーカ10の配置を安定させるとともに、スピーカ10の動作時にスピーカ10から発生する機械振動を吸収し、スピーカ10、第1の筐体11及び固着部13を一様に振動させる。これにより、スピーカ10から音孔12を介して放射される音と、スピーカ10から伝達された機械振動による第1の筐体11を介して放射される音とが効率良く発音される。
Description
本発明は、携帯端末装置等の電子機器に用いられるスピーカユニット、並びにその携帯端末装置及び電子機器に関する。
一般に、携帯端末装置等の電子機器に用いられるスピーカユニットでは、部品点数の削減、組立てやメンテナンスの簡易性を確保するために、次のような構造がとられている。図10は従来例のスピーカユニットの構造を示す断面図である。このスピーカユニットは、第1の筐体71及び第2の筐体74からなる枠体を有する。第1の筐体71には、音孔73が形成されており、またその内側にはスピーカ70が取り付けられている。この場合、例えば、第1の筐体71の裏側に、両面テープ等の粘着材でスピーカ70が直接貼り付けられて固定される構造となっている。図11は他の従来例のスピーカユニットの構造を示す断面図である。第1の筐体71の裏側には、スピーカ70を保持するホルダ72が設けられている。この場合、スピーカ70は、粘着材で第1の筐体71の裏側に接着固定される他、ホルダ72によって保持される構造となっている。
また、この種のスピーカユニットとして、携帯電話機に搭載された質量励磁音響装置が知られている(特許文献1参照)。この質量励磁音響装置は、サウンドボード、台座及びトランスデューサから構成される。また、従来、撓み波によって音響作用を行う音響装置が知られている(特許文献2参照)。
近年、携帯電話機に代表される携帯端末装置等の小型の電子機器では、急速に薄型化が進展しており、筐体や周辺部品の薄型化とともに、スピーカユニットの薄型化が要望されている。スピーカの薄型化は、振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くすることで、出力音圧を劣化させることなく実現している例が多い。また、筐体についても限界まで薄型化されている。
しかしながら、スピーカの動作時、大きな機械振動が振動体から発生することによって、スピーカと筐体との接合部が微動してしまい、スピーカの動作が不安定な状態となる。このため、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動によって筐体を介して放射される音のいずれもが本来の動作によるものでなくなり、その結果、出力音圧等の特性を十分に確保することが難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能なスピーカユニット、携帯端末装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明のスピーカユニットは、音孔が形成された第1の筐体と、前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、前記第1の筐体の内面側に設けられ、前記第1の筐体との間で前記スピーカを挟むように保持する保持体と、前記保持体とこの保持体に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記保持体を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体と、を備えるものである。
これにより、スピーカは第1の筐体と保持体との間に挟持されて固定され、保持体と第2の筐体との間に介在される吸振体によりスピーカの配置が安定化される。また、吸振体によって、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカから発生する機械振動が第2の筐体に伝達されないようになり、スピーカ、第1の筐体及び保持体が一様に振動するように振動が調整される。この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、搭載する機器の筐体が薄型化され、これに伴って振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、弾性体が設けられるものとする。あるいは、上記のスピーカユニットであって、前記スピーカと前記保持体との間に、弾性体が設けられるものとする。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第2の筐体の内面に設けられ、前記吸振体と当接して配置される周辺部品を備えるものとする。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記保持体は、前記第1の筐体と別体に形成され、前記第1の筐体に取り付けられることで前記スピーカを保持するものとする。
これにより、保持体を第1の筐体と別体に構成することで、組み立てが容易になる。
これにより、保持体を第1の筐体と別体に構成することで、組み立てが容易になる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、前記スピーカから放射された音を、前記第1の筐体に伝達する音響管が設けられるものとする。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記枠体には、前記音孔、前記スピーカ、前記保持体及び前記吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられるものとする。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
本発明の携帯端末装置は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び保持体が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した携帯端末装置においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が受話音を示す場合は、当該スピーカユニットはレシーバとして機能する。また、電気信号が着信音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
本発明の電子機器は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び保持体が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した電子機器においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が操作音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
また、本発明のスピーカユニットは、音孔が形成された第1の筐体と、前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、前記第1の筐体の内面側に突設させ前記スピーカを固着するための固着部と、前記固着部とこの固着部に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記固着部を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体とを、備えるものである。
これにより、スピーカは第1の筐体と固着部との間に挟持されて固定され、固着部と第2の筐体との間に介在される吸振体によりスピーカの配置が安定化される。また、吸振体によって、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカから発生する機械振動が第2の筐体に伝達されないようになり、スピーカ、第1の筐体及び固着部が一様に振動するように振動が調整される。この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、搭載する機器の筐体が薄型化され、これに伴って振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記スピーカのフレームは前記第1の筐体の内面側に固着するための固着部を有するものとする。
このように固着部を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
このように固着部を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、弾性体が設けられるものとする。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第2の筐体の内面に設けられ、前記吸振体と当接して配置される周辺部品を備えるものとする。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、前記スピーカから放射された音を、前記第1の筐体に伝達する音響管が設けられるものとする。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記枠体には、前記音孔、前記スピーカ、前記固着部及び前記吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられるものとする。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
本発明の携帯端末装置は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び固着部が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した携帯端末装置においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が受話音を示す場合は、当該スピーカユニットはレシーバとして機能する。また、電気信号が着信音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
本発明の電子機器は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び固着部が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した電子機器においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が操作音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
本発明によれば、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能なスピーカユニット、並びにこのスピーカユニットを備えた携帯端末装置及び電子機器を提供できる。
1、600携帯端末装置
10、40、41スピーカ
11、21、31、42第1の筐体
12、43、44音孔
13、23、33、45、46固着部
14、24、34、47第2の筐体
15、48、49吸振体
16、17弾性体
18周辺部品
100、200、300、400スピーカユニット
113、123、133、145、146保持体
10、40、41スピーカ
11、21、31、42第1の筐体
12、43、44音孔
13、23、33、45、46固着部
14、24、34、47第2の筐体
15、48、49吸振体
16、17弾性体
18周辺部品
100、200、300、400スピーカユニット
113、123、133、145、146保持体
本実施形態では、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)に代表される携帯端末装置等の小型の電子機器に搭載されるスピーカユニットの構成例を示す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置1は、通信機能を有する携帯電話機等の例であり、ヒンジ53によって折り畳み自在な第1の筐体50及び第2の筐体51を有する。第1の筐体50には、表示部54及びスピーカユニット100が配設されている。また、第1の筐体50の上面には、受信用アンテナ52が設けられている。一方、第2の筐体51には、操作部55が配設されている。
図1は本発明の第1の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置1は、通信機能を有する携帯電話機等の例であり、ヒンジ53によって折り畳み自在な第1の筐体50及び第2の筐体51を有する。第1の筐体50には、表示部54及びスピーカユニット100が配設されている。また、第1の筐体50の上面には、受信用アンテナ52が設けられている。一方、第2の筐体51には、操作部55が配設されている。
図2は第1の実施形態の携帯端末装置1における音声出力部の電気的構成を示す図である。音声出力部は、受信アンテナ52、受信回路56、信号出力部57及びスピーカユニット100を有して構成される。
上記構成を有する携帯端末装置1は、受信アンテナ52で受信した無線信号を受信回路56で電気信号に変換し、変換された電気信号を信号出力部57で増幅し、音声出力信号の電気信号としてスピーカユニット100に出力する。スピーカユニット100に音声出力信号が入力されると、スピーカユニット100は音孔から受信信号に基づく受話音等の音を放射して再生出力する。この場合、スピーカユニット100は携帯端末装置1のレシーバとして機能する。なお、受話音の他に、着信を知らせる着信音、音楽、音声またはゲームの効果音などを示す音声出力信号の電気信号をスピーカユニット100に入力する場合、音孔から着信音、音楽、音声または効果音等が再生される。この場合、スピーカユニット100は拡声用のスピーカとして機能する。
ここで、スピーカユニット100の構造及び動作について詳述する。図3aは本発明の第1の実施形態に係る第1のスピーカユニット100の構造を示す図である。図3において、(A)はスピーカユニット100の外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット100のA−B線に沿った断面図である。
スピーカユニット100は、第1の筐体11及び第2の筐体14からなる枠体を有する。第1の筐体11は、第2の筐体14の周縁部に接着等で結合されている。第1の筐体11の上面中央には、四角形の音孔12が形成されて開口している。また、第1の筐体11の内面側には、スピーカ10を保持するための固着部13が形成されている。この固着部13は、第1の筐体11の裏側から垂直下方に延設され、スピーカ10のフレームと固着されることで、スピーカ10は固定される。このスピーカ10は、振動板を有し、印加される電気信号に応じて振動板を振動させることにより音を放射するものである。
また、固着部13は保持体113で代用してもよい。保持体13を用いた図を図3bに示す。図3bは本発明の第1の実施形態に係る第2のスピーカユニット100の構造を示す図である。この保持体113は、第1の筐体11の裏側から垂直下方に延設され、先端113aが断面L字形に曲げられた形状を有する。この保持体113と第1の筐体11との間に挟まれた状態で、スピーカ10は固定される。
また、後述する本発明の第2〜第5の実施形態も含めて、固着部は保持体で代用してもよい。
また、第2の筐体14の底面には、周辺部品18が設けられており、この周辺部品18と固着部13との間には、吸振体15が配置されている。この吸振体15は、第1の筐体11及び固着部13により挟持されて固定されるスピーカ10の配置を安定させるとともに、スピーカ10の動作時に、スピーカ10から発生する機械振動が第2の筐体14に伝達されないようにこの機械振動を吸収して第2の筐体14と分離し、スピーカ10、第1の筐体11及び固着部13を一様に振動させる機能を果たす。また、第1の筐体11とスピーカ10との間、及びスピーカ10と固着部13との間には、それぞれ弾性体16、17が設けられている。なお、弾性体16、17を設けることなく、スピーカ10を第1の筐体11と固着部13との間に直接挟持されるようにしてもよい。また、図3bにおいては、第2の筐体14の底面に周辺部品18を設けることなく、保持体113と第2の筐体14との間に、吸振体15を直接介在させてもよい。
上記構造を有するスピーカユニット100では、スピーカ10に電気信号が印加されると、2通りの経路で放音が行われる。すなわち、スピーカ10から音孔12を介して音が放射される経路、及びスピーカ10から伝達された機械振動が第1の筐体11に伝達し、この第1の筐体11を介して音が放射される経路である。固着部13、吸振体15及び第2の筐体14によって、スピーカ10から伝達される機械振動が安定した状態で確保されるので、第1の筐体11を介して放射される音と、音孔12を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。
図4は本実施形態のスピーカユニット100における出力音圧−周波数特性の測定結果を示す特性図である。この測定では、スピーカ10として口径φ25mmの圧電スピーカを用い、スピーカユニット100から0.1m離れた位置にマイクを設置し、スピーカ10に3Vrmsの電圧を印加して測定した。
図4において、特性Iは本実施形態のスピーカユニット100の特性である。特性IIは比較例として従来のスピーカユニット(図11参照)の特性である。特性Iでは、特性IIに比べ、最低共振周波数近傍の出力音圧レベルが高くなっている(図4中の領域a)。これは、固着部13の剛性及び吸振体15の吸振率を調整することで、出力音圧レベルを改善できたことによる。また、吸振体15の代わりに、あるいは吸振体15とともに、弾性体16、17を用いて、特性Iと同等あるいはこれよりも良好な特性を得るようにすることもできる。さらに、吸振体15、弾性体16、17の代わりに、あるいはこれらの少なくとも1つとともに、周辺部品18を用いて、特性Iと同等あるいはこれよりも良好な特性を得ることも可能である。このとき、周辺部品18の質量が大きいことが望ましい。
このように、第1の実施形態のスピーカユニットでは、スピーカ10は第1の筐体11と固着部13との間に挟持固定され、第2の筐体14との間に介在される吸振体15によりスピーカ10の配置が安定化される。また、吸振体15は、前述したように、スピーカ10の動作時に発生する機械振動を吸収し、スピーカ10、第1の筐体11及び固着部13が一様に振動するように、振動を調整する機能を果たしている。したがって、スピーカ10から音孔12を介して放射される音、及びスピーカ10から伝達された機械振動による第1の筐体11を介して放射される音が効率良く発音可能である。この結果、筐体が薄型化され、これに伴って振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
(第2の実施形態)
図5aは本発明の第2の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図5において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット200のC−D線に沿った断面図である。このスピーカユニット200は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図5bは本発明の第2の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部23を保持体123で代用したものである。
図5aは本発明の第2の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図5において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット200のC−D線に沿った断面図である。このスピーカユニット200は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図5bは本発明の第2の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部23を保持体123で代用したものである。
スピーカユニット200は、第1の筐体21及び第2の筐体24からなる枠体を有する。第1の筐体21は、第2の筐体24の周縁部に接着等で結合されている。第1の筐体21の上面中央には、四角形の音孔12が形成されて開口している。また、第1の筐体21の内面側には、スピーカ10のフレームが延設され、スピーカ10を保持するための固着部23が形成される。また、図5bにおいては、第1の筐体21の内面側には、第1の筐体21と別体に形成された、スピーカ10を保持するための保持体123が取り付けられている。固着部23と第2の筐体24との間には、吸振体15が配置されている。この吸振体15は、前記第1の実施形態と同様、第1の筐体21及び固着部23により挟持されて固定されるスピーカ10の配置を安定させるとともに、スピーカ10の動作時に、スピーカ10から発生する機械振動が第2の筐体24に伝達されないようにこの機械振動を吸収し、スピーカ10、第1の筐体21及び固着部23を一様に振動させる機能を果たす。
上記構造を有するスピーカユニット200では、前記第1の実施形態と同様、スピーカ10から音孔12を介して放射される音、及びスピーカ10から伝達された機械振動による第1の筐体21を介して放射される音が効率良く発音可能である。また、図5bにおいては、保持体123を第1の筐体21と別体に構成することにより、組み立てが容易になる。この結果、筐体が薄型化され、振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
(第3の実施形態)
図6aは本発明の第3の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図6において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット300のE−F線に沿った断面図である。このスピーカユニット300は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図6bは本発明の第3の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部33を保持体133で代用したものである。
図6aは本発明の第3の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図6において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット300のE−F線に沿った断面図である。このスピーカユニット300は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図6bは本発明の第3の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部33を保持体133で代用したものである。
スピーカユニット300は、第1の筐体31及び第2の筐体34からなる枠体を有する。第1の筐体31の上面中央には、四角形の音孔12が形成されている。また、第1の筐体31の内面側には、スピーカ10を保持するための固着部33が一体に形成されている。固着部33と第2の筐体34との間には、前記第1、第2の実施形態と同様の機能を有する吸振体15が設けられている。また、第1の筐体31とスピーカ10との間に形成された空間には、スピーカ10から放射された音を伝達する一対の音響管36が設けられている。
上記構造を有するスピーカユニット300では、スピーカ10に音声出力信号の電気信号が印加されると、スピーカ10からの音が音響管36及び音孔12を介して放射される。また、固着部33、第2の筐体34及び吸振体15によって、スピーカ10から伝達された機械振動を吸収し、安定した状態を確保することで、スピーカ10、第1の筐体31及び固着部33を一様に振動させることができる。これにより、スピーカ10から音響管36及び音孔12を介して放射される音と、スピーカ10からの機械振動により第1の筐体31を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。したがって、良好な出力音圧レベル等の特性を得ることのできるスピーカシステムを実現できる。
(第4の実施形態)
図7aは本発明の第4の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図7において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット400のG−H線に沿った断面図である。このスピーカユニット400は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図7bは本発明の第4の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部45、46を保持体145、146で代用したものである。
図7aは本発明の第4の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図7において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット400のG−H線に沿った断面図である。このスピーカユニット400は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図7bは本発明の第4の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部45、46を保持体145、146で代用したものである。
スピーカユニット400は、第1の筐体42及び第2の筐体47からなる枠体を有する。第1の筐体42の上面には、四角形の一対の音孔43、44が形成されてそれぞれ開口している。また、第1の筐体42の内面側には、一対のスピーカ40、41をそれぞれ保持するための固着部45、46が一体に形成されている。固着部45と第2の筐体47との間、及び固着部46と第2の筐体47との間には、それぞれ前記第1の実施形態と同様の吸振体48、49が設けられている。すなわち、第1の筐体42及び第2の筐体47からなる枠体には、前記第1の実施形態と同様の、音孔、スピーカ、固着部及び吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられている。なお、前記第1の実施形態の弾性体、前記第3の実施形態の音響管などを、同様に複数組設けた構造にしてもよい。この場合、複数の音響管は、それぞれ複数のスピーカから放射される音をそれぞれの音孔に伝達することとし、また、複数の音響管は、それぞれ異なる位置に設けられてもよい。
上記構造を有するスピーカユニット400では、スピーカ40に音声出力信号の電気信号が印加されると、スピーカ40から音孔43を介して音が放射される。また、固着部45、第2の筐体47及び吸振体48によって、スピーカ40から伝達された機械振動を吸収し、安定した状態を確保することで、スピーカ40から音孔43を介して放射される音と、スピーカ40からの機械振動により第1の筐体42を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。同様に、スピーカ41に音声出力信号の電気信号が印加されると、スピーカ41から音孔44を介して音が放射される。また、固着部46、第2の筐体47及び吸振体49によって、スピーカ41から伝達された機械振動を吸収し、安定した状態を確保することで、スピーカ41から音孔44を介して放射される音と、スピーカ41からの機械振動により第1の筐体42を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。この結果、複数のスピーカを備えるスピーカユニット400において、良好な出力音圧レベル等の特性を得ることができる。
なお、上記第1〜第4の実施形態では、携帯端末装置として、通信機能を有する携帯電話機等の構成例を示したが、これに限定されず、例えば通信機能を持たないPDA(携帯情報端末)、ポケベル(登録商標)、腕時計などの電子機器に適用してもよい。あるいは、設置型の電子機器にも適用可能である。また、固着部は、上記第1〜第4の実施形態において、一般的に複数の工法が存在するが、例えば点溶着や超音波溶着、インサートモールドでの二色成型などを用いることで比較的容易に実現できる。また、スピーカは、上記第1〜第4の実施形態において、第1の筐体あるいは保持体に、両面テープ等の粘着性の材料で直接貼り付けられるようにしてもよい。
(第5の実施形態)
図8は本発明の第5の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置600は、通信機能を持たないPDA等の例であり、ヒンジ62によって開閉自在な第1の筐体60及び第2の筐体61を有する第1の筐体60には、表示部64及びスピーカユニット100が配置されている。表示部64には、操作メニューアイコン等が表示される。
図8は本発明の第5の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置600は、通信機能を持たないPDA等の例であり、ヒンジ62によって開閉自在な第1の筐体60及び第2の筐体61を有する第1の筐体60には、表示部64及びスピーカユニット100が配置されている。表示部64には、操作メニューアイコン等が表示される。
図9aは第5の実施形態の携帯端末装置600における音声出力部の第1の電気的構成を示す図である。音声出力部は、画像信号や音声信号を処理する制御部63、制御部63からの信号を増幅する信号出力部65及びスピーカユニット100を有して構成される。ここで、図9aのスピーカユニット100は固着部を有する。また、図9bは第5の実施形態の携帯端末装置600における音声出力部の第2の電気的構成を示す図であり、スピーカユニット100は固着部の代用である保持体を有する。
上記構成を有する携帯端末装置600では、ユーザの操作に連動して生成される制御部63からの信号に基づき、信号処理部65は音声信号の電気信号を増幅し、スピーカユニット100に出力する。信号処理部65からの音声出力信号の電気信号がスピーカユニット100に印加されると、スピーカユニット100は音孔12から音を放射して再生出力する。このとき、スピーカユニット100は拡声用のスピーカとして機能し、操作音、音楽、音声または効果音等が再生される。この場合、スピーカユニット100は拡声用のスピーカとして機能する。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、これら実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば、種々の変形、置換が可能であり、どのようなものであっても適用可能である。
上述した本実施形態によれば、携帯端末装置等の電子機器において、筐体が薄型化され、薄型化のために振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くしたスピーカを実装した場合であっても、スピーカの動作時に機械振動を吸収する吸振体を設けることで、スピーカを安定して保持することができ、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能である。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2004年7月30日出願の日本特許出願番号2004−223702に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本出願は、2004年7月30日出願の日本特許出願番号2004−223702に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能となる効果を有し、携帯端末装置等の電子機器に用いられるスピーカユニット、並びにその携帯端末装置及び電子機器等に有用である。
本発明は、携帯端末装置等の電子機器に用いられるスピーカユニット、並びにその携帯端末装置及び電子機器に関する。
一般に、携帯端末装置等の電子機器に用いられるスピーカユニットでは、部品点数の削減、組立てやメンテナンスの簡易性を確保するために、次のような構造がとられている。図10は従来例のスピーカユニットの構造を示す断面図である。このスピーカユニットは、第1の筐体71及び第2の筐体74からなる枠体を有する。第1の筐体71には、音孔73が形成されており、またその内側にはスピーカ70が取り付けられている。この場合、例えば、第1の筐体71の裏側に、両面テープ等の粘着材でスピーカ70が直接貼り付けられて固定される構造となっている。図11は他の従来例のスピーカユニットの構造を示す断面図である。第1の筐体71の裏側には、スピーカ70を保持するホルダ72が設けられている。この場合、スピーカ70は、粘着材で第1の筐体71の裏側に接着固定される他、ホルダ72によって保持される構造となっている。
また、この種のスピーカユニットとして、携帯電話機に搭載された質量励磁音響装置が知られている(特許文献1参照)。この質量励磁音響装置は、サウンドボード、台座及びトランスデューサから構成される。また、従来、撓み波によって音響作用を行う音響装置が知られている(特許文献2参照)。
近年、携帯電話機に代表される携帯端末装置等の小型の電子機器では、急速に薄型化が進展しており、筐体や周辺部品の薄型化とともに、スピーカユニットの薄型化が要望されている。スピーカの薄型化は、振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くすることで、出力音圧を劣化させることなく実現している例が多い。また、筐体についても限界まで薄型化されている。
しかしながら、スピーカの動作時、大きな機械振動が振動体から発生することによって、スピーカと筐体との接合部が微動してしまい、スピーカの動作が不安定な状態となる。このため、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動によって筐体を介して放射される音のいずれもが本来の動作によるものでなくなり、その結果、出力音圧等の特性を十分に確保することが難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能なスピーカユニット、携帯端末装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明のスピーカユニットは、音孔が形成された第1の筐体と、前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、前記第1の筐体の内面側に設けられ、前記第1の筐体との間で前記スピーカを挟むように保持する保持体と、前記保持体とこの保持体に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記保持体を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体と、を備えるものである。
これにより、スピーカは第1の筐体と保持体との間に挟持されて固定され、保持体と第2の筐体との間に介在される吸振体によりスピーカの配置が安定化される。また、吸振体によって、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカから発生する機械振動が第2の筐体に伝達されないようになり、スピーカ、第1の筐体及び保持体が一様に振動するように振動が調整される。この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、搭載する機器の筐体が薄型化され、これに伴って振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、弾性体が設けられるものとする。あるいは、上記のスピーカユニットであって、前記スピーカと前記保持体との間に、弾性体が設けられるものとする。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第2の筐体の内面に設けられ、前記吸振体と当接して配置される周辺部品を備えるものとする。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記保持体は、前記第1の筐体と別体に形成され、前記第1の筐体に取り付けられることで前記スピーカを保持するものとする。
これにより、保持体を第1の筐体と別体に構成することで、組み立てが容易になる。
これにより、保持体を第1の筐体と別体に構成することで、組み立てが容易になる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、前記スピーカから放射された音を、前記第1の筐体に伝達する音響管が設けられるものとする。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記枠体には、前記音孔、前記スピーカ、前記保持体及び前記吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられるものとする。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
本発明の携帯端末装置は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び保持体が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した携帯端末装置においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が受話音を示す場合は、当該スピーカユニットはレシーバとして機能する。また、電気信号が着信音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
本発明の電子機器は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び保持体が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した電子機器においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が操作音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
また、本発明のスピーカユニットは、音孔が形成された第1の筐体と、前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、前記第1の筐体の内面側に突設させ前記スピーカを固着するための固着部と、前記固着部とこの固着部に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記固着部を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体とを、備えるものである。
これにより、スピーカは第1の筐体と固着部との間に挟持されて固定され、固着部と第2の筐体との間に介在される吸振体によりスピーカの配置が安定化される。また、吸振体によって、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカから発生する機械振動が第2の筐体に伝達されないようになり、スピーカ、第1の筐体及び固着部が一様に振動するように振動が調整される。この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、搭載する機器の筐体が薄型化され、これに伴って振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記スピーカのフレームは前記第1の筐体の内面側に固着するための固着部を有するものとする。
このように固着部を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
このように固着部を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、弾性体が設けられるものとする。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
このように弾性体を設けることで、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第2の筐体の内面に設けられ、前記吸振体と当接して配置される周辺部品を備えるものとする。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
このように周辺部品を設けることで、例えば、周辺部品の質量を大きくすることによって、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、前記スピーカから放射された音を、前記第1の筐体に伝達する音響管が設けられるものとする。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
このように音響管を設けることで、音響管を介して音を効率良く放射でき、出力音圧等の特性を改善できる。
また、本発明の一態様として、上記のスピーカユニットであって、前記枠体には、前記音孔、前記スピーカ、前記固着部及び前記吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられるものとする。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
これにより、複数組のスピーカを有する音出力部を備える構成であっても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
本発明の携帯端末装置は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の携帯端末装置であって、無線信号を受信する受信部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び固着部が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した携帯端末装置においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が受話音を示す場合は、当該スピーカユニットはレシーバとして機能する。また、電気信号が着信音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
本発明の電子機器は、上記いずれかのスピーカユニットと、前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
また、本発明の一態様として、上記の電子機器であって、音声信号を処理する制御部を備え、前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号であるものとする。
これにより、吸振体によりスピーカの配置が安定化されるとともに、スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収することで、スピーカ、第1の筐体及び固着部が一様に振動するように振動が調整され、この結果、スピーカから音孔を介して放射される音、及びスピーカから伝達された機械振動による第1の筐体を介して放射される音が効率良く発音可能になる。したがって、例えば、薄型化した電子機器においても、スピーカを安定して保持でき、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。このとき、スピーカユニットに供給される電気信号が操作音、音楽、音声、効果音等を示す場合は、当該スピーカユニットは拡声器として機能する。
本発明によれば、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能なスピーカユニット、並びにこのスピーカユニットを備えた携帯端末装置及び電子機器を提供できる。
本実施形態では、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)に代表される携帯端末装置等の小型の電子機器に搭載されるスピーカユニットの構成例を示す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置1は、通信機能を有する携帯電話機等の例であり、ヒンジ53によって折り畳み自在な第1の筐体50及び第2の筐体51を有する。第1の筐体50には、表示部54及びスピーカユニット100が配設されている。また、第1の筐体50の上面には、受信用アンテナ52が設けられている。一方、第2の筐体51には、操作部55が配設されている。
図1は本発明の第1の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置1は、通信機能を有する携帯電話機等の例であり、ヒンジ53によって折り畳み自在な第1の筐体50及び第2の筐体51を有する。第1の筐体50には、表示部54及びスピーカユニット100が配設されている。また、第1の筐体50の上面には、受信用アンテナ52が設けられている。一方、第2の筐体51には、操作部55が配設されている。
図2は第1の実施形態の携帯端末装置1における音声出力部の電気的構成を示す図である。音声出力部は、受信アンテナ52、受信回路56、信号出力部57及びスピーカユニット100を有して構成される。
上記構成を有する携帯端末装置1は、受信アンテナ52で受信した無線信号を受信回路56で電気信号に変換し、変換された電気信号を信号出力部57で増幅し、音声出力信号の電気信号としてスピーカユニット100に出力する。スピーカユニット100に音声出力信号が入力されると、スピーカユニット100は音孔から受信信号に基づく受話音等の音を放射して再生出力する。この場合、スピーカユニット100は携帯端末装置1のレシーバとして機能する。なお、受話音の他に、着信を知らせる着信音、音楽、音声またはゲームの効果音などを示す音声出力信号の電気信号をスピーカユニット100に入力する場合、音孔から着信音、音楽、音声または効果音等が再生される。この場合、スピーカユニット100は拡声用のスピーカとして機能する。
ここで、スピーカユニット100の構造及び動作について詳述する。図3aは本発明の第1の実施形態に係る第1のスピーカユニット100の構造を示す図である。図3において、(A)はスピーカユニット100の外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット100のA−B線に沿った断面図である。
スピーカユニット100は、第1の筐体11及び第2の筐体14からなる枠体を有する。第1の筐体11は、第2の筐体14の周縁部に接着等で結合されている。第1の筐体11の上面中央には、四角形の音孔12が形成されて開口している。また、第1の筐体11の内面側には、スピーカ10を保持するための固着部13が形成されている。この固着部13は、第1の筐体11の裏側から垂直下方に延設され、スピーカ10のフレームと固着されることで、スピーカ10は固定される。このスピーカ10は、振動板を有し、印加される電気信号に応じて振動板を振動させることにより音を放射するものである。
また、固着部13は保持体113で代用してもよい。保持体13を用いた図を図3bに示す。図3bは本発明の第1の実施形態に係る第2のスピーカユニット100の構造を示す図である。この保持体113は、第1の筐体11の裏側から垂直下方に延設され、先端113aが断面L字形に曲げられた形状を有する。この保持体113と第1の筐体11との間に挟まれた状態で、スピーカ10は固定される。
また、後述する本発明の第2〜第5の実施形態も含めて、固着部は保持体で代用してもよい。
また、第2の筐体14の底面には、周辺部品18が設けられており、この周辺部品18と固着部13との間には、吸振体15が配置されている。この吸振体15は、第1の筐体11及び固着部13により挟持されて固定されるスピーカ10の配置を安定させるとともに、スピーカ10の動作時に、スピーカ10から発生する機械振動が第2の筐体14に伝達されないようにこの機械振動を吸収して第2の筐体14と分離し、スピーカ10、第1の筐体11及び固着部13を一様に振動させる機能を果たす。また、第1の筐体11とスピーカ10との間、及びスピーカ10と固着部13との間には、それぞれ弾性体16、17が設けられている。なお、弾性体16、17を設けることなく、スピーカ10を第1の筐体11と固着部13との間に直接挟持されるようにしてもよい。また、図3bにおいては、第2の筐体14の底面に周辺部品18を設けることなく、保持体113と第2の筐体14との間に、吸振体15を直接介在させてもよい。
上記構造を有するスピーカユニット100では、スピーカ10に電気信号が印加されると、2通りの経路で放音が行われる。すなわち、スピーカ10から音孔12を介して音が放射される経路、及びスピーカ10から伝達された機械振動が第1の筐体11に伝達し、この第1の筐体11を介して音が放射される経路である。固着部13、吸振体15及び第2の筐体14によって、スピーカ10から伝達される機械振動が安定した状態で確保されるので、第1の筐体11を介して放射される音と、音孔12を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。
図4は本実施形態のスピーカユニット100における出力音圧−周波数特性の測定結果を示す特性図である。この測定では、スピーカ10として口径φ25mmの圧電スピーカを用い、スピーカユニット100から0.1m離れた位置にマイクを設置し、スピーカ10に3Vrmsの電圧を印加して測定した。
図4において、特性Iは本実施形態のスピーカユニット100の特性である。特性IIは比較例として従来のスピーカユニット(図11参照)の特性である。特性Iでは、特性IIに比べ、最低共振周波数近傍の出力音圧レベルが高くなっている(図4中の領域a)。これは、固着部13の剛性及び吸振体15の吸振率を調整することで、出力音圧レベルを改善できたことによる。また、吸振体15の代わりに、あるいは吸振体15とともに、弾性体16、17を用いて、特性Iと同等あるいはこれよりも良好な特性を得るようにすることもできる。さらに、吸振体15、弾性体16、17の代わりに、あるいはこれらの少なくとも1つとともに、周辺部品18を用いて、特性Iと同等あるいはこれよりも良好な特性を得ることも可能である。このとき、周辺部品18の質量が大きいことが望ましい。
このように、第1の実施形態のスピーカユニットでは、スピーカ10は第1の筐体11と固着部13との間に挟持固定され、第2の筐体14との間に介在される吸振体15によりスピーカ10の配置が安定化される。また、吸振体15は、前述したように、スピーカ10の動作時に発生する機械振動を吸収し、スピーカ10、第1の筐体11及び固着部13が一様に振動するように、振動を調整する機能を果たしている。したがって、スピーカ10から音孔12を介して放射される音、及びスピーカ10から伝達された機械振動による第1の筐体11を介して放射される音が効率良く発音可能である。この結果、筐体が薄型化され、これに伴って振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
(第2の実施形態)
図5aは本発明の第2の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図5において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット200のC−D線に沿った断面図である。このスピーカユニット200は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図5bは本発明の第2の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部23を保持体123で代用したものである。
図5aは本発明の第2の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図5において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット200のC−D線に沿った断面図である。このスピーカユニット200は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図5bは本発明の第2の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部23を保持体123で代用したものである。
スピーカユニット200は、第1の筐体21及び第2の筐体24からなる枠体を有する。第1の筐体21は、第2の筐体24の周縁部に接着等で結合されている。第1の筐体21の上面中央には、四角形の音孔12が形成されて開口している。また、第1の筐体21の内面側には、スピーカ10のフレームが延設され、スピーカ10を保持するための固着部23が形成される。また、図5bにおいては、第1の筐体21の内面側には、第1の筐体21と別体に形成された、スピーカ10を保持するための保持体123が取り付けられている。固着部23と第2の筐体24との間には、吸振体15が配置されている。この吸振体15は、前記第1の実施形態と同様、第1の筐体21及び固着部23により挟持されて固定されるスピーカ10の配置を安定させるとともに、スピーカ10の動作時に、スピーカ10から発生する機械振動が第2の筐体24に伝達されないようにこの機械振動を吸収し、スピーカ10、第1の筐体21及び固着部23を一様に振動させる機能を果たす。
上記構造を有するスピーカユニット200では、前記第1の実施形態と同様、スピーカ10から音孔12を介して放射される音、及びスピーカ10から伝達された機械振動による第1の筐体21を介して放射される音が効率良く発音可能である。また、図5bにおいては、保持体123を第1の筐体21と別体に構成することにより、組み立てが容易になる。この結果、筐体が薄型化され、振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くした薄型のスピーカを実装した場合であっても、スピーカを安定して保持できるとともに、簡単な構造で良好な出力音圧レベル等の特性を確保できる。
(第3の実施形態)
図6aは本発明の第3の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図6において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット300のE−F線に沿った断面図である。このスピーカユニット300は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図6bは本発明の第3の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部33を保持体133で代用したものである。
図6aは本発明の第3の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図6において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット300のE−F線に沿った断面図である。このスピーカユニット300は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図6bは本発明の第3の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部33を保持体133で代用したものである。
スピーカユニット300は、第1の筐体31及び第2の筐体34からなる枠体を有する。第1の筐体31の上面中央には、四角形の音孔12が形成されている。また、第1の筐体31の内面側には、スピーカ10を保持するための固着部33が一体に形成されている。固着部33と第2の筐体34との間には、前記第1、第2の実施形態と同様の機能を有する吸振体15が設けられている。また、第1の筐体31とスピーカ10との間に形成された空間には、スピーカ10から放射された音を伝達する一対の音響管36が設けられている。
上記構造を有するスピーカユニット300では、スピーカ10に音声出力信号の電気信号が印加されると、スピーカ10からの音が音響管36及び音孔12を介して放射される。また、固着部33、第2の筐体34及び吸振体15によって、スピーカ10から伝達された機械振動を吸収し、安定した状態を確保することで、スピーカ10、第1の筐体31及び固着部33を一様に振動させることができる。これにより、スピーカ10から音響管36及び音孔12を介して放射される音と、スピーカ10からの機械振動により第1の筐体31を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。したがって、良好な出力音圧レベル等の特性を得ることのできるスピーカシステムを実現できる。
(第4の実施形態)
図7aは本発明の第4の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図7において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット400のG−H線に沿った断面図である。このスピーカユニット400は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図7bは本発明の第4の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部45、46を保持体145、146で代用したものである。
図7aは本発明の第4の実施形態に係る第1のスピーカユニットの構造を示す図である。図7において、(A)はスピーカユニットの外観を示す平面図、(B)は(A)のスピーカユニット400のG−H線に沿った断面図である。このスピーカユニット400は、前記第1の実施形態と同様、携帯端末装置に搭載されるものである。また、前記第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付すことにする。また、図7bは本発明の第4の実施形態に係る第2のスピーカユニットの構造を示す図であり、固着部45、46を保持体145、146で代用したものである。
スピーカユニット400は、第1の筐体42及び第2の筐体47からなる枠体を有する。第1の筐体42の上面には、四角形の一対の音孔43、44が形成されてそれぞれ開口している。また、第1の筐体42の内面側には、一対のスピーカ40、41をそれぞれ保持するための固着部45、46が一体に形成されている。固着部45と第2の筐体47との間、及び固着部46と第2の筐体47との間には、それぞれ前記第1の実施形態と同様の吸振体48、49が設けられている。すなわち、第1の筐体42及び第2の筐体47からなる枠体には、前記第1の実施形態と同様の、音孔、スピーカ、固着部及び吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられている。なお、前記第1の実施形態の弾性体、前記第3の実施形態の音響管などを、同様に複数組設けた構造にしてもよい。この場合、複数の音響管は、それぞれ複数のスピーカから放射される音をそれぞれの音孔に伝達することとし、また、複数の音響管は、それぞれ異なる位置に設けられてもよい。
上記構造を有するスピーカユニット400では、スピーカ40に音声出力信号の電気信号が印加されると、スピーカ40から音孔43を介して音が放射される。また、固着部45、第2の筐体47及び吸振体48によって、スピーカ40から伝達された機械振動を吸収し、安定した状態を確保することで、スピーカ40から音孔43を介して放射される音と、スピーカ40からの機械振動により第1の筐体42を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。同様に、スピーカ41に音声出力信号の電気信号が印加されると、スピーカ41から音孔44を介して音が放射される。また、固着部46、第2の筐体47及び吸振体49によって、スピーカ41から伝達された機械振動を吸収し、安定した状態を確保することで、スピーカ41から音孔44を介して放射される音と、スピーカ41からの機械振動により第1の筐体42を介して放射される音との関係が改善し、効率的な発音が可能となる。この結果、複数のスピーカを備えるスピーカユニット400において、良好な出力音圧レベル等の特性を得ることができる。
なお、上記第1〜第4の実施形態では、携帯端末装置として、通信機能を有する携帯電話機等の構成例を示したが、これに限定されず、例えば通信機能を持たないPDA(携帯情報端末)、ポケベル(登録商標)、腕時計などの電子機器に適用してもよい。あるいは、設置型の電子機器にも適用可能である。また、固着部は、上記第1〜第4の実施形態において、一般的に複数の工法が存在するが、例えば点溶着や超音波溶着、インサートモールドでの二色成型などを用いることで比較的容易に実現できる。また、スピーカは、上記第1〜第4の実施形態において、第1の筐体あるいは保持体に、両面テープ等の粘着性の材料で直接貼り付けられるようにしてもよい。
(第5の実施形態)
図8は本発明の第5の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置600は、通信機能を持たないPDA等の例であり、ヒンジ62によって開閉自在な第1の筐体60及び第2の筐体61を有する第1の筐体60には、表示部64及びスピーカユニット100が配置されている。表示部64には、操作メニューアイコン等が表示される。
図8は本発明の第5の実施形態に係るスピーカユニットが搭載された携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置600は、通信機能を持たないPDA等の例であり、ヒンジ62によって開閉自在な第1の筐体60及び第2の筐体61を有する第1の筐体60には、表示部64及びスピーカユニット100が配置されている。表示部64には、操作メニューアイコン等が表示される。
図9aは第5の実施形態の携帯端末装置600における音声出力部の第1の電気的構成を示す図である。音声出力部は、画像信号や音声信号を処理する制御部63、制御部63からの信号を増幅する信号出力部65及びスピーカユニット100を有して構成される。ここで、図9aのスピーカユニット100は固着部を有する。また、図9bは第5の実施形態の携帯端末装置600における音声出力部の第2の電気的構成を示す図であり、スピーカユニット100は固着部の代用である保持体を有する。
上記構成を有する携帯端末装置600では、ユーザの操作に連動して生成される制御部63からの信号に基づき、信号処理部65は音声信号の電気信号を増幅し、スピーカユニット100に出力する。信号処理部65からの音声出力信号の電気信号がスピーカユニット100に印加されると、スピーカユニット100は音孔12から音を放射して再生出力する。このとき、スピーカユニット100は拡声用のスピーカとして機能し、操作音、音楽、音声または効果音等が再生される。この場合、スピーカユニット100は拡声用のスピーカとして機能する。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、これら実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば、種々の変形、置換が可能であり、どのようなものであっても適用可能である。
上述した本実施形態によれば、携帯端末装置等の電子機器において、筐体が薄型化され、薄型化のために振動体の質量を大きくして共振の鋭さを高くしたスピーカを実装した場合であっても、スピーカの動作時に機械振動を吸収する吸振体を設けることで、スピーカを安定して保持することができ、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能である。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2004年7月30日出願の日本特許出願番号2004-223702に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本出願は、2004年7月30日出願の日本特許出願番号2004-223702に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、簡単な構造で良好な出力音圧等の特性を確保することが可能となる効果を有し、携帯端末装置等の電子機器に用いられるスピーカユニット、並びにその携帯端末装置及び電子機器等に有用である。
1、600 携帯端末装置
10、40、41 スピーカ
11、21、31、42 第1の筐体
12、43、44 音孔
13、23、33、45、46 固着部
14、24、34、47 第2の筐体
15、48、49 吸振体
16、17 弾性体
18 周辺部品
100、200、300、400 スピーカユニット
113、123、133、145、146 保持体
10、40、41 スピーカ
11、21、31、42 第1の筐体
12、43、44 音孔
13、23、33、45、46 固着部
14、24、34、47 第2の筐体
15、48、49 吸振体
16、17 弾性体
18 周辺部品
100、200、300、400 スピーカユニット
113、123、133、145、146 保持体
Claims (21)
- 音孔が形成された第1の筐体と、
前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、
前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、
前記第1の筐体の内面側に設けられ、前記第1の筐体との間で前記スピーカを挟むように保持する保持体と、
前記保持体とこの保持体に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記保持体を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体と、
を備えるスピーカユニット。 - 請求項1に記載のスピーカユニットであって、
前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、弾性体が設けられるスピーカユニット。 - 請求項1に記載のスピーカユニットであって、
前記スピーカと前記保持体との間に、弾性体が設けられるスピーカユニット。 - 請求項1に記載のスピーカユニットであって、
前記第2の筐体の内面に設けられ、前記吸振体と当接して配置される周辺部品を備えるスピーカユニット。 - 請求項1に記載のスピーカユニットであって、
前記保持体は、前記第1の筐体と別体に形成され、前記第1の筐体に取り付けられることで前記スピーカを保持するスピーカユニット。 - 請求項1に記載のスピーカユニットであって、
前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、前記スピーカから放射された音を、前記第1の筐体に伝達する音響管が設けられるスピーカユニット。 - 請求項1に記載のスピーカユニットであって、
前記枠体には、前記音孔、前記スピーカ、前記保持体及び前記吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられるスピーカユニット。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、
を備える携帯端末装置。 - 請求項8に記載の携帯端末装置であって、
無線信号を受信する受信部を備え、
前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号である携帯端末装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、
を備える電子機器。 - 請求項10に記載の電子機器であって、
音声信号を処理する制御部を備え、
前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号である電子機器。 - 音孔が形成された第1の筐体と、
前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、
前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、
前記第1の筐体の内面側に突設させ前記スピーカを固着するための固着部と、
前記固着部とこの固着部に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記固着部を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体と、
を備えるスピーカユニット。 - 音孔が形成された第1の筐体と、
前記第1の筐体に結合され、前記第1の筐体とともに枠体を形成する第2の筐体と、
前記枠体の内部に配設され、振動板を有し、印加される電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放射するスピーカと、
前記スピーカは前記第1の筐体の内面側に固着するための固着部を有し、
前記固着部とこの固着部に対向する前記第2の筐体との間に設けられ、前記固着部を支持するとともに、前記スピーカの動作時に発生する機械振動を吸収する吸振体と、
を備えるスピーカユニット。 - 請求項12または13に記載のスピーカユニットであって、
前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、弾性体が設けられるスピーカユニット。 - 請求項12または13に記載のスピーカユニットであって、
前記第2の筐体の内面に設けられ、前記吸振体と当接して配置される周辺部品を備えるスピーカユニット。 - 請求項12または13に記載のスピーカユニットであって、
前記第1の筐体と前記スピーカとの間に、前記スピーカから放射された音を、前記第1の筐体に伝達する音響管が設けられるスピーカユニット。 - 請求項12または13に記載のスピーカユニットであって、
前記枠体には、前記音孔、前記スピーカ、前記固着部及び前記吸振体を有してなる音出力部が複数組設けられるスピーカユニット。 - 請求項12〜17のいずれかに記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、
を備える携帯端末装置。 - 請求項18に記載の携帯端末装置であって、
無線信号を受信する受信部を備え、
前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記受信部による受信信号に基づく音声信号である携帯端末装置。 - 請求項12〜17のいずれかに記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットに供給する電気信号を出力する信号出力部と、
を備える電子機器。 - 請求項20に記載の電子機器であって、
音声信号を処理する制御部を備え、
前記スピーカユニットに供給される電気信号は、前記制御部により生成される音声信号である電子機器。
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