JP2003169118A - 携帯通信装置 - Google Patents

携帯通信装置

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JP2003169118A
JP2003169118A JP2002016712A JP2002016712A JP2003169118A JP 2003169118 A JP2003169118 A JP 2003169118A JP 2002016712 A JP2002016712 A JP 2002016712A JP 2002016712 A JP2002016712 A JP 2002016712A JP 2003169118 A JP2003169118 A JP 2003169118A
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正徳 成富
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発音効果をよくし、スペースの有効利用を図
り、低コストを実現した携帯通信装置の提供。 【解決手段】本発明の携帯通信装置1は、ケース3、4
内の装置に発音する機能を有する携帯用の通信装置であ
って、発音機能を有する圧電発音体素子9を前記ケース
3,4の裏面側に足部9aを介して設けた構成にしてい
る。圧電発音体素子に足部を設けてケースまたは表示部
等に取り付けるようにしたので、圧電発音体素子の発音
特性が良くなる。スペースの有効利用を図り、また、低
コストを実現することができた。足部の形状、構造等に
より最適な音響特性をえることができる。予め部品とし
て別工程で製造した圧電発音体素子を固定するだけなの
で、大量生産に向いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話器、ホー
ムテレホン等の移動体通信装置に関する。更に詳しく
は、発音機能を有する圧電発音体素子を設けた携帯電話
器、ホームテレホン等の移動体通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ関連機器、通信機器
の普及に伴い、これらの機器に内蔵される部品は、低コ
スト化が要請されている。これに伴い、電子部品の高精
度化とともに、多機能、高生産性も要求されている。ま
た、最近は携帯電話器に見られるように液晶表示機能を
有する製品が主流となり、多数の文字、画像情報が表示
されるようになっている。このため、液晶表示面は大き
く見やすいものが望まれ、機器に占める割合が大きくな
っている。
【0003】一方、スペース効率を良くするために、こ
の液晶表示面を構成する液晶パネル等の表示部に圧電素
子を配置して、スピーカーの機能をさせるものも提案さ
れている(特開昭55−78278号公報、特開昭57
−133490号公報、特開平10−164193号公
報、特開平10−111659号公報)。しかしなが
ら、大量生産のための製造工程において、安定した音響
特性をえる圧電素子の取り付ける方法が難しい等の問題
もあってその音質には限界があった。圧電素子を例えば
小さくしたり、形状を変えたりして内蔵すると、圧電素
子の機能に影響を及ぼし、悪い音質になってしまう問題
である。また、ケースの壁面に圧電素子を取り付ける方
法も提案されている(特開平11−298997号公
報)。
【0004】何れにしろ、表示部、ケース本体等を振動
手段、又は共鳴体として利用するためには、圧電素子を
液晶表示パネル、ケース本体等に接着するか、離れた位
置に固定することになるが、従来の固定方法では音声機
能上問題がある。即ち、固定対象であり、かつ振動板、
又は共鳴体として使用される液晶パネル、容器等の材
質、形状によっては、振動特性が悪く必ずしもスピーカ
ーとしての特性は良くない。
【0005】このような問題があっても、さらにコンパ
クトでスピーカー性能の良い製品の開発が求められてい
る携帯電話器等においても、液晶表示機能、各部品の実
装機能、スピーカー機能の両方を満足させて、しかもユ
ーザーにとっても操作性のよい製品が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
技術的背景に基づいてなされたもので、下記の目的を達
成するものである。本発明の目的は、液晶表示機能等の
固定対象の機能を損なわず、圧電発音体素子のスピーカ
ー特性が良い携帯通信装置を提供することにある。本発
明の他の目的は、生産性の良く、しかも圧電発音体素子
のスピーカー特性を損なわない携帯通信装置を提供する
ことにある。本発明の更に他の目的は、スペースの有効
利用を図り、低コストを実現した携帯通信装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。本発明の携帯通信装置は、ケ
ース内の装置に発音する機能を有する携帯用の通信装置
であって、前記ケースの裏面側に足部を介して発音機能
を有する圧電発音体素子を設けたことを特徴としてい
る。また、前記ケースの裏面側は、前記ケースの裏面ま
たは前記ケースの側面であってもよい。どちらの面も裏
面側に圧電発音体素子を取り付けるスペースを確保でき
る。
【0008】さらに、前記ケースの裏面側は前記ケース
に取り付けられた透明板の裏面で、この裏面に液晶表示
素子に隣接して前記圧電発音体素子を設けるようにして
もよい。ケース側に取り付けのスペースがとれないとき
に有効である。さらに、前記ケースの裏面側に前記圧電
発音体素子の足部を接着剤で取り付けてもよい。簡易で
確実な取り付けであり、経済的にも効果的である。さら
に、前記足部は、前記圧力発音体素子の振動板に設けら
れてもよい。足部が圧電発音体素子と一体的な構成にな
るので、足部のための特別なコストは生じない。
【0009】さらに、前記液晶表示素子を覆うように前
記ケースまたは前記透明板に前記圧電発音体素子を設け
るようにしてもよい。面積の広い圧電発音体素子を取り
付けることが可能である。さらに、前記透明板の裏面側
と前記圧電発音体素子との間に空間部を設けるようにし
てもよい。発音効果をさらに高めることが可能である。
さらに、前記足部を介して発音機能を有する圧電発音体
素子に質量体を設け、低周波数の音域を発信できるよう
にしてもよい。さらに、前記足部を介して発音機能を有
する圧電発音体素子にゲル体を設け、低周波数の音域を
発信できるようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1に示すものは、本発明を適用した携帯電話器
の正面図である。携帯電話器1は、薄い略長方形をな
し、合成樹脂製の電話器本体2から構成されており、こ
の電話器本体2内には、電話の機能を実現するIC等の
電子機器が内装されている。電話器本体2は、2体から
なりその厚さ方向の中心の分割面で2分割される。
【0011】電話器本体2の上面にはケースカバー3
(ケース)が配置され、この裏面には裏面本体4が配置
されている。ケースカバー3は、制御パネルの機能と電
話器本体2の機能とを果たすものであり、このケースカ
バー3の下方には複数の押ボタン5が配置されキー群を
構成する。このケースカバー3のフレームはマグネシュ
ウム合金等で作られている金属フレームである。この金
属フレームは、1C等の電子部品から発生する電磁波、
または、他の電子機器等からの電磁波を効率良く遮断す
る効果があり、最近よく使用され公知となっている。
【0012】押ボタン5は、電話器本体2内に配置され
た接点類(図示せず)を駆動するための指令を与える。
また、ケースカバー3の上方には矩形状の窓部6が設け
られ、この窓部6の内部方向に液晶表示素子7が内蔵さ
れ、その上部に透明板8が設けられている。この透明板
8は、窓部6の縁に沿ってケースカバー3に重ねて、窓
部6全体を覆うように形成されている。透明の板とする
ことで、液晶表示素子7の表示内容が、外部から目視で
きる。
【0013】液晶表示素子7は公知のもので、カラーま
たはモノクロ表示機能を有するものである。透明板8
は、液晶表示素子7の上方を覆っており、さらにケース
カバー3の上端(アンテナ側)まで拡張している。透明
板8は、ポリカーボネート樹脂板またはアクリル樹脂板
等で作られたものである。
【0014】液晶表示素子7部分より上方の透明板8の
裏面には、圧電発音体素子9が取り付けられている。こ
の圧電発音体素子9はケース内のどこに取り付けてもよ
いが、液晶表示素子7取り付け部分の上部がデッドスペ
ースになるので、この位置に取り付けるとスペースの有
効利用が図られる。この圧電発音体素子9については、
後で詳細に説明する。携帯電話器1は、概略このような
構成になっており、ケースカバー3と裏面本体4とは、
ビス又はノッチ等の固定手段(図示せず)で一体に固定
されている。
【0015】図2は、液晶表示素子7の部分と圧電発音
体素子9の取付部分を部分的に示した断面図である。液
晶表示素子7は、ケースカバー3に内蔵されている回路
基板10に取り付けられている。液晶表示素子7の表示
内容はこの液晶表示素子7の表面に表示されるが、前述
のとおり、透明板8を介してその表示内容を目視するこ
とができる。また、圧電発音体素子9は、拡張された透
明板8の端部裏面に、図2で示すように液晶表示素子7
と隣接して足部9aを介し固定して取り付けられてい
る。
【0016】これをさらに詳細に示したのが図3の断面
図である。圧電発音体素子9は、圧電振動体として圧電
セラミック11を使用している。この圧電発音体素子9
は、圧電体に対向する2つの電極12,13が設けら
れ、この2つの電極12,13間に電圧を印加すること
により生ずる圧電歪みを利用し、振動板17を介して機
械的な振動を発生させる素子である。
【0017】図3に示す圧電発音体素子9は、圧電セラ
ミック11の一方の面が電極12となる銀ろう付けがな
されており、また、この圧電セラミックの裏面に当たる
他方の面も電極13となる銀ろう付けがなされている。
この銀ろう付けは薄い膜状になっている。この2つの電
極12,13には、それぞれリード線14,15が接続
される。2つの電極12,13の間に音声信号が付加さ
れた電圧が印加されると、圧電セラミック11が屈曲変
位を起こし音声を発する。
【0018】この圧電セラミック11を挟んで構成され
る電極12を接着剤16を介して薄い膜状に振動板17
に貼り付け、これに貼り付けられたものをケースカバー
3等に取り付けられる。本実施の形態では、この振動板
17の一部に足部9aを設け、この足部9aを介して透
明板8またはケースカバー3に接着剤18を介して圧電
発音体素子9を貼り付けている。また、透明板8または
ケースカバー3に対しては、空間部19を有して圧電発
音体素子9を取り付けている。
【0019】この圧電発音体素子9は、ケースカバー3
に重ねて取り付けられ、ケースの形態をなす裏面本体4
(ケース)に設けられても良い。空間部19を設けるこ
とにより、発音振動は電話器本体2内全空間に響きわた
り、共鳴空間が大きくなるので共鳴する周波数を低くす
ることができ、聞き易くなる利点がある。透明板8やケ
ースカバー3の形状、構造、材質によって、音域特性が
異なるので、足部9aの高さ、幅、形状(断面形状が円
弧等)、構造(孔明き構造、箱型等)を変えることによ
り、空間部19の形状を変えて必要な音域特性をえるこ
とができる、という利点がある。
【0020】最近は、透明板8やケースカバー3に直接
圧電発音体素子9を取り付け、透明板8やケースカバー
3を振動板としている事例も開示されているが、手に触
れるとどうしても減衰するので、発音効果は必ずしも理
想通りにはならない傾向があった。本発明の実施の形態
の圧電発音体素子9は、振動板17を介してケースカバ
ー3内で中空に浮いた状態で設置されるので、振動板1
7に手が触れることはなく、安定した発音状態を維持す
ることができる。
【0021】足部9aは、取り付けに必要な部分があれ
ば良く、足部9a以外はできるだけ広い空間部19を確
保するようにしている。足部9aと透明板8またはケー
スカバー3との取り付けは接着剤18によっている。足
部9aは振動板17を折り曲げ取り付け面を平らにした
構成にし、この取り付け面に接着剤18を塗り相手に取
り付ける。足部9aは振動板17の折り曲げ構成で説明
したが、この構成以外に針金状のものであってもよい。
また、振動板17に足部9aを別部品で取り付けた構成
にしてもよい。針金状の細い足部であれば、ケースカバ
ー3等に隙間を設け差し込んで取り付ける構成も可能で
ある。
【0022】図4は透明板8を取り付けたケースカバー
3を裏面側から見た外観図であるが、矩形状に構成され
た圧電発音体素子9を液晶表示素子7に隣接して透明板
8の端部裏面に取り付けた状態を示している。圧電発音
体素子9は透明板8に対し浮いた状態にあり、空間部1
9を確保している。図5は、足部9aをケースカバー3
裏面に取り付けた例を示している。透明板8を支持して
いるケースカバー3の段差部3aに足部9aを突き当て
接着剤18で取り付ける。この足部9aはケースカバー
3の側面に取り付けてもよい。
【0023】図6は、液晶表示素子7が透明板8側に取
り付けられた場合に、圧電発音体素子9がこの液晶表示
素子7を覆う状態で取り付けられた実施例を示してい
る。液晶表示素子7が回路基板10に直接取り付けられ
ている場合は、この回路基板10を含めて液晶表示素子
7を圧電発音体素子9が覆うことになる。足部9aは、
振動板17の一部が張り出した構成になっており、ケー
スカバー3の側面に取り付けるが、図6のようにケース
カバー3側面に凹部3bを設け、この足部9aを挟み込
むようにして取り付けてもよく、図7のようにケースカ
バー3の段差部3aに突き当てて取り付けてもよい。ま
た、足部9aは図示していないが、透明板8に直接取り
付けてもよい。
【0024】図8は、図6,図7の構成を外観図で示し
たものである。この場合の足部9aは、針金状の細いも
のを複数設けた構成になっている。この場合は、装置の
厚さが多少厚くなるが、液晶表示素子7、圧電発音体素
子9共に幅の広いものを取り付けることが可能である。
従って、発音領域の広い、発音の大きい圧電発音体素子
9の取り付けが可能である。しかし、構成上は、部品が
重なった状態になり、液晶表示素子7、圧電発音体素子
9、ケースカバー3を一体的な部品としてとらえるの
で、トラブルが生じたときはケース毎他のものと交換す
ることになる。また、透明板8には放音穴20を複数設
け音を聞き取りやすくしている。
【0025】図9は、2つの圧電発音体素子21を設け
た例である。携帯電話器1の多機能化により、最近は、
インターネットの普及に伴い携帯電話器1で音楽を聞く
ことも可能になっている。音響効果を高める意味でステ
レオ音が理想であるが、2つの圧電発音体素子21を独
立的に設けることにより携帯電話器でもステレオ音を聞
くことが可能である。透明板22の裏面側に独立的に音
を発生させる圧電発音体素子21を2つ並列して取り付
ける。
【0026】透明板22には、2つの圧電発音体素子2
1の位置に対応して放音穴23が設けられている。この
放音穴23に耳を当てると、異なる音域の音を同時に聞
くことができる。また、両耳で聞く場合は、イヤホーン
を携帯電話器1に取り付けるように構成して(図示せ
ず)、このイヤホーンを介して聞くと、ラジオ等でステ
レオ音を聞くのと同様なことが可能である。
【0027】(その他の実施例)前述の構成は、スペー
スの有効利用を図り、スピーカー特性を損なわない携帯
通信装置として提案したものであるが、足部を介しコン
パクトにしてあるため、高い周波数の音域が発生し易い
構造である。一般の携帯電話器のように通信手段のみの
音声であれば、多少音域が異なっていても、音声による
伝達手段としては支障はない。このように、一般に携帯
電話器のように、小形の筐体、振動部材を備えたもの
は、いずれにしても高い周波数の音域が出やすい。
【0028】最近のように携帯通信手段で音楽を鑑賞す
ることが要求されてくると、低い周波数の音域が必要と
なってくるので、前述の構成のみでは、低い周波数の音
域を求めるのはやや難点がある。これを解消するには、
筐体、振動部材等の構造変更、あるいは質量を変えるこ
と等が行われるが、次に説明する実施例は、質量を付加
させ低音の音域を達成させる構成の例である。この質量
付加により、音域の高い周波数領域を変え、低周波数領
域の特性をよくするようにして、足部を介して発音機能
を有する圧電発音体素子の難点を補う。
【0029】図10は、圧電発音体素子9の振動板17
に質量体30を接着剤31で接着させた構成のものであ
る。この質量体30は空間部19側、即ち圧電発音体素
子の裏面側に取り付けられている。質量体30を設ける
ことは、振動の撓み、即ち振幅を小さくするのに効果的
である。質量体30の取り付けで、高い周波数の発信を
制振し、低い周波数の音声領域の特性をよくする。これ
は、図13の一般的な振幅の周波数特性の分布図で示す
ように、高い周波数の隆起状態をAからBのように低く
し、高周波領域を低減させることを意味する。このよう
に、定常品として周波数が一定の状態の製品を周波数領
域を変えることにより、使用目的に合った周波数特性の
製品にすることができる。又、この質量体30を取り付
けた部分は、部分的に厚くなっているので、振動特性が
変わる要因にもなる。
【0030】質量体30は、特定されるものではなく、
例えば、鉛、銅、アルミ等の金属、あるいはセラミッ
ク、プラスチック等でもよい。場合によっては弾性体で
あってもよい。これらを接着手段により固定する。圧電
発音体素子は、50ミクロン以下のように薄いものの方
が低周波領域が出やすい。低音領域は、500dB以下
(圧力及び音の強さなどの比を表すのに用いる単位。基
準値との比の常用対数の10倍(又は20倍)で表
す。)が可能である。質量体30の大きさ、形状、材
質、重量等は、目的とする条件に一番好適なものに合わ
せ実験的に決定する。圧電発音体素子の取り付けられた
携帯電話器等は、その他の部材も多数設けられた製品で
あるので、理論値通りの数値設定は難しい。実験により
実装置に合う最適値を見いだし設定した方がよい。
【0031】図11は、質量体32を圧電発音体素子取
り付け側、即ち表面側の振動板17に設けた例である。
質量体32としての部品の大きさは、限られたスペース
への取り付けになるので、図10の場合に比して小さく
なる。取り付けは図10同様に接着剤31による。この
場合は、複数の質量体32を取り付け可能なので、最適
値を求めるには、個数の選択を行ってもよい。但し、取
り付けのスペースが確保されれば、図10並みの質量体
であってもよい。
【0032】図12は、図11と同様構成であるが、取
り付けはカシメ等の機械的固定手段による。この場合
は、振動板17に穴をあけ質量体33をこの穴に差し込
んだ後端部34をつぶして固定する。この例の場合は、
質量体33が外れるおそれは殆どないので、信頼性はあ
る。振動板17に穴をあけたことで、質量体33を取り
付けなければ、かえって高い周波数になることもあり得
るが、図11同様に、複数の質量体33を選択的に付加
すれば、図11同様の効果がある。
【0033】図14は、ゲル体40を圧電発音体素子9
側に取り付けた構成の例である。このゲル体は、コロイ
ド溶液がゼリー状に固まったもので、例えばSiゲル、
ウレタンゲル等吸振性のあるものである。このゲル体4
0は、圧電発音体素子9のセラミックに接着され、ケー
スカバー3に接触する厚さを有するものである。このゲ
ル体40がケースカバー3に接触することでケースカバ
ー3との間でブリッジを構成し、振幅を変え音声の領域
を変化させ低周波数領域を得られるようにする。
【0034】ケースカバー3に対する接触が不安定であ
れば、押し付ける状態になるようにゲル体40の厚さを
設定する。又、ゲル体40をケースカバー3に接着させ
てもよい。ゲル体40の形状は、ケースカバー3の形状
によって例えば丸形、角形等にし、又、求める底周波数
領域に合う形状のものに設定する。
【0035】前述したいずれの例も質量体を圧電発音体
素子近傍、又は裏面に取り付けることで説明したが、足
部の立ち上がり部分に設けてもよい。又、接着等以外に
挟み込むような取り付けであってもよい。更に、図1
2、図14における取り付け構成は、圧電発音体素子の
表面側、裏面側どちらにも適用できることはいうまでも
ない。
【0036】以上、本発明を複数の実施例について液晶
形の携帯電話器を中心に説明したが、足部を構成する圧
電発音体素子は液晶形以外の携帯電話器に適用すること
も可能である。以上の説明から理解できるように本発明
の構成は、液晶形の携帯電話器のように、機能部品の多
く取り付けられスペースの限られた場合には特に有効で
ある。狭いスペースに、携帯電話器のケースの形状に合
わせて取り付けることが可能であり、発音空間を確保し
たことで、聞き難い難点は解消され、また、大きな発音
が可能となっている。更に、足部の形状、構造等を最適
に設計することにより、目的とする音響特性をえること
ができる。更に、予め部品として別工程で製造した圧電
発音体素子を固定するだけなので、大量生産に向いてい
るという利点がある。
【0037】このように本発明は、多様な製品形態に対
応できるので、説明した構成に限定されるものではな
く、他の例にも適用されることはいうまでもない。たと
えば、圧電発音体素子の形状、透明板の形状は矩形状に
限らず円形状のものであってもよくその形状に限定され
ない。また、取り付けられるケースはその形状に限定さ
れない。一部をくりぬき、そのくりぬき部分に圧電発音
体素子を取り付けた構成であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳記したように、圧電発音体素子に
足部を設けてケースまたは表示部等に取り付けるように
したので、圧電発音体素子の発音特性が良くなる。ま
た、スペースの有効利用を図り、また、低コストを実現
することができた。更に、足部の形状、構造等により最
適な音響特性をえることができる。更に、予め部品とし
て別工程で製造した圧電発音体素子を固定するだけなの
で、大量生産に向いている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した携帯電話器の正面図
である。
【図2】図2は、圧電発音体素子を透明板の裏面に取り
付けたことを示す部分断面図である。
【図3】図3は、図2の部分詳細図である。
【図4】図4は、圧電発音体素子を透明板の裏面に取り
付けたことを示す外観図である。
【図5】図5は、圧電発音体素子の足部をケース裏面段
差部に取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】図6は、液晶表示素子を覆って圧電発音体素子
の足部をケース裏面の側面に取り付けた状態を示す断面
図である。
【図7】図7は、液晶表示素子を覆って圧電発音体素子
の足部をケース裏面段差部に取り付けた状態を示す断面
図である。
【図8】図8は、液晶表示素子を覆って圧電発音体素子
の足部を透明板の裏面側に取り付けた状態を示す外観図
である。
【図9】図9は、2つの圧電発音体素子を設けた携帯電
話器の一部を示す正面図である。
【図10】図10は、圧電発音体素子の裏面側に質量体
を取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図11】図11は、圧電発音体素子の表面側に質量体
を接着で取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図12】図12は、圧電発音体素子の表面側に質量体
をカシメて取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図13】図13は、周波数特性を示した説明図であ
る。
【図14】図14は、圧電発音体素子側にゲル体を取り
付けた状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…携帯電話器 3…ケースカバー 6…窓部 7…液晶表示素子 8,22…透明板 9,21…圧電発音体素子 9a…足部 17…振動体 18…接着剤 19…空間部 20,23…放音穴 30,32,33…質量体 40…ゲル体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内の装置に発音する機能を有する携
    帯用の通信装置であって、 前記ケースの裏面側に足部を介して発音機能を有する圧
    電発音体素子を設けたことを特徴とする携帯通信装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の携帯通信装置において、 前記ケースの裏面側は、前記ケースの裏面または前記ケ
    ースの側面であることを特徴とする携帯通信装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の携帯通信装置において、 前記ケースの裏面側は前記ケースに取り付けられた透明
    板の裏面で、この裏面に液晶表示素子に隣接して前記圧
    電発音体素子を設けるようにしたことを特徴とする携帯
    通信装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の携帯通信装置において、 前記ケースの裏面側に前記圧電発音体素子の足部を接着
    剤で取り付けることを特徴とする携帯通信装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の携帯通信装置において、 前記足部は、前記圧力発音体素子の振動板に設けられた
    ことを特徴とする携帯通信装置。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の携帯通信装置において、 前記液晶表示素子を覆うように前記ケースまたは前記透
    明板に前記圧電発音体素子を設けるようにしたことを特
    徴とする携帯通信装置。
  7. 【請求項7】請求項3に記載の携帯通信装置において、 前記透明板の裏面側と前記圧電発音体素子との間に空間
    部を設けるようにしたことを特徴とする携帯通信装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7で選択される1項に記載の
    携帯通信装置において、 前記足部を介して発音機能を有する圧電発音体素子に質
    量体を設け、低周波数領域の音域を発信できるようにし
    たことを特徴とする携帯通信装置。
  9. 【請求項9】請求項1から7で選択される1項に記載の
    携帯通信装置において、 前記足部を介して発音機能を有する圧電発音体素子にゲ
    ル体を設け、低周波数領域の音域を発信できるようにし
    たことを特徴とする携帯通信装置。
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