JP3967140B2 - 携帯通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話器、ホームテレホン等の移動体通信装置に関する。更に詳しくは、発音機能を有する圧電発音体素子を設けた携帯電話器、ホームテレホン等の移動体通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のコンピュータ関連機器、通信機器の普及に伴い、これらの機器に内蔵される部品は、低コスト化が要請されている。これに伴い、電子部品の高精度化とともに、多機能、高生産性も要求されている。また、最近は携帯電話器に見られるように液晶表示機能を有する製品が主流となり、多数の文字、画像情報が表示されるようになっている。このため、液晶表示面は大きく見やすいものが望まれ、機器に占める割合が大きくなっている。
【0003】
一方、スペース効率を良くするために、この液晶表示面を構成する液晶パネル等の表示部に圧電素子を配置して、スピーカーの機能をさせるものも提案されている(特開昭55−78278号公報、特開昭57−133490号公報、特開平10−164193号公報、特開平10−111659号公報)。しかしながら、大量生産のための製造工程において、安定した音響特性をえる圧電素子の取り付ける方法が難しい等の問題もあってその音質には限界があった。圧電素子を例えば小さくしたり、形状を変えたりして内蔵すると、圧電素子の機能に影響を及ぼし、悪い音質になってしまう問題である。また、ケースの壁面に圧電素子を取り付ける方法も提案されている(特開平11−298997号公報)。
【0004】
何れにしろ、表示部、ケース本体等を振動手段、又は共鳴体として利用するためには、圧電素子を液晶表示パネル、ケース本体等に接着するか、離れた位置に固定することになるが、従来の固定方法では音声機能上問題がある。即ち、固定対象であり、かつ振動板、又は共鳴体として使用される液晶パネル、容器等の材質、形状によっては、振動特性が悪く必ずしもスピーカーとしての特性は良くない。
【0005】
このような問題があっても、さらにコンパクトでスピーカー性能の良い製品の開発が求められている携帯電話器等においても、液晶表示機能、各部品の実装機能、スピーカー機能の両方を満足させて、しかもユーザーにとっても操作性のよい製品が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような技術的背景に基づいてなされたもので、下記の目的を達成するものである。
本発明の目的は、液晶表示機能等の固定対象の機能を損なわず、圧電発音体素子のスピーカー特性が良い携帯通信装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、生産性の良く、しかも圧電発音体素子のスピーカー特性を損なわない携帯通信装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、スペースの有効利用を図り、低コストを実現した携帯通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために次のような手段を採る。本発明1の携帯通信装置は、ケース内の装置に発音する機能を有する携帯用の通信装置であって、前記ケースの裏面側に足部を介して発音機能を有する圧電発音体素子を設け、前記足部(9a)は、前記圧力発音体素子の振動板の両端の足部(9a)のみに設けられ、前記ケースの裏面側は前記ケースに取り付けられた透明板の裏面であり、この裏面に液晶表示素子に隣接して前記足部を前記透明板に固定するようにし、前記透明板の裏面側と前記圧電発音体素子との間に空間部を設けるようにしたことを特徴とする。
【0008】
本発明2の携帯通信装置は、本発明1において、前記足部の固定は、前記液晶表示素子を覆うようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明3の携帯通信装置は、本発明1又は2において、前記圧電発音体素子に質量体を設け、低周波数領域の音域を発信できるようにしたことを特徴とする。
本発明4の携帯通信装置は、本発明1又は2において、前記圧電発音体素子にゲル体を設け、低周波数領域の音域を発信できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1に示すものは、本発明を適用した携帯電話器の正面図である。携帯電話器1は、薄い略長方形をなし、合成樹脂製の電話器本体2から構成されており、この電話器本体2内には、電話の機能を実現するIC等の電子機器が内装されている。電話器本体2は、2体からなりその厚さ方向の中心の分割面で2分割される。
【0011】
電話器本体2の上面にはケースカバー3(ケース)が配置され、この裏面には裏面本体4が配置されている。ケースカバー3は、制御パネルの機能と電話器本体2の機能とを果たすものであり、このケースカバー3の下方には複数の押ボタン5が配置されキー群を構成する。このケースカバー3のフレームはマグネシュウム合金等で作られている金属フレームである。この金属フレームは、1C等の電子部品から発生する電磁波、または、他の電子機器等からの電磁波を効率良く遮断する効果があり、最近よく使用され公知となっている。
【0012】
押ボタン5は、電話器本体2内に配置された接点類(図示せず)を駆動するための指令を与える。また、ケースカバー3の上方には矩形状の窓部6が設けられ、この窓部6の内部方向に液晶表示素子7が内蔵され、その上部に透明板8が設けられている。この透明板8は、窓部6の縁に沿ってケースカバー3に重ねて、窓部6全体を覆うように形成されている。透明の板とすることで、液晶表示素子7の表示内容が、外部から目視できる。
【0013】
液晶表示素子7は公知のもので、カラーまたはモノクロ表示機能を有するものである。透明板8は、液晶表示素子7の上方を覆っており、さらにケースカバー3の上端(アンテナ側)まで拡張している。透明板8は、ポリカーボネート樹脂板またはアクリル樹脂板等で作られたものである。
【0014】
液晶表示素子7部分より上方の透明板8の裏面には、圧電発音体素子9が取り付けられている。この圧電発音体素子9はケース内のどこに取り付けてもよいが、液晶表示素子7取り付け部分の上部がデッドスペースになるので、この位置に取り付けるとスペースの有効利用が図られる。この圧電発音体素子9については、後で詳細に説明する。携帯電話器1は、概略このような構成になっており、ケースカバー3と裏面本体4とは、ビス又はノッチ等の固定手段(図示せず)で一体に固定されている。
【0015】
図2は、液晶表示素子7の部分と圧電発音体素子9の取付部分を部分的に示した断面図である。液晶表示素子7は、ケースカバー3に内蔵されている回路基板10に取り付けられている。液晶表示素子7の表示内容はこの液晶表示素子7の表面に表示されるが、前述のとおり、透明板8を介してその表示内容を目視することができる。また、圧電発音体素子9は、拡張された透明板8の端部裏面に、図2で示すように液晶表示素子7と隣接して足部9aを介し固定して取り付けられている。
【0016】
これをさらに詳細に示したのが図3の断面図である。圧電発音体素子9は、圧電振動体として圧電セラミック11を使用している。この圧電発音体素子9は、圧電体に対向する2つの電極12,13が設けられ、この2つの電極12,13間に電圧を印加することにより生ずる圧電歪みを利用し、振動板17を介して機械的な振動を発生させる素子である。
【0017】
図3に示す圧電発音体素子9は、圧電セラミック11の一方の面が電極12となる銀ろう付けがなされており、また、この圧電セラミックの裏面に当たる他方の面も電極13となる銀ろう付けがなされている。この銀ろう付けは薄い膜状になっている。この2つの電極12,13には、それぞれリード線14,15が接続される。2つの電極12,13の間に音声信号が付加された電圧が印加されると、圧電セラミック11が屈曲変位を起こし音声を発する。
【0018】
この圧電セラミック11を挟んで構成される電極12を接着剤16を介して薄い膜状に振動板17に貼り付け、これに貼り付けられたものをケースカバー3等に取り付けられる。本実施の形態では、この振動板17の一部に足部9aを設け、この足部9aを介して透明板8またはケースカバー3に接着剤18を介して圧電発音体素子9を貼り付けている。また、透明板8またはケースカバー3に対しては、空間部19を有して圧電発音体素子9を取り付けている。
【0019】
この圧電発音体素子9は、ケースカバー3に重ねて取り付けられ、ケースの形態をなす裏面本体4(ケース)に設けられても良い。空間部19を設けることにより、発音振動は電話器本体2内全空間に響きわたり、共鳴空間が大きくなるので共鳴する周波数を低くすることができ、聞き易くなる利点がある。透明板8やケースカバー3の形状、構造、材質によって、音域特性が異なるので、足部9aの高さ、幅、形状(断面形状が円弧等)、構造(孔明き構造、箱型等)を変えることにより、空間部19の形状を変えて必要な音域特性をえることができる、という利点がある。
【0020】
最近は、透明板8やケースカバー3に直接圧電発音体素子9を取り付け、透明板8やケースカバー3を振動板としている事例も開示されているが、手に触れるとどうしても減衰するので、発音効果は必ずしも理想通りにはならない傾向があった。本発明の実施の形態の圧電発音体素子9は、振動板17を介してケースカバー3内で中空に浮いた状態で設置されるので、振動板17に手が触れることはなく、安定した発音状態を維持することができる。
【0021】
足部9aは、取り付けに必要な部分があれば良く、足部9a以外はできるだけ広い空間部19を確保するようにしている。足部9aと透明板8またはケースカバー3との取り付けは接着剤18によっている。足部9aは振動板17を折り曲げ取り付け面を平らにした構成にし、この取り付け面に接着剤18を塗り相手に取り付ける。足部9aは振動板17の折り曲げ構成で説明したが、この構成以外に針金状のものであってもよい。また、振動板17に足部9aを別部品で取り付けた構成にしてもよい。針金状の細い足部であれば、ケースカバー3等に隙間を設け差し込んで取り付ける構成も可能である。
【0022】
図4は透明板8を取り付けたケースカバー3を裏面側から見た外観図であるが、矩形状に構成された圧電発音体素子9を液晶表示素子7に隣接して透明板8の端部裏面に取り付けた状態を示している。圧電発音体素子9は透明板8に対し浮いた状態にあり、空間部19を確保している。図5は、足部9aをケースカバー3裏面に取り付けた例を示している。透明板8を支持しているケースカバー3の段差部3aに足部9aを突き当て接着剤18で取り付ける。この足部9aはケースカバー3の側面に取り付けてもよい。
【0023】
図6は、液晶表示素子7が透明板8側に取り付けられた場合に、圧電発音体素子9がこの液晶表示素子7を覆う状態で取り付けられた実施例を示している。液晶表示素子7が回路基板10に直接取り付けられている場合は、この回路基板10を含めて液晶表示素子7を圧電発音体素子9が覆うことになる。足部9aは、振動板17の一部が張り出した構成になっており、ケースカバー3の側面に取り付けるが、図6のようにケースカバー3側面に凹部3bを設け、この足部9aを挟み込むようにして取り付けてもよく、図7のようにケースカバー3の段差部3aに突き当てて取り付けてもよい。また、足部9aは図示していないが、透明板8に直接取り付けてもよい。
【0024】
図8は、図6,図7の構成を外観図で示したものである。この場合の足部9aは、針金状の細いものを複数設けた構成になっている。この場合は、装置の厚さが多少厚くなるが、液晶表示素子7、圧電発音体素子9共に幅の広いものを取り付けることが可能である。従って、発音領域の広い、発音の大きい圧電発音体素子9の取り付けが可能である。しかし、構成上は、部品が重なった状態になり、液晶表示素子7、圧電発音体素子9、ケースカバー3を一体的な部品としてとらえるので、トラブルが生じたときはケース毎他のものと交換することになる。また、透明板8には放音穴20を複数設け音を聞き取りやすくしている。
【0025】
図9は、2つの圧電発音体素子21を設けた例である。携帯電話器1の多機能化により、最近は、インターネットの普及に伴い携帯電話器1で音楽を聞くことも可能になっている。音響効果を高める意味でステレオ音が理想であるが、2つの圧電発音体素子21を独立的に設けることにより携帯電話器でもステレオ音を聞くことが可能である。透明板22の裏面側に独立的に音を発生させる圧電発音体素子21を2つ並列して取り付ける。
【0026】
透明板22には、2つの圧電発音体素子21の位置に対応して放音穴23が設けられている。この放音穴23に耳を当てると、異なる音域の音を同時に聞くことができる。また、両耳で聞く場合は、イヤホーンを携帯電話器1に取り付けるように構成して(図示せず)、このイヤホーンを介して聞くと、ラジオ等でステレオ音を聞くのと同様なことが可能である。
【0027】
(その他の実施例)
前述の構成は、スペースの有効利用を図り、スピーカー特性を損なわない携帯通信装置として提案したものであるが、足部を介しコンパクトにしてあるため、高い周波数の音域が発生し易い構造である。一般の携帯電話器のように通信手段のみの音声であれば、多少音域が異なっていても、音声による伝達手段としては支障はない。このように、一般に携帯電話器のように、小形の筐体、振動部材を備えたものは、いずれにしても高い周波数の音域が出やすい。
【0028】
最近のように携帯通信手段で音楽を鑑賞することが要求されてくると、低い周波数の音域が必要となってくるので、前述の構成のみでは、低い周波数の音域を求めるのはやや難点がある。これを解消するには、筐体、振動部材等の構造変更、あるいは質量を変えること等が行われるが、次に説明する実施例は、質量を付加させ低音の音域を達成させる構成の例である。この質量付加により、音域の高い周波数領域を変え、低周波数領域の特性をよくするようにして、足部を介して発音機能を有する圧電発音体素子の難点を補う。
【0029】
図10は、圧電発音体素子9の振動板17に質量体30を接着剤31で接着させた構成のものである。この質量体30は空間部19側、即ち圧電発音体素子の裏面側に取り付けられている。質量体30を設けることは、振動の撓み、即ち振幅を小さくするのに効果的である。質量体30の取り付けで、高い周波数の発信を制振し、低い周波数の音声領域の特性をよくする。これは、図13の一般的な振幅の周波数特性の分布図で示すように、高い周波数の隆起状態をAからBのように低くし、高周波領域を低減させることを意味する。このように、定常品として周波数が一定の状態の製品を周波数領域を変えることにより、使用目的に合った周波数特性の製品にすることができる。又、この質量体30を取り付けた部分は、部分的に厚くなっているので、振動特性が変わる要因にもなる。
【0030】
質量体30は、特定されるものではなく、例えば、鉛、銅、アルミ等の金属、あるいはセラミック、プラスチック等でもよい。場合によっては弾性体であってもよい。これらを接着手段により固定する。圧電発音体素子は、50ミクロン以下のように薄いものの方が低周波領域が出やすい。低音領域は、500dB以下(圧力及び音の強さなどの比を表すのに用いる単位。基準値との比の常用対数の10倍(又は20倍)で表す。)が可能である。質量体30の大きさ、形状、材質、重量等は、目的とする条件に一番好適なものに合わせ実験的に決定する。圧電発音体素子の取り付けられた携帯電話器等は、その他の部材も多数設けられた製品であるので、理論値通りの数値設定は難しい。実験により実装置に合う最適値を見いだし設定した方がよい。
【0031】
図11は、質量体32を圧電発音体素子取り付け側、即ち表面側の振動板17に設けた例である。質量体32としての部品の大きさは、限られたスペースへの取り付けになるので、図10の場合に比して小さくなる。取り付けは図10同様に接着剤31による。この場合は、複数の質量体32を取り付け可能なので、最適値を求めるには、個数の選択を行ってもよい。但し、取り付けのスペースが確保されれば、図10並みの質量体であってもよい。
【0032】
図12は、図11と同様構成であるが、取り付けはカシメ等の機械的固定手段による。この場合は、振動板17に穴をあけ質量体33をこの穴に差し込んだ後端部34をつぶして固定する。この例の場合は、質量体33が外れるおそれは殆どないので、信頼性はある。振動板17に穴をあけたことで、質量体33を取り付けなければ、かえって高い周波数になることもあり得るが、図11同様に、複数の質量体33を選択的に付加すれば、図11同様の効果がある。
【0033】
図14は、ゲル体40を圧電発音体素子9側に取り付けた構成の例である。このゲル体は、コロイド溶液がゼリー状に固まったもので、例えばSiゲル、ウレタンゲル等吸振性のあるものである。このゲル体40は、圧電発音体素子9のセラミックに接着され、ケースカバー3に接触する厚さを有するものである。このゲル体40がケースカバー3に接触することでケースカバー3との間でブリッジを構成し、振幅を変え音声の領域を変化させ低周波数領域を得られるようにする。
【0034】
ケースカバー3に対する接触が不安定であれば、押し付ける状態になるようにゲル体40の厚さを設定する。又、ゲル体40をケースカバー3に接着させてもよい。ゲル体40の形状は、ケースカバー3の形状によって例えば丸形、角形等にし、又、求める底周波数領域に合う形状のものに設定する。
【0035】
前述したいずれの例も質量体を圧電発音体素子近傍、又は裏面に取り付けることで説明したが、足部の立ち上がり部分に設けてもよい。又、接着等以外に挟み込むような取り付けであってもよい。更に、図12、図14における取り付け構成は、圧電発音体素子の表面側、裏面側どちらにも適用できることはいうまでもない。
【0036】
以上、本発明を複数の実施例について液晶形の携帯電話器を中心に説明したが、足部を構成する圧電発音体素子は液晶形以外の携帯電話器に適用することも可能である。以上の説明から理解できるように本発明の構成は、液晶形の携帯電話器のように、機能部品の多く取り付けられスペースの限られた場合には特に有効である。狭いスペースに、携帯電話器のケースの形状に合わせて取り付けることが可能であり、発音空間を確保したことで、聞き難い難点は解消され、また、大きな発音が可能となっている。更に、足部の形状、構造等を最適に設計することにより、目的とする音響特性をえることができる。更に、予め部品として別工程で製造した圧電発音体素子を固定するだけなので、大量生産に向いているという利点がある。
【0037】
このように本発明は、多様な製品形態に対応できるので、説明した構成に限定されるものではなく、他の例にも適用されることはいうまでもない。たとえば、圧電発音体素子の形状、透明板の形状は矩形状に限らず円形状のものであってもよくその形状に限定されない。また、取り付けられるケースはその形状に限定されない。一部をくりぬき、そのくりぬき部分に圧電発音体素子を取り付けた構成であってもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上詳記したように、圧電発音体素子に足部を設けてケースまたは表示部等に取り付けるようにしたので、圧電発音体素子の発音特性が良くなる。また、スペースの有効利用を図り、また、低コストを実現することができた。更に、足部の形状、構造等により最適な音響特性をえることができる。更に、予め部品として別工程で製造した圧電発音体素子を固定するだけなので、大量生産に向いている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した携帯電話器の正面図である。
【図2】図2は、圧電発音体素子を透明板の裏面に取り付けたことを示す部分断面図である。
【図3】図3は、図2の部分詳細図である。
【図4】図4は、圧電発音体素子を透明板の裏面に取り付けたことを示す外観図である。
【図5】図5は、圧電発音体素子の足部をケース裏面段差部に取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】図6は、液晶表示素子を覆って圧電発音体素子の足部をケース裏面の側面に取り付けた状態を示す断面図である。
【図7】図7は、液晶表示素子を覆って圧電発音体素子の足部をケース裏面段差部に取り付けた状態を示す断面図である。
【図8】図8は、液晶表示素子を覆って圧電発音体素子の足部を透明板の裏面側に取り付けた状態を示す外観図である。
【図9】図9は、2つの圧電発音体素子を設けた携帯電話器の一部を示す正面図である。
【図10】図10は、圧電発音体素子の裏面側に質量体を取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図11】図11は、圧電発音体素子の表面側に質量体を接着で取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図12】図12は、圧電発音体素子の表面側に質量体をカシメて取り付けた状態を示す部分断面図である。
【図13】図13は、周波数特性を示した説明図である。
【図14】図14は、圧電発音体素子側にゲル体を取り付けた状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…携帯電話器
3…ケースカバー
6…窓部
7…液晶表示素子
8,22…透明板
9,21…圧電発音体素子
9a…足部
17…振動体
18…接着剤
19…空間部
20,23…放音穴
30,32,33…質量体
40…ゲル体
Claims (4)
- ケース内の装置に発音する機能を有する携帯用の通信装置であって、
前記ケースの裏面側に足部を介して発音機能を有する圧電発音体素子を設け、
前記足部は、前記圧力発音体素子の振動板の両端の足部のみに設けられ、
前記ケースの裏面側は前記ケースに取り付けられた透明板の裏面であり、この裏面に液晶表示素子に隣接して前記足部を前記透明板に固定するようにし、
前記透明板の裏面側と前記圧電発音体素子との間に空間部を設けるようにしたことを特徴とする携帯通信装置。 - 請求項1に記載の携帯通信装置において、
前記足部の固定は、前記液晶表示素子を覆うようにしたことを特徴とする携帯通信装置。 - 請求項1又は2に記載の携帯通信装置において、
前記圧電発音体素子に質量体を設け、低周波数領域の音域を発信できるようにしたことを特徴とする携帯通信装置。 - 請求項1又は2に記載の携帯通信装置において、
前記圧電発音体素子にゲル体を設け、低周波数領域の音域を発信できるようにしたことを特徴とする携帯通信装置。
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