JP2005110142A - 弾性表面波デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 通過帯域外特性を改善した弾性表面波デバイスを提供する。
【解決手段】 圧電基板5と、この上に設けられた少なくとも1つのインタディジタルトランスデューサ(IDT)3と、圧電基板5上に設けられたシールド電極2とを有し、シールド電極2と向かい合うIDT3の端部に第1のパターン部6を設け、第1のパターン部6とシールド電極2の端部との間の距離が等しくなるようにシールド電極2の端部に第2のパターン部7を設けるとともに、シールド電極2とIDT3の端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになるように構成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は弾性表面波デバイスに関し、特に、圧電基板上にシールド電極と少なくとも1つのインタディジタルトランスデューサ(IDT)とを有する弾性表面波デバイスに関する。
近年、この種の弾性表面波デバイスは、30MHz〜400MHz程度の周波数帯域を持つテレビのバンドパスフィルタや、800MHzや数GHzの周波数帯域を持つ携帯電話のRFフィルタなどに用いられている。IDTは1対のくし型電極(すだれ状電極ともいう)を有する。各くし型電極はバスバーと一端がバスバーに接続され、他端が開放された複数の電極指とを有する。1対のくし型電極はそれぞれの電極指が所定の間隔で交互に隣り合うように、換言すれば交差するように配置される。1対のくし型電極に交流電圧を印加すると、弾性表面波が発生する。弾性表面波は周波数特性を有する。この周波数特性を利用することで、所望の周波数特性を持つフィルタを実現することができる。
図1は、従来の弾性表面波デバイス一例を示す図である。同図(a)は全体概略図、同図(b)は図1(a)に図示されたシールド電極付近の拡大図である。図示する弾性表面波デバイスは、圧電基板上50に形成された第1のIDT10、シールド電極20及び第2のIDT30を有する。これらは、弾性表面波の伝搬方向に隣接するように配置されている。シールド電極20は、第1のIDT10と第2のIDT30の間に介在している。例えば、第1のIDT10は入力電極として機能し、第2のIDT30は出力電極として機能する。シールド電極20はIDT10とIDT30とが電磁的に結合するのを防止する。
IDT30は1対のくし型電極30aと30bとを有する。各くし型電極30a、30bはバスバーと複数の電極指とを有する。くし型電極30a、30bの電極指の開放端は向かい合っている。隣り合う電極指が交差する部分、換言すれば向かい合っている電極指部分(これを電極指交差部という)が弾性表面波の励起に関与する。図1bの構成は、電極指パターンに重み付けがされている。電極指パターンとは、電極指が形成するパターンである。電極指パターンの重み付けは、例えばアポダイズによる重み付けである。電極指パターンの重み付けを変えることで、周波数特性を変化させることができる。
IDT10も一対のくし型電極で構成されているが、IDT30のような重み付けはされていない。つまり、電極指交差幅はすべて等しい。このようなIDTを正規型IDTともいう。
以上のように構成されたフィルタは、バンドパスフィルタとして機能する。この種のフィルタでは、IDT30の端部から発生する不要波が問題となる。不要波によりフィルタの周波数特性が劣化してしまう。
不要波を除去するために、シールド電極2に向かい合うIDT30の端部には反射防止電極40が図1bに示すように形成されている。反射防止電極40は、複数の電極指を含む。これらの電極指は、不要波が互いに大きさが等しく、かつ逆位相になるように設定されている。これにより、不要波は互いに打ち消しあう。この種の従来技術は例えば、特許文献1や特許文献2に記載されている。
また、圧電基板内部に伝搬する不要波を除去する技術が特許文献3に記載されている。この文献には、IDT30の端部にダミー電極を設けることが記載されている。
更に、特許文献4には、図2に示すように、IDT30の電極指交差部の配置に傾きを持たせることで、不要バルク波の発生を防止することが記載されている。
特開昭57−25714号公報 特開昭59−125113号公報 特開平10−41778号公報 特開昭58−43608号公報
しかしながら、特許文献1、2及び4に記載の技術では、交流電圧が印加される入力IDTと圧電基板の厚み方向にあるステムなどとの間で発生する不要波、又は入力IDT端部単独で発生する不要波を対象としており、これらの不要波を除去しても通過帯域外高減衰特性を十分に実現することができないという問題点があった。また、特許文献3に記載の技術では微小交差部がIDT30の端部に存在するため、不要励振を完全に無くすことができず、通過帯域外高減衰特性を十分に実現することができないという問題点があった。
そこで本発明は、上記のような問題を鑑み、通過帯域外特性を改善した弾性表面波デバイスを提供することを目的とする。
本発明は請求項1に記載のように、圧電基板と、この上に設けられた少なくとも1つのインタディジタルトランスデューサ(IDT)と、前記圧電基板上に設けられたシールド電極とを有し、前記シールド電極と向かい合う前記IDTの端部に第1のパターン部を設け、該第1のパターン部と前記シールド電極の端部との間の距離が等しくなるように、前記シールド電極の端部に第2のパターン部を設けた弾性表面波デバイスである。この構成により、シールド電極とIDTとの間で発生していた不要波を除去することができるので、通過帯域外特性を改善することができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部は、等間隔に配置された複数の段差を含み、かつ前記シールド電極と前記IDTの端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになるように構成することができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部は、異なる間隔で配置された複数の段差を含み、かつ前記シールド電極と前記IDTの端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになるように構成することができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)の幅の段差を含む構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部及び第2のパターン部はそれぞれ複数の段差を有し、対向する各段差間の距離はすべて等しい構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記シールド電極の端部と前記IDTの端部との間の距離は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)に等しい構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部は、前記IDTを構成する一対のくし型電極のうち、交流電圧が印加される側に設けられている構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部は、前記IDTを構成する一対のくし型電極の両方に設けられている構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1のパターン部及び前記第2のパターン部はそれぞれ段差を有し、これらの向かい合う段差面の長さは等しい構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記弾性表面波デバイスは前記第2のパターン部が形成されている側とは反対側の端部に、第3のパターン部を有する構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記弾性表面波デバイスは前記第2のパターン部が形成されている側とは反対側の端部に、第3のパターン部を有するとともに、該第3のパターンに向かい合う別のIDTを有し、該別のIDTは、前記第3のパターン部に向かい合う端部に第4のパターン部を有する構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第3及び第4の段差は、前記IDTと前記別のIDTとの間で、シールド電極と電極の無い前記圧電基板のみの部分との割合が一様になるように配置されている構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1及び第2のパターン部は、くし型電極で形成された段差部を含む構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1及び第2のパターン部は、ベタ電極パターンで形成された段差部を含む構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第3のパターン部は、くし型電極又はベタ電極パターンのいずれかで形成された段差部を含む構成とすることができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1及び第2のパターン部は、連続的な直線状のテーパで構成することができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、前記第1及び第2のパターン部は、連続的な曲線状のテーパで構成することができる。
上記弾性表面波デバイスにおいて、弾性表面波の伝搬方向における前記テーパの傾き長はnλ(nは自然数)である構成とすることができる。
通過帯域外特性を改善した弾性表面波デバイスを提供することができる。
本発明者は、図1に示すフィルタでは、帯域外周波数成分を十分に減衰させることができない理由は、シールド電極と向かい合うIDT3の端部と、IDT3に向かい合うシールド電極2端部との間で不要励振が発生するためであると考えた。そして、この不要励振を以下のようにして取り除くことを考えた。
図3は本発明の原理を説明するための図であって、同図(a)は本発明の弾性表面波の全体構成の一例を示す図、同図(b)はシールド電極付近の拡大図、及び同図(c)はシールド電極付近の更なる拡大図である。図3(a)に示すように、弾性表面波デバイスは、圧電基板5と、圧電基板5上に形成された2つのIDT1、3及びシールド電極2を有する。IDT1は正規型電極で、IDT3はアポダイズ重み付けなどの重み付けされた電極指パターンを有する。IDT3は例えば入力IDT、IDT1は出力IDTとして用いられる。IDT3は一対のくし型電極を有し、一方が接地され、他方には交流電圧が印加される。交流電圧が印加される側のくし型電極は、HOT側電極と呼ばれる。IDT1の一対のくし型電極はそれぞれ、圧電基板5上に形成されたパッドに接続されている。同様に、IDT3を構成する一対のくし型電極はそれぞれ、圧電基板5上に形成されたパッドに接続されている。
図3(b)に示すように、シールド電極2と向かい合うIDT3の端部に第1のパターン部6が設けられ、この第1のパターン部6とシールド電極2の端部との間の距離が等しくなるように、シールド電極2の端部に第2のパターン部7が設けられている。そして、第1のパターン部6と第2のパターン部は、シールド電極2の端部とIDT3の向かい合う端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロとなるように形成されている。図3(b)の場合、第1のパターン部6及び第2のパターン部7のいずれもが段差で構成されている。よって、図3(b)の場合、IDT3は第1の段差部6を有し、シールド電極2は第2の段差部7を有すると言ってもよい。第1のパターン部6の段差は、HOT側電極3bに含まれる複数の電極指からなる。第2のパターン部7の段差は、ベタ電極であるシールド電極2を段差が形成されるようにパターニングすることで得られる。
図3(c)を参照して、シールド電極2とIDT3との関係をより詳しく特定する。図3(c)のパラメータAは、第1のパターン部6及び第2のパターン部7それぞれに形成された段差の幅を示す。第1のパターン部6に関しては、パラメータAは電極指の間隔を示している。第1のパターン部6を形成する段差の幅Aと、第2のパターン部7を形成する段差の幅Aとは等しい。パラメータAは例えば、λ/4に等しい。λは通過帯域内の弾性表面波の波長である。パラメータBは、第1のパターン部6と第2のパターン部7との対向する段差間の距離を示している。段差間の距離Bはいずれも等しい。パラメータCは、第1のパターン部6を形成する段差の長さ(段差面の長さ)である。第1のパターン部6を形成する段差の長さCは同一である。パラメータCは、第1のパターン部6を形成する電極指の隣り合う電極指間の長さの差に相当する。以上の構成により、IDT3とシールド電極2との間で、λ/2ずれた、すなわち位相が180度ずれた同じ強度の励振が発生し、互いに相殺されるため、通過帯域外特性を悪化させていた不要モード(不要励振)を除去することができ、帯域外高減衰特性の弾性表面波デバイスを得ることができる。
図4を参照して、上記動作原理を説明する。図4(a)は図3(c)に相当する図である。説明の都合上、図4(a)では、対向する段差間の距離をB1、B2、B3及びB4で記述する(B=B1=B2=B3=B4)。またB1〜B4は、これらの区間における弾性表面波の強度を示すベクトルをも意味する。図4(b)に示すように、シールド電極2と、シールド電極2と向かい合うIDT3のHOT側電極間B1、B2、B3、B4は、段差の向かい合う面Cが全て同じ長さで、発生する不要励振強度は全て同じ値となる。また、段差Aはλ/4であるため、励振位置もλ/4づつずれていて、B1から順に90度づつ位相がずれることになる。この場合の励振強度B1〜B4を図4(b)のようなベクトルで現すことが出来る。この図から明らかなように、B1とB3、B2とB4はそれぞれ、同じ励振強度で、位相が180°反対の励振となる。この結果、それぞれの励振は相殺され、シールド電極2と、シールド電極2と向かい合う入力IDT3のHOT側電極のベクトル強度は0となる。
これを発展させ、図5(a)のように位相が120°ずれた段差面を3面同じ励振強度となるように配置すれば、図5(b)に示すように、ベクトル強度は0となり、同様の効果を得ることが出来る。図5(a)に示すB1、B2、B3で発生する不要励振強度は全て同じ値で、励振位置がλ/3づつずれているため、図5(b)のようにB1から順に120度づつ位相がずれている。このため、B1とB2とB3のそれぞれの励振は相殺され、不要励振のベクトル強度は0となる。更に、これを発展させれば、シールド電極とシールド電極と向かい合う入力IDTのHOT側電極のベクトル強度が0となれば、段数、向かい合う面の位置関係にこだわる必要は無い。これを一般式で記述すると、第1のパターン部6は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)の幅の段差を含み、シールド電極2の端部とIDT3の端部との間の距離は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)に等しい。なお、2つの式においてmが等しい必要はない。
以下、本発明の実施例を説明する。
図6(a)は本発明の実施例1に係る弾性表面波デバイスの平面図、同図(b)はシールド電極近傍の拡大図である。図中、図5と同一の構成要素には同一の参照番号を付してある。図6(b)に示すように、IDT3のHOT側電極3bには4段構成の第1の段差部6が形成されている。各段差はλ/4の幅を有する。これに対応するように、シールド電極2には4段構成の第2の段差部7が形成されている。この段差の幅はλ/4である。よって、対向する段差間の距離はいずれも等しい。本実施例では、IDT3のグランド側電極3aにも4段構成の段差部8が形成され、シールド電極2には段差部8に向かい合う4段構成の段差部9が形成されている。段差部8と9の対向する段差間の距離はいずれも等しい。シールド電極2は更に、段差部7と9にそれぞれ対応する段差部21と22を有する。段差部21と22は出力側のIDT1に向かい合う。段差部21と22は、弾性表面波の伝搬方向において、電極1と電極3の間のシールド電極2と電極の無い圧電基板5のみの部分の割合が一定になるように設けられている。換言すれば、各段におけるシールド電極2の幅は同じではなく、段差6及び8により電極1と電極3が離れている部分のシールド電極2の幅は広く、電極1と電極3が近い部分のシールド電極2の幅は狭くなっており、IDT3からの弾性表面波は、シールド電極2のどの部分を通過しても同じ割合だけシールド電極2とシールド電極の無い圧電基板5のみの部分の影響を受けることになり、弾性表面波の速度を一定にすることができる。そして、弾性表面波伝搬方向におけるIDT3からIDT1までの範囲において、圧電基板5の部分(IDT3とシールド電極2との間及びシールド電極とIDT1との間)の長さと、シールド電極2の長さとの比は、どの二点間(伝搬方向に引いた直線がIDT3の端部とIDT1の端部とに交差する点)をとっても同じ(一定)である。
図6(c)は比較例を示す。比較例のシールド電極30は、矩形であり段差部は一切形成されていない。IDT30には、IDT3と同様の段差部6と8が形成されている。
図6(d)は実施例1と比較例との時間軸レスポンスを示すグラフである。横軸は時間、縦軸は強度(減衰量)を示す。図6(e)は図6(d)のグラフを周波数軸に変換した周波数特性を示すグラフである。横軸は周波数、縦軸は強度(減衰量)を示す。比較例に対し、実施例1の特性では、丸で囲んだ通過帯域外特性が大きく改善されていることがわかる。この改善は、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードが除去されたためである。
なお、圧電基板5は例えば、128LiNbO3、112LiTaO3、Li2B47、水晶、36LiTaO3、42LiTaO3、64LiNbO3などの材料を用いることができる。
図7は、本発明の実施例2に係る弾性表面波デバイスを示す図である。図7のIDT3は、グランド側電極3a及びHOT側電極3bの両方に、図4に示すような電極指4段構成の段差部6、8が形成されている。IDT3に向かい合うシールド電極2の端部には、グランド側電極3aの段差部6、8にそれぞれ対応する段差部7、9が形成され、HOT側電極3bの段差部に対応する段差部が形成されている。段差部6と段差部7との対向する各段差間の距離は等しく、更に段差部8と段差部9との対向する各段差間の距離にも等しい。IDT1に向かい合うシールド電極2の端部は直線上である。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図8は、本発明の実施例3に係る弾性表面波デバイスを示す図である。IDT3のHOT側電極に形成された段差部6は4段構成の山形状である。各電極指を電気的に接続する接続路が段差部6の中央付近に形成されている。各電極指において、シールド電極2に対向する(露出している)部分の幅はλ/4である。シールド電極2の段差部7は段差部6に対応した形状である。段差部6と段差部7との対向する各段差間の距離は等しい。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図9は、本発明の実施例4に係る弾性表面波デバイスを示す図である。IDT3のHOT側電極に形成された段差部6は、図4に示すような電極指4段構成である。段差部6に対向して段差部7がシールド電極2のIDT3側に形成されている。また、弾性表面波の速度を一定に保つために、IDT1に向かい合うシールド電極2の端部には、段差部21が形成されている。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、弾性表面波の速度をどの部分を伝搬しても一定にすることができる。
図10は、本発明の実施例5に係る弾性表面波デバイスを示す図である。IDT3は、グランド側電極3a及びHOT側電極3bの両方に、図4に示すような電極指4段構成の段差部6、8が形成されている。IDT3に向かい合うシールド電極2の端部には、グランド側電極3aの段差部6、8にそれぞれ対応する段差部7、9が形成され、HOT側電極3bの段差部に対応する段差部が形成されている。段差部6と段差部7との対向する各段差間の距離は等しく、更に段差部8と段差部9との対向する各段差間の距離にも等しい。また、弾性表面波の伝搬速度をどの部分を伝搬しても一定とするために、IDT1に向かい合うシールド電極2の端部に、段差部21と22が形成されている。段差部7と段差部21との対向する各段差間の距離は一定ではなく、電極1と電極3との間の、シールド電極2とシールド電極2が無い部分の割合が一定になるようになっている。更に、段差部9と段差部22との対向する各段差間の距離も同様に一定では無く、電極1と電極3との間の、シールド電極2とシールド電極2が無い部分の割合が一定になるようになっている。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、弾性表面波の速度をどの部分を伝搬しても一定にすることができる。
図11は、本発明の実施例6に係る弾性表面波デバイスを示す図である。IDT3は、グランド側電極3a及びHOT側電極3bの両方に、図8を参照して説明した山形の段差部6と8を有する。これらの段差部6と8に対応して、シールド電極2のIDT3側端部には、段差部7と9がそれぞれ設けられている。段差部6と段差部7との対向する各段差間の距離は等しく、更に段差部8と段差部9との対向する各段差間の距離にも等しい。また、弾性表面波の伝搬速度をどの部分を伝搬しても一定とするために、IDT1に向かい合うシールド電極2の端部に、段差部21と22が形成されている。段差部7と段差部21との対向する各段差間の距離は一定ではなく、電極1と電極3との間の、シールド電極2とシールド電極2が無い部分の割合が一定になるようになっている。更に、段差部9と段差部22との対向する各段差間の距離も同様に一定では無く、電極1と電極3との間の、シールド電極2とシールド電極2が無い部分の割合が一定になるようになっている。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、弾性表面波の速度をどの部分を伝搬しても一定にすることができる。
図12は、本発明の実施例7に係る弾性表面波デバイスを示す図である。実施例7は、図10に示す弾性表面波デバイスのシールド電極2のIDT1側端部を1段構成の段差部23で構成するとともに、この段差23に対応させてIDT1に段差部24を形成した構成である。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT1との間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図13は、本発明の実施例8に係る弾性表面波デバイスを示す図である。IDT3は、図9に示す構成と同じである。本実施例では、IDT3に向かい合う端部に形成されたシールド電極2の段差部7を電極指で構成している。段差部7の電極指は図4に示す構成と同様の構成である。つまり、段差部6と段差部7との対向する各段差間の距離は等しく、これらの間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになる構成である。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図14は、本発明の実施例9に係る弾性表面波デバイスを示す図である。実施例9は図7に示す構成に加え、シールド電極2に向かい合うIDT1の端面と、IDT1に向かい合うシールド電極2の端面にもそれぞれ段差部24、23を設けた構成である。しかも、シールド電極2の段差部23は図12に示す構成とは異なり、電極指で形成されている。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT1との間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図15は、本発明の実施例10に係る弾性表面波デバイスを示す図である。IDT3の段差部6は電極指ではなく、ベタ電極パターンで形成されている。ベタ電極パターンの段差は、図4の条件を満足する。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図16は、本発明の実施例11に係る弾性表面波デバイスを示す図である。この実施例は、図12に示す電極指で構成された段差部24に代えて、ベタ電極パターンで形成された段差部24を有する。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極との間で発生している不要モードを除去することができるとともに、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT1との間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図17は、本発明の実施例12に係る弾性表面波デバイスを示す図である。この実施例は、図7に示すIDT3の段差部6と8をベタ電極パターンで形成した構成を有する。ベタ電極パターンが形成する段差部6は、図7に示す段差部6と同様の条件を満足する。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図18は、本発明の実施例13に係る弾性表面波デバイスを示す図である。この実施例は、図8に示すIDT3の段差部6をベタ電極パターンで形成した構成を有する。ベタ電極パターンが形成する段差部6は、図8に示す段差部6と同様の条件を満足する。この構成により、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図19は、本発明の実施例14に係る弾性表面波デバイスを示す図である。この実施例は図7の構成において、シールド電極2をIDT3に近接配置した構成である。この場合、シールド電極2の端部とIDT3の端部との間の距離は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)に等しい条件を満足する必要がある。この構成であっても、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図20は、本発明の実施例15に係る弾性表面波デバイスを示す図である。この実施例は図19の構成において、IDT1及びIDT1に向かい合うシールド電極2の端面に、複数段構成の段差部24、23を設けるとともに、これらの段差部を近接配置した構成である。この構成であっても、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT1との間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図21は、本発明の実施例16に係る弾性表面波デバイスを示す図である。この実施例は図20の構成において、シールド電極2とIDT3との間を離間させた構成である。この場合、シールド電極2の端部とIDT3の端部との間の距離は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)に等しい条件を満足する必要がある。この構成であっても、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT3のHOT側電極3bとの間で発生している不要モードを除去することができるとともに、シールド電極2と、シールド電極2に向かい合うIDT1との間で発生している不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図22は、本発明の実施例17に係る弾性表面波デバイスの要部を示す図である。前述した各実施例では、複数の段差面は、弾性表面波の伝搬方向に垂直な方向において、それぞれ同じ長さであった。これに対し、実施例17では、異なる長さの段差面を有することを特徴とする。図22において、IDT3のHOT側電極3bに設けられた段差部6は、長さC1の段差面と長さC2の段差面とを有する。図の例ではC2>C1である。長さC1の段差面は位相差が180度異なる関係にあり、同様に長さC2の段差面は位相差が180度異なる関係にある。同様に、シールド電極2は、IDT3側の端部に対応する段差部7を有する。段差部7は長さC1の段差面と、長さC2の段差面とを有する。段差部6と7の対向する段差間の距離はすべてBで等しい。また、段差部6と7の各段差の幅はλ/4である。この構成により、段差部6と7の段差面C1間で発生する不要波は相殺され、同様に段差面C2間で発生する不要波も相殺される。
図23は、本発明の実施例18に係る弾性表面波デバイスの要部を示す図である。前述した各実施例では、各段差の幅はAで一定である。これに対し、本実施例では異なる幅の段差を有することを特徴とする。IDT3のHOT側電極3bに形成された段差部6は、A1=λ/4の電極指間隔と、A2=A1×mの電極指間隔を有する。A2はA1の整数倍なので、不要波の相殺が可能である。このような段差部6に対応して、シールド電極2は幅A1の段差と幅A2の段差とを有する。対向する段差面間の距離はすべてBで等しい。この構成でも、180度の位相差を有する不要波は相殺される。
図24は、本発明の実施例19に係る弾性表面波デバイスの要部を示す図である。本実施例では、IDT3のHOT側電極3bに形成されたパターン部6は、連続的なテーパで形成されている。テーパ面はまっすぐな傾斜面である。パターン部6は幅Aを有する。Aはnλ(nは自然数)に等しい。このAを、弾性表面波の伝搬方向におけるテーパの傾き長と定義する。パターン部に対応して、シールド電極2は連続的なテーパで形成されているパターン部7を有する。パターン部7の幅はAである。IDT3のグランド側電極3aと、これに向かい合うシールド電極2の端面との距離Bと同じだけ、パターン部6と7は離間している。この構成であっても、IDT3のHOT側電極3bとシールド電極2との間で発生する不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
図25は、本発明の実施例20に係る弾性表面波デバイスの要部を示す図である。本実施例は、図24の直線状のテーパに代えて、曲線状のテーパを有することを特徴とする。段差部6の曲線状のテーパ面と段差部7の曲線上のテーパ面との間の距離Bは、どの部分でも一定である。つまりこの構成であっても、IDT3のHOT側電極3bとシールド電極2との間で発生する不要モードを除去することができ、帯域外抑圧度を向上させることができる。
以上、本発明の実施例を説明した。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、他の実施例や変形例を含むものである。
従来の弾性表面波デバイスを示す図である。 従来の別の弾性表面波デバイスの要部を示す図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の実施例1及び比較例に係る弾性表面波デバイスを示すとともに、実施例1及び比較例の時間軸レスポンス及び周波数特性を示す図である。 本発明の実施例2に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例3に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例4に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例5に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例6に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例7に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例8に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例9に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例10に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例11に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例12に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例13に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例14に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例15に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例16に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例17に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例18に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例19に係る弾性表面波デバイスを示す図である。 本発明の実施例20に係る弾性表面波デバイスを示す図である。
符号の説明
1、10 IDT
2、20 シールド電極
3、30 IDT
3a、30a グランド側電極
3b、30b HOT側電極
5、50 圧電基板
6、7、8、9、21、22、23、24 パターン部(段差部又はテーパ部)

Claims (18)

  1. 圧電基板と、この上に設けられた少なくとも1つのインタディジタルトランスデューサ(IDT)と、前記圧電基板上に設けられたシールド電極とを有し、
    前記シールド電極と向かい合う前記IDTの端部に第1のパターン部を設け、該第1のパターン部と前記シールド電極の端部との間の距離が等しくなるように、前記シールド電極の端部に第2のパターン部を設けるとともに、前記シールド電極と前記IDTの端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになるように構成されていることを特徴とする弾性表面波デバイス。
  2. 前記第1のパターン部は、等間隔に配置された複数の段差を含み、かつ前記シールド電極と前記IDTの端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  3. 前記第1のパターン部は、異なる間隔で配置された複数の段差を含み、かつ前記シールド電極と前記IDTの端部との間で発生する不要励振のベクトル強度が合計でゼロになるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  4. 前記第1のパターン部は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)の幅の段差を含むことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  5. 前記第1のパターン部及び第2のパターン部はそれぞれ複数の段差を有し、対向する各段差間の距離はすべて等しいことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  6. 前記シールド電極の端部と前記IDTの端部との間の距離は、弾性表面波の通過帯域内における波長λに対してmλ+λ/n(mは0又は自然数、nは自然数)に等しいことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  7. 前記第1のパターン部は、前記IDTを構成する一対のくし型電極のうち、交流電圧が印加される側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  8. 前記第1のパターン部は、前記IDTを構成する一対のくし型電極の両方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  9. 前記第1のパターン部及び前記第2のパターン部はそれぞれ段差を有し、これらの向かい合う段差面の長さは等しいことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  10. 前記弾性表面波デバイスは前記第2のパターン部が形成されている側とは反対側の端部に、第3のパターン部を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  11. 前記弾性表面波デバイスは前記第2のパターン部が形成されている側とは反対側の端部に、第3のパターン部を有するとともに、該第3のパターンに向かい合う別のIDTを有し、該別のIDTは、前記第3のパターン部に向かい合う端部に第4のパターン部を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  12. 前記第3及び第4の段差は、前記IDTと前記別のIDTとの間で、シールド電極と電極の無い前記圧電基板のみの部分との割合が一様になるように配置されていることを特徴とする請求項11記載の弾性表面波デバイス。
  13. 前記第1及び第2のパターン部は、くし型電極で形成された段差部を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  14. 前記第1及び第2のパターン部は、ベタ電極パターンで形成された段差部を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  15. 前記第3のパターン部は、くし型電極又はベタ電極パターンのいずれかで形成された段差部を含むことを特徴とする請求項9又は10記載の弾性表面波デバイス。
  16. 前記第1及び第2のパターン部は、連続的な直線状のテーパで構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  17. 前記第1及び第2のパターン部は、連続的な曲線状のテーパで構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  18. 弾性表面波の伝搬方向における前記テーパの傾き長はnλ(nは自然数)であることを特徴とする請求項15又は16に記載の弾性表面波デバイス。
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