JP2003133889A - 縦結合型弾性表面波共振子フィルタ - Google Patents

縦結合型弾性表面波共振子フィルタ

Info

Publication number
JP2003133889A
JP2003133889A JP2001327755A JP2001327755A JP2003133889A JP 2003133889 A JP2003133889 A JP 2003133889A JP 2001327755 A JP2001327755 A JP 2001327755A JP 2001327755 A JP2001327755 A JP 2001327755A JP 2003133889 A JP2003133889 A JP 2003133889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface acoustic
acoustic wave
wave resonator
resonator filter
longitudinally coupled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001327755A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Hiramoto
正博 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001327755A priority Critical patent/JP2003133889A/ja
Priority to DE10249429A priority patent/DE10249429A1/de
Priority to US10/279,954 priority patent/US6812812B2/en
Priority to CN02146930.XA priority patent/CN1198391C/zh
Publication of JP2003133889A publication Critical patent/JP2003133889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6433Coupled resonator filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6433Coupled resonator filters
    • H03H9/6436Coupled resonator filters having one acoustic track only
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/125Driving means, e.g. electrodes, coils
    • H03H9/145Driving means, e.g. electrodes, coils for networks using surface acoustic waves
    • H03H9/14544Transducers of particular shape or position
    • H03H9/1455Transducers of particular shape or position constituted of N parallel or series transducers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通過帯域よりも高域側における不要スプリア
スを効果的に抑圧することができる縦結合型弾性表面波
共振子フィルタを得る。 【解決手段】 水晶基板2上に第1,第2のIDT3,
4が形成されており、第1,第2のIDT3,4が設け
られている領域の表面波伝搬方向両側に反射器5,6が
形成されており、第1,第2のIDTの隣接し合ってい
る電極指3a 1 ,4a1 の中心間距離L1 が下記の式
(1)を満たすように構成されており、反射器5,6の
各最も内側の電極指5a1 ,6a1 と、隣接するIDT
3,4の最外側の電極指3a2 ,4a2 との間の電極指
中心間距離L2 が下記の式(2)を満たすように構成さ
れている縦結合型弾性表面波共振子フィルタ。 【数1】 【数2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、移動体通
信システムにおいて帯域フィルタとして用いられる縦結
合型弾性表面波共振子フィルタに関し、特に、水晶基板
を用いて構成された縦結合型弾性表面波共振子フィルタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムの中間周波数段(I
F)のフィルタでは、通信システムのデジタル化に伴っ
て、より広い帯域特性を有することが求められている。
さらに、温度に対する安定性及び急峻な帯域外減衰特性
に加えて、不要スプリアスが少ないことも求められてい
る。
【0003】従来、上記IF用帯域フィルタとして、水
晶基板を用いた弾性表面波共振子フィルタが知られてい
る。この種の共振子フィルタとしては、2つの反射器の
間に弾性表面波伝搬方向に沿って複数のインターデジタ
ルトランスデューサ(以下、IDT)を構成してなる縦
結合型弾性表面波共振子フィルタと、表面波伝搬方向と
直交する方向に2つのIDTを配置してなる横結合型弾
性表面波共振子フィルタとが存在する。
【0004】縦結合型弾性表面波共振子フィルタは、横
結合型弾性表面波共振子フィルタに比べて、広帯域化が
容易であるという利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縦結合
型弾性表面波共振子フィルタでは、帯域特性において不
要スプリアスが多く発生するという問題があった。
【0006】図8は、従来の水晶基板を用いて構成され
た縦結合型弾性表面波共振子のフィルタ特性を示す図で
ある。この弾性表面波共振子フィルタでは、246±
0.08MHzが通過帯域となるが、矢印Aで示すよう
に、249.3MHz付近に大きなスプリアスか、また
矢印Bで示すように、スプリアスAとは逆に、通過帯域
よりも低域側にもスプリアスが表れている。これらのス
プリアスA,Bを抑圧する方法として、従来より、多段
縦続接続構造が知られている。すなわち、縦結合型弾性
表面波共振子フィルタを複数段用意し、縦続接続するこ
とにより、スプリアスA,Bを抑圧し得ることが知られ
ている。しかしながら、多段縦続接続構造では、挿入
損失が増大すること、圧電基板のサイズが大きくなる
こと、素子のインピーダンスが容量性の場合には、段
間にインピーダンス調整用コイルが必要となることなど
の様々な問題があった。
【0007】他方、IDTにおいて重み付けを施し、そ
れによってスプリアスを抑圧する方法も考えられる。と
ころで、スプリアスA,Bについて、それぞれの周波数
において電極指に流れる有効電流の分布を、図9
(a),(b)に示す。図9(b)から明らかなよう
に、スプリアスBについては、1つのIDT内において
電流の極性が逆となる部分が存在する。従って、間引き
法などの電極指重み付けにより、1つのIDT内におい
て流れる電流を相殺し得ることがわかる。
【0008】しかしながら、図9(a)に示すように、
スプリアスAの周波数では、1つのIDT内で同じ極性
の電流しか存在しない。従って、そのスプリアスAの周
波数における上記電流の大きさを、重み付けによって低
減することは非常に困難である。すなわち、上記スプリ
アスAを、重み付けにより抑制することは困難である。
【0009】本発明の目的は、良好な温度安定性を有す
る水晶基板を用いた縦結合型弾性表面波共振子フィルタ
であって、低損失であり、かつ不要スプリアスを効果的
に抑圧し得る弾性表面波共振子フィルタを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る縦結合型弾性表面波共振子フィルタは、水晶基板
と、前記水晶基板上において弾性表面波を伝搬させる方
向に沿って設けられた複数のIDTと、前記複数のID
Tが設けられている部分の弾性表面波伝搬方向両側に形
成された反射器とを備え、隣り合うIDTの最も近接し
合っている電極指間の中心間距離をL1 とし、前記反射
器の最も内側の電極指の中心と、該反射器に隣接してい
るインターデジタルトランスデューサの最外側の電極指
の中心との間の距離をL2 としたときに、
【0011】
【数3】
【0012】かつ
【0013】
【数4】 とされていることを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明に係る縦結合型弾性
表面波共振子フィルタでは、同一水晶基板上に、特性の
異なる請求項1に記載の縦結合型弾性表面波共振子が2
組形成されており、2組の弾性表面波共振子フィルタの
入出力がそれぞれ電気的に並列に接続されている。
【0015】請求項3に記載の発明では、上記複数のI
DTが、第1,第2のIDTにより構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の縦結合型弾性表面波共振子フィルタをより具体的に説
明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例に係る縦結
合型弾性表面波共振子フィルタの平面図である。縦結合
型弾性表面波共振子フィルタ1は、矩形の水晶基板2を
用いて構成されている。この弾性表面波共振子フィルタ
1では、矩形の水晶基板2の長さ方向に平行に弾性表面
波を伝搬させるように構成されている。
【0018】水晶基板2の上面中央においては、弾性表
面波を伝搬させる方向に沿って、第1のIDT3及び第
2のIDT4が形成されている。IDT3,4は、それ
ぞれ、互いに間挿し合う一対のくし歯電極3a,3b,
4a,4bを有する。
【0019】他方、第1,第2のIDT3,4が設けら
れている領域の表面波伝搬方向両側には、反射器5,6
が形成されている。反射器5,6は、グレーティング型
反射器で構成されており、ここでは複数本の電極指が両
端で短絡されている。
【0020】本実施例の弾性表面波共振子フィルタ1で
は、入力信号がIDT3の一方のくし歯電極3aに与え
られる。出力信号は、第2のIDT4の一方のくし歯電
極4aから取り出される。なお、くし歯電極3b,4b
はアース電位に接続される。
【0021】本実施例の縦結合型弾性表面波共振子フィ
ルタ1の特徴は、第1,第2のIDT間の距離L1 が、
(0.35+n/2)λ〜(0.55+n/2)λの範
囲にあり、かつIDT3と反射器5との間の距離L2
びIDT4と反射器6との間の距離L2 が、(0.10
+m/2)λ〜(0.40+m/2)λの範囲にあるこ
とにある。
【0022】なお、上記式(1)及び式(2)におい
て、n,mは、それぞれ、0または整数を示し、λは励
振される表面波の波長を示す。また、IDT3,4間の
距離L1 とは、IDT3,4の互いに近接し合っている
電極指3a1 ,4a1 の中心間距離を示すものとする。
同様に、距離L2 とは、IDT3の最外側の電極指3a
2 と、反射器5の最内側の電極指5a1 との中心間距
離、あるいは反射器4の最外側の電極指4a2 と反射器
6の最内側の電極指6a1 の中心間距離を示すものとす
る。
【0023】本実施例の縦結合型弾性表面波共振子フィ
ルタ1のフィルタ特性を図2に示す。図2に示した特性
は、水晶基板として5.5×1.2×0.4mmの寸法
のものを用い、IDT3,4として、電極指の対数が1
50対、反射器5,6として電極指が100本のものを
用い、距離L1 =0.35、距離L2 =0.55とした
場合の特性を示す。
【0024】図2から明らかなように、通過帯域24
5.92〜246.08MHzにおける応答に対し、2
49〜250MHz帯において表れるスプリアスAが、
図8に示したフィルタ特性の場合に比べてかなり抑圧さ
れることがわかる。
【0025】上記のように、距離L1 ,L2 を設定する
ことにより、スプリアスAを抑圧することができる理由
を説明する。通過帯域を形成する共振モード及びスプリ
アスの原因となる共振モードのいずれにおいても、各振
動モードの応答は、反射器5,6間に振動が閉じ込めら
れることにより発生した定在波に基づくものである。従
って、定在波の周期は、IDTの電極指の周期をλとす
ると、λ/2に近い値となる。
【0026】よって、IDTの電極指や反射器5,6の
配置を変更することにより、すなわち、これらの位置を
表面波伝搬方向に沿って変更すれば、IDTに流れる電
流も定在波の周期に合わせて変化していくはずである。
さらに、定在波の周期は、共振モードによって若干異な
るため、IDT3,4と反射器5,6との配置によって
は、スプリアスAの原因となる共振モードによる応答だ
けを低減し得るのではないかと考えられる。
【0027】図3は、弾性表面波共振子1において、I
DT3,4間の距離L1 を変化させた場合に、距離L2
によりスプリアスAがどのように変化するかを示してい
る。図3の縦軸は、上記スプリアスAのピークの最小挿
入損失からの減衰量(dB)を示す。すなわち、この減
衰量が大きいほどスプリアスAが抑圧されていることを
意味する。
【0028】また、図3における◆はL2 =0.8λで
ある場合を、△はL2 =0.7λの場合を、▲はL2
0.6λの場合を、●はL2 =0.5λの場合を、−は
2=0.4λの場合をそれぞれ示す。
【0029】図3から明らかなように、スプリアスAの
レベルは、距離L1 に依存していることがわかり、距離
1 が小さいほどスプリアスAが小さくなることがわか
る。また、距離L1 が0.85λ以上になるとスプリア
スAが減少してくることがわかる。これは、一般的な弾
性表面波素子の性質であり、距離L1 が0.5λの周期
性を持ち、0.5λの周期性でスプリアスAが小さくな
る範囲が出現することを示している。この図3のグラフ
から距離L1 が、(0.35+n/2)λ<L2
(0.55+n/2)λの範囲において、スプリアスA
を小さくできることがわかる。
【0030】同様に、図4は、図3に示す値を距離L2
の変化に対する距離L1 のスプリアスAの変化を表した
ものである。すなわち、図4は、反射器とIDTとの距
離L 2 を変化させた場合に、距離L1 によりスプリアス
Aがどのように変化するかを示している。図4の縦軸
は、上記スプリアスAのピークの最小挿入損失からの減
衰量(dB)を示す。すなわち、この減衰量が大きいほ
どスプリアスAが抑圧されていることを示している。
【0031】また、図4における◆はL1 =0.45λ
である場合を、△はL1 =0.55λである場合を、▲
はL1 =0.65λである場合を、×はL1 =0.75
λである場合を、●はL1 =0.85λである場合をそ
れぞれ示す。
【0032】図4から明らかなように、スプリアスAの
レベルは、距離L2 に依存していることがわかる。距離
2 も一般的な弾性表面波素子の性質である0.5λの
周期性を持ち、距離L2 は、距離L1 の値に関わらず、
0.5λの周期性でスプリアスAが小さくなる範囲が出
現することを示している。この図4のグラフから距離L
2 が、(0.10+m/2)λ<L2 <(0.40+m
/2)λの範囲において、スプリアスAを小さくできる
ことがわかる。
【0033】すなわち、上記図3及び図4の結果から、
スプリアスAの原因となる共振モードの応答だけを抑圧
するには、距離L1 及び距離L2 を、それぞれ、上述し
た式(1)及び式(2)を満たすように構成すればよい
ことがわかる。
【0034】従って、図2に示したように、本実施例の
縦結合型弾性表面波共振子フィルタ1では、距離L1
2 が、それぞれ、式(1),(2)を満たすように構
成されているので、図2に示したようにスプリアスAを
効果的に抑圧することが可能とされている。
【0035】図5は、本発明の第2の実施例に係る縦結
合型弾性表面波共振子フィルタを示す平面図である。本
実施例の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ11は、第
1の実施例に係る縦結合型弾性表面波共振子フィルタ1
を同一の水晶基板12上において2組形成した構造を有
する。もっとも、2組の弾性表面波共振子フィルタの特
性は異ならされている。
【0036】上記2組の縦結合型弾性表面波共振子フィ
ルタを、以下、第1,第2の弾性表面波共振子フィルタ
部21,22とする。水晶基板12上においては、第1
の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部21を構成する
ために、中央領域に第1,第2のIDT13,14が形
成されている。第1,第2のIDT13,14の表面波
伝搬方向両側には、反射器15,16が形成されてい
る。
【0037】また、第2の縦結合型弾性表面波共振子フ
ィルタ部22を構成するために、第1の縦結合型弾性表
面波共振子フィルタ部21の側方において、表面波伝搬
方向に沿って第1,第2のIDT23,24が形成され
ている。第2のIDT23,24が設けられている領域
の両側には、反射器25,26が形成されている。
【0038】第1,第2の縦結合型弾性表面波共振子フ
ィルタ部21,22の入力及び出力側は、それぞれ、電
気的に並列接続されている。すなわち、IDT13,2
3のくし歯電極13b,23aが共通接続されて、入力
端とされている。同様に、IDT14,24の各一方の
くし歯電極14b,24aが共通接続されて出力端とさ
れている。なお、くし歯電極13a,14a,23b,
24bはアース電位に接続されている。
【0039】上記第1,第2の縦結合型弾性表面波共振
子フィルタ部21,22は、上記のように、それぞれ、
第1の実施例の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ1と
同様に構成されている。
【0040】もっとも、第1の縦結合型弾性表面波共振
子フィルタ部21と第2の縦結合型弾性表面波共振子フ
ィルタ部22とは、帯域特性が異ならされており、それ
によって広帯域化が図られる。
【0041】加えて、第1,第2の縦結合型弾性表面波
共振子フィルタ部21,22は、それぞれ、第1の実施
例と同様に、距離L1 ,L2 が式(1)及び式(2)を
満たすように構成されているので、不要スプリアスを効
果的に低減することができる。これを、図6及び図7を
参照して説明する。
【0042】いま、比較のために、縦結合型弾性表面波
共振子フィルタ11と同様に構成されており、ただし、
第1の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部21におけ
る距離L1 =0.96λ、L2 =0.62λとし、第2
の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部22における距
離L1 ,L2 を、それぞれ、L1 =0.63λ、L2
0.80λとする。この場合、n,m=0の場合である
ため、第1の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部21
では、式(1)及び式(2)が満たされているが、第2
の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部22は式(1)
を満たすものとはされていない。
【0043】上記のようにして用意した縦結合型弾性表
面波共振子フィルタのフィルタ特性を図6に示す。図6
から明らかなように、矢印Cで示すスプリアスが大きく
表れていることがわかる。これは、第2の縦結合型弾性
表面波共振子フィルタ部が式(1)を満たすものでない
ため、図8に示したスプリアスAが2素子並列接続した
弾性表面波フィルタにおいても大きく表れることによる
と考えられる。
【0044】これに対して、第2の実施例の縦結合型弾
性表面波共振子フィルタ11として、第1の弾性表面波
共振子フィルタ部21における距離L1 ,L2 を、それ
ぞれ、L1 =0.93λ及びL2 =0.63λとし、第
2の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部22において
は、距離L1 ,L2 を、それぞれ、L1 =0.51λ及
びL2 =0.80λとした。すなわち、第1,第2の縦
結合型弾性表面波共振子フィルタ部21,22は、いず
れも式(1)及び式(2)を満たすように構成されてい
る。この第2の実施例の縦結合型弾性表面波共振子フィ
ルタ11のフィルタ特性を図7に示す。
【0045】図7から明らかなように、第1,第2の縦
結合型弾性表面波共振子フィルタ21,22を並列接続
してなる本実施例の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ
11においては、スプリアスCが効果的に抑圧されてい
ることがわかる。すなわち、図8に示したスプリアスA
がいずれの縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部21,
22においても抑圧されているため、スプリアスCの抑
圧が可能とされている。
【0046】上記実施例では、複数のIDTとして、第
1,第2のIDT3,4,13,14,23,24が表
面波伝搬方向に配置されていたが、3以上のIDTが配
置されていてもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る縦結合型弾
性表面波共振子フィルタでは、隣り合うIDT間の互い
に近接し合っている電極指の中心間距離L1 が式(1)
を満たすように、並びに反射器の最内側の電極指と反射
器に隣接しているIDTの最外側の電極指との中心間距
離L2 が式(2)を満たすように構成されているので、
通過帯域よりも高域側に表れる不要スプリアスを効果的
に抑圧することができる。従って、挿入損失をほとんど
増加させることなく、温度安定性に優れた水晶基板を用
い、かつフィルタ特性が良好な縦結合型弾性表面波共振
子フィルタを提供することが可能となる。よって、移動
体通信システムのIFフィルタに好適であり、通信シス
テムのデジタル化に容易に対応し得る帯域フィルタを提
供することが可能となる。
【0048】請求項2に記載の発明では、同一水晶基板
上に、帯域特性が異なる請求項1に記載の発明に係る弾
性表面波共振子フィルタが2組配置されており、これら
の入出力がそれぞれ電気的に並列に接続されているの
で、広帯域の帯域フィルタを提供することができる。し
かも、2組の縦結合型弾性表面波共振子フィルタが、い
ずれも式(1)及び式(2)を満たすように構成されて
いるので、それぞれにおいて通過帯域よりも高域側にお
けるスプリアスが効果的に抑圧されるため、広帯域であ
り、かつ不要スプリアスが抑圧された、フィルタ特性の
良好な帯域フィルタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る縦結合型弾性表面
波共振子フィルタの平面図。
【図2】図1に示した実施例の縦結合型弾性表面波共振
子フィルタのフィルタ特性を示す図。
【図3】第1の実施例に縦結合型弾性表面波共振子フィ
ルタにおいて、IDT間の距離L1 及びIDTと反射器
との間の距離L2 と、スプリアスAのピークの最小挿入
損失からの減衰量との関係を示す図。
【図4】IDTと反射器との間の距離L2 を変化させた
場合の、IDT内の距離L1 によるスプリアスAのピー
クの最小挿入損失からの減衰量の変化を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る縦結合型弾性表面
波共振子フィルタを示す平面図。
【図6】2組の縦結合型弾性表面波共振子フィルタを並
列接続してなる弾性表面波共振子フィルタ装置におい
て、一方の縦結合型弾性表面波共振子フィルタが式
(1),(2)を満たしていない場合のフィルタ特性を
示す図。
【図7】本発明の第2の実施例に係る縦結合型弾性表面
波共振子フィルタのフィルタ特性を示す図。
【図8】従来の縦結合型弾性表面波共振子フィルタのフ
ィルタ特性を示す図。
【図9】(a)及び(b)は、図8に示したスプリアス
A,Bの表れる周波数においてIDTに流れる電流分布
を示す模式図。
【符号の説明】
1…縦結合型弾性表面波共振子フィルタ 2…水晶基板 3,4…第1,第2のIDT 5,6…反射器 11…縦結合型弾性表面波共振子フィルタ 12…水晶基板 13,14…第1,第2のIDT 15,16…反射器 21…第1の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部 22…第2の縦結合型弾性表面波共振子フィルタ部 23,24…第1,第2のIDT 25,26…反射器 L1 …隣接するIDT間の電極指中心間距離 L2 …反射器の最内側の電極指と、隣接するIDTの最
外側の電極指との中心間距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶基板と、前記水晶基板上において弾
    性表面波を伝搬させる方向に沿って設けられた複数のイ
    ンターデジタルトランスデューサと、 前記インターデジタルトランスデューサが設けられてい
    る部分の弾性表面波伝搬方向両側に形成された反射器と
    を備え、 隣り合うインターデジタルトランスデューサの最も近接
    し合っている電極指間の中心間距離をL1 とし、前記反
    射器の最も内側の電極指の中心と、該反射器に隣接して
    いるインターデジタルトランスデューサの最外側の電極
    指の中心との間の距離をL2 としたときに、 【数1】 かつ 【数2】 とされていることを特徴とする、縦結合型弾性表面波共
    振子フィルタ。
  2. 【請求項2】 同一水晶基板上に、特性の異なる請求項
    1に記載の縦結合型弾性表面波共振子が2組形成されて
    おり、2組の弾性表面波共振子フィルタの入出力がそれ
    ぞれ電気的に並列に接続されていることを特徴とする、
    縦結合型弾性表面波共振子フィルタ。
  3. 【請求項3】 複数のインターデジタルトランスデュー
    サが、第1,第2のインターデジタルトランスデューサ
    である、請求項1または2に記載の縦結合型弾性表面波
    共振子フィルタ。
JP2001327755A 2001-10-25 2001-10-25 縦結合型弾性表面波共振子フィルタ Pending JP2003133889A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327755A JP2003133889A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 縦結合型弾性表面波共振子フィルタ
DE10249429A DE10249429A1 (de) 2001-10-25 2002-10-23 Longitudinalkopplungstypoberflächen-Wellenresonatorfilter
US10/279,954 US6812812B2 (en) 2001-10-25 2002-10-25 Longitudinally coupled surface acoustic wave resonator filter
CN02146930.XA CN1198391C (zh) 2001-10-25 2002-10-25 纵耦合型弹性表面波振子滤波器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327755A JP2003133889A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 縦結合型弾性表面波共振子フィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003133889A true JP2003133889A (ja) 2003-05-09

Family

ID=19143934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001327755A Pending JP2003133889A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 縦結合型弾性表面波共振子フィルタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6812812B2 (ja)
JP (1) JP2003133889A (ja)
CN (1) CN1198391C (ja)
DE (1) DE10249429A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007142703A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Epson Toyocom Corp フィルタ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1515436A3 (en) * 2003-08-29 2005-08-31 Seiko Epson Corporation Surface acoustic wave element and electronic equipment provided with the element
CN108352827B (zh) * 2015-10-30 2022-06-24 株式会社村田制作所 弹性波装置
CN113746449B (zh) * 2021-11-05 2022-11-04 成都频岢微电子有限公司 一种弹性波宽带滤波器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5392013A (en) * 1992-07-17 1995-02-21 Nec Corporation Surface acoustic wave filter capable of widening a bandwidth
JP3001350B2 (ja) * 1993-05-19 2000-01-24 日本電気株式会社 弾性表面波フィルタ
JP2560991B2 (ja) * 1993-08-20 1996-12-04 日本電気株式会社 弾性表面波フィルタ
JPH08265087A (ja) 1995-03-22 1996-10-11 Mitsubishi Electric Corp 弾性表面波フィルタ
EP0782255B1 (en) * 1995-12-28 2002-03-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Longitudinal coupling type surface acoustic wave resonator filter
JP3204112B2 (ja) * 1996-08-28 2001-09-04 株式会社村田製作所 弾性表面波共振子フィルタ
JPH10190394A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Murata Mfg Co Ltd 弾性表面波共振子フィルタ
JP3301399B2 (ja) * 1998-02-16 2002-07-15 株式会社村田製作所 弾性表面波装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007142703A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Epson Toyocom Corp フィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1198391C (zh) 2005-04-20
US20030090341A1 (en) 2003-05-15
CN1414702A (zh) 2003-04-30
DE10249429A1 (de) 2003-07-24
US6812812B2 (en) 2004-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6595659B2 (ja) 弾性波素子、分波器および通信装置
JP6247377B2 (ja) 弾性波素子、フィルタ素子および通信装置
KR100290204B1 (ko) 탄성표면파다중모드필터
KR101024189B1 (ko) 탄성파 필터장치
JP3301399B2 (ja) 弾性表面波装置
JPH08265087A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3233087B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3419339B2 (ja) 弾性表面波フィルタ、デュプレクサ、通信機装置
JP4100249B2 (ja) 弾性表面波装置、通信機
US5986523A (en) Edge reflection type longitudinally coupled surface acoustic wave filter
JPH10145173A (ja) インターディジタルトランスデューサ及び弾性表面波多重モードフィルタ
KR20020021384A (ko) 종 결합형 탄성 표면파 필터
JP2003133889A (ja) 縦結合型弾性表面波共振子フィルタ
JPH11340774A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP3366477B2 (ja) 縦型複合4重モードsawフィルタ
JP3137064B2 (ja) 弾性表面波フィルタ
WO2017170742A1 (ja) 弾性波素子および通信装置
US6335584B1 (en) Edge reflection type surface acoustic wave device
JPH06177703A (ja) 縦型3重モードsawフィルタ
JP3291860B2 (ja) 縦型二重モード弾性表面波フィルタ
JP3654920B2 (ja) 多段接続弾性表面波多重モードフィルタ
JPH0714133B2 (ja) Idt励振型2ポート共振器
JPH08316773A (ja) 表面弾性波装置
JP3068035B2 (ja) 弾性表面波装置
JP7132841B2 (ja) 弾性表面波素子、分波器および通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101