JP3001350B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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JP3001350B2 JP5139958A JP13995893A JP3001350B2 JP 3001350 B2 JP3001350 B2 JP 3001350B2 JP 5139958 A JP5139958 A JP 5139958A JP 13995893 A JP13995893 A JP 13995893A JP 3001350 B2 JP3001350 B2 JP 3001350B2
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    • H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46—Filters
    • H03H9/64—Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423—Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6433—Coupled resonator filters

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波フィルタに関
し、特に圧電基板上に入力ＩＤＴ（インタディジタルト
ランスデューサ）及び出力ＩＤＴと、その外側に反射器
とを配置し、縦モードを利用した共振型弾性表面波フィ
ルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、電気的に並列接続された弾性表面
波フィルタの例を図３に示し、その特性を図４に示す。
図３に示す如く、縦モード型共振器１及び２を２組，圧
電基板（図示せず）上に形成して、これ等２組の共振器
１，２を電気的に並列接続することにより、全体の特性
４１を、個々の特性４２に対して広帯域化するようにな
っている。
【０００３】第１組の共振器１は、入力ＩＤＴ１１ａ
と、出力ＩＤＴ１１ｂと、これ等ＩＤＴの外側に設けら
れたグレーティング反射器１３ａ，１３ｂとからなる。
また、同様に第２の組の共振器２は、入力ＩＤＴ２１ａ
と、出力ＩＤＴ２１ｂと、これ等ＩＤＴの外側に設けら
れたグレーティング反射器２３ａ，２３ｂとからなって
いる。
【０００４】これ等２組の共振器１，２のフィルタ特性
は図４に示す如く全く同一の特性４２に設定されてお
り、これ等同一特性の２つの共振器を周波数特性４２を
周波数軸上でずらして配置することにより、全体として
は広帯域フィルタ特性４１を得るようになっている。
【０００５】合成されたフィルタ特性４１の低域側及び
高域側の変化特性は、合成する前の共振器１，２の低域
特性及び高域特性がそのまま保たれるものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の電気的
並列接続型の弾性表面波フィルタにおいては、同一フィ
ルタ特性を有する共振器を２組合成する構成であるため
に、設計パラメータの自由度が小さく、得られるフィル
タ特性も制限される。特に、低域側での変化は緩やか
で、高域側での変化は急俊にした特性を得ることができ
ず、また中心周波数近傍における減衰量を高く確保する
こともできない等の制約がある。
【０００７】そこで、本発明はこの様な従来のものの欠
点を解決すべくなされたものであって、その目的とする
ところは、得られるフィルタ特性を所望の特性にするこ
とができる弾性表面波フィルタを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波フィ
ルタは、圧電基板上に形成された入力ＩＤＴ（インタデ
ィジタルトランスデューサ）及び出力ＩＤＴと、圧電基
板上において入力ＩＤＴと出力ＩＤＴの外側に形成され
た反射器とを含んでおり、入力ＩＤＴと出力ＩＤＴの
間、及び入力ＩＤＴ又は出力ＩＤＴと反射器との間に生
じる弾性表面波の縦モードによってフィルタ特性を有す
る共振型弾性表面波フィルタが少なくとも２組並列に配
置され入力ＩＤＴ間および出力ＩＤＴ間が互いに電気的
に接続された弾性表面波フィルタである。そして、共振
型弾性表面波フィルタの共振条件を定めるパラメータと
なる各共振型弾性表面波フィルタの入力ＩＤＴと出力Ｉ
ＤＴの間の距離、入力ＩＤＴと反射器との間の距離、又
は出力ＩＤＴと反射器との間の距離のうち、少なくとも
いずれかのパラメータが各共振型弾性表面波フィルタの
間で異なり、弾性表面波フィルタのフィルタ特性が共振
型弾性表面波フィルタ個々のフィルタ特性よりも広帯域
特性を有することを特徴としている。また、上記共振型
弾性表面波フィルタとして、第１の共振型弾性表面波フ
ィルタと、この第１の共振型弾性表面波フィルタより高
域側にあって第１の共振型弾性表面波フィルタよりも狭
帯域な特性を有する第２の共振型弾性表面波フィルタと
を含んでいることを特徴としている。
【０００９】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しつつ説明する。
【００１０】図１は本発明の実施例の構成を示す図であ
り、図２と同等部分は同一符号により示している。第１
組の共振器１は、２つのグレーティング反射器１３ａ，
１３ｂの間に入力ＩＤＴ１１ａ及び出力ＩＤＴ１１ｂが
設けられており、入出力ＩＤＴ１１ａ，１１ｂは交叉指
状電極配列構造となっている。第２組の共振器２につい
ても同様であり、その説明は省略する。
【００１１】これ等２組の共振器１，２を電気的に並列
接続して使用するものであり、例えば、第１組の共振器
１の特性を図２の３２とし、第２組の共振器２の特性を
３３とすると、全体の合成フィルタ特性は図２の３１で
示す特性となる。
【００１２】すなわち、低域側のフィルタ特性３３は比
較的広帯域な特性とし、高域側のフィルタ特性３２は狭
帯域で急俊な特性とする。これ等特性３２，３３を合成
すると、広帯域でかつ高域側の立下りが急俊なフィルタ
特性３１が得られるのである。
【００１３】これ等フィルタ特性を決定する共振器のパ
ラメータとしては、ＩＤＴ１１ａ，１１ｂの間の距離１
４，ＩＤＴ２１ａ，２１ｂの間の距離１７，ＩＤＴ１１
ａと反射器１３ａとの間の距離１５（ＩＤＴ１１ｂと反
射器１３ｂとの間の距離），ＩＤＴ２１ａと反射器２３
ａとの間の距離１８（ＩＤＴ２１ｂと反射器２３ｂとの
間の距離）等の共振条件を定めるパラメータがある。ま
た、ＩＤＴの交叉指状電極の交叉幅１６，１９や電極指
本数等のパラメータがあり、これ等パラメータによりフ
ィルタ特性が定まる。
【００１４】これ等の共振条件設定パラメータや交叉指
状電極のパラメータを夫々異なる様に共振器１，２を設
定して電気的に並列接続すれば、周波数軸上で各フィル
タ特性が互いに異なった２つの特性３２，３３が合成さ
れ、従来のものとは異なった合成フィルタ特性３１が得
られるのである。この場合、３つ以上の共振器を並列接
続しても良いものである。
【００１５】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、フィ
ルタ特性が異なる２ポート縦モード型共振器を少くとも
２組電気的に並列接続することにより、広帯域化が図れ
る上に、更に低域側と高域側との変化特性も互いに異な
る様にでき、また中心周波数近傍の減衰量も高く確保で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図２】本発明の実施例のフィルタ特性の例を示す図で
ある。
【図３】従来の並列接続型弾性表面波フィルタの構成図
である。
【図４】図３のフィルタ特性の例を示す図である。
【符号の説明】
１ 第１組の共振器 ２ 第２組の共振器 １１ａ，２１ａ 入力ＩＤＴ １１ｂ，２１ｂ 出力ＩＤＴ １３ａ，１３ｂ，２３ａ，２３ｂ グレーティング反射
器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−37723（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−231417（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−142812（ＪＰ，Ａ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 圧電基板上に形成された入力ＩＤＴ（イ
    ンタディジタルトランスデューサ）及び出力ＩＤＴと、
    前記圧電基板上において前記入力ＩＤＴと前記出力ＩＤ
    Ｔの外側に形成された反射器とを含み、 前記入力ＩＤＴと前記出力ＩＤＴの間、及び前記入力Ｉ
    ＤＴ又は前記出力ＩＤＴと前記反射器との間に生じる弾
    性表面波の縦モードによってフィルタ特性を有する共振
    型弾性表面波フィルタが少なくとも２組並列に配置され
    前記入力ＩＤＴ間および前記出力ＩＤＴ間が互いに電気
    的に接続された弾性表面波フィルタであって、 前記共振型弾性表面波フィルタの共振条件を定めるパラ
    メータとなる前記各共振型弾性表面波フィルタの前記入
    力ＩＤＴと前記出力ＩＤＴの間の距離、前記入力ＩＤＴ
    と前記反射器との間の距離、又は前記出力ＩＤＴと前記
    反射器との間の距離のうち、少なくともいずれかのパラ
    メータが各共振型弾性表面波フィルタの間で異なり、 前記弾性表面波フィルタのフィルタ特性が、前記共振型
    弾性表面波フィルタ個々のフィルタ特性よりも広帯域特
    性を有することを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  2. 【請求項２】 前記共振型弾性表面波フィルタとして、 第１の共振型弾性表面波フィルタと、 前記第１の共振型弾性表面波フィルタより高域側にあっ
    て前記第１の共振型弾性表面波フィルタよりも狭帯域な
    特性を有する第２の共振型弾性表面波フィルタと を含む
    ことを 特徴とする請求項１記載の弾性表面波フィルタ。
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