JP3139065B2 - 弾性表面波共振子 - Google Patents

弾性表面波共振子

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JP3139065B2 JP03211272A JP21127291A JP3139065B2 JP 3139065 B2 JP3139065 B2 JP 3139065B2 JP 03211272 A JP03211272 A JP 03211272A JP 21127291 A JP21127291 A JP 21127291A JP 3139065 B2 JP3139065 B2 JP 3139065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波共振子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性表面波共振子は、図3に示す
ように、発生する弾性表面波の波長λ〔λ=(電極下を
伝播する弾性表面波の平均速度)/(入射した弾性表面
波の周波数)〕の間隔で交叉指状電極1が形成され、こ
の交叉指状電極1の両側に、間隔がλ/2のくし歯状電
極で構成された反射器2が形成されていた。そして、そ
れぞれのくし歯状電極のエッジでは、弾性表面波が反射
されるため、これらの電極を複数本並べることにより、
反射器2を構成していた。反射器2を構成する電極の間
隔は、λ/2であるため、波長λの弾性表面波は、それ
ぞれの電極のエッジで反射されて位相がそろう。電極を
複数本並べた反射器2は、波長λの弾性表面波を一定の
位相で反射し、交叉指状電極1の両側に設けた反射器2
の間に定在波をたて、エネルギーを閉じ込めることがで
きる。したがって、このように構成すると、弾性表面波
共振子が実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の弾性表面波
共振子では、所望の共振周波数が上がるに従って、電極
間隔を狭くしなければならず、実現できる共振子の周波
数は、製造技術で可能な最小パターン幅で決まり、高周
波化が難しいという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、電極の間隔を狭くしない
で、高周波化の可能な弾性表面波共振子を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧電基板上に交叉指状電極を形成し、前
記交叉指状電極により発生した弾性表面波を前記交叉指
状電極の両側に設けられた反射器により反射し、弾性表
面波を前記反射器間に閉じ込めることにより共振子を構
成する弾性表面波共振子において、前記反射器を構成す
る反射電極をλ/2〔λ=(電極下を伝播する弾性表面
波の平均速度)/(入射した弾性表面波の周波数)〕の
間隔で複数本設け、各々の反射電極を階段状にし、隣接
する段差をλ/n(nは5以上の整数)にしたものであ
る。
【0006】
【実施例】次に、本発明について、図面を参照して説明
する。
【0007】図1は、本発明の一実施例の弾性表面波共
振子の圧電基板上の電極パターンを示したものである。
弾性表面波を発生する交叉指状電極1の両側に、階段形
状の反射電極3を複数本設け、その間隔をλ/2にした
反射器2が形成されている。
【0008】図2は、反射電極のエッジで反射された弾
性表面波及びその合成波を示す図である。図2の右側に
反射電極3のうち、1本の拡大図を示す。この反射電極
3は、A,B,C,D,E,・・・と変化する階段状に
形成され、隣接する段差がλ/n(nは5以上の整数)
になっている。図2の左側に、この反射電極3のエッジ
で反射する弾性表面波及びその合成波の位相を示してい
る。この反射電極3に入射する弾性表面波を矩形波と
し、階段状のそれぞれの段A,B,C,D,E,・・・
での弾性表面波の反射波の位相を、その左に示してい
る。各段での弾性表面波の反射波は、隣接する段差がλ
/nであるため、行路差が(2λ)/nとなり、図2の
左側に示したように位相がずれる。したがって、これら
の弾性表面波の反射波を合成すると、図2の左側の一番
下に示したような合成波が得られる。この合成波は、入
射した弾性表面波のn倍の高調波となっているので、こ
の反射電極3は、入射した弾性表面波のn倍の高調波の
弾性表面波を効果的に反射しているといえる。この反射
電極3を複数本用いて構成された反射器2を、交叉指状
電極1の両側に設けることにより、入射した弾性表面波
のn倍の高調波の弾性表面波を閉じ込め、中心周波数が
入射した弾性表面波の周波数のn倍である弾性表面波共
振子を、間隔がλ/2の反射電極3で構成することがで
きる。
【0009】なお、上記実施例では、反射器2を2つ設
けているが、反射器2を2つより多く設けることもでき
る。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、弾性表
面波共振子の反射電極を階段状とし、隣接した段差をλ
/nにしたため、中心周波数が入射した弾性表面波の周
波数のn倍である弾性表面波共振子を、間隔がλ/2の
反射電極で構成することができる。したがって、高い周
波数の弾性表面波共振子を、反射電極の間隔を細かくし
ないで実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の弾性表面波共振子の圧電基
板上の電極パターンを示す図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられた反射電極のエッ
ジで反射された弾性表面波及びその合成波を示す図であ
る。
【図3】従来の弾性表面波共振子を示す図である。
【符号の説明】
1 交叉指状電極 2 反射器 3 反射電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に交叉指状電極を形成し、前記
    交叉指状電極により発生した弾性表面波を前記交叉指状
    電極の両側に設けられた反射器により反射し、弾性表面
    波を前記反射器間に閉じ込めることにより共振子を構成
    する弾性表面波共振子において、前記反射器を構成する
    反射電極をλ/2〔λ=(電極下を伝播する弾性表面波
    の平均速度)/(入射した弾性表面波の周波数)〕の間
    隔で複数本設け、各々の反射電極を階段状にし、隣接す
    る段差をλ/n(nは5以上の整数)にしたことを特徴
    とする弾性表面波共振子。
  2. 【請求項2】反射器を2つよりも多く設けた請求項1記
    載の弾性表面波共振子。
JP03211272A 1991-08-23 1991-08-23 弾性表面波共振子 Expired - Fee Related JP3139065B2 (ja)

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