JP2005109408A - 縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置、SiCエピタキシャル成長方法及びSiCエピタキシャル成長膜 - Google Patents

縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置、SiCエピタキシャル成長方法及びSiCエピタキシャル成長膜 Download PDF

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Abstract

【課題】剥離やクラックの発生が抑制されるサセプタを用いた縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置、この装置を用いたSiCエピタキシャル成長方法及びこれらの装置と方法とを用いて形成されるSiCエピタキシャル成長膜を提供する。
【解決手段】縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1は、エピタキシャル成長室2と、エピタキシャル成長室2内へガス供給制御するガス供給制御弁3と、エピタキシャル成長室2内をガス供給制御弁3と共に圧力制御する弁4と、エピタキシャル成長室2外壁周辺部に螺旋状に配置されるRFコイル5と、エピタキシャル成長室2の中心に配置される角筒形状の黒鉛からなる第1サセプタ8と、第1サセプタ8内部に設けられる角筒形状の黒鉛からなる第2サセプタ9とを備えてなる。高速成長、高精度のエピ膜を得るには、装置1を用いた所定のエピ成長方法を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素(以下、SiCという)半導体における4H−SiC(4Hは六方晶の結晶構造を意味する)エピタキシャル成長に使用する縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置、SiCエピタキシャル成長方法及びSiCエピタキシャル成長膜(以下、SiCエピ膜という)に関するものである。特に、厚いSiCエピ膜を作製するための高速のSiCエピタキシャル成長技術(以下、SiCエピ成長という)に関する。
従来から、SiCエピ成長は公知となっている。
例えば、下記非特許文献1、2に開示されるものがある。非特許文献1のものは、角筒形状のサセプタを使用したSiCエピ成長である。非特許文献2のものは、分割型の角筒状の本体に設けられた角筒状の断熱材の内壁において、対向するように配置された短冊形サセプタを使用したSiCエピ成長である。
A.Ellison、J.Zhang、A.Henry、E.janzen 「Epitaxial growth of SiC in a chimney CVD reactor」 Journal of Crystal Growth 236 2002年 p225−238 荒井和雄、吉田貞史 著「SiC素子の基礎と応用」、2003年、p62
しかし、上記非特許文献1、2のものは、肉厚が薄い部分のサセプタ表面やガスの流路であるサセプタ内壁のコーナー部分などにおいて、被覆材の剥離やクラックが発生する場合がある。このような剥離やクラックが発生すると、黒鉛材中に保持されていた窒素、ボロン、アルミニウム、チタン、バナジウムなどの不純物が放出され、SiCエピ膜に混入してしまい、高純度SiCエピ膜を作製することはできないこととなる。
そこで、本発明の目的は、サセプタ表面において剥離やクラックの発生が抑制されるサセプタを用いた縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置、この装置を用いたSiCエピタキシャル成長方法を提供することである。また、これらの装置と方法とを用いることにより、高速でエピタキシャル成長し、しかも平坦で、高純度のSiCエピタキシャル成長膜をも提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、ガスが下から上の方向に流れるように給気口と排気口とが設けられている結晶成長を行うエピタキシャル成長室と、前記エピタキシャル成長室の内部中心に中心軸が上下方向となるように配置され、黒鉛で一体成形されてなる角筒形状の第1サセプタと、前記第1サセプタの内部に設けられ、内壁にSiCウェハが対面して設置可能であって、黒鉛で一体成形されてなる角筒形状の第2サセプタと、前記給気口側に設けられている前記エピタキシャル成長室内へのガスの供給を制御する手段と、前記排気口側に設けられ、前記ガスの供給を制御する手段と共に、前記エピタキシャル成長室内の圧力を制御する弁と、前記エピタキシャル成長室の外壁周辺部に螺旋状に配置されるRFコイルとを備えてなる。
上記構成により、第2サセプタが一体成形されてなる角筒形状であるため熱伝導の均一性が良く、均一なエピ膜厚の分布を得ることができる。また、第1サセプタも一体成形されてなる角筒形状であるためにほとんどの過電流が流れて発熱し、第2サセプタは第1サセプタからの熱伝導及び輻射によって間接的に加熱されるため、急激な発熱や急峻な温度変化を防止できる。その結果、ガスの流路となる第2サセプタ内壁の多結晶SiC被覆材の剥離やクラックの発生を抑制できる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、前記第1サセプタにおいて、前記第2サセプタのSiCウェハを設置する面方向の前記第1サセプタの壁の厚さtと、前記厚さtの壁と垂直な方向の前記第1サセプタの壁の厚さWとの比t/Wが0.8以下であることが好ましく、さらには0.3〜0.6であることが好ましい。
上記構成により、主に発熱は前記第2サセプタのSiCウェハを設置する面方向の第1サセプタの対向する2つの面で起こり、これらの面と垂直な方向で対向する2つの面の発熱は抑制される。その結果、ガス流路となる第2サセプタ内壁、特に、ガス流路の側面とコーナー部での多結晶SiC被覆材の剥離やクラックの発生を抑制できる。また、厚みの薄い壁面部では電流密度が増加するため、昇温時の加熱効率も良くできる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、前記第1サセプタが、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されているものである。この膜厚は、40μm以上であることが好ましい。多結晶SiCの膜厚については、100μm以上であることがさらに好ましい。
上記構成により、黒鉛からなる第1サセプタに含まれる不純物の放出を防止する。特に、多結晶TaCで被覆されている場合には、TaCが高温特性に優れた材料であり、H2に対する耐食性にも優れているので、被覆材の昇華や黒鉛の露出を防止でき、不純物の放出を防止することができる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、前記第2サセプタにおいて、SiCウェハを設置する壁面同士の幅が3〜30mm、好ましくは5〜25mmであることが好ましい。
上記構成により、ガスを効率よく加熱することができ、十分なガスの分解と供給を行うことができる。また、SiCエピ膜厚の均一性をよくすることができる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、前記第2サセプタが、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されている。これらの膜厚は、40μm以上であることが好ましい。多結晶SiCの膜厚については、100μm以上であることがさらに好ましい。
上記構成により、黒鉛からなる第2サセプタに含まれる不純物の放出を防止する。特に、多結晶TaCで被覆されている場合には、TaCが高温特性に優れた材料であり、H2に対する耐食性にも優れているので、被覆材の昇華や黒鉛の露出を防止でき、不純物の放出を防止することができる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、多結晶SiC単体からなり、前記第2サセプタの内壁の全体又は一部を覆い、かつ、内壁にSiCウェハが対面して設置可能な第3サセプタをさらに備えてなることが好ましい。
上記構成により、第2サセプタの内壁の多結晶SiC又は多結晶TaCからなる被覆材が破損したとしても、SiCエピ膜への不純物の混入を防ぐことができる。また、単一材料からなるため第3サセプタ自体を厚くできるので、各サセプタの寿命を大幅に延ばすことができる。これらの結果から、各サセプタを長期間にわたり使用でき、安定して高純度のSiCエピ膜を得ることができる。
また、第3サセプタが上記構成のように設けられることで、第1サセプタと第2サセプタは半永久的に使用できるようになるので、定期的なメンテナンスは第3サセプタの交換のみでよいこととなる。その結果、メンテナンスが簡便であるだけでなく、コストを抑えることができ、さらに黒鉛からなる第1サセプタ及び第2サセプタから放出されるサセプタ交換時の不純物濃度の変動や汚染も抑制できる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、前記第2サセプタの内壁の温度を計測する温度計をさらに備え、前記RFコイルの出力を制御する手段が、前記温度計により計測された温度を基に前記RFコイルの出力を制御するものであることが好ましい。
上記構成により、SiCウェハが設置されるサセプタの内壁の温度を設定した温度に変化させたり、保持したりすることができるので、より確実な温度制御が可能となる。その結果、高純度及び高平坦度でありながら高速成長するSiCエピ膜を確実に得ることが可能な縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を提供できる。
本発明の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、前記第3サセプタの内壁の温度を計測する温度計をさらに備え、前記RFコイルの出力を制御する手段が、前記温度計により計測された温度を基に前記RFコイルの出力を制御するものであることが好ましい。
上記構成により、SiCウェハが設置されるサセプタの内壁の温度を設定した温度に変化させたり、保持したりすることができるので、より確実な温度制御が可能となる。その結果、高純度及び高平坦度でありながら高速成長するSiCエピ膜を確実に得ることが可能な縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を提供できる。
本発明のSiCエピタキシャル成長方法は、上記のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用い、かつ、原料ガスとしてSiH4ガスと、C22ガス、C24ガス又はC38ガス、キャリアガスとしてH2ガスをエピ成長中に用いるSiCエピタキシャル成長方法であって、成長温度が1500〜2200℃、好ましくは1700〜1900℃、成長圧力を53.3kPa以下、好ましくは4.0〜13.3kPa、原料ガスであるSiH4ガスとキャリアガスであるH2ガスとの混合ガスの比SiH4/H2を0.10〜0.95mol%、好ましくは0.30〜0.50mol%とするものである。
上記方法により、SiH4の流量を増加しても、効率よくガスが分解されSiCウェハ表面に輸送されるため、高速のSiCエピ成長を容易に得ることができる。
本発明のSiCエピタキシャル成長方法は、上記のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いたSiCエピタキシャル成長方法であって、昇温速度が100℃/min以上、昇温時の圧力が6.7〜101.3kPaとして、キャリアガスにはH2、Ar又はHeを用いて、原料ガスにはC22ガス、C24ガス、C38ガス、SiH4ガス、又は、C22ガス、C24ガス、C38ガスのうち何れか一つの炭化水素ガスとSiH4ガスとからなる混合ガスを用いて昇温中に供給するものである。
上記方法により、昇温中におけるSiCウェハ表面の表面荒れや異物の付着・形成を抑制し、SiCエピ成長膜のステップ状表面荒れの発生を防止するので、平坦性に優れるSiCエピ成長膜を提供できる。
本発明のSiCエピタキシャル成長方法は、1250〜2200℃までの範囲、好ましくは1350℃から、原料ガスであるC38ガスとキャリアガスであるH2ガスとの混合ガスの比C38/H2が0.0005mol%以上、好ましくは0.005〜0.3mol%のC38を供給するものであることが好ましい。さらに、1600℃以上では、顕著にエッチングやSiの蒸発・脱離が発生するため、C38ガスの供給量を段階的に増加することが好ましい。
上記方法により、微量なC38を供給することで、H2によるSiCウェハのエッチングやSiの蒸発・脱離を抑制することができ、平坦性に優れるSiCエピ成長膜を提供できる。
本発明のSiCエピタキシャル成長方法は、1300〜2200℃までの範囲、好ましくは1450℃から、原料ガスであるSiH4ガスとキャリアガスであるH2ガスとの混合ガスの比SiH4/H2が0.0005mol%以上、好ましくは0.005〜0.95mol%のSiH4を供給するものであることが好ましい。さらに、1600℃以上では、顕著にエッチングやSiの蒸発・脱離が発生するため、SiH4ガスの供給量を段階的に増加することが好ましい。
上記方法により、微量なSiH4を供給することで、H2によるSiCウェハのエッチングやSiの蒸発・脱離を抑制することができ、平坦性に優れるSiCエピ成長膜を提供できる。
本発明のSiCエピタキシャル成長膜は、上記のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いて、SiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されてなる。
上記構成により、平坦性に優れているSiCエピタキシャル成長膜を容易に得ることができる。
本発明のSiCエピタキシャル成長膜は、上記のいずれかに記載のSiCエピタキシャル成長方法を用いて、SiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されてなる。
上記構成により、平坦性に優れているSiCエピタキシャル成長膜を容易に得ることができる。
本発明のSiCエピタキシャル成長膜は、窒素、ボロン、アルミニウム、リンの少なくとも1つによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御される上記のいずれかに記載のSiCエピタキシャル成長膜である。
上記構成により、低オン抵抗及び高耐圧のデバイスを作製できるSiCエピタキシャル成長膜を提供できる。
本発明のSiCエピタキシャル成長膜は、上記のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いて、SiCウェハの4H−SiC(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に、26μm/h以上の高速成長において形成した、窒素、ボロン、アルミニウム、リンによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御され、かつ、10μm以上の厚膜における二乗平均粗さが0.5nm以下、好ましくは0.2nm以下の平坦性に優れるものである。
上記構成により、高純度で平坦性に優れている生産効率のよいSiCエピ膜を提供できる。
本発明のSiCエピタキシャル成長膜は、上記のいずれかに記載のSiCエピタキシャル成長方法を用いて、SiCウェハの4H−SiC(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に、26μm/h以上の高速成長において形成した、窒素、ボロン、アルミニウム、リンによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御され、かつ、10μm以上の厚膜における二乗平均粗さが0.5nm以下、好ましくは0.2nm以下の平坦性に優れるものである。
上記構成により、高純度で平坦性に優れている生産効率のよいSiCエピ膜を提供できる。
次に、本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本発明の実施の形態に係る縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は側断面図である。この縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1は、結晶成長を行うエピタキシャル成長室2と、エピタキシャル成長室2内へのガスの供給を制御するガス供給制御弁3と、エピタキシャル成長室2内の圧力をガス供給制御弁3と共に制御する弁4と、ガス供給制御弁3と弁4とを制御してエピタキシャル成長室2内の圧力を所定値に調整する圧力調整装置15と、外壁周辺部に螺旋状に配置されるRFコイル5と、エピタキシャル成長室2の内部に設けられている円筒型の断熱材6と、エピタキシャル成長室2内壁との間に設けられる一定の厚さの石英チューブ7と、エピタキシャル成長室2の内部中心に配置される角筒形状の黒鉛からなる第1サセプタ8と、この第1サセプタ8内部に設けられる角筒形状の黒鉛からなる第2サセプタ9と、この第2サセプタ9の内壁の温度を計測する温度計10と、この温度計10により計測された温度を基に、RFコイル5の出力を制御する出力制御装置11とを備えてなる。なお、図1の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1のサセプタ9内部には、SiCウェハ12が配置されている。
エピタキシャル成長室2は、円筒状であり、その下部と上部には、ガスが下方向から上方向に流れるように給気口2aと排気口2bとが設けられている。給気口2aからは、キャリアガスとして水素ガス並びにアルゴンガス、ケイ素原料ガスとしてSiH4(モノシラン)、炭素原料ガスとしてC38(プロパン)、C24(エチレン)並びにC22(アセチレン)などが供給される。これらのガスは、第2サセプタ9内部を通過して排気口2bから排気される。
ガス供給制御弁3は、給気口2a側に設置されており、エピタキシャル成長室2内へのガスの供給制御を行うものである。これにより、第2サセプタ内部のガス流量の調整が可能となる。
弁4は、排気口2b側に設置されており、ガス供給制御弁3と共にエピタキシャル成長室2内の圧力制御を行うものである。この弁4とガス供給制御弁3とは、エピタキシャル成長室2内の圧力が、圧力調整装置15に設定した圧力値に調整されるように圧力調整装置15によって制御される。
RFコイル5は、高周波コイルであり、石英チューブ7の外壁から一定の距離をおいて、石英チューブ7を取り巻くように配置されている。このRFコイルは、高周波を黒鉛からなる第1サセプタ8に加えて、第1サセプタ8を発熱させることができるものである。
断熱材6は、RFコイル5で加熱された第1サセプタ8から放出される熱が、外部へ漏れないように遮断するものである。
石英チューブ7は、エピタキシャル成長室2の本体であり、図1における給気口2a付近から排気口2b付近までの部位が石英で形成されているものである。
第1サセプタ8は、エピタキシャル成長室2の内部中心に中心軸が上下方向となるように配置されている。また、第1サセプタ8は、角筒形状に黒鉛で一体成形されてなるものである。ここで、図1に示すように、第2サセプタ9のSiCウェハ12を設置する面方向の第1サセプタ8の壁の厚さtと、厚さtの壁と垂直な方向の第1サセプタ8の壁の厚さWとの比t/Wは、0.8以下であることが好ましく、さらには0.3〜0.6であることが好ましい。また、第1サセプタ8は、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されているものである。この膜厚は、40μm以上であることが好ましい。多結晶SiCの膜厚については、100μm以上であることがさらに好ましい。
第2サセプタ9は、内壁にSiCウェハ12が対面して設置可能なものであり、RFコイル5で加熱された第1サセプタ8から放出される熱により、間接的に加熱されるものである。また、第2サセプタ9は、角筒形状に黒鉛で一体成形されてなるものである。第2サセプタ9は、SiCウェハ12を設置する壁面同士の幅が3〜30mm、好ましくは5〜25mmであり、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されている。これら多結晶SiC又は多結晶TaCの膜厚は、40μm以上であることが好ましい。多結晶SiCの膜厚については、100μm以上であることがさらに好ましい。
温度計10は、放射温度計であり、第2サセプタ9の内壁の温度を計測するものである。なお、温度計10は、第2サセプタ9の内壁の温度を計測できるものであれば、どのようなものでもよい。
出力制御装置11は、温度計10で計測された温度を基に、RFコイル5の出力を制御するものである。
次に、縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1の動作について説明する。まず、第2サセプタ9の所定の位置にSiCウェハ12を設置し、出力制御装置11に第2サセプタ9内壁の目標温度を設定する。RFコイル5に通電させ、高周波を発生させて黒鉛からなる第1サセプタ8を加熱する。第2サセプタ9は、第1サセプタ8により間接的に加熱され、温度計10により第2サセプタ9内壁の温度が測定され、この温度が目標温度に到達したと出力制御装置11が感知すると、この出力制御装置11により、目標温度を保持するようにRFコイル5の出力が制御される。
また、圧力調整装置15により、エピタキシャル成長室2内の圧力の調整もできる。具体的には、エピタキシャル成長室2内の圧力を図示しない圧力計で測定し、その圧力値が圧力調整装置15で設定した値となるように、ガス供給制御弁3と弁4とを制御するものである。
上記縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1によれば、第2サセプタ9が角筒形状の一体成形であるため熱伝導の均一性が良く、均一なエピ膜厚の分布を得ることができる。また、第1サセプタ8も角筒形状の一体成形であるためにほとんどの過電流が流れて発熱し、第2サセプタ9は第1サセプタ8からの熱伝導及び輻射によって間接的に加熱され、急激な発熱や急峻な温度変化を防止できる。その結果、ガスの流路となる第2サセプタ9内壁の多結晶SiC被覆材の剥離やクラックの発生を抑制できる。
また、第1サセプタ8は、第2サセプタ9のSiCウェハ12を設置する面方向の第1サセプタ8の壁の厚さtと、厚さtの壁と垂直な方向の第1サセプタ8の壁の厚さWとの比t/Wが0.8以下、好ましくは0.3〜0.6となるように形成される。したがって、主に発熱は第2サセプタ9のSiCウェハ12を設置する面方向の第1サセプタ8の対向する2つの面で起こり、これらの面と垂直な方向で対向する2つの面の発熱は抑制される。その結果、特にガス流路となる第2サセプタ9内壁での多結晶SiC被覆材の剥離やクラックの発生を抑制できる。また、厚みの薄い壁面部では電流密度が増加するため、昇温時の加熱効率も良くできる。
さらに、第1サセプタ8及び第2サセプタ9が、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されているものであるので、黒鉛からなる第1サセプタ8及び第2サセプタ9に含まれる不純物の放出を防止する。特に、多結晶TaCで被覆されている場合には、TaCが高温特性に優れた材料であり、H2に対する耐食性にも優れているので、被覆材の昇華や黒鉛の露出を防止でき、不純物の放出を防止することができる。
また、第2サセプタ9が、SiCウェハ12を設置する壁面同士の幅が3〜30mm、好ましくは5〜25mmであるので、ガスを効率よく加熱することができ、十分なガスの分解と供給を行うことができる。また、SiCエピ膜厚の均一性をよくすることができる。
加えて、RFコイル5の出力を制御する手段が、温度計10により計測された温度を基にRFコイル5の出力を制御するため、SiCウェハ12が設置される第2サセプタ9の内壁の温度を設定した温度に変化させたり、保持したりすることができるので、より確実な温度制御が可能となる。その結果、高純度及び高平坦度でありながら高速成長するSiCエピ膜を確実に得ることが可能な縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1を提供できる。
次に、全体の図示はしないが、本発明に係る別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置について説明する。図2は、本発明に係る別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置のサセプタ部分を示す拡大図である。この別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、上記縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1の第2サセプタ9の内壁の全体又は一部を覆い、かつ、内壁にSiCウェハ12が対面して設置可能な第3サセプタをさらに備える点で、上記縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1と異なる。なお、この第3サセプタ13は、多結晶SiC単体からなるものである。
この別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置は、上記縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1と同様の動作を行うことができる。
この別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置によれば、上記縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置1と同様の効果が得られる。また、第2サセプタ9の内壁の全体又は一部を覆い、かつ、内壁にSiCウェハ12が対面して設置可能な多結晶SiC単体からなる第3サセプタ13をさらに備えているので、第2サセプタ9の内壁の多結晶SiC又は多結晶TaCからなる被覆材が破損したとしても、SiCエピ膜への不純物の混入を防ぐことができる。また、単一材料からなるため第3サセプタ13自体を厚くできるので、各サセプタの寿命を大幅に延ばすことができる。これらの結果から、各サセプタを長期間にわたり使用でき、安定して高純度のSiCエピ膜を得ることができる。
さらに、第1サセプタ8と第2サセプタ9は半永久的に使用できるようになるので、定期的なメンテナンスは第3サセプタ13の交換のみでよいこととなる。その結果、メンテナンスが簡便であるだけでなく、コストを抑えることができ、さらに黒鉛からなる第1サセプタ9から放出されるサセプタ交換時の不純物濃度の変動や汚染も抑制できる。
次に、上記各実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いたSiCエピタキシャル成長方法について説明する。
まず、第1の方法について説明する。上記各実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置の第2サセプタ9又は第3サセプタ13の所定の位置にSiCウェハ12を設置する。このとき、エピ膜がSiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されるようにしておくことが好ましい。そして、温度計10と出力制御装置11とによりRFコイル5の出力を調整しながら、成長温度が1500〜2200℃、好ましくは1700〜1900℃とする。また、ガス供給制御弁3及び圧力制御弁4によって、成長圧力を53.3kPa以下、好ましくは4.0〜13.3kPa、原料ガスであるSiH4ガスとキャリアガスであるH2ガスとの混合ガスの比SiH4/H2を0.10〜0.95mol%、好ましくは0.30〜0.50mol%となるように調整する。なお、このときC38も原料ガスとして供給される。
また、昇温中又はエピ成長中に窒素、ボロン、アルミニウム、リンの少なくとも1つによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御される。
上記第1の方法によれば、SiH4の流量を増加しても、効率よくガスが分解されSiCウェハ12表面に輸送されるため、高速のSiCエピ成長及び高純度のエピ成長膜を容易に得ることができる。また、ドーピング制御によって、低オン抵抗及び高耐圧のデバイスを作製できるSiCエピタキシャル成長膜を提供できる。
次に、第2の方法について説明する。上記第1の方法と同様、上記各実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置の第2サセプタ9又は第3サセプタ13の所定の位置にSiCウェハ12を設置する。このときも、エピ膜がSiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されるようにしておくことが好ましい。そして、出力制御装置11によって昇温速度が100℃/min以上、ガス供給制御弁3及び圧力制御弁4によって昇温時の圧力が6.7〜101.3kPaとなるように調整する。キャリアガスにはH2、Ar又はHeを用いて、原料ガスにはC22ガス、C24ガス、C38ガス、SiH4ガス、又は、C22ガス、C24ガス、C38ガスのうち何れか一つの炭化水素ガスとSiH4ガスとからなる混合ガスを用いて昇温中に供給するものでもよい。
また、上記第2の方法において、例えば、原料ガスにC38ガス及びSiH4ガスからなる混合ガス、キャリアガスにH2ガスを用いた場合には、1250〜2200℃までの範囲、好ましくは1350℃から、ガス供給制御弁3によって、C38ガスとH2ガスとの混合ガスの比C38/H2が0.0005mol%以上、好ましくは0.005〜0.3mol%のC38を供給するものであること、若しくは、1300〜2200℃までの範囲、好ましくは1450℃から、SiH4ガスとH2ガスとの混合ガスの比SiH4/H2が0.0005mol%以上、好ましくは0.005〜0.95mol%のSiH4を供給するものであることが好ましい。
上記第2の方法によれば、昇温中におけるSiCウェハ表面の表面荒れや異物の付着・形成を抑制し、SiCエピ成長膜のステップ状表面荒れの発生を防止するので、平坦性に優れるSiCエピ成長膜を提供できる。
また、微量なC38又は微量なSiH4を供給することで、H2によるSiCウェハのエッチングやSiの蒸発・脱離を抑制することができるので、平坦性に優れるSiCエピ成長膜を提供できる。
さらに、SiCエピタキシャル成長膜がSiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されるので、平坦性に優れているSiCエピタキシャル成長膜を容易に得ることができる。
加えて、ドーピング制御によって、低オン抵抗及び高耐圧のデバイスを作製できるSiCエピタキシャル成長膜を提供できる。
したがって、上記各実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置や上記第1、第2の方法を用いれば、SiCウェハの4H−SiC(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に、26μm/h以上の高速成長において形成した、窒素、ボロン、アルミニウム、リンによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御され、かつ、10μm以上の厚膜における二乗平均粗さが0.5nm以下の平坦性に優れたSiCエピタキシャル成長膜を提供することができる。つまり、高純度で平坦性に優れている生産効率のよいSiCエピ膜を提供できる。なお、このSiCエピ膜はパワーデバイスに使用可能なものである。また、このとき得られるSiCエピ膜の典型的な成長速度は、28〜44μm/hである。
実施例1のエピ膜は、図2に示す上記別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置において、第1サセプタ8の壁厚Wを12mm、壁厚tを4mm(t/W比は0.33)とし、第2サセプタ9の表面全体を厚み150μmの多結晶SiCで被膜し、さらに、この第2サセプタ9の内壁全体を厚み1mmの多結晶SiC材からなる第3サセプタ13で覆い、この第3サセプタのギャップ幅Gを7mmとしたものを用いて、エピ成長させたものである。なお、SiCウェハ12の4H−SiC(0001)Si面において8度のオフ角を設け、そして昇温速度を150℃/分として、成長温度が1750℃、成長圧力が13.3kPa、C/Si比が0.75、H2流量が5リットル/分、SiH4/H2比が0.4mol%、C38/H2比が0.1mol%の成長条件で、3時間エピ成長させた。なお、実施例1においては、図2に示すように、SiCウェハ12を第3サセプタ13内壁で対面して配置し、エピ成長させた。以下の各実施例においても同様である。
上記構成により、成長速度が28〜30μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が3.2〜8.4×1012cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さ(10×10μm2当たりの表面粗さ。以下同様)が0.13〜0.25nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
実施例2のエピ膜は、上記実施例1で使用した縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置のSiC被膜がされた第2サセプタ9を、厚みが50μmの多結晶TaCの被膜がされた第2サセプタに代えた装置を用いて、上記実施例1と同条件で3時間エピ成長させたものである。
上記構成により、成長速度が28〜30μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が5.5〜7.2×1012cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが0.13〜0.25nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
実施例3のエピ膜は、上記実施例1と同様の装置を用いて、上記実施例1と同条件の他に、以下の昇温中における原料ガス供給条件を加えてエピ成長させた。つまり、昇温速度を150℃/分として、1350℃から0.01mol%のC38を導入し、1400℃から成長温度の1750℃まで温度に合わせて指数関数的に濃度を0.01から0.10mol%まで増加させ、かつ、1450℃から0.01mol%のSiH4を導入し、1500℃から成長温度の1750℃まで温度に合わせて指数関数的に濃度を0.01から0.40mol%まで増加させ、3時間かけてエピ成長させた。
上記構成により、成長速度が28μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が0.6〜5.0×1013cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが0.15nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
比較例1
比較例1のエピ膜は、上記実施例1で使用した縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置におけるサセプタを、表面全体を厚み150μmの多結晶SiCで被覆した、壁厚Wが10mm、壁厚tが10mm(t/W比は1)の第1サセプタ8のみのサセプタに代えて、上記実施例1と同条件で3時間エピ成長させたものである。なお、比較例1においては、第1サセプタのギャップ幅を7mmとし、SiCウェハ12を第1サセプタ8内壁で対面して配置して、エピ成長させた。
上記構成により、成長速度が28〜30μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が0.3〜2.4×1015cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが0.13〜0.25nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
比較例2
比較例2のエピ膜は、上記実施例1で使用した縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置におけるサセプタを、表面全体を厚み150μmの多結晶SiCで被覆した、壁厚Wが12mm、壁厚tが4mm(t/W比は0.33)の第1サセプタ8と、第1サセプタ8内部に対面して配置される短冊型サセプタ14(図3参照)とからなるサセプタに代えて、上記実施例1と同条件で3時間エピ成長させたものである。なお、比較例2においては、短冊型サセプタ14のギャップ幅Gを7mmとし、SiCウェハ12を短冊型サセプタ14内壁側の面に対面して配置し、エピ成長させた。
上記構成により、成長速度が28μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が0.8〜3.6×1015cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが0.13〜0.25nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
比較例3
比較例3のエピ膜は、上記実施例1と同様の装置を用いて、3時間エピ成長させたものである。但し、C38及びSiH4を全く供給しないという条件で、エピ成長させた。その他の条件は、実施例1と同様である。
上記構成により、成長速度が28μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が0.6〜5.0×1013cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが5.4nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
比較例4
比較例4のエピ膜は、上記実施例1と同様の装置を用いて、上記実施例1と同条件の他に、以下の昇温中における原料ガス供給条件を加えてエピ成長させた。つまり、昇温速度を150℃/分として、1200℃から0.01mol%のC38を導入し、1250℃から成長温度の1750℃まで温度に合わせて指数関数的に濃度を0.01から0.10mol%まで増加させ、かつ、1250℃から0.01mol%のSiH4を導入し、1300℃から成長温度の1750℃まで温度に合わせて指数関数的に濃度を0.01から0.40mol%まで増加させ、3時間かけてエピ成長させた。
上記構成により、成長速度が28μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が0.6〜5.0×1013cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが1.6nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
比較例5
比較例5のエピ膜は、上記実施例1と同様の装置を用いて、上記実施例1と同条件の他に、以下の昇温中における原料ガス供給条件を加えてエピ成長させた。つまり、1600℃から0.02mol%のC38を導入し、1600℃から成長温度の1750℃まで段階的に0.02から0.10mol%まで増加させ、かつ、1700℃から0.16mol%のSiH4を導入し、1700℃から成長温度の1750℃まで段階的に0.16から0.40mol%まで増加させ、3時間かけてエピ成長させた。
上記構成により、成長速度が28μm/hであって、アンドープ時の実効ドナー密度及びアクセプタ密度が0.6〜5.0×1013cm-3の純度で、10μm以上の厚膜での平均二乗粗さが3.1nmのSiCエピ膜(膜厚56〜60μm)を得た。
ここで、下記の表1に、サセプタの形状と、サセプタのライフタイム及びSiCエピ膜中の不純物密度との関係を示す。また、図4は、実施例1、2及び比較例1、2におけるサセプタのランニング回数とSiCエピ膜中の不純物密度との関係を示すグラフである。
なお、SiCエピ膜中の不純物密度(実効ドナー密度及び実効アクセプタ密度)は、C−V(Capacitance−Voltage、容量−電圧)法によって評価したものである。
Figure 2005109408
SiCエピ層中の不純物密度を評価した結果、実施例1、2のサセプタでは、SiCエピ層中の不純物の悪化が見られなかった。逆に、比較例1、2では、それぞれ5回(15時間)および53回(159時間)で多結晶SiC被覆材にクラックや剥離が発生し、実効ドナー密度が3×1016〜1×1018cm-3となり、SiCエピ膜の純度に著しい悪化が見られた。(表1、図4)
このように、比較例1、2において、n型のSiCエピ膜が得られたことは、ドナー型の不純物であるN(窒素)の取り込みが増加したことを示唆している。黒鉛サセプタ中のN(窒素)が、剥離やクラックを通して流路内に混入したと考えられる。
また、従来のサセプタでは、剥離やクラック発生前の不純物密度も約3×1015cm-3と比較的に悪く、初回の昇温中において多結晶SiC被覆材に微細なマイクロクラックが発生しているものと推測する。
なお、実施例のサセプタをそれぞれ500回(1500時間)使用したが、不純物密度の増加は見られず、大幅なサセプタの寿命の向上を達成することができた。(表1、図4)
よって、本発明で使用したサセプタは、流路内の多結晶SiC被覆材の剥離およびクラックの発生を抑制でき、SiCエピ膜中の不純物密度の低減とサセプタの寿命の向上に効果があると言える。また、本サセプタを使用することによって、長期的に安定して高純度なSiCエピ膜を形成できることが確認できた。
次に、下記の表2に昇温パターンとSiCエピ膜の表面粗さとの関係について示す。実施例3ならびに比較例3、4、および5の昇温時の原料ガス供給条件が表面粗さに及ぼす影響を検証するため、Nomarski顕微鏡とAFM(Atomic Force Microscope、原子間力顕微鏡)によって、SiCエピ成長後のSiCエピ膜の表面形態を観察した。また、AFMによってSiCエピ膜の表面粗さである、10×10μm2当たりの平均二乗粗さを評価した。
Figure 2005109408
Nomarski顕微鏡で表面を観察したところ、実施例3と比較例4において、鏡面が観察された。しかし、比較例3と比較例5において、マクロなステップバンチングが観察された。
次に、AFMで表面粗さを評価したところ、実施例3は0.15nm、比較例3は5.4nm、比較例4は1.6nmならびに比較例5は3.1nmであった。AFMによる表面観察で実施例3は平坦な表面であったが、比較例4ではステップバンチングが観察された。
よって、本発明で使用した昇温中における原料ガスの供給条件は、H2によるSiCウェハのエッチングやSiの蒸発・脱離を抑制でき、ステップバンチングの存在しない平均二乗粗さで0.5nm以下の表面平坦性に優れたSiCエピ膜の作製に効果がある。
したがって、26μm/h以上の高速成長で形成され、かつ、5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御され、かつ、10μm以上の厚膜における二乗平均粗さが0.5nm以下の平坦性に優れたSiCエピ膜を作製できる。つまり、高純度で平坦性に優れ、しかも生産効率のよいSiCエピ膜を提供できる。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係るSiCエピ膜は、様々な種類のパワーデバイスに用いることができる。
本発明の実施の形態に係る縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は側断面図。 本発明に係る別の実施の形態の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置のサセプタ部分を示す拡大図。 比較例2で使用する縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置において使用される、第1サセプタ8と短冊型サセプタ14とからなるサセプタを示す図。 サセプタのランニング回数とSiCエピ膜中の不純物密度との関係を示すグラフ。
符号の説明
1 エピタキシャル装置
2 エピタキシャル成長室
2a 給気口
2b 排気口
3 ガス供給制御弁
4 圧力制御弁
5 RFコイル
6 断熱材
7 石英チューブ
8 第1サセプタ
9 第2サセプタ
10 温度計
11 出力制御装置
12 SiCウェハ
13 第3サセプタ
14 短冊型サセプタ
15 圧力調整装置

Claims (17)

  1. ガスが下から上の方向に流れるように給気口と排気口とが設けられている結晶成長を行うエピタキシャル成長室と、
    前記エピタキシャル成長室の内部中心に中心軸が上下方向となるように配置され、黒鉛で一体成形されてなる角筒形状の第1サセプタと、
    前記第1サセプタの内部に設けられ、内壁にSiCウェハが対面して設置可能であって、黒鉛で一体成形されてなる角筒形状の第2サセプタと、
    前記給気口側に設けられている前記エピタキシャル成長室内へのガスの供給を制御する手段と、
    前記排気口側に設けられ、前記ガスの供給を制御する手段と共に、前記エピタキシャル成長室内の圧力を制御する弁と、
    前記エピタキシャル成長室の外壁周辺部に螺旋状に配置されるRFコイルと
    を備えてなる縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  2. 前記第1サセプタは、前記第2サセプタのSiCウェハを設置する面方向の前記第1サセプタの壁の厚さtと、前記厚さtの壁と垂直な方向の前記第1サセプタの壁の厚さWとの比t/Wが0.8以下である請求項1記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  3. 前記第1サセプタが、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されている請求項1又は2に記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  4. 前記第2サセプタは、SiCウェハを設置する壁面同士の幅が3〜30mmである請求項1〜3のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  5. 前記第2サセプタが、多結晶SiC又は多結晶TaCで被覆されている請求項1〜4のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  6. 多結晶SiC単体からなり、前記第2サセプタの内壁の全体又は一部を覆い、かつ、内壁にSiCウェハが対面して設置可能な第3サセプタをさらに備えてなる請求項1〜5のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  7. 前記第2サセプタの内壁の温度を計測する温度計をさらに備え、前記RFコイルの出力を制御する手段が、前記温度計により計測された温度を基に前記RFコイルの出力を制御する請求項1〜5のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  8. 前記第3サセプタの内壁の温度を計測する温度計をさらに備え、前記RFコイルの出力を制御する手段が、前記温度計により計測された温度を基に前記RFコイルの出力を制御する請求項6記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用い、かつ、原料ガスとしてSiH4ガスと、C22ガス、C24ガス又はC38ガス、キャリアガスとしてH2ガスをエピ成長中に用いるSiCエピタキシャル成長方法であって、成長温度が1500〜2200℃、成長圧力が53.3kPa以下、前記SiH4ガスと前記H2ガスとの混合ガスの比SiH4/H2が0.10〜0.95mol%であるSiCエピタキシャル成長方法。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いたSiCエピタキシャル成長方法であって、昇温速度が100℃/min以上、昇温時の圧力が6.7〜101.3kPaとして、キャリアガスにはH2、Ar又はHeを用いて、原料ガスにはC22ガス、C24ガス、C38ガス、SiH4ガス、又は、C22ガス、C24ガス、C38ガスのうち何れか一つの炭化水素ガスとSiH4ガスとからなる混合ガスを用いて昇温中に供給するSiCエピタキシャル成長方法。
  11. 昇温中の1250〜2200℃までの範囲において、前記C38ガスと前記H2ガスとの混合ガスの比C38/H2が0.0005mol%以上の前記C38を供給する請求項10記載のSiCエピタキシャル成長方法。
  12. 昇温中の1350〜2200℃までの範囲において、前記SiH4ガスと前記H2ガスとの混合ガスの比SiH4/H2が0.0005mol%以上の前記SiH4を供給する請求項10記載のSiCエピタキシャル成長方法。
  13. 請求項1〜8のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いて、SiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されてなるSiCエピタキシャル成長膜。
  14. 請求項9〜12のいずれかに記載のSiCエピタキシャル成長方法を用いて、SiCウェハの4H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に形成されてなるSiCエピタキシャル成長膜。
  15. 窒素、ボロン、アルミニウム、リンの少なくとも1つによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御される請求項13又は14に記載のSiCエピタキシャル成長膜。
  16. 請求項1〜8のいずれかに記載の縦型ホットウォールCVDエピタキシャル装置を用いて、SiCウェハの4H−SiC(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に、26μm/h以上の高速成長において形成した、窒素、ボロン、アルミニウム、リンによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御され、かつ、10μm以上の厚膜における二乗平均粗さが0.5nm以下の平坦性に優れたSiCエピタキシャル成長膜。
  17. 請求項9〜12のいずれかに記載のSiCエピタキシャル成長方法を用いて、SiCウェハの4H−SiC(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、4H−SiCの(11−20)面、6H−SiCの(0001)面で0.1〜10°のオフ角を設けたもの、6H−SiCの(11−20)面のいずれかの上に、26μm/h以上の高速成長において形成した、窒素、ボロン、アルミニウム、リンによって5×1012〜3×1019cm-3の範囲でドーピング制御され、かつ、10μm以上の厚膜における二乗平均粗さが0.5nm以下の平坦性に優れたSiCエピタキシャル成長膜。
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