JP2005103002A - 車両のシートバックフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両のシートバックフレーム構造であって、シートバックフレーム1の外周部に配設された第1金属フレーム11と、該第1金属フレーム11に結合され、シートベルトリトラクタ7を取り付けるリトラクタ配設部分と、第1金属フレーム11で実質的に囲まれた領域内に配設され、所定方向へ延びるとともに中空内部に突出する補強リブ35を有する中空状の樹脂フレーム30と、リトラクタ配設部分の近傍において第1金属フレーム11に掛け渡して配置され、両端部が第1金属フレーム11に重ね合わせて結合された第2金属フレーム12とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
例えば、当該シートバックの後方に荷物が置かれている状態で車両が急停止すると、荷物が前動してシートバックに衝突する場合が生じ得る。従って、シートバックフレームには、このような衝突荷重に耐え得る強度および剛性を確保することが求められる。
図1は本実施形態に係る自動車用シートのシートバックフレームの正面説明図、図2は図1におけるY2−Y2線に沿った断面説明図、図3は上記シートバックフレームの側面説明図で図1におけるY3−Y3矢印方向からの矢視図、また、図4は図1におけるY4−Y4線に沿った部分断面説明図、図5は図1におけるY5−Y5線に沿った部分断面説明図である。
尚、第1金属フレーム11の左右の下端部には、シートバックフレーム1の取付脚部2,3が固定されている。
上記リトラクタ7の取付ブラケット8は、上下端側が第1金属フレーム11の各終端部の近傍に固定され、側端側はより好ましくは第2金属フレーム12に固定されている。これにより、その支持強度が大幅に向上する。
また、上記樹脂フレーム体30をブロー成形法によって成形したことにより、比較的低コストで、薄肉で内部に突出する補強リブ35を備えた中空状の樹脂フレーム体を得ることができる。
図6は樹脂フレーム体30の一部を模式的に示す斜視図、図7は樹脂フレーム体30用の成形金型の一部を模式的に示す斜視図、図8は図6におけるY8−Y8線に沿った樹脂フレーム体30の部分断面説明図、また、図9は図6におけるY9−Y9線に沿った樹脂フレーム体30の部分断面説明図である。
そして、所定方向(例えば、シートバックフレーム1の上下方向)へ延びる複数の補強リブ35は、上記中空部30Hの一側(図6,8,9における下側)の壁面部32を当該中空部30Hの内方(図6,8,9における上方)へ向かって断面略U字形状に突出させ、その頂部35tを他側の壁面部31に対して連結させた所定長さの連結部35Aと、上記U字形状を形成する側壁部35sどうしを接合して形成された所定長さの節部35Bとを備えて構成されている。
すなわち、上記金型Dは、樹脂フレーム体30の中空部30Hの一側(図6,8,9における下側)の壁面部32に対応する平坦な壁面成形部D1(成形面)と、中空部30H内へ突出する補強リブ35に対応する複数のリブ成形部D2とを備えている。
すなわち、略扁平状に形成された中空部を有する樹脂成形体に補強リブを設ける場合、比較的単純な構成として、図14〜図16に示されるような補強リブ135を設けることが考えられる。
しかしながら、本実施形態の補強リブ35のような節部は設けられておらず、補強リブ135の断面形状はリブ長手方向に沿って一様である。
これに対して、本実施形態の樹脂フレーム体30の場合には、補強リブ35は連結部35Aだけでなく、リブ長手方向に沿って連結部35Aと交互に節部35Bを備えているので、連結部35A側から荷重が加わっても容易にリブ35の開口が広がることはない。従って、本実施形態の樹脂フレーム体30の場合には、図14〜図16で示した比較例の構造と比べて、肉厚が同等であれば、補強リブ35の開口の広がりを抑制し、より高い剛性および強度を確保することができるのである。
しかしながら、本実施形態の補強リブ35のような連結部は設けられておらず、補強リブ235の断面形状はリブ長手方向に沿って一様である。
これに対して、本実施形態の樹脂フレーム体30の場合には、補強リブ35は、リブ長手方向に沿って交互に配置された連結部35Aと節部35Bとを備えているので、上下の壁面部31,32に垂直方向の荷重が加わっても容易に座屈による変形が生じることはない。従って、本実施形態の樹脂フレーム体30の場合には、図17〜図19で示した比較例の構造と比べて、肉厚が同等であれば、補強リブ35の座屈変形を抑制し、より高い剛性および強度を確保することができるのである。
特に、複数の平行な補強リブ35について、上記連結部35A及び節部35Bのリブ長手方向における配設位置が、隣り合う補強リブ35の連結部35A及び節部35Bと互い違いとなるように設定されているので、樹脂フレーム体30の強度および剛性をより効果的に高めることができる。
まず、第1変形例について説明する。図10は第1変形例に係る樹脂フレーム体40の一部を模式的に示す斜視図、図11は図10におけるY11−Y11線に沿った樹脂フレーム体40の部分断面説明図、また、図12は図10におけるY12−Y12線に沿った樹脂フレーム体40の部分断面説明図である。
これらの図に示すように、上記第1変形例に係る樹脂フレーム体40は、相対向する一対の壁面部41,42と一対の側壁部43とで略扁平状に形成された中空部40Hを備えている。
この図に示すように、第2変形例に係る樹脂フレーム体50は、相対向する一対の壁面部51,52と一対の側壁部53とで略扁平状に形成された中空部50Hを備えている。本第2変形例では、所定方向(例えば、シートバックフレームの上下方向)へ延びる複数の補強リブ55は、上記中空部50Hの上側の壁面部51を当該中空部50Hの内方へ(下方へ)向かって断面略U字形状に突出させたものと、下側の壁面部52を中空部50Hの内方へ(上方へ)向かって断面略U字形状に突出させたものとが、交互に並ぶように設定されている。
7 シートベルトリトラクタ
8 リトラクタブラケット
10 金属フレーム体
11 第1金属フレーム
12 第2金属フレーム
30,40,50 樹脂フレーム体
30H,40H,50H 中空部
31,32,41,42,51,52 中空部の壁面部
35,45,55 補強リブ
35A,45A,55A 連結部
35B,45B,55B 節部
Claims (4)
- 金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両のシートバックフレーム構造であって、
シートバックフレームの外周部に配設された第1金属フレーム体と、
該第1金属フレーム体に結合され、シートベルト係止部材を取り付ける係止部材取付部と、
上記第1金属フレーム体で実質的に囲まれた領域内に配設され、所定方向へ延びるとともに中空内部に突出する補強リブを有する中空状の樹脂フレーム体と、
上記係止部材取付部の近傍において上記第1金属フレーム体に掛け渡して配置され、両端部が上記第1金属フレーム体に重ね合わせて結合された第2金属フレーム体と、
を備えたことを特徴とする車両のシートバックフレーム構造。 - 上記樹脂フレーム体は、相対向する一対の壁面部を有して略扁平状に形成された中空部を備え、
上記補強リブは、上記中空部の一側の壁面部を当該中空部の内方へ向かって断面略U字形状に突出させ、その頂部を他側の壁面部に対して連結させた連結部と、上記U字形状を形成する側壁部どうしを接合して形成された節部とを備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の車両のシートバックフレーム構造。 - 上記樹脂フレーム体は、ブロー成形法によって成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のシートバックフレーム構造。
- 上記シートベルト係止部材は、シートベルトリトラクタであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の車両のシートバックフレーム構造。
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2003
- 2003-09-30 JP JP2003340932A patent/JP2005103002A/ja active Pending
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