JP2008189273A - フロントアンダランプロテクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明はフロントアンダランプロテクタに関し、強度剛性を確保し乍ら、軽量化を図ったフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
【解決手段】 車両の車体フレームに取り付く一対の取付ブラケットを介してフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設され、アルミ部材で角形の閉断面をもつ中空に形成されたフロントアンダランプロテクタ本体と、前記フロントアンダランプロテクタ本体内に圧入された補強用鋼材とからなり、前記フロントアンダランプロテクタ本体は、内部に補強用鋼材の受け部が設けられていることを特徴とする。そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記受け部に、補強用鋼材により圧潰されて該補強用鋼材を保持する複数の突起部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両の車体フレームに取り付く一対の取付ブラケットを介してフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設され、アルミ部材で角形の閉断面をもつ中空に形成されたフロントアンダランプロテクタ本体と、前記フロントアンダランプロテクタ本体内に圧入された補強用鋼材とからなり、前記フロントアンダランプロテクタ本体は、内部に補強用鋼材の受け部が設けられていることを特徴とする。そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記受け部に、補強用鋼材により圧潰されて該補強用鋼材を保持する複数の突起部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、正面衝突時に乗用車がトラック等の前部にもぐり込む現象を防止するフロントアンダランプロテクタに関する。
トラック等の大型貨物車と乗用車が正面衝突した場合、乗用車が大型貨物車の前部にもぐり込んでしまう虞がある。
そこで、この種の大型貨物車では、衝突した乗用車が大型貨物車の前部にもぐり込むのを防止するため、フロントアンダランプロテクタをトラックのフロントバンバの下方に装備することが提案されている。
そこで、この種の大型貨物車では、衝突した乗用車が大型貨物車の前部にもぐり込むのを防止するため、フロントアンダランプロテクタをトラックのフロントバンバの下方に装備することが提案されている。
フロントアンダランプロテクタは大型貨物車の車幅方向全体に配置される大型部品で、角形の閉断面形状に形成された中空な鋼材からなり、その中央の車幅方向の2箇所が、車体フレームの左右のサイドレールから突き出た一対の取付ブラケットの先端部に固定される。
而して、フロントアンダランプロテクタは車両衝突時の荷重を受ける構造上、衝突時の荷重に耐え得る強度が要求されるが、フロントアンダランプロテクタのうち特に車体フレームから張り出した車幅方向両端部側は片持ち梁となるため、この部分に衝撃が加わると、車体フレームに支持された部位、即ち、前記取付ブラケットが取り付く部位に大きな曲げモーメントが発生し、この曲げモーメントに耐え得る強度が要求される。
而して、フロントアンダランプロテクタは車両衝突時の荷重を受ける構造上、衝突時の荷重に耐え得る強度が要求されるが、フロントアンダランプロテクタのうち特に車体フレームから張り出した車幅方向両端部側は片持ち梁となるため、この部分に衝撃が加わると、車体フレームに支持された部位、即ち、前記取付ブラケットが取り付く部位に大きな曲げモーメントが発生し、この曲げモーメントに耐え得る強度が要求される。
そこで、車両衝突の模擬の一形態として、車両最外側から所定長さ内(例えば200ミリ以内)に設定したフロントアンダランプロテクタ上の荷重点に、正面から所定の荷重(車両総重量の半分の荷重)を掛けるという欧州の規定に則った試験が行われている。
そして、特許文献1及び特許文献2に開示されるように、大きな曲げモーメントが掛かる取付ブラケットの取付部位に鋼材や鋼管からなる補強部材を取り付けて、フロントアンダランプロテクタの強度剛性を確保することが提案されている。
特開2003−276536号公報
特開2004−237878号公報
そして、特許文献1及び特許文献2に開示されるように、大きな曲げモーメントが掛かる取付ブラケットの取付部位に鋼材や鋼管からなる補強部材を取り付けて、フロントアンダランプロテクタの強度剛性を確保することが提案されている。
しかし、既述したようにフロントアンダランプロテクタは車両の車幅方向全体に配置される大型部品であるため、重量的な面で大型貨物車に負担がかかる。
このため、鋼材からなる重量体であるフロントアンダランプロテクタに更に鋼材や鋼管からなる補強部材を取り付けてしまうと、フロントアンダランプロテクタ全体が更に重くなって車両に負担が掛かり、車両の総積載量にも影響してしまう。
このため、鋼材からなる重量体であるフロントアンダランプロテクタに更に鋼材や鋼管からなる補強部材を取り付けてしまうと、フロントアンダランプロテクタ全体が更に重くなって車両に負担が掛かり、車両の総積載量にも影響してしまう。
また、軽量化のために高強度で軽量な鋼材である超ハイテン材を使用することも提案されているが、この超ハイテン材は高価でコストが高くなってしまう不具合が指摘されている。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、強度剛性を確保し乍ら、軽量化を図ったフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、強度剛性を確保し乍ら、軽量化を図ったフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係るフロントアンダランプロテクタは、車両の車体フレームに取り付く一対の取付ブラケットを介してフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設され、アルミ部材で角形の閉断面をもつ中空に形成されたフロントアンダランプロテクタ本体と、前記フロントアンダランプロテクタ本体内に圧入された補強用鋼材とからなり、前記フロントアンダランプロテクタ本体は、内部に補強用鋼材の受け部が設けられていることを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記受け部に、補強用鋼材により圧潰されて該補強用鋼材を保持する複数の突起部が設けられていることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記補強用鋼材は、車両最外側から所定長さ内に設定したフロントアンダランプロテクタ本体上の左右の荷重点より内側に圧入されていることを特徴とする。
更に、請求項4に係る発明は、請求項3に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記補強用鋼材は、左右の荷重点の内側に車幅方向全体に亘って圧入されていることを特徴とし、請求項5に係る発明は、請求項3に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記補強用鋼材は、取付ブラケットの取付部位にのみ圧入されていることを特徴とする。
そして、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記フロントアンダランプロテクタ本体は、アルミ部材の押出成形によって形成されていることを特徴とし、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記補強用鋼材は、H型鋼または溝型鋼からなることを特徴としている。
各請求項に係る発明によれば、フロントアンダランプロテクタをアルミ部材からなる軽量なフロントアンダランプロテクタ本体と、該フロントアンダランプロテクタ本体内に圧入される補強用鋼材との複合構造としたので、強度剛性を確保し乍ら、従来のフロントアンダランプロテクタに比し軽量化が図れる利点を有する。
そして、請求項2は、補強用鋼材の圧入時に圧潰される複数の突起部で該補強用鋼材をフロントアンダランプロテクタ本体内に保持するように構成したので、溶接等の加工が不要となってコストの低減が図れる。
そして、請求項2は、補強用鋼材の圧入時に圧潰される複数の突起部で該補強用鋼材をフロントアンダランプロテクタ本体内に保持するように構成したので、溶接等の加工が不要となってコストの低減が図れる。
また、請求項5によれば、補強用鋼材を取付ブラケットの取付部位にのみ装着したので、更にフロントアンダランプロテクタの軽量化が可能となる。
更に、請求項6に係る発明によれば、フロントアンダランプロテクタ本体をアルミ部材の押出成形で製造することでコストの低減が図れ、また、押出成形で製造することで断面の自由度も大きいという利点を有する。
更に、請求項6に係る発明によれば、フロントアンダランプロテクタ本体をアルミ部材の押出成形で製造することでコストの低減が図れ、また、押出成形で製造することで断面の自由度も大きいという利点を有する。
そして、請求項7によれば、H型鋼や溝型鋼は強度剛性に優れながらも安価であるため、これらを補強用鋼材として使用することでコストの低減が図れる利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図4は請求項1乃至請求項4,請求項6及び請求項7の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタを示し、図中、1は図示しないトラックの車体フレームの左右のサイドレールにボルト締めされた一対の取付ブラケットで、該取付ブラケット1は左右のサイドレールの下部先端から前方に突出している。そして、両取付ブラケット1の先端部1aに、本実施形態に係るフロントアンダランプロテクタ3がフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設されている。
図1乃至図4は請求項1乃至請求項4,請求項6及び請求項7の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタを示し、図中、1は図示しないトラックの車体フレームの左右のサイドレールにボルト締めされた一対の取付ブラケットで、該取付ブラケット1は左右のサイドレールの下部先端から前方に突出している。そして、両取付ブラケット1の先端部1aに、本実施形態に係るフロントアンダランプロテクタ3がフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設されている。
フロントアンダランプロテクタ3は、アルミ部材の押出成形によって全体が角形の閉断面をもつ中空なフロントアンダランプロテクタ本体5と、該フロントアンダランプロテクタ本体5内に圧入された補強用のH型鋼(補強用鋼材)7とからなり、フロントアンダランプロテクタ本体5は、その背面側中央の車幅方向の2箇所が取付ブラケット1の先端部1aにボルト締めされている。そして、図示しないがフロントアンダランプロテクタ本体5の左右端部側は、フロントバンバの形状に沿って後方へ湾曲している。
一方、前記H型鋼7は、図3に示すように欧州の規定に則った車両最外側Aから200ミリ以内に設定したフロントアンダランプロテクタ本体5上の左右の荷重点P1より内側に車幅方向全体に亘って圧入されている。
そして、図1及び図4に示すようにフロントアンダランプロテクタ本体5内には、H型鋼7を装着する領域全体に亘って、該H型鋼7のフランジ9,11を上下方向から支持する断面L字状の支持片(受け部)13,15,17,19が前側側面21と後側側面23に一体形成されており、前側側面21側に形成された上下一対の対向する支持片13,15と該前側側面21とで形成される間隔Bに一方のフランジ9が挿通し、後側側面23側に形成された上下一対の対向する支持片17,19と該後側側面23とで形成される間隔Cに他方のフランジ11が挿通するようになっている。
そして、図1及び図4に示すようにフロントアンダランプロテクタ本体5内には、H型鋼7を装着する領域全体に亘って、該H型鋼7のフランジ9,11を上下方向から支持する断面L字状の支持片(受け部)13,15,17,19が前側側面21と後側側面23に一体形成されており、前側側面21側に形成された上下一対の対向する支持片13,15と該前側側面21とで形成される間隔Bに一方のフランジ9が挿通し、後側側面23側に形成された上下一対の対向する支持片17,19と該後側側面23とで形成される間隔Cに他方のフランジ11が挿通するようになっている。
尚、H型鋼7を装着する領域全体に亘って支持片13,15,17,19を設けず、これらをフロントアンダランプロテクタ本体5内の数カ所に部分的に設けてもよい。
そして、支持片13,15の内面25,27とこれに対向する前側側面21、及び支持片17,19の内面29,31とこれに対向する後側側面23には、夫々、H型鋼7の圧入時にフランジ9,11によって圧潰される断面V字状(断面三角形状)の突条(突起部)33が、フロントアンダランプロテクタ本体5の長手方向に沿って複数突設されており、図4に示すように圧潰されたこれらの突条33がフランジ9,11の内外に圧接して、H型鋼7をフロントアンダランプロテクタ本体5内に強固に保持するようになっている。
そして、支持片13,15の内面25,27とこれに対向する前側側面21、及び支持片17,19の内面29,31とこれに対向する後側側面23には、夫々、H型鋼7の圧入時にフランジ9,11によって圧潰される断面V字状(断面三角形状)の突条(突起部)33が、フロントアンダランプロテクタ本体5の長手方向に沿って複数突設されており、図4に示すように圧潰されたこれらの突条33がフランジ9,11の内外に圧接して、H型鋼7をフロントアンダランプロテクタ本体5内に強固に保持するようになっている。
本実施形態に係るフロントアンダランプロテクタ3はこのように構成されており、図1に示すようにフロントアンダランプロテクタ本体5の内部にH型鋼7を一端側から圧入した後、左右端部側をフロントバンバの形状に沿って後方へ湾曲すればよい。そして、フロントアンダランプロテクタ本体5内に圧入したH型鋼7が、左右の荷重点P1間に亘ってフロントアンダランプロテクタ本体5の強度剛性を確保し、また、H型鋼7の圧入時にフランジ9,11によって圧潰された複数の突条33がフランジ9,11に圧接して、H型鋼7をフロントアンダランプロテクタ本体5内に強固に保持する。
そして、取付ブラケット1を介して車体フレームの左右のサイドレールに取り付けると、フロントアンダランプロテクタ3(フロントアンダランプロテクタ本体5)がフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設され、乗用車との正面衝突時にトラックの前部への乗用車のもぐり込みを防止する。
このように本実施形態は、フロントアンダランプロテクタ3をアルミ部材からなる軽量なフロントアンダランプロテクタ本体5と、該フロントアンダランプロテクタ本体5内に圧入される強度剛性に優れたH型鋼7との複合構造としたので、強度剛性を確保し乍ら、特許文献1,2等に開示された従来のフロントアンダランプロテクタに比し軽量化が可能となった。
このように本実施形態は、フロントアンダランプロテクタ3をアルミ部材からなる軽量なフロントアンダランプロテクタ本体5と、該フロントアンダランプロテクタ本体5内に圧入される強度剛性に優れたH型鋼7との複合構造としたので、強度剛性を確保し乍ら、特許文献1,2等に開示された従来のフロントアンダランプロテクタに比し軽量化が可能となった。
そして、H型鋼7は安価であると共に、フロントアンダランプロテクタ本体5はアルミ部材の押出成形によって安く製造でき、また、断面の自由度も大きく、更に、H型鋼7の圧入時に圧潰された複数の突条33で該H型鋼7をフロントアンダランプロテクタ本体5内に保持するように構成して溶接等の加工を不要としたので、コストの低減が図れる利点を有する。
尚、前記実施形態では、フロントアンダランプロテクタ本体5の左右端部側をフロントバンバの形状に沿って後方へ湾曲させたが、フロントアンダランプロテクタ本体5をストレート状に形成し、その両端側にフロントバンバの形状に沿って湾曲させた別部材のサイド部を取り付けてフロントアンダランプロテクタを構成してもよい。
図5及び図6は請求項1乃至請求項3及び請求項5乃至請求項7の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタを示し、本実施形態は、前記H型鋼7に代え補強用鋼材として溝型鋼を用い、該溝型鋼を取付ブラケットの取付部位にのみ圧入したものである。
図5及び図6は請求項1乃至請求項3及び請求項5乃至請求項7の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタを示し、本実施形態は、前記H型鋼7に代え補強用鋼材として溝型鋼を用い、該溝型鋼を取付ブラケットの取付部位にのみ圧入したものである。
即ち、図中、35は取付ブラケット1を介してフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設されるフロントアンダランプロテクタで、フロントアンダランプロテクタ35は、前記フロントアンダランプロテクタ本体5と同様、アルミ部材の押出成形によって全体が角形の閉断面をもつ中空なフロントアンダランプロテクタ本体37と、該フロントアンダランプロテクタ本体37内に圧入された補強用の溝型鋼(補強用鋼材)39とからなり、フロントアンダランプロテクタ本体37は、その背面側中央の車幅方向の2箇所が取付ブラケット1の先端部1aにボルト締めされている。
そして、図示しないがフロントアンダランプロテクタ本体37の左右端部側は、フロントバンバの形状に沿って後方へ湾曲している。
ところで、前記溝型鋼39は、衝突時に最も大きな曲げモーメントが掛かる一対の取付ブラケット1の取付部位にのみ圧入されている。
そして、図5に示すように取付ブラケット1の取付部位のフロントアンダランプロテクタ本体37内に、溝型鋼39の外周を上下で支持する4つのストレート形状の支持片(受け部)41,43,45,47が前側側面49と後側側面51に一体形成されると共に、該支持片45,47と夫々対向するストレート形状の支持片53,55が後側側面51に一体形成されている。そして、各支持片41,43,45,47の内面と支持片41,43間の前側側面49、及び支持片45,47と夫々対向する支持片53,55の内面に、溝型鋼39の圧入時に該溝型鋼39によって圧潰される断面V字状(断面三角形状)の突条(突起部)57が、フロントアンダランプロテクタ本体37の長手方向に複数突設されており、圧潰されたこれらの突条57が溝型鋼39の外周に圧接し、且つ支持片45,53と支持片47,55の突条57が溝型鋼39の端部59,61を挟持して、溝型鋼39をフロントアンダランプロテクタ本体37内に強固に保持するようになっている。
ところで、前記溝型鋼39は、衝突時に最も大きな曲げモーメントが掛かる一対の取付ブラケット1の取付部位にのみ圧入されている。
そして、図5に示すように取付ブラケット1の取付部位のフロントアンダランプロテクタ本体37内に、溝型鋼39の外周を上下で支持する4つのストレート形状の支持片(受け部)41,43,45,47が前側側面49と後側側面51に一体形成されると共に、該支持片45,47と夫々対向するストレート形状の支持片53,55が後側側面51に一体形成されている。そして、各支持片41,43,45,47の内面と支持片41,43間の前側側面49、及び支持片45,47と夫々対向する支持片53,55の内面に、溝型鋼39の圧入時に該溝型鋼39によって圧潰される断面V字状(断面三角形状)の突条(突起部)57が、フロントアンダランプロテクタ本体37の長手方向に複数突設されており、圧潰されたこれらの突条57が溝型鋼39の外周に圧接し、且つ支持片45,53と支持片47,55の突条57が溝型鋼39の端部59,61を挟持して、溝型鋼39をフロントアンダランプロテクタ本体37内に強固に保持するようになっている。
本実施形態に係るフロントアンダランプロテクタ35はこのように構成されており、図5に示すようにフロントアンダランプロテクタ本体37の左右端側から夫々溝型鋼39を圧入してこれらを取付ブラケット1の取付部位に装着した後、左右端部側をフロントバンバの形状に沿って後方へ湾曲すればよい。そして、フロントアンダランプロテクタ本体37内に圧入した溝型鋼39が、衝突時に最も大きな曲げモーメントが掛かる一対の取付ブラケット1の取付部位の強度剛性を確保し、また、溝型鋼39の圧入時に圧潰された複数の突条57が溝型鋼39の外周や端部59,61に圧接して、溝型鋼39をフロントアンダランプロテクタ本体37内に強固に保持する。
そして、取付ブラケット1を介して車体フレームの左右のサイドレールに取り付けると、フロントアンダランプロテクタ35(フロントアンダランプロテクタ本体37)がフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設され、乗用車との正面衝突時にトラックの前部への乗用車のもぐり込みを防止する。
このように本実施形態も、フロントアンダランプロテクタ35をアルミ部材からなる軽量なフロントアンダランプロテクタ本体37と、該フロントアンダランプロテクタ本体37内に圧入される強度剛性に優れた溝型鋼39との複合構造としたので、強度剛性を確保し乍ら、特許文献1,2等に開示された従来のフロントアンダランプロテクタに比し軽量化が図れる。
このように本実施形態も、フロントアンダランプロテクタ35をアルミ部材からなる軽量なフロントアンダランプロテクタ本体37と、該フロントアンダランプロテクタ本体37内に圧入される強度剛性に優れた溝型鋼39との複合構造としたので、強度剛性を確保し乍ら、特許文献1,2等に開示された従来のフロントアンダランプロテクタに比し軽量化が図れる。
而も、本実施形態では、溝型鋼39を取付ブラケット1の取付部位にのみ装着したので、取付部位以外にも装着した場合に比し、更にフロントアンダランプロテクタ35の軽量化が可能となる。
そして、溝型鋼39は安価であると共に、フロントアンダランプロテクタ本体37はアルミ部材の押出成形によって安く製造でき、また、断面の自由度も大きく、更に、溝型鋼39の圧入時に圧潰される複数の突条53で該溝型鋼39をフロントアンダランプロテクタ本体37内に保持するように構成して溶接等の加工を不要としたので、コストの低減が図れる利点を有する。
そして、溝型鋼39は安価であると共に、フロントアンダランプロテクタ本体37はアルミ部材の押出成形によって安く製造でき、また、断面の自由度も大きく、更に、溝型鋼39の圧入時に圧潰される複数の突条53で該溝型鋼39をフロントアンダランプロテクタ本体37内に保持するように構成して溶接等の加工を不要としたので、コストの低減が図れる利点を有する。
尚、図5の実施形態は、フロントアンダランプロテクタ35の軽量化のために、溝型鋼39を取付ブラケット1の取付部位にのみ装着したが、強度剛性を満たすものであればよく、例えば、既述した図1のH型鋼7とその支持片13,15,17,19の支持構造を取付ブラケット1の取付部位にのみ設けてもよい。
同様に、図1の実施形態では、H型鋼7を、フロントアンダランプロテクタ本体5上の左右の荷重点P1より内側に車幅方向全体に亘って圧入したが、強度剛性を満たすものであればよく、例えば、図5の溝型鋼39とその支持片41,43,45,47,53,55の支持構造を、フロントアンダランプロテクタ本体5の左右の荷重点P1より内側の車幅方向全体に亘って設けてもよい。
同様に、図1の実施形態では、H型鋼7を、フロントアンダランプロテクタ本体5上の左右の荷重点P1より内側に車幅方向全体に亘って圧入したが、強度剛性を満たすものであればよく、例えば、図5の溝型鋼39とその支持片41,43,45,47,53,55の支持構造を、フロントアンダランプロテクタ本体5の左右の荷重点P1より内側の車幅方向全体に亘って設けてもよい。
そして、本発明の実施形態は図1乃至図6の実施形態に限定されず、本発明を実施可能な範囲で変更可能である。
1 取付ブラケット
3,35 フロントアンダランプロテクタ
5,37 フロントアンダランプロテクタ本体
7 H型鋼(補強用鋼材)
13,15,17,19,41,43,45,47,53,55 支持片(受け部)
21 前側側面
23 後側側面
33,57 突条(突起部)
39 溝型鋼(補強用鋼材)
P1 荷重点
3,35 フロントアンダランプロテクタ
5,37 フロントアンダランプロテクタ本体
7 H型鋼(補強用鋼材)
13,15,17,19,41,43,45,47,53,55 支持片(受け部)
21 前側側面
23 後側側面
33,57 突条(突起部)
39 溝型鋼(補強用鋼材)
P1 荷重点
Claims (7)
- 車両の車体フレームに取り付く一対の取付ブラケットを介してフロントバンパの下方に車幅方向に沿って配設され、アルミ部材で角形の閉断面をもつ中空に形成されたフロントアンダランプロテクタ本体と、
前記フロントアンダランプロテクタ本体内に圧入された補強用鋼材とからなり、
前記フロントアンダランプロテクタ本体は、内部に補強用鋼材の受け部が設けられていることを特徴とするフロントアンダランプロテクタ。 - 前記受け部に、補強用鋼材により圧潰されて該補強用鋼材を保持する複数の突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタ。
- 前記補強用鋼材は、車両最外側から所定長さ内に設定したフロントアンダランプロテクタ本体上の左右の荷重点より内側に圧入されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタ。
- 前記補強用鋼材は、左右の荷重点の内側に車幅方向全体に亘って圧入されていることを特徴とする請求項3に記載のフロントアンダランプロテクタ。
- 前記補強用鋼材は、取付ブラケットの取付部位にのみ圧入されていることを特徴とする請求項3に記載のフロントアンダランプロテクタ。
- 前記フロントアンダランプロテクタ本体は、アルミ部材の押出成形によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタ。
- 前記補強用鋼材は、H型鋼または溝型鋼からなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタ。
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