JPH0570345U - バックフレーム - Google Patents

バックフレーム

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JPH0570345U
JPH0570345U JP1114892U JP1114892U JPH0570345U JP H0570345 U JPH0570345 U JP H0570345U JP 1114892 U JP1114892 U JP 1114892U JP 1114892 U JP1114892 U JP 1114892U JP H0570345 U JPH0570345 U JP H0570345U
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正次 水野
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池田物産株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両衝突時等にその衝撃荷重を充分に吸収する
ことができるとともに、軽量で強度を持たせることがで
き、燃費の向上を図ることができるバックフレームを提
供すること。 【構成】両側のサイドフレーム材20,20は、長手方
向に延び相互に対向させて配する前壁部21および後壁
部22と、該前壁部21と後壁部22との間でトラス様
構造を成すリブ部23とから成り、少なくとも後壁部2
2に、衝撃荷重を受けた際に該荷重を吸収すべく拡張又
は縮小する略C字形断面の衝撃吸収用ノッチ27を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高剛性の材質からダイカストにより形成され、シートバックの両側 部に内装するサイドフレーム材と、両サイドフレーム材の上端間を結ぶ略U字形 のアッパフレーム材とを有するバックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のバックフレームとしては、例えば、図9に示すようなものがあ る。 すなわち、マグネシウム等を混ぜ合わせたアルミニウム等の軽合金からダイカ ストにより両側のサイドフレーム材2と、両サイドフレーム材2の上端間を結ぶ 略U字形のアッパフレーム材3とを一体的に製造したバックフレーム1である。 略L字形断面のサイドフレーム材2の数カ所に補強用のリブ4が設けられている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のバックフレームでは、その材料自体の延性が 低く延びにくいから、衝突時等に衝撃荷重を受けたときに荷重の吸収性が良くな く、衝撃力に充分対応させる為には、荷重が最も入力するサイドフレーム材2等 の肉厚を厚くして強度を持たせる必要がある一方、肉厚を厚くすることにより重 量増加を招き、燃費の向上が望めないという問題点があった。
【0004】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、車両衝突時等 にその衝撃荷重を充分に吸収することができるとともに、軽量で強度を持たせる ことができ、燃費の向上を図ることができるバックフレームを提供することを目 的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するための要旨とするところは、 高剛性の材質からダイカストにより形成され、シートバックの両側部に内装す るサイドフレーム材(20,20)と、両サイドフレーム材(20,20)の上 端間を結ぶ略U字形のアッパフレーム材(30)とを有するバックフレーム(1 0)において、 前記各サイドフレーム材(20)は、長手方向に延び相互に対向させて配する 着座面側の前壁部(21)および背面側の後壁部(22)と、該前壁部(21) と後壁部(22)との間に長手方向に延びるトラス様構造を成すように設けるリ ブ部(23)とを有し、前記前壁部(21)および後壁部(22)のうち少なく とも後壁部(22)に、衝撃荷重を受けた際に該荷重を吸収すべく拡張又は縮小 する略C字形断面の衝撃吸収用ノッチ(27)を設けたことを特徴とするバック フレーム(10)に存する。
【0006】
【作用】
バックフレーム(10)の両側を構成する両サイドフレーム材(20,20) は、高剛性の材質からダイカストにより長手方向に延び相互に対向させて配する 着座面側の前壁部(21)および背面側の後壁部(22)と、前壁部(21)と 後壁部(22)との間でトラス様構造を成すリブ部(23)とを有すように形成 する。それにより、重量増加を招くことなく、バックフレーム(10)の両側の 剛性を高めることができる。
【0007】 また、サイドフレーム材(20)の前壁部(21)および後壁部(22)のう ち少なくとも後壁部(22)に、略C字形断面の衝撃吸収用ノッチ(27)を設 ける。それにより、車両衝突時等における着座者からの衝撃荷重が、各サイドフ レーム材(20)に入力すると、衝撃吸収用ノッチ(27)が拡張又は縮小する ことにより、高剛性のサイドフレーム材(20)がある程度変形して衝撃力を吸 収することができる。
【0008】 すなわち、例えば、サイドフレーム材(20)の前壁部(21)および後壁部 (22)の双方に、衝撃吸収用ノッチ(27)を設けた場合において、着座者か らの衝撃荷重が前壁部(21)側より入力すると、前壁部(21)の衝撃吸収用 ノッチ(27)が拡張する一方、後壁部(22)の衝撃吸収用ノッチ(27)が 縮小し、高剛性のサイドフレーム材(20)が後方に湾曲するよう変形して衝撃 力を吸収する。
【0009】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の各種実施例を説明する。 図1から図3は、本考案の第1実施例を示している。
【0010】 図1に示すように、車両用シートのシートバック(図示せず)に内装するバッ クフレーム10は、両側のサイドフレーム材20,20と、両サイドフレーム材 20,20の各上端部24の間を結ぶアッパーフレーム材30とを具備して成る 。また、各サイドフレーム材30の下端部25には、アンダーフレーム材40が 固結されている。
【0011】 両側の各サイドフレーム材20は、図1および図2に示すように、例えば、ア ルミニウムにマグネシウム等を混入した高剛性の軽合金からダイカストにより形 成されたものである。各サイドフレーム材20は、長手方向に延び相互に対向さ せて配する着座面側の前壁部21および背面側の後壁部22と、前壁部21と後 壁部22との間で長手方向に延びるトラス様構造を成すように設けるリブ部23 とを有している。
【0012】 さらに詳しく言えば、リブ部23は、前壁部21と後壁部22との間において 上下方向にほぼ等間隔で垂直に架設する主リブ23aと、上下の各主リブ23a の間において対角線上に斜めに設ける補強リブ23bとから成る。主リブ23a と補強リブ23bとが、前壁部21と後壁部22との間において上下に連なるこ とによりトラス様構造を成している。
【0013】 図1および図2に示すように、前壁部21の中央部よりやや下側に結合した主 リブ23aおよび2つの補強リブ23b,23bが連なる節には、略C字形断面 の衝撃吸収用ノッチ27が設けられている。また、衝撃吸収用ノッチ27は、前 壁部21の横方向の全巾にわたり設けられている。
【0014】 このような前壁部21の衝撃吸収用ノッチ27は、着座者からの衝撃荷重が、 サイドフレーム材20の前側から入力した際、略C字形断面が拡張することで、 衝撃荷重を吸収すべくサイドフレーム材20が後方に湾曲するのを助けるもので ある。なお、この衝撃吸収用ノッチ27は後方から衝撃力を受けた際には縮小も し得る。
【0015】 一方、後壁部22には、前壁部21に設けた衝撃吸収用ノッチ27の位置する 節の上下に対応する2つの節に、それぞれ略C字形断面の衝撃吸収用ノッチ27 ,27が設けられている。後壁部22に設けた衝撃吸収用ノッチ27,27は、 後壁部22の横方向の全巾にわたり設けられている。
【0016】 このような後壁部22の衝撃吸収用ノッチ27は、着座者からの衝撃荷重が、 サイドフレーム材20の前側から入力した際、略C字形断面が縮小することで、 衝撃荷重を吸収すべくサイドフレーム材20が後方に湾曲するのを助けるもので ある。なお、この衝撃吸収用ノッチ27は後方から衝撃力を受けた際には拡大も し得る。
【0017】 図1に示すように、各サイドフレーム材20の上端部24は、互いに対向する ように略L字形に湾曲されている。この両上端部24,24を一体的に固結する アッパーフレーム材30は、略コ字形断面の部材から形成されており、アッパー フレーム材30の両端は、それぞれサイドフレーム材20の上端部24に嵌合す る嵌入部32,32を成している。
【0018】 また、各サイドフレーム材20の下端部25には、アンダーフレーム材40を 固結するための嵌合筒部26がダイカストにより一体成形されている。両サイド フレーム材20,20の各下端部25を結ぶアンダーフレーム材40は、丸パイ プ材から形成されている。また、アンダーフレーム材40の両端は、それぞれ嵌 入部41,41を成している。アンダーフレーム材40の両端の嵌入部41は、 それぞれサイドフレーム材20の下端部25の嵌合筒部26に差し込まれて一体 的に固結されている。
【0019】 なお、両側のサイドフレーム材20,20とアッパーフレーム材30、および アンダーフレーム材40とにより、バックフレーム10の略矩形状の枠体が構成 されている。
【0020】 次に作用を説明する。 図1に示すようなバックフレーム10を製造するには、まず、サイドフレーム 材20を高剛性の材質、例えば、アルミニウムにマグネシウム等を混入した軽合 金からダイカストにより形成する。このときサイドフレーム材20を、長手方向 に延び相互に対向して配する着座面側の前壁部21および背面側の後壁部22と 、前壁部21と後壁部22との間でトラス様構造を成すリブ部23とを有すよう に形成する。
【0021】 それにより、重量増加を招くことなく、最も荷重がかかるサイドフレーム材2 0の剛性を高めることができ、バックフレーム材10の全体的な強度を向上させ ることができる。
【0022】 また、前記ダイカストによりサイドフレーム材20の着座面側の前壁部21に は、その中央部よりやや下側に結合した主リブ23aおよび2つの補強リブ23 b,23bが連なる節に、略C字形断面の1の衝撃吸収用ノッチ27を設ける。 同様に、後壁部22には、前壁部21に設ける1の衝撃吸収用ノッチ27の位置 する節の上下に対応する2つの節に、それぞれ略C字形断面の衝撃吸収用ノッチ 27,27を設ける。
【0023】 図1に示すように、完成した各サイドフレーム材20を互いに平行に配してか ら、各上端部24,24をアッパーフレーム材30によって一体的に固結し、必 要に応じて、各下端部25の嵌合筒部26をアンダーフレーム材40によって一 体的に固結すると、バックフレーム10の略矩形状の枠体が出来上がる。
【0024】 このようなバックフレーム10に、車両衝突時等において着座者からの衝撃荷 重(図3(a)中で白抜き矢印で示す。)がかかると、その衝撃荷重は各サイド フレーム材20の前側から入力する。それにより、図3(b)に示すように、後 壁部22の衝撃吸収用ノッチ27はその略C字形断面が縮小することで、衝撃荷 重を吸収すべく高剛性のサイドフレーム材20が後方に湾曲するのを助ける。
【0025】 一方、前壁部21の衝撃吸収用ノッチ27は、逆にその略C字形断面が拡張す ることで、後壁部22の衝撃吸収用ノッチ27と同様に衝撃荷重を吸収すべく高 剛性のサイドフレーム材20が後方に湾曲するのを助ける。
【0026】 このようにして、車両衝突時等における着座者からの衝撃荷重が、各サイドフ レーム材20に入力すると、衝撃吸収用ノッチ27が拡張又は縮小することによ り、高剛性のサイドフレーム材20が変形して衝撃力を吸収することができる。 従って、車両衝突時等における着座者のクッションの役割を果たし、着座者の安 全性を向上させることができる。
【0027】 図4は、本考案の第2実施例を示している。 本実施例では、サイドフレーム材20の後壁部22(前壁部21)に設けた衝 撃吸収用ノッチ27に、弾性に富む合成樹脂27aやゴム等を充填して衝撃吸収 用ノッチ27の略C字形断面の開口を塞いだものである。なお、第1実施例と同 種の部位には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
【0028】 それにより、本実施例では、衝撃吸収用ノッチ27の略C字形断面がより弾力 的に縮小(拡張)することができるから、車両衝突時等における衝撃荷重を充分 に吸収することができる。
【0029】 図5は、本考案の第3実施例を示しており、図6は、本考案の第4実施例を示 しており、また、図7は、本考案の第5実施例を示している。なお、第1実施例 と同種の部位には同一符号を付し、重複した説明を省略する。 第3実施例では、図5に示すように、第1実施例とは逆に前壁部21に2つの 衝撃吸収用ノッチ27を設ける一方、後壁部22に1つの衝撃吸収用ノッチ27 を設けたものである。すなわち、後壁部22の中央部よりやや下側に結合した主 リブ23aが連なる節に、衝撃吸収用ノッチ27が設けられており、また、前壁 部21には、後壁部22に設けた衝撃吸収用ノッチ27の位置する節の上下に対 応する2つの節に、それぞれ衝撃吸収用ノッチ27,27が設けられている。
【0030】 また、第4実施例では、図6に示すように、前壁部21と後壁部22とに連な る1の主リブ23aの前後対向する各節に、それぞれ1つずつ衝撃吸収用ノッチ 27,27を設けたものである。また、第5実施例では、図7に示すように、後 壁部22に連なる1の主リブ23aの一節にのみ、1つの衝撃吸収用ノッチ27 を設けたものである。
【0031】 これらの第3実施例〜第5実施例に示すサイドフレーム材を比較すると、第3 実施例に示すものが最も衝撃荷重を吸収しやすく、続いて、第4実施例、さらに 第5実施例に示すものの順に衝撃荷重を吸収しやすいことが、実験的に確かめら れている。
【0032】 図8は、本考案の第6実施例を示している。 本実施例では、サイドフレーム材20の後壁部22に、リブ部23が成すトラ ス用構造の節を避けて、計2つの衝撃吸収用ノッチ27,27を設けたものであ る。なお、第1実施例と同種の部位には同一符号を付し、重複した説明を省略す る。 このように、トラス様構造の節を避けて衝撃吸収用ノッチ27を設けた場合で も、車両衝突時等において衝撃吸収用ノッチ27は縮小しサイドフレーム材は後 方へ湾曲するように変形するから、衝撃荷重を充分に吸収することができる。
【0033】 なお、前記実施例に係るバックフレームでは、両サイドフレーム材とアッパー フレーム材とを別々に形成してから一体的に組み付けたが、最初からアッパーフ レーム材を両サイドフレーム材と一体的にダイカストによって形成してもよい。
【0034】
【考案の効果】
本考案にかかるバックフレームによれば、両側のサイドフレーム材は、長手方 向に延び相互に対向させて配する前壁部および後壁部と、該前壁部と後壁部との 間でトラス様構造を成すリブ部とから成り、少なくとも後壁部に、衝撃荷重を受 けた際に該荷重を吸収すべく拡張又は縮小する略C字形断面の衝撃吸収用ノッチ を設けたから、車両衝突時等にその衝撃荷重を充分に吸収することができるため 、衝突時等に着座者の身体の安全性を向上させるとともに、重量増加を招くこと なく、軽量で強度を持たせることができ、燃費の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るバックフレームを示
す斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の要部拡大図である。
【図3】本考案の第1実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の作用説明図である。
【図4】本考案の第2実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の要部断面図である。
【図5】本考案の第3実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の要部拡大図である。
【図6】本考案の第4実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の要部拡大図である。
【図7】本考案の第5実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の要部拡大図である。
【図8】本考案の第6実施例に係るバックフレームを構
成するサイドフレーム材の要部拡大図である。
【図9】従来のバックフレームを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…バックフレーム 20…サイドフレーム材 21…前壁部 22…後壁部 23…リブ部 27…衝撃吸収用ノッチ 30…アッパーフレーム材 40…アンダーフレーム材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高剛性の材質からダイカストにより形成さ
    れ、シートバックの両側部に内装するサイドフレーム材
    と、両サイドフレーム材の上端間を結ぶ略U字形のアッ
    パフレーム材とを有するバックフレームにおいて、 前記各サイドフレーム材は、長手方向に延び相互に対向
    させて配する着座面側の前壁部および背面側の後壁部
    と、該前壁部と後壁部との間に長手方向に延びるトラス
    様構造を成すように設けるリブ部とを有し、前記前壁部
    および後壁部のうち少なくとも後壁部に、衝撃荷重を受
    けた際に該荷重を吸収すべく拡張又は縮小する略C字形
    断面の衝撃吸収用ノッチを設けたことを特徴とするバッ
    クフレーム。
JP1114892U 1992-03-05 1992-03-05 バックフレ―ム Expired - Lifetime JP2510290Y2 (ja)

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