JP4311388B2 - バンパ支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は自動車等の車両構造において、長手方向を車両前後方向に沿って配置されたサイドメンバでバンパを支持するバンパ支持構造に関する。
下記特許文献1には、左右のフロントサイドメンバ(フレーム)またはリヤサイドメンバ(フレーム)の端部にバンパを固定した構造が開示されている。この構造では、車両衝突時に、バンパを支持するフロントサイドメンバまたはリヤサイドメンバを長手方向に座屈させることにより衝突時の衝撃を吸収している。
特開平08−310440号公報
しかしながら、特許文献1のようなバンパ支持構造では、車両におけるフロントサイドメンバまたはリヤサイドメンバの高さとバンパの高さとに違いがある場合に、フロントサイドメンバまたはリヤサイドメンバのバンパ取付側端部を車両上下方向へ屈曲または湾曲させる必要がある。この結果、車両衝突時にバンパからフロントサイドメンバまたはリヤサイドメンバに荷重が作用した場合に、前記屈曲部または湾曲部に回転モーメントが発生する。このため、フロントサイドメンバまたはリヤサイドメンバを長手方向に座屈させることが困難になる。
本発明は上記事実を考慮し、サイドメンバの高さとバンパの高さが異なる場合にも、車両衝突時にサイドメンバを長手方向に座屈させることができるバンパ支持構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明のバンパ支持構造は、長手方向を車両前後方向に沿って配置されたサイドメンバと、基部の高さが前記サイドメンバに対して上方または下方にずれた位置に配置され、前記基部の車両上下幅を広げた拡幅部が前記サイドメンバの延長線上に配置されたバンパリインホースメントと、前記サイドメンバと前記バンパリインホースメントの基部との間に設けられ、前記バンパが前記サイドメンバの方向へ倒れるのを防止する回転防止手段と、前記サイドメンバの長手方向端部における前記回転防止手段を支持する側と反対側に設けられ、前記サイドメンバの長手方向の座屈を容易にする変形促進手段と、を有することを特徴とする。
バンパリインホースメントの基部に衝突荷重が作用した場合には、サイドメンバとバンパリインホースメントの基部との間に設けられた回転防止手段によって、バンパリインホースメントの基部のサイドメンバ方向への倒れが防止される。また、回転防止手段を支持する側と反対側となるサイドメンバの長手方向端部における回転防止手段を支持する側と反対側に変形促進手段を設けたことによって、サイドメンバの長手方向端部は屈曲せずに長手方向に容易に座屈する。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のバンパ支持構造において、前記回転防止手段は押出成形材にて断面形状が均一に構成されていることを特徴とする。
回転防止手段を押出成形材にて断面形状を均一に構成できるため、回転防止手段が複雑な断面構造となる場合にも容易に製造できる。
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のバンパ支持構造において、前記サイドメンバは車両後部のリヤサイドメンバであり、前記バンパリインホースメントはリヤバンパのバンパリインホースメントであることを特徴とする。
リヤバンパに衝突荷重が作用した場合に、リヤサイドメンバの車両後方側端部が容易に長手方向へ座屈する。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のバンパ支持構造において、前記回転防止手段は前記サイドメンバと前記バンパリインホースメントとの間に配置された取付部を有し、前記取付部が前記サイドメンバに固定されていることを特徴とする。
回転防止手段の取付部が、サイドメンバとバンパリインホースメントとの間に配置されており、取付部がサイドメンバに固定されている。このため、サイドメンバが長手方向へ座屈する際に、回転防止手段とサイドメンバとの固定部によって長手方向への座屈が邪魔されず、サイドメンバの潰れ代を確保することができる。
請求項5記載の本発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のバンパ支持構造において、前記回転防止手段は、前記サイドメンバと前記バンパリインホースメントの基部とを連結する傾斜部を有することを特徴とする。
サイドメンバとバンパリインホースメントの基部とを連結する回転防止手段の傾斜部によって、サイドメンバ方向へのバンパリインホースメントの倒れが確実に防止される。この結果、サイドメンバが確実に長手方向へ座屈する。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載のバンパ支持構造において、前記サイドメンバの長手方向端と、前記傾斜部の車両前後方向中間部とを連結する補強部を有する。
サイドメンバの長手方向端と、傾斜部の車両前後方向中間部とを連結する補強部が傾斜部の変形を防止する。この結果、傾斜部によって、サイドメンバの方向へのバンパの倒れが効果的に防止される。このため、サイドメンバが確実に長手方向へ座屈する。
請求項7記載の本発明は、請求項1〜6項の何れか1項に記載のバンパ支持構造において、前記回転防止手段の側断面形状は、三角形になっていることを特徴とする。
回転防止手段の側断面形状が三角形になっているため、回転防止手段に断面崩れが発生し難い。この結果、サイドメンバの方向へのバンパの倒れが確実防止されるため、サイドメンバの車両前方側端部または車両後方側端部が確実に長手方向へ座屈する。
請求項8記載の本発明は、請求項4〜請求項7の何れか1項に記載のバンパ支持構造において、前記回転防止手段の取付部に前記サイドメンバ側に向かって突出形成された突出部を有し、該突出部と前記回転防止手段とで前記サイドメンバを挟持したことを特徴とする。
回転防止手段の取付部にサイドメンバ側に向かって突出形成された突出部と、回転防止手段とでサイドメンバを挟持する。この結果、サイドメンバと回転防止手段との車両上下方向へのずれを防止できるため、組付け作業が容易になる。
請求項1記載の本発明はサイドメンバの高さとバンパの高さが異なる場合にも、車両衝突時にサイドメンバの長手方向に座屈させることができる。
請求項2記載の本発明は回転防止手段の製造が容易になる。
請求項3記載の本発明はリヤサイドメンバの高さとリヤバンパの高さが異なる場合にも、車両衝突時にリヤサイドメンバの長手方向に座屈させることができる。
請求項4記載の本発明はサイドメンバの潰れ代を確保できる。
請求項5記載の本発明はサイドメンバを確実に長手方向へ座屈させることができる。
請求項6記載の本発明はサイドメンバを確実に長手方向へ座屈させることができる。
請求項7記載の本発明はサイドメンバを確実に長手方向へ座屈させることができる。
請求項8記載の本発明は組付け作業性を向上できる。
本発明におけるバンパ支持構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図3に示される如く、本実施形態では、車両後部の下部における車幅方向両端部近傍に車両前後方向に延びる直線形状とされたサイドメンバとしてのリヤサイドメンバ10が配設されている。なお、図3では車両右側のリヤサイドメンバ10を示している。
図4に示される如く、リヤサイドメンバ10はその長手方向を車両前後方向に沿って配置されており、アルミ合金の押出成形材によって構成されている。また、リヤサイドメンバ10の車両前後方向から見た断面形状は矩形状とされており、リヤサイドメンバ10の断面内部の車幅方向中央部には、車両上下方向に縦壁部10Aが形成されている。
リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの上部には、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bにおける長手方向の座屈である車両前後方向の潰れを容易にするための変形促進手段としてのクラッシュビード12が形成されている。
具体的に説明すると、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bにおける上壁部10Cと車幅方向外壁部10Dとの境となる上外側稜線10Eと、上壁部10Cと車幅方向内壁部10Fとの境となる上内側稜線10Gと、にクラッシュビード12が車両前後方向に沿って所定の間隔で複数個形成されている。なお、各クラッシュビード12は上外側稜線10Eと上内側稜線10Gにおける車両前後方向の同一位置に形成されていると共に、各クラッシュビード12はリヤサイドメンバ10の断面内側へ向かって凹陥されている。
図2に示される如く、リヤサイドメンバ10の車両後方側にはリヤバンパのバンパリインフォースメント14が配設されている。また、バンパリインフォースメント14はその長手方向を車幅方向に沿って配置されており、車幅方向中間部が車両後方へ向かって凸形状に円弧状に湾曲している。なお、図2はバンパリインフォースメント14の車両右側端部14Aを示している。
図1に示される如く、バンパリインフォースメント14はアルミ合金の押出成形材によって構成されており、バンパリインフォースメント14の車幅方向から見た断面形状は略矩形状とされている。また、バンパリインフォースメント14の基部14Fの地上高H1は、リヤサイドメンバ10の軸線L1の地上高H2に比べて低くなっている。
なお、バンパリインフォースメント14の基部14Fとは、他車両のバンパ等の衝突体Kの上下方向中心線L2の延長線上となる部位であり、衝突体Kの衝突荷重を受ける部位である。
バンパリインフォースメント14の上部は、バンパリインフォースメント14の車両上下幅を上方に広げた拡幅部14Bとなっており、この拡幅部14Bはリヤサイドメンバ10の軸線L1の車両後方側への延長線上に配置されている。即ち、バンパリインフォースメント14は車両上下幅が上方に広げられ上部に拡幅部14Bを備えており、拡幅部14Bがリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの延長線上に配置されている。
なお、バンパリインフォースメント14の拡幅部14Bの後端上部は、車両前方上側から車両後方下側へ向かう傾斜面14Gとなっており、バンパリインフォースメント14の後端下部からは車両下方へ向かって縦壁部14Cが形成されている。更に、バンパリインフォースメント14の断面内部の上下方向中央部には、車両前後方向に横壁部14Dが形成されている。
図2に示される如く、左右のリヤサイドメンバ10とバンパリインフォースメント14との間には、それぞれバンパアーム20が配置されている。なお、図2では車両右側のバンパアーム20を示している。
バンパアーム20はアルミ合金の押出成形材によって構成されている。また、バンパアーム20の車両上下方向から見た断面形状は略矩形状とされており、バンパアーム20の断面内部の車幅方向中央部には、車両前後方向に縦壁部20Aが形成されている。バンパアーム20の後壁部20Bは、バンパリインフォースメント14の前壁部14Eに沿って円弧状に湾曲していると共に、後壁部20Bの車幅方向両端部には車幅方向外側に延びる外側延長部20Cと車幅方向内側に延びる内側延長部20Dとが形成されている。
図4に示される如く、バンパアーム20の後壁部20Bにおける外側延長部20Cと内側延長部20Dには、それぞれ車両上下方向に所定の間隔を開けて取付孔22が形成されている。また、これらの取付孔22と対向するバンパリインフォースメント14の前壁部14Eの部位には、それぞれウエルドナット24が固定されている。バンパアーム20は、車両前方側から各取付孔22に挿通されたボルト25を、ウエルドナット24に締結することでバンパリインフォースメント14に固定されている。
図1に示される如く、リヤサイドメンバ10とバンパリインフォースメント14の基部14Fとの間には、バンパアーム20を挟んで回転防止手段としての回転防止ジョイント26が配置されており、回転防止ジョイント26はバンパリインフォースメント14がリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの方向へ倒れるのを防止している。
即ち、回転防止手段としての回転防止ジョイント26は、バンパリインフォースメント14とリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bとの間で、バンパリインフォースメント14の回転移動を支えている。
回転防止ジョイント26はアルミ合金の押出成形材によって断面形状が均一に構成されており、回転防止ジョイント26の車幅方向から見た断面形状は中空の三角形状とされている。回転防止ジョイント26の上壁部26Aは、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの下壁部10Hと平行に配置されており、回転防止ジョイント26の後壁部26Bはバンパアーム20の前壁部20Eと平行に配置されている。また、回転防止ジョイント26の後壁部26Bの下端には車両後方へ向かってフランジ26Cが形成されており、フランジ26Cはバンパアーム20の下端20Fの前端部と平行に配置されている。
回転防止ジョイント26における上壁部26Aの前端と後壁部26Bの下端を直線的に連結する傾斜部としての傾斜壁部26Dは、リヤサイドメンバ10とバンパアーム20とを連結する傾斜部となっている。また、回転防止ジョイント26の上壁部26Aと後壁部26Bとの結合部26Eと傾斜壁部26Dの前後方向中間部26Fとを連結する部位には補強部としてのリブ26Iが形成されている。
従って、図6に示される如く、衝突体Kが、リヤサイドメンバ10の軸線L1に対して車両下方側となるバンパリインフォースメント14の基部14に衝突した場合には、バンパリインフォースメント14の部位P1に車両後方側から車両前方側へ向かって荷重(図6の矢印F1)が作用する。この際、バンパリインフォースメント14及びバンパアーム20は車体前後方向に潰れるが、リヤサイドメンバ10の軸線L1とバンパリインフォースメント14の部位P1との高さの差S1によって、バンパリインフォースメント14の基部14Fには、リヤサイドメンバ10の後側下端P2またはその近傍の部位を中心として、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向(図6の矢印M1方向)の回転モーメントM1が発生する。この回転モーメントM1に対して、回転防止ジョイント26の傾斜壁部26Dが梁として作用し、バンパリインフォースメント14の基部14Fがリヤサイドメンバ10方向に倒れるのを防止するようになっている。
なお、傾斜壁部26Dが梁として確実に作用するために、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの下部側にはクラッシュビード12を形成しない。
また、リブ26Iによって、傾斜壁部26Dを補強することができるようになっている。更に、回転防止ジョイント26の側断面形状が三角形となっており、更に、傾斜壁部26Dとリブ26Iとによって、三角形を重ねた側断面形状になっている。この結果、回転防止ジョイント26に断面崩れが発生し難くくなっており、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向へのバンパリインフォースメント14の倒れが確実に防止されるようになっている。
図1に示される如く、回転防止ジョイント26の後端上部には、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bとバンパアーム20との間に配置された取付部としての取付壁部26Gが形成されている。この取付壁部26Gにおける下端部からリヤサイドメンバ10の軸線L1の上方近傍までの部位となる下部26Hは、その車幅方向から見た断面形状が車両上下方向を長手方向とする矩形断面となっており、下部26Hの前壁部26Jがリヤサイドメンバ10の車幅方向外壁部10Dと車幅方向内壁部10Fとの各後端10Jに溶着(溶着部Y1)されている。また、回転防止ジョイント26の上壁部26Aの後部26Kが、リヤサイドメンバ10の下壁部10Hにおける、各クラッシュビード12より車両後方となる部位10Kに溶着(溶着部Y2)されている。
従って、図6に示される如く、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bが、各クラッシュビード12を起点に長手方向に座屈変形する際に、リヤサイドメンバ10と回転防止ジョイント26の上壁部26Aとの溶着部Y2が座屈変形の邪魔にならないようになっている。
回転防止ジョイント26の取付壁部26Gにおける上部26Lは一枚板構造となっており、取付壁部26Gの上部26Lとリヤサイドメンバ10の後端との間には隙間27が形成されている。また、取付壁部26Gの上部26Lの上端にはリヤサイドメンバ10側となる車両前方側に向かって突出部としてのフランジ26Mが突出形成されている。このフランジ26Mの前端部は、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bにおける上壁部10Cに溶着(溶着部Y3)されており、フランジ26Mと回転防止ジョイント26の上壁部26Aとでリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bを挟持している。
従って、回転防止ジョイント26のフランジ26Mと、回転防止ジョイント26の上壁部26Aとで、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bを挟持している。なお、挟持とは、回転防止ジョイント26のフランジ26Mとリヤサイドメンバ10とを当接させた場合に、リヤサイドメンバ10と回転防止ジョイント26の上壁部26Aとの間に僅かな隙間が形成された構成も含む。
この結果、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bと、回転防止ジョイント26との車両上下方向へのずれを防止できるようになっている。
図4に示される如く、バンパリインフォースメント14の車幅方向両端部には、複数の作業孔40が車両前後方向に向かって形成されており、これらの作業孔40と同軸上となるバンパアーム20の後壁部20Bの部位にも作業孔42が形成されている。また、これらの作業孔40、42と同軸上となるバンパアーム20の前壁部20Eの部位には、取付孔44が形成されている。一方、取付孔44と対向する回転防止ジョイント26の後壁部26Bと取付壁部26Gの各部位には、それぞれウエルドナット48が固定されている。
従って、車両後方側から各作業孔40、42を通して各取付孔44に挿通されたボルト50を、ウエルドナット48に締結することで、バンパリインフォースメント14はバンパアーム20とともに、回転防止ジョイント26を介してリヤサイドメンバ10に固定されている。
図2に示される如く、回転防止ジョイント26の取付壁部26Gの車幅方向外側端部には車両前方へ向かってフランジ26Nが形成されており、このフランジ26Nは、リヤサイドメンバ10の車幅方向外壁部10Dにおける各クラッシュビード12より後方の部位に対向している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図6に示される如く、衝突体Kが、リヤサイドメンバ10の軸線L1に対して車両下方側となるバンパリインフォースメント14の基部14Fに衝突した場合には、衝突体Kの上下方向中心線L2の延長線上となるバンパリインフォースメント14の部位P1に車両後方側から車両前方側へ向かって荷重(図6の矢印F1)が作用する。
この際、バンパリインフォースメント14及びバンパアーム20は車体前後方向に潰れるが、リヤサイドメンバ10の軸線L1とバンパリインフォースメント14の部位P1との高さの差S1によって、バンパリインフォースメント14の部位P1には、リヤサイドメンバ10の後側下端P2またはその近傍の部位を中心として、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向(矢印M1方向)への回転モーメントM1が発生する。
この回転モーメントM1に対して、本実施形態では、回転防止ジョイント26の傾斜壁部26Dが梁として作用する。この結果、バンパリインフォースメント14の基部14Fがリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向に倒れるのを防止できる。このため、バンパリインフォースメント14の基部14Fがリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向に倒れることで発生する車両後方側端部10Bの車両上方への曲げ変形を防止できる。
従って、バンパリインフォースメント14の基部14Fに車両後方側から車両前方側へ向かって作用する荷重(図6の矢印F1)によって、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bが、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの上部に形成した各クラッシュビード12を起点にして長手方向に座屈変形する。このため、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bの衝突時衝撃吸収性能を向上できる。
更に、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bを車両上方へ屈曲または湾曲させる必要がなく、リヤサイドメンバ10を直線形状にできる。この結果、リヤサイドメンバ10を構成する押出成形材を曲げる等の製造工程を少なくできると共に、車両衝突時のリヤサイドメンバ10における長手方向の座屈(軸圧縮変形)による衝撃吸収制御が容易になる。
また、本実施形態では、回転防止ジョイント26はアルミ合金の押出成形材によって断面形状が均一に構成されている。この結果、回転防止ジョイント26が複雑な断面構造となる場合にも容易に製造できるため、回転防止ジョイント26の製造が容易になる。
また、本実施形態では、回転防止ジョイント26のリブ26Iによって、傾斜壁部26Dを補強することができるため、バンパリインフォースメント14の基部14Fがリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向に倒れるのを確実に防止できる。更に、回転防止ジョイント26の側断面形状が三角形となっており、更に、傾斜壁部26Dとリブ26Iとによって、三角形を重ねた側断面形状になっている。この結果、回転防止ジョイント26に断面崩れが発生し難く、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10B方向へのバンパリインフォースメント14の基部14Fの倒れが更に確実に防止される。
また、本実施形態では、回転防止ジョイント26の上壁部26Aの後部26Kが、リヤサイドメンバ10の下壁部10Hにおける、各クラッシュビード12より車両後方となる部位10Kに溶着(溶着部Y2)されている。この結果、図6に示される如く、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bが、各クラッシュビード12を起点に長手方向に座屈変形する際に、リヤサイドメンバ10と回転防止ジョイント26の上壁部26Aとの溶着部Y2が座屈変形の邪魔にならない。このため、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bを効果的に座屈変形させることができ、衝突時の衝撃吸収性能を確実に向上できる。
また、本実施形態では、回転防止ジョイント26のフランジ26Mと上壁部26Aとでリヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bを挟持している。この結果、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bと、回転防止ジョイント26との車両上下方向へのずれを防止できるため、組付け作業が容易になり、組付作業性が向上する。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、回転防止手段としての回転防止ジョイント26の車幅方向から見た断面形状を中空の三角形状としたが、これに代えて、回転防止ジョイント26の車幅方向から見た断面形状を中実三角形状等の他の形状としても良い。また、回転防止ジョイント26の車幅方向から見た断面形状を上壁部26Aと後壁部26Bとから成るL字状とし、後壁部26Bが上壁部26A方向へ倒れ難い強度を有する構成としても良い。
また、上記実施形態では、本発明のバンパ支持構造をバンパリインフォースメント14の基部14Fの地上高H1が、リヤサイドメンバ10の軸線L1の地上高H2に比べて低い構成について説明したが、本発明のバンパ支持構造は、バンパリインフォースメント14の基部14Fの地上高H1が、リヤサイドメンバ10の軸線L1の地上高H2に比べて高い構成にも適用可能である。
また、上記実施形態では、リヤサイドメンバ10の車両後方側端部10Bにおける上外側稜線10Eと上内側稜線10Gとに変形促進手段としてのクラッシュビード12を形成したが、クラッシュビード12はリヤサイドメンバ10の上部に車幅方向へ連続形成しても良い。また、変形促進手段はクラッシュビード12に限定されず、薄板構造部等の他の変形促進手段でも良い。
また、上記実施形態では、本発明のバンパ支持構造をリヤサイドメンバ10にリヤバンパのバンパリインフォースメント14を支持する構成について説明したが、本発明のバンパ支持構造はフロントサイドメンバにフロントバンパのバンパリインフォースメントを支持する構成にも適用可能である。
また、上記実施形態では、リヤサイドメンバ10、バンパリインフォースメント14、バンパアーム20及び回転防止ジョイント26をアルミ合金の押出成形材で構成したが、アルミ合金に代えて他の軽合金の押出成形材で構成しても良い。また、リヤサイドメンバ10、バンパリインフォースメント14、バンパアーム20及び回転防止ジョイント26は、鉄等の他の金属から成るプレス成形品等で構成しても良い。
図2の1−1線に沿った拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用バンパ支持構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用バンパ支持構造を示す車両斜め後方内側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用バンパ支持構造を示す車両斜め後方内側から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用バンパ支持構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用バンパ支持構造の変形状態を示す図1に対応した断面図である。
符号の説明
10 リヤサイドメンバ(サイドメンバ)
10B リヤサイドメンバの車両後方側端部
10C リヤサイドメンバの上壁部
10E リヤサイドメンバの上外側稜線
10G リヤサイドメンバの上内側稜線
12 クラッシュビード(変形促進手段)
14 バンパリインフォースメント
14B バンパリインフォースメントの拡幅部
20 バンパアーム
26 回転防止ジョイント(回転防止手段)
26D 回転防止ジョイントの傾斜壁部(傾斜部)
26G 回転防止ジョイントの取付壁部(取付部)
26I 回転防止ジョイントのリブ(補強部)
26M 回転防止ジョイントのフランジ(突出部)

Claims (8)

  1. 長手方向を車両前後方向に沿って配置されたサイドメンバと、
    基部の高さが前記サイドメンバに対して上方または下方にずれた位置に配置され、前記基部の車両上下幅を広げた拡幅部が前記サイドメンバの延長線上に配置されたバンパリインホースメントと、
    前記サイドメンバと前記バンパリインホースメントの基部との間に設けられ、前記バンパが前記サイドメンバの方向へ倒れるのを防止する回転防止手段と、
    前記サイドメンバの長手方向端部における前記回転防止手段を支持する側と反対側に設けられ、前記サイドメンバの長手方向の座屈を容易にする変形促進手段と、
    を有することを特徴とするバンパ支持構造。
  2. 前記回転防止手段は押出成形材にて断面形状が均一に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンパ支持構造。
  3. 前記サイドメンバは車両後部のリヤサイドメンバであり、前記バンパリインホースメントはリヤバンパのバンパリインホースメントであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバンパ支持構造。
  4. 前記回転防止手段は前記サイドメンバと前記バンパリインホースメントとの間に配置された取付部を有し、前記取付部が前記サイドメンバに固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のバンパ支持構造。
  5. 前記回転防止手段は、前記サイドメンバと前記バンパリインホースメントの基部とを連結する傾斜部を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のバンパ支持構造。
  6. 前記サイドメンバの長手方向端と、前記傾斜部の車両前後方向中間部とを連結する補強部を有することを特徴とする請求項5項に記載のバンパ支持構造。
  7. 前記回転防止手段の側断面形状は、三角形になっていることを特徴とする請求項1〜6項の何れか1項に記載のバンパ支持構造。
  8. 前記回転防止手段の取付部に前記サイドメンバ側に向かって突出形成された突出部を有し、該突出部と前記回転防止手段とで前記サイドメンバを挟持したことを特徴とする請求項4〜請求項7の何れか1項に記載のバンパ支持構造。
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