JP2005100851A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電貯蔵時の膨れが小さく、かつ充放電サイクル寿命の長い非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
【解決手段】正極活物質を含む正極3と、負極4と、ビニレンカーボネート(VC)及び2,4−ジフルオロアニソール(DFA)を含む非水電解質とを具備する非水電解質二次電池であって、使用開始時の前記非水電解質中のVCの含有量が0.6重量%以下であり、かつ正極活物質表面積1m2当りのDFA量が1〜50mgの範囲であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関するものである。
近年、移動体通信機、ノートブック型パソコン、パームトップ型パソコン、一体型ビデオカメラ、ポータブルCD(MD)プレーヤー、コードレス電話等の電子機器の小形化、軽量化を図る上で、これらの電子機器の電源として、特に小型で大容量の電池が求められている。
これら電子機器の電源として普及している電池としては、アルカリマンガン電池のような一次電池や、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等の二次電池が挙げられる。その中でも、正極にリチウム複合酸化物を用い、負極にリチウムイオンを吸蔵・放出できる炭素質材料を用いた非水電解質二次電池が、小型軽量で単電池電圧が高く、高エネルギー密度を得られることから注目されている。
特許文献1(特開2001−167797号公開公報)には、ビニレンカーボネート(VC)をゲル状電解質の非水電解液に対して0.05重量%以上、5重量%以下の範囲で含有させることにより、ガス発生による膨れを抑制することが記載されている。また、特許文献1には、VCを0.5重量%添加したサンプル1〜3の電池では、充電直前に対する初回充電直後の電池体積が103.9%であり、VCを5.0重量%添加したサンプル13〜15の電池では、充電直前に対する初回充電直後の電池体積は100.1%であることが記載され、VCの添加量が多い方が電池膨れが小さくなることが示されている。
また、特許文献1の表1,2,5,6には、ジフルオロアニソール無添加のサンプル32〜34の電池のサイクル特性が、ジフルオロアニソールが1重量%添加されているサンプル1〜3の電池と同等であることが記載されており、ジフルオロアニソールの添加がサイクル特性に寄与していないことが示されている。同様な傾向がサンプル4〜6,35〜37にも示されている。
特開2001−167797号公報
本発明は、充電貯蔵時の膨れが小さく、かつ充放電サイクル寿命の長い非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
本発明に係る非水電解質二次電池は、正極活物質を含む正極と、負極と、ビニレンカーボネート(VC)及び2,4−ジフルオロアニソール(DFA)を含む非水電解質とを具備する非水電解質二次電池であって、
使用開始時の前記非水電解質中のVCの含有量が0.6重量%以下であり、かつ正極活物質表面積1m2当りのDFA量が1〜50mgの範囲であることを特徴とするものである。
以上詳述したように本発明によれば、充電貯蔵時の膨れが抑制され、かつ充放電サイクル寿命の長い非水電解質二次電池を提供することができる。
以下、本発明に係る非水電解質二次電池の一実施形態について説明する。この非水電解質二次電池に含まれる正極、負極及び非水電解質について説明する。
1)非水電解質
この非水電解質は、非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解される電解質とを含むものである。非水溶媒には、ビニレンカーボネート(VC)及び2,4−ジフルオロアニソール(DFA)が含まれる。また、使用開始時の前記非水電解質中のVCの含有量が0.6重量%以下の範囲内であり、かつ正極活物質表面積1m2当りのDFA量が1〜50mgの範囲である。
ここで、「使用開始時」とは、電池出荷後、ユーザが初めて充電もしくは放電するときを意味する。使用開始時、非水電解質中にVCが含まれていないと、負極と非水電解質との反応により充放電サイクル寿命が低下する。十分な充放電サイクル寿命を得るためには、使用開始時の非水電解質中のVC含有量を0.01重量%以上にすることが望ましい。使用開始時の非水電解質中のVC含有量が0.6重量%を超えると、充電時に正極とVCが反応して多量のガスが発生するため、充電状態で貯蔵した際の電池膨れが大きくなる。また、この正極とVCとの反応は、正極劣化を招くため、充放電サイクル寿命が短くなる。使用開始時の非水電解質中のVC含有量のさらに好ましい範囲は、0.01〜0.45重量%である。
正極活物質表面積1m2当りのDFA量を前記範囲に限定するのは以下に説明する理由によるものである。正極活物質表面積1m2当りのDFA量を1mg未満にすると、正極とVCの反応を抑えられないため、充電貯蔵時の電池膨れが大きくなり、そのうえ充放電サイクル寿命が低下する。一方、正極活物質表面積1m2当りのDFA量が50mgを超えると、DFAの分解により生成した抵抗被膜により内部インピーダンスが上昇するため、充放電サイクル寿命が低下する。正極活物質表面積1m2当りのDFA量のより好ましい範囲は、5〜40mgである。
非水溶媒には、VCとDFA以外の他の溶媒を含有させることが好ましい。他の溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)のような環状カーボネート、鎖状カーボネート{例えば、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)}、γ−ブチロラクトン(GBL)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、フェニルエチレンカーボネート(phEC)、γ−バレロラクトン(VL)、プロピオン酸メチル(MP)、プロピオン酸エチル(EP)、2―メチルフラン(2Me−F)、フラン(F)、チオフェン(TIOP)、カテコールカーボネート(CATC)、エチレンサルファイト(ES)、12−クラウン−4(Crown)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(Ether)等を挙げることができる。他の溶媒の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。中でも、環状カーボネート及び鎖状カーボネートのうち少なくとも一方を非水溶媒に含有させることが望ましい。
非水溶媒には、環内に少なくとも一つの二重結合を有するスルトン化合物が含まれていることが望ましい。
ここで、環内に少なくとも1つの二重結合を有するスルトン化合物としては、下記化1に示す一般式で表わされるスルトン化合物Aか、もしくはスルトン化合物Aの少なくとも1つのHが炭化水素基で置換されたスルトン化合物Bを用いることができる。なお、本願では、スルトン化合物Aまたはスルトン化合物Bを単独で用いても、スルトン化合物Aとスルトン化合物Bの双方を使用しても良い。
Figure 2005100851
化1において、Cmnは直鎖状の炭化水素基で、mとnは、2m>nを満たす2以上の整数である。
環内に二重結合を有するスルトン化合物は、負極との還元反応の際に二重結合が開いて重合反応が起こり、ガス発生を伴うことなく負極表面に緻密な保護被膜を形成することができる。この際、VCが存在していると、リチウムイオン透過性に優れる緻密な保護被膜を形成することができる。
スルトン化合物の中でも好ましいのは、スルトン化合物Aのうちm=3、n=4である化合物、即ち1,3−プロペンスルトン(PRS)、または、m=4、n=6である化合物、即ち1,4−ブチレンスルトン(BTS)である。これら化合物に由来する保護被膜は、黒鉛質材料中のLi+と非水電解質との接触による副反応を抑制する効果が最も高いからである。スルトン化合物としては、1,3−プロペンスルトン(PRS)あるいは1,4−ブチレンスルトン(BTS)を単独で用いても、これらPRSとBTSを併用しても良い。
非水電解質中のスルトン化合物の含有量は、10重量%以下にすることが望ましい。これは、スルトン化合物の比率が10重量%を超えると、正極とスルトン化合物との反応により正極抵抗が上昇するため、長い充放電サイクル寿命を得られない恐れがある。正極とスルトン化合物との反応を十分に抑えるためには、スルトン化合物の割合は5重量%以下(さらに好ましくは4%体積以下)であることが望ましい。また、スルトン化合物による保護被膜形成の効果を十分に得るためには、スルトン化合物の比率を最低でも0.01重量%確保することが望ましい。更に、スルトン化合物の比率が0.1重量%以上あれば、保護被膜による初充電時のガス発生を抑制するなどの保護機能を充分なものにすることができる。
非水溶媒に溶解される電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4 )、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 )、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 )、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[(LiN(CF3 SO2 2 ]、LiN(C25SO22などのリチウム塩を挙げることができる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。中でも、LiPF6あるいはLiBF4を含むものが好ましい。
前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量は、0.5〜2.5モル/Lとすることが望ましい。さらに好ましい範囲は、1〜2.5モル/Lである。
前記非水電解質には、セパレータとの濡れ性を良くするために、トリオクチルフォスフェート(TOP)のような界面活性剤を含有させることが望ましい。界面活性剤の添加量は、3%以下が好ましく、さらには0.1〜1%の範囲内にすることが好ましい。
前記非水電解質には、実質的に液状またはゲル状の形態を有するものを使用することができる。
液状非水電解質の量は、電池単位容量100mAh当たり0.2〜0.6gにすることが好ましい。液状非水電解質量のより好ましい範囲は、0.25〜0.55g/100mAhである。
2)正極
この正極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持され、活物質を含む正極層とを含む。
前記正極層は、正極活物質、結着剤及び導電剤を含む。
前記正極活物質としては、種々の酸化物、例えば二酸化マンガン、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物、リチウム含有鉄酸化物、リチウムを含むバナジウム酸化物や、二硫化チタン、二硫化モリブデンなどのカルコゲン化合物などを挙げることができる。中でも、リチウム含有コバルト酸化物(例えば、LiCoO2 )、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物(例えば、LiNi0.8 Co0.2 2 )、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LiMn2 4 、LiMnO2 )を用いると、高電圧が得られるために好ましい。なお、正極活物質としては、1種類の酸化物を単独で使用しても、あるいは2種類以上の酸化物を混合して使用しても良い。
前記導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
前記結着剤は、活物質を集電体に保持させ、かつ活物質同士をつなぐ機能を有する。前記結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエーテルサルフォン、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等を用いることができる。
前記正極活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、正極活物質80〜95重量%、導電剤3〜20重量%、結着剤2〜7重量%の範囲にすることが好ましい。
前記集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、アルミニウム、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。
前記正極は、例えば、正極活物質に導電剤および結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布、乾燥してプレスを施すことにより作製される。
3)負極
前記負極は、集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持される負極層とを含む。前記負極層は、リチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質物及び結着剤を含む。
前記炭素質物は、BET法による比表面積が0.3m2/g〜4m2/gの範囲内で、粉末X線回折測定による面間隔d002が0.3365nm以下で、かつ粉末X線回折測定において回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが現れない黒鉛質材料を含むことが望ましい。
BET法による比表面積を前記範囲に限定するのは、以下に説明する理由によるものである。比表面積を0.3m2/g未満にすると、負極表面の保護被膜形成に消費されるVC量が少なく、使用開始時の非水電解質中に0.6重量%以上のVCが含まれている可能性がある。一方、比表面積が4m2/gを超える黒鉛質材料は、表面活性が高いため、炭素質物中のLi+と非水溶媒との反応を保護被膜で十分に抑制できず、放電容量もしくはサイクル寿命が低下する恐れがある。黒鉛質材料の比表面積のより好ましい範囲は、1〜4m2/gである。
粉末X線回折測定による面間隔d002を0.3365nm以下に限定する理由を説明する。面間隔d002が0.3365nmを超えると、炭素質物の非水溶媒に対する反応性が著しく低下するため、スルトン化合物による保護被膜形成反応が不十分となり、その分VCが保護被膜形成に消費される量が増加し、使用開始時の非水電解質中にVCが残存しない可能性がある。粉末X線回折測定により得られる面間隔d002が0.3365nm以下である黒鉛質材料は、スルトン化合物の分解電位をVCの分解電位よりも先にすることができるため、少量のVCとスルトン化合物により負極表面に保護被膜を形成することができる。面間隔d002のさらに好ましい範囲は、0.336nm以下である。また、面間隔d002は、完全な黒鉛結晶における(002)面の面間隔d002、すなわち0.3354nmよりも大きくすることが好ましい。
黒鉛質材料は、CuKα線を用いるX線回折測定において、回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが検出されないことが望ましい。このような黒鉛質材料は、菱面体晶系構造を持たないため、スルトン化合物の分解をVCの分解より優先させることができ、少量のVCとスルトン化合物により負極表面に保護被膜を形成することができる。
黒鉛質材料は、下記(1)式及び(2)式を満足することが好ましい。
1≦I(101)/I(100)≦2.2 (1)
3.7≦S(101)/S(100)≦5 (2)
但し、I(101)はX線回折スペクトルの(101)面の回折ピークの強度で、I(100)はX線回折スペクトルの(100)面の回折ピークの強度で、S(101)はX線回折スペクトルの(101)面の回折ピークの面積値で、S(100)はX線回折スペクトルの(100)面の回折ピークの面積値である。
ピーク強度比(I(101)/I(100))を1.5未満にするか、もしくはピーク面積比(S(101)/S(100))が5を超えると、炭素の結晶構造の六角網面間の配列の規則性が損なわれ、面内方向のLiイオンの拡散が妨げられる恐れがある。一方、ピーク強度比(I(101)/I(100))が2.2を超えるか、もしくはピーク面積比(S(101)/S(100))を3.7未満にすると、六角網面の配列の規則性により、結晶子端部にDFA、VCあるいはスルトン化合物に対して活性な構造が露出しやすくなる。
ピーク強度比(I(101)/I(100))のより好ましい範囲は、1〜2.2である。一方、ピーク面積比(S(101)/S(100))のより好ましい範囲は、3.8〜4.8である。
前記黒鉛質材料には、比表面積、面間隔d002及びX線回折パターンが前述した条件を満足する人造黒鉛、天然黒鉛、熱分解気相炭素質物、樹脂焼成体またはメソフェーズピッチ焼成体などを用いることができる。また、この黒鉛質材料は、例えば、コークス、ピッチ、熱硬化性樹脂などに2800〜3000℃で熱処理を施すか、あるいは天然黒鉛にコークス、ピッチ、熱硬化性樹脂等を添加し、これらに熱処理を施すことにより得ることができる。
前記結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いることができる。
前記炭素質物及び前記結着剤の配合割合は、炭素質物90〜98重量%、結着剤2〜20重量%の範囲であることが好ましい。
前記集電体としては、多孔質構造の導電性基板か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。これら導電性基板は、例えば、銅、ステンレス、またはニッケルから形成することができる。
前記負極は、例えば、リチウムイオンを吸蔵・放出する炭素質物と結着剤とを溶媒の存在下で混練し、得られた懸濁物を集電体に塗布し、乾燥した後、所望の圧力で1回プレスもしくは2〜5回多段階プレスすることにより作製される。
本発明に係る非水電解質二次電池においては、正極と負極の間にセパレータを介在させた電極群を容器内に収納した構造を有することが望ましい。
この電極群は、例えば、(i)正極及び負極をその間にセパレータを介在させて偏平形状または渦巻き状に捲回するか、(ii)正極及び負極をその間にセパレータを介在させて渦巻き状に捲回した後、径方向に圧縮するか、(iii)正極及び負極をその間にセパレータを介在させて1回以上折り曲げるか、あるいは(iv)正極と負極とをその間にセパレータを介在させながら積層する方法により作製される。
電極群には、プレスを施さなくても良いが、正極、負極及びセパレータの一体化強度を高めるためにプレスを施しても良い。また、プレス時に加熱を施すことも可能である。
このセパレータとしては、微多孔性の膜、織布、不織布、これらのうち同一材または異種材の積層物等を用いることができる。セパレータを形成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマー、エチレン−ブテン共重合ポリマー等を挙げることができる。セパレータの形成材料としては、前述した種類の中から選ばれる1種類または2種類以上を用いることができる。
前記セパレータの厚さは、30μm以下にすることが好ましく、さらに好ましい範囲は25μm以下である。また、厚さの下限値は5μmにすることが好ましく、さらに好ましい下限値は8μmである。
前記セパレータは、120℃、1時間での熱収縮率を20%以下であることが好ましい。前記熱収縮率は、15%以下にすることがより好ましい。
前記セパレータは、多孔度が30〜60%の範囲であることが好ましい。多孔度のより好ましい範囲は、35〜50%である。
前記セパレータは、空気透過率が600秒/100cm3 以下であることが好ましい。空気透過率は、100cm3の空気がセパレータを透過するのに要した時間(秒)を意味する。空気透過率の上限値は500秒/100cm3 にすることがより好ましい。また、空気透過率の下限値は50秒/100cm3 にすることが好ましく、さらに好ましい下限値は80秒/100cm3 である。
セパレータの幅は、正極と負極の幅に比べて広くすることが望ましい。このような構成にすることにより、正極と負極がセパレータを介さずに直接接触するのを防ぐことができる。
また、容器の形状は、例えば、有底円筒形、有底矩形筒型、袋状、カップ状等にすることができる。
この容器は、例えば、樹脂層を含むシート、金属板、金属フィルム等から形成することができる。
前記シートに含まれる樹脂層は、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド類から構成することができる。
前記金属板及び前記金属フィルムは、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウムから形成することができる。
容器の厚さ(容器の壁の厚さ)は、0.3mm以下にすることが望ましい。これは、厚さが0.3mmより厚いと、高い重量エネルギー密度及び体積エネルギー密度を得られ難くなるからである。容器の厚さの好ましい範囲は、0.25mm以下で、更に好ましい範囲は0.15mm以下で、最も好ましい範囲は0.12mm以下である。また、厚さが0.05mmより薄いと、変形や破損し易くなることから、容器の厚さの下限値は0.05mmにすることが好ましい。
以上説明した本発明によれば、使用開始時の非水電解質中のVCの含有量が0.6重量%以下であり、かつ正極活物質表面積1m2当りのDFA量が1〜50mgの範囲であるため、充電状態で貯蔵した際の電池膨れが少なく、かつ充放電サイクル寿命の長い非水電解質二次電池を実現することができる。
すなわち、ビニレンカーボネート(VC)を含む非水電解質は、負極表面に保護被膜を形成することができるため、負極と非水電解質との反応を抑制することができる。この非水電解質に環内に少なくとも一つの二重結合を有するスルトン化合物を添加することによって、保護被膜形成反応を初充電でほぼ完結させることができるため、負極と非水電解質との反応を充放電サイクル初期から抑制することが可能になる。また、保護被膜のリチウムイオン透過性を高くすることができる。但し、スルトン化合物による被膜形成反応は、VCによる被膜形成反応に優先して生じるため、非水電解質中にVCが残留しやすくなる。特に、BET法による比表面積が0.3m2/g〜4m2/gの範囲内で、粉末X線回折測定による面間隔d002が0.3365nm以下で、かつ粉末X線回折測定において回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが現れない黒鉛質材料を含む負極を用いると、少量のVCにより負極表面に保護機能の高いリチウムイオン透過性被膜を形成することができるため、非水電解質中にVCが残存しやすくなる。
使用開始時の非水電解質中のVCの含有量を0.6重量%以下にし、かつ正極活物質表面積1m2当りの2,4−ジフルオロアニソール(DFA)量を1〜50mgの範囲内にすることによって、使用開始時の二次電池の非水電解質中に残留したVCと正極との反応を抑制することができるため、充電時のガス発生を抑制することができると共に、正極表面に抵抗体が形成されるのを抑えることができる。その結果、充電状態で貯蔵した際の電池膨れを少なくすることができ、かつ充放電サイクル寿命を向上することができる。
また、BET法による比表面積が0.3m2/g〜4m2/gの範囲内で、粉末X線回折測定による面間隔d002が0.3365nm以下で、かつ粉末X線回折測定において回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが現れない黒鉛質材料を含む負極は、非水電解質との反応を抑制することができるため、二次電池の充放電サイクル寿命をより向上することが可能になる。
本発明に係る非水電解質二次電池は、円筒形、角形、薄型等の様々な形態にすることができる。そのうちの薄型リチウムイオン二次電池と角形リチウムイオン二次電池を図1〜図3を参照して詳細に説明する。
まず、薄型リチウムイオン二次電池を図1,2を参照して説明する。
図1に示すように、長箱型のカップ状をなす容器本体1内には、電極群2が収納されている。電極群2は、正極3と、負極4と、正極3と負極4の間に配置されるセパレータ5を含む積層物が偏平形状に捲回された構造を有する。非水電解質は、電極群2に保持されている。容器本体1の縁の一部は幅広になっており、蓋板6として機能する。容器本体1と蓋板6は、それぞれ、ラミネートフィルムから構成される。このラミネートフィルムは、外部保護層7と、熱可塑性樹脂を含有する内部保護層8と、外部保護層7と内部保護層8の間に配置される金属層9とを含む。容器本体1には蓋体6が内部保護層8の熱可塑性樹脂を用いてヒートシールによって固定され、それにより容器内に電極群2が密封される。正極3には正極タブ10が接続され、負極4には負極タブ11が接続され、それぞれ容器の外部に引き出されて、正極端子及び負極端子の役割を果たす。
次いで、角形非水電解質二次電池について説明する。
図3に示すように、例えばアルミニウムのような金属製の有底矩形筒状容器12内には、電極群13が収納されている。電極群13は、正極14、セパレータ15及び負極16がこの順序で積層され、扁平状に捲回されたものである。中央付近に開口部を有するスペーサ17は、電極群13の上方に配置されている。
非水電解質は、電極群13に保持されている。防爆機構18aを備え、かつ中央付近に円形孔が開口されている封口板18bは、容器12の開口部にレーザ溶接されている。負極端子19は、封口板18bの円形孔にハーメチックシールを介して配置されている。負極16から引き出された負極タブ20は、負極端子19の下端に溶接されている。一方、正極タブ(図示しない)は、正極端子を兼ねる容器12に接続されている。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
<正極の作製>
まず、リチウムコバルト酸化物(LixCoO2;但し、Xは0<X≦1である)粉末90重量%に、アセチレンブラック5重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%のジメチルフォルムアミド(DMF)溶液とを加えて混合し、スラリーを調製した。前記スラリーを厚さが15μmのアルミニウム箔からなる集電体の両面に塗布した後、乾燥し、プレスすることにより、正極層が集電体の両面に担持された構造の正極を作製した。なお、正極層の厚さは、片面当り60μmであった。
<負極の作製>
粉末X線回折による(002)面の面間隔(d002)が0.3359nmで、CuKα線を用いるX線回折測定において回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが検出されず、BET法による比表面積が3.4m2/gで、ピーク強度比(I(101)/I(100))が2.19で、かつピーク面積比(S(101)/S(100))が4.15の人造黒鉛を用意した。
なお、(002)面の面間隔d002は、粉末X線回折スペクトルから半値幅中点法により求めた値である。この際、ローレンツ散乱等の散乱補正は、行わなかった。また、ピーク強度比(I(101)/I(100))とピーク面積比(S(101)/S(100))は、同様にCuKα線を用いて測定されたスペクトルから、ベースラインを差し引いた後決定した。
一方、BET法による比表面積は、以下に説明する方法で測定した。
(BET法による比表面積の測定)
測定装置には、ユアサアイオニクス製の商品名がカンタソーブを用いた。サンプル量は、0.5g前後に設定し、また、試料に前処理として120℃−15分の脱気を行った。
この人造黒鉛粉末を95重量%と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量%のジメチルフォルムアミド(DMF)溶液とを混合し、スラリーを調製した。前記スラリーを厚さが12μmの銅箔からなる集電体の両面に塗布し、乾燥し、プレスすることにより、負極層が集電体に担持された構造の負極を作製した。なお、負極層の厚さは、片面当り55μmであった。
<セパレータ>
厚さが25μmの微多孔性ポリエチレン膜からなるセパレータを用意した。
<非水電解液の調製>
エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)を体積比EC:MECが1:2になるように混合した溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF)をその濃度が1モル/Lになるように溶解させたものに、非水電解液中のVC含有量、DFA含有量及びPRS含有量がそれぞれ2重量%、2重量%、0.25重量%になるようにビニレンカーボネート(VC)、2,4−ジフルオロアニソール(DFA)及び1,3−プロペンスルトン(PRS)を添加し、これらを混合することにより非水電解液(液状非水電解質)を調製した。
正極活物質であるリチウムコバルト酸化物の重量が5gで、かつBET法による比表面積が0.3m2/gであることから、正極活物質表面積1m2当りのDFA量は30mgであった。なお、BET法による比表面積の測定は、負極活物質の場合と同様な方法で行った。
<電極群の作製>
前記正極の集電体に帯状アルミニウム箔(厚さ100μm)からなる正極リードを超音波溶接し、前記負極の集電体に帯状ニッケル箔(厚さ100μm)からなる負極リードを超音波溶接した後、前記正極及び前記負極をその間に前記セパレータを介して渦巻き状に捲回した後、偏平状に成形し、電極群を作製した。
厚さが300μmのアルミニウムシートを厚さが5mm、幅が30mm、高さが48mmの直方体の缶に成形し、得られた容器内に前記電極群を収納した。
次いで、容器内の電極群に80℃で真空乾燥を12時間施すことにより電極群及びアルミニウム缶に吸着している水分を除去した。
容器内の電極群に前記液状非水電解質を電池容量1Ah当たりの量が3.4gとなるように注入し、封止することによって、前述した図3に示す構造を有し、厚さが5mm、幅が30mm、高さが48mmの角形非水電解質二次電池を組み立てた。
この非水電解質二次電池に対し、初充放電工程として以下の処置を施した。まず、45℃の高温環境下に2h放置した後、その環境下で0.2C(104mA)で4.2Vまで定電流・定電圧充電を15時間行った。その後、7日間に亘り20℃で放置した。さらに20℃の環境下で0.2Cで3.0Vまで放電し、非水電解質二次電池を製造した。得られた二次電池は、ユーザによる放電もしくは充電がなされていない使用開始前の状態にある。以下に説明する方法により使用開始前の非水電解液中のVC残存量を測定し、同時に非水電解液中のPRSの同定を行った。
(VC残存量の測定とPRSの同定)
実施例1の二次電池について、前記初充放電工程後、5時間以上回路を開放して十分に電位を落ち着かせた後、Ar濃度が99.9%以上、かつ露点が−50℃以下のグローブボックス内で分解し、電極群を取り出した。前記電極群を遠沈管につめ、ジメチルスルホキシド(DMSO)−d6を加えて密封し、前記グローブボックスより取り出し、遠心分離を行った。その後、前記グローブボックス内で、前記遠沈管から前記電解液と前記DMSO−d6の混合溶液を採取した。前記混合溶媒を5mmφのNMR用試料管に0.5ml程度入れ、NMR測定を行った。前記NMR測定に用いた装置は日本電子株式会社製JNM−LA400WBであり、観測核は1H、観測周波数は400MHz、ジメチルスルホキシド(DMSO)−d6中に僅かに含まれる残余プロトン信号を内部基準として利用した(2.5ppm)。測定温度は25℃とした。1HNMRスペクトルではECに対応するピークが4.5ppm付近、VCに対応するピークが7.7ppm付近に観測された。なお、PRSに対応するピークは、5.1ppm付近、7.05ppm付近及び7.2ppm付近に観測された。これらの結果から、初充放電工程後の実施例1の二次電池に存在する非水溶媒中にVCとPRSが含まれていることを確認できた。
また、観測周波数を100MHzとし、ジメチルスルホキシド(DMSO)−d6(39.5ppm)を内部基準物質として13CNMR測定を行ったところ、ECに対応するピークが66ppm付近、VCに対応するピークが133ppm付近、PRSに対応するピークが74ppm付近と124ppm付近と140ppm付近に観測され、この結果からも、初充放電工程後の実施例1の二次電池に存在する非水溶媒中にVCとPRSが含まれていることを確認できた。
さらに、1HNMRスペクトルにおいて、ECのNMR積分強度に対するVCのNMR積分強度の比を求めることにより、非水電解液中のVC含有量を算出し、その結果を下記表1に示す。
(実施例2〜5及び比較例2)
組立て時の非水電解液中のVC含有量を変えることにより使用開始時の非水電解液中のVC残存量を下記表1に示すように設定すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製造した。
(比較例1)
負極活物質として、粉末X線回折による(002)面の面間隔(d002)が0.3372nmで、CuKα線を用いるX線回折測定において回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが検出されず、BET法による比表面積が2.0m2/gで、ピーク強度比(I(101)/I(100))が1.47で、かつピーク面積比(S(101)/S(100))が4.45の人造黒鉛を用いること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製造した。
(実施例6〜10及び比較例3〜4)
非水電解液中のDFA含有量を変更することにより正極活物質表面積1m2当りのDFA量を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製造した。
(実施例11〜14)
非水電解液中のPRS含有量を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製造した。
得られた実施例1〜14及び比較例1〜4の二次電池について、以下に説明する条件で充電高温貯蔵特性と、45℃環境下での充放電サイクル時の容量維持率とを測定し、その結果を下記表1に示す。
(充電高温貯蔵特性)
各二次電池について、初充放電工程として、室温で0.2C(130mA)で4.2Vまで定電流・定電圧充電を15時間行い、その後、室温で0.2Cで3.0Vまで放電した。
次に、充電レート1C、充電終止電圧4.2Vで充電し、温度80℃の環境中において120時間保存した後の電池容器の厚みを測定し、下記式より保存中の電池容器の厚み変化率を求めた。
{(t1−t0)/t0}×100(%)
但し、前記t0は、保存直前の電池容器厚さで、前記t1は、保存120時間後の電池容器厚さを示す。
2)45℃環境下での200サイクル後の容量維持率
1Cの電流での4.2V定電流・定電圧充電を3時間行った後、1Cの電流での3.0Vまで放電する充放電サイクルを45℃の環境下で繰り返し、最大放電容量と200サイクル後の容量維持率を測定し、その結果を下記表1に併記する。なお、200サイクル後の容量維持率は、1サイクル目の放電容量を100%とした時の値である。
Figure 2005100851
表1から明らかなように、使用開始時の非水電解質中のVCの含有量が0.6重量%以下であり、かつ正極活物質表面積1m2当りのDFA量が1〜50mgの範囲内である実施例1〜14の二次電池は、充電状態で高温環境下に貯蔵した際の膨れが比較例2の二次電池(VC残存量が0.6重量%を超える)及び比較例3の二次電池(DFA無添加)に比較して小さく、かつ比較例1の二次電池(VC残存量が0)と比較例4の二次電池(活物質表面積1m2当りのDFA量が30mgを超える)に比較して充放電サイクル寿命が長いことが理解できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る非水電解質二次電池の一実施形態である薄型非水電解質二次電池を示す斜視図。 図1の非水電解質二次電池を厚さ方向に切断した部分断面図。 本発明に係る非水電解質二次電池の一実施形態である角形非水電解質二次電池を示す部分切欠斜視図。
符号の説明
1…容器本体、2…電極群、3…正極、4…負極、5…セパレータ、6…蓋板、7…外部保護層、8…内部保護層、9…金属層、10…正極端子、11…負極端子。

Claims (3)

  1. 正極活物質を含む正極と、負極と、ビニレンカーボネート(VC)及び2,4−ジフルオロアニソール(DFA)を含む非水電解質とを具備する非水電解質二次電池であって、
    使用開始時の前記非水電解質中のVCの含有量が0.6重量%以下であり、かつ正極活物質表面積1m2当りのDFA量が1〜50mgの範囲であることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記非水電解質は、環内に少なくとも一つの二重結合を有するスルトン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記負極は、BET法による比表面積が0.3m2/g〜4m2/gの範囲内で、粉末X線回折測定による面間隔d002が0.3365nm以下で、かつ粉末X線回折測定において回折角2θが42.8°〜44.0°と45.5°〜46.6°にピークが現れない黒鉛質材料を含むことを特徴とする請求項1ないし2いずれか1項記載の非水電解質二次電池。
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