JP2005093477A - Cvdエピタキシャル成長方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板を回転せずに、結晶成長膜厚の均一性を達成することができる、CVDエピタキシャル成長方法を提供する。
【解決手段】 本発明のCVDエピタキシャル成長方法によれば、SiCのCVDエピタキシャル成長方法において、原料ガスとして、該ガス1mol中にSiをxmol含むガスを用いるに際し、該ガスの分圧を33.33/x(Pa)以上にすることを特徴とし、基板上に存在するガスの中心温度と基板温度との差が200℃以下であり、かつ、該ガスの中心温度が1300℃以上であることが好ましい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、SiCのCVDエピタキシャル成長方法に関する。
近年のパワー半導体素子の著しい性能向上に伴い、パワーエレクトロニクス技術の適用範囲が大きく拡大している。直流送電システム周波数変換所、高速電力制御装置などの開発が所望される電力分野においては、パワーエレクトロニクス技術を用いた電力変換容量はますます増加すると考えられ、パワーエレクトロニクスにおいて心臓部となり得るパワー半導体素子の一層の高効率化、高電圧化、および大容量化が求められている。
炭化ケイ素(SiC)は、シリコン単結晶に比べて、優れた絶縁破壊電界強度および熱伝導率を有するとともに、比較的大きな電子移動度を有するので、Si系の半導体素子に比べて性能向上を可能とする半導体材料として期待されている。また、SiCは、熱的および化学的にも安定であり、耐放熱性にも優れており、また、多数のポリタイプが存在し、それらの中には可視領域での発光を可能にするものもあるという点で、非常に注目されている材料である。
SiCは、不純物の熱拡散が困難であり、イオン注入技術も十分に確立されていないので、キャリア濃度制御方法としては、エピタキシャル成長中にドーパントを添加する気相ドーピングが有効である。かかる気相ドーピングの手法としては、一般的に化学気相堆積法(CVD)が用いられている。CVD法は、不純物濃度やpn接合界面などの制御が可能であり、また、大型基板にも利用できる点で有用である。
従来、このようなSiCの結晶成長では、結晶膜厚および不純物のドーピングにおいて、良好な均一性を得るために、基板が回転する機構を用いてSiCのエピタキシャル成長を行なっている。たとえば、下記非特許文献1には、機械的基板回転機構を備えたホットウォール反応炉を開示している。これにより、膜厚およびドーピングにおいて高度に均一なSiC層を達成している。
また、下記特許文献1には、AlNまたはGaNなどの広い電子的帯域ギャップおよび高い結合エネルギーを有する材料を、CVD法によりガス相から沈積するに際し、基板が回転する機構を備えた装置を用いていることが開示されている。
しかしながら、上記2つの文献に開示されるように、エピタキシャル成長を行なう際に、成長膜厚や不純物濃度の均一性を達成するために、基板を回転させることにより、運転費用などの諸経費がかかり、結果としてエピタキシャル成長の総コストが非常に高くなってしまう。また、このような基板回転機構を用いることにより、装置の動作安定のため、メンテナンスが必要となる。
特表2003−507319号公報 Materials Science Forum Vols.389−393(2002)pp.187−190
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板を回転せずに、結晶成長膜厚の均一性を達成することができる、CVDエピタキシャル成長方法を提供するものである。
本発明によれば、SiCのCVDエピタキシャル成長方法において、基板上に原料ガスのクラスタを発生させ、該クラスタを熱分解することによって発生した活性種を前記基板上に沈着させることを特徴とするCVDエピタキシャル成長方法が提供される。
好ましくは、前記原料ガスとして、該ガスの1mol中にSiをXmol含むガスを用い、該原料ガスの分圧を33.33/x(Pa)以上にする。また、基板上に存在するガスの中心温度と基板温度との差が200℃以下であり、かつ、該ガスの中心温度が1300℃以上であることが好ましい。また、前記ガスの中心温度は、基板に到達するまでに加熱されることによって達成される。
好ましくは、基板の上流側にあるガス温度と基板の下流側にあるガス温度との差が、0〜200℃の範囲内であり、基板温度を1400〜1700℃の範囲内にすることが好ましい。
本発明はまた、上記のいずれかに記載のCVDエピタキシャル成長方法によって製造された結晶成長基板を提供する。
本発明のCVDエピタキシャル成長方法によれば、基板回転機構などを用いずに、均一な成長膜厚を得ることができるので、SiCの結晶成長にかかるコストを低減でき、ひいてはこれを用いた製品のコストも低減することができる。
一般的に、SiCの結晶成長速度は、反応に寄与するSiの量に比例する。上記特許文献1および非特許文献1において、エピタキシャル成長膜厚を均一にするために基板を回転させることが必要であることは、次の理由によると考えられている。すなわち、原料ガスが最適温度まで加熱されていないことおよび全ガス量に対するSiHの分圧が低いことにより、反応速度が大きいSi種が発生し、これにより成長反応が起こりやすくなり、ガス流の上流側でSiの大部分が消費され、下流側においては上流側に比べて結晶成長に寄与するSi種が少なくなり、上流側と下流側とでは、結晶成長速度が異なってしまう。これらの理由は、本発明者らによって初めて見出された事実であり、本発明者らは、この事実について考慮して、回転機構を用いないCVDエピタキシャル成長方法を鋭意検討した結果、本発明を達成するに至ったものである。
本発明のCVDエピタキシャル成長方法は、CVDを用いて、SiCをエピタキシャル成長するに際し、原料ガスとして、該ガス1mol中にSiをXmol含むガスを用い、該原料ガスの分圧を33.33/x(Pa)以上にすることを特徴とする。このように原料ガスの分圧を増加させることにより、ガス分子の平均自由工程が短くなって分子が凝集しやすくなり、その結果、基板の上にSiのクラスタが大量に発生し、当該クラスタの熱分解によって発生したSi種が基板上に沈着することによって、エピタキシャル成長できるものである。この際、発生するSiクラスタは、基板の上流側および下流側の温度を保持することにより基板の各場所で均等となり、基板を回転させなくても膜厚分布が均一なエピタキシャル膜を得ることができるものである。上記原料ガスの分圧が33.33/x(Pa)未満では、分圧が低く平均自由工程が長くなってSiクラスタが発生しにくいという理由により、上流側で反応速度が大きいSi種が発生および消費され、下流でこれらが不足するという問題が生じる。
また、上記原料ガスの分圧と膜厚分布との関係を図7に示す。図7において、横軸は原料ガスの分圧を示し、縦軸は膜厚分布について標準偏差を平均値で割ったものを百分率で示すものである。なお、図7は複数点測定した結果に基づき回帰曲線で近似したものである。図7に記載される両者の関係を考慮すると、本発明においては膜厚分布を±5%以下にすることが好ましいので、原料ガスの分圧を33.33/x(Pa)以上にすることが好ましい。膜厚分布が±5%以上であると、当該結晶成長基板を用いて半導体装置を製造するときの歩留りが非常に悪くなるからである。
ここで、本発明のCVDエピタキシャル成長に使用可能な装置を図示して、本発明をより詳細に説明するが、この装置に限定されることを意味せず、本発明を容易に理解するために、使用可能な装置の一例を挙げたにすぎないことに留意されたい。
図1は、本発明において使用可能なCVD結晶成長装置の概略図である。図1において、当該CVD結晶成長装置は、キャリアガス、原料ガスおよびドーパントガスなどを含むボンベ1と、当該ボンベ1から供給されたガスの流量をコントロールするマスフローコントローラー2と、マスフローコントローラー2によって制御されたガスが送り出されることにより、CVD結晶成長反応を行なう結晶成長炉3と、排気ガス清浄システム4とを含む。なお、図1中のボンベ1に含まれるガスは、これに限定されず、結晶成長させる材料により、適宜選択して変更することができる。
結晶成長炉3は、コイル8に高周波電波を流すことによって、サセプタ6が誘導加熱される。また、断熱および保温のために、断熱材7が石英管5とサセプタ6との間に挿入されている。基板7は、サセプタ6上に設置される。また、ボンベ1のうち水素ガスを含有するボンベには、水素ガス精製機9が取り付けられており、当該水素ガス精製機9により供給される水素ガスは精製されるものである。
当該CVD結晶成長装置において、ボンベ1から供給されたガスは、マスフローコントローラー2によりその流量が制御されて結晶成長炉3に送り込まれ、当該結晶成長炉3において、CVDエピタキシャル成長が行なわれる。結晶成長炉3を通過したガスは、排気ガス清浄システム4を介して矢印Yの方向に放出される。
結晶成長炉3の拡大該略図を図2に示す。図2において、ガス流の上流側におけるサセプタ間の幅と、下流側におけるサセプタ間の幅とが異なる。具体的には、下流側におけるサセプタ間の幅を上流側と比べて若干狭くして、上側のサセプタを水平方向から若干傾斜させている。これにより、等間隔の場合と比較して、膜厚分布の均一性が向上する。
本発明において、上述したように、SiCのエピタキシャル成長における原料ガスとして、該ガス1mol中にSiをXmol含むガスを用いる。好ましくは、xは、1〜2であり、具体的には、SiH、SiおよびSiHClなどが挙げられる。また、当該ガス1mol中にSiをXmol含むガスの分圧は、33.33/x(Pa)以上である。本発明において、1mol中にSiをXmol含むガスの分圧は、結晶成長炉内の雰囲気圧力×(1mol中にSiをXmol含むガスの流量/原料ガスの流量)で規定される。
上記1mol中にSiをXmol含むガスの分圧は、たとえば、図1の装置を用いた場合、原料ガスを含むボンベ1から結晶成長炉3へ流れるガス流量を、マスフローコントローラ2により制御することによって調節することができる。
本発明において、使用可能な基板としては、SiC基板、およびSi基板などが挙げられ、特に、SiC基板が好ましい。また、本発明においては、エピタキシャル成長の際には、ステップ成長が良質な結晶成長膜を得られる点で好ましいが、双晶による結晶成長でもよい。これらのステップ成長などによるエピタキシャル成長は当該分野で公知の方法により行なうことができる。
本発明において、SiCのエピタキシャル成長のキャリアガスとしては、当該分野で公知のものを挙げることができるが、具体的にはHを用いることができる。また本発明において、ガス(原料ガスおよびキャリアガスを含む)の中心温度と、基板温度との差が200℃以下であり、かつ、当該ガスの中心温度が1300℃以上であることが好ましい。基板温度と比較して200℃より大きいと、Siクラスタが発生しにくいという理由で、上流側で反応速度が大きいSi種が発生および消費され、下流でこれらが不足するという問題が生じる。また、ガスの中心温度が1300℃未満であると、Siクラスタが発生しにくいという理由で、上流側で反応速度が大きいSi種が発生および消費され、下流でこれらが不足するという問題が生じるからである。
ここで、ガスの中心とは、ガス通路の中心をいう。本発明においては、当該中心付近の温度をシミュレーション解析により測定することができる。当該シミュレーション解析の手段は次のとおりである。まず、ガスが通過する部分を3次元図形としてコンピュータ入力する。次に、当該3次元図形をメッシュ(微小体積)に分割する。その後、ガス通路の壁面の温度、雰囲気圧力、ガス流量(キャリアガスである水素)、ガスの物性値などの条件を入力する。次いで、ソフトのアルゴリズムにしたがって温度分布を計算するものである。本発明においては、上記ソフトとしては、CD−adapcoJAPAN社製START−LTを用いる。
本発明において、上述のガスは、結晶成長炉内のサセプタを高周波加熱することによって加熱することができる。また、本発明においては、ガス流の上流側におけるサセプタ間の幅と、下流側におけるサセプタ間の幅とに差異を持たせて、上側のサセプタを水平方向から若干傾斜させることが好ましい。このときの傾斜角度は、水平方向から、約0〜10度程度、好ましくは、約0〜5度程度である。このように上側のサセプタを傾斜させることで、等間隔の場合と比較して、膜厚分布の均一性が向上する。
本発明において、基板の上流側にあるガス温度と、基板の下流側にあるガス温度との差が、0〜200℃の範囲内であることが好ましい。この差が200℃を超えると、上下流でC/Si比が大きく変化するという理由で、不純物濃度の均一性が低下するため問題である。より好ましくは、0〜150℃、さらに好ましくは、0〜100℃の範囲内である。
上述した温度範囲に設定した理由を理解することを容易にするために、基板の上流側と下流側とのガスの温度差と、原料ガス中の不純物濃度分布との関係を図8に示す。図8において、横軸は温度差を示し、縦軸は不純物濃度分布について標準偏差を平均値で割ったものを百分率で示すものである。なお、図8は複数点測定した結果に基づいて回帰したものである。図8から明らかなように、温度差と不純物濃度分布とは一次の比例関係があるので、温度差の増大とともに不純物濃度分布も増大する。本発明においては不純物濃度分布を±5%以下にすることが好ましいので、上流側および下流側におけるガスの温度差を200℃以下にすることが好ましい。不純物濃度分布が±5%を超えると、当該結晶成長基板を用いて半導体装置を製造するときの歩留りが非常に悪くなるからである。
本発明において、SiCの結晶成長温度を1400℃〜1700℃の範囲内に設定してエピタキシャル成長を行なうことが好ましい。1400℃未満であると、成長温度が低いという理由で結晶性が低下するという問題が生じる。一方、1700℃を超えると、Siクラスタの分解速度が大きくなるという理由で、上流側でSi種が発生および消費され、下流側でこれらが不足するという問題が生じる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図2のような、ガス流の上流側および下流側におけるサセプタ間の幅に差異があるサセプタ内に、SiC基板を設置した。このときの位置は、図3に示すとおりである。図3(A)は、SiC基板をサセプタ内に設置した際の位置を示す概略断面図であり、図3(B)は、図3(A)中の線Y−Y’に沿って切断したときにの概略断面図である。
次いで、基板温度1550℃に設定し、キャリアガスであるHガスを46662.7Paの圧力で5slm流した。このときのSiHの分圧を変化させ、それぞれの分圧に対する基板上の各場所における成長速度を測定した。結果は次の図4のとおりである。図4は、SiHの分圧を変化させたときの基板上の結晶成長速度を、グラフを用いて表わした図である。
図4からわかるように、SiHの分圧が32.66Paの場合には基板の上流側および下流側における結晶成長速度に大きく差がある。一方、SiHの分圧が46.66Paの場合には、基板の上流側および下流側における結晶成長速度に大きな変化はなく、結果として得られる結晶成長膜厚は均一であることがわかる。
この理由は次のとおりであると考えている。つまり、全ガス量に対するSiHの分圧が低い場合、Siクラスタが発生しにくいため、SiHまたはSiHの一次分解で発生するSi種(SiH、SiHなど)が上流側で消費され、膜厚分布が大きくなるが、全ガス量に対するSiHの分圧が高くなると、上流側でSiクラスタが発生し、その熱分解によって発生するSi種が各場所で均一となり、膜厚分布がなくなるものである。
また、実施例において、上流側のガス温度分布を、熱解析シミュレーションによって測定した結果を図5に示す。条件は、Hの流量:5slm、Hの圧力:46662.6Pa、壁面温度1550℃とした。
図5から、均一な成長膜厚を得ることができるとき、ガスの温度が1300℃以上であり、ガス中心と基板との温度差が200℃以内であることがわかる。また、下流側のガス温度分布を、熱解析シミュレーションによって測定した結果を図6に示す。図6を、図5と対比して参照すると、均一な成長膜厚を得ることができるとき、上流側および下流側の温度差が200℃以内であることがわかる。なお、図6において、下流側におけるガスはサセプタにより十分加熱されているので、ガス温度が略均一となっている。
また、H流量を5slm、基板温度を1550℃、C/Si比を1.2と固定し、SiHの分圧を32.66Paおよび46.66Paと変化させてSi結晶をエピタキシャル成長させ、得られた結晶成長基板を用いたデバイスの特性評価をした。このときのエピタキシャル成長において、平均膜厚を10μmになるようにし(成長前後の質量差から換算)、基板中心の不純物濃度が5×1015cm−3となるように窒素を添加した。具体的には、当該エピタキシャル成長されたSiC結晶を有する基板を用いて、直径が1000μmで厚みが20nmの金を当該基板に蒸着して、ショットキーダイオードを作製し、耐圧測定を実施した。耐圧600V以上での素子の歩留りは、SiHの分圧が32.66Paの場合は40%であり、当該分圧が46.66Paの場合は歩留り95%であった。
したがって、SiHの分圧を本発明の範囲内にすることで、この条件下でエピタキシャル成長を行なって得られた結晶成長基板を用いたデバイスは、良好な歩留りを達成することができる。
また、基板温度を1550℃、C/Si比を1.2、SiHの分圧を60.79Paに固定し、Hの流量を2.5slmおよび7.5slmに変化させて、エピタキシャル成長を実施し、得られた結晶成長基板を用いたデバイスの特性評価をした。このときのエピタキシャル成長において、平均膜厚が10μmになるようにし(成長前後の質量差から換算)、さらに、基板中心の不純物濃度が5×1015cmとなるように窒素を添加した。
上記H流量の条件の場合、シミュレーションにより計算したところ、Hの流量が2.5slmの場合は、基板の上流側と下流側とのガスの温度差が約100℃であり、そしてガスの中心温度は1450℃であり、Hの流量が7.5slmの場合は、当該温度差は300℃であり、そしてガスの中心温度は約1200℃であった。
実際に、当該エピタキシャル成長されたSi結晶を有する基板を用いて、直径が1000μmで厚みが20nmの金を当該基板に蒸着して、ショットキーダイオードを作製し、耐圧測定を実施した。その結果、耐圧600V以上での素子の歩留りは、Hの流量が2.5slmの場合は90%であり、当該流量が7.5slmの場合は歩留りが70%であった。
したがって、基板の上流側および下流側のガスの温度差を本発明の範囲内にすることで、この条件下でエピタキシャル成長を行なって得られた結晶成長基板を用いたデバイスは、良好な歩留りを達成することができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明において使用可能なCVD結晶成長装置の概略図である。 図1における結晶成長炉の拡大該略図である。 (A)は、SiC基板をサセプタ内に設置した際の位置を示す概略断面図であり、(B)は、(A)中の線Y−Y’に沿って切断したときにの概略断面図である。 SiHの分圧を変化させたときの基板上の結晶成長速度を、グラフを用いて表わした図である。 実施例において、上流側のガス温度分布を熱解析シミュレーションによって測定した結果を示す図である。 実施例において、下流側のガス温度分布を熱解析シミュレーションによって測定した結果を示す図である。 原料ガスの分圧と膜厚分布との関係を、グラフを用いて表わす図である。 基板の上流側と下流側との温度差と、原料ガス中の不純物濃度分布との関係を、グラフを用いて表わす図である。
符号の説明
1 ボンベ、2 マスフローコントローラ、3 結晶成長炉、4 排気ガス清浄システム、5 石英管、6 サセプタ、7 基板、8 コイル、9 水素ガス精製機、10 断熱材。

Claims (7)

  1. SiCのDVDエピタキシャル成長方法において、基板上に原料ガスのクラスタを発生させ、該クラスタを熱分解することによって発生した活性種を前記基板上に沈着させることを特徴とする、CVDエピタキシャル成長方法。
  2. 前記原料ガスとして、該ガスの1mol中にSiをXmol含むガスを用い、該原料ガスの分圧を33.33/x(Pa)以上にすることを特徴とする、請求項1に記載のCVDエピタキシャル成長方法。
  3. 基板上に存在するガスの中心温度と基板温度との差が200℃以下であり、かつ、該ガスの中心温度が1300℃以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載のCVDエピタキシャル成長方法。
  4. 前記ガスの中心温度は、基板に到達するまでに加熱されることによって達成されることを特徴とする、請求項3に記載のCVDエピタキシャル成長方法。
  5. 基板の上流側にあるガス温度と基板の下流側にあるガス温度との差が、0〜200℃の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のCVDエピタキシャル成長方法。
  6. 基板温度を1400〜1700℃の範囲内にすることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のCVDエピタキシャル成長方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のCVDエピタキシャル成長方法によって製造された結晶成長基板。
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