JP3508519B2 - エピタキシャル成長装置およびエピタキシャル成長法 - Google Patents

エピタキシャル成長装置およびエピタキシャル成長法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスを用いて基板
に結晶をエピタキシャル成長させるためのエピタキシャ
成長装置およびエピタキシャル成長法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素(シリコンカーバイド、Si
C)は珪素(Si)に比べて高硬度で薬品にも侵されに
くく、ワイドギャップ(約2.3eV)であることか
ら、パワーデバイスや耐環境デバイス、高温動作デバイ
ス等へ応用される半導体材料である。炭化珪素は、立方
晶系の3C−SiCや六方晶系の6H−SiC、4H−
SiC等、多くのポリタイプを有する。
【0003】従来の炭化珪素の成長法は、例えば特開昭
62-36813号に記載されたものが知られている。以下に一
般的な炭化珪素のエピタキシャル成長装置を示す。
【0004】図7は炭化珪素の縦型エピタキシャル成長
装置の一般的な構造を示している。図7において、70
は反応炉、71はカーボン製のサセプタであり、その上
に珪素からなる基板72が設置される。支持軸73によ
り支えられたサセプタ71は反応炉70の周りに巻かれ
たコイル74を用いた高周波誘導加熱により加熱され
る。反応炉70の周辺部75には冷却水を循環してい
る。反応炉70の上部より炭化水素ガス(例えばプロパ
ン)および水素を導入して圧力を大気圧または大気圧以
下に調整し、コイル74に高周波電力を印加して基板7
2を加熱し、基板72の表面温度を1200℃程度にす
ることによって基板72の表面に炭化処理を施し、極薄
の炭化珪素を成長させる。その後炭化水素ガスの供給量
を減らし珪素を含むガス(例えばシラン)を導入し、基
板72の表面に立方晶系の炭化珪素が成長する。基板7
2として炭化珪素を用いた場合は温度を1500℃以上
とすることにより、炭化処理を施すことなく基板72上
に炭化珪素が成長する。
【0005】また炭化珪素のエピタキシャル成長装置と
して、反応炉70を横置きにした横型のものもある。基
本的には図7の縦型のエピタキシャル成長装置と同様で
あるが、ガスを側部より供給する点が異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の技術では、高温で熱分解される反応ガスは基板付近
に供給されたものに限られ、周辺部75の反応ガスは
ピタキシャル成長に寄与せず、したがって、エピタキシ
ャル成長に寄与する基板付近の反応ガスの密度が供給量
に対して小さいためエピタキシャル成長速度が1時間当
たり1〜3μmであり、高耐圧を必要とするパワーデバ
イスを構成するために必要な膜厚を得るためには多大な
時間を要する。また上記の装置構成では上部または側部
よりガスを供給する構成であり、高温に加熱された反応
ガスは矢印76に示したような上方への流れを形成する
ため、上部または側部より供給された反応ガスの流れ7
7に逆らう流れとなり、その結果、反応炉70内で乱流
が発生し、ガスが不均一となるため、エピタキシャル
長も不均一となり、膜厚分布や結晶性も不均一になりや
すい。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、より高速で、かつ膜厚分布や結晶性のばらつきを抑
制するエピタキシャル成長を実現することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のエピタキシャル成長装置では、基板を成長室
内部に設置し、成長室全体を加熱して、成長室内部に供
給される反応ガスを効率よく熱分解し、基板上に高密度
に反応ガスを供給する構成を有している。また成長室お
よび筐体がともにガスの供給口および排出口を有し、
応ガスを下部より上方へ供給し、上部から排出すること
により、ガスの乱流を防ぎ、基板上の反応ガスの分布を
従来より均一にする構成を有している。
【0009】なお、成長室は炭素系材料で構成され、誘
導加熱により加熱されることが好ましい。
【0010】また、成長室は断熱材で覆われていること
が好ましい。また、筐体の内部かつ成長室外部の圧力
は、成長室内部の圧力より低圧に保持されていることが
好ましい。
【0011】また、少なくとも炭素または珪素を含む原
料を気体化して、成長室内に設置された基板上に炭化珪
素を成長させることが好ましい。この時の基板は、炭化
珪素または珪素であることが好ましい。
【0012】さらに、炭化珪素または珪素を基板として
炭化珪素をエピタキシャル結晶成長させる場合、成長室
内部の圧力は133Pa以上大気圧以下であることが好
ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図6を用いて説明する。
【0014】(実施の形態1) 図1は本発明の縦型のエピタキシャル成長装置の概略を
示す図である。図1において、10aはカーボン製の成
長室で、内部に基板を設置する空間を有している。成長
室10aの内部の詳細は、後に図2に示す。成長室10
aが高温に加熱された時に成長室10aの壁面から脱ガ
スが起こらないよう炭化珪素が約100μmコーティン
グされている。コーティングの厚みは特に問わない。1
0bは成長室10aを支持する支持軸であり、かつその
内部から反応ガスを供給するための配管も兼ねている。
10cは成長室10a内の反応ガスを排気系へ送るため
の配管である。11は筐体であり、石英製である。筐体
11の側壁部には必要ならば冷却水を循環してもよい。
12は筐体11の周りに巻かれたコイルであり、高周波
誘導加熱により成長室10aを加熱するために用いられ
る。13は成長室の外部かつ筐体内部の空間を表してい
るが、好ましくは空間13に断熱材14が満たされる。
成長室10aの周りを断熱材14で覆うことにより、成
長室10aが効率よく加熱される。エピタキシャル成長
のための反応ガスは成長室10aの下部より矢印15の
ようにガス供給系より供給される。また空間13には矢
印16で示したように不活性ガスがガス供給系より供給
できる構成を有している。反応ガスおよび不活性ガス
は、ガス供給系内に設置されたマスフローコントローラ
を用いて必要量の流量が得られる。材料ガスおよび不活
性ガスは矢印17のように排気系により排気される。1
8は圧力を調節するためのバルブで、成長室10aおよ
び空間13内の圧力を独立に調節することが可能であ
る。
【0015】図2(a)は成長室10aの一例を示した
図である。成長室10aは基板20を設置するために2
分割される。図2(b)は成長室10aの上部21の接
合面を、図2(c)は下部22の接合面を示している。
基板20は成長室下部22に複数個設けられた支持部2
3の上に置かれる。この状態を維持しながら、成長室上
部21を成長室下部22にはめ込み、成長室10aが形
成される。成長室10aの下部より矢印24のように供
給された反応ガスは、高温に加熱された成長室10a内
で乱流を起こすことなく基板20上で結晶成長に寄与
し、図2(a)および(b)で表された隙間25を通
り、成長室上部21に設けられた排出口26を通って排
気される。
【0016】以下では本結晶成長装置を用い、基板とし
て珪素基板を選択した場合の立方晶炭化珪素(3C−S
iC)のヘテロエピタキシャル成長について説明する。
【0017】基板として[110]方向に4度オフカッ
トした3インチのn形(001)面珪素基板を用いた。
バッファード弗酸(弗酸:フッ化アンモニウム水溶液=
1:7)により表面の自然酸化膜が除去された珪素基板
を図2で示した成長室10a内に設置し、成長室10a
内部および筐体11内の空間13を10 -4 Pa台の真空
度にまで真空排気した。次にガス供給系より水素2l
m、およびプロパン5ccmを供給して成長室内の圧力
13.3kPaとし、続いてガス供給系よりアルゴン
1lmを供給して、断熱材で満たされた空間13の圧力
665Paとした。成長室10aおよび空間13内の
圧力は、バルブ18を調整することにより制御された。
この流量を維持しながら、誘導加熱装置を用いて、コイ
ル12に、17.5kHz、12kWの高周波電力を印
加して、500℃/分以上の昇温速度で成長室10aを
加熱し、珪素基板表面を炭化処理した。珪素基板の温度
は矢印15の方向から赤外放射温度計を用いて測定し、
1300℃で一定に制御した。炭化時間は高周波電力を
印加してから5分間とした。次に、水素およびアルゴン
の流量は一定のまま、プロパンの供給を停止して、その
状態を1分保持した。その後、改めてプロパンを0.4
ccm、シランを1ccm供給することにより珪素基板
上に3C−SiC単結晶をエピタキシャル成長すること
ができた。基板上の結晶が3C−SiCであることは、
X線回折により確認した。成長室10aの支持部23が
接していた部分を除いて、珪素基板全面に3C−SiC
単結晶がエピタキシャル成長した。顕微鏡での観察によ
り、結晶粒等の結晶欠陥は特に認められず、成長室10
aの壁面等から生ずるダストが基板面に付着して引き起
こされたような結晶欠陥は認められなかった。
【0018】次に、結晶成長時間を変化させたときの、
珪素基板上にエピタキシャル成長した3C−SiCの膜
厚を測定した。珪素基板の端から2cmの距離で、かつ
成長室10aの支持部23が接していた部分の影響がな
い部分を膜厚測定点とした。膜厚は、カットされた基板
の断面をSEMにより観察することにより決定した。上
記の条件においてエピタキシャル成長速度は1時間あた
り10μm以上であり、従来のエピタキシャル成長速度
(1〜3μm/時間)より大幅に高速なエピタキシャル
結晶成長速度が実現できた。また、珪素基板表面にエピ
タキシャル成長した3C−SiCの膜厚分布を測定した
ところ、成長室10aの支持部23が接していた部分を
除いた直径5cmの領域内で、面内膜厚分布は2%以内
であり、均一なエピタキシャル成長を確認した。
【0019】なお、原料ガスの炭素原子と珪素原子の比
について、炭素/珪素=0.4で実施したが、本実施の
形態はこの比を限定するものではない。基板温度や圧力
により、結晶性の良好な炭化珪素を得るための比は異な
るが、本実施の形態における基板温度1300℃および
圧力13.3kPaの条件下では、炭素/珪素比は0.
35〜2.0が好ましい。
【0020】また、本実施の形態において、基板温度は
1300℃としたが、さらに高温にすることによりエピ
タキシャル成長速度を高めることが可能であることはい
うまでもない。
【0021】(実施の形態2) 以下では本結晶成長装置を用い、基板として六方晶炭化
珪素(6H−SiC)基板を選択した場合の六方晶炭化
珪素のホモエピタキシャル成長について説明する。
【0022】基板として[11−20](112バー
0)方向に3.5度オフカットした直径25mmのn形
Si面炭化珪素基板(6H−SiC基板)を用いた。6
H−SiC基板表面には、若干のマイクロパイプが観測
された。まず、酸素流量5lmでバブリングされた水蒸
気雰囲気中で、この6H−SiC基板を1100℃で3
時間ほど熱酸化し、基板表面に約500Åの熱酸化膜を
形成した後、バッファード弗酸により、その熱酸化膜を
除去した。図3に示した3インチ径の口径変換治具30
は成長室10aと同材質であり、表面に炭化珪素を約1
00μmコーティングしたものである。この口径変換治
具30に、表面の熱酸化膜が除去された6H−SiC基
板を設置し、6H−SiC基板を設置済の変換治具30
を、図2で示した成長室10a内に設置し、成長室10
aおよび筐体11内の空間13を10 -4 Pa台の真空度
にまで真空排気した。
【0023】次にガス供給系より水素2lmを供給して
成長室内の圧力を13.3kPaとし、続いてガス供給
系よりアルゴン1lmを供給して、断熱材で満たされた
空間13の圧力を665Paとした。この流量を維持し
ながら、誘導加熱装置を用いて、コイル12に、17.
5kHz、16kWの高周波電力を印加して、500℃
/分以上の昇温速度で成長室10aを加熱した。6H−
SiC基板の温度は1600℃で一定に制御した。高周
波電力を印加してから10分後に、水素およびアルゴン
の流量は一定のまま、プロパンを0.5ccm、シラン
を1ccm供給することにより6H−SiC基板上に6
H−SiC単結晶をエピタキシャル成長することができ
た。基板上の結晶が6H−SiCであることは、X線回
折により確認した。口径変換治具30の支持部31が接
していた部分を除いて、6H−SiC基板全面に6H−
SiC単結晶がエピタキシャル成長した。顕微鏡での観
察により、6H−SiC基板に最初から存在したマイク
ロパイプの影響を受けた結晶欠陥が若干見られたが、そ
の他の結晶粒等は特に認められず、成長室10aの壁面
等から生ずるダストが基板面に付着して引き起こされた
ような結晶欠陥は認められなかった。
【0024】次に、結晶成長時間を変化させたときの、
6H−SiC基板上に結晶成長した6H−SiCの膜厚
を測定した。膜厚は、口径変換治具30の支持部31に
よりマスクされた部分とエピタキシャル成長部分を触針
段差計で走査することにより算出した。この図より明ら
かなように、上記の条件においてエピタキシャル成長速
度は1時間あたり10μm以上であり、従来のエピタキ
シャル成長速度(1〜3μm/時間)より大幅に高速な
エピタキシャル成長速度が実現できた。また、膜厚分布
を測定したところ、口径変換治具30の支持部31が接
していた部分を除いた直径18mmの領域内で、面内膜
厚分布は2%以内であり、均一なエピタキシャル成長が
実現できたことを確認した。
【0025】なお、原料ガスの炭素原子と珪素原子の比
について、炭素/珪素=0.5で実施したが、本実施の
形態はこの比を限定するものではない。基板温度や圧力
により、結晶性の良好な炭化珪素を得るための比は異な
るが、本実施の形態における基板温度1600℃および
圧力13.3kPaの条件下では、炭素/珪素比は0.
35〜8.0が好ましい。
【0026】また、本実施の形態において、基板温度は
1600℃としたが、さらに高温にすることによりエピ
タキシャル成長速度を高めることが可能であることはい
うまでもない。ただしこの場合は、成長した結晶の高温
水素ガスによるエッチングを抑制するために、成長室1
0aに供給される水素ガスを不活性ガスで希釈すると有
効である。
【0027】なお、本発明は、エピタキシャル成長装置
について、図1のように筐体11を縦に配置する縦型の
装置に限定するものではなく、反応ガスを成長室10a
の下部より供給する構成であれば、どのような形状でも
かまわない。例えば、図4のように、筐体11が横に向
いた横型の装置であってもよい。
【0028】また、本発明は、エピタキシャル成長装置
の成長室についても、その形や基板の置き方等を制限す
るものではなく、例えば、図5のように基板20を斜め
に設置してもよいし、図6のように、壁面に設置しても
差し支えない。
【0029】また、上記の実施の形態1および2におい
ては炭化珪素のエピタキシャル成長について説明した
が、上記実施の形態以外の組み合わせでもよい。例え
ば、4H−SiCを基板として4H−SiCをホモエピ
タキシャル成長させたり、珪素基板上に成長した3C−
SiCを基板として、3C−SiC上に3C−SiCを
ホモエピタキシャル成長させてもよい。さらに、結晶成
長面やオフカット角、オフカット方向についても限定し
ない。もちろん、基板や原料ガスを選択すれば、炭化珪
素に限らず、他の結晶ついても高速で均一にエピタキ
シャル成長できることは明白である。また、反応ガスと
ともにドーパントとなる不純物を成長室10a内に供給
することにより、成長した結晶のp形、n形の導電性制
御が可能である。
【0030】また、上記の実施の形態1および2におい
ては成長室10aはカーボン製であり、誘導加熱により
加熱したが、材質については炭素系材料が好ましい。も
ちろん、炭化珪素製であってもかまわない。
【0031】また、効率よく成長室全体を加熱するため
には誘導加熱による加熱が好ましいが、成長室全体を均
一に加熱でき、所望の基板温度が得られれば、他の加熱
方式であっても差し支えない。
【0032】また、上記の実施の形態1および2におい
ては成長室10aは断熱材14で覆われているが、断熱
材14がない場合は、より大きい高周波電力を印加する
必要があった。成長室の熱の逃げを防ぎ、効率よく成長
室全体を加熱するためには断熱材14があったほうがよ
い。
【0033】また、上記の実施の形態1および2におい
ては、成長室10a内の圧力が133Paから大気圧ま
での範囲で、成長速度9μm/時間以上、面内均一性3
%のエピタキシャル成長が実現できた。133Pa未満
の圧力の場合は、ガスが希薄になり、エピタキシャル
長速度が大幅に低下した。
【0034】また、上記の実施の形態1および2につい
ては、空間13の圧力は665Paとしたが、成長室1
0a内の圧力より低圧であれば、圧力は何Paでもよ
い。空間13内の圧力が成長室10a内の圧力より高い
場合は、成長室10aの接合部27より圧力差により成
長室10a内に不活性ガスが流入した形跡が認められ、
結晶のモフォロジーが悪くなった。
【0035】また、上記の実施の形態1および2につい
ては、高周波電力の周波数を17.5kHzで実施した
が、所望の基板温度が得られれば、他の周波数でも差し
支えない。100kHzや200kHzの高い周波数で
あってもよいし、4kHz程度の低い周波数であっても
よい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、基板を成長室内
部に設置し、成長室全体を加熱して、成長室内部に供給
されるガスを効率よく熱分解し、下方より基板上に高密
度にガスを供給し、上部から排出することにより、ガス
の乱流を防ぎ、基板上のガス分布を均一にするエピタキ
シャル成長装置であり、高速かつ、膜厚分布や結晶性の
ばらつきを抑制するエピタキシャル成長法を実現できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエピタキシャル成長装置の概略を示す
【図2】本発明のエピタキシャル成長装置の成長室の概
略を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における口径変換治具
【図4】本発明のエピタキシャル成長装置の概略の他の
例を示す図
【図5】本発明のエピタキシャル成長装置の成長室の他
の例を示す図
【図6】本発明のエピタキシャル成長装置の成長室の別
の例を示す図
【図7】従来のエピタキシャル晶成長装置の概略を示す
【符号の説明】
10a 成長室 11 筐体 12 コイル 14 断熱材 20 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−268099(JP,A) 特開 平6−51275(JP,A) 特開 平6−56596(JP,A) 特開 平6−349742(JP,A) 特開 平9−48688(JP,A) 特開 平9−221389(JP,A) 国際公開97/13013(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 C23C 16/44 H01L 21/205

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に基板を設置する空間を有する成長
    室と、成長室を覆う筐体と、成長室を加熱する加熱装置
    と、成長室および筐体にガスを供給するガス供給系と、
    成長室および筐体を排気する排気系を具備し、成長室お
    よび筐体がともにガスの供給口および排出口を有し、
    長室の下部よりガスを供給することを特徴とするエピタ
    キシャル成長装置。
  2. 【請求項2】 成長室が炭素系材料からなり、誘導加熱
    により加熱される請求項1に記載のエピタキシャル成長
    装置。
  3. 【請求項3】 成長室が断熱材で覆われている請求項1
    または2に記載のエピタキシャル成長装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載のエピタキ
    シャル成長装置を用い、高温に加熱された成長室内部の
    空間に設置された基板上に結晶をエピタキシャル成長さ
    せる工程において、筐体の内部かつ成長室外部の圧力
    が、成長室内部の圧力より低圧に保持されたエピタキシ
    ャル成長法。
  5. 【請求項5】 少なくとも炭素または珪素を含む原料を
    ガス化して、成長室内に設置された基板上に炭化珪素を
    成長させる請求項4に記載のエピタキシャル成長法。
  6. 【請求項6】 基板が珪素である請求項5に記載のエピ
    タキシャル成長法。
  7. 【請求項7】 基板が炭化珪素である請求項5に記載の
    エピタキシャル成長法。
  8. 【請求項8】 成長室内部の圧力が133Pa以上大気
    圧以下である請求項4から請求項7に記載のエピタキシ
    ャル成長法。
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