JP4853364B2 - SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法 - Google Patents

SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法 Download PDF

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Description

本発明は、SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法に関する。
近年、地球温暖化問題への対応としてCO2の排出削減が強く求められており、種々の分野で省エネルギー化が取り上げられている。このため、電気エネルギーの高効率利用が重要な課題となっており、電気の制御や変換を行うパワーデバイスの一層の高性能化が要求されている。自動車の分野においても、ハイブリッド自動車や電気自動車など、電気モーターを使用する省エネ車の性能向上には、それらに搭載されるパワーデバイス、すなわち、インバータの性能向上が不可欠である。現行のインバータはシリコン(Si)系パワーデバイスによって構成されている。しかしながら、そのデバイス性能は、Siの材料物性値からくる性能限界のために、さらなる高効率化が困難な状況にある。そこで、代替材料としてSiよりも材料物性値の優れた炭化ケイ素(SiC)が注目されている。
SiCは、バンドギャップがSiの約3倍、絶縁破壊電界強度がSiの約10倍など優れた物性を有する半導体であり、これをパワーデバイスに応用することができれば、Siパワーデバイスよりも低電力損失のデバイスを実現することができる。また、SiCパワーデバイスは、Siパワーデバイスと比べて電力損失が小さいだけでなく、より高温・高速での動作が可能である。それゆえ、SiCパワーデバイスを用いることでインバータ等の電力変換器において高効率化及び小型化を達成することが可能である。
SiCは、数多くの結晶多形(ポリタイプ)が存在することで知られている。中でも、六方晶系のSiC(例えば、4H−SiC、6H−SiCなど)がパワーデバイスに適しているとされ、そのエピタキシャル成長技術について多くの研究が行われている。SiCのエピタキシャル膜は基板となるSiC単結晶上に化学気相成長(CVD)法を用いて一般的に作製されるが、高性能なデバイスの実現には、このエピタキシャル膜が高品質であることが極めて重要である。しかしながら、このようなSiCのエピタキシャル成長においては、異形ポリタイプの混入や、表面欠陥の発生など種々の問題がある。また、SiCのエピタキシャル成長は、Siの場合と比べて膜の成長速度が遅く、さらには、成長膜における残留不純物密度の低減や平坦性の向上など、SiCを用いたデバイスの実現には多くの課題がある。
特許文献1では、0度以上1度未満のオフ角を有するSiC基板の(000−1)C面において、その表面層を化学反応により0.1μm以上除去した後、その上にSiC層をエピタキシャル成長させることが記載され、また、このような方法により、SiCの{0001}面において、低オフ角面又はオフなし面への表面欠陥密度の低いホモエピタキシャル成長が可能であると記載されている。
特許文献2では、表面が(0001)基底面に対して0.1度より大きいが1度未満の角度で傾斜しているSiC基板の表面上に1μmまでの厚さを有する境界層を形成し、その上にSiC基板と同じポリタイプのSiCホモエピタキシャル層を作製することが記載されている。また、特許文献2では、このような境界層を設けることにより、1度未満のオフ角を有するSiC基板上に非常に低い欠陥密度でSiCポリタイプの層をホモエピタキシャル成長させることができると記載されている。
特開2005−286038号公報 特開2006−028016号公報
特許文献1では、SiC基板の(000−1)C面上にSiCの薄膜をエピタキシャル成長させている。しかしながら、特許文献1の方法では、SiCのエピタキシャル成長に際し、SiC基板における(000−1)C面の表面層を化学反応によって0.1μm以上除去する必要があり、工程が複雑である。
特許文献2では、境界層の成長速度が3μm/h未満と規定されており、その成長速度が遅い。また、このような境界層は、最終的に得られるデバイスの性能において果たす役割がなく、非効率的である。
また、特許文献1及び2のいずれも、SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法において、成長基板にオフ角を設けずに表面欠陥の発生を完全に抑制することができることを記載していない。
そこで、本発明は、異形ポリタイプの混入がなく、また、表面欠陥が少ないか又は全くなく、さらには残留不純物密度のより少ないSiC単結晶エピタキシャル薄膜を、特には成長基板にオフ角を設けずに高速で成長させる方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は下記にある。
(1)六方晶系SiC単結晶基板の(0001)Si面に、炭素原子とケイ素原子の原子数比(C/Si比)が0.25以上0.5以下の原料ガスを導入することにより、前記基板と同じポリタイプのSiC単結晶をエピタキシャル成長させ、前記エピタキシャル成長が前記六方晶系SiC単結晶基板にオフ角を設けないでかつ20kPa以下の減圧下で行われ、前記エピタキシャル成長の前又はその後に、水素とプロパンからなる混合ガスを一定時間流すことを特徴とする、SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法。
本発明の方法によれば、異形ポリタイプの混入がなく、また、表面欠陥が少ないか又は全くなく、さらには残留不純物密度のより少ないSiC単結晶エピタキシャル薄膜を従来のものと比べて高速で成長させることが可能である。また、本発明の方法では、エピタキシャル成長の基板となるSiC単結晶にオフ角を設ける必要がないので、オフ角を設けるために基板をカットする必要もない。したがって、製造コストの面からも材料の損失がなく経済的である。
本発明のSiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法は、六方晶系SiC単結晶基板の(0001)Si面に、炭素原子とケイ素原子の原子数比(C/Si比)が0.20以上0.75未満の原料ガスを導入することにより、前記基板と同じポリタイプのSiC単結晶をエピタキシャル成長させることを特徴としている。
本発明によれば、六方晶系SiCの単結晶基板としては、例えば、4H−SiC、6H―SiC等の単結晶基板を使用することができる。本発明の方法においては、パワーデバイスに適した4H−SiCの単結晶基板を使用することが特に好ましい。
以下、本明細書において別段の断りがない限り、「SiC」とは六方晶系のSiCを意味するものである。
本発明においては、SiC単結晶基板の(0001)Si面を利用してSiC単結晶のエピタキシャル成長が実施される。SiC単結晶のエピタキシャル成長では、(0001)Si面のほか、(000−1)C面上に化学気相成長(CVD)法を用いてエピタキシャル成長したSiC薄膜も知られる。しかしながら、(000−1)C面上にエピタキシャル成長したSiC薄膜は、(0001)Si面上にエピタキシャル成長したものと比べて薄膜中の窒素等の残留不純物密度が一般に1〜3桁程度高くなることが知られている。したがって、例えば、1×1015cm-3以下の残留不純物密度が要求される1kV耐圧素子など、高耐圧素子の用途においては、SiC単結晶基板の(000−1)C面上にエピタキシャル成長させたものを適用することは困難である。それゆえ、SiC単結晶基板の(0001)Si面上にエピタキシャル成長させることが好ましい。
本発明によれば、SiC単結晶のエピタキシャル成長においては、炭素原子とケイ素原子の原子数比(C/Si比)が0.20以上0.75未満、特には0.25以上0.5以下の原料ガスが導入される。
SiC単結晶のエピタキシャル成長では、ケイ素源としてシラン(SiH4)が、そして炭素源としてエチレン(C24)やプロパン(C38)等の炭化水素が一般に用いられる。従来、SiC単結晶のエピタキシャル成長は、これら原料ガス中の炭素原子とケイ素原子の原子数比(C/Si比)が1.0よりも高い、いわゆるカーボンリッチの条件下で行われてきた。しかしながら、このようなカーボンリッチの条件下では、エピタキシャル成長層において結晶欠陥(以下、エピ欠陥ともいう)が発生し、さらには表面の荒れなども生じやすい。本発明によれば、原料ガス中の炭素原子とケイ素原子の原子数比(C/Si比)を0.20以上0.75未満とすることで、表面欠陥の少ない良質なエピタキシャル薄膜を得ることができ、特にはC/Si比を0.25以上0.5以下とすることで表面欠陥が全くなく、さらには従来のものと比べて高速の膜成長を達成することが可能である。
C/Si比が0.75又はそれよりも大きくなると、エピタキシャル成長結晶において双晶や多結晶が発生したり、デバイスキラーとなる表面欠陥が発生したりすることがあり、さらには結晶表面にステップバンチング(ステップの粗密化)が発生する場合もある。このような膜は半導体デバイスにおいて使用することができないために好ましくない。また、C/Si比が0.20よりも小さくなると、SiCの単結晶を成長させるための炭素源が少なくなるのでSiCの単結晶がほとんど成長しないか、又はSiCのエピタキシャル成長よりもキャリアガスとして成長プロセスに含まれる水素ガス等によるSiC単結晶基板のエッチングが優位となり、エピタキシャル成長の条件としては好ましくない。
本発明によれば、SiC単結晶のエピタキシャル成長は、SiC単結晶基板の微傾斜面上で、特にはSiC単結晶基板にオフ角を設けないで実施することができる。
SiC単結晶のエピタキシャル成長は、一般的に、SiC単結晶基板に数度のオフ角を導入すること、例えば、SiC単結晶基板に当該基板の(0001)面を基準面として<11−20>方向に4°又は8°のオフ角を導入することによって実施される。これよりもオフ角を小さくするか又はオフ角を設けないでSiC単結晶のエピタキシャル成長を実施すると、エピタキシャル成長時に種々のポリタイプの結晶が形成したり、ステップバンチングによって表面の平坦性が失われたりする場合がある。したがって、従来のSiC単結晶のエピタキシャル成長では、オフ角を設けることで基板表面のステップ密度を増大させ、ステップの横方向へのステップフロー成長によりSiC単結晶を成長させている。このようにすることで、ステップから原子配置の周期の情報が与えられ、基板と同じポリタイプの単結晶を成長させることができるからである。
本発明によれば、上記のように、原料ガス中のC/Si比をシリコンリッチ、すなわち、0.20以上0.75未満、特には0.25以上0.5以下とすることで、従来よりも小さいオフ角で、特にはオフ角を設けないでも、異形ポリタイプの混入がなく、表面欠陥が少ないか又は全くない良質なSiC単結晶エピタキシャル薄膜を成長させることができる。したがって、オフ角を設けるために基板をカットする量が従来に比べて少なく又は基板をカットする必要がないので、製造コストの面からも材料の損失が少なく経済的である。
本発明においては、SiC単結晶のエピタキシャル成長は、一般的に0°以上4°以下のオフ角を有するSiC単結晶基板上で実施することができる。
本発明の他の態様によれば、SiC単結晶のエピタキシャル成長は、20kPa以下の減圧下で実施される。
エピタキシャル成長の成長圧力を下げることによって、エピタキシャル膜の残留不純物密度を下げることができる。通常、膜の電気特性を制御するために、ドーパントと呼ばれる不純物がエピタキシャル成長時に導入される場合がある。SiC半導体の場合、n型ドーパントガスとしてN2、p型ドーパントガスとしてAl(CH33などが用いられる。しかしながら、特に原料ガス中のC/Si比が高いと、ドーパントガスとして窒素源をエピタキシャル成長時に導入しない場合においても、得られる膜の窒素不純物密度が高くなる傾向がある。パワーデバイスとしてSiCを使用する場合、このような不純物密度はできる限り低く抑えることが好ましい。
本発明においては、エピタキシャル成長時の成長圧力を20kPa以下、特には11kPa以下とすることで、デバイスとして制御が可能な残留不純物密度(一般的には5×10-15cm-3以下)を達成することが可能である。しかしながら、圧力を下げすぎると、エピタキシャル成長面にステップバンチングなどによる表面荒れが発生しやすくなることや、そのような超低圧下に圧力を制御するのに大容量の排気装置が必要となるため好ましくない。したがって、本発明においては成長圧力の下限は1kPa以上とすることが好ましい。
また、本発明のような低いC/Si比でのエピタキシャル成長では、SiCの単結晶エピタキシャル膜における面内不均一性や残留キャリア密度が高くなるという問題がある。本発明では、このような問題についても、成長圧力を十分減圧にすること及びキャリアガスとしての水素をSiCの原料であるシランガスに比べて多量に流すことで改善することが可能である。
本発明においては、水素キャリアガス流量とシランガス流量の比(水素ガス/シランガス比)は、2500以上、例えば、水素ガス流量が25slmの場合には、シランガス流量を10sccm以下とすることが好ましい。
本発明の他の態様によれば、SiC単結晶のエピタキシャル成長の前又はその後に、水素とプロパンからなる混合ガスを一定時間流すことが好ましい。
複数のSiC単結晶エピタキシャル薄膜を同じ反応炉内で連続的に成長させる成長操作では、低C/Si比、すなわち、シリコンリッチの条件下においてSiC単結晶をエピタキシャル成長させると、反応炉内の冶具(例えば、サセプタや断熱材)の表面がシリコンの多結晶で覆われてしまう場合がある。したがって、そのままの状態で次のSiC単結晶のエピタキシャル成長を実施すると、Siで覆われた冶具の表面からSiが再脱離し、それによってシランガスとプロパンガスからなる原料ガスの混合比にズレが生じてしまう恐れがある。このため、SiC単結晶のエピタキシャル成長の前後に水素とプロパンからなる混合ガスを一定時間流すことが好ましい。このようにすることで、反応炉内の冶具に付着したSiの多結晶をプロパンガスによって炭化するか又は水素ガスによりエッチングして除去することができるので、反応炉内のエピタキシャル成長の条件を一定に整えることが可能である。
具体的には、Siの常圧(101kPa)での融点が1410℃であるため、1450℃以上の温度において常圧よりも低い圧力、例えば、5〜20kPaの圧力で水素とプロパンを一定時間、例えば、1〜30分間程度流すことが好ましい。また、その際の流量は、一般的には水素が20〜30slm、プロパンが1〜5sccm程度である。
本発明によれば、SiC単結晶のエピタキシャル成長は、化学気相成長(CVD)法を用いて実施される。CVD法は、いわゆるホットウォールCVD装置などの装置を用いて、表面欠陥のない良質なSiC単結晶エピタキシャル薄膜を得るのに十分な原料ガス流量、温度及び時間において実施することができる。例えば、原料ガス流量は、原料ガス中のC/Si比が0.20以上0.75未満、特には0.25〜0.5以下となる範囲において、一般的にシラン等のケイ素源を2〜10sccm、プロパン等の炭素源を0.2〜2sccmの量で流すことができる。また、エピタキシャル成長については、一般的に1450〜1600℃の温度で30分〜3時間実施することができる。
上記のとおり、本発明の方法によれば、異形ポリタイプの混入がなく、また、表面欠陥が少ないか又は全くなく、さらには残留不純物密度のより少ない良質なSiC単結晶エピタキシャル薄膜が得られるので、本発明の方法は、例えば、電力変換器等において用いられる高性能パワーデバイスの作製において適用することができる。
なお、本明細書において(0001)及び(000−1)とは、いわゆる結晶面の面指数を表している。上記面指数において「−」記号は通常数字の上に付されるが、本明細書においては書類作成の便宜上のために数字の左側に付した。また、<11−20>は結晶内の方向を表し、「−」記号の取り扱いについては上記面指数の場合と同様である。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例では、原料ガスとしてシラン(SiH4)及びプロパン(C38)並びにキャリアガスとして水素(H2)を使用し、横型ホットウォールCVD装置によってSiC単結晶エピタキシャル薄膜を成長させ、得られたSiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長速度及び表面欠陥密度のC/Si比依存性、並びに不純物密度の成長圧力依存性について調べた。
エピタキシャル成長は、基板として新日本製鐵社製n型4H−SiC(0001)面on−axis基板をオフ角を設けずにそのまま使用し、1500℃の温度で以って種々のC/Si比及び成長圧力において60分間実施した。エピタキシャル成長の際のH2流量は25slm、SiH4流量は10sccmであり、C38の流量をC/Si比に応じて変化させた。なお、ドーピングガスの導入は行わなかった。また、各試験において、エピタキシャル膜の成長直後に、H2(25slm)とC38(5sccm)からなる混合ガス(温度1500℃、圧力11kPa)を1分間反応炉内に流し、その後、C38の供給のみを停止して降温した。試験結果を図1〜4に示す。
図1及び2は、原料ガスであるプロパンとシランのC/Si比をそれぞれ0.5及び0.75として成長圧力11kPaでエピタキシャル成長させた場合のSiC単結晶エピタキシャル薄膜の写真である。C/Si比を0.5としてエピタキシャル成長させた場合には、図1に示すように、結晶の表面欠陥、すなわち、エピ欠陥は全く検出されず、平坦できれいなSiC単結晶エピタキシャル薄膜を得ることができた。これに対し、C/Si比を0.75としてエピタキシャル成長させた場合には、図2に示すように、エピ欠陥を示す多数の筋を確認した。
図3は、エピタキシャル成長によって得られたSiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長速度及び表面欠陥密度のC/Si比依存性を示すグラフである。図3は、横軸に原料ガスのC/Si比を示し、縦軸に膜の成長速度(μm/h)を示している。図3から明らかなように、SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長速度はC/Si比の増加とともに上昇し、C/Si比が0.75以上でほぼ飽和した。また、C/Si比が0.75以上では、薄膜上に10個/cm2以上の多数のエピ欠陥が検出されたが、それより低いC/Si比ではエピ欠陥は検出されず、良質なSiC単結晶エピタキシャル薄膜を得ることができた。特にC/Si比が0.5のときには、0.65μm/hの成長速度においてSiCのエピタキシャル薄膜を得ることができた。しかしながら、C/Si比が0.1の場合には、SiCのエピタキシャル薄膜は全く成長しなかった。
図4は、エピタキシャル成長によって得られたSiC単結晶エピタキシャル薄膜の不純物密度の成長圧力依存性を示すグラフである。図4は、横軸に成長圧力(kPa)を示し、縦軸に不純物密度(cm-3)を示している。図4から明らかなように、SiC単結晶エピタキシャル薄膜の不純物密度は成長圧力の増加とともに単調に増加した。図4の結果から、成長圧力を約20kPa以下とすることで、SiCの単結晶エピタキシャル薄膜においてデバイスとして制御可能な5×10-15cm-3以下の不純物密度を得ることができると考えられる。
原料ガスのC/Si比を0.5とした場合のSiC単結晶エピタキシャル薄膜の写真である。 原料ガスのC/Si比を0.75とした場合のSiC単結晶エピタキシャル薄膜の写真である。 SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長速度及び表面欠陥密度のC/Si比依存性を示すグラフである。 SiC単結晶エピタキシャル薄膜の不純物密度の成長圧力依存性を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 六方晶系SiC単結晶基板の(0001)Si面に、炭素原子とケイ素原子の原子数比(C/Si比)が0.25以上0.5以下の原料ガスを導入することにより、前記基板と同じポリタイプのSiC単結晶をエピタキシャル成長させ、前記エピタキシャル成長が前記六方晶系SiC単結晶基板にオフ角を設けないでかつ20kPa以下の減圧下で行われ、前記エピタキシャル成長の前又はその後に、水素とプロパンからなる混合ガスを一定時間流すことを特徴とする、SiC単結晶エピタキシャル薄膜の成長方法。
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