JP2005079531A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ゲート絶縁膜の残膜のばらつきを抑制し、シート抵抗のばらつきを低減することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】
絶縁基板上に半導体薄膜及びゲート絶縁膜を積層して形成する工程S1と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極層を金属膜を積層して形成する工程S2と、前記ゲート電極層上に第1のレジストパターンを形成し、第1のエッチングによりゲート電極を形成する工程S3と、前記第1のエッチングにより生じた前記絶縁膜の残膜の厚みのばらつきを低減するために、前記絶縁膜の残膜の薄い領域をマスクする第2のレジストパターンを形成し、前記絶縁膜の残膜の厚みの厚い領域を第2のエッチングにより所定の厚みにエッチングする工程S4と、前記半導体薄膜に、前記絶縁膜の残膜越しに不純物を注入する工程S5とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも半導体薄膜に不純物を注入する工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
複数の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)を有する薄膜半導体装置であるTFT基板は、アクティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置において液晶を駆動するための駆動基板として用いられる。液晶表示装置は、薄型で低消費電力という特徴を有し、その中でもTFTを用いた液晶表示装置は、コントラストが高く、応答速度が速いなどの長所を有する。そのため、TFTを用いた液晶表示装置は、主にパーソナルコンピュータなどの表示部及び携帯用のテレビジョン装置などに使用されており、近年、その市場規模は大きく伸びている。
薄膜半導体装置を製造するためには、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と半導体薄膜の積層構造を絶縁基板上に形成する工程と、イオン打込み法などによって前記半導体薄膜の一部または全部に不純物を注入する工程を必要とする。
そして、半導体薄膜に不純物を注入する工程においては、不純物を注入する量(ドーズ量)を領域毎に変化させ、半導体薄膜にソース領域及びドレイン領域となる高不純物濃度領域、LDD(Lightly Doped Drain)構造のTFTにおけるLoff領域または、GOLD(Gate-Drain Overlapped Device)構造のTFTにおけるLov領域となる低不純物濃度領域及びチャネル領域を形成させる必要がある。
さらに、半導体装置の信頼性を向上させるためには、基板上に形成されるすべてのTFTを構成する上記高不純物濃度領域及び低不純物濃度領域のシート抵抗が、それぞれ均一になるようにしなければならない。シート抵抗のばらつきを招く主な原因は、上記各領域に含まれる不純物濃度のばらつきである。従って、上記半導体薄膜に打ち込まれる不純物の濃度が均一に分布するように制御することにより、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
しかしながら、上記半導体薄膜の不純物濃度の制御、特に、低不純物濃度領域において不純物濃度を均一に制御することは困難である。例えば、LDD構造を有する半導体薄膜のLoff領域を形成する際、1012〜1013/cm2オーダの比較的低ドーズ量で不純物をドーピングする必要があるが、従来のドーピング装置を用いて上記低ドーズ量の制御は非常に困難であり、不純物濃度のばらつきが大きくなってしまう。
このようなドーピング装置に起因するばらつきを解消する方法として、ドーパントガスに含まれる不純物濃度を制御し、半導体薄膜にドープされる不純物濃度のばらつきを低減させる技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
一般的に半導体薄膜に直接不純物イオンを注入する際、不純物を含むドーパントガスの希釈ガスに対する混合比が0.1%〜10%に調製された原料ガスをイオン化し、不純物イオンを半導体薄膜に注入する。これに対して、特許文献1に開示された方法によると、ドーパントガスに対する不純物の混合比が0.1%未満に調製された原料ガスを用いて不純物イオンを注入することにより、半導体薄膜に注入される不純物イオン濃度のばらつきを低減できることが報告されている。
特開平10−12890号公報
特許文献1記載の薄膜半導体装置の製造方法では、原料ガスに不純物濃度の低いガスを用いて半導体薄膜に不純物イオンを注入することで、ドーピング装置に起因する不純物イオン濃度のばらつきを低減することが報告されている。しかしながら、不純物をドーピングする際、ドーパントガスの制御のみでは不純物濃度の均一化が不十分な場合もある。
例えば、ゲート絶縁膜などの絶縁膜越しに半導体薄膜に対して不純物を打ち込む必要があるような構造を有するTFTにおいては、不純物のばらつきの原因として、ドーピング装置やドーパントガス以外に絶縁膜の膜厚のばらつきが挙げられる。つまり、基板の面積が大きい場合(例えば、620mm×750mmや730mm×920mmなど)、同一基板面内においてゲート絶縁膜(以下、「GI膜」ともいう。)の厚みや、ゲート電極作成時のエッチング後のゲート絶縁膜の残膜(以下、「GI残膜」ともいう。)の厚みにばらつきが生じる場合がある。
特に、GI膜上に形成されたゲート電極層をエッチングしてゲート電極を形成する工程において、ゲート電極層とともにGI膜の表面もエッチングされるが、このGI膜のエッチング量は同一基板内でも大きくばらつき、これを制御することは極めて困難である。このようにGI残膜の膜厚にばらつきが生じた状態で、GI残膜越しに半導体薄膜に不純物を打ち込んだ場合、膜厚のばらつきが不純物濃度のばらつきに反映されてしまう。そのため、LDD構造を有する半導体装置のLoff領域におけるシート抵抗は、数十kΩ/□〜数百kΩ/□と大きくばらついてしまい、信頼性の高い半導体装置を得ることができないといった問題があった。
本発明の目的は、同一基板内でのゲート絶縁膜の残膜のばらつきを抑制し、シート抵抗のばらつきを低減することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、ゲート電極をフォトリソグラフィとエッチングで形成する際、同一基板内で生じるGI残膜の厚みのばらつきを均一化した後、半導体薄膜に不純物を打ち込むことにより半導体薄膜内の不純物濃度のばらつきを抑制するようにしたものである。
本発明は、絶縁基板上に半導体薄膜及びゲート絶縁膜を積層して形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極層を金属膜を積層して形成する工程と、前記ゲート電極層上に第1のレジストパターンを形成し、第1のエッチングによりゲート電極を形成する工程と、前記第1のエッチングにより生じた前記絶縁膜の残膜の厚みのばらつきを修正するために、前記絶縁膜の残膜の薄い領域をマスクする第2のレジストパターンを形成し、前記絶縁膜の残膜の厚みの厚い領域を第2のエッチングにより所定の厚みにエッチングする工程と、前記半導体薄膜に、前記絶縁膜の残膜越しに不純物を注入する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第2のレジストパターンは、中心が前記絶縁基板の中心とほぼ一致する一つの輪状のレジストパターンを含むように構成することもできる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第2のレジストパターンは、前記絶縁基板の面積の20%以上、40%以下をマスクするように構成することもできる。
さらに、本発明に係る半導体装置の製造方法において、前記第2のエッチングによりエッチングされた領域の絶縁膜の残膜の厚さが、30nm以上、60nm以下となるように構成することが好ましい。
本発明によれば、半導体装置の製造方法において、ゲート電極を形成する際に生じるゲート絶縁膜の残膜の厚みのばらつきを低減することができる。これにより、ゲート絶縁膜の残膜越しに半導体薄膜へ不純物を注入する際、残膜の厚みに由来するドーズ量のばらつきを低減することができる。その結果、半導体薄膜のソース領域、ドレイン領域及びLoff領域におけるシート抵抗のばらつきをそれぞれ低減することができ、高い品位と信頼性を兼ね備えた半導体装置を実現することができる。
図1は、本発明の半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。製造ステップS1は、絶縁基板上に半導体薄膜、及びゲート絶縁膜(GI膜)を積層して形成する工程である。製造ステップS2は、GI膜上にゲート電極層を積層して形成する工程である。製造ステップS3は、ゲート電極層上に第1のレジストパターンを形成し、第1のエッチングによりゲート電極を形成する工程である。製造ステップS4は、GI膜の残膜(GI残膜)上に第2のレジストパターンを形成し、GI残膜の厚い部分を第2のエッチングにより厚みのばらつきを低減するする工程である。製造ステップS5は、半導体薄膜に不純物を注入し、低不純物濃度領域及び高不純物濃度領域を形成する工程である。製造ステップS6は、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程である。
図2は、本発明に一実施形態に係る薄膜トランジスタ基板1(以下、「TFT基板1」ともいう。)の概略断面図である。図2に示すTFT基板1は、図1に示す製造工程により製造される。
図2に示すTFT基板1は、キャリアが伝導電子であるN型LDD(Lightly Doped Drain)構造を備える。TFT基板1は、ガラス等からなる絶縁基板11上に半導体薄膜10を有する。半導体薄膜10は、チャネル領域10aと、ソース領域10bと、ドレイン領域10cを備え、上記チャネル領域10aとソース領域10bの間、及びチャネル領域10aとドレイン領域10cの間にはそれぞれLoff領域10dが形成されている。
上記半導体薄膜10上には、ゲート絶縁膜の残膜16を介してゲート電極15が配設され、さらに上記ゲート電極15及びGI残膜16上に層間膜21が積層して形成されている。上記ソース領域10bには、コンタクトホールを通してソース電極25が接続されている。また、ドレイン領域10cには、コンタクトホールを通してドレイン電極26が接続されている。
以下、上記半導体装置の製造方法について、各工程毎に図面を用いて詳しく説明する。
図3は、図1の製造ステップS1のうち、絶縁基板11上に半導体薄膜10が形成された状態を示す概略断面図である。上記絶縁基板11は、ガラス等の絶縁材料で形成されている。半導体薄膜10には、例えばポリシリコン膜(poly-Si膜)やCGシリコン膜(Continuous Grain-Si膜)を用いることができる。
ポリシリコン膜は、以下のように形成される。まず、プラズマCVD(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、またはLPCVD(LPCVD:Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により、アモルファスシリコン膜を絶縁基板11上に形成する。このアモルファスシリコン膜をフォトリソグラフィ法によって所望の形状に成形した後、加熱による固相成長やレーザ照射などの結晶化の手法を用いてポリシリコン膜に変化させる。
また、CGシリコン膜は、以下のように形成される。まず、プラズマCVD(CVD:Chemical Vapor Deposition)法等により、絶縁基板11上にアモルファスシリコン膜を形成する。このアモルファスシリコン膜に触媒(ニッケル等)を用いて核形成を行った後、加熱による固相成長やレーザ照射による結晶化の手法を用いてCGシリコン膜に変化させる。
図4は、図1の製造ステップS1において、半導体薄膜10上にゲート絶縁膜12を形成した状態を示す概略断面図である。ゲート絶縁膜12には、例えば二酸化ケイ素(SiO2)膜などを用いることができる。二酸化ケイ素膜は、CVD法等によって形成することができる。上記ゲート絶縁膜12は、当初、90〜110nmの均一な厚さに形成される。
図5は、図1の製造ステップS2において、ゲート絶縁膜12上にゲート電極層13を形成する工程を示す概略断面図である。まず、図5(a)に示すように、ゲート絶縁膜12上に、ゲート電極層13を形成する。ゲート電極層13には、例えば、アルミニウム(Al)膜やタングステン/窒化タンタル(W/TaN)膜などを用いることができる。Al膜は、CVD法などによって形成される。またタングステン/窒化タンタル(W/TaN)膜は、スパッタ法などによって形成される。
具体的に、タングステン/窒化タンタル(W/TaN)膜をドライエッチングしてゲート電極15を形成する工程について説明する。上記GI膜12上にスパッタ法によってタングステン層を370nm、窒化タンタル層を30nmの厚みに積層堆積させゲート電極層13とした。
次に、上記ゲート電極層13上に均一なレジスト層(図示せず)を形成し、露光装置でレジスト層にゲート電極のパターンを転写する。レジスト層を現像することにより、図5(b)に示すような第1のレジストパターン14を形成する。次に、図5(c)に示すように、ドライエッチングなどによって第1のエッチングを行い、不要領域のゲート電極層13を除去し、ゲート電極15を形成させる。第1のエッチングは、まず、温度60〜70℃においてO2ガスを用い、180〜200秒の時間でタングステン層のテーパー部を形成させ、次に温度70〜80℃においてCF4ガス及びCl2ガスを用い、60〜70秒の時間で窒化タンタル層のエッチングを行った。
この段階で絶縁基板11の表面に残ったGI残膜16の厚みを調べてみると、GI残膜16の厚みのばらつきがある傾向をもって分布していることがわかる。図6は、第1のエッチング後の絶縁基板11全体の平面図である。絶縁基板11の表面には、上記方法によって形成された半導体薄膜10とゲート電極15が格子状に多数形成されており、それらの上面をGI残膜16が覆っている。基板上には、その中心が絶縁基板11の中心とほぼ合致する輪状にGI残膜の厚みの薄い領域17aと、その輪状の領域の内側及び外側にGI残膜の厚みの厚い領域17bが分布している。
また、図示はしないが、まれにGI残膜の厚みの薄い領域が基板11の中心付近に位置する円状に分布し、その円状の領域の外側にGI残膜の厚みの厚い領域が分布している場合もある。
図7は、上記第1のエッチングが完了した状態における、GI残膜の厚い領域と薄い領域の断面図である。図7の(a)は、図6に示したGI残膜の厚みの薄い領域17a内に形成された半導体薄膜10近傍の断面図である。図7の(b)は、図6に示したGI残膜の厚みの厚い領域17b内に形成された半導体薄膜10近傍の断面図である。上記条件で第1のエッチングを行った場合、GI残膜の厚みの薄い領域17aの膜厚d1は約30nmであり、一方、GI残膜の厚みの厚い領域17bの膜厚d2は約70nmである。このように、第1のエッチングによりGI残膜16には、約40nmのばらつきが生じていた。
このようにGI残膜の厚みのばらつきが輪状に分布する原因は、正確には解明されていないが、ドライエッチングに使用されるエッチングガスの流れが原因の一つであると考えられている。
このように、GI残膜16の厚みにばらつきがある状態で、GI残16膜越しに半導体薄膜10へ不純物を注入すると、GI残膜の薄い領域17a内に位置する半導体薄膜10aには比較的多量の不純物が注入され、GI残膜の厚い領域17b内に位置する半導体薄膜10bには比較的少量の不純物しか注入されないことになる。その結果、同一基板内において、キャリア濃度がばらつきシート抵抗の異なる半導体膜が混在することとなり、惹いてはTFTの信頼性を低下させることになる。
そこで、本発明では、不純物を半導体薄膜10に注入する前に上記GI残膜16の厚みのばらつきを低減することで、半導体薄膜10へ注入される不純物の濃度のばらつきを均一にする。
図7の(c)に示すように、GI残膜の厚みの薄い領域17aをマスクする第2のレジストパターン19を形成する。即ち、第2のレジストパターン19は、図6に示す輪状の領域に対応した輪状の形状に形成される。
また、第2のレジストパターン19は、上記ゲート電極15を形成する際に用いた第1のレジストパターンと上記輪状の領域に対応した形状のレジストパターンを組み合わせたものであることが好ましい。このように第1のレジストパターンを組み合わせた第2のレジストパターンを用いることにより、第2のエッチング処理によってゲート電極がエッチングされてしまうのを防ぐことができる。
このように形成された第2のレジストパターンは、基板全体の面積のの20〜40%となる。
第2のレジストパターン19を形成した後、GI残膜の厚みの厚い領域17bのみを第2のエッチングにより、所定の厚みとなるようにエッチングする。具体的には、第2のエッチングにより、厚みの厚いGI残膜と厚みの薄いGI残膜との厚みの差が±15nm以下となるようにエッチングする。第2のエッチングは、温度70〜80℃においてCF4ガス及びCl2ガスを用い、数秒間行う。これにより、GI残膜16の基板面内のばらつきを低減することができる。
第2のエッチングの後、図5(d)に示すように、第1のレジストパターン14及び第2のレジストパターン19をアッシング(灰化)などにより除去し、ゲート電極15を形成する。
このように、第2のレジストパターン19を用いることによって、GI残膜16の厚みのばらつきを基板全面にわたって低減することができる。従って、後に説明する半導体薄膜への不純物注入工程において、不純物濃度のばらつきをも低減することができる。
図8は、図1の製造ステップS5である低不純物濃度領域及び高不純物濃度領域を形成する工程を示す。まず、図8(a)に示すように、ゲート電極15をマスクに利用して、不純物であるドナーをGI残膜越しに半導体薄膜10へ注入する。不純物であるドナーは、例えばリン(P)等であって、図の矢符18方向にイオン打込み法によって1×1013/cm2以下のドーズ量で注入される。これにより、半導体薄膜10にゲート電極15の直下に位置するチャネル領域10a及び不純物注入領域10eが形成される。
次に、図8(b)に示すように、上記チャネル領域10aと隣接する不純物注入領域10eを遮蔽するように、ゲート電極15の周辺にマスク22aを形成する。マスク22aは、従来のフォトリソグラフィ法により形成することができる。
続いて、図8(c)に示すように、矢符20方向に再びドナーイオンを1×1015〜1×1016/cm2のドーズ量でGI残膜16越しに半導体薄膜10へ注入する。これにより、上記不純物注入領域10eにおいてマスク22aで遮蔽されていない領域の不純物濃度は上昇する。マスク22aで遮蔽された領域は低不純物濃度領域10fとなり、遮蔽されていない領域は高不純物濃度領域10gとなる。
続いて、図8の(d)に示すように、マスク22aをアッシングなどにより除去する。
このようにして、半導体薄膜10には、不純物が注入されていないチャネル領域10aと、それぞれ不純物濃度が均一な低不純物濃度領域10f、及び高不純物濃度領域10gが形成される。
図9は、図1の製造ステップS6において、上記高不純物濃度領域10gに電極を接続するために用いられるコンタクトホール23を形成する工程を示す。まず、図9の(a)に示すように、基板全面にわたりゲート電極15及びGI残膜16上に層間膜21を形成する。層間膜21は、例えば二酸化ケイ素(SiO2)膜や窒化ケイ素(SiNx)膜などを用いることができる。SiO2膜やSiNx膜は、CVD法などによって形成され、その厚みは概ね900nm程度が適当である。
次に、図9の(b)に示すように、上記層間膜21上にレジスト層を形成し、該レジスト層にコンタクトホールのパターンを露光装置で転写する。コンタクトホールのパターンを現像しマスク22bを形成する。
続いて、図9の(c)に示すように、ドライエッチング等により上記層間膜21及びGI残膜16を貫通し、半導体薄膜10の高不純物濃度領域10gに到るコンタクトホール23を形成する。
続いて、図9の(d)に示すように、上記コンタクトホール用のマスク22bをアッシングなどにより除去してコンタクトホール23が完成する。
図10は、図1の製造ステップS6において、ソース電極25及びドレイン電極26を形成する工程を示す。まず、図10(a)に示すように、コンタクトホール23を埋めるように層間膜21上にソース・ドレイン電極層24を形成させる。ソース・ドレイン電極層24は、例えば、アルミニウム(Al)膜などを用いることができる。Al膜は、CVD法などによって形成される。
次に、図10(b)に示すように、ソース・ドレイン電極層24の不要領域を化学機械研磨法(CMP法:Chemical Mechanica Polishing)などにより除去し、ソース電極25及びドレイン電極26を形成する。ソース電極25及びドレイン電極26は、それぞれ上記半導体薄膜10に形成された高不純物濃度領域10gに接続されており、ソース電極25と接続されている高不純物濃度領域10gがソース領域10bとして機能し、ドレイン電極26と接続されている高不純物濃度領域10gがドレイン領域10cとして機能する。一方、半導体薄膜10の低不純物濃度領域10fは、LDD構造のLoff領域10dとして機能する。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ゲート電極を形成する際に生じるゲート絶縁膜の残膜の厚みのばらつきを均一化することができる。これにより、ゲート絶縁膜の残膜越しに半導体薄膜へ不純物を注入する際、残膜の厚みに由来するドーズ量のばらつきを低減することができる。その結果、半導体薄膜のソース領域、ドレイン領域及びLoff領域におけるシート抵抗のばらつきをそれぞれ低減することができ、高い品位と信頼性を兼ね備えた半導体装置を実現することができる。
また、本発明の実施の形態である半導体装置の製造方法によれば、TFTの歩留まりを向上させることができ、半導体装置のコストを低減することも可能となる。
本発明の他の実施形態として、N型GOLD構造のTFTについて同様に用いることができる。また、上記半導体装置の製造方法において、半導体薄膜に注入されるドナーに替えてアクセプタを用いることにより、キャリアが正孔であるP型のTFTを製造することも可能である。
本発明の実施形態である半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 本発明に係る半導体装置の製造方法により製造された薄膜トランジスタ基板の概略断面図である。 絶縁基板上に半導体薄膜が形成された状態を示す概略断面図である。 半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成した状態を示す概略断面図である。 ゲート絶縁膜上にゲート電極層を形成する工程を示す概略断面図である。 第1のエッチング後の絶縁基板全体の平面図である。 第1のエッチングが完了した状態における、GI残膜の厚い領域と薄い領域の断面図である。 低不純物濃度領域及び高不純物濃度領域を形成する工程を示す概略断面図である。 コンタクトホールを形成する工程を示す概略断面図である。 ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を示す概略断面図である。
符号の説明
1 薄膜トランジスタ基板(TFT基板)
10 半導体薄膜
11 絶縁基板
12 ゲート絶縁膜
13 ゲート電極層
14 第1のレジストパターン
15 ゲート電極
16 ゲート絶縁膜の残膜(GI残膜)
19 第2のレジストパターン
21 層間膜
23 コンタクトホール
25 ソース電極
26 ドレイン電極

Claims (4)

  1. 絶縁基板上に半導体薄膜及びゲート絶縁膜を積層して形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極層を金属膜を積層して形成する工程と、
    前記ゲート電極層上に第1のレジストパターンを形成し、第1のエッチングによりゲート電極を形成する工程と、
    前記第1のエッチングにより生じた前記絶縁膜の残膜の厚みのばらつきを低減するために、前記絶縁膜の残膜の薄い領域をマスクする第2のレジストパターンを形成し、前記絶縁膜の残膜の厚みの厚い領域を第2のエッチングにより所定の厚みにエッチングする工程と、
    前記半導体薄膜に、前記絶縁膜の残膜越しに不純物を注入する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2のレジストパターンは、中心が前記絶縁基板の中心とほぼ一致する一つの輪状のレジストパターンを含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2のレジストパターンは、前記絶縁基板の面積の20%以上、40%以下をマスクすることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2のエッチングによりエッチングされた領域の絶縁膜の残膜の厚さが、30nm以上、60nm以下となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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