JP2001094108A - 電界効果トランジスタ、トランジスタアレイ基板、およびその製造方法 - Google Patents
電界効果トランジスタ、トランジスタアレイ基板、およびその製造方法Info
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Abstract
効果トランジスタ、トランジスタアレイ基板、およびそ
の製造方法を提供することにある。 【解決手段】絶縁性基板上に形成された非単結晶シリコ
ン薄膜にレジストパターンをマスクとして不純物をイオ
ン注入し、更に、同一のレジストパターンをマスクとし
て非単結晶シリコン薄膜をエッチングし、非単結晶シリ
コン薄膜の膜厚を低減する。そして、電界効果トランジ
スタ22の半導体層2は、ソース・ドレインを形成した
高濃度ドーピングシリコン層2cを含み、コンデンサ2
4は、電界効果トランジスタに接続された電極を構成し
た高濃度ドーピングシリコン層4を有し、これらの高濃
度ドーピングシリコン層は、同一の膜厚、不純物濃度を
有している。また、電界効果トランジスタの半導体層に
おいて、高濃度不純物ドーピングシリコン層の膜厚は、
チャネル部2aの膜厚よりも薄く形成されている。
Description
形成された電界効果トランジスタ、これを備えたトラン
ジスタアレイ基板、およびその製造方法に関する。
レイ基板上に一体に作り込むという要求に応えるべく、
多結晶シリコン(p−Si)系の半導体層を用いた薄膜
トランジスタ(以下TFTと称する)の研究開発が進め
られている。
FTで一般的なボトムゲート・逆スタガ型、単結晶シリ
コンMOSFETで一般的なトップゲート・コプレーナ
型に大別されるが、トップゲート・コプレーナ型の方が
TFT性能に優れる場合が多く、今後主流になっていく
ものと思われる。
型を用いた場合、チャネルとなる半導体層を島状にエッ
チング加工し、それを覆うようにゲート絶縁膜としての
SiO2やTEOS等の酸化シリコン膜をCVD(ケミ
カル・ベーパ・デポジション)により成膜し、次いでゲ
ート電極を形成するの方法が一般的である。さらに、ゲ
ート電極を形成後、半導体中のソース・ドレイン領域
部、およびLDD(ライトリー・ドープド・ドレイン)
部のキャリア濃度調整のため、PまたはBといった不純
物を、ゲート絶縁膜であるSiO2を通過させて、下層
にある半導体層にイオン注入する。
T以外に電位保持用のコンデンサをマトリクス状に配置
させることが必要であるが、コンデンサを形成する誘電
体としては、ゲート絶縁膜としてのSiO2を兼用する
のが簡便である。この場合、コンデンサの一方の電極は
TFT部と同一プロセスの半導体層となる。もう一方の
電極はゲート電極を構成する金属膜で同時に形成する。
は、下部電極を、例えば多結晶シリコン膜、誘電体にゲ
ート絶縁膜の酸化シリコン膜、上部電極をゲート電極材
料金属としたMOS(メタル・オキサイド・セミコンダ
クタ)構造のコンデンサを用いることになり、容量の均
一化のため所望のバイアス電圧を印加した状態で駆動さ
れる。
コン薄膜の製法としては、非晶質シリコン薄膜をレーザ
光やランプ光を用いて再結晶化させる手法が一般的であ
るが、この場合、結晶粒界で膜表面に突起が生成され、
その表面が凸凹になってしまう傾向がある。特に、Xe
Cl等のエキシマレーザを用いた光アニールにより非晶
質シリコン薄膜を溶融、再結晶化させる手法では顕著と
なり、この凹凸の程度は、エキシマレーザアニール(E
LA)の条件、出発材料に用いた非晶質シリコン薄膜の
膜質、膜厚等に依存し、凹凸の高さが50nmに達する
場合もある。
ート絶縁膜としての酸化シリコン膜の耐電圧が低くな
り、絶縁不良を起こす恐れがある。特に、前述したよう
にMOS構造の容量を用い、バイアス電圧を常に印加す
る場合、絶縁不良の問題をより頻繁に起こしやすい。
で、その目的は、絶縁不良を起こしにくく信頼性の向上
した電界効果トランジスタ、トランジスタアレイ基板、
およびその製造方法を提供することにある。
め、この発明によれば大きく分けて2つのアプローチが
ある。1つは、電界効果トランジスタおよびコンデンサ
を備えたトランジスタアレイ基板において、コンデンサ
ヘのバイアス電圧印加が不要となるように、コンデンサ
部の多結晶シリコン膜に不純物ドーピングを行い、導電
性を高めることによって、MIM(金属−インシュレー
ター金属)構造のような固定容量キャパシタとすること
である。常に高電圧を印加する必要がなくなり、絶縁破
壊の確立が大幅に低下する。
・ドレインを形成する不純物ドーピングと同時に、コン
デンサ部の多結晶シリコン膜への不純物ドーピングを行
うことにより、工程を増加させることなく絶縁破壊対策
が可能となる。そのためには、従来と異なり、ゲート電
極形成前に電界効果トランジスタのソース・ドレイン領
域への不純物ドーピングを行うことが必要となる。
コン膜への不純物ドーピングをSiO2膜を突き抜けさ
せて行うと、SiO2膜の格子が破壊され、さらに膜中
にPまたはBといった不純物が残留することになり、こ
れらがSiO2膜の耐圧を低下させることがある。そこ
で、SiO2膜形成前に多結晶シリコン膜に直接、不純
物ドーピングを行うことが望ましい。
レイ基板は、絶縁性基板上にシリコンを主成分とする半
導体層が島状に分離形成されてチャネル部を形成した電
界効果トランジスタと、上記絶縁基板上に設けられ上記
電界効果トランジスタに接続されたコンデンサと、を備
え、上記電界効果トランジスタの半導体層は、ソース・
ドレインを形成したn型もしくはp型の高濃度ドーピン
グシリコン層を含み、上記コンデンサは、上記電界効果
トランジスタに接続された電極を構成した高濃度ドーピ
ングシリコン層を有し、上記コンデンサの高濃度ドーピ
ングシリコン層は、上記電界効果トランジスタのn型も
しくはp型の高濃度ドーピングシリコン層と同一の膜
厚、不純物濃度を有していることを特徴としている。
ジスタおよびトランジスタアレイ基板において、多結晶
シリコン膜の凹凸を低減させることである。これには多
結晶シリコン膜形成後、表面をエッチングして平滑化さ
せればよい。
ながら突起部分を積極的にエッチングすることで平滑性
が改善され、コンデンサの耐圧が上昇する。ただし、電
界効果トランジスタのチャネル部までエッチングするこ
とは好ましくない。膜厚の減少と、チャネル表面へのエ
ッチングダメージによる欠陥準位形成とにより、電界効
果トランジスタの移動度低下を招いてしまうからであ
る。
部分はエッチングせず、コンデンサ部の多結晶シリコン
膜をエッチング平坦化させ、膜厚を減らすことが最も有
効な解決策となる。具体的には、前述したコンデンサ部
の多結晶シリコン膜への不純物ドーピングの前あるいは
後に、同一マスクを用いて多結晶シリコン膜をエッチン
グし平坦化すればよい。
おいて、再結晶化前の非晶質シリコン薄膜の膜厚をエッ
チングにより減らしておくと、再結晶化プロセスで結晶
粒径の小さい多結晶シリコン膜が得られる。粒径の小さ
い多結晶シリコン膜は凹凸も少なく、コンデンサの耐圧
が向上する。この場合も、チャネル部分まで小粒径にな
らないよう、チャネル部はエッチングしないことが重要
である。
ジスタは、絶縁基板上に島状に形成されているとともに
シリコンを主成分とする半導体層を備え、上記半導体層
は、チャネル部と、チャネル部に隣接して設けられソー
ス・ドレイン領域を形成した高濃度不純物ドーピングシ
リコン層と、を有し、上記高濃度不純物ドーピングシリ
コン層の膜厚が、上記チャネル部の膜厚よりも薄いこと
を特徴としている。
基板は、絶縁性基板上にシリコンを主成分とする半導体
層が島状に分離形成されてチャネル部を形成した電界効
果トランジスタと、上記絶縁基板上に設けられ上記電界
効果トランジスタに接続されたコンデンサと、を備え、
上記電界効果トランジスタに接続された上記コンデンサ
の一方の電極は、高濃度不純物ドーピングされたシリコ
ンを主成分とする半導体層からなり、その膜厚は、上記
電界効果トランジスタのチャネル部の半導体層の膜厚よ
りも薄いことを特徴としている。
基板の製造方法は、絶縁性基板上に非単結晶シリコン薄
膜を形成する工程と、フォトリソグラフィによるレジス
トパターンをマスクとして上記非単結晶シリコン薄膜に
不純物をイオン注入する工程と、上記レジストパターン
をマスクとして上記非単結晶シリコン薄膜をエッチング
し、上記非単結晶シリコン薄膜の膜厚を減らす工程と、
を備えたことを特徴としている。
発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、この
発明の実施の形態に係る製造方法により製造される駆動
回路一体型の液晶表示装置用のトップゲート型のTFT
アレイ基板の構成を概略的に説明する。
は透明なガラス基板1上に形成されたpチャネルTFT
20、nチャネルTFT22、およびコンデンサ24を
備えている。すなわち、ガラス基板1の主面上には、ア
ンダーコート層としてSiNx膜14、SiO2膜15
が順に形成され、SiO2膜上には、島状に加工された
半導体層2、3、4が形成されている。
央部に位置したノンドープのチャネル領域2aと、チャ
ネル領域2aに両側に隣接して位置しPが低濃度にドー
ピングされた低不純物濃度(LDD)領域2bと、更
に、LDD領域2bの両側に隣接して位置しPが高濃度
にドーピングされた低抵抗領域(ソース・ドレイン領
域)2cと、を有している。
は、中央部に位置したノンドープのチャネル領域3a
と、チャネル領域3aに両側に隣接して位置しBが高濃
度にドーピングされた低抵抗領域(ソース・ドレイン領
域)3cと、を有している。コンデンサ24の半導体層
4は、Pが高濃度にドーピングされた低抵抗領域(コン
デンサ下部電極)となっている。
うようにゲート絶縁膜5が全面に形成されている。ゲー
ト絶縁膜5上において、nチャネルTFT22のチャネ
ル領域2aに対応する領域にはゲート電極6が形成さ
れ、pチャネルTFT20のチャネル領域3aに対応す
る領域にはゲート電極7がそれぞれ形成されている。更
に、ゲート絶縁膜5上において、半導体層4に対応する
領域には、コンデンサ上部電極8が形成されている。
成され、この層間絶縁膜9上にソース電極10、12、
ドレイン電極11、13が形成されている。nチャネル
TFT22のソース電極10およびドレイン電極11
は、層間絶縁膜9およびゲート絶縁膜5に形成されたコ
ンタクトホールを介して、半導体層2の低抵抗領域2c
にそれぞれ接続されている。ソース電極10の他端は、
コンタクトホールを介して半導体層4に接続されてい
る。
2およびドレイン電極13は、層間絶縁膜9およびゲー
ト絶縁膜5に形成されたコンタクトホールを介して、半
導体層3の低抵抗領域3cにそれぞれ接続されている。
そして、これらソース、ドレイン電極および層間絶縁膜
に重ねて、保護膜26が形成されている。
30の製造方法について説明する。まず、図2(a)に
示すように、外形寸法550mm×650mm、厚さ0.7
mmのガラス基板1の一主面上に、アンダーコート膜とし
てSiNx膜14およびSiO2膜15、更に、非晶質
シリコン(a−Si)膜16の3層をプラズマCVD法
により、400℃で連続的に成膜する。それぞれの膜厚
は、SiNx膜14が0.05μm、SiO2膜15が
0.1μm、a−Si膜16が0.05μmに成膜され
ている。
している場合、この水素を抜くために上記の基板を50
0℃で1時間程度のアニールを行う。脱水素を行うこと
で、次工程のELAによる多結晶化の際、水素によるア
ブレーションを防ぐことができる。ただし、a−Si膜
16に水素が多量に混入していない場合、即ち水素濃度
がおよそ1atomic%以下の場合には、脱水素工程を行わ
なくてもよい。
のXeClエキシマレーザを照射して多結晶化し、多結
晶シリコン(p−Si)膜とする。XeClエキシマレ
ーザは光学系により線状ビームとし、エネルギー密度は
300〜450mJ/cm2程度が適当である。この線状ビ
ームを走査することにより大面積a−Siを多結晶化す
ることができる。結晶化によって形成されたp−Si膜
の膜厚は、突起部以外の平坦部で0.045μm、粒界
の突起部分で0.075μmとなる。
膜をフォトリソグラフィによって島状にエッチング加工
し、半導体層2、3、4とする。この際、p−Si膜の
エッチングには、テーパーエッチングができるように、
例えば中性ラジカルを用いたマイクロ波ダウンフローエ
ッチングで、酸素ラジカルによってレジストを後退させ
ながらエッチングを行う。
リソグラフィによって、pチャネルTFT22を形成す
る半導体層3全面と、nチャネルTFT20のチャネル
部2aおよびLDD領域2bとなる部分をフォトレジス
ト17で保護し、半導体層2の両端部および半導体層4
にPを高濃度でドーピングする。これにより、nチャネ
ルTFT22の低抵抗領域(ソース・ドレイン領域)2
c、および低抵抗領域(コンデンサ下部電極)4を形成
する。
量5E14/cm2、加速電圧10kV程度が適当であ
る。このイオンドーピング法は、プラズマを立てること
により発生したイオンを加速電極により加速させてドー
ピングを行うものであり、ドーピング装置の構成が簡単
でかつ大面積にイオンをドーピングするのに適した方法
である。なお、Pの注入量は、5E13/cm2以上2
E5/cm2以下、かつイオン注入時の加速電圧が1k
V以上20kV以下に設定されていることが望ましい。
グをゲート絶縁膜であるSiO2の上から行っているた
め、Pの一部がSiO2中に留まってしまい効率良くp
−Si膜に注入できない、また、50kV以上の高加速
電圧を用いければないので基板が加熱され、レジストが
焼けこげてしまう等の問題があった。そこで、従来のP
の高濃度ドーピングでは、十分な処理能力を得るため、
10〜30%程度の高濃度PH3ガスを使っていたが、
処理装置のプラズマ室内がPの堆積で汚れ、1ヶ月程度
の短期間でクリーニングメンテナンスをする必要が生
じ、装置の稼動率を高めることが困難であった。
5を介することなく直接、半導体層2、4へドーピング
を行うため、10kV程度の低加速電圧でよく、また、
Pもほぼ100%p−Si膜中に注入される。このた
め、PH3ガスをH2で1%程度の低濃度まで希釈して
も十分な注入が可能である。この場合、処理装置のプラ
ズマ室内へのPの堆積が少なく、メンテナンスの周期を
6ヶ月以上に伸ばすことができ、装置の稼働率が大幅に
向上する。
うに、フォトレジスト17を酸素プラズマ等でアッシン
グする。アッシングによってp−Si膜の表面に酸化シ
リコンが形成されるため、これをフッ酸溶液でエッチン
グ除去する。この際、Pの高濃度ドーピングを行った低
抵抗領域2cおよび4は、アッシングによる酸化シリコ
ン形成量が非ドーピング面よりも多いため、フッ酸溶液
でのエッチング後に5nm程度の段差が形成される。
法の一つとして、例えばプラズマCD法により、半導体
層2、3、4を覆うように酸化シリコンSiO2を0.
1μmの厚さに成膜し、ゲート絶縁膜5とする。成膜ガ
スとしては、少なくともSiおよびOを含むガスを用
い、本実施の形態では、テトラエトキシシランおよびO
2の混合ガスを用いた。
H4とN2Oや、Si2H6とN2を用いることがで
き、また、低圧にすることでSiH4とO2との組み合
わせも用いることができる。
タリング法によりMoW合金を0.3μmの厚さに成膜
し、フォトリソグラフィによりエッチングしてゲート電
極6、7、コンデンサ上部電極8をそれぞれ形成する。
また、このエッチングには、垂直エッチングができるよ
うに、例えば反応性イオンを用いた異方性ドライエッチ
ングを用いる。
の電極6、7、8をマスクとして、例えばPの低濃度ド
ーピングを行い、nチャネルTFT22のチャネル領域
2aおよびLLD領域2bを形成する。ドーピングには
イオンドーピング法を用い、その際、ドーズ畳2E13
/cm2、加速電圧90kV程度が適当である。また、高
濃度ドーピングと同様に、1%PH3ガスを用いるとよ
い。
ーピングと低濃度ドーピングとの2工程を同一の処理装
置で行っても、ドーピング量の制御精度が不安定になる
心配が少なく、工程切換え時に安定化のための余計な時
間をかける必要がなくなる。
ソグラフィにより、nチャネルTFT22を形成する部
分2と、コンデンサを形成する部分4とをフォトレジス
ト18で保護し、例えばBの高濃度ドーピングを行う。
これにより、pチャネルTFT20のチャネル領域3a
および低抵抗領域(ソース・ドレイン領域)3cを形成
する。ドーピングにはイオン注入を用い、ドーズ量2E
15/cm2、加速電圧70kV程度が適当である。
プラズマ等でアッシングし、次に、ドーピングしたイオ
ンを活性化させるために、基板全体を窒素雰囲気中で5
00℃、1時間のアニールを行う。他の方法として、E
LAや赤外線ランプを用いた光アニールにより活性化を
行うことも可能である。光アニールによる活性化は、基
板にかかる温度をより低温とすることが可能なため、低
コストのガラスを用いることができる。
ングリングボンドを終端するために、基板を水素のプラ
ズマ中にさらし、いわゆる水素化を行う。この水素化は
次の工程の酸化シリコンを成膜するプラズマCVD装置
中にて行うことにより、水素化した後、大気に触れるこ
となく連続して層間絶縁膜9を形成することが可能とな
る。すなわち、図3(d)に示すように、上述したプラ
ズマCVD装置により、水素化と連続して基板全面に酸
化シリコンなどの層間絶縁膜9を成膜する。
領域2c、3cおよび半導体層4の一部領域上のゲート
絶縁膜5と層間絶縁膜9とをフォトリソグラフィによっ
てエッチング除去し、コンタクトホールを形成する。そ
して、スパッタリング法によってAlを0.5μmの膜
厚に成膜する。この際、Al膜は、コンタクトホールを
介して低抵抗領域2c、3cに接続される。そして、フ
ォトリソグラフィによってAl膜をパターニングするこ
とにより、ソース電極10、12、ドレイン電極11、
13を形成する。
を形成することにより、pチャネルTFT20、nチャ
ネルTFT22、およびコンデンサ24を備えた所望の
TFTアレイ基板30が得られる。
方法によれば、コンデンサ部24の多結晶シリコン膜全
面に不純物ドーピングを行い、導電性を高めることによ
って、MIM(金属−インシュレーター金属)構造のよ
うな固定容量キャパシタとしている。そのため、コンデ
ンサ24ヘのバイアス電圧印加が不要となり、絶縁破壊
の確立を大幅に低下することができる。
成する不純物ドーピングと同時に、コンデンサ部24の
多結晶シリコン膜への不純物ドーピングを行うことによ
り、工程を増加させることなく絶縁破壊対策が可能とな
る。また、ゲート絶縁膜としてのSiO2膜形成前に多
結晶シリコン膜に直接、不純物ドーピングを行うことに
より、SiO2膜の格子が破壊、膜中にPまたはBとい
った不純物が残留することを防止し、SiO2膜の耐圧
性を向上させることができる。
電体を構成しているため、P、Bの濃度は、いずれも1
E18/cm3以下に設定されている。
の絶縁不良を起こしにくく信頼性の向上したTFTアレ
イ基板を製造することができる。
アレイ基板の製造方法について説明する。なお、製造さ
れるアレイ基板は上述した実施の形態におけるアレイ基
板とほぼ同一であり、同一の部分には同一の参照符号を
付してその詳細な説明を省略する。
550mm×650mm、厚さ0.7mmのガラス基板1の一
主面上に、アンダーコート膜としてSiNx膜14およ
びSiO2膜15、更に、非晶質シリコン(a−Si)
膜16の3層をプラズマCVD法により、400℃で連
続的に成膜する。それぞれの膜厚は、SiNx膜14が
0.05μm、SiO2膜15が0.1μm、a−Si
膜16が0.05μmに成膜されている。
している場合、この水素を抜くために上記の基板を50
0℃で1時間程度のアニールを行う。
のXeClエキシマレーザを照射して多結晶化し、多結
晶シリコン(p−Si)膜とする。XeClエキシマレ
ーザは光学系により線状ビームとし、エネルギー密度は
300〜450mJ/cm2程度が適当である。この線状ビ
ームを走査することにより大面積a−Siを多結晶化す
ることができる。結晶化によって形成されたp−Si膜
の膜厚は、突起部以外の平坦部で0.045μm、粒界
の突起部分で0.075μmとなる。
膜をフォトリソグラフィによって島状にエッチング加工
し、半導体層2、3、4とする。この際、p−Si膜の
エッチングには、テーパーエッチングができるように、
例えば中性ラジカルを用いたマイクロ波ダウンフローエ
ッチングで、酸素ラジカルによってレジストを後退させ
ながらエッチングを行う。
リソグラフィによって、pチャネルTFT22を形成す
る半導体層3と、nチャネルTFT20のチャネル部2
aおよびLDD領域2bとなる部分をフォトレジスト1
7で保護し、半導体層2の両端部および半導体層4にP
を高濃度でドーピングする。これにより、nチャネルT
FT22の低抵抗領域(ソース・ドレイン領域)2c、
および低抵抗領域(コンデンサ下部電極)4を形成す
る。ドーピングにはイオン注入を用い、ドーズ量5E1
4/cm2、加速電圧10kV程度が適当である。
よび4における突起を減らすために、フォトレジスト1
7をマスクとして低抵抗領域2cおよび4をハーフエッ
チングする。この際、中性ラジカルを用いたマイクロ波
ダウンフローエッチングでエッチングを行う。
倍となるため、ハーフエッチング後の膜厚は、平坦部が
0.025μm、粒界の突起部分が0.035μmとな
る。ハーフエッチングによって突起の高さが、0.03
μmから0.01μmに改善され、平坦化される。
トを酸素プラズマ等でアッシングし除去する。アッシン
グによってp−Si膜の表面に酸化シリコンが形成され
るため、これをフッ酸溶液でエッチング除去する。
法の一つとして、例えばプラズマCD法により、半導体
層2、3、4を覆うように酸化シリコンSiO2を0.
1μmの厚さに成膜し、ゲート絶縁膜5とする。成膜ガ
スとしては、少なくともSiおよびOを含むガスを用
い、本実施の形態では、テトラエトキシシランおよびO
2の混合ガスを用いた。
H4とN2Oや、Si2H6とN2を用いることがで
き、また、低圧にすることでSiH4とO2との組み合
わせも用いることができる。
タリング法によりMoW合金を0.3μmの厚さに成膜
し、フォトリソグラフィによりエッチングしてゲート電
極6、7、コンデンサ上部電極8をそれぞれ形成する。
また、このエッチングには、垂直エッチングができるよ
うに、例えば反応性イオンを用いた異方性ドライエッチ
ングを用いる。なお、このフォトリソグラフィは、上述
したハーフエッチングによる段差で形成された合わせマ
ークを用いてパターン合わせを行う。
の電極6、7、8をマスクとして、例えばPの低濃度ド
ーピングを行い、nチャネルTFT22のチャネル領域
2aおよびLLD領域2bを形成する。ドーピングには
イオンドーピング法を用い、その際、ドーズ畳2E13
/cm2、加速電圧90kV程度が適当である。
ソグラフィにより、nチャネルTFT22を形成する部
分2と、コンデンサを形成する部分4とをフォトレジス
ト18で保護し、例えばBの高濃度ドーピングを行う。
これにより、pチャネルTFT20のチャネル領域3a
および低抵抗領域(ソース・ドレイン領域)3cを形成
する。ドーピングにはイオン注入を用い、ドーズ量2E
15/cm2、加速電圧70kV程度が適当である。
プラズマ等でアッシングし、次に、ドーピングしたイオ
ンを活性化させるために、基板全体を窒素雰囲気中で5
00℃、1時間のアニールを行う。他の方法として、E
LAや赤外線ランプを用いた光アニールにより活性化を
行うことも可能である。
ングリングボンドを終端するために、基板を水素のプラ
ズマ中にさらし、いわゆる水素化を行う。この水素化は
次の工程の酸化シリコンを成膜するプラズマCVD装置
中にて行うことにより、水素化した後、大気に触れるこ
となく連続して層間絶縁膜9を形成することが可能とな
る。すなわち、図5(b)に示すように、上述したプラ
ズマCVD装置により、水素化と連続して基板全面に酸
化シリコンなどの層間絶縁膜9を成膜する。
領域2c、3cおよび半導体層4の一部領域上のゲート
絶縁膜5と層間絶縁膜9とをフォトリソグラフィによっ
てエッチング除去し、コンタクトホールを形成する。そ
して、スパッタリング法によってAlを0.5μmの膜
厚に成膜する。この際、Al膜は、コンタクトホールを
介して低抵抗領域2c、3cに接続される。そして、フ
ォトリソグラフィによってAl膜をパターニングするこ
とにより、ソース電極10、12、ドレイン電極11、
13を形成する。
を形成することにより、pチャネルTFT20、nチャ
ネルTFT22、およびコンデンサ24を備えた所望の
TFTアレイ基板30が得られる。
に係るアレイ基板の製造方法によれば、多結晶シリコン
膜形成後、表面をエッチングして多結晶シリコン膜の凹
凸を低減させ平滑化している。すなわち、多結晶シリコ
ン膜にドーピングした後、多結晶シリコン膜の膜厚を全
体的に減らしながら突起部分を積極的にエッチングする
ことで平滑性を改善することにより、コンデンサの耐圧
性を向上させることができる。
への不純物ドーピングの前あるいは後に、同一マスクを
用いて多結晶シリコン膜をエッチングすることにより、
TFTのチャネル部分はエッチングせず、コンデンサ部
の多結晶シリコン膜をエッチング平坦化させ、膜厚を減
らすことができる。これにより、膜厚の減少と、チャネ
ル表面へのエッチングダメージによる欠陥の発生、およ
びTFTの移動度低下を招くことなく、コンデンサの耐
圧性を向上させることができる。
コンデンサの絶縁不良を起こしにくく信頼性の向上した
TFTアレイ基板を製造することができる。
濃度ドーピングシリコン層2cの膜厚は20nm以上5
0nm以下に設定され、低濃度ドーピングシリコン層2
bの膜厚、および、チャネル部2aのシリコン層の膜厚
は、いずれも40nm以上70nm以下に設定され、こ
れらの膜厚の差は5nmから40nmの範囲に設定され
ていることが望ましい。
アレイ基板の製造方法について説明する。なお、製造さ
れるアレイ基板は上述した第1の実施の形態におけるア
レイ基板とほぼ同一であり、同一の部分には同一の参照
符号を付してその詳細な説明を省略する。
550mm×650mm、厚さ0.7mmのガラス基板1の一
主面上に、アンダーコート膜としてSiNx膜14およ
びSiO2膜15、更に、非晶質シリコン(a−Si)
膜16の3層をプラズマCVD法により、400℃で連
続的に成膜する。それぞれの膜厚は、SiNx膜14が
0.05μm、SiO2膜15が0.1μm、a−Si
膜16が0.05μmに成膜されている。
している場合、この水素を抜くために上記の基板を50
0℃で1時間程度のアニールを行う。
リソグラフィによって、pチャネルTFT22を形成す
る半導体層3と、nチャネルTFT20のチャネル部2
aおよびLDD領域2bとなる部分をフォトレジスト1
7で保護し、a−Si膜16にPを高濃度でドーピング
する。これにより、nチャネルTFT22の低抵抗領域
(ソース・ドレイン領域)2c、および低抵抗領域(コ
ンデンサ下部電極)4となる部分を形成する。ドーピン
グにはイオン注入を用い、ドーズ量5E14/cm2、
加速電圧10kV程度が適当である。
よび4における突起を減らすために、フォトレジスト1
7をマスクとして低抵抗領域2cおよび4をハーフエッ
チングする。この際、中性ラジカルを用いたマイクロ波
ダウンフローエッチングでエッチングを行う。ハーフエ
ッチング後の低抵抗領域の膜厚は、0.03μmとな
る。
レジスト17を酸素プラズマ等でアッシングし除去す
る。アッシングによってp−Si膜の表面に酸化シリコ
ンが形成されるため、これをフッ酸溶液でエッチング除
去する。
チングしたa−Si膜16に波長308nmのXeCl
エキシマレーザを照射して多結晶化し、多結晶シリコン
(p−Si)膜とする。XeClエキシマレーザは光学
系により線状ビームとし、エネルギー密度は300〜4
50mJ/cm2程度が適当である。この線状ビームを走査
することにより大面積a−Siを多結晶化することがで
きる。
晶が得られるようにエネルギー密度を選択すると、膜厚
の薄いコンデンサ部分のp−Si層では微小粒径の結晶
が得られる。TFTチャネル部のp−Si層の平均結晶
粒径が0.8μm、ハーフエッチングしたコンデンサ部
分4のp−Si層の平均結晶粒径が0.05μm程度と
なる。この場合、粒界の突起の高さは、TFTチャネル
部が0.03μmに対して、ハーフエッチングしたコン
デンサ部分4は0.01μmと小さくなる。
ングシリコン層およびコンデンサ部のp−Si層の結晶
粒径は、0.01μm以上0.2μm以下、低濃度ドーピ
ングシリコン層およびチャネル部のシリコン層の結晶粒
径は、0.2μm以上2.0μm以下であることが望まし
い。
膜をフォトリソグラフィによって島状にエッチング加工
し、半導体層2、3、4とする。この際、p−Si膜の
エッチングには、テーパーエッチングができるように、
例えば中性ラジカルを用いたマイクロ波ダウンフローエ
ッチングで、酸素ラジカルによってレジストを後退させ
ながらエッチングを行う。その後、フォトレジストを酸
素プラズマ等でアッシングする。
長法の一つとして、例えばプラズマCD法により、半導
体層2、3、4を覆うように酸化シリコンSiOを0.
1μmの厚さに成膜し、ゲート絶縁膜5とする。成膜ガ
スとしては、少なくともSiおよびOを含むガスを用
い、本実施の形態では、テトラエトキシシランおよびO
2の混合ガスを用いた。
H4とN2Oや、Si2H6とN2を用いることがで
き、また、低圧にすることでSiH4とO2との組み合
わせも用いることができる。
リング法によりMoW合金を0.3μmの厚さに成膜
し、フォトリソグラフィによりエッチングしてゲート電
極6、7、コンデンサ上部電極8をそれぞれ形成する。
また、このエッチングには、垂直エッチングができるよ
うに、例えば反応性イオンを用いた異方性ドライエッチ
ングを用いる。なお、このフォトリソグラフィは、上述
したハーフエッチングによる段差で形成された合わせマ
ークを用いてパターン合わせを行う。
の電極6、7、8をマスクとして、例えばPの低濃度ド
ーピングを行い、nチャネルTFT22のチャネル領域
2aおよびLLD領域2bを形成する。ドーピングには
イオンドーピング法を用い、その際、ドーズ畳2E13
/cm2、加速電圧90kV程度が適当である。
ソグラフィにより、nチャネルTFT22を形成する部
分2と、コンデンサを形成する部分4とをフォトレジス
ト18で保護し、例えばBの高濃度ドーピングを行う。
これにより、pチャネルTFT20のチャネル領域3a
および低抵抗領域(ソース・ドレイン領域)3cを形成
する。ドーピングにはイオン注入を用い、ドーズ量2E
15/cm2、加速電圧70kV程度が適当である。
プラズマ等でアッシングし、次に、ドーピングしたイオ
ンを活性化させるために、基板全体を窒素雰囲気中で5
00℃、1時間のアニールを行う。
ングリングボンドを終端するために、基板を水素のプラ
ズマ中にさらし、いわゆる水素化を行う。その後、図7
(d)に示すように、プラズマCVD装置により、水素
化と連続して基板全面に酸化シリコンなどの層間絶縁膜
9を成膜する。
領域2c、3cおよび半導体層4の一部領域上のゲート
絶縁膜5と層間絶縁膜9とをフォトリソグラフィによっ
てエッチング除去し、コンタクトホールを形成する。そ
して、スパッタリング法によってAlを0.5μmの膜
厚に成膜する。この際、Al膜は、コンタクトホールを
介して低抵抗領域2c、3cに接続される。そして、フ
ォトリソグラフィによってAl膜をパターニングするこ
とにより、ソース電極10、12、ドレイン電極11、
13を形成する。
を形成することにより、pチャネルTFT20、nチャ
ネルTFT22、およびコンデンサ24を備えた所望の
TFTアレイ基板30が得られる。
に係るアレイ基板の製造方法によれば、コンデンサとな
る部分において、再結晶化前の非晶質シリコン薄膜の膜
厚をエッチングにより減らすことにより、再結晶化プロ
セスで結晶粒径の小さい多結晶シリコン膜を得ることが
できる。粒径の小さい多結晶シリコン膜は凹凸が少ない
ことから、コンデンサの耐圧を向上させることができ
る。
ならないよう、各TFTのチャネル部を保護した状態で
エッチングすることにより、膜厚の減少と、チャネル表
面へのエッチングダメージによる欠陥の発生、およびT
FTの移動度低下を招くことなく、コンデンサの耐圧性
を向上させることができる。
コンデンサの絶縁不良を起こしにくく信頼性の向上した
TFTアレイ基板を製造することができる。
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上述したTFTアレイ基板を液晶表示素
子に適用する場合、上述したプロセスに加えて、保護
膜、画素電極、カラーフィルタの製造プロセルを組み込
んでもよく、この場合において、上記実施の形態と同様
の作用効果を得ることができる。
コンデンサ部の多結晶シリコン膜に不純物ドーピングを
行い、導電性を高めることによって、また、多結晶シリ
コン膜の凹凸をエッチングにより平滑化して耐圧性を向
上することにより、絶縁不良を起こしにくく信頼性の向
上したアレイ基板、およびその製造方法を提供すること
ができる。
造されるTFTアレイ基板の断面図。
工程をそれぞれ示す断面図。
工程をそれぞれ示す断面図。
イ基板の製造工程をそれぞれ示す断面図。
の製造工程をそれぞれ示す断面図。
イ基板の製造工程をそれぞれ示す断面図。
の製造工程をそれぞれ示す断面図。
Claims (24)
- 【請求項1】絶縁性基板上にシリコンを主成分とする半
導体層が島状に分離形成されてチャネル部を形成した電
界効果トランジスタと、上記絶縁基板上に設けられ上記
電界効果トランジスタに接続されたコンデンサと、を備
え、 上記電界効果トランジスタの半導体層は、ソース・ドレ
インを形成したn型もしくはp型の高濃度ドーピングシ
リコン層を含み、上記コンデンサは、上記電界効果トラ
ンジスタに接続された電極を構成した高濃度ドーピング
シリコン層を有し、 上記コンデンサの高濃度ドーピングシリコン層は、上記
電界効果トランジスタのn型もしくはp型の高濃度ドー
ピングシリコン層と同一の膜厚、不純物濃度を有してい
ることを特徴とするトランジスタアレイ基板。 - 【請求項2】上記コンデンサは、上記高濃度ドーピング
シリコン層上に配置された誘電体を含み、上記電界効果
トランジスタは、上記高濃度ドーピングシリコン層上に
配置されたゲート絶縁膜を含み、上記誘電体およびゲー
ト絶縁膜は同一の層で形成されていることを特徴とする
請求項1に記載のトランジスタアレイ基板。 - 【請求項3】上記コンデンサを構成する誘電体中のp型
あるいはn型の不純物濃度は、1E18/cm3以下で
あることを特徴とする請求項2に記載のトランジスタア
レイ基板。 - 【請求項4】絶縁基板上に島状に形成されているととも
にシリコンを主成分とする半導体層を備え、 上記半導体層は、チャネル部と、チャネル部に隣接して
設けられソース・ドレイン領域を形成した高濃度不純物
ドーピングシリコン層と、を有し、上記高濃度不純物ド
ーピングシリコン層の膜厚が、上記チャネル部の膜厚よ
りも薄いことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】絶縁基板上に島状に形成されているととも
にシリコンを主成分とする半導体層を備え、 上記半導体層は、チャネル部と、チャネル部に隣接して
設けられソース・ドレイン領域を形成したn型の高濃度
不純物ドーピングシリコン層と、上記チャネル部と高濃
度不純物ドーピングシリコン層との間に設けられたn型
の低濃度ドーピングシリコン層と、を有し、 上記高濃度不純物ドーピングシリコン層の膜厚は、上記
チャネル部の膜厚、および低濃度ドーピングシリコン層
の膜厚よりも薄いことを特徴とする電界効果トランジス
タ。 - 【請求項6】絶縁性基板上にシリコンを主成分とする半
導体層が島状に分離形成されてチャネル部を形成した電
界効果トランジスタと、上記絶縁基板上に設けられ上記
電界効果トランジスタに接続されたコンデンサと、を備
え、 上記電界効果トランジスタに接続された上記コンデンサ
の一方の電極は、高濃度不純物ドーピングされたシリコ
ンを主成分とする半導体層からなり、その膜厚は、上記
電界効果トランジスタのチャネル部の半導体層の膜厚よ
りも薄いことを特徴とするトランジスタアレイ基板。 - 【請求項7】絶縁性基板上にシリコンを主成分とする半
導体層が島状に分離形成されてチャネル部を形成した電
界効果トランジスタと、上記絶縁基板上に設けられ上記
電界効果トランジスタに接続されたコンデンサと、を備
え、 上記電界効果トランジスタの上記半導体層は、チャネル
部と、チャネル部に隣接して設けられソース・ドレイン
領域を形成したn型の高濃度不純物ドーピングシリコン
層と、上記チャネル部と高濃度不純物ドーピングシリコ
ン層との間に設けられたn型の低濃度ドーピングシリコ
ン層と、を有し、 上記電界効果トランジスタに接続された上記コンデンサ
の一方の電極は、n型の高濃度不純物ドーピングされた
シリコンを主成分とする半導体層からなり、その膜厚
は、上記電界効果トランジスタのn型の低濃度ドーピン
グシリコン層の膜厚、および上記チャネル部の半導体層
の膜厚よりも薄いことを特徴とするトランジスタアレイ
基板。 - 【請求項8】上記電界効果トランジスタの上記n型の高
濃度ドーピングシリコン層は、上記コンデンサの一方の
電極を形成するn型の高濃度ドーピングシリコン層と、
同一の膜厚、不純物濃度を有していることを特徴とする
請求項7に記載のトランジスタアレイ基板。 - 【請求項9】シリコン層からなるチャネル部と、上記チ
ャネル部に隣接して設けられソース・ドレインを形成し
たp型の高濃度ドーピングシリコン層と、を有したp型
の電界効果トランジスタを更に備え、 上記p型の電界効果トランジスタのチャネル部の膜厚お
よびp型の高濃度ドーピングシリコン層の膜厚は、上記
電界効果トランジスタのn型の低濃度ドーピングシリコ
ン層およびチャネル部と同一の膜厚に形成されているこ
とを特徴とする請求項8に記載のトランジスタアレイ基
板。 - 【請求項10】上記n型の高濃度ドーピングシリコン層
の膜厚は20nm以上50nm以下であり、上記n型の
低濃度ドーピングシリコン層の膜厚、および、チャネル
部のシリコン層の膜厚は、いずれも40nm以上70n
m以下であり、上記n型の高濃度ドーピングシリコン層
の膜厚とn型の低濃度ドーピングシリコン層の膜厚との
差が5nmから40nmの範囲に形成されていることを
特徴とする請求項7に記載のトランジスタアレイ基板。 - 【請求項11】上記半導体層は非単結晶シリコンである
ことを特徴とする請求項1、4、5、6、7のいずれか
1項に記載のトランジスタアレイ基板。 - 【請求項12】上記n型に高濃度ドーピングされた非単
結晶シリコン半導体層の表面凹凸は、上記n型の低濃度
ドーピング非単結晶シリコン層の表面凹凸、および、チ
ャネル部の非単結晶シリコン層の表面凹凸よりも小さい
ことを特徴とする請求項11に記載のトランジスタアレ
イ基板。 - 【請求項13】上記n型の高濃度ドーピング非単結晶シ
リコン層の表面凹凸は、5nm以上20nm以下であ
り、上記n型の低濃度ドーピング非単結晶シリコン層の
表面凹凸、および、チャネル部の非単結晶シリコン層の
表面凹凸は、いずれも20nm以上50nm以下である
ことを特徴とする請求項12に記載のトランジスタアレ
イ基板。 - 【請求項14】上記n型に高濃度ドーピングされた非単
結晶シリコン半導体層の結晶粒径は、上記n型の低濃度
ドーピング非単結晶シリコン層の結晶粒径、および、チ
ャネル部の非単結晶シリコン層の結晶粒径よりも小さい
ことを特徴とする請求項11に記載のトランジスタアレ
イ基板。 - 【請求項15】上記n型の高濃度ドーピング非単結晶シ
リコン層の結晶粒径は、0.01μm以上0.2μm以下
であり、上記n型の低濃度ドーピング非単結晶シリコン
層の結晶粒径、および、チャネル部の非単結晶シリコン
層の結晶粒径は、いずれも0.2μm以上2.0μm以下
であることを特徴とする請求項14に記載のトランジス
タアレイ基板。 - 【請求項16】絶縁性基板上に非単結晶シリコン薄膜を
形成する工程と、 フォトリソグラフィによるレジストパターンをマスクと
して上記非単結晶シリコン薄膜に不純物をイオン注入す
る工程と、 上記レジストパターンをマスクとして上記非単結晶シリ
コン薄膜をエッチングし、上記非単結晶シリコン薄膜の
膜厚を減らす工程と、 を備えたことを特徴とするトランジスタアレイ基板の製
造方法。 - 【請求項17】絶縁性基板上に非単結晶シリコン薄膜を
形成する工程と、 フォトリソグラフィによるレジストパターンをマスクと
して上記非単結晶シリコン薄膜に不純物をイオン注入す
る工程と、 酸素を主成分としたプラズマによって上記レジストパタ
ーンをアッシングする工程と、 上記非単結晶シリコン薄膜の表面に形成された酸化シリ
コン膜をフッ酸溶液でエッチング除去する工程と、 を備えたことを特徴とする薄膜トランジスタアレイの製
造方法。 - 【請求項18】絶縁性基板上に非晶質シリコン薄膜を形
成する工程と、 フォトリソグラフィによるレジストパターンをマスクと
して上記非晶質シリコン薄膜に不純物をイオン注入する
工程と、 上記レジストパターンをマスクとして上記非晶質シリコ
ン薄膜をエッチングし、上記非晶質シリコン薄膜の膜厚
を減らす工程と、 酸素を主成分としたプラズマによって上記レジストパタ
ーンをアッシングする工程と、 上記非晶質シリコン薄膜をアニールによって結晶化させ
る工程と、 を備えたことを特徴とするトランジスタアレイ基板の製
造方法。 - 【請求項19】上記不純物の主成分はリンであり、リン
の注入量は、5E13/cm2以上2E5/cm2以
下、かつイオン注入時の加速電圧が1kV以上20kV
以下であることを特徴とする請求項16ないし17のい
ずれか1項に記載のトランジスタアレイ基板の製造方
法。 - 【請求項20】上記不純物の主成分はリンであり、リン
イオンの生成源に濃度0.1%以上、5%以下のPH3
ガスを用い、希釈ガスの主成分がH2であることを特徴
とする請求項19に記載のトランジスタアレイ基板の製
造方法。 - 【請求項21】上記シリコン薄膜に不純物をイオン注入
する工程と、シリコン薄膜をエッチングして膜厚を減ら
す工程とを、大気に晒されることなく連続して行なうこ
とを特徴とする請求項16又は17に記載のトランジス
タアレイ基板の製造方法。 - 【請求項22】上記シリコン薄膜に不純物をイオン注入
する工程と、酸素を主成分としたプラズマでレジストパ
ターンをアッシングする工程とを、大気に晒されること
なく連続して行なうことを特徴とする請求項17に記載
のトランジスタアレイ基板の製造方法。 - 【請求項23】上記エッチングによって上記非単結晶シ
リコン薄膜の膜厚を減らすことにより形成された非単結
晶シリコン薄膜の段差を、合わせマークとして利用して
後工程のフォトリソグラフィを行うことを特徴とする請
求項16又は18に記載のトランジスタアレイ基板の製
造方法。 - 【請求項24】上記不純物イオンの主成分はリンであ
り、上記非単結晶シリコン薄膜の段差を合わせマークと
して利用してゲート電極のフォトリソグラフィを行うこ
とで、上記非単結晶シリコン薄膜に形成するLDD構造
の低濃度ドーピング領域の長さを規定することを特徴と
する請求項23に記載のトランジスタアレイ基板の製造
方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26835099A JP2001094108A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 電界効果トランジスタ、トランジスタアレイ基板、およびその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001094108A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038351A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Sharp Kabushiki Kaisha | 結晶質半導体膜およびその製造方法 |
JP2009099888A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Hitachi Displays Ltd | Tft基板の製造方法 |
CN104008999A (zh) * | 2014-05-26 | 2014-08-27 | 昆山国显光电有限公司 | 薄膜晶体管阵列构件、其制造方法及阵列基板 |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26835099A patent/JP2001094108A/ja active Pending
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JPWO2006038351A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2008-05-15 | シャープ株式会社 | 結晶質半導体膜およびその製造方法 |
US7843010B2 (en) | 2004-09-30 | 2010-11-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | Crystalline semiconductor film and method for manufacturing the same |
JP2009099888A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Hitachi Displays Ltd | Tft基板の製造方法 |
CN104008999A (zh) * | 2014-05-26 | 2014-08-27 | 昆山国显光电有限公司 | 薄膜晶体管阵列构件、其制造方法及阵列基板 |
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