JP2005075898A - 水溶性高分子を使用する2液分別塗布型速硬化水性接着剤、及びそれを用いた速硬化接着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 充分長い塗り置き時間と閉鎖堆積時間を有し優れた作業性を発揮するとともに、高い安全性を有し、且つ従来の2液分別塗布型接着剤と同等以上の初期接着強さを有する2液分別塗布型速硬化水性接着剤を提供すること。
【解決手段】 下記の(イ)と(ロ)を構成要素とすることを特徴とする2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
(イ)ポリ酢酸ビニルエマルジョンを主成分とする第1液
(ロ)水溶性高分子の水溶液を主成分とする第2液
【選択図】 なし

Description

本発明は、一方の被着体面に第1液を塗布し、他方の被着体面に第2液を塗布した後、第1液、第2液の塗布面同士を貼り合わせ、圧着して両被着材を接着するための、第1液、第2液から構成される2液分別塗布型速硬化水性接着剤に関する。
近年、木材製品工業においては生産工程がベルトコンベアーによる連続化になるに従い、接着剤の速硬化、特に充分な初期接着強さ(即ち、被着体に接着剤を塗布し、貼り合わせ圧締を行った後の、被着材の反りによってハガレが生じたり、外部からの力によってズレが生じないようにおさまっているのに必要とする、仮接着としての強度。)の発現が望まれている。この目的のために2液型の接着剤が提案されている。
例えば、分子内にイミド基-(CO)2NH構造を有する合成高分子化合物の中和物水溶液とスチレン−ブタジエンゴムラテックス、ポリ酢酸ビニルエマルジョンなどの水性ラテックス類との混合物を第1液とし、第2液をグリオキザール等のポリアルデヒド水溶液を用いる2液分別塗布型水性接着剤(特許文献1参照)が知られている。しかし、この接着剤組成物では第2液は人体に対して刺激性があり、接触してかぶれを生じさせる場合がある。
また、分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物の水溶液又はエマルジョンを第1液とし、アルデヒド化合物又はヒドラジン化合物を含む液を第2液とする2液分別塗布型の接着剤組成物が知られている(特許文献2〜3参照)。しかし、この接着剤組成物は、第1液の保存安定性が悪く、接着性の再現性に問題がある。
さらに、上記2液型接着剤はいずれも第1液と第2液が接触、混合することにより第1液と第2液の組成物間で化学的な反応が進行し、速やかにゲル化するため、長時間の閉鎖堆積時間(JIS K 6800)(即ち、接着剤を塗布した被着体同士を貼り合わせてから圧締するまでの時間)がとれないという欠点がある。閉鎖堆積時間が長時間になるとゲル化が進行し、その後に圧締を行うとゲル化構造を破壊してしまい、強度が発現しない。
また、第2液には第1液に対しての架橋剤成分が含有されているため、被着体に塗布された後に長時間暴露されると性能劣化を引き起こすため、第2液の塗りおき時間(即ち、第2液塗布後、被着体を貼り合わるまでの時間)が限られるという欠点がある。
特開昭56−90867号公報 特開昭60−202176号公報 特開昭61−78883号公報
本発明の課題(目的)は、上記の如き従来技術が有する欠点を除去し、充分長い塗り置き時間を有し優れた作業性を発揮するとともに、高い安全性と保存安定性を有し、且つ従来の2液分別塗布型接着剤と同等以上の初期接着強さを有する2液分別塗布型速硬化水性接着剤を提供することである。
また、本発明の課題(目的)は、従来の2液分別塗布型接着剤では不可能であった、長時間の閉鎖堆積時間の確保が可能となることから、多量の接着物を1度の圧締で処理することができ、生産効率の向上を図ることができる2液分別塗布型速硬化水性接着剤を提供することである。
さらに、本発明の課題(目的)は、そのような優れた特性を有する2液分別塗布型速硬化水性接着剤を用いる速硬化接着方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討をおこなった結果、水溶性高分子を主成分とする水溶液を被着体面に塗布し、乾燥させ、もう一方の被着体面にポリ酢酸ビニルエマルジョンを主成分にした接着剤組成物を塗布し、貼合せ、圧締することで従来の2液分別塗布型水性接着剤と同等の優れた初期接着強さを発現できることと、従来の2液分別塗布型速硬化水性接着剤の欠点を悉く改良することができることを発見し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、次の1.〜6.の構成からなるものである。
1.下記の(イ)と(ロ)を構成要素とすることを特徴とする2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
(イ)ポリ酢酸ビニルエマルジョンを主成分とする第1液
(ロ)水溶性高分子を主成分とする水溶液の第2液
2.上記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする上記1.の2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
3.上記水溶性高分子が、(1)ポリビニルアルコールと(2)ポリアクリル酸、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ中和物、ポリ酢酸ビニルの中から選択される1種以上との混合物であることを特徴とする上記1.記載の2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
4.上記混合物中のポリビニルアルコールの含有量が、10質量%以上であることを特徴とする上記3.記載の2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
5.上記1.〜4.のいずれかに記載の第1液を塗布した被着体と、第2液を塗布した後乾燥させた被着体とを貼り合わせることを特徴とする速硬化接着方法。
6.上記被着体の少なくとも一方が多孔質材料であることを特徴とする上記5.記載の速硬化接着方法。
本発明の2液分別塗布型速硬化水性接着剤は、従来の2液分別塗布型接着剤と同等以上の初期接着強さを発現し、優れた保存安定性と環境や人体に対し高い安全性を有する。
また、従来の2液分別塗布型接着剤と異なり、化学的な反応による架橋システムが存在しないため、第2液の塗り置き時間や閉鎖堆積時間をより長くすることができる。
したがって、被着体の接着においてこの接着剤を用いると、優れた作業性、生産効率の向上を図ることができる。
以下、本発明の各構成について詳細に説明する。
第1液について
第1液のポリ酢酸ビニルエマルジョンを得る方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の種々の乳化重合を採用することができる。シード重合を行う際には種エマルジョンはEVAエマルジョンやアクリルエマルジョン等が使用することができ、その種類が限定されるものではない。
このポリ酢酸ビニルエマルジョンは、酢酸ビニル単独、もしくは酢酸ビニルと共重合可能なモノマーと、を乳化重合して得られるものである。酢酸ビニルと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン;プロピレン、1−ブテンなどのα−オレフィン;プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、イソノナン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどのアルキル酸ビニルエステル;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、グリシジルメタアクリレート等の(メタ)アクリル酸類;マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸、イタコン酸等のα、β−不飽和ジカルボン酸類;塩化ビニル、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン;ビニルホスホン酸およびそれらの塩;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等の芳香族ビニル;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル類;N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド等のアクリルアミド類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類;スルホン酸アリル、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなどのアリル化合物等が挙げられる。これらの群から選ばれる1種または数種を、本発明の接着剤の物性を損なわない範囲で使用することができる。具体的には、モノマー合計の30質量%以下、好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下で使用できる。
ポリ酢酸ビニルエマルジョンを得る際の乳化剤としては、ポリビニルアルコール(以下、PVAということがある。)、セルロース誘導体、水可溶変性澱粉等の水溶性高分子や、ノニオン系、またはカチオン系の界面活性剤等が挙げられる。これらの乳化剤は単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。この中でもポリ酢酸ビニルエマルジョンの接着性、作業性を考慮するとPVAが好適である。平均ケン化度が84〜99モル%、平均重合度は500〜2400のものが好ましい。
上記乳化重合時に使用される重合開始剤及び重合触媒としては、とくに限定されず、例えば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の過酸化物が挙げられ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、上記過酸化物と共に、酒石酸、蟻酸、蓚酸等の還元剤が併用することができる。
重合温度は使用する重合開始剤の種類により異なるが、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどを用い、重合開始剤が熱分解することにより重合を進めるような場合には70℃以上が適当である。あるいは過酸化物と還元剤の組み合わせにより重合を進める場合には70℃より低い温度が適当である。
重合して得られるエマルジョン中に含まれる樹脂の濃度は、固形分として25〜65質量%、好ましくは30〜60質量%である。25質量%未満では接着剤とした場合に粘度が低すぎ、逆に65質量%を越えると粘度が高くなりすぎる、あるいは重合が円滑に進まなくなる。上記濃度になるよう保護コロイド、モノマー、添加剤、水の量を調整するとよい。
また、重合して得られるエマルジョンの粘度としては、1,000〜200,000mPa・s、好ましくは10,000〜100,000mPa・sである。200,000mPa・s超となると、安定した重合が困難になる。1,000mPa・s未満となると、被着材に対し充分な塗布量が乗らなくなる。
このポリ酢酸ビニルエマルジョンには、必要に応じて、可塑剤、充填剤、顔料、染料、消泡剤、防腐剤等が添加されてもよい。またPVA水溶液やポリアクリル酸等の水溶性高分子の水溶液やエチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョンやアクリルエマルジョン等のエマルジョンを、本発明の接着剤の物性を損なわない程度で1種または2種以上併用することができる。
ポリ酢酸ビニルエマルジョンの使用量(固形分)は、第1液で使用される樹脂分全体の固形分量を100質量%として、50〜100質量%、好ましくは60〜100質量%、さらに好ましくは70〜100質量%である。
第2液について
使用される水溶性高分子の水溶液濃度は、5〜50質量%、好ましくは10〜40質量%である。水溶液濃度が5質量%未満では多量の水分を含む為、水分の乾燥に多くのエネルギーが必要になる。また、50質量%超では高粘度となるため、塗布するのが困難になる。
上記水溶性高分子としては、その乾燥皮膜が第2液が塗布される被着体に対し接着性を有し、且つ第1液の水分を吸収してポリ酢酸ビニル皮膜を形成せしめるものであれば如何なるものでも良いが、PVA単独、(1)ポリビニルアルコールと(2)ポリアクリル酸、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ中和物(例えば、アンモニア、苛性アルカリ中和物)、ポリ酢酸ビニルの中から選択される1種以上との混合物が効果的である。
上記混合物中のPVAの含有割合は、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上である。
使用されるPVAの平均重合度としては、100〜3,500であれば特に制限はなく、使用条件によって好適な条件が選ばれる。高重合度であれば、PVAの使用量が少量で初期接着性が発現できる。また、低重合度であれば高固形分とすることができるので、短期間での乾燥が可能となる。使用されるPVAはカルボキシル基、アマイド基、アミノ基、アセトアセチル基等で変性されたPVAを用いても構わない。平均ケン化度についても特に制限はないが80〜99モル%、特に84〜99モル%の範囲が好ましい。
また、第2液には必要に応じて、消泡剤、防腐剤、増粘剤、可塑剤、顔料、染料、充填剤を配合してもよい。
接着方法について
一般に水を媒体とする接着剤を用い室温で接着する場合には、かなり長時間の圧締を行わないと、充分な最終接着強度が発揮されないが、本発明の2液型接着剤によれば、速硬化性のため、圧締が短時間であっても、充分な養生後の最終接着強さが発揮される。それ故、圧締時間の大幅な短縮が可能で、従って、作業性を格段に向上させることができる。
接着方法としては、一方の被着体面に第2液を塗布し、塗布皮膜を乾燥させる。もう一方の被着体面に第1液を塗布したのち、第1液と第2液の塗布面同士を貼合せ、圧締する。貼合せることで短時間で第2液の乾燥皮膜が第1液中の水分を吸収し、圧締されることで両者が混合、合一化し、瞬間的に接着剤皮膜層が形成されるので、初期接着強度が発現する。
第2液の塗布方法としては、ハンドローラー、ロールスプレッダ、またはスプレー等の方法がある。塗布量は30〜200g/m2 、好ましくは50〜150g/m2 である。塗布量が30g/m2 より少ないと第1液からの水分の吸水能力が不十分となるため、初期接着力が低下する。また、塗布量が200g/m2 より多いと乾燥工程に時間がかかる。
第2液を塗布後の乾燥方法としては、外気に暴露し、自然乾燥させるか、ヒーターや乾燥炉によって強制的に水分を蒸発させても良い。
第1液の塗布方法としては、ハンドローラー、ロールスプレッダ等があり、塗布量としては50〜250g/m2 、好ましくは100〜200g/m2 である。
被着体が多孔質材料同士の接着であれば、第1液、第2液はそのいずれに塗布しても良く、また、被着体が非多孔質材料と多孔質材料との接着であれば、第2液を非多孔質材料に塗布することで特に効果が発揮される。
用途について
本発明の2液型接着剤は、木材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードなどの木質系材料;スレート板、珪カル板のような無機質材料;メラミン樹脂化粧材、ベークライト等のプラスチックス材料;段ボール紙、板紙、クラフト紙などの紙質材料;アルミニウム板、鋼板などの金属材料を接着することができる。
従って、フラッシュパネル、化粧合板、プレハブパネル、集成材などの平面接着や縁貼り、ホゾ、ダボ、トメ、ハギ、角木、その他の組立などの作業が、迅速化、省力化され、省エネルギーにも寄与する。
以下、本発明の2液分別塗布型速硬化水性接着剤、及びそれを用いた接着方法を実施例によってさらに具体的に説明する。しかしながら、これらの実施例によって本発明は何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例における部数及び%はすべて質量部並びに質量%である。
尚、実施例6〜9で用いられる酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤の(試作品1)〜(試作品4)は、次の製造方法で得られたものを用いた。
(試作品1:低粘度55%Em)
PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−205、重合度500、ケン化度86.5〜89.5mol%)40部を水423部に仕込み、撹拌分散後に80〜90℃に加熱し、これを保護コロイドとして、l−酒石酸1部を仕込んだ後、酢酸ビニルモノマー468部と、過酸化水素水1部を水25部に溶解した重合開始剤とを、同時に3時間要して滴下して乳化重合し、室温に冷却後にジブチルフタレート42部を添加して、酢酸ビニルエマルジョン(不揮発分55%、粘度8800mPa・s、pH3.7)を得た。
(試作品2:高粘度30%Em)
PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−224E、重合度2400、ケン化度87.0〜89.0mol%)60部を水667部に仕込み、撹拌分散後に80〜90℃に加熱し、これを保護コロイドとして、l−酒石酸1部を仕込んだ後、酢酸ビニルモノマー238部と、過酸化水素水1部を水25部に溶解した重合開始剤とを、同時に2時間要して滴下して乳化重合し、室温に冷却後にジブチルフタレート8部を添加して、酢酸ビニルエマルジョン(不揮発分30%、粘度128000mPa・s、pH3.8)を得た。
(試作品3:低粘度30%Em)
PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−210、重合度1000、ケン化度87.0〜89.0mol%)60部を水673部に仕込み、撹拌分散後に80〜90℃に加熱し、これを保護コロイドとして、l−酒石酸1部を仕込んだ後、酢酸ビニルモノマー231部と、過酸化水素水1部を水25部に溶解した重合開始剤とを、同時に2時間要して滴下して乳化重合し、室温に冷却後にジブチルフタレート9部を添加して、酢酸ビニルエマルジョン(不揮発分30%、粘度9600mPa・s、pH3.9)を得た。
(試作品4:20%Em)
PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217、重合度1700、ケン化度87.0〜89.0mol%)の60部を水773部に仕込み、撹拌分散後に80〜90℃に加熱し、これを保護コロイドとして、l−酒石酸1部を仕込んだ後、酢酸ビニルモノマー138部と、過酸化水素水1部を水25部に溶解した重合開始剤とを、同時に1時間要して滴下して乳化重合し、室温に冷却後にジブチルフタレート2部を添加して、酢酸ビニルエマルジョン(不揮発分20%、粘度2200mPa・s、pH3.9)を得た。
また、実施例及び比較例における初期接着強さ、及び最終接着強さは次の測定方法に拠った。
<初期接着強さの測定(図1参照)>
2枚の4cm×5cmの3mm厚の合板に第2液を塗布し、乾燥する。塗布量は150g/m2 とする。
3cm×5cmの大きさの9mm厚の合板の上下面に第1液を塗布する。塗布量は150g/m2 とする。
2枚の3mm厚合板の間に9mm厚合板を、第1液、第2液が接触するように、且つ各々の3辺が一致するように挟んで重ね、直ちに30秒間又は60秒間圧締し、直ちに2枚の3mm厚合板の突出端を外方向に拡開して引き剥がし、そのときの接着強さ(5cm当たりのkgf)を測定した。
経験上、この初期接着強さが8kgf/5cm以上であれば実用上問題がない。
測定結果を以下のように評価した。
◎:10kgf/5cm超
○:8〜10kgf/5cm
△:6〜8kgf/5cm未満
×:6kgf/5cm未満
<最終接着強さ(常態、耐水)の測定>
JIS K6852に示された方法に準じて測定した。被着体(試験片)はカバ材で、大きさ25mm×30mm×10mmの2片の一方の試験片の接着面に第2液を150g/m2 で塗布し、乾燥させた。もう一方の試験片の接着面に150g/m2 で第1液を塗布し、先の試験片と貼合せて、直ちに圧締した。圧締圧約10kgf/cm2 で3分間圧締した。解圧後3日以上室温にて養生し、次いで室温下で圧縮せん断接着強さ(kgf/cm2 )を測定(常態試験)し、又は圧締養生した試験片を更に30℃水中に3時間浸せき後、室温水に10分間浸せきし、濡れたままで圧縮せん断接着強さ(kgf/cm2 )を測定(耐水試験)した。
常態試験の結果を以下のように評価した。
○:100kgf/cm2
△:50〜100kgf/cm2
×:50kgf/cm2 未満
また、耐水試験の結果を以下のように評価した。
○:30kgf/cm2
△:8〜30kgf/cm2
×:8kgf/cm2 未満
[実施例1〜23の初期接着強さ及び最終接着強さの測定]
次の実施例1〜23の第1液及び第2液を用いて、上記初期接着強さ及び最終接着強さを測定した。その結果は、次の表1に示されている。
[比較例1〜33の初期接着強さ及び最終接着強さの測定]
次の比較例1〜33の第1液及び第2液を用いて、上記最終接着強さ及び最終接着強さを測定した。その結果は、次の表2に示されている。
尚、次の表1〜2では、上記30秒間又は60秒間圧締後の初期接着強さ、及び圧縮せん断接着強さの常態試験、耐水試験の測定値を、夫々初期強度(圧締30、60秒)、及び最終強度(常態、耐水)と表した。
(実施例1)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50、不揮発分50%、粘度45000mPa・s、pH4.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217、重合度1700、ケン化度87.0〜89.0mol%)の15%水溶液
(実施例2)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CH−S755、不揮発分55%、粘度25000mPa・s、pH4.2)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(実施例3)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX55、不揮発分55%、粘度25000mPa・s、pH4.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(実施例4)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CH131L、不揮発分45%、粘度50000mPa・s、pH3.8)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
尚、本実施例では例外的に試験片を貼り合わせた後8分間の閉鎖堆積時間を置いた後圧締し、次いで初期接着強さ、及び圧縮せん断接着強さを測定した。
(実施例5)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CH63N、不揮発分35%、粘度90000mPa・s、pH5.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
尚、本実施例では例外的に試験片を貼り合わせた後8分間の閉鎖堆積時間を置いた後圧締し、次いで初期接着強さ、及び圧縮せん断接着強さを測定した。
(実施例6)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(試作品1、不揮発分55%、粘度8800mPa・s、pH3.7)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(実施例7)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(試作品2、不揮発分30%、粘度128000mPa・s、pH3.8)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
尚、本実施例では例外的に試験片を貼り合わせた後20分間の閉鎖堆積時間を置いた後圧締し、次いで初期接着強さ、及び圧縮せん断接着強さを測定した。
(実施例8)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(試作品3、不揮発分30%、粘度9600mPa・s、pH3.9)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
尚、本実施例では例外的に試験片を貼り合わせた後20分間の閉鎖堆積時間を置いた後圧締し、次いで初期接着強さ、及び圧縮せん断接着強さを測定した。
(実施例9)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(試作品4、不揮発分20%、粘度2200mPa・s、pH3.9)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
尚、本実施例では例外的に試験片を貼り合わせた後20分間の閉鎖堆積時間を置いた圧締し、次いで初期接着強さ、及び圧縮せん断接着強さを測定した。
(実施例10)
第1液:ブレンド1(酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)100部とEVA系エマルジョン形接着剤(住友化学工業株式会社製、商品名:スミカフレックス400HQ、不揮発分55%、粘度1300mPa・s、pH7.0)100部との混合液)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(実施例11)
第1液:ブレンド2(酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)140部とPVAの30%水溶液(株式会社クラレ製、商品名:PVA−205)100部との混合液)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(実施例12)
第1液:ブレンド3(酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX55)150部とアクリル系エマルジョン(BASFディスパージョン株式会社製、商品名:アクロナールYJ−1655D、不揮発分56%、粘度3800mPa・s、pH9.0)100部との混合液)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(実施例13)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−117:重合度1700、ケン化度98.0〜99.0mol%)の15%水溶液
(実施例14)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−205、重合度500、ケン化度86.5〜89.5mol%)の15%水溶液
(実施例15)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−205)の30%水溶液
(実施例16)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−210、重合度1000、ケン化度87.0〜89.0mol%)の15%水溶液
(実施例17)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−235、重合度3500、ケン化度86.5〜89.5mol%)の15%水溶液
(実施例18)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:アセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業株式会社製、商品名:Z−200Z、重合度1400、ケン化度99.0mol%以上)の15%水溶液
(実施例19)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:アマイド変性PVA(電気化学工業株式会社製、商品名:EP−120K、重合度1500、ケン化度96.0〜97.0mol%)の15%水溶液
(実施例20)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:カルボキシル変性PVA(株式会社クラレ製、商品名:KM−118、重合度1800、ケン化度85.0〜90.0mol%)の15%水溶液
(実施例21)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ブレンドA(株式会社クラレ製PVA−217の15%水溶液100部とポリアクリル酸(日本純薬株式会社製、商品名:ジュリマーAC−20H)の15%水溶液100部との混合液)
(実施例22)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ブレンドB(株式会社クラレ製PVA−217の15%水溶液100部とイソブチレン−無水マレイン酸共重合体(株式会社クラレ製、商品名:イソバン10)を中和度α=0.88にて水酸化ナトリウムにより可溶化させた25%水溶液100部との混合液)
(実施例23)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ブレンドC(株式会社クラレ製PVA−217の15%水溶液100部とEVA系エマルジョン形接着剤(住友化学工業株式会社製、商品名:スミカフレックス400HQ)100部との混合液)
(比較例1)
第1液:α−オレフィン変性SBRラテックス形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:SH5W、不揮発分50%、粘度28000、mPa・s、pH13.5)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例2)
第1液:アクリル系エマルジョン(JSR株式会社製、商品名:AE311、不揮発分58%、粘度4500mPa・s、pH7.9)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例3)
第1液:アクリル系エマルジョン(大同化成株式会社製、商品名:ビニゾール1080、不揮発分60%、粘度3900mPa・s、pH5.2)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例4)
第1液:アクリル系エマルジョン(旭化成株式会社製、商品名:Z−130、不揮発分57%、粘度9500mPa・s、pH8.5)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例5)
第1液:アクリル系エマルジョン(BASFディスパージョン株式会社製、商品名:アクロナールYJ−1655D、不揮発分56%、粘度3800mPa・s、pH9.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例6)
第1液:アクリルスチレン系エマルジョン(旭化成株式会社製、商品名:A65、不揮発分65%、粘度1000mPa・s、pH8.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例7)
第1液:ウレタン系エマルジョン(旭電化株式会社製、商品名:HUX−290H、不揮発分62%、粘度500mPa・s、pH8.1)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例8)
第1液:ウレタン系エマルジョン(旭電化株式会社製、商品名:HUX−811、不揮発分60%、粘度80mPa・s、pH5.7)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例9)
第1液:エチレン−酢酸ビニル系エマルジョン(電気化学工業株式会社製、商品名:デンカテックス54、不揮発分55%、粘度1800mPa・s、pH5.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例10)
第1液:エポキシ系エマルジョン(エアープロダクツ株式会社製、商品名:ANCAREZ AR550、不揮発分55%、粘度30mPa・s、pH8.4)とアミン系硬化剤(エアープロダクツ株式会社製、商品名:Anquamine401)の10:3の混合液
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例11)
第1液:SBR系ラテックス(旭化成株式会社製、商品名:L−2001、不揮発分49%、粘度226mPa・s、pH7.5)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例12)
第1液:SBR系ラテックス(JSR株式会社製、商品名:0561、不揮発分69%、粘度700mPa・s、pH10.0)
第2液:PVA(株式会社クラレ製、商品名:PVA−217)の15%水溶液
(比較例13)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:イソブチレン−無水マレイン酸共重合体(株式会社クラレ製、商品名:イソバン10、分子量16万〜17万)を中和度α=0.88にて水酸化ナトリウムにより可溶化させ、不揮発分25%の水溶液としたもの
(比較例14)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリアクリル酸(日本純薬株式会社製、商品名:ジュリマーAC−20H)を水希釈して不揮発分15%に調整した水溶液
(比較例15)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリビニルピロリドン(アイエスピージャパン株式会社製、商品名:PVP K−90、分子量90万〜150万)の15%水溶液
(比較例16)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製 分子量4000)の15%水溶液
(比較例17)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製 分子量2万)の15%水溶液
(比較例18)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製 分子量50万)の10%水溶液
(比較例19)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製 分子量200万)の4%水溶液
(比較例20)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ヒドロキシエチルセルロース(クラリアントポリマー株式会社製、商品名:チローゼH20P2)の15%水溶液
(比較例21)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:メチルヒドロキシエチルセルロース(クラリアントポリマー株式会社製、商品名:チローゼMH300P2)の5%水溶液
(比較例22)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:エーテル化澱粉(松谷化学工業株式会社製、商品名:ユニークガムM820)の15%水溶液
(比較例23)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:寒天(和光純薬工業株式会社製)の3%水溶液
(比較例24)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:キトサン(株式会社キミカ製、商品名:キミカキトサン)の5%水溶液にクエン酸15%を加えた混合液
(比較例25)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドの24%水溶液(花王株式会社製、商品名:コータミン24P、不揮発分27%、粘度10mPa・s、pH7.5)
(比較例26)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライドの50%水溶液(花王株式会社製、商品名:サニゾールB−50、不揮発分50%、粘度120mPa・s、pH7.9)
(比較例27)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリエチレンイミンの30%水溶液(株式会社日本触媒製、商品名:エポミンP−1000、不揮発分30%、粘度400〜900mPa・s、pH11.0)
(比較例28)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリビニルアミンの17%水溶液(三菱化学株式会社製、商品名:PVAM0595B、分子量6万、不揮発分17%、粘度150mPa・s、pH9.5)
(比較例29)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリスチレンスルホン酸ナトリウムの24%水溶液(東ソー株式会社製、商品名:PS−5、揮発分24%、25mPa・s、pH5.9)
(比較例30)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:アルギン酸ナトリウムの10%水溶液(株式会社キミカ社製、商品名:アルギンIL−2、粘度23500mPa・s、pH7.4)
(比較例31)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ゼラチン(和光純薬工業株式会社製)の3%水溶液(粘度5200mPa・s、pH6.1)
(比較例32)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:ポリアクリルアミド(東亜合成株式会社製、商品名:アロンフロックA−101、分子量1300)の1%水溶液
(比較例33)
第1液:酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤(コニシ株式会社製、商品名:CX50)
第2液:カルボキシルメチルセルロースナトリウム(ダイセル化学工業株式会社製、商品名:CMCダイセル1170)の3%水溶液
Figure 2005075898
Figure 2005075898
本発明の2液分別塗布型速硬化水性接着剤は、フラッシュパネル、化粧合板、プレハブパネル、集成材などの平面接着や縁貼り、ホゾ、ダボ、トメ、ハギ、角木等の組立に用いられると特に有効であり、作業の迅速化、省力化、省エネルギー化が図られる。
初期接着強さの測定方法を説明する概略図である。

Claims (6)

  1. 下記の(イ)と(ロ)を構成要素とすることを特徴とする2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
    (イ)ポリ酢酸ビニルエマルジョンを主成分とする第1液
    (ロ)水溶性高分子を主成分とする水溶液の第2液
  2. 上記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1記載の2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
  3. 上記水溶性高分子が、(1)ポリビニルアルコールと(2)ポリアクリル酸、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ中和物、ポリ酢酸ビニルの中から選択される1種以上との混合物であることを特徴とする請求項1記載の2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
  4. 上記混合物中のポリビニルアルコールの含有量が、10質量%以上であることを特徴とする請求項3記載の2液分別塗布型速硬化水性接着剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の第1〜2液を用いる速硬化接着方法であって、第1液を塗布した被着体と、第2液を塗布した後乾燥させた被着体とを貼り合わせることを特徴とする速硬化接着方法。
  6. 上記被着体の少なくとも一方が多孔質材料であることを特徴とする請求項5記載の速硬化接着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022210717A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 三菱ケミカル株式会社 インクジェット捺染用前処理剤及びインクジェット捺染方法

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