JP3657360B2 - 配合組成物および接着剤 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は組成物および接着剤に関する。さらに詳しくは各種用途、特に接着剤として有用な組成物、該組成物からなる初期接着性、接着強度、耐水性等にすぐれた接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
水溶性高分子、水性エマルジョンおよびイソシアネート系化合物を主成分とする接着剤は、従来のアミノプラスト系接着剤とは異なりホルマリンの発生がなく、常温で比較的短時間圧締するだけで、極めて高い接着強度および耐水性が得られることから、木材用接着剤として賞用されている(例えば特開昭48−94739号公報、同50−69139号公報)。また、同様の接着剤として、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルアクリレート、N−メチロール化アクリルアミド等の水酸基含有単量体と酢酸ビニルなどとの共重合体エマルジョンおよび2価イソシアネート化合物よりなる水性接着剤組成物(特開昭49−26346号公報)やポリビニルアルコールを分散剤(保護コロイド)としたポリ酢酸ビニルエマルジョンおよび多価イソシアネート化合物よりなる耐水性接着剤組成物(特開平3−33178号公報)が提案されている。さらに、ポリビニルアルコールで安定化されたエマルジョンポリマーからなり、該エマルジョンポリマーが、第一段階が10〜40℃の範囲内のガラス転移温度を有する酢酸ビニルコポリマーを製造し、第二段階が50〜120℃のガラス転移温度を有するメチルメタクリレートコポリマーを製造することからなる2段階重合法によって製造され、酢酸ビニルコポリマーとメチルメタクリレートコポリマーとの比率が10:1〜10:6の範囲である接着剤が報告されている(特開平2−302485号公報)。このような状況下で、近年、水性高分子およびイソシアネート系化合物からなる木材接着剤についてのJISも制定されている。
【0003】
ところが、接着する対象の拡大とともに、場合によっては現在の接着性能レベルをさらに向上する必要も生じてきている。具体的には、構造用接着剤としてはさらに高度な耐久性が要求されること、また個々の用途でも初期接着性の一層の向上が要求される場合がある。後者の場合、ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記することがある)を分散剤とする酢酸ビニル系樹脂の水性エマルジョンを多用すると、初期接着性は向上するものの耐水性が十分でないという問題があった。また、この種の接着剤に配合される水性高分子であるポリビニルアルコールも、接着剤の性能に大きく関与している。具体的には、完全鹸化あるいはアセトアセチル基を有するPVAを用いると、耐水接着性は向上するものの、部分鹸化PVAを用いた場合に比較して水性エマルジョンとPVAからなる主剤の低温粘度安定性や保存安定性が低下する問題があった。また、上述のような従来の接着剤は、ある程度の性能の発現は認められるが、初期接着性、接着強度および耐水性のすべての点で満足すべき性能を併せ持つものは、未だ開発されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の技術における問題点を解消し、接着強度および耐水性に優れ、しかも初期接着性の良好な接着剤を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的の下に鋭意研究を重ねた結果、(A)下記の化2で示される構造単位を有する変性ポリビニルアルコール、(B)水性エマルジョンおよび(C)多価イソシアネート化合物を配合してなる組成物を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
【化2】
(n:1〜20の整数)
【0007】
また本発明は、上記の組成物からなる接着剤をも提供する。
さらに、本発明は、上記の接着剤により接着して得られた木質製品をも提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の組成物を構成する水性エマルジョンの分散剤に使用される変性PVAは、上記の化2の構造単位を有することが必須である。上記の構造単位におけるnは、1〜20の整数であり、1〜5が好ましく、1〜2がより好ましい。上記の構造単位の例示としては、2−メチル−2−プロペン−1−オール、3−メチル−3−ブテン−1−オール等の単量体に由来する構造単位が挙げられる。
これらの化2の構造単位の含有量としては、0.1〜20モル%が好ましく、0.2〜15モル%がより好ましい。
本発明の組成物を構成する変性PVAは、ビニルエステルと上記単量体との共重合体を鹸化することにより得られる。
ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、酢酸ビニルが好ましい。
【0009】
本発明の変性PVAは、本発明の効果を損なわない範囲で、エチレン性不飽和単量体を共重合したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、イソブテン、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。
また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオール化合物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエステル系単量体と上記化2で示される構造単位を与える単量体を共重合し、それを鹸化することによって得られる末端変性PVAも用いることができる。
本発明の変性PVAは、上記の化2の構造単位のみによる変性が最も好ましい。変性PVAの水溶性もしくは水分散性の点などから、化2で示される構造単位以外を与えるコモノマーにより本発明の変性PVAをさらに変性する場合には、該コモノマーの含有量は5.0モル%未満が好ましく、3.0モル%未満がより好ましく、2.0モル%未満がさらにより好ましい。また、変性PVAの鹸化度は、50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましく、70モル%以上がさらに好ましい。また、該PVAの重合度は、100〜8000の範囲が好ましく、200〜2000がより好ましい。
【0010】
本発明の組成物を構成する水性エマルジョンは、分散剤として従来公知のアニオン性、カチオン性、両性、非イオン性低分子界面活性剤や各種ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子(保護コロイド)を単独あるいは二種以上含む水溶液中で、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和単量体及びジエン系単量体を乳化重合して得られる乳化重合型の水性エマルジョンやポリウレタンエマルジョンに代表されるポリマーの後乳化法により得られる水性エマルジョンが単独あるいは二種以上併用される。
【0011】
本発明の乳化重合型水性エマルジョン分散質を構成するエチレン性不飽和単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブテン等のオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン類、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル、アクリル酸ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等のメタクリル酸エステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩等のアクリルアミド類、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロライド、3−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、3−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンスルホン酸およびそのナトリウム、カリウム塩等のスチレン系単量体類、N−ビニルピロリドン等のその他の単量体が挙げられる。またジエン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
【0012】
本発明の水性エマルジョンを得るための乳化重合を実施するにあたっては、水、上記の分散剤、および重合開始剤の存在下に、上記単量体を一時または連続的に添加して、加熱、撹拌するような通常の乳化重合法が実施しうるし、また、単量体を予め分散剤水溶液と混合乳化したものを連続的に添加する方法も実施し得る。
本発明における分散剤の使用量としては、特に制限はないが、通常単量体100重量部に対して0.2〜50重量部、好ましくは0.5〜20重量部である。分散剤が0.2重量部より少ない場合は、重合安定性が低下し、50重量部を越える場合には粘度が高くなりすぎる。
【0013】
重合開始剤としては、特に制限されるものではなく、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、クメンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、イソプロピルベンゼンパーオキサイド等が単独あるいは重亜硫酸ナトリウム、酒石酸、L−アスコルビン酸、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシレート、硫酸第一鉄等の還元剤と併用したレドックス系で用いられる。
【0014】
本発明の組成物は、(A)変性PVA、(B)水性エマルジョンおよび(C)成分である多価イソシアネート化合物を配合してなる。ここで(C)多価イソシアネート化合物は、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものであり、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI);水素化TDI;トリメチロールプロパン−TDIアダクト(例えばバイエル社製,商品名:DesmodurL);トリフェニルメタントリイソシアネート;メチレンビスジフェニルイソシアネート(MDI);水素化MDI;重合MDI;ヘキサメチレンジイソシアネート;キシリレンジイソシアネート;4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート;イソホロンジイソシアネート等があげられる。その他、ポリオールに過剰のポリイソシアネートで予めポリマー化した末端基がイソシアネート基を持つプレポリマーを用いてもよい。
【0015】
本発明の組成物は、(A)変性PVAと(B)水性エマルジョンを主成分とする主剤に、(C)多価イソシアネート化合物を配合してなる。ここで、主剤中の(A)変性PVAと(B)水性エマルジョンの配合割合は、固形分比で(A)/(B)=99/1〜5/95(重量比)の範囲であることが好ましく、95/5〜10/90の範囲がより好ましい。また、(A)および(B)からなる主剤に対する(C)の多価イソシアネート化合物の配合は、各種の状況に応じて適宜選定すればよい。しかし、好ましい配合割合は、(A)と(B)の配合物100重量部(固形分換算)あたり、(C)多価イソシアネート化合物1〜200重量部、特に好ましくは5〜100重量部である。多価イソシアネート化合物がこの範囲より少ない場合、接着強度、耐水性が低くなり、また、この範囲を越えて多くなると、多価イソシアネート配合後のポットライフが短くなり実用的ではないという問題がある。
【0016】
また、本発明の組成物中には、必要に応じて、でんぷん、変性でんぷん、酸化でんぷん、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、無水マレイン酸−イソブテン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体等の水溶性高分子化合物や尿素−ホルマリン樹脂、尿素−メラミン−ホルマリン樹脂、フェノール−ホルマリン樹脂等、一般に接着剤として使用されている熱硬化性樹脂もそれぞれ適宜使用することができる。
さらに、本発明の組成物には、クレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、木粉等の充填剤、小麦粉等の増量剤、ホウ酸、硫酸アルミニウム等の反応促進剤、酸化チタン等の顔料あるいはその他、防腐剤、防錆剤等の各種添加剤を必要に応じて適宜添加することができる。
【0017】
本発明の接着剤は、各種の被着体の接着に使用されるが、なかでも木材の接着に好適である。塗布量は各種の状況に応じて適宜選定すればよい。
塗布方法としては、ハケによる塗工、ロールによる塗工などが挙げられる。接着剤を塗布した後の乾燥は、室温から200℃での加熱乾燥でも良いが、本発明の接着剤は室温乾燥する場合であっても十分な接着力が発現する。
本発明の接着剤の特徴は、主剤の放置安定性が優れている上、初期接着性および煮沸水中での耐水接着性の両方の接着性が優れていることにある。接着剤を塗布した後の乾燥時間は、30分間から5時間程度が好ましい。接着剤の乾燥は圧締した状態で行うのが好ましい。圧締時の圧力としては、5〜20kg/cm2の範囲で選択され、硬い木材が被着体である場合には圧締の圧力は高い方が好ましく、柔い木材が被着体である場合には木材が破壊しない程度の高い圧力が好ましい。
【0018】
本発明の木質製品は、上記の接着剤により接着した木質製品であり、集成材、家具などが挙げられる。木質製品における木材の種類としては特に制限はなく、その一例としては、カバ、ツガ、杉、ラワン、ケヤキ、ペルポック、ゴム、オークなどが挙げられる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。尚、実施例および比較例中、「部」および「%」は特に断りのない限り重量基準を示すものとする。
実施例1
3−メチル−3−ブテン−1−オール単位の含有量3.0モル%の変性PVA(PVA−1:重合度1200、鹸化度98.0モル%)の15%水溶液35部と炭酸カルシウム65部を混合し、それに、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(OM−4200、固形分濃度55%、クラレ製)100部を加え主剤を調製した。それに、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名:ミリオネートMR−100)30部を添加し組成物を調製した。これを用いて、以下の条件により試験を行った。結果を表1および表2に示す。
【0020】
〔試験条件〕
1.接着試験
上記組成物を用いて、以下の条件で接着試験を行った。
被着材:カバ/カバ(マサ目)含水量8%
塗布量:250g/m2 (両面塗布)
堆積時間:1分
圧締条件:20℃、24時間、圧力10kg/cm2
(常態強度、煮沸繰返し試験片のみ)
JIS K−6852による圧縮剪断接着強度を測定
常態強度 :20℃、7日間養生後そのままの状態で測定
煮沸繰返し:20℃で7日間養生後、試験片を煮沸水中に4時間浸漬した後、60℃の空気中で20時間乾燥し、更に煮沸水中に4時間浸漬してから、室温の水中に冷めるまで浸し、濡れたままの状態で試験に供した。
初期接着性:貼りあわせ後、20℃で10kg/cm2 の圧力で10分間圧締し、直ちに圧縮剪断接着強度を測定
【0021】
実施例2
3−メチル−3−ブテン−1−オール単位の含有量6.0モル%の変性PVA(PVA−2:重合度500、鹸化度98.0モル%)の15%水溶液35部と炭酸カルシウム65部を混合し、それに、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン(DL−612、固形分濃度50%、旭化成製)を加え主剤を調製した。それに、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名:ミリオネートMR−100)30部を添加し組成物を調製した。これを用いて、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1および表2に示す。
【0022】
実施例3
撹拌機、窒素吹き込み口、温度計を備えたガラス製重合容器に、末端にメルカプト基を有するPVA(重合度500、鹸化度88.2モル%、メルカプト基含量4.5×10−5モル/g−PVA)5部とイオン交換水100部を入れ加熱溶解した。それを冷却後、硫酸でpHを3.0とした後、窒素バブリングを行いながら70℃に昇温した。撹拌を150rpmとし、メタクリル酸メチル10部とアクリル酸n−ブチル10部を添加し、さらに、1%過硫酸カリウム水溶液10部を添加し重合を開始した。重合開始1時間後に、メタクリル酸メチル40部、アクリル酸n−ブチル38部、メタクリル酸ヒドロキシエチル2部を2時間にわたって均一に滴下した。滴下終了後、温度を80℃にし、1時間放置した。固形分濃度48.5%のメタクリル酸メチル−アクリル酸n−ブチル−メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体エマルジョン(アクリルEm)が得られた。
3−メチル−3−ブテン−1−オール単位の含有量1.0モル%の変性PVA(PVA−3:重合度1400、鹸化度92.0モル%)の15%水溶液35部と炭酸カルシウム65部を混合し、それに、上記アクリルEmを加え主剤を調製した。それに、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名:ミリオネートMR−100)30部を添加し組成物を調製した。これを用いて、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1および表2に示す。
【0023】
比較例1
実施例1において、PVA−1の代わりに無変性PVA(PVA−4:重合度1700、鹸化度98.5モル%)の15%水溶液を用いる以外は実施例1と同様に試験した。結果を表1および表2に示す。
【0024】
比較例2
実施例1において、PVA−1の代わりに無変性PVA(PVA−5:重合度1700、鹸化度88.2モル%)の15%水溶液を用いる以外は実施例1と同様に試験した。結果を表1および表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】
本発明の組成物は、接着剤をはじめとして各種の用途に供される。特に接着剤として用いた場合、初期接着力に優れ、接着強度、耐水性が飛躍的に向上したものとなる。この本発明の接着剤は、各種のものを接着する場合に適用が可能であり、特に木材用接着剤に好適に使用できる。また、木材同士の接着の他、木材と紙、繊維製品類、無機質板、フィルム等との接着にも使用可能である。
さらに、本発明の組成物は耐水性に優れる皮膜を利用して、無機物のバインダー、無機板あるいは木質パネル等の下地塗料にも有効に用いることができる。
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