JP2000109781A - 組成物および接着剤 - Google Patents

組成物および接着剤

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JP2000109781A
JP2000109781A JP10286480A JP28648098A JP2000109781A JP 2000109781 A JP2000109781 A JP 2000109781A JP 10286480 A JP10286480 A JP 10286480A JP 28648098 A JP28648098 A JP 28648098A JP 2000109781 A JP2000109781 A JP 2000109781A
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Seiji Tanimoto
征司 谷本
Masato Nakamae
昌人 仲前
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被着材として針葉樹材などのヤニ分が多い難接着
性のものを用いた場合でも、接着強度,耐水性、初期接
着力に優れた接着剤を得ること。 【解決手段】(A)ビニルアルコール系重合体、(B)水性
エマルジョン、(C)多価イソシアネート化合物および
(D)軟化点90℃〜150℃の粘着付与剤からなる組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組成物および接着
剤に関し、詳しくは各種用途、特に木質材の接着剤とし
て有用な組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水溶性高分子,水性エマルシ゛ョンおよびイソシアネ
ート系化合物を主成分とする接着剤は、従来のアミノフ゜ラスト系
接着剤とは異なりホルマリンの発生がなく、常温で比較的短
時間圧締するだけで、極めて高い接着強度および耐水性
が得られることから、木質材用接着剤として賞用されて
いる(例えば特開昭48-94739号公報,同50-69139号公
報)。また、同様の接着剤として、アリルアルコール、2-ヒト゛ロキシエ
チルアクリレート、N-メチロール化アクリルアミト゛等の水酸基含有単量体と
酢酸ヒ゛ニルなどとの共重合体エマルシ゛ョンおよび2価イソシアネート化
合物よりなる水性接着剤組成物(特開昭49-26346号公報)
やホ゜リヒ゛ニルアルコールを分散剤(保護コロイド)としたホ゜リ酢酸ヒ
゛ニルエマルシ゛ョンおよび多価イソシアネート化合物よりなる耐水性接
着剤組成物(特開平3-33178号公報)が提案されている。
さらに、ホ゜リヒ゛ニルアルコールで安定化されたエマルシ゛ョンホ゜リマーから
なり、該エマルシ゛ョンホ゜リマーが、第一段階が10〜40℃の範囲内
のカ゛ラス転移温度を有する酢酸ヒ゛ニルコホ゜リマーを製造し、第二
段階が50〜120℃のカ゛ラス転移温度を有するメチルメタクリレートコホ゜
リマーを製造することからなる2段階重合法によって製造さ
れ、酢酸ヒ゛ニルコホ゜リマーとメチルメタクリレートコホ゜リマーとの比率が10:1
〜10:6の範囲である接着剤が報告されている(特開平2-3
02485号公報)。
【0003】ところが、接着する対象の拡大とともに、
場合によっては現在の接着剤の接着性能レヘ゛ルあるいはハン
ト゛リンク゛性をさらに向上する必要も生じてきている。具体
的には、被着材としてヤニ分を含むため難接着性である針
葉樹材などを用いた場合、接着剤の被着材との濡れ性あ
るいは被着材への浸透性が不足し、十分な接着力を発現
しない場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術における問題点を解消し、難接着性木質材を用いた
場合にも接着強度および耐水性に優れる接着剤を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
の下に鋭意研究を重ねたところ、(A)ヒ゛ニルアルコール系重合
体、(B)水性エマルシ゛ョン、(C)多価イソシアネート化合物および
(D)軟化点90℃〜150℃の粘着付与剤からなる組成
物が、前述の目的に適うものであることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0006】また本発明は、上記組成物を提供するとと
もに、その組成物からなる接着剤をも提供する。さら
に、本発明は、上記の接着剤により接着して得られた木
質系製品をも提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の組成物を構成するヒ゛ニルアル
コール系重合体は、ヒ゛ニルエステル系単量体単位からなる重合体
をけん化することにより得られる。ヒ゛ニルエステル系単量体と
しては、蟻酸ヒ゛ニル、酢酸ヒ゛ニル、フ゜ロヒ゜オン酸ヒ゛ニル、ヒ゜ハ゛リン
酸ヒ゛ニルなどが挙げられるが、通常酢酸ヒ゛ニルが用いられ
る。
【0008】本発明のヒ゛ニルアルコール系重合体は、本発明の
効果を損なわない範囲で、エチレン性不飽和単量体を共重合
したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、エチレン、フ゜ロヒ゜レン、イソフ゛テン、アクリル酸、メタクリル
酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリルアミト゛、メタクリルアミト゛、トリメチル-(3-アクリル
アミト゛-3-シ゛メチルフ゜ロヒ゜ル)-アンモニウムクロリト゛、アクリルアミト゛-2-メチルフ゜ロ
ハ゜ンスルホン酸及びそのナトリウム塩、エチルヒ゛ニルエーテル、フ゛チルヒ゛ニルエーテ
ル、N-ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン、塩化ヒ゛ニル、臭化ヒ゛ニル、フッ化ヒ゛ニル、塩
化ヒ゛ニリテ゛ン、フッ化ヒ゛ニリテ゛ン、テトラフルオロエチレン、ヒ゛ニルスルホン酸ナトリ
ウム、アリルスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。また、チオール酢
酸、メルカフ゜トフ゜ロヒ゜オン酸などのチオール化合物の存在下で、酢
酸ヒ゛ニルなどのヒ゛ニルエステル系単量体を重合し、それを鹸化す
ることによって得られる末端変性ヒ゛ニルアルコール系重合体も
用いることができる。
【0009】該ヒ゛ニルアルコール系重合体のけん化度には特に
制限はないが、50モル%以上が好ましく、80モル%以上がより
好ましく、85モル%以上がさらに好ましい。また、該ヒ゛ニルア
ルコール系重合体の重合度は特に制限はないが100〜8000の
範囲が好ましく、200〜2000がより好ましい。
【0010】本発明の組成物を構成する水性エマルシ゛ョン
は、分散剤として従来公知のアニオン性、カチオン性、両性、非
イオン性低分子界面活性剤や各種ホ゜リヒ゛ニルアルコール、ヒト゛ロキシエチル
セルロース等の水溶性高分子(保護コロイト゛)を単独あるいは二種
以上含む水溶液中で、ラシ゛カル重合可能なエチレン性不飽和単
量体及びシ゛エン系単量体を乳化重合して得られる乳化重合
型の水性エマルシ゛ョンやホ゜リウレタンエマルシ゛ョンに代表されるホ゜リマーの
後乳化法により得られる水性エマルシ゛ョンが単独あるいは二
種以上併用される。
【0011】本発明の乳化重合型水性エマルシ゛ョン分散質を
構成するエチレン性不飽和単量体としては、エチレン、フ゜ロヒ゜レ
ン、イソフ゛テン等のオレフィン類、塩化ヒ゛ニル、塩化ヒ゛ニリテ゛ン、フッ化ヒ
゛ニル、フッ化ヒ゛ニリテ゛ン等のハロケ゛ン化オレフィン類、蟻酸ヒ゛ニル、酢酸
ヒ゛ニル、フ゜ロヒ゜オン酸ヒ゛ニル、ハ゛ーサチック酸ヒ゛ニル、ヒ゜ハ゛リン酸ヒ゛ニル等
のヒ゛ニルエステル類、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n-フ゜ロヒ゜ル、アクリル酸i-フ゜ロヒ゜ル、アクリル酸n-フ゛チル、アクリル酸i-フ゛
チル、アクリル酸t-フ゛チル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸ト゛テ゛シル、ア
クリル酸オクタテ゛シル、アクリル酸ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルトリメチルアンモニウムクロライト゛
等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n-フ゜ロヒ゜ル、メタクリル酸i-フ゜ロヒ゜ル、メタクリル酸n-フ゛チ
ル、メタクリル酸i-フ゛チル、メタクリル酸t-フ゛チル、メタクリル酸2-エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ト゛テ゛シル、メタクリル酸オクタテ゛シル、メタクリル酸ヒト゛ロキシフ゜ロ
ヒ゜ルトリメチルアンモニウムクロライト゛等のメタクリル酸エステル類、アクリルアミト゛、メ
タクリルアミト゛、N-メチロールアクリルアミト゛、N,N-シ゛メチルアクリルアミト゛、アクリル
アミト゛-2-メチルフ゜ロハ゜ンスルホン酸およびそのナトリウム塩のアクリルアミト
゛、トリメチル-(3-アクリルアミト゛-3-シ゛メチルフ゜ロヒ゜ル)-アンモニウムクロライト゛、
3-アクリルアミト゛フ゜ロヒ゜ルトリメチルアンモニウムクロライト゛、3-メタクリルアミト゛フ゜ロヒ
゜ルトリメチルアンモニウムクロライト゛、N-メチルアクリルアミト゛、N-エチルアクリルアミト
゛、シ゛アセトンアクリルアミト゛、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、
酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物、スチレン、α-メチルスチレン、P
-メチルスチレンスルホン酸およびそのナトリウム、カリウム塩等のスチレン系単
量体類、その他N-ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン等が挙げられ、またシ゛エン
系単量体としては、フ゛タシ゛エン、イソフ゜レン、クロロフ゜レン等が挙げ
られる。
【0012】本発明の水性エマルシ゛ョンを得るための乳化重
合を実施するにあたっては、水、上記の分散剤、および
重合開始剤の存在下に、上記単量体を一時または連続的
に添加して、加熱、撹拌するような通常の乳化重合法が
実施しうるし、また、単量体を予め分散剤水溶液と混合
乳化したものを連続的に添加する方法も実施し得る。
【0013】本発明における分散剤の使用量としては、
特に制限はないが、通常単量体100重量部に対して0.2〜
50重量部、好ましくは0.5〜20重量部である。分散剤が
0.2重量部より少ない場合は、重合安定性が低下し、50
部を越える場合には粘度が高くなりすぎる。
【0014】重合開始剤としては、特に制限されるもの
ではなく、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸ア
ンモニウム、過酸化水素、2、2'-アソ゛ヒ゛ス(2-アミシ゛ノフ゜ロハ゜ン)二塩
酸塩、クメンハイト゛ロハ゜ーオキサイト゛、ヘ゛ンソ゛イルハ゜ーオキサイト゛、イソフ゜ロヒ゜
ルヘ゛ンセ゛ンハ゜ーオキサイト゛等が単独あるいは重亜硫酸ナトリウム、酒
石酸、L-アスコルヒ゛ン酸、ホルムアルテ゛ヒト゛ナトリウムスルホキシレート、硫酸第
一鉄等の還元剤と併用したレト゛ックス系で用いられる。
【0015】本発明の組成物を構成する(C)多価イソシアネー
ト化合物は、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するもの
であり、例えば、トリレンシ゛イソシアネート(TDI);水素化TDI;トリメ
チロールフ゜ロハ゜ン-TDIアタ゛クト(例えばハ゛イエル社製,商品名:Desmo
dur L);トリフェニルメタントリイソシアネート;メチレンヒ゛スシ゛フェニルイソシアネート(M
DI);水素化MDI;重合MDI;ヘキサメチレンシ゛イソシアネート;キシリレンシ゛
イソシアネート;4,4-シ゛シクロヘキシルメタンシ゛イソシアネート;イソホロンシ゛イソシアネート
等があげられる。その他、ホ゜リオールに過剰のホ゜リイソシアネートで
予めホ゜リマー化した末端基がイソシアネート基を持つフ゜レホ゜リマーを用
いてもよい。
【0016】本発明の組成物を構成する(D)軟化点90
℃〜150℃の粘着付与剤としては特に制限はなく各種
のものが挙げられる。例えば、安定化ロシ゛ンエステル、精製ロシ
゛ンエステル、重合ロシ゛ンエステル等のロシ゛ンエステル系、テルヘ゜ン-フェノール樹
脂、テルヘ゜ン重合体、テルヘ゜ン-芳香族共重合体等のテルヘ゜ン系な
どが挙げられるが、このうちロシ゛ンエステル系が好適である。
また軟化点としては100〜140℃の範囲が好適であ
る。なお、ここで軟化点とは環球法(ASTM E28)により
測定された値である。
【0017】本発明の組成物は、上述した(A)ヒ゛ニルアルコー
ル系重合体と(B)水性エマルシ゛ョンを主成分とする主剤に、
(C)多価イソシアネート化合物、(D)軟化点90℃〜150℃
の粘着付与剤を配合してなる。ここで、主剤中の(A)ヒ゛
ニルアルコール系重合体と(B)水性エマルシ゛ョンの配合割合は、固形
分比で(A)/(B)=99/1〜5/95(重量比)の範囲であるこ
とが好ましく、95/5〜10/90の範囲がより好ましい。ま
た、(A)および(B)からなる主剤に対する(C)の多価イソ
シアネート化合物の配合は、各種の状況に応じて適宜選定す
ればよい。しかし、好ましい配合割合は、(A)と(B)の
配合物100重量部(固形分換算)あたり、(C)多価イソシアネート
化合物1〜200重量部、特に好ましくは5〜100重量部であ
る。多価イソシアネート化合物がこの範囲より少ない場合、接
着強度、耐水性が低くなり、また、この範囲を越えて多
くなると、多価イソシアネート配合後のホ゜ットライフが短くなり実用
的ではないという問題がある。さらに、(A)および(B)
からなる主剤に対する(D)粘着付与剤の配合は、各種の
状況に応じて適宜選定すればよいが、好ましい配合割合
は、(A)と(B)の配合物100重量部(固形分換算)あた
り、(D)軟化点90℃〜150℃の粘着付与剤1〜200重
量部、より好ましくは2〜100重量部である。粘着付与剤
がこの範囲より少ない場合、初期接着力が発現しにく
く、また、この範囲を越えて多くなると、接着力及び耐
水性が悪化する場合がある。
【0018】また、本発明の組成物中には、必要に応じ
て、でんぷん,変性でんぷん,酸化でんぷん等のでんぷ
ん類、カルホ゛キシメチルセルロース,メチルセルロース,ヒト゛ロキシメチルセルロース等の
セルロース誘導体、トレハロース、アルキ゛ン酸ソータ゛,無水マレイン酸-イソフ゛テ
ン共重合体,無水マレイン酸-スチレン共重合体,無水マレイン酸-メチル
ヒ゛ニルエーテル共重合体等の水溶性高分子化合物や尿素-ホルマリン
樹脂,尿素-メラミン-ホルマリン樹脂,フェノール-ホルマリン樹脂等、一般
に接着剤として使用されている熱硬化性樹脂もそれぞれ
適宜使用することができる。さらに、本発明の組成物に
は、クレー,カオリン,タルク,炭酸カルシウム,木粉等の充填剤、小
麦粉等の増量剤、ホウ酸,硫酸アルミニウム等の反応促進剤、酸
化チタン等の顔料あるいはその他、防腐剤,防錆剤等の各
種添加剤を必要に応じて適宜添加することができる。
【0019】本発明の接着剤は、各種の被着体の接着に
使用されるが、なかでも木材の接着に好適である。塗布
量は各種の状況に応じて適宜選定すればよい。塗布方法
としては、ハケによる塗工,ロールによる塗工などが挙げら
れる。接着剤を塗布し、圧締した後の乾燥は、室温から
200℃での加熱乾燥でも良いが、本発明の接着剤は室温
乾燥する場合であっても十分な接着力が発現する。本発
明の接着剤の特徴は、被着材に接着剤を塗布した後、実
際に接着を行うまでの時間:堆積時間をとった場合にも
接着力、耐水性が悪化しないことにある。堆積時間は30
分以内が好ましい。接着剤を塗布し、圧締した後の乾燥
時間は、30分間から5時間程度が好ましい。圧締時の圧
力としては、5〜20kg/cm2 の範囲で選択され、硬い木材
が被着体である場合には圧締の圧力は高い方が好まし
く、柔い木材が被着体である場合には木材が破壊しない
程度の高い圧力が好ましい。
【0020】本発明の木質系製品は、上記の接着剤によ
り接着した木質系製品であり、合板、集成材,家具など
が挙げられる。木質系製品における木材の種類としては
特に制限はなく、その一例としては、ツカ゛、ラワン,ケヤキ、ヘ
゜ルホ゜ック、コ゛ム、オークなどが挙げられる。また、難接着性の
木材としては、杉、カハ゛などが挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。尚、実施例および比較例中、
「部」および「%」は特に断りのない限り重量基準を示
すものとする。 実施例1 重合度1700のヒ゛ニルアルコール系重合体(PVA-1:クラレ製PVA-117;
重合度1700、けん化度98.5モル%)の15%水溶液35部と炭
酸カルシウム65部を混合し、それに、エチレン-酢酸ヒ゛ニル共重合体
エマルシ゛ョン(OM-4200、固形分濃度55%、クラレ製)100部を加え
主剤を調製した。それに、ホ゜リメチレンホ゜リフェニルイソシアネート(日本
ホ゜リウレタン社製,商品名:ミリオネートMR-100)を30部、粘着付与
剤(ロシ゛ンエステル系エマルシ゛ョン:荒川化学製スーハ゜ーエステルE-625,軟
化点125℃,固形分濃度50%)10部を添加し組成物を調製し
た。これを用いて、以下の条件により試験を行った。結
果を表1〜2に示す。
【0022】〔試験条件〕 1.接着試験 上記組成物を用いて、以下の条件で接着試験を行った。 被着材:カハ゛/カハ゛(マサ目)含水量8% 塗布量:250g/m2(両面塗布) 堆積時間:3分 圧締条件:20℃,24時間,圧力10kg/cm2(常態強度、煮
沸繰返し試験片のみ) JIS K−6852による圧縮剪断接着強度を測定 常態強度 :20℃、7日間養生後そのままの状態で測定 煮沸繰返し:20℃で7日間養生後、試験片を煮沸水中に
4時間浸漬した後、60℃の空気中で20時間乾燥し、更に
煮沸水中に4時間浸漬してから、室温の水中に冷めるま
で浸し、濡れたままの状態で試験に供した。 初期接着性:貼りあわせ後、20℃で10kg/cm2の圧力で10
分間圧締し、直ちに圧縮剪断接着強度を測定
【0023】実施例2 実施例1において用いたスーハ゜ーエステルE-625(荒川化学製,軟
化点125℃,固形分濃度50%)の代わりにスーハ゜ーエステルE-730-5
5(荒川化学製,軟化点125℃,固形分濃度55%)を用いる他
は実施例1と同様に試験を行った。結果を合わせて表1
〜2に示す。
【0024】比較例1 実施例1において用いた粘着付与剤(ロシ゛ンエステル系エマルシ゛ョ
ン:荒川化学製スーハ゜ーエステルE-625)を用いない以外は実施例
1と同様に試験を行った。結果を合わせて表1〜2に示
す。
【0025】実施例3ヒ゛ニルアルコール 系重合体(PVA-1)の15%水溶液35部と炭酸カルシウム
65部を混合し、それに、スチレン-フ゛タシ゛エン共重合体エマルシ゛ョン
(DL-612,固形分濃度50%、旭化成製)を加え主剤を調製
した。それに、ホ゜リメチレンホ゜リフェニルイソシアネート(日本ホ゜リウレタン社
製,商品名:ミリオネートMR-100)を30部、粘着付与剤(ロシ゛ンエス
テル系エマルシ゛ョン:荒川化学製スーハ゜ーエステルE-625,軟化点125℃,
固形分濃度50%)10部を添加し組成物を調製した。これを
用いて、実施例1と同様に試験を行った。結果を合わせ
て表1〜2に示す。
【0026】比較例2 実施例3で用いた粘着付与剤(ロシ゛ンエステル系エマルシ゛ョン:荒川
化学製スーハ゜ーエステルE-625)を用いない以外は実施例3と同
様に試験を行った。結果を合わせて表1〜2に示す。
【0027】実施例4 撹拌機、窒素吹き込み口、温度計を備えたカ゛ラス製重合容
器に、末端にメルカフ゜ト基を有するヒ゛ニルアルコール系重合体(重合
度500、けん化度88.2モル%、メルカフ゜ト基含量4.5×10-5モル/
g-PVA)5部とイオン交換水100部を入れ加熱溶解した。それ
を冷却後、硫酸でpHを3.0とした後、窒素ハ゛フ゛リンク゛を行
いながら70℃に昇温した。撹拌を150rpmとし、メタクリル酸メ
チル10部とアクリル酸nーフ゛チル10部を添加し、さらに、1%過硫酸
カリウム水溶液10部を添加し重合を開始した。重合開始1時
間後に、メタクリル酸メチル40部、アクリル酸n-フ゛チル38部、メタクリル酸ヒ
ト゛ロキシエチル2部を2時間にわたって均一に滴下した。滴下終
了後、温度を80℃にし、1時間放置した。固形分濃度48.
5%のメタクリル酸メチル-アクリル酸n-フ゛チル-メタクリル酸ヒト゛ロキシエチル共重合
体エマルシ゛ョン(アクリルEm)が得られた。ヒ゛ニルアルコール系重合体(PVA
-1)の15%水溶液35部と炭酸カルシウム65部を混合し、それ
に、上記アクリルEmを加え主剤を調製した。それに、ホ゜リメチレ
ンホ゜リフェニルイソシアネート(日本ホ゜リウレタン社製,商品名:ミリオネートMR-
100)を30部、粘着付与剤(ロシ゛ンエステル系エマルシ゛ョン:荒川化学
製スーハ゜ーエステルE-625,軟化点125℃,固形分濃度50%)10部を
添加し組成物を調製した。これを用いて、実施例1と同
様に試験を行った。結果を合わせて表1〜2に示す。
【0028】比較例3 実施例4で用いた粘着付与剤(ロシ゛ンエステル系エマルシ゛ョン:荒川
化学製スーハ゜ーエステルE-625)を用いない以外は実施例4と同
様に試験を行った。結果を合わせて表1〜2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明の組成物は、接着剤をはじめとし
て各種の用途に供される。特に接着剤として用いた場
合、被着材としてヤニ分を含むため難接着性である針葉樹
材などを用いた場合でも接着強度,耐水性、初期接着力
に優れたものとなる。本発明の接着剤は、各種の被着材
を接着する場合に適用できるが、特に木質材用接着剤に
好適に使用できる。また、木質材同士の接着の他、木質
材と紙,繊維製品類,無機質板,フィルム等との接着にも使
用可能である。さらに、本発明の組成物は耐水性に優れ
る皮膜を利用して、無機物のハ゛インタ゛ー,無機板あるいは
木質ハ゜ネル等の下地塗料にも有効に用いることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA03 DA01 DB03 DB07 DC50 DP17 HA01 HA02 HA07 HA08 HA11 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC65 HC67 HC71 HC73 MA22 MA24 MA26 RA08 4J040 BA191 BA201 DA021 DA101 DB021 DC021 DC071 DC091 DD021 DE011 DE021 DF011 DF021 DF081 DF091 EF281 JA03 KA26 LA06 LA07 MA08 MA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ビニルアルコール系重合体、(B)水性
    エマルジョン、(C)多価イソシアネート化合物および
    (D)軟化点90℃〜150℃の粘着付与剤からなる組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物からなる接着剤。
  3. 【請求項3】請求項2記載の接着剤を用いて得た木質系
    製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171065A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 耐水性接着剤

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