JP2005068866A - 建設機械 - Google Patents

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Makoto Kuno
誠 久野
Kazunori Yamada
一徳 山田
Tokuji Nagasawa
篤司 永澤
Makoto Motozu
誠 本図
Hajime Yoshida
肇 吉田
Naohiro Ishikawa
直洋 石川
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Abstract

【課題】 熱交換器、冷却ファンの点検、修理、交換等のメンテナンス作業を容易に行なえるようにし、作業性を向上する。
【解決手段】 冷却ファン16の外周側を取囲むファンシュラウド17のシュラウド本体20には、冷却ファン16の外周側に位置する一部分を切欠くことにより切欠開口21を設ける構成としている。従って、ラジエータ14の清掃作業、ファンベルト13の交換作業等のメンテナンス作業を行なう場合には、ファンシュラウド17に設けた切欠開口21を利用し、この切欠開口21から工具や手を出し入れすることができる。これにより、ラジエータ14、ファンシュラウド17等を取外すことなく、メンテナンス作業を簡単に行なうことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、熱交換器、冷却ファン等を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
また、上部旋回体は、旋回フレームと、該旋回フレームに搭載されたエンジンと、エンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器と、正面側が該熱交換器に対面して位置し、例えば前記エンジンによって駆動されることにより該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、前記熱交換器に取付けられ、該冷却ファンの外周側を取囲むことにより熱交換器に供給する冷却風の流れを整えるファンシュラウドとにより大略構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−207848号公報
ここで、特許文献1のファンシュラウドは、上,下方向に2分割された半円筒状の上側シュラウドと下側シュラウドとがボルトを用いて円筒状をなすように連結されている。これにより、熱交換器、冷却ファンの点検、修理、交換、清掃等のメンテナンス作業を行なう場合には、エンジンカバーを開き、上,下のファンシュラウドを連結している開口側と奥側のボルトを緩める。次に、分割された上側シュラウドを取外すことにより、熱交換器、冷却ファン等のメンテナンス作業を行なうことができる。
ところで、上述した特許文献1のファンシュラウドは、上,下に2分割したシュラウドをエンジンカバーの開口側と奥側との2箇所でボルトを用いて連結している。このため、奥側のボルトを着脱するには、ファンシュラウドの上側から奥に手を伸ばし、この状態でボルトの着脱作業を行なわなくてはならない。
この結果、冷却ファン、熱交換器等のメンテナンス作業を行なうときの上側シュラウドの取付け、取外し作業に多大な時間と労力を要してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、熱交換器、冷却ファンの点検、修理、交換等のメンテナンス作業を容易に行なえるようにし、作業性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、作業装置が設けられた車体と、該車体に搭載された原動機と、前記車体に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、正面側が該熱交換器に対面して位置し前記原動機によって駆動されることにより該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、該冷却ファンの外周側を取囲む筒状に形成され前記熱交換器に取付けられたファンシュラウドとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ファンシュラウドにはその一部分を切欠くことによりメンテナンス作業時に工具等を出し入れする切欠開口を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明によると、切欠開口にはメンテナンス作業時以外は該切欠開口を閉塞する閉塞板を取付ける構成としたことにある。
請求項3の発明によると、ファンシュラウドには冷却ファンの裏面側を覆うファンガードを着脱可能に設け、該ファンガードにはメンテナンス作業時以外は切欠開口を閉塞する閉塞板を一体的に形成する構成としたことにある。
請求項4の発明によると、閉塞板はファンシュラウドの外周面とほぼ同じ径方向寸法に形成し、ファンシュラウドには切欠開口の周囲を閉塞板の板厚分だけ大径に拡径して段部を設け、切欠開口に閉塞板を取付けたときに前記段部によりファンシュラウドの内周面と閉塞板の内側面とをほぼ一致させる構成としたことにある。
請求項5の発明によると、切欠開口は原動機、熱交換器を含む機器を覆うカバーを開いたときの開口側に位置して設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、ファンシュラウドにはその一部分を切欠くことによりメンテナンス作業時に工具等を出し入れする切欠開口を設ける構成としている。従って、熱交換器、冷却ファンの点検、修理、交換、清掃等のメンテナンス作業を行なう場合には、ファンシュラウドに設けられた切欠開口を利用し、この切欠開口から工具や手を入れることができる。
この結果、各種のメンテナンス作業を行なう場合でも、熱交換器、ファンシュラウド等を取外すことなく、作業を簡単に行なうことができるから、作業性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、切欠開口にはメンテナンス作業時以外は該切欠開口を閉塞する閉塞板を取付ける構成としている。従って、通常の運転状態では、閉塞板を用いて切欠開口を閉塞することができるから、冷却ファンによる冷却風を熱交換器に効率よく供給することができ、冷却効率を高めることができる。
請求項3の発明によれば、ファンシュラウドには冷却ファンの裏面側を覆うファンガードを着脱可能に設け、該ファンガードにはメンテナンス作業時以外は切欠開口を閉塞する閉塞板を一体的に形成する構成としている。従って、ファンシュラウドにファンガードを取付けた状態では、原動機等のメンテナンス作業を安全に行なうことができる。また、ファンガードをファンシュラウドに着脱するときに、閉塞板も一緒に切欠開口に着脱することができ、組立時、分解時の作業性を向上することができる。
そして、メンテナンス作業時以外、即ち通常の運転状態では、閉塞板を用いて切欠開口を閉塞することができる。このように切欠開口を閉塞板で閉塞した状態では、冷却ファンによる冷却風を熱交換器に効率よく供給することができ、冷却効率を高めることができる。また作業時の安全性も高めることができる。
請求項4の発明によれば、閉塞板はファンシュラウドの外周面とほぼ同じ径方向寸法に形成し、ファンシュラウドには切欠開口の周囲を閉塞板の板厚分だけ大径に拡径して段部を設け、切欠開口に閉塞板を取付けたときに前記段部によりファンシュラウドの内周面と閉塞板の内側面とをほぼ一致させる構成としている。従って、通常の運転状態では、閉塞板を用いて切欠開口を閉塞することができるから、冷却ファンによる冷却風を熱交換器に効率よく供給することができ、冷却効率を高めることができる。
しかも、拡径した段部は閉塞板の内側面をファンシュラウドの内周面とほぼ一致させることができるから、冷却ファンの周囲の隙間を一定にすることができる。これにより、熱交換器に向け冷却風をより一層効率よく供給することができ、また冷却ファンの作動音を小さくすることができる。
請求項5の発明によれば、切欠開口は原動機、熱交換器を含む機器を覆うカバーを開いたときの開口側に位置して設ける構成としている。これにより、カバーを開いたときには、カバーの開口、切欠開口から工具等を容易に出し入れして作業を行なうことができ、作業性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態に適用される建設機械として、小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図10に従って詳細に説明する。
図1において、1は本実施の形態に適用される建設機械としてのキャノピ仕様の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行なう作業装置4とにより大略構成されている。
また、上部旋回体3は、図1、図2に示す如く、例えば厚肉な鋼板等を用いて形成された支持構造体をなす旋回フレーム5と、該旋回フレーム5上に設けられた運転席6と、該運転席6の上方を覆うキャノピ7と、前記運転席6の右側から後側に亘って設けられ、後述するエンジン10等の機器を覆う外装カバー8と、旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイト9と、後述のエンジン10、油圧ポンプ11、ラジエータ14、オイルクーラ15、冷却ファン16、ファンシュラウド17等を含んで大略構成されている。
ここで、外装カバー8は、その後側が後述のエンジン10、ラジエータ14等を覆うエンジンカバー8Aとなり、該エンジンカバー8Aは、エンジン10、ラジエータ14等をメンテナンスするときに、後側に開口するように開き、この状態で作業者は後側から作業を行なうことができる。
10は旋回フレーム5の後側に搭載された原動機としてのエンジン(図2、図3中に図示)で、該エンジン10は、左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。そして、エンジン10の左端側には油圧ポンプ11が取付けられ、該油圧ポンプ11はエンジン10によって駆動されることにより、各種のアクチュエータに向け作動油を圧油として吐出するものである。
また、エンジン10の右端側には、図4に示す如く、下側寄りに位置してクランク軸(図示せず)に連なる出力軸10Aが突出して設けられている。また、出力軸10Aの上側には、後述する冷却ファン16を回転可能に支持するファン支持部10Bが設けられ、出力軸10A,ファン支持部10Bにはプーリ10C,10Dが取付けられている。さらに、エンジン10には、後述するオルタネータ12を位置調整可能に支持するブラケット10Eが設けられている。
12はエンジン10に取付けられた発電用のオルタネータで、該オルタネータ12は、一方の取付部12Aがエンジン10側に回動可能に取付けられ、他方の取付部12Bはエンジン10のブラケット10Eに矢示A,B方向に位置調整可能に取付けられている。また、オルタネータ12にはエンジン10側のプーリ10C,10Dに対応するようにプーリ12Cが取付けられている。
また、13はエンジン10の出力軸10A、ファン支持部10Bおよびオルタネータ12を接続して設けられたファンベルトで、該ファンベルト13は、プーリ10C,10D,12Cに巻回されている。これにより、ファンベルト13は、出力軸10Aによってファン支持部10B(後述の冷却ファン16)とオルタネータ12とを回転駆動させるものである。
ここで、オルタネータ12の他方の取付部12Bをエンジン10のブラケット10Eに沿って矢示A方向に移動させたときには、ファンベルト13に適度な張りを与えることができる。一方、オルタネータ12の他方の取付部12Bをエンジン10のブラケット10Eに沿って矢示B方向に移動させたときには、ファンベルト13を緩めて取外すことができる。
14は熱交換器としてのラジエータで、該ラジエータ14は、図2、図3、図5に示すように、エンジン10の右側に位置して前,後方向に延びるように旋回フレーム5上に取付けられている。ここで、ラジエータ14は、図6、図7に示す如く、前,後方向に離間して上,下方向に延びる一対の枠体14Aと、該各枠体14A間に保持され、エンジン冷却水が流通する流通管、多数の放熱フィン等からなる放熱部14Bと、該放熱部14Bの上側に配置されたアッパタンク14Cと、放熱部14Bの下側に配置されたロアタンク14Dとにより大略構成されている。
そして、ラジエータ14は、そのアッパタンク14Cとロアタンク14Dとがエンジン10のウォータジャケットに管体(いずれも図示せず)を介して接続されている。これにより、ラジエータ14は、エンジン10との間でエンジン冷却水を循環し、該エンジン10によって加熱されたエンジン冷却水の熱を、放熱部14Bで熱交換して冷却風中に放出することにより、このエンジン冷却水を冷却するものである。
15は熱交換器としてのオイルクーラ(図2、図3中に図示)で、該オイルクーラ15は、ラジエータ14とほぼ同様に構成され、該ラジエータ14の正面側(エンジン10と反対側)に取付けられている。そして、オイルクーラ15は、各種のアクチュエータから作動油タンク(図示せず)へと還流する作動油の熱を熱交換して冷却風中に放出することにより、この作動油を冷却するものである。
16はラジエータ14と対面して設けられた冷却ファンで、該冷却ファン16は、図5ないし図7に示すように、エンジン10のファン支持部10Bに取付けられた軸部16Aと、正面側がラジエータ14の放熱部14Bとの間に隙間をもって対面し、軸部16Aの外周側に列設された複数枚の羽根16Bとによって構成されている。そして、冷却ファン16は、エンジン10によって回転駆動されることにより、ラジエータ14、オイルクーラ15に向けて冷却風を供給するものである。
次に、17はラジエータ14の裏面側に取付けられたファンシュラウドで、該ファンシュラウド17は、冷却ファン16の外周側を取囲む円筒状に形成され、該冷却ファン16からラジエータ14等に供給される冷却風の流れを整えるものである。そして、ファンシュラウド17は、後述の取付板18、シュラウド本体20、切欠開口21等により大略構成されている。
18はファンシュラウド17の取付面を構成する取付板で、該取付板18は、略方形状の外形を有し、中央側の大部分は円形状に大きく開口している。また、取付板18は、その4隅がボルト19を用いてラジエータ14の裏面側に取付けられている。
20は取付板18の裏面側から突出するように一体的に設けられたシュラウド本体で、該シュラウド本体20は、図7、図8に示すように、短尺で大径な円筒状に形成されている。また、シュラウド本体20には、外装カバー8のエンジンカバー8Aを開いたときの開口側となる後部上側寄りに位置し、後述する切欠開口21の周囲となる例えば30〜90度の角度範囲を大径に拡径して段部20Aが形成されている。
詳しくは、シュラウド本体20は、図9に示す如く、段部20Aを除く大部分が内径寸法d1をもって形成されている。これに対し、段部20Aは、内径寸法d1よりもΔdだけ大きな内径寸法d2に設定されている(d2=d1+Δd)。ここで、シュラウド本体20の内径寸法d1と段部20Aの内径寸法d2との寸法差Δdは、後述する閉塞板24を切欠開口21に取付けたとき、段部20Aの内面から内側に突出する閉塞板24の内側部位24Bの板厚寸法tとほぼ同じ寸法となっている(Δd=t)。これにより、段部20Aは、切欠開口21に閉塞板24を取付けたときに、シュラウド本体20の内周面20Bと閉塞板24の内周面24Cとをほぼ一致させ、これらが形成する円をほぼ真円とすることができる。
また、シュラウド本体20の外周側には、上部ブラケット20Cと下部ブラケット20Dが設けられ、該各ブラケット20C,20Dには、後述のファンガード22がボルト23を介して取付けられる。
21はファンシュラウド17のシュラウド本体20の一部分を切欠くことにより設けられた切欠開口を示している。また、切欠開口21は、冷却ファン16の外周側を部分的に開放することにより、ファンベルト13の点検、交換、ラジエータ14の点検、清掃、修理、冷却ファン16の点検、修理等のメンテナンス作業を行なうときに、ファンシュラウド17、ラジエータ14等を取外すことなく工具や手を出し入れすることができる開口として形成されている。
そして、切欠開口21は、外装カバー8のエンジンカバー8Aを開いたときの開口側となるシュラウド本体20の段部20Aに位置し、該段部20Aをエンジン10側から切欠くことにより周方向に長尺な略長方形状の開口として形成されている。詳しくは、30〜90度の角度範囲で形成された段部20Aよりも僅かに小さな角度範囲に形成されている。ここで、切欠開口21の角度範囲は、周囲の機器の配置関係、エンジンカバー8Aを開いたときの開口の大きさ等の条件で最適な大きさに設定されるものであり、例えば180度位までの角度範囲で自由に設定することができる。
22はファンシュラウド17のシュラウド本体20に取付けられたファンガードで、該ファンガード22は、図6に示す如く、シュラウド本体20のほぼ後側半分に位置し、冷却ファン16の軸部16Aを取囲んだ扇状に形成されている。また、ファンガード22は、図10に示すように冷却風の流通を妨げないように網目状に形成され、上部と下部には上取付ブラケット22Aと下取付ブラケット22Bが設けられている。さらに、ファンガード22には、切欠開口21に対応する位置に後述の閉塞板24が一体的に取付けられている。
そして、ファンガード22は、上取付ブラケット22Aをシュラウド本体20の上部ブラケット20Cにボルト23を用いて着脱可能に取付け、下取付ブラケット22Bをシュラウド本体20の下部ブラケット20Dにボルト23を用いて着脱可能に取付けることにより、冷却ファン16を覆っている。これにより、ファンガード22は、エンジン10、ラジエータ14等のメンテナンス作業を行なうときに、作業者が冷却ファン16に接触するのを防止することができる。
24はファンガード22に設けられた閉塞板で、該閉塞板24は、メンテナンス作業時以外に切欠開口21を閉塞するものである。また、閉塞板24は、円筒状のシュラウド本体20とほぼ同じように湾曲した湾曲板体として形成され、基端側がファンガード22に一体的に固着されている。
ここで、基端側を除く閉塞板24の周縁部には、図8ないし図10に示すように凹溝24Aが形成され、該凹溝24Aを切欠開口21に嵌合させることにより、閉塞板24はファンシュラウド17に位置ずれしないように一体的に取付けることができる。
また、閉塞板24を切欠開口21に取付けた状態では、図9に示す如く、閉塞板24の凹溝24Aよりも内側に位置する内側部位24Bが、その板厚寸法tだけシュラウド本体20の内周面20Bよりも突出してしまう。しかし、切欠開口21は、シュラウド本体20の内径寸法d1よりも板厚寸法tと同等の寸法差Δdだけ大きな内径寸法d2をもった段部20Aに形成しているから、閉塞板24の内周面24Cとシュラウド本体20の内周面20Bとをほぼ一致させ、段差のないほぼ真円として形成することができる。
これにより、閉塞板24で切欠開口21を閉塞した状態では、冷却ファン16の周囲の隙間を一定にすることができるから、ラジエータ14等に向け冷却風をより一層効率よく供給することができ、また冷却ファン16の作動音も小さくすることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
まず、エンジン10を駆動すると、出力軸10Aが回転し、この出力軸10Aの回転がファンベルト13等を介してオルタネータ12、ファン支持部10Bに伝達される。これにより、オルタネータ12は発電作業を行ない、バッテリ(図示せず)に給電する。
一方、ファン支持部10Bと一緒に冷却ファン16が回転駆動されると、該冷却ファン16は、ラジエータ14、オイルクーラ15に冷却風を供給し、該ラジエータ14、オイルクーラ15を流れるエンジン冷却水、作動油を冷却する。このときにファンシュラウド17は、冷却風の流れを整えることにより、効率よく冷却風を供給することができる。
次に、エンジン10、ラジエータ14等のメンテナンス作業、例えばラジエータ14を裏面側から清掃する場合とファンベルト13を交換する場合とについて説明する。
まず、作業者は、外装カバー8のエンジンカバー8Aを開き、ファンガード22をファンシュラウド17に固定しているボルト23を緩めることにより、該ファンガード22と一緒に切欠開口21から閉塞板24を取外す。
そして、ファンガード22と閉塞板24をファンシュラウド17から取外した状態では、切欠開口21によってラジエータ14の裏面側と冷却ファン16との間の隙間を露出させることができるから、作業者は切欠開口21から清掃具を挿入し、ラジエータ14を裏面側から清掃することができる。
一方、ファンベルト13を交換する場合には、オルタネータ12を図4中の矢示B方向に回動し、ファンベルト13を緩めて各プーリ10C,10D,12Cから取外す。次に、切欠開口21から手を入れてファンベルト13を冷却ファン16の外側から該冷却ファン16とラジエータ14との隙間を通すことにより、簡単に取外すことができる。また、この作業手順と逆の手順で作業を行なうことにより、切欠開口21を利用して新しいファンベルト13を取付けることができる。
そして、ラジエータ14の清掃作業、ファンベルト13の交換作業等の作業が終了したら、凹溝24Aを切欠開口21に沿わせるように該切欠開口21に閉塞板24を取付け、ファンガード22をファンシュラウド17に取付ける。
また、エンジン10、ラジエータ14等の点検作業を行なう場合には、エンジンカバー8Aを開くことにより、各部の点検を行なうことができる。このときに、ファンガード22は、作業者が作業を行なうエンジンカバー8Aの開口側に位置して冷却ファン16を覆っているから、作業者は冷却ファン16に接触することなく安全に作業を行なうことができる。
かくして、本実施の形態によれば、冷却ファン16の外周側を取囲むファンシュラウド17のシュラウド本体20には、冷却ファン16の外周側に位置する一部分を切欠くことにより切欠開口21を設ける構成としている。従って、ラジエータ14の清掃作業、ファンベルト13の交換作業等のメンテナンス作業を行なう場合には、ファンシュラウド17に設けた切欠開口21を利用し、この切欠開口21から工具や手を差し入れ、この状態で作業を施すことができる。
この結果、各種のメンテナンス作業を行なう場合でも、ラジエータ14、ファンシュラウド17等を取外すことなく、作業を簡単に行なうことができるから、作業性を向上することができる。
また、切欠開口21は、メンテナンス作業時以外は閉塞板24を取付けて閉塞する構成としている。これにより、通常の運転状態では、切欠開口21を閉塞板24で閉塞することができるから、冷却ファン16による冷却風をラジエータ14等に効率よく供給することができ、冷却効率を高めることができる。
しかも、ファンシュラウド17のシュラウド本体20には、切欠開口21の周囲を大径に拡径して段部20Aを設けているから、該段部20Aにより切欠開口21に取付けた閉塞板24の内周面24Cをシュラウド本体20の内周面20Bとほぼ一致させて真円とすることができる。これにより、冷却ファン16の周囲の隙間を一定にすることができるから、ラジエータ14等に向け冷却風をより一層効率よく供給することができ、また冷却ファン16の作動音を小さくすることができる。
また、閉塞板24はファンガード22に一体的に設けているから、ファンガード22をファンシュラウド17に取付け、取外しするときに、閉塞板24も一緒に切欠開口21に取付け、取外しすることができ、組立時、分解時の作業性を向上することができる。
さらに、切欠開口21は外装カバー8のエンジンカバー8Aを開いたときの開口側に設けているから、エンジンカバー8Aを開いたときには、開口側に設けられた切欠開口21から容易に工具や手を出し入れして作業を行なうことができる。また、切欠開口21は切欠くことにより容易に形成することができ、また作業スペースも大きくすることができる。
なお、実施の形態では、原動機としてエンジン10を設け、該エンジン10に取付けられた冷却ファン16をファンベルト13を介して回転駆動する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、冷却ファンをエンジンから切離し、電動モータ、油圧モータ等の他の原動機により冷却ファンを回転駆動する構成としてもよい。
また、実施の形態では、運転席6の上方を覆うキャノピ7を用いたキャノピ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、運転席6の前,後、左,右、上方を覆うキャブボックスを用いたキャブ仕様の油圧ショベルに適用してもよい。
さらに、本実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイールローダ、油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよい。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 図1の油圧ショベルを外装カバーの後部側を省略した状態で拡大して示す平面図である。 図2中のエンジン、ラジエータ、ファンシュラウド等を示す要部拡大の平面図である。 エンジン等を図3中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図である。 エンジン、ラジエータ、ファンシュラウド、ファンガード等を拡大して示す外観斜視図である。 ラジエータ、ファンシュラウド、ファンガード等を拡大して示す外観斜視図である。 ファンシュラウドからファンガードを取外した状態をラジエータ、冷却ファンと一緒に示す分解斜視図である。 ファンシュラウドの切欠開口から閉塞板を分離した状態を示す要部拡大の分解斜視図である。 切欠開口と閉塞板との取付状態を図6中の矢示IX−IX方向からみた拡大断面図である。 閉塞板が設けられたファンガードを単体で示す外観斜視図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
5 旋回フレーム
8 外装カバー
8A エンジンカバー
10 エンジン(原動機)
13 ファンベルト
14 ラジエータ(熱交換器)
15 オイルクーラ(熱交換器)
16 冷却ファン
17 ファンシュラウド
20 シュラウド本体
20A 段部
20B 内周面
21 切欠開口
22 ファンガード
24 閉塞板
24B 内側部位
24C 内周面

Claims (5)

  1. 作業装置が設けられた車体と、該車体に搭載された原動機と、前記車体に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、正面側が該熱交換器に対面して位置し前記原動機によって駆動されることにより該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、該冷却ファンの外周側を取囲む筒状に形成され前記熱交換器に取付けられたファンシュラウドとを備えてなる建設機械において、
    前記ファンシュラウドにはその一部分を切欠くことによりメンテナンス作業時に工具等を出し入れする切欠開口を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記切欠開口にはメンテナンス作業時以外は該切欠開口を閉塞する閉塞板を取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記ファンシュラウドには前記冷却ファンの裏面側を覆うファンガードを着脱可能に設け、該ファンガードにはメンテナンス作業時以外は前記切欠開口を閉塞する閉塞板を一体的に形成する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記閉塞板は前記ファンシュラウドの外周面とほぼ同じ径方向寸法に形成し、前記ファンシュラウドには前記切欠開口の周囲を前記閉塞板の板厚分だけ大径に拡径して段部を設け、前記切欠開口に前記閉塞板を取付けたときに前記段部により前記ファンシュラウドの内周面と閉塞板の内側面とをほぼ一致させる構成としてなる請求項2または3に記載の建設機械。
  5. 前記切欠開口は前記原動機、熱交換器を含む機器を覆うカバーを開いたときの開口側に位置して設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
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