JP2012140870A - 建設機械 - Google Patents

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祐也 中嶋
Nobue Ariga
修栄 有賀
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Abstract

【課題】ファンリングとシュラウドとの間に設けるシール部材を簡素、小型に構成することができる建設機械を提供する。
【解決手段】ファンリング17のうちシュラウド18側の端縁部には、全周にわたって筒状のファン側弾性シール部材21を設ける。一方、シュラウド18のうちファンリング17側の端縁部には、全周にわたって筒状の熱交換器側弾性シール部材22を設ける。そして、ファン側弾性シール部材21のファン側シール部21Bと熱交換器側弾性シール部材22の熱交換器側シール部22Bとを、全周にわたって弾性的に当接させる。ファンリング17とシュラウド18との間に2個のシール部材21,22を設けることにより、これら各シール部材21,22を簡素、小型に構成することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に関し、特に、冷却風の流れを整えるシュラウドとファンリングとを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能なクローラ式の下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前部側には、作業装置が俯仰動可能に設けられている。そして、油圧ショベルは、上部旋回体を旋回させつつ作業装置を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後端側に設けられ作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して旋回フレームに搭載された原動機としてのエンジンと、該エンジンの近傍に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、該熱交換器に対面して配置されエンジンを動力源として回転することにより熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンとを備えて構成されている。
この場合、熱交換器は、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ等により構成され、エンジンの作動時に冷却ファンが回転することにより、熱交換器に向けて冷却風が供給され、冷却水、作動油等の冷却すべき液体を冷却することができる構成となっている。
一方、エンジンには、冷却ファンを外周側から取囲む筒状のファンリング(ベルマウス、ベルマウスリング)が固定されている。また、熱交換器側には、ファンリングに対面する位置に、冷却ファンと熱交換器との間に冷却風通路を形成するシュラウド(シュラウドカバー)が設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
ここで、ファンリングとシュラウドは、建設機械の稼働時にエンジンの振動、揺動に伴い該エンジンに固定されたファンリングが振動、揺動しても、該ファンリングがシュラウドに衝突(接触)しないように、ファンリングの変位(振動、揺動)を許容できる大きさの軸方向隙間を介して対面している。そして、ファンリングとシュラウドとの間には、弾性材により形成された筒状のシール部材(弾性隔壁、弾性シールリング)を架け渡すように設け、ファンリングとシュラウドとの間の軸方向隙間を塞ぐ構成となっている(例えば、特許文献1,2参照)。
この場合、シール部材は、建設機械の稼働時にエンジンが振動、揺動しても、ファンリングやシュラウドから抜け落ちることがないように(脱落しないように)、その軸方向寸法をエンジンの振動、揺動を許容できる大きさに設定している。即ち、エンジンの振動、揺動に伴ってファンリングがシュラウドに対して離れるように傾いた場合にも、シール部材がファンリングとシュラウドとの間に架け渡された状態を維持できるように、シール部材の軸方向寸法を、エンジンの振動幅(揺動幅)に見合った大きさに設定している。これにより、エンジンの振動、揺動に拘わらず、シール部材がファンリングやシュラウドから脱落することを防止している。
特開2002−317634号公報 特開2005−188460号公報
従来技術によれば、シール部材がファンリングやシュラウドから脱落して、該シール部材が冷却ファンに巻き込まれることを防止できる。しかしながら、シール部材の軸方向寸法が大きくなり大型化すると共に形状が複雑になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、ファンリングとシュラウドとの間に設けるシール部材を簡素、小型に構成することができる建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、原動機が搭載され自走可能な車体と、該車体に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、該熱交換器に対面して配置され該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、前記原動機に固定され前記冷却ファンを外周側から取囲む筒状のファンリングと、該ファンリングに対面して設けられ前記冷却ファンと前記熱交換器との間に冷却風通路を形成するシュラウドとを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ファンリングのうち前記シュラウド側の端縁部には、全周にわたって筒状のファン側弾性シール部材を設け、前記シュラウドのうち前記ファンリング側の端縁部には、全周にわたって前記ファン側弾性シール部材と当接する筒状の熱交換器側弾性シール部材を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記ファン側弾性シール部材は、横断面がU字形をなし前記ファンリングの端縁部に取付けられる円環状のファン側取付部と、該ファン側取付部に一体に設けられ横断面が中空円形をなす円環状のファン側シール部とにより構成し、前記熱交換器側弾性シール部材は、横断面がU字形をなし前記シュラウドの端縁部に取付けられる円環状の熱交換器側取付部と、該熱交換器側取付部に一体に設けられ横断面が中空円形をなす円環状の熱交換器側シール部とにより構成したことにある。
請求項1の発明によれば、ファンリングの端縁部に筒状のファン側弾性シール部材を設けると共にシュラウドの端縁部に筒状の熱交換器側弾性シール部材を設ける構成としているので、ファンリングとシュラウドとの間に設けるシール部材を、2個のシール部材を用いて簡素、小型に構成することができる。また、稼働時にエンジンの振動、揺動に伴い該エンジンに固定されたファンリングが振動、揺動したときは、熱交換器側弾性シール部材がシュラウドに留まったまま、ファン側弾性シール部材がファンリングと共に変位する。これにより、ファン側弾性シール部材および熱交換器側弾性シール部材をファンリングおよびシュラウドから脱落しにくくでき、建設機械の信頼性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、ファン側弾性シール部材と熱交換器側弾性シール部材とを、横断面がU字形で円環状の取付部と、横断面が中空円形で円環状のシール部とにより構成しているので、ファン側弾性シール部材と熱交換器側弾性シール部材とを簡素、小型に構成することができる。しかも、ファン側取付部と熱交換器側取付部の横断面をU字形に構成しているので、ファン側取付部および熱交換器側取付部の取付強度を確保することができ、ファン側弾性シール部材および熱交換器側弾性シール部材をファンリングおよびシュラウドから脱落しにくくできる。
また、横断面が中空円形のファン側シール部と横断面が中空円形の熱交換器側シール部とを当接させる構成としているので、これらファン側シール部と熱交換器側シール部とを適度な弾性をもって当接させることができる。これにより、ファンリングがシュラウドに対して大きく傾いていない状態、即ち、ファン側弾性シール部材の中心軸線と熱交換器側弾性シール部材の中心軸線とが略一致している状態では、ファン側シール部と熱交換器側シール部とが弾性的に当接した状態を維持することができ、これらファン側シール部と熱交換器側シール部との間から冷却風を漏れにくくすることができる。一方、ファンリングがシュラウドに対して大きく傾いた場合には、熱交換器側シール部に対してファン側シール部が離間する。これにより、ファン側弾性シール部材および熱交換器側弾性シール部材がファンリングおよびシュラウドから脱落することを防止できる。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 エンジン、熱交換器ユニット、冷却ファン等を示す図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。 エンジン、熱交換器ユニット、冷却ファン等を示す斜視図である。 冷却ファン、ファンリング、熱交換器ユニット、ファン側弾性シール部材、熱交換器側弾性シール部材等を示す分解斜視図である。 エンジン、熱交換器ユニット、冷却ファン、ファンリング等を示す図2中の(V)部の拡大断面図である。 冷却ファン、ファンリング、シュラウド、ファン側弾性シール部材、熱交換器側弾性シール部材等を示す図5中の(VI)部の拡大断面図である。 ファン側弾性シール部材、熱交換器側弾性シール部材を切断して示す図3中の(VII)部に相当する拡大斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は建設機械としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより車体が構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、作業装置4が俯仰動可能に設けられ、この作業装置4によって土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、キャブ6、カウンタウエイト7、エンジン8、建屋カバー10、熱交換器ユニット11、冷却ファン16、ファンリング17等により構成されている。
5は上部旋回体3を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は支持構造体として形成されている。そして、旋回フレーム5は、図2および図3等に示すように、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左センタビーム5B,右センタビーム5Cと、該各センタビーム5B,5Cの左,右に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左サイドフレーム5D,右サイドフレーム5Eと、底板5Aおよびセンタビーム5B,5Cから左,右方向に張出し、その先端部に左,右のサイドフレーム5D,5Eを支持する複数本の張出しビーム5Fと、底板5Aとサイドフレーム5D,5Eとの間に設けられた複数枚のアンダカバー5Gとにより大略構成されている。そして、各センタビーム5B,5Cの前側には作業装置4が俯仰動可能に取付けられている。
旋回フレーム5には、その左後部に位置して前,後方向に延びる取付ブラケット5Hが設けられ、該取付ブラケット5Hは、図2および図5等に示すように、後述する熱交換器ユニット11のブラケット13等が取付けられるものである。ここで、取付ブラケット5Hは、例えば断面コ字状の鋼材からなり、その端部が前,後に位置する張出しビーム5Fに溶接手段等を用いて固着されている。
6は旋回フレーム5の左前側に搭載されたキャブ(図1参照)で、該キャブ6は、オペレータが搭乗するものである。また、キャブ6の内部には、オペレータが着座する運転席、各種操作レバー、空調装置の室内機等(いずれも図示せず)が配設されている。
7は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイト(図1参照)で、該カウンタウエイト7は、重量物として形成され、作業装置4との重量バランスをとるものである。
8はカウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載された原動機としてのエンジンを示している。ここで、エンジン8は、クランク軸8Aの軸線が左,右方向に延びる横置き状態で配置され、例えばその四隅が旋回フレーム5に防振マウント8Bを介して取付けられている。また、エンジン8は、エンジン冷却水が循環するウォータジャケット(図示せず)を有し、該ウォータジャケットは冷却水の熱を放出する後述のラジエータ14Aに接続されている。
エンジン8のクランク軸8Aの端部には、駆動プーリ8Cが取付けられている。該駆動プーリ8Cの回転は、Vベルトと呼ばれる無端ベルト8Dを介して従動プーリ8Eに伝達され、該従動プーリ8Eに取付けられた後述の冷却ファン16が回転する構成となっている。
エンジン8の左側(冷却ファン16側)には、後述のファンリング17が複数(例えば3個)のブラケット8Fを介して取付けられている。また、各ブラケット8Fには、冷却ファン16への巻き込みを防止するためのファンガード8G(図3、図6、図7参照)が取付けられている。
9はエンジン8の右側に取付けられた油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ9は、エンジン8によって駆動されることにより、作業装置4等に向け作動油を圧油として吐出するものである。また、作業装置4等から戻される作動油は、後述のオイルクーラ14Bを流通することにより冷却することができる。
10はキャブ6とカウンタウエイト7との間に位置して旋回フレーム5上に設けられた建屋カバーを示している。この建屋カバー10は、図1および図2等に示すように、旋回フレーム5の左,右両側に位置して前,後方向に延びた左,右の側面板10A,10Bと、該各側面板10A,10Bの上端部間を水平方向に延びた上面板10Cと、該上面板10Cの開口部10C1を覆うエンジンカバー10Dとにより大略構成されている。また、建屋カバー10の左側面板10Aには、後述の熱交換器14に供給する冷却風Fを流入させる流入口10Eが形成され、右側面板10Bには、エンジン8等を通過した冷却風Fを外部に流出させる流出口10Fが形成されている。
11はエンジン8の左側に後述の冷却ファン16に対面して設けられた熱交換器ユニットで、該熱交換器ユニット11は、後述の支持枠体12、ブラケット13、熱交換器14等により構成されている。
12は熱交換器ユニット11の枠構造をなす支持枠体で、該支持枠体12は、後述の熱交換器14を旋回フレーム5の左後部に配設すると共に後述のシュラウド18を構成するものである。ここで、支持枠体12は、図2ないし図4等に示すように、上部旋回体3の前,後方向に所定の間隔をもって平行に対面する側面板12A,12Bと、該各側面板12A,12Bの上部を連結するように前,後方向に延び、熱交換器14の上部を覆う長箱状の連結部材12Cと、各側面板12A,12Bおよび連結部材12Cの下流側(エンジン8側)に位置してこれら各側面板12A,12Bおよび連結部材12Cと一体的に設けられた後述のシュラウド18とにより大略構成されている。
支持枠体12の上流側には、冷却風Fの流通を許容しつつ強度を高めるための補強部材12Dが、各側面板12A,12Bを跨ぐように取付けられている。また、各側面板12A,12Bの中央部位には、後述するコンデンサ14C等を支持するための取付板12E(図2参照)が側面板12A,12Bの間を架け渡すように取付けられている。
13は旋回フレーム5に後述の熱交換器14を支持するためのブラケットで、該ブラケット13は、略矩形の枠体として形成され、熱交換器14を構成するラジエータ14Aとオイルクーラ14Bとが前,後方向に並列に取付けられている。そして、ブラケット13は、例えば上枠13Aが支持枠体12の連結部材12Cにねじ止めにより取付けられると共に、下枠13Bが旋回フレーム5の取付ブラケット5Hにねじ止めにより取付けられている。
14は支持枠体12の内部に配置された熱交換器を示し、該熱交換器14は、エンジン冷却水、作動油等の加熱された流体を冷却するものである。ここで、熱交換器14は、支持枠体12にブラケット13を介して取付けられたラジエータ14A、オイルクーラ14Bと、支持枠体12に取付板12Eを介して取付けられたコンデンサ14C等により構成されている。
そして、ラジエータ14Aは、エンジン8のウォータジャケットとの間で循環するエンジン冷却水の熱を冷却風F中に放熱することにより、加熱されたエンジン冷却水を冷却するものである。オイルクーラ14Bは、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータから作動油タンク(図示せず)に環流する作動油(戻り油)の熱を冷却風F中に放熱することにより、加熱された作動油を冷却するものである。コンデンサ14Cは、キャブ6内に設けられた空調装置に用いる冷媒(圧縮された冷媒)の熱を冷却風F中に放熱することにより、加熱された冷媒を冷却するものである。
15は支持枠体12の側面板12Aに取付けられたリザーバタンクで、該リザーバタンク15は、ラジエータ14Aに補充するエンジン冷却水を収容するものである。
16は熱交換器14と対面して配置された吸込式の冷却ファンで、該冷却ファン16は、エンジン8の従動プーリ8Eに取付けられている。そして、冷却ファン16は、エンジン8を動力源として回転駆動されることにより、建屋カバー10内に外気を吸込み、この外気を冷却風Fとして熱交換器14のラジエータ14A、オイルクーラ14B、コンデンサ14C等に供給するものである。
17は冷却ファン16の周囲に設けられたファンリングで、該ファンリング17は、冷却ファン16を外周側から取囲む断面略U字状の円筒体として構成されている。ここで、ファンリング17は、図2、図3および図5等に示すように、基端側がエンジン8に固定されている。即ち、ファンリング17には、外周面17Aから径方向外向に突出する複数(例えば3個)の取付片17Bが設けられ、これら各取付片17Bをエンジン8に設けたブラケット8Fにボルト17Cを用いて取付けることにより、ファンリング17をエンジン8に対して固定する構成となっている。
ファンリング17は、図6等に示すように、先端側が自由端となって後述のシュラウド18に向けて延び、軸方向の中間部17Dは、略U字状の断面形状を有し、その外周面17Aは、軸方向両端側に向けて拡径する凹湾曲状の曲面となっている。そして、ファンリング17の自由端側の端縁部には、後述のファン側弾性シール部材21が取付けられている。
18は冷却ファン16およびファンリング17に対面して設けられたシュラウドで、該シュラウド18は、冷却ファン16と熱交換器14との間に冷却風通路19を形成するものである。ここで、シュラウド18は、熱交換器ユニット11の支持枠体12のうち熱交換器14よりも下流側となる部位により構成されている。即ち、図4等に示すように、シュラウド18は、ラジエータ14Aおよびオイルクーラ14Bから冷却ファン16側に突出する箱状をなし、冷却ファン16と対面する面には開口部18Aが形成されている。
開口部18Aの周囲には、エンジン8側(冷却ファン16側)に突出する円筒状の取付筒部18Bが設けられている。そして、取付筒部18Bの端縁部には、後述の熱交換器側弾性シール部材22が取付けられている。
次に、ファンリング17とシュラウド18との間に設けられたファン側弾性シール部材21と熱交換器側弾性シール部材22について説明する。
21はファンリング17のうちシュラウド18側の端縁部、即ち、自由端側の端縁部に全周にわたって設けられたファン側弾性シール部材を示している。ここで、ファン側弾性シール部材21は、ウエザストリップと呼ばれるもので、ゴム材等の弾性材を用いて筒状(円環状)に形成されている。そして、ファン側弾性シール部材21は、横断面がU字形をなしファンリング17の端縁部に取付けられる円環状のファン側取付部21Aと、該ファン側取付部21Aに一体に設けられ横断面が中空円形をなす円環状のファン側シール部21Bとにより大略構成されている。
ファン側取付部21Aの内側には、複数の突起21A1が全周にわたって設けられ、これら各突起21A1とファンリング17の周面との当接(摩擦係合)によりファン側取付部21Aがファンリング17の端縁部から抜出ないように構成している。一方、ファン側シール部21Bは、後述の熱交換器側弾性シール部材22の熱交換器側シール部22Bに全周にわたって弾性的に当接している。
22はシュラウド18のうちファンリング17側の端縁部、即ち、取付筒部18Bの端縁部に全周にわたって設けられた熱交換器側弾性シール部材を示している。ここで、熱交換器側弾性シール部材22は、ウエザストリップと呼ばれるもので、ゴム材等の弾性材を用いて円環状に形成されている。そして、熱交換器側弾性シール部材22は、横断面がU字形をなし取付筒部18Bの端縁部に取付けられる円環状の熱交換器側取付部22Aと、該熱交換器側取付部22Aに一体に設けられ横断面が中空円形をなす円環状の熱交換器側シール部22Bとにより大略構成されている。
熱交換器側取付部22Aの内側には、複数の突起22A1が全周にわたって設けられ、これら各突起22A1と取付筒部18Bの周面との当接(摩擦係合)によりファン側取付部21Aが取付筒部18Bの端縁部から抜出ないように構成している。一方、熱交換器側シール部22Bは、ファン側弾性シール部材21のファン側シール部21Bに全周にわたって弾性的に当接している。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ6に搭乗して走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2によって油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、作業用の操作レバー(いずれも図示せず)を操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
油圧ショベル1を稼働しているときには、エンジン8により駆動される冷却ファン16により建屋カバー10の流入口10Eから空気を流入させ、この空気を冷却風Fとして熱交換器14(ラジエータ14A、オイルクーラ14B、コンデンサ14C等)に供給することにより、それぞれの冷却すべき流体を冷却することができる。また、熱交換器14を通過した冷却風Fは、シュラウド18、熱交換器側弾性シール部材22、ファン側弾性シール部材21、ファンリング17内を通過してエンジン8側に導かれ、該エンジン8、油圧ポンプ9等の周囲を通って流出口10Fから外部に流出する。
このとき、ファンリング17がシュラウド18に対して大きく傾いていない状態、即ち、ファン側弾性シール部材21の中心軸線と熱交換器側弾性シール部材22の中心軸線とが略一致している状態では、ファン側弾性シール部材21のファン側シール部21Bと熱交換器側弾性シール部材22の熱交換器側シール部22Bとが適度な弾性をもって当接する。これにより、ファン側シール部21Bと熱交換器側シール部22Bとが弾性的に当接した状態を維持することができ、ファン側シール部21Bと熱交換器側シール部22Bとの間から冷却風Fを漏れにくくすることができる。
一方、油圧ショベル1の走行、掘削作業等に伴ってエンジン8が大きく振動、揺動することにより、ファンリング17がシュラウド18に対して大きく傾いた(ファン側弾性シール部材21の中心軸線と熱交換器側弾性シール部材22の中心軸線とが大きくずれた)場合には、熱交換器側シール部22Bに対してファン側シール部21Bが離間する。これにより、ファンリング17の変位に釣られるようにファン側弾性シール部材21や熱交換器側弾性シール部材22がファンリング17やシュラウド18から脱落することを防止できる。
ところで、前述の従来技術によれば、ファンリングとシュラウドとの間に筒状に形成された1個のシール部材(弾性隔壁、弾性シールリング)を架け渡すように設けていたため、シール部材の軸方向寸法が大きくなり大型化すると共に形状が複雑になっていた。これに対し、本実施の形態によれば、ファンリング17の端縁部に筒状のファン側弾性シール部材21を設けると共にシュラウド18の端縁部に筒状の熱交換器側弾性シール部材22を設ける構成としているので、ファンリング17とシュラウド18との間に設けるシール部材を、2個のシール部材21,22を用いて簡素、小型に構成することができる。また、稼働時にエンジン8の振動、揺動に伴い該エンジン8に固定されたファンリング17が振動、揺動したときは、熱交換器側弾性シール部材22がシュラウド18に留まったまま、ファン側弾性シール部材21がファンリング17と共に変位する。これにより、ファン側弾性シール部材21および熱交換器側弾性シール部材22をファンリング17およびシュラウド18から脱落しにくくでき、油圧ショベル1の信頼性を向上することができる。
本実施の形態によれば、ファン側取付部21Aおよび熱交換器側取付部22Aの横断面をU字形に形成すると共に、各取付部21A,22Aの内側にそれぞれ突起21A1,22A1を設ける構成としているので、ファン側取付部21Aおよび熱交換器側取付部22Aの取付強度を確保することができる。このため、ファン側弾性シール部材21および熱交換器側弾性シール部材22をファンリング17およびシュラウド18から脱落しにくくできる。
本実施の形態によれば、横断面が中空円形のファン側シール部21Bと横断面が中空円形の熱交換器側シール部22Bとを当接させる構成としているので、これらファン側シール部21Bと熱交換器側シール部22Bとを適度な弾性をもって当接させることができる。これにより、ファンリング17がシュラウド18に対して大きく傾いていない状態では、ファン側シール部21Bと熱交換器側シール部22Bとが弾性的に当接した状態を維持することができ、これらファン側シール部21Bと熱交換器側シール部22Bとの間から冷却風Fを漏れにくくすることができる。
一方、ファンリング17がシュラウド18に対して大きく傾いた場合には、熱交換器側シール部22Bに対してファン側シール部21Bが離間することにより、ファン側弾性シール部材21Bおよび熱交換器側弾性シール部材22Bがファンリング17およびシュラウド18から脱落することを防止できる。
本実施の形態によれば、エンジン8等のメンテナンス時に、例えば無端ベルト8Dの交換をファン側シール部21Bと熱交換器側シール部22Bとの間から行うことができる。このため、メンテナンス作業の容易化を図ることもできる。
なお、上述した実施の形態では、原動機としてエンジン8を設け、該エンジン8に取付けられた冷却ファン16を無端ベルト8Dを介して回転駆動する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば冷却ファンをエンジンから切離し、電動モータ、油圧モータ等の他の駆動源により冷却ファンを回転駆動する構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイールローダ、油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
8 エンジン(原動機)
11 熱交換器ユニット
14 熱交換器
14A ラジエータ
14B オイルクーラ
14C コンデンサ
16 冷却ファン
17 ファンリング
18 シュラウド
19 冷却風通路
21 ファン側弾性シール部材
21A ファン側取付部
21B ファン側シール部
22 熱交換器側弾性シール部材
22A 熱交換器側取付部
22B 熱交換器側シール部

Claims (2)

  1. 原動機が搭載され自走可能な車体と、該車体に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、該熱交換器に対面して配置され該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、前記原動機に固定され前記冷却ファンを外周側から取囲む筒状のファンリングと、該ファンリングに対面して設けられ前記冷却ファンと前記熱交換器との間に冷却風通路を形成するシュラウドとを備えてなる建設機械において、
    前記ファンリングのうち前記シュラウド側の端縁部には、全周にわたって筒状のファン側弾性シール部材を設け、
    前記シュラウドのうち前記ファンリング側の端縁部には、全周にわたって前記ファン側弾性シール部材と当接する筒状の熱交換器側弾性シール部材を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記ファン側弾性シール部材は、横断面がU字形をなし前記ファンリングの端縁部に取付けられる円環状のファン側取付部と、該ファン側取付部に一体に設けられ横断面が中空円形をなす円環状のファン側シール部とにより構成し、
    前記熱交換器側弾性シール部材は、横断面がU字形をなし前記シュラウドの端縁部に取付けられる円環状の熱交換器側取付部と、該熱交換器側取付部に一体に設けられ横断面が中空円形をなす円環状の熱交換器側シール部とにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014206030A (ja) * 2013-04-16 2014-10-30 日立建機株式会社 建設機械
JP2020002723A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社クボタ 作業機

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