JP2005067440A - コラムカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】第1のカバーの第1の接合面と第2のカバーの第2の接合面との間に隙間が生じるのを抑制することができるコラムカバーを得ることにある。
【解決手段】第1のカバー2及び第2のカバー3は第1及び第2の接合面21,41を夫々有する。コラムカバー1は、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させた状態でロアカバー2とアッパーカバー3とをタッピングスクリュー4により締結してなる。ロアカバー2の内面に凹部33を設ける。アッパーカバー3に、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させた時に凹部33と対向するようにロアカバー2側に張り出す張り出し部53を設ける。張り出し部53の外面に、凹部33と嵌合する凸部55を設ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両のステアリングコラムを覆うコラムカバーに関する。
車両のステアリングコラムを覆うコラムカバーとしては、アッパーカバーとアンダーカバーと備え、両カバーを見切り線で接合するとともに、前面においてボルトにより締結してなるものが知られている。
アッパーカバーは、その前面においてアンダーカバーの裏面に回り込む一対の固定用舌片部を左右に有している。固定用舌片部の裏面は、ステアリングコラムに固定して設けられたカバー支持支柱の端面が当接する支柱当接面とされている。固定用舌片部の裏面下端は、カバー支持支柱の端面周壁を受ける支柱受け座とされている。支柱受け座にカバー支持支柱が受けられると、カバー支持支柱のねじ穴と固定用舌片部の貫通孔とはほぼ同心となる。固定用舌片部の基部及びアッパーカバーの前面下端は、ボルトの雄ねじ軸と平行な位置決め座面とされている。固定用舌片部のアンダーカバー側には、ボルトの雄ねじ軸に対して傾斜した第1の傾斜面が形成されている。固定用舌片部には、第1の傾斜面を貫通する貫通孔があけられている。
アンダーカバーの前面上端は、アッパーカバーの位置決め座面に当接する当接面とされている。アンダーカバーは、固定用舌片部と対向する位置に隆起部を左右に有している。隆起部の上端面は、第1の傾斜面と接合する第2の傾斜面とされている。隆起部には、第2の傾斜面を貫通する貫通長孔があけられている。この貫通長孔は、ボルトに対するアンダーカバーの移動を許容する。アンダーカバーの表面には、ボルトの頭部を陥没させる座ぐり長穴が形成されている。
アッパーカバー及びアンダーカバーは、以下のようにして締結されている。まず、固定用舌片部の支柱受け座にカバー支持支柱を受け、支柱端面を支柱当接面に当接させる。ボルトをアンダーカバー側から、座ぐり長穴、貫通長孔、及び貫通孔に差し込み、ボルトをカバー支持支柱のねじ穴にねじ込む。ねじ穴及び貫通孔により、アッパーカバーとカバー支持支柱とは、ボルトを介して位置決めされる。一方、ボルトのねじ込みにより、アンダーカバーの第2の傾斜面は、アッパーカバーの第1の傾斜面に沿って滑る。そして、アンダーカバーの当接面がアッパーカバーの位置決め座面に当接することで、アンダーカバーは位置決めされる。
特開平8−284910号公報(段落0011〜段落0020、図3)
特許文献1に記載の技術では、貫通長孔がボルトに対するアンダーカバーの移動を許容する長孔に形成されている。そのため、仮に初期状態において両カバーの位置決めがなされていたとしても、時間が経つと、車両の動作時における振動やアンダーカバーの自重等により、アンダーカバーの第2の傾斜面がアッパーカバーの第1の傾斜面に沿って下方に向かって滑ることがある。このように、第2の傾斜面が第1の傾斜面に沿って下方に向かって滑る、すなわち、アンダーカバーがアッパーカバーと離れるように下方に移動すると、アンダーカバーの接合面(前面切欠)とアッパーカバーの接合面(前面切欠)との間に隙間が生じることとなる。コラムカバーの前面は、車両の運転者から特に見え易く、アッパーカバーの接合面とアンダーカバーの接合面との間に隙間が生じることは外観の見栄えを悪くさせるため、意匠的に好ましくない。
この発明は、このような事情にもとづいてなされたものであり、第1のカバーの第1の接合面と第2のカバーの第2の接合面との間に隙間が生じるのを抑制することができるコラムカバーを提供することを目的とする。
第1の観点に基づく本発明のコラムカバーは、第1の接合面を有する第1のカバーと、第2の接合面を有する第2のカバーと、を具備し、前記第1の接合面と前記第2の接合面とを互いに接合させた状態で前記第1のカバーと前記第2のカバーとを雄ねじ部材により締結させることで形成されるコラムカバーであって、前記第1のカバーは、その内面側に形成された凹部を有しているとともに、前記第2のカバーは、前記第1の接合面と前記第2の接合面とを互いに接合させた時に、前記凹部と対向するように前記第1のカバーの内面側に張り出す張り出し部と、この張り出し部の外面に設けられ、前記凹部と嵌合する凸部とを有している。
本発明によれば、第1のカバーの第1の接合面と第2のカバーの第2の接合面との間に隙間が生じるのを抑制することができるコラムカバーが得られる。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、説明を容易にするため、第1のカバー2側を下側、第2のカバー3側を上側として説明するが、第1のカバー2と第2のカバー3との位置関係はこれに限定されない。
図1に示すように、ステアリングコラム5を覆うコラムカバー1は、第1のカバー2としてのロアカバー、第2のカバー3としてのアッパーカバー、及び雄ねじ部材4としてのタッピングスクリュー等を備えている。
ロアカバー2及びアッパーカバー3は、例えば、プロピレン等の樹脂による成形品であり、断面略矩形状の有底箱体を2分割した半割形状をなしている。すなわち、半割形状の一方をなすロアカバー2は、上端縁部に第1の接合面(切欠面)21を有しており、半割形状の他方をなすアッパーカバー3は、下端縁部に第2の接合面(切欠面)41を有している(図2参照)。タッピングスクリュー4は、雄ねじ61aを有する雄ねじ部61、及びこの雄ねじ部61の一端に設けられた頭部62を有している(図4参照)。
コラムカバー1は、ロアカバー2及びアッパーカバー3が再び有底箱体を構成するように、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させ、これらカバーを1以上例えば2本のタッピングスクリュー4で締結することにより形成されている。このコラムカバー1は、車両のステアリングコラム5の周りを覆うようにロアカバー2とアッパーカバー3とを接合させてタッピングスクリュー4でねじ止めするとともに、前記車両のインスツルメンタルパネル6等に組付けることで、前記車両内部に搭載される。なお、図1中符号7はステアリング、符号8はステアリングシャフト、符号9は方向指示レバーやワイパー操作レバー等の操作レバー、符号10はエンジン始動用のスイッチ(エンジン始動用キーを差し込む鍵穴)を示している。
図2に示すように、ロアカバー2は、前壁22、左右の側壁23,34、及びこれらに連なる下壁25とを有しており、後方及び上方に開放している。左右の側壁23,24の上端面は第1の接合面21となる。前壁22には、ステアリングコラム5を露出させる略半円状の切り欠き部26が上端縁部に開放するように形成されている。左右の側壁23,24には、操作レバー9を挿通させる略矩形状の切り欠き部27,28が上端縁部に開放するように夫々形成されている。また、左右の側壁23,24のうちの一方の側壁の外面、例えば、右側壁24の外面は、凹部29を有している。この凹部29の底には、エンジン始動用キーを差し込む鍵穴10を露出させる露出口30が形成されている。
左右の側壁23,24の内面には、第1の係合部としての係合爪31が左右に2つずつ互いに離間して設けられている。なお、図3では、左側の側壁23に設けられた係合爪31のみ図示している。係合爪31は、上側から下側に向かうに従って中央側に近づくように傾斜する傾斜面31aを有して、断面略直角三角形状に形成されている。
また、左右の側壁23,24の内面には、互いに隣り合う係合爪31の間に位置して、一対の突起32が設けられている。これらの突起32は、アッパーカバー3の後述する左右の側壁43,44の内面に当接する当接面32aを有して、断面略三角形状に形成されている。当接面32aは、コラムカバー1の外側を向いている。これら突起32は、ロアカバー2とアッパーカバー3とを接合させた状態において、アッパーカバー3の左右の側壁43,44がロアカバー2の内側に入り込むように変形するのを抑制するためのものである。すなわち、これら突起32は、ロアカバー2の側壁23,24の外面とアッパーカバー3の側壁43,44の外面とが互いに面一となるようにするための位置合わせ手段である。なお、位置合わせ手段としての突起32は省略してもよい。
前壁22の内面は、一対の凹部33を有している。これら凹部33は、切り欠き部26を挟んで対向するように、前壁22の両端の上端縁部付近に設けられている。凹部33の底34は、略円形状に形成されている。凹部33の周面は、その底34側から開口端側に向かうに従って拡開するように傾斜するテーパ面35aとされている。よって、本実施形態では、凹部33が形成する空間は、例えば、底34側から開口端側に向かうに従って拡開する円錐台状となっている。
前壁22の外面は、タッピングスクリュー4によってロアカバー2とアッパーカバー3とを締結させた時に、タッピングスクリュー4の頭部62を陥没させる座ぐり凹部36を有している。座ぐり凹部36は、2本のタッピングスクリュー4の締結位置に対応させて2つ形成されている。本実施形態では、これら座ぐり凹部36は一対の凹部33と夫々対向する位置に設けられている。座ぐり凹部36の底37は、略円形状に形成されている。座ぐり凹部36の周面は、底37側から拡開するように立ち上がるテーパ面とされている。すなわち、座ぐり凹部36が形成する空間は、円錐台形状となっている。なお、座ぐり凹部36は、円筒形状の空間をなすように形成してもよい。また、座ぐり凹部36の底37は、凹部33の底34よりも大径に形成されている。
ところで、本実施形態では、座ぐり凹部36は凹部33と対向する位置に設けられている。そのため、座ぐり凹部36の深さと凹部33の深さを足した値がロアカバー2の前壁22の肉厚以上となるように設計すると、実質的には、凹部33と座ぐり凹部36とが重なる部分が貫通することとなる。本実施形態では、座ぐり凹部36の底37と凹部33の底34とが一致するように(凹部33と座ぐり凹部36とが重なって部分的に貫通するように)設計するとともに、座ぐり凹部36の底37を凹部33の底34よりも大きく形成している。そのため、前壁22には、座ぐり凹部36の底37に位置して凹部33の底34に対応する大きさの貫通孔39が形成されている。
アッパーカバー3は、前壁42、左右の側壁43,44、及びこれらに連なる上壁45とを有しており、後方及び下方に開放している。左右の側壁43,44の下端面は、第1の接合面21と接合する第2の接合面41となる。前壁42には、ステアリングコラム5を露出させる略半円状の切り欠き部46が下端縁部に開放するように形成されている。左右の側壁43,44には、操作レバー9を挿通させる略矩形状の切り欠き部47,48が下端縁部に開放するように夫々形成されている。前壁22の切り欠き部26と前壁42の切り欠き部46、左側壁23の切り欠き部27と左側壁43の切り欠き部47、右側壁24の切り欠き部28と右側壁44の切り欠き部48は、夫々対向するように形成されている。
また、本実施形態では、左右の側壁43,44の後側上部が切り欠かれた形状に形成されているとともに、前壁42及び左右の側壁43,44に連なる上壁45が前側から後側に向かってステアリングコラム5の軸線側に寄るように湾曲した形状に形成されている。これは、コラムカバー1を車両に取り付けた際に、コラムカバー1の後側上部がインスツルメンタルパネル6に干渉しないようにするためである。なお、アッパーカバー3は、必ずしも前側から後側に向かってステアリングコラム5の軸線側に寄るように湾曲した外形状に形成しなくてもよい。アッパーカバー3やロアカバー2の外形状は、インスツルメンタルパネル6の形状等によって任意に設計することが可能である。
左右の側壁43,44の内面には、第1の係合部としての係合爪31と係合する第2の係合部としての係合受け部51が左右2つずつ互いに離間して設けられている。係合受け部51は、側壁43,44の下端縁部から水平方向内側に折れ曲がる水平部51aと、水平部51aの先端縁部から前壁42と平行となるように下側に延出する立上がり部51bとを有して、ロアカバー2の左右の側壁23,24の内面側に回り込む形状に形成されている。立上がり部51bの中心部には、係合爪31が係合する係合孔52が開けられている(図3参照)。
係合受け部51は、上述のように、ロアカバー2の左右の側壁23,24の内面側に回り込むように形成されている。そのため、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させるようにロアカバー2とアッパーカバー3とを近づけていくと、係合爪31は係合受け部51を弾性変形させながら、この係合受け部51の立上がり部51bの下端縁部に乗り上げる。そして、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させると、係合爪31は立上がり部51bの下端縁部を乗り越えて係合孔52に係合する(図3参照)。よって、係合爪31と係合受け部51とにより、アッパーカバー3のロアカバー2に対する上下方向及び左右方向の動きは、係合爪31が係合孔52に係合させた際のあそびの範囲内に制約される。
また、アッパーカバー3は、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させた時に凹部33と対向するようにロアカバー2側に張り出す一対の張り出し部53を有している。これら張り出し部53は、切り欠き部46を挟んで対向するように、前壁42の両端の下端縁部と連続して設けられている。張り出し部53は、前壁42の下端縁部から水平方向内側に折れ曲がる水平部53aと、水平部53aの先端縁部から前壁42と平行となるように下側に延出する立上がり部53bとを有して、ロアカバー2の前壁22の内面側に回り込むように形成されている。水平部53aの外面は、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させた時にロアカバー2の前壁22の前端面が当接する当接座面を有している。すなわち、ロアカバー2の前壁22の前端面は第1の接合面21となり、前記当接座面は第2の接合面41となる。
立上がり部53aの外面には、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させた時に凹部33と嵌合する凸部55が夫々設けられている。凸部55の先端面は、例えば、略円形状に形成されている。また、凸部55は、その周面が付け根側から先端側に向かうに従って中央に寄るように傾斜するテーパ面56aを有して、先細形状に形成されている。すなわち、凸部55は、円錐台形状に形成されている。また、これら凸部55には、この略中央部を前側から後側に貫通するようにねじ孔58が形成されている。これらねじ孔58に、タッピングスクリュー4がねじ込まれる。
タッピングスクリュー4としては、雄ねじ部61の径が凸部55に形成されたねじ孔58よりも若干大きく、且つ、ロアカバー2とアッパーカバー3とを締結させた時に座ぐり凹部36の底37と当接する頭部62の当接部62aが凹部33の底34に対応する貫通孔39も大きく形成されたものを用いている。
本実施形態のコラムカバー1は、以下のようにして組立てる。
第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させるようにロアカバー2とアッパーカバー3とを近づけていく。すると、上述のように、係合爪31は係合受け部51の立上がり部51bの下端縁部に乗り上げる。また、これと同時に、凸部55は、張り出し部53を弾性変形させながら、ロアカバー2の内面側に乗り上げる。
そして、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させると、係合爪31は立上がり部51bの下端縁部を乗り越えて係合孔52に係合する。また、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させると、凸部55は凹部33と対向する位置にまで移動する。これにより、凸部55は凹部33に嵌合される。これにより、ロアカバー2とアッパーカバー3との位置決めがなされる。
ところで、凸部55は先細形状(略円錐台形状)に形成されているとともに、凹部33はこの凸部55と嵌合するように開口端側に向かって拡開する形状に形成されている。そのため、凸部55が凹部33に嵌合される際、凸部55の先端部が凹部33の開口端に引っ掛り難い。しかも、凸部55の周面が凹部33の周面上を滑るように移動することとなるため、凸部55を凹部33内に良好に誘導することができる。よって、凸部55の凹部33への嵌合が容易である。
また、係合爪31と係合受け部51との係合に上下方向のあそびがあっても、凸部55と凹部33とが嵌合するため、ロアカバー2とアッパーカバー3との間の上下方向の相対的な移動は規制される。よって、アッパーカバー3の前壁42の接合面41(当接座面)とロアカバー2の前壁22の接合面21(前壁の端面)との間は、時間が経っても隙間が生じることがない。
この状態において、タッピングスクリュー4をロアカバー2の前壁22の貫通孔39を貫通させ、アッパーカバー3のねじ孔58にねじ込む。雄ねじ部61はねじ孔58よりも若干大きく形成されているので、タッピングスクリュー4は、ねじ孔58の周壁を削りながらアッパーカバー3にねじ込まれる。このとき、凸部55と凹部33とが嵌合し、ロアカバー2とアッパーカバー3とが仮固定されているため、タッピングスクリュー4のねじ込みを容易に行うことができる。
また、タッピングスクリュー4の頭部62の当接部(当接面)62aは貫通孔39よりも大きく形成されている。そのため、頭部62の当接部62aの周縁が座ぐり凹部36の底37に当接したのち、このタッピングスクリュー4をさらに若干のねじ込むことで、アッパーカバー3の前壁42の内面を張り出し部53の外面に押し当てることができる。これにより、ロアカバー2とアッパーカバー3とは、タッピングスクリュー4だけでなく、アッパーカバー3の前壁42の内面と張り出し部53の外面との間にかかる面圧によっても強固に固定される。以上により、コラムカバー1の組立てが完了する。
上述のように、本実施形態のコラムカバー1によれば、ロアカバー2の内面に凹部33が設けられている。また、アッパーカバー3は、第1の接合面21と第2の接合面41とを互いに接合させた時に凹部33と対向するようにロアカバー2側に張り出す張り出し部53を有しているとともに、この張り出し部53の外面に凹部33と嵌合する凸部55が設けられている。そのため、ロアカバー2とアッパーカバー3とのうちの一方若しくは両方が互いに相対的に離れる方向(上下方向)に移動するのを抑制することができる。したがって、車両の動作時における振動やアンダーカバーの自重等によって、ロアカバー2の第1の接合面21とアッパーカバー3の第2の接合面41との間に隙間が生じることを抑制することができる。よって、ロアカバー2とアッパーカバー3との接合部分、特に前壁の接合部分において、長期間良好な意匠性を保つことができるので、外観性の良好な見栄えの良いコラムカバー1が得られる。
また、凹部33と凸部55とが嵌合することにより、ロアカバー2とアッパーカバー3との上下方向における位置決めをすることができるだけでなく、ロアカバー2とアッパーカバー3とを仮固定をすることができる。よって、ロアカバー2とアッパーカバー3とを仮固定した後に行うタッピングスクリュー4のねじ込み作業、及び、車両(インスツルメンタルパネル6)への組付けを容易に行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、凸部55は、その周面が付け根側から先端側に向かうに従って中央に寄るように傾斜するテーパ面56aを有して、先細形状に形成されているとともに、凹部33はこれに嵌合する形状に形成されている。そのため、第1の接合面21と前記第2の接合面41とを互いに接合させる際、凸部55がロアカバー2の内面に乗り上げた状態から、この凸部55を良好に凹部33内に嵌合させることができる。
さらに、第1のカバーの外面は、タッピングスクリュー4によってロアカバー2とアッパーカバー3とを締結させた時に、タッピングスクリュー4の頭部62を陥没させる座ぐり凹部36を有している。そのため、ねじ込み後のタッピングスクリュー4の頭部62の座りを良くすることができる。
また、本実施形態では、座ぐり凹部36の底37を凹部33の底34よりも大きく形成するとともに、凹部33と座ぐり凹部36とが重なるようにしている。そのため、ロアカバー2に、座ぐり凹部36の底37に位置して凹部33の底34に対応する大きさの貫通孔39が形成されている。このようにすることにより、座ぐり凹部36及び凹部33の深さをロアカバー2の肉厚内で良好に確保することができる。
しかも、ロアカバー2とアッパーカバー3とを締結させた時に座ぐり凹部36の底と当接するタッピングスクリュー4の頭部62の当接部は、貫通孔も大きく形成されている。そのため、ロアカバー2とアッパーカバー3とを、タッピングスクリュー4だけでなく、アッパーカバー3の前壁42の内面と張り出し部53の外面との間にかかる面圧によっても強固に固定することができる。
以下、本発明の第2の実施形態を、図5を参照して説明する。
本実施形態では、凹部33と座ぐり凹部36とが重ならないように形成している。これは、ロアカバー2全体の壁厚を厚くする、凹部33及び座ぐり凹部36と対応する位置の壁厚のみを厚くする、凹部33及び座ぐり凹部36のうちに少なくとも一方の深さを浅くする等によって実現可能である。この場合、タッピングスクリュー4の頭部62の当接部62aの大きさは座ぐり凹部36に入り込む大きさであればよく、凹部33の底34よりも大きくする必要はない。他の構成は、図示しない部分を含めて上述した第1の実施形態と同じであるから、重複する説明は図に同符号を付して省略する。本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においては種々の態様で実施し得る。例えば、第1の係合部としての係合爪31、第2の係合部としての係合受け部51、位置合わせ手段としての突起32の形状は、本実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の形状に変更することができる。
また、アッパーカバー3に凹部33を形成するとともに、ロアカバー2に張り出し部53及び凸部55を形成してもよい。さらに、凹部33及び凸部55を設ける位置は、コラムカバー1の前壁、すなわち、車両の運転者側に限定されるものではなく、コラムカバー1の側壁等に設けてもよい。また、凸部55及び凸部55と嵌合する凹部33の形状は、本実施形態に限定されるものではない。凸部55は、例えば、円筒形状等としてもよく、凹部33は、凸部55に嵌合するように、前記凸部55の形状に合わせて形成すればよい。
車両のステアリングコラム周辺を示す概略的斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るコラムカバーを示す分解斜視図。 図2のコラムカバーが備えるアッパーカバーの係合受け部とロアカバーの係合爪とを係合状態で示す断面図。 図2のコラムカバーが備えるアッパーカバーの凸部とロアカバーの凹部とを嵌合状態で示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るコラムカバーが備えるアッパーカバーの凸部とロアカバーの凹部とを嵌合状態で示す断面図。
符号の説明
1…コラムカバー、 2…第1のカバー(ロアカバー)、 3…第2のカバー(アッパーカバー)、 4…雄ねじ部材(タッピングスクリュー)、 21…第1の接合面、 33…凹部、 34…(凹部の)底、 36…座ぐり凹部、 37…(座ぐり凹部の)底、 39…貫通孔、 41…第2の接合面、 53…張り出し部、 55…凸部、 56a…テーパ面、 58…ねじ孔、 62…(雄ねじ部材の)頭部

Claims (5)

  1. 第1の接合面を有する第1のカバーと、第2の接合面を有する第2のカバーと、を具備し、前記第1の接合面と前記第2の接合面とを互いに接合させた状態で前記第1のカバーと前記第2のカバーとを雄ねじ部材により締結させることで形成されるコラムカバーであって、
    前記第1のカバーは、その内面側に形成された凹部を有しているとともに、前記第2のカバーは、前記第1の接合面と前記第2の接合面とを互いに接合させた時に、前記凹部と対向するように前記第1のカバーの内面側に張り出す張り出し部と、この張り出し部の外面に設けられ、前記凹部と嵌合する凸部とを有していることを特徴とするコラムカバー。
  2. 前記凸部は、その周面が付け根側から先端側に向かうに従って中央に寄るように傾斜するテーパ面を有して、先細形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコラムカバー。
  3. 前記雄ねじ部材は、その一端に設けられた頭部を有しているとともに、前記第1のカバーの外面は、該雄ねじ部材によって前記第1のカバーと前記第2のカバーとを締結させた時に前記頭部を陥没させる座ぐり凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のコラムカバー。
  4. 前記座ぐり凹部の底が前記凹部の底よりも大きく形成されているとともに、前記凹部と前記座ぐり凹部とが重なっていることで、前記第1のカバーに、前記座ぐり凹部の底に位置して前記凹部の底に対応する大きさの貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコラムカバー。
  5. 前記第1のカバーと前記第2のカバーとを締結させた時に前記座ぐり凹部の底と当接する前記雄ねじ部材の頭部の当接部は、前記貫通孔も大きく形成されていることを特徴とする請求項4に記載のコラムカバー。
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