JP4839327B2 - 車両のインストルメントパネル構造 - Google Patents

車両のインストルメントパネル構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4839327B2
JP4839327B2 JP2008003108A JP2008003108A JP4839327B2 JP 4839327 B2 JP4839327 B2 JP 4839327B2 JP 2008003108 A JP2008003108 A JP 2008003108A JP 2008003108 A JP2008003108 A JP 2008003108A JP 4839327 B2 JP4839327 B2 JP 4839327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrument panel
vehicle
mounting hole
outside
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008003108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009161150A (ja
Inventor
正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008003108A priority Critical patent/JP4839327B2/ja
Publication of JP2009161150A publication Critical patent/JP2009161150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4839327B2 publication Critical patent/JP4839327B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Description

この発明は、車両の前席前方に配置されるインストルメントパネルの構造に関するものである。
車両の前席前方にはインストルメントパネルが設けられ、そのインストルメントパネルに各種の計器とともにオーディオやエアコン等が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
インストルメントパネルは、配置する機器の形状等に応じて各部が樹脂材料によって型成形されている。
実開昭63−192135号公報
ところで、近年、使い勝手の向上と室内意匠の関係から、インストルメントパネルの前面に隆起部を配置し、その隆起部にオーディオやエアコン吹出し口等を立体的に配置することが望まれている。
しかし、インストルメントパネルは、車室前方において前席に着座した乗員に正面で対峙する部分であることから、乗員方向に隆起する隆起部は乗員から衝突荷重を受ける可能性があり、自ずと配置し得る部位が制限されてしまう。
そこで、この発明は、衝突荷重の集中を招くことなく任意の部位に隆起部を配置できるようにして、使い勝手の向上と意匠上の自由度の向上を図ることのできる車両のインストルメントパネル構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、車室内側に臨む前面に隆起部が設けられた車両のインストルメントパネル構造において、インストルメントパネル本体(例えば、後述の実施形態におけるインストルメントパネル本体18)に取付孔(例えば、後述の実施形態における取付孔17)を形成する一方で、前記隆起部を成す隆起部材(例えば、後述の実施形態におけるセンターガーニッシュ19)を設け、この隆起部材を、前記取付孔に少なくとも一部の壁が車室内側に突出するように車室外側から取り付けるとともに、前記隆起部材のうちの、前記取付孔の下部領域から車室内側に突出する突出壁(例えば、後述の実施形態における下部周壁21)の付根部に、前記取付孔の下部領域の縁部に車室外側から当接する突き当て部(例えば、後述の実施形態における嵌合溝29、下部固定片31)を設け、前記取付孔の下部領域の縁部に車室外側に向けて突出するガイドフランジ(例えば、後述の実施形態におけるガイドフランジ30)を設けるとともに、前記隆起部材の突出壁の付根部に、前記ガイドフランジに車室外側から嵌合される略U字状の嵌合溝(例えば、後述の実施形態における嵌合溝29)を形成し、この嵌合溝の底部を前記突き当て部としたことを特徴とする。
これにより、インスルメントパネルの取付孔から車室内側に突出した隆起部材が乗員から衝突荷重を受けると、隆起部材が上部側を回動支点として変位するとともに、突き当て部が取付孔の縁部から離間し、突出壁が車室外側に没するように隆起部材が変位するようになる。
また、隆起部材をインストルメントパネル本体に組み付けるときには、隆起部材の突出壁を車室外側からインストルメントパネル本体の取付孔に挿入し、突出壁の付根部の略U字状の嵌合溝を、取付孔の縁部のガイドフランジに嵌合する。こうしてガイドフランジに嵌合溝を嵌合すると、隆起部材の突出壁が付根部側で安定的に保持された状態で取付孔に組み付けられるとともに、略U字状の嵌合溝の底部が車室外側からガイドフランジに突き当てられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両のインストルメントパネル構造において、前記隆起部材の突き当て部の近傍に、前記インストルメントパネル本体に形成された係合孔(例えば、後述の実施形態における係合孔44)に車室外側から嵌合される係合爪(例えば、後述の実施形態における係合爪33a,33b,33c)を設けたことを特徴とする。
この場合、隆起部材をインスルメントパネル本体に組み付けるときには、隆起部材の突き当て部を取付孔の縁部に突き当てるとともに、突き当て部の近傍に突設された係合爪をインスルメントパネル本体側の係合孔に嵌合する。このとき、係合爪と係合孔の嵌合により、突き当て部と取付孔の縁部の突き当て状態が保持されることになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両のインストルメントパネル構造において、前記インストルメントパネル本体の取付孔の縁部に、車室外方向に突出する位置決めピン(例えば、後述の実施形態における位置決めピン38)を突設し、前記隆起部材の前記位置決めピンに対応する位置に、前記位置決めピンが挿入可能な位置決め孔(例えば、後述の実施形態における位置決め孔25)を設けたことを特徴とする。
この場合、隆起部材をインストルメントパネル本体に組み付けるときには、取付孔の縁部から車室外側に向かって突出する位置決めピンに、隆起部材側の位置決め孔を車室外側から係合することにより、隆起部材がインストルメントパネル本体に対して位置決めされることになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車両のインストルメントパネル構造において、前記隆起部材の突き当て部の近傍に、前記インストルメントパネル本体の取付孔の下部領域に形成された係合孔に車室外側から嵌合される係合爪を設け、前記インストルメントパネル本体の取付孔の上部領域に、車室外方向に突出する位置決めピンを突設するとともに、前記隆起部材の前記位置決めピンに対応する位置に、前記位置決めピンが挿入可能な位置決め孔を設けたことを特徴とする。
この場合、隆起部材をインストルメントパネル本体に組み付けるときには、隆起部材の上部側の位置決め孔を取付孔の上部領域の位置決めピンに挿入するとともに、隆起部材の下部側の係合爪を取付孔の下部領域の係合孔に嵌合し、この状態において隆起部材の突き当て部を取付孔の縁部に当接させる。
請求項1に記載の発明によれば、取付孔を有するインストルメントパネル本体と、隆起部を形成する隆起部材を別体とし、隆起部材のうちの、取付孔から車室内側に突出する突出壁の付根部に、取付孔の縁部に車室外側から当接する突き当て部を設けたため、隆起部材が車室内の乗員から衝突荷重を受けたときに、隆起部材の突出壁が車外側に没することで衝突荷重の集中を回避することができる。したがって、この発明によれば、衝突時の荷重集中を招くことなく、隆起部によって使い勝手の向上と意匠上の自由度の向上を図ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、隆起部材の突出壁と突き当て部を、取付孔の下部領域に位置されるように配置したため、乗員から隆起部材に衝突荷重が入力されたときに、荷重入力方向に沿うように隆起部材を円滑に変位させることができるとともに、隆起部材が上部側を回動支点として回動変位することから、隆起部材の車室外側への必要以上の没入を規制することができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、インストルメントパネル本体の取付孔の縁部に車室外側に向けて突出するガイドフランジを設けるとともに、隆起部材の突出壁の付根部に、ガイドフランジに車室外側から嵌合される略U字状の嵌合溝を形成し、この嵌合溝の底部を突き当て部としたため、隆起部材のガタ付きの防止と組付作業性の向上を図りつつ、衝突時の荷重集中の防止を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、隆起部材の突き当て部の近傍に、インストルメントパネル本体に形成された係合孔に車室外側から嵌合される係合爪を設けたため、突き当て部と取付孔の縁部を相互に突き当てた状態で隆起部材を確実に仮保持することができ、これによりインストルメントパネル本体に対する隆起部材の本固定作業を容易化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、インストルメントパネル本体の取付孔の縁部に、車室外方向に突出する位置決めピンを突設し、隆起部材の位置決めピンに対応する位置に、位置決めピンが挿入可能な位置決め孔を設けたため、隆起部材をインストルメントパネル本体に正確に位置決めした状態においてインストルメントパネル本体に容易に本固定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、隆起部材の上部側の位置決め孔を取付孔の上部領域の位置決めピンに挿入した状態で、下部側の係止爪を取付孔の下部領域の係合孔に嵌合することで、隆起部材を位置決め状態でインストルメントパネル本体に仮保持することができるため、組み付け作業性を向上させることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、上下や前後等の向きは車体取付状態での向きを意味し、前方は車体の前進方向を意味するものとする。また、図中矢印Fは、車両の前方側を指すものとする。
図1は、インストルメントパネル1の車幅方向の中央領域を車室内側から見たものであり、同図中11は、略矩形状のオーディオ収容部、12は、エアコン送風部、13は、エアコン操作パネル、14は、シフトレバー、15は、小物を載せ置くためのトレイである。インストルメントパネル1の車幅方向の中央領域は、図示しないフロントウィンドウガラスの直下位置から車体後方側に延出する上段壁1aの後端部(車体後方側の端部)に、下方に段差状に屈曲してエアコン操作パネル13やシフトレバー14、トレイ15等の配置される中間壁1bが連設され、上段壁1aと中間壁1bを接続する垂立壁1cにオーディオ収容部11とエアコン送風部12が配置されている。なお、図中16は、オーディオ収容部11とエアコン送風部12の外側化粧面を成す樹脂製のガーニッシュカバーである。
図2は、ガーニッシュカバー16とその他の表面側の装着部品を取り去ったインストルメントパネル1を示すものであり、同図に示すように、インストルメントパネル1は、垂立壁1cの車幅方向の略中央に取付孔17が形成されたインストルメントパネル本体18と、インストルメントパネル本体18の取付孔17の縁部に取り付けられる隆起部材であるセンターガーニッシュ19と、を備えている。インストルメントパネル本体18とセンターガーニッシュ19はそれぞれ樹脂材料によって別体部品として型形成されている。
図3,図4は、インストルメントパネル本体18を示すものであり、図5〜図7は、このインストルメントパネル本体18に取り付けられるセンターガーニッシュ19を示すものである。
図5〜図7に示すように、センターガーニッシュ19は、中央の大きい矩形枠の左右両側に小さい矩形枠が連設された概略形状とされ、中央の矩形枠の内側がオーディオ収容部11とされ、左右の矩形枠の内側がエアコン送風部12とされている。中央の矩形枠と左右の矩形枠は、上辺側では緩やかな曲線を描いて連続しており、下辺側では、中央の矩形枠が左右の矩形枠に対して段差を成すように下方に膨出している。
一方、インストルメントパネル本体18の取付孔17は、図3,図4に示すように、センターガーニッシュ19の3つの矩形枠を合成した形状にほぼ沿うように形成されている。この実施形態の場合、センターガーニッシュ19は、上半部側の前端面が取付孔17の縁部に車室外側(車体前方側)から突き当てられるとともに、下半部側の前端面と外壁が車室内側(車体後方側)に突出するように取付孔17内に嵌合されるようになっている。
図8は、インストルメントパネル本体18とセンターガーニッシュ19の組み付け状態を示すものであり、図9,図10は、インストルメントパネル本体18の取付孔17回りの細部を示すものであり、図11〜図13は、センターガーニッシュ19の細部を示すものである。また、図14,図15は、インストルメントパネル本体18とセンターガーニッシュ19の組み付け状態を示す断面図である。
センターガーニッシュ19の周壁は、図5〜図7に示すように、比較的浅い隆起高さを持つ上部周壁20と、上部周壁20から下方に向かうにつれて隆起高さが増大する下部周壁21と、を備え、この下部周壁21がインストルメントパネル本体18の取付孔17から車室内側に突出する突出壁を構成するようになっている。下部周壁21は、図14,図15に示すように、センターガーニッシュ19がインストルメントパネル本体18に取り付けられた状態において、インストルメントパネル本体18の中間壁1bに対し上方に設定角度傾斜して突出するようになっている。
上部周壁20の車室内側に臨む前端部には、図5〜図7に示すように、取付孔17の縁部に車室外側(インストルメントパネル本体18の裏面側)から臨む端部壁22が一体に設けられており、上部周壁20の上辺と下部周壁21の下辺の間は相互に平行な一対の仕切り壁23A,23Bによって連結されている。この仕切り壁23A,23Bは、上部周壁20の車幅方向に離間した2位置から下方に延出し、センターガーニッシュ19の内部を中央のオーディオ収容部11と左右のエアコン送風部12,12とに画成するようになっている。なお、下部周壁21は上部周壁20に対して車室内側に大きく隆起しているため、仕切り壁23A,23Bの下縁部は、図15に示すように車室内側に向かって湾曲している。また、この実施形態の場合、仕切り壁23A,23Bは車体前後方向に充分な延出幅をもち、センターガーニッシュ19の上下方向の剛性を高める補強部としても機能するようになっている。
センターガーニッシュ19の端部壁22の中央には、ガーニッシュカバー16の図示しない係止部との干渉を回避するための窪み部24(図5参照。)が設けられ、その窪み部24の左右両側に、端部壁22を板厚方向に貫通する一対の位置決め孔25,25が形成されている。また、左右の仕切り壁23A,23Bの前端面の上部には、図12に拡大して示すようにビス止め用のボス部26が突設されている。このボス部26の端面には図示しないビスが螺合されるビス穴27が形成されている。
また、センターガーニッシュ19の下部周壁21のうちの、オーディオ収容部11に臨む領域の車室外側の端縁(付根部)には、図5〜図7に示すように、3つのフック片28A,28B,28Cが車幅方向に離間して設けられている。これらのフック片28A,28B,28Cは、図8および図14,図15にも示すように、下部周壁21の車室外側の端縁が下方側に略U字状に折り返されたかたちで延設され、各フック片28A,28B,28Cと下部周壁21の間に略U字状の嵌合溝29が形成されている。この各嵌合溝29には、インストルメントパネル本体18の後述するガイドフランジ30が嵌合されるようになっている。この実施形態の場合、嵌合溝29の底部は突き当て部を構成している。
さらに、下部周壁21の車室外側の端縁(付根部)のうちの、両側のフック片28A,28Cよりも車幅方向外側に位置される各部位(詳細には、仕切り壁23A,23Bのほぼ直下位置)には、下方に向かって延出するビス止め用の下部固定片31,31(突き当て部)がそれぞれ設けられている。この各下部固定片31は、図11に拡大して示す車室内側に臨む面31aがインストルメントパネル本体18側の対応する面に突き当てられるようになっている。この車室側に臨む面31aには、図示しない固定用のビスが螺合されるビス穴36が形成されている。
また、下部周壁21の中央のフック片28Bには、下方に延出する仮止め片32が一体に設けられている。この仮止め片32の下端には、図13に拡大して示すように、車室内方向に突出する係合爪33a,33b,33cが延設されている。両側の係合爪33a,33cは略平行に突設され、中央の係合爪33bの下端には、下方に膨出する係合凸部34が一体に形成されている。なお、図中35a〜35dは、ガーニッシュカバー16の裏面に突設された係止突起(図示せず)が嵌合されるセンターガーニッシュ19の係止孔である。
一方、図3,図4に示すインストルメントパネル本体18の取付孔17の上縁部は、車室内側面がガーニッシュカバー16の重合されるカバー重合面とされるとともに、車室外側面がセンターガーニッシュ19の上辺が車室外側から重合されるガーニッシュ重合面とされている。取付孔17の上縁部のうちの車幅方向の略中央部には、図9に拡大して示すようにガーニッシュカバー16の裏面に突設された係止突起(図示せず)が嵌合される略矩形状の係止孔37aが形成され、係止孔37aの左右両側位置には、車室外側に向かって突出する一対の位置決めピン38,38が突設されている。この位置決めピン38,38はセンターガーニッシュ19の位置決め孔25,25に対応して設けられ、センターガーニッシュ19を車室外側からインストルメントパネル本体18に組付ける際に、センターガーニッシュ19の位置決め孔25,25が係合されるようになっている。
また、取付孔17の上縁部のうちの、位置決めピン38,38よりも車幅方向外側の2位置には、図10に拡大して示すように下方に延出するビス止め用の上部固定片39,39が設けられている。各上部固定片39には、車室外側からセンターガーニッシュ19の左右のボス部26が突き当てられる突き当て面40が設けられるとともに、突き当て面40のほぼ中央に図示しない固定用のビスが挿入されるビス挿入孔41が形成されている。なお、図中37bは、各上部固定片39の付根部に形成され、ガーニッシュカバー16の裏面に突設された係止突起(図示せず)が嵌合される略矩形状の係止孔である。
インストルメントパネル本体18の取付孔17の下縁部のうちの、オーディオ収容部11に対応する中央領域には、図4および図14,図15に示すように、車室外方向に向かって延出するガイドフランジ30が屈曲して設けられている。このガイドフランジ30には、前述のようにセンターガーニッシュ19の3つのフック片28A,28B,28Cによる嵌合溝29が嵌合される。
また、取付孔17の下縁部のうちの、上縁部側の上部固定片39,39のほぼ直下位置には、センターガーニッシュ19側の下部固定片31の前面が車室外側から突き当てられる支持壁42,42が車室外側に隆起して設けられ、その各支持壁42の略中央に図示しない固定用のビスが挿入されるビス挿入孔43が形成されている。
さらに、取付孔17の下縁部の車幅方向略中央位置には、車室外側に隆起する略長方形状の支持壁46が設けられ、その支持壁46に、センターガーニッシュ19側の3つの係合爪33a,33b,33cが車室外側から嵌合される略矩形状の係合孔44が形成されている。係合孔44の車幅方向両側の辺には相互に平行な係合爪33a,33cが内側で当接し、係合孔44の下辺には中央の係合爪33bの係合凸部34が挿入係合される。センターガーニッシュ19は、係合爪33bが弾性変形して係合凸部34が係合孔44を乗り越えることにより、インストルメントパネル本体18に対して仮保持される。
以上の構成において、インストルメントパネル本体18に、別体部品として製造されたセンターガーニッシュ19を組み付ける場合には、インストルメントパネル本体18の車室外側からセンターガーニッシュ19を位置合わせし、最初に、センターガーニッシュ19の上部中央の位置決め孔25,25を、インストルメントパネル本体18側の位置決めピン38,38に係合させる。こうして、位置決め孔25,25を位置決めピン38,38に係合されると、センターガーニッシュ19がインストルメントパネル本体18に対して上下左右について位置決めされ、センターガーニッシュ19の上部左右のボス部26,26がインストルメントパネル本体18側の上部固定片39,39に突き当てられるようになる。
次に、この状態からセンターガーニッシュ19の下部周壁21を車室内側上方に向けて押し上げると、下部周壁21の付根部側がインストルメントパネル本体18のガイドフランジ30にガイドされつつ取付孔17に次第に嵌合され、付根部側のフック片28A,28B,28Cによる嵌合溝29にガイドフランジ30が嵌合されるとともに、中央の仮止め片32の係合爪33a,33b,33cがインストルメントパネル本体18側の係合孔44に車室外側から嵌合される。こうして、係止爪33a,33b,33cが係合孔44に嵌合されると、各フック片28A,28B,28Cの嵌合溝29がガイドフランジ30に底部まで嵌合されるとともに、左右の下部支持片31,31がインストルメントパネル本体18の支持壁42,42に対して車室外側から突き当てられるようになる。これにより、センターガーニッシュ19は、インストルメントパネル本体18に位置決め状態で仮保持されることになる。
次に、この状態において、インストルメントパネル本体18の車室内側から左右の上部固定片39,39のビス挿入孔41,41と、取付孔17の下縁のビス挿入孔43,43にそれぞれ車室内側からビスを挿入し、各ビスをセンターガーニッシュ19のボス部26と下部固定片31に対して螺合する。こうしてビスが螺合されると、センターガーニッシュ19がインストルメントパネル本体18に対して本固定されることになる。
この後に、センターガーニッシュ19のオーディオ収容部11とエアコン送風部12の内部に適宜部品が配置され、最後に、センターガーニッシュ19の前方にガーニッシュカバー16が取り付けられる。このとき、ガーニッシュカバー16の上半部は、インストルメントパネル本体18の取付孔17の上縁部に重合状態で取り付けられ、ガーニッシュカバー16の下半部は、取付孔17から車室内側に突出したセンターガーニッシュ19の下部周壁21の前端面に対して重合状態で取り付けられる。
なお、インストルメントパネル1の中間壁1bに配置されるトレイ15は、インストルメントパネル本体18の取付孔17から車室内側斜め上方に突出する下部周壁21の下方に位置されることになる。
以上のように、このインストルメントパネル1は、取付孔17を有するインストルメントパネル本体18と、下部周壁21が取付孔17から車室内側に突出するセンターガーニッシュ19が別体部品として製造され、センターガーニッシュ19の下縁の嵌合溝29と下部固定壁31が、それぞれインストルメントパネル本体18のガイドフランジ30と支持壁42とに車室外側から突き当てられた構造となっているため、車両の衝突時に乗員からセンターガーニッシュ19に衝突荷重が入力されると、センターガーニッシュ19の下縁側がインストルメントパネル本体18に対して車室外側に離間し、下部周壁21が取付孔17の上縁部側を支点として車室外側に回動して取付孔17内に没入する。
すなわち、乗員からセンターガーニッシュ19に衝突荷重が入力される場合、その荷重はインストルメントパネル本体18に対して車室内側に突出しているセンターガーニッシュ19の下部周壁21に入力され、センターガーニッシュ19の下部固定片31のビス止め部に集中する。これにより、下部固定片31のビス止め部が取付孔17の下縁から外れ、さらに、センターガーニッシュ19の下部中央の係合爪33a,33b,33cが係合孔44から外れるとともに、ガイドフランジ30と嵌合溝29の係合が外れ、その結果、下部周壁21が取付孔17の上縁部を支点として取付孔17内に没入する。
したがって、このインストルメントパネル1においては、インストルメントパネル本体18と別体のセンターガーニッシュ19によってインストルメントパネル1に比較的大きい隆起部分を造形しつつも、センターガーニッシュ19での衝突荷重の集中を回避することができる。
そして、このインストルメントパネル構造においては、車室内側に隆起するセンターガーニッシュ19とインストルメントパネル本体18が別体部品として製造されるため、型成形時における型抜き方向の制約を大きく受けることがない。このため、オーディオやエアコン送風口を乗員の上体方向に向くように造形することによって使い勝手を向上させることができるとともに、車室内の意匠性も高めることができる。
また、このインストルメントパネル1においては、取付孔17から車室内側に隆起する領域(下部周壁21)がセンターガーニッシュ19の下部側に設定されているため、乗員からセンターガーニッシュ19に衝突荷重が入力されたときに、乗員から荷重入力方向に沿うようにセンターガーニッシュ19を円滑に変位させることができるとともに、センターガーニッシュ19が上部側を支点して回動変位することから、センターガーニッシュ19の必要以上の没入を規制することができる。
さらに、このインストルメントパネル1の場合、インストルメントパネル本体18の取付孔17の下縁に車室外側に向けて突出するガイドフランジ30が設けられるとともに、センターガーニッシュ19の付根部に、ガイドフランジ30に車室外側から嵌合される嵌合溝29が形成されているため、ガイドフランジ30と嵌合溝29の嵌合によってセンターガーニッシュ19のガタ付きを抑え、かつ組み付け作業性の向上を図ることができ、しかも、乗員からセンターガーニッシュ19に衝突荷重が入力されたときには、ガイドフランジ30と嵌合溝29がセンターガーニッシュ19の没入を阻害することもない。
また、このインストルメントパネル1は、インストルメントパネル本体18の取付孔17の上縁に、車室外方向に突出する位置決めピン38が突設され、センターガーニッシュ19の位置決めピン38に対応する位置に位置決め孔25が設けられているため、センターガーニッシュ19の上部周壁20をインストルメントパネル本体18に車室外側から容易、かつ正確に位置決めすることができる。
そして、このインストルメントパネル1においては、インストルメントパネル本体18に車室外側から突き当てられるセンターガーニッシュ19の中央のフック片28Bに係合爪33a,33b,33cを有する仮止め片32が一体に設けられ、仮止め片32の係合爪33a,33b,33cがインストルメントパネル本体18側の係合孔44に係止されるようになっているため、センターガーニッシュ19の上縁の位置決め孔25を位置決めピン38に挿入した状態でセンターガーニッシュ19の下縁の係合爪33a,33b,33cを係合孔44に係止させることによって、センターガーニッシュ19を位置決めした状態のまま仮保持することができる。したがって、センターガーニッシュ19とインストルメントパネル本体18のビスによる最終固定を容易に行なうことができる。
すなわち、センターガーニッシュ19の下縁の係合爪33a,33b,33cを係合孔44に係止させることによってセンターガーニッシュ19をインストルメントパネル本体18に仮保持することができるため、センターガーニッシュ19をインストルメントパネル本体18に最終固定するためにビスを車室内側から螺合する場合に、ビスからの荷重入力によってセンターガーニッシュ19が脱落方向に変位するのを確実に規制し、ビス止め作業を容易に進めることができる。
また、この実施形態の場合、センターガーニッシュ19によってオーディオ収容部11とエアコン送風部12を車室内側に斜め上方に向けて隆起させていることから、従来、デッドスペースとなっていたオーディオ収容部11やエアコン送風部12の直下位置の空間をトレイ15として有効利用することができる。
さらに、この実施形態のインストルメントパネル1においては、センターガーニッシュ19に上部周壁20の上辺と下部周壁21の下辺を上下方向で結合する仕切り壁23A,23Bが設けられているため、センターガーニッシュ19をインストルメントパネル本体18に取り付けることにより、インストルメントパネル本体18の車幅方向中央の上下方向の剛性を高め、振動や熱変形の発生を効果的に抑制することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の一実施形態のインストルメントパネルを示す斜視図。 同実施形態のインストルメントパネル本体とセンターガーニッシュの組み付け状態を示す正面図。 同実施形態のインストルメントパネル本体の正面図。 同実施形態のインストルメントパネル本体の背面図。 同実施形態のセンターガーニッシュの正面図。 同実施形態のセンターガーニッシュの背面図。 同実施形態のセンターガーニッシュを背面側下方から見た斜視図。 同実施形態のインストルメントパネル本体とセンターガーニッシュの組み付け状態を示す部分破断斜視図。 同実施形態を示す図4のA部に対応する斜視図。 同実施形態を示す図4のB部に対応する斜視図。 同実施形態を示す図5のC部に対応する斜視図。 同実施形態を示す図5のD部に対応する斜視図。 同実施形態を示す図5のE部に対応する斜視図。 同実施形態を示す図2のF−F断面に対応する断面図。 同実施形態を示す図2のG−G断面に対応する断面図。
符号の説明
17…取付孔
18…インスルメントパネル本体
19…センターガーニッシュ(隆起部材)
21…下部周壁(突出壁)
25…位置決め孔
29…嵌合溝(突き当て部)
30…ガイドフランジ
31…下部固定片(突き当て部)
33a,33b,33c…係合爪
38…位置決めピン
44…係合孔

Claims (4)

  1. 車室内側に臨む前面に隆起部が設けられた車両のインストルメントパネル構造において、
    インストルメントパネル本体に取付孔を形成する一方で、前記隆起部を成す隆起部材を設け、この隆起部材を、前記取付孔に少なくとも一部の壁が車室内側に突出するように車室外側から取り付けるとともに、前記隆起部材のうちの、前記取付孔の下部領域から車室内側に突出する突出壁の付根部に、前記取付孔の下部領域の縁部に車室外側から当接する突き当て部を設け、
    前記取付孔の下部領域の縁部に車室外側に向けて突出するガイドフランジを設けるとともに、前記隆起部材の突出壁の付根部に、前記ガイドフランジに車室外側から嵌合される略U字状の嵌合溝を形成し、この嵌合溝の底部を前記突き当て部としたことを特徴とする車両のインストルメントパネル構造。
  2. 前記隆起部材の突き当て部の近傍に、前記インストルメントパネル本体に形成された係合孔に車室外側から嵌合される係合爪を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のインストルメントパネル構造。
  3. 前記インストルメントパネル本体の取付孔の縁部に、車室外方向に突出する位置決めピンを突設し、前記隆起部材の前記位置決めピンに対応する位置に、前記位置決めピンが挿入可能な位置決め孔を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のインストルメントパネル構造。
  4. 前記隆起部材の突き当て部の近傍に、前記インストルメントパネル本体の取付孔の下部領域に形成された係合孔に車室外側から嵌合される係合爪を設け、
    前記インストルメントパネル本体の取付孔の上部領域に、車室外方向に突出する位置決めピンを突設するとともに、前記隆起部材の前記位置決めピンに対応する位置に、前記位置決めピンが挿入可能な位置決め孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のインストルメントパネル構造。
JP2008003108A 2008-01-10 2008-01-10 車両のインストルメントパネル構造 Expired - Fee Related JP4839327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003108A JP4839327B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 車両のインストルメントパネル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008003108A JP4839327B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 車両のインストルメントパネル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009161150A JP2009161150A (ja) 2009-07-23
JP4839327B2 true JP4839327B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=40964249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008003108A Expired - Fee Related JP4839327B2 (ja) 2008-01-10 2008-01-10 車両のインストルメントパネル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4839327B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010005485B4 (de) * 2010-01-23 2021-11-25 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Trägerteil

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3196437B2 (ja) * 1993-07-26 2001-08-06 日産自動車株式会社 インストルメントパネル
JP3928668B2 (ja) * 1995-02-22 2007-06-13 日本プラスト株式会社 ステアリングコラムカバー取付装置
JP3480326B2 (ja) * 1998-07-21 2003-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両のニープロテクタ構造
JP2002211276A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Suzuki Motor Corp カバーの取付け構造
JP4209382B2 (ja) * 2004-12-06 2009-01-14 アルプス電気株式会社 パネルユニット
JP4637738B2 (ja) * 2005-12-19 2011-02-23 ダイキョーニシカワ株式会社 インストルメントパネルのパネル部品取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009161150A (ja) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7222906B2 (en) Mounting structure for console
JP5724334B2 (ja) インストルメントパネルの部品構造
JP6674118B2 (ja) 車室内側に装着される内装品の取付構造
JP4839327B2 (ja) 車両のインストルメントパネル構造
JP5115836B2 (ja) 車両用艤装部品の係止構造
JP4973978B2 (ja) コンソールボックスの取付け構造
JP4099644B2 (ja) フロントバンパ取付構造
JP5847244B1 (ja) 車両内装部品
JP6048786B2 (ja) 車両のドア構造
JP4553851B2 (ja) ドアグリップの取付構造
JP6064848B2 (ja) 自動車の内装構造
JP5235524B2 (ja) カップホルダー取付構造
JP3937293B2 (ja) ラジエータグリルの取付構造
JP7347333B2 (ja) 乗物用シート
JP6281407B2 (ja) 車両用内装材
JP2013116683A (ja) カバー部材の固定構造
JP4561717B2 (ja) インストルメントパネル構造
JP4498935B2 (ja) 車両用スイッチ取付構造
JP5344679B2 (ja) カウルトップカバー
JP4208762B2 (ja) 車両の内装部材の組付構造
JP2002205566A (ja) シフトレバーブーツ
JP6004727B2 (ja) インストルメントパネルの取付構造
JP2014221597A (ja) インストルメントパネルとaピラーガーニッシュとの組付構造
JP4643358B2 (ja) 車両用収納ボックス
JP2005219595A (ja) 車両の内装部材の組付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111003

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4839327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees