JP2005065546A - 脱穀装置 - Google Patents

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和好 野波
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
Atsushi Kimura
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Abstract

【課題】揺動選別体に供給される処理物の量を正確に演算する供給量算出手段を備えた脱穀装置を提供することを課題としている。
【解決手段】回転によって脱穀を行う扱胴15による脱穀後の処理物を揺動して選別し、濾過する揺動選別体16により選別された1番物の流量を検出する1番流量検出手段24と、2番物の流量を検出する2番流量検出手段37とより検出される1番物流量と2番物流量とに基づき揺動選別体16への扱胴15からの処理物の供給量を演算する供給量算出手段を設け、供給量算出手段によって演算された供給量が、所定の基準量を越える場合は揺動選別体16の濾過量を増加させ、該基準量未満の場合は揺動選別体16の濾過量を減少させるフィン開度調節手段とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンバイン等に搭載される脱穀装置に関する。
従来回転によって脱穀を行う扱胴による脱穀後の処理物を揺動して選別する揺動選別体を備え、該揺動選別体が上記処理物を濾過する複数の開閉自在なフィンを備えたチャフシーブを有し、フィンの開度に応じて濾過量を可変せしめる構成である脱穀装置が公知となっている(例えば特許文献1及び2参照)。そしてこれらの脱穀装置は、揺動選別体上に滞留する処理物(脱穀粒とわら屑等の混合物)の厚さが概ね一定となるようにフィンの開度を制御することによって、揺動選別体への処理物の供給量に応じてチャフシーブの選別状態を維持するように構成されている。
特開平10−150841号公報 特開2000−60280号公報
このとき上記フィンの開度制御は、チャフシーブ上の処理物の厚さを直接測定する層厚センサ(穀粒量感知手段)に基づいて行われる場合(特許文献1)や、チャフシーブ通過後の選別風の風量を測定するエアフローセンサ(風量センサ)に基づいて行われる場合(特許文献2)がある。
しかし層厚センサを使用する場合は、チャフシーブの一部の処理物の厚さを測定することになり、処理物のバラつきが大きい場合はチャフシーブ上の処理物の厚さの誤差が大きく、またエアフローセンサを使用する場合は、穀粒の種類や風量の変化の影響、あるいは脱穀装置の機種毎の風量の違いに対応させるため、各毎に調節を行う必要があり、チャフシーブ上の処理物の厚さを一定にするための調節が容易ではないという欠点があった。
上記課題を解決するための本発明の脱穀装置は、回転によって脱穀を行う扱胴15と、該扱胴15による脱穀後の処理物を揺動して選別し、濾過する揺動選別体16とを備え、脱穀後に選別された1番物と2番物の流量をそれぞれ検出する1番流量検出手段24と、2番流量検出手段37とを設けた脱穀装置において、1番流量検出手段24と2番流量検出手段37により検出される1番物流量と2番物流量とに基づき揺動選別体16への扱胴15からの処理物の供給量を演算する供給量算出手段と、該供給量算出手段によって演算された供給量が、所定の基準量を越える場合は揺動選別体16の濾過量を増加させ、該基準量未満の場合は揺動選別体16の濾過量を減少させるフィン開度調節手段とを設けたことを第1の特徴とする。
第2に脱穀装置に脱穀性能を調節する脱穀調節手段を設け、該脱穀調節手段を、2番物流量が1番物流量に対する所定の流量を越える場合、又は2番物流量が該所定の流量以上の場合に、自動的に脱穀性能を向上させるように構成したことを特徴としている。
第3に扱胴15が収容される扱室14内においてワラ屑を滞留させるワラ屑滞留装置42を設け、脱穀調節手段を、ワラ屑滞留装置42の調節により脱穀性能の調節が可能な構成としたことを特徴としている。
第4に脱穀調節手段を、扱胴15の回転数の調節により脱穀性能の調節が可能な構成としたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、1番物と2番物の流量から、揺動選別体に扱胴側から供給される処理物の量が正確に演算されるため、この演算された処理物の量に応じて揺動選別体の濾過量を制御することによって、揺動選別体上の処理物の量を略一定に維持して効率よく脱穀作業を行わせることができるという効果がある。
また脱穀装置に脱穀性能を、ワラ屑滞留装置や扱胴の駆動速度等によって調節する脱穀調節手段を設け、該脱穀調節手段を、2番物流量が1番物流量に対する所定の流量を越える場合、又は2番物流量が該所定の流量以上の場合に、自動的に脱穀性能を向上させるように構成することによって、2番物の流量増加時には自動的に脱穀性能が向上し、1番物の流量に対する適切な2番物の流量が維持され、2番物の流量が適切に維持された脱穀状態が自動的に行われるという効果がある。
図1は本発明を採用したコンバインの側面図である。該コンバインは、クローラ式の走行装置1上に機体フレーム2が支持されており、前方側には、前処理部3が機体フレーム2側に上下揺動自在に支持されて設けられている。そして前処理部3の後方左側に脱穀装置6が、該脱穀装置6の側方に脱穀後の穀粒(籾)を一時的に貯蔵収容するグレンタンク7が収容部としてそれぞれ機体フレーム2に搭載されて設けられ、以上のように機体8が構成されている。
また前処理部3には、穀稈を刈り取るカッタ9と、該カッタ9によって刈り取られた穀稈を集合せしめて後方に搬送せしめる掻込み搬送体11と、該掻込み搬送体11から刈取り穀稈を受け継ぎ、扱深さを調節せしめて脱殼部6側に搬送する扱深さ搬送体12とが備えられている。
これによりカッタ9によって刈取られた穀稈は、掻込み搬送体11から扱深さ搬送体12に送られ、扱ぎ深さを調節されて脱穀装置6に搬送され、脱穀装置6の側方に配置されたフィードチェーン13に受け継がれ、フィードチェーン13の回転速度で穂先が扱室14内に供給され、扱室14内の扱胴15によって脱穀される。
なお図2の伝動線図に示されるように、上記フィードチェーン13,扱胴15,脱穀装置6等はエンジン10からの駆動力によって駆動されている。特に本実施形態において、上記扱胴15は、前後に分割され、前後の扱胴15F,15Rを異なる回転速度で駆動することが可能となっている。また図1〜図3に示されるように、上記扱室14の後方側の側方には、第2扱室5が設けられており、該第2扱室5内に設けられる第2扱胴20によっても脱穀処理が行われる。
そしてフィードチェーン13の駆動プーリ30側には、フィードチェーン13の駆動速度を制御するフィードチェーン変速モータ31が、後側の扱胴15Rの駆動プーリ側32には、後側の扱胴15Rの駆動速度を制御する後扱胴変速モータ33が、第2扱胴20の駆動プーリ34側には、第2扱胴20の駆動速度を制御する第2扱胴変速モータ36がそれぞれ設けられている。
そして脱穀後の処理物(脱穀粒とわら屑等の混合物)が脱穀装置6内の揺動選別体16に送られ、揺動選別体16において順次後方に送られてチャフシーブ17によって濾過され、さらに唐箕ファン4によって送風される選別風によって1番物と2番物とに風選され、1番物が1番物収容部10に、2番物が2番物収容部18に収容される。なお上記チャフシーブ17は、従来同様複数の開閉自在なフィン17aを備え、該フィン17aの開閉により濾過量を設定調節する構成となっている。
その後上記1番物は、1番物収容部10内の1番らせん19によって1番物収容部10の端部に搬送され、揚上搬送筒22に受け継がれ、揚上搬送筒22内の揚上らせんを介してグレンタンク7に排出される。また2番物は2番物収容部18内の2番らせん21によって2番物収容部18の端部に搬送され、還元搬送筒23に受け継がれ、還元搬送筒23内の還元らせんを介して揺動選別体16に還元される。
なお揚上搬送筒22における穀粒の排出部分である吐出部25には、図4(a),(b)に示されるように、吐出部25を介してグレンタンク7に排出される籾(穀粒)の流量、すなわち1番物の流量を、穀粒の衝突によって検出する1番流量センサ24が設けられている。
このとき上記1番流量センサ24は、揚上搬送筒22(吐出部25)から排出される穀粒の衝突を穀粒の当接によって検知する検知部材である板状の当接板27と、該当接板27に取り付けられて、穀粒の衝突力を測定する荷重測定器であるロードセル28とからなり、吐出部25における吐出口25aの外側にブラケット26を介して取り付けられている。そして上記穀粒の排出量の増減に比例して当接板27への衝突力が変化することを用い、ロードセル28によって当接板27側の衝突力を測定することによって穀粒の排出量を計測する構造となっている。
一方還元搬送筒23における穀粒の排出部分である吐出部29には、図5(a),(b)に示されるように、吐出部29を介して揺動選別体16に排出される籾(穀粒)の流量、すなわち2番物の流量を、穀粒の衝突によって検出する2番流量センサ37が設けられている。
このとき上記2番流量センサ37は、上記1番流量センサ24と同様の構成をなし、還元搬送筒23(吐出部29)から排出される穀粒の衝突を穀粒の当接によって検知する検知部材である板状の当接板38と、該当接板38に取り付けられて、穀粒の衝突力を測定する荷重測定器であるロードセル39とからなり、吐出部29における吐出口29aの外側にブラケット41を介して取り付けられている。そして上記穀粒の排出量の増減に比例して当接板38への衝突力が変化することを用い、ロードセル39によって当接板38側の衝突力を測定することによって穀粒の排出量を計測する構造となっている。
また図1,図3に示されるように、前述の扱室14内には、ワラ屑を滞留させる送塵ガイド42が揺動自在に設けられており、送塵ガイド42の揺動角度を調節することによって扱室14内のワラ屑の滞留量を調節することができるように構成されている。さらに脱穀装置6の枠体6a側には、扱室14への突出が可能な藁切り鎌(カッタ)43が複数設けられており、扱室14内に突出する藁切り鎌43の本数に応じて扱室14内に発生するワラ屑の量を調節することが可能となっている。
なお送塵ガイド42は、図2に示されるように板状をなし、図6に示されるように、回動支点40によって脱穀装置6の枠体6a側に揺動自在に支持されているとともに、一端側が連結板44によって連結されており、連結板44に設けられるギヤ46を揺動駆動モータ47によって揺動することにより、全ての送塵ガイド42が同時に揺動駆動される。そして送塵ガイド42の揺動角度は、ポテンショメータ48によって検出される。
このとき送塵ガイド42は、後述するように、揺動駆動モータ47によって揺動角度の段階的な調節が可能となっている。すなわち揺動角度がα1°に維持されるランク1,揺動角度がα2°に維持されるランク2,・・・・,揺動角度がαn°に維持されるランクnまでのn段階の揺動角度ランクのいずれかへの設定調節が可能となっている。
そして上記送塵ガイド42は図示しない高さ調節機構によって、後述するように扱胴15に対する高さも段階的に調節が可能となっている。すなわち送塵ガイド42の高さは、高さがT1に維持されるランク1,T2に維持されるランク2,・・・・,Tnに維持されるランクnまでのn段階の高さランクのいずれかへの設定調節が可能となっている。
また上記藁切り鎌43は、カムをモータによって回転させる等によって構成される図示しない藁切り鎌制御機構によって、それぞれ又は所定のグループ毎に扱室14内への突出と扱室14内からの退避が調節可能となっている。そして藁切り鎌43は、上記藁切り鎌制御機構によって、後述するように藁切り鎌43の扱室14内への突出本数が、段階的に調節可能となっている。すなわち突出本数がn1に維持されるランク1,n2に維持されるランク2,・・・・,nnに維持されるランクnまでのn段階の鎌本数ランクのいずれかへの設定調節が可能となっている。
さらに前述の唐箕ファン4は、図7に示されるように、ファン径が可変となっており、ファン径は、図示しないファン径変更モータによって、後述するように段階的に調節可能である。すなわちファン径がr1に維持されるランク1,r2に維持されるランク2,・・・・,rnに維持されるランクnまでのn段階のファン径ランクのいずれかに設定調節が可能となっている。
以上のように本実施形態の脱穀装置6は、フィードチェーン13の駆動速度、後扱胴15Rの駆動速度、第2扱胴20の駆動速度、送塵ガイド42の揺動角度と高さ、藁切り鎌43の扱室14内への突出本数、唐箕ファン4のファン径を変更することによって脱穀性能(脱穀状態)を調節することが可能となっている。
そして上記フィードチェーン変速モータ31,後扱胴変速モータ33,第2扱胴変速モータ36,揺動駆動モータ47,高さ調節機構,藁切り鎌制御機構,ファン径変更モータは、機体8側に設けられた図示しないマイコンユニット(コンピュータ)によって作動が制御されており、脱穀装置6はマイコンユニット側に記憶されている脱穀調節プログラムによって脱穀性能の調節制御が可能となっている。
つまり脱穀調節プログラムが、マイコンユニット(コンピュータ)を脱穀調節手段として機能させ、脱穀装置6は該脱穀調節手段によって脱穀性能が調節制御される。そして脱穀性能は、フィードチェーン13の駆動速度,後扱胴15Rの駆動速度,第2扱胴20の駆動速度,送塵ガイド42の揺動角度と高さ,藁切り鎌43の扱室14内への突出本数,唐箕ファン4のファン径を変更することによって調節が可能となっている。
一方上記マイコンユニットには、1番流量センサ24からのデータと、2番流量センサ37からのデータとが入力されており、マイコンユニットは、マイコンユニット側に記憶されている供給量算出プログラムによって供給量算出手段として機能し、上記両データに基づき揺動選別体16への扱胴15側からの処理物の供給量の演算を行う。
さらに上記マイコンユニットは、マイコンユニット側に記憶されているフィン開度調節プログラムによって、フィン開度調節手段として機能し、フィン開度調節プログラムに基づきチャフシーブ17のフィン17aを開閉させるフィン開閉モータ(図示せず)の作動を制御し、チャフシーブ17のフィン17aの開度を制御するように構成されている。なおフィン17aは、フィン開閉モータによって開度が段階的に制御され、すなわちフィン17aは、開度がα1°に維持される開度ランク1,開度がα2°に維持される開度ランク2,・・・・,開度がαn°に維持される開度ランクnまでのn段階の開度ランクにより開度が制御される。
次に上記供給量算出プログラムについて説明する。脱穀開始から所定時間経過した時点tnでのチャフシーブ17上の処理物の量ytnは、tn時点より所定の単位時間以前の時点tn-1でのチャフシーブ17上の処理物の量をytn-1とし、tn-1からtnまでの扱胴15からの処理物の流入量をxtn,tn-1からtnまでの1番物流量をαtn,tn-1からtnまでの2番物流量をβtn,tn-1からtnまでで還元される2番物流量をβtn-1とすると、下記数1式で表される。
(数1)
ytn=ytn-1+xtn-(αtntn)+βtn-1
一方、αtntnは、フィン17aの開度に応じて上記ytn-1に比例するため、tn時点でのフィンの開度に応じた比例定数をatnとすると、ytn-1と(αtntn)との間には、下記数2式で表される関数が成立する。
(数2)
ytn-1=atn・(αtntn)
そして数1式のytnとytn-1を、数2式で置き換えると、数1式は下記数1’式で表され、xtnが下記数3式で与えられる。
(数1’)
atn+1・(αtn+1tn+1)=・(αtntn)+xtn-(αtntn)+βtn-1
(数3)
xtn=atn+1・(αtn+1tn+1)+(1-atn)・(αtntn)-βtn-1
このため上記供給量算出プログラムは、1番流量センサ24からのデータと、2番流量センサ37からのデータに基づき、αtn+1,βtn+1,αtn,βtn,βtn-1を演算し、xtn=atn+1・(αtn+1tn+1)+(1-atn)・(αtntn)-βtn-1によって、xtnを演算するように構成されている。そして供給量算出手段は、上記のようにxtnを演算し、tn時点での扱胴15からチャフシーブ17への供給量とする。
ただしtn時点より所定の単位時間以降の時点tn+1でのa,tnからtn+1までの1番物流量をαtn+1,tnからtn+1までの2番物流量をβtn+1を使用するため、制御遅れが発生し、このため単位時間は、収穫量の増減時間に対して極短い時間に設定し、制御遅れによる悪影響をできる限り小さくする必要がある。またフィンの開度に応じたaは実験等によって予め定めておくものとする。
次にフィン開度調節プログラムに従って作動するフィン開度調節手段によるフィン開度制御について説明する。該フィン開度制御は、図8に示されるように、まずステップS1において、上記供給量算出プログラムによってマイコンユニットを供給量算出手段として機能させ、現時点をtn+1として、xtn(つまり所定の1単位時間以前の供給量)を算出させ、ステップS2に進む。
そしてステップS2において供給量算出プログラム中で算出されるαtnとxtnとを比較し、xtn>αtnの場合に、ステップS2に進み、フィン17aの目標開度ランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち開度を1ランクあげてフィン17aの開度を1ランク大きくする設定とし、ステップS4に進む。
一方ステップS2において、xtn<αtnの場合には、ステップS5に進み、xtnを予め設定されている制御基準量と比較し、xtnが制御基準量未満の場合はステップS5からステップS4に進み、xtnが制御基準量以上の場合は、ステップS6に進み、フィン17aの目標開度ランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち開度を1ランク下げてフィン17aの開度を1ランク小さくする設定とし、ステップS4に進む。
なおステップS2において、xtntnの場合は、ステップS2から直接ステップS4に進む。
そしてステップS4においては、設定された目標ランクと現在ランクを比較し、目標ランク>現在ランクの場合は、ステップS7に進み、目標ランクとなるまでフィン開閉モータをフィン開方向に回転させリターンする。
またステップS4において、目標ランク<現在ランクの場合は、ステップS8に進み、目標ランクとなるまでフィン開閉モータをフィン閉方向に回転させリターンする。なおステップS4において、目標ランク=現在ランクの場合は、ステップS4から直接リターンする。
以上のようにフィン開度制御は、αtnを基準量として、xtnが基準量と等しくなるように、フィン17aの開度を制御する構成となっており、フィン開度調節手段は、xtn=基準量(αtn)とすることによって、揺動選別体16(チャフシーブ17)上の処理物の量を概ね一定に維持する。ただしxtntnとした場合、tn時点とtn-1時点との2番物の流量差が加わることになるが、脱穀状態がある程度適切な状態では、tn時点とtn-1時点での2番物の流量に大きな差はないはずであるため、この2番物の流量差は誤差として扱うことができる。
このとき扱胴15側からの処理物の量は、検出される1番物流量と2番物流量とに基づき供給量算出手段によって演算され、層厚センサやエアフローセンサ等によって処理物の量を直接測定するものではないため、検出側の調節や処理物のばらつきの影響なしに、処理物の量を正確に得ることができる。このためこの演算された処理物の量に基づくフィン17aの開度制御によって、揺動選別体16(チャフシーブ17)上の処理物の量に応じた選別性能の制御が正確に行われることになり、チャフシーブ上の処理物の量を略一定に維持して効率よく選別脱穀作業を行わせることができる
なお上記フィン開度制御は、xtnを制御基準量と比較するステップS5を有しており、ステップS5においてxtnが制御基準量未満の場合は、ステップS2でxtnがαtn未満であっても、フィン17aの目標ランクは変更されない。
すなわちステップS5は、フィン開度調節手段によるフィン17aの開度調節を停止させる開度調節停止手段として機能し、フィン開度制御中に開度調節停止手段の工程を設けることにより、刈取終了直前や刈取終了時点でのフィン17aの開閉(実際は閉)制御が規制され、フィン17aを閉じる方向に制御することがなくなり、刈取終了間際での脱穀を円滑に行わせ、その後刈取作業を終了させることができる。
次に前述の脱穀調節プログラムについて説明する。該脱穀調節プログラムは、送塵ガイド42の揺動角度を調節する揺動駆動モータを制御して送塵ガイド42の揺動角度を制御する送塵ガイド制御プログラムと、送塵ガイド42の高さ調節機構を制御して送塵ガイド42の高さを制御する送塵ガイド高さ制御プログラムと、藁切り鎌制御機構を制御して扱室14内に突出する藁切り鎌43の本数を制御する藁切り鎌制御プログラムと、ファン径変更モータを制御して唐箕ファン4の径を制御する唐箕ファン制御プログラムと、後扱胴変速モータ33を制御して後側の扱胴15Rの駆動速度を制御する後扱胴変速制御プログラムと、第2扱胴変速モータ36を制御して第2扱胴20の駆動速度を制御する第2扱胴変速制御プログラムと、フィードチェーン変速モータ31を制御してフィードチェーン13の駆動速度を制御するフィードチェーン速度制御プログラムとからなる。
そして脱穀調節手段による脱穀状態の制御は、上記各プログラムの少なくとも1つ以上を作動させて、送塵ガイド42の揺動角度,送塵ガイド42の高さ,藁切り鎌43の本数,唐箕ファン4のファン径,後扱胴15Rの回転速度,第2扱胴20の回転速度,フィードチェーン13の駆動速度のうち、1つ又は複数又は全てのアイテムを調節して行う。
まず送塵ガイド制御プログラムに従う送塵ガイド制御について説明する。図9のフローチャートに示されるように、まずステップS1において、2番物流量が、予め定められている所定の基準2番物流量に基づき、「少ないレベルの流量」と「標準の流量」と「多いレベルの流量」とを予め設定しておき、2番物流量が、上記3つのどのレベルに当てはまるかをチェックする。
そして2番物流量が「標準の流量」であった場合は、ステップS2に進み、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS3に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち送塵量を抑制し、扱胴15と脱穀物との当たりを増加させて脱穀性能を向上させるように目標送塵ガイドランクを1ランク下げて設定し、ステップS4に進む。
またステップS2において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS5に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。さらにステップS2において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS6に進み、ここでも目標送塵ガイドランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。
一方ステップS1において、2番物流量が「少ないレベルの流量」であった場合は、ステップS7に進み、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS8に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち送塵量を抑制する(上記のように脱穀性能を向上させる)ように目標送塵ガイドランクを1ランク下げて設定し、ステップS4に進む。
またステップS7において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS9に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。さらにステップS7において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS10に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち送塵を促進し、扱胴15と脱穀物との当たりを減少させて脱穀性能を下げるように目標送塵ガイドランクを1ランク上げて設定し、ステップS4に進む。
そしてステップS1において、2番物流量が「多いレベルの流量」であった場合は、ステップS11に進み、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS12に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち送塵量を抑制する(上記のように脱穀性能を向上させる)ように目標送塵ガイドランクを1ランク下げて設定し、ステップS4に進む。
またステップS11において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS13に進み、ここでも目標送塵ガイドランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち送塵量を抑制(脱穀性能を向上させる)するように目標送塵ガイドランクを1ランク下げて設定し、ステップS4に進む。さらにステップS11において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS14に進み、目標送塵ガイドランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。
そしてステップS4においては、設定された目標ランクと現在ランクを比較し、目標ランク>現在ランクの場合は、ステップS15に進み、目標ランクとなるまで揺動駆動モータ47を揺動角度が大ききなる方向に回転させリターンする。
またステップS4において、目標ランク<現在ランクの場合は、ステップS16に進み、目標ランクとなるまで揺動駆動モータ47を揺動角度が小さくなる方向に回転させリターンする。なおステップS4において、目標ランク=現在ランクの場合は、ステップS4から直接リターンする。
以上のように脱穀調節手段により送塵ガイド42の揺動角度制御を行うことによって、2番物流量が1番物流量を越える場合は、送塵量を抑制し、扱胴15と脱穀物との当たりを増加させて脱穀性能を向上させるように脱穀状態を調節し、2番物流量が1番物流量未満の場合は、2番物流の絶対流量に応じて、送塵を促進し、扱胴15と脱穀物との当たりを減少させて脱穀性能を下げるように脱穀状態を調節したり、目標送塵ガイドランクを変更しないことによって、1番物と2番物の流量がほぼ等しくなる「適切な状態」に脱穀状態を維持する。これによってチャフシーブ17上の処理物の量がより正確に一定に維持される。
次に後扱胴変速制御プログラムに従う後扱胴変速制御について説明する。図10のフローチャートに示されるように、該後扱胴変速制御は、まずステップS1において、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS2に進み、後側の扱胴15Rが予め設定されている高速回転駆動となるように後扱胴変速モータ33を駆動してリターンする。
またステップS1において、1番物流量が2番物流量以上である場合には、ステップS3に進み、後側の扱胴15Rが予め設定されている標準回転駆動(前述の高速回転駆動より低速)となるように後扱胴変速モータ33を駆動してリターンする。
以上のように脱穀調節手段により後扱胴変速制御を行うことによって、2番物流量に応じ、2番物流量が比較的多い場合は、後側の扱胴15Rを高速回転することにより、脱穀処理を多くして枝梗の発生を抑制するように脱穀性能を向上させて脱穀状態を調節し、1番物の流量が2番物の流量以上となるように脱穀状態を維持する。これによっても脱穀状態を1番物の流量が2番物の流量以上となる「適切な状態」に維持され、チャフシーブ17上の処理物の量を正確に一定に維持することができる。
次に藁切り鎌制御プログラムに従う藁切り鎌制御について説明する。該藁切り鎌制御は、図11のフローチャートに示されるように、まずステップS1において、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS2に進み、鎌ランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち扱室14内において予め藁切り鎌43によって切る藁の量を増加させるように目標鎌ランクを1ランク上げて設定し、ステップS3に進む。
またステップS1において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS1から直接ステップS3に進み、目標鎌ランクを、現時点のランクから変更することはない。さらにステップS1において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS4に進み、目標鎌ランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち扱室14内において藁切り鎌43によって予め切る藁の量を減少させるように目標鎌ランクを1ランク下げて設定し、ステップS3に進む。
そしてステップS3においては、設定された目標ランクと現在ランクを比較し、目標ランク>現在ランクの場合は、ステップS5に進み、目標ランクとなるまで藁切り鎌制御機構を扱室14内に突出する藁切り鎌43の本数が増加する方向に駆動させリターンする。
またステップS3において、目標ランク<現在ランクの場合は、ステップS6に進み、目標ランクとなるまで藁切り鎌制御機構を扱室14内に突出する藁切り鎌の本数が減少する方向に駆動させリターンする。なおステップS3において、目標ランク=現在ランクの場合は、ステップS3から直接リターンする。
これにより2番物流量に応じ、2番物流量が1番物流を越える場合は、扱室14内で予め多くの藁切りを行い脱穀性能を向上させ、2番物流量が1番物流以下の場合は、扱室14内での藁切りを減少させて脱穀性能を低下させるように、藁切り鎌43の扱室14内への突出本数によって脱穀装置6の脱穀性能を調節し、脱穀状態を「適切な状態」に維持し、する。これによっても脱穀状態が1番物の流量が2番物の流量以上となる状態に「適切な状態」に維持され、チャフシーブ17上の処理物の量を正確に一定に維持することができる。
次にフィードチェーン速度制御プログラムに従うフィードチェーン制御について説明する。図12のフローチャートに示されるように、走行機体8の車速に応じて穀稈の刈取量は変化するため、フィードチェーン13の速度は、車速に応じて変化させることが望ましい。このため該フィードチェーン速度制御は、まずステップS1において、車速に応じた目標フィードチェーン速度を算出し、その後ステップS2に進み、1番物流量と2番物流量とを比較する。
そしてステップS2において、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS3に進み、上記目標フィードチェーン速度を低速側に補正し、ステップS4に進む。なお1番物流量が2番物流量以上である場合には、ステップS2から直接ステップS4に進み、目標フィードチェーン速度の補正は行わない。
そしてステップS4においては、設定された目標フィードチェーン速度と現在のフィードチェーン速度を比較し、目標フィードチェーン速度>現在フィードチェーン速度の場合は、ステップS5に進み、現在フィードチェーン速度が目標フィードチェーン速度となるまでフィードチェーン変速モータ31を増速方向に駆動させリターンする。
またステップS4において、目標フィードチェーン速度<現在フィードチェーン速度の場合は、ステップS6に進み、現在フィードチェーン速度が目標フィードチェーン速度となるまでフィードチェーン変速モータ31を減速方向に駆動させリターンする。なおステップS4において、目標フィードチェーン速度=現在フィードチェーン速度の場合は、ステップS4から直接リターンする。
これにより2番物流量に応じ、2番物流量が1番物流量を越える場合は、フィードチェーン速度を、本来の車速に応じた速度より低速で駆動することによって、刈取穀稈を扱室14内で長時間脱穀処理させ、枝梗の発生を抑制することにより脱穀性能を向上させるように脱穀装置6の脱穀性能を調節し、2番物流量が1番物流量以上となるように、脱穀状態を維持する。これによっても脱穀状態を1番物の流量が2番物の流量以上となる状態に「適切な状態」に維持され、チャフシーブ17上の処理物の量を正確に一定に維持することができる。
次に第2扱胴変速制御プログラムに従う第2扱胴制御について説明する。該扱胴変速制御プログラムは、図13のフローチャートに示されるように、まずステップS1において、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS2に進み、第2扱胴20が予め設定されている高速回転駆動となるように第2扱胴変速モータ36を駆動してリターンする。
またステップS1において、1番物流量が2番物流量以上である場合には、ステップS3に進み、第2扱胴20が予め設定されている標準回転駆動(前述の高速回転駆動より低速)となるように第2扱胴変速モータ36を駆動してリターンする。
これにより2番物流量に応じ、2番物流量が1番物流を越える多い場合は、第2扱胴20を高速回転することによって枝梗の発生を抑制することにより脱穀性能を向上させることで脱穀装置6の脱穀性能を調節し、2番物流量が1番物流量以上となるように、脱穀状態を維持する。これによっても脱穀状態を1番物の流量が2番物の流量以上となる状態に「適切な状態」に維持され、チャフシーブ17上の処理物の量を正確に一定に維持することができる。
次に唐箕ファン制御プログラムに従う唐箕ファン制御について説明する。該唐箕ファン制御は、図14のフローチャートに示されるように、まずステップS1において、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS2に進み、ファン径ランクを、現時点のランク+1に設定、すなわちファン径を大きくして風速を増加させるように目標ファン径ランクを1ランク上げて設定し、ステップS3に進む。
またステップS1において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS1から直接ステップS3に進み、目標ファン径ランクを、現時点のランクから変更することはない。さらにステップS1において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS4に進み、目標ファン径ランクを、現時点のランク-1に設定、すなわちファン径を小さくして風速を減少させるように目標ファン径ランクを1ランク下げて設定し、ステップS3に進む。
そしてステップS3においては、設定された目標ランクと現在ランクを比較し、目標ランク>現在ランクの場合は、ステップS5に進み、目標ランクとなるまでファン径変更モータをファン径を大きくする方向に駆動させリターンする。
またステップS3において、目標ランク<現在ランクの場合は、ステップS6に進み、目標ランクとなるまでファン径変更モータをファン径を小さくする方向に駆動させリターンする。なおステップS3において、目標ランク=現在ランクの場合は、ステップS3から直接リターンする。
これにより2番物流量に応じ、2番物流量が1番物流量を越える場合は、唐箕ファン4による選別風の風速を増加させて脱穀性能を向上させて脱穀性能を調節し、2番物流量が1番物流量以上となるように、脱穀状態を維持する。これによっても脱穀状態を1番物の流量が2番物の流量以上となる状態に「適切な状態」に維持され、チャフシーブ17上の処理物の量を正確に一定に維持することができる。
次に送塵ガイド高さ制御プログラムに従う送塵ガイド高さ制御について説明する。図15のフローチャートに示されるように、該送塵ガイド高さ制御は、まずステップS1において、2番物流量が、予め定められている所定の基準2番物流量に基づき、「少ないレベルの流量」と「標準の流量」と「多いレベルの流量」とを予め設定しておき、2番物流量が、上記3つのどのレベルに当てはまるかをチェックする。
そして2番物流量が「標準の流量」であった場合は、ステップS2に進み、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS3に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち送塵量を抑制し、扱胴15と脱穀物との当たりを増加させて脱穀性能を向上させるようにするように目標送塵ガイド高さランクを1ランク上げて設定し、ステップS4に進む。
またステップS2において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS5に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。さらにステップS2において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS6に進み、ここでも目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。
一方ステップS1において、2番物流量が「少ないレベルの流量」であった場合は、ステップS7に進み、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS8に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち送塵量を抑制する(上記のように脱穀性能を向上させる)ように目標送塵ガイドランクを1ランク上げて設定し、ステップS4に進む。
またステップS7において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS9に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。さらにステップS7において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS10に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランク-1に設定、すなわち送塵を促進し、扱胴15と脱穀物との当たりを減少させて脱穀性能を下げるように目標送塵ガイド高さランクを1ランク下げて設定し、ステップS4に進む。
そしてステップS1において、2番物流量が「多いレベルの流量」であった場合は、ステップS11に進み、1番物流量と2番物流量とを比較し、1番物流量が2番物流量未満である場合に、ステップS12に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち送塵量を抑制する(脱穀性能を向上させる)ように目標送塵ガイド高さランクを1ランク上げて設定し、ステップS4に進む。
またステップS11において、1番物流量と2番物流量とが等しい場合には、ステップS13に進み、ここでも目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランク+1に設定、すなわち送塵量を抑制する(脱穀性能を向上させる)ように目標送塵ガイド高さランクを1ランク上げて設定し、ステップS4に進む。さらにステップS11において、2番物流量が1番物流量未満である場合には、ステップS14に進み、目標送塵ガイド高さランクを、現時点のランクから変更せず、ステップS4に進む。
そしてステップS4においては、設定された目標ランクと現在ランクを比較し、目標ランク>現在ランクの場合は、ステップS15に進み、目標ランクとなるまで高さ調節機構を送塵ガイドの高さが高くなる方向に駆動させリターンする。
またステップS4において、目標ランク<現在ランクの場合は、ステップS16に進み、目標ランクとなるまで高さ調節機構を送塵ガイドの高さが低くなるに駆動させリターンする。なおステップS4において、目標ランク=現在ランクの場合は、ステップS4から直接リターンする。
以上のように脱穀調節手段により送塵ガイド42の高さ制御を行うことによって、2番物流量が1番物流量を越える場合は、送塵ガイド42の高さを高くして送塵量を抑制し、扱胴15と脱穀物との当たりを増加させて脱穀性能を向上させるように脱穀状態を調節し、2番物流量が1番物流量未満の場合は、2番物流の絶対流量に応じて、送塵ガイド42の高さを低くして送塵を促進し、扱胴15と脱穀物との当たりを減少させて脱穀性能を下げるように脱穀状態を調節したり、目標送塵ガイドランクを変更しないことによって、1番物と2番物の流量がほぼ等しくなる「適切な状態」に脱穀状態を維持する。これによってチャフシーブ17上の処理物の量がより正確に一定に維持される。
以上のように脱穀調節手段によって、少なくとも1つのいずれかのアイテムにより脱穀性能を調節し、2番物流量が1番物流量を越える場合に、自動的に脱穀性能を向上させることによって、前述のように1番物の流量に対する適切な2番物の流量(1番物が2番物流量以上)が維持され、2番物の流量が適切に維持された適切な脱穀が自動的に行われる。
これにより脱穀作業を円滑に行うことができる他、前述のフィン開度制御とともに、揺動選別体16(チャフシーブ17)上の処理物の量の一定維持をより正確に行うことができ、脱穀作業はより安定して行われる。なお脱穀調節手段に含まれる各制御は、2番物流量を1番物流量と比較することによって、2番物流量の大小を決定し、脱穀装置6の性能調節を行うように設定されているが、1番物流量に対する所定の流量を基準量として、該基準量と2番物流量とを比較して、2番物流量が基準量を越える又は基準量以上である場合に、脱穀装置6の性能を向上させるように調節する設定としても良い。
上記実施形態においては、扱胴15が前後分割タイプである例を説明したが、分割されていない通常の扱胴を使用することもできる。ただしこの通常タイプの扱胴を使用する場合は、モータ等によって扱胴の回転数を調節制御できるように構成し、扱胴変速制御により扱胴の回転数自体を制御するように構成することによって、脱穀装置6の脱穀状態を調節し、脱穀状態を適切に維持することが可能となる。
なお上記扱胴15の速度制御は、後側の扱胴15Rを制御する場合と同様に、2番物流量が1番物流量を超える場合に、扱胴回転数を高速駆動とし、2番物流量が1番物流量以下の場合に、扱胴回転数を、前記高速駆動より低速な標準駆動させる。
フィン開度調節プログラムにおいて、xtnをαtnではなく、予め設定する所定の値(基準量)と比較するように構成しても良い。これによってもチャフシーブ17上の処理物の量を一定に維持することができる。ただし基準量=αtnとした上記実施形態のほうが、処理物の量を簡単に一定に維持することができる。
フィン開度調節手段,脱穀調節手段をハードウェアのみで構成しても良い。
コンバインの側面概略図である。 コンバインの概略伝動線図である。 コンバインの背面概略図である。 (a),(b)は、揚上搬送筒の吐出部部分の平面図及び側面図である。 還元搬送筒の吐出部部分の平面図と2番流量センサ部分の矢視図である。 送塵ガイドの側面図である。 唐箕ファンの概略側面図である。 フィン開度制御のフローチャート図である。 送塵ガイド制御のフローチャート図である。 後扱胴変速制御のフローチャート図である。 藁切り鎌制御のフローチャート図である。 フィードチェーン速度制御のフローチャート図である。 第2扱胴変速制御のフローチャート図である。 唐箕ファン制御のフローチャート図である。 送塵ガイド高さ制御のフローチャート図である。
符号の説明
14 扱室
15 扱胴
16 揺動選別体
24 1番流量センサ(1番流量検出手段)
37 1番流量センサ(2番流量検出手段)

Claims (4)

  1. 回転によって脱穀を行う扱胴(15)と、該扱胴(15)による脱穀後の処理物を揺動して選別し、濾過する揺動選別体(16)とを備え、脱穀後に選別された1番物と2番物の流量をそれぞれ検出する1番流量検出手段(24)と、2番流量検出手段(37)とを設けた脱穀装置において、1番流量検出手段(24)と2番流量検出手段(37)により検出される1番物流量と2番物流量とに基づき揺動選別体(16)への扱胴(15)からの処理物の供給量を演算する供給量算出手段と、該供給量算出手段によって演算された供給量が、所定の基準量を越える場合は揺動選別体(16)の濾過量を増加させ、該基準量未満の場合は揺動選別体(16)の濾過量を減少させるフィン開度調節手段とを設けた脱穀装置。
  2. 脱穀装置に脱穀性能を調節する脱穀調節手段を設け、該脱穀調節手段を、2番物流量が1番物流量に対する所定の流量を越える場合、又は2番物流量が該所定の流量以上の場合に、自動的に脱穀性能を向上させるように構成した請求項1の脱穀装置。
  3. 扱胴(15)が収容される扱室(14)内においてワラ屑を滞留させるワラ屑滞留装置(42)を設け、脱穀調節手段を、ワラ屑滞留装置(42)の調節により脱穀性能の調節が可能な構成とした請求項2の脱穀装置。
  4. 脱穀調節手段を、扱胴(15)の回転数の調節により脱穀性能の調節が可能な構成とした請求項2又は3の脱穀装置。
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