JP3712666B2 - コンバインの選別制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はコンバインの脱穀機における選別能力を自動制御するコンバインの選別制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来コンバインの脱穀機の選別部には揺動選別体が設けられており、該揺動選別体のチャフシーブの濾過量(選別能力)を処理物量に応じて自動又は手動で調節せしめ、揺動選別を効率よく行うことができるように構成されている。
【0003】
また、特開平11ー75514号公報に示されるように、脱穀機側に搬送される穀稈の穂先側(穀粒)の色を計測して、この穀粒の色に基づき脱穀穀粒の登熟度を判断し、脱穀穀粒の登熟度に基づき上記チャフシーブの濾過量(フィンの開閉)を自動制御するものが知られている。
【0004】
一方通常の穀稈に比較して稈や葉が青材の場合、稈切れや葉切れの発生量が多く、チャフシーブの選別能力を調整する必要がある。しかし一般的に穀粒の色が通常より青くない場合であっても、稈の色が青い(青材である)場合があり、このため上記のように穀粒の色の測定では、青材の判断を正確に行うことはできないという課題がある。
【0005】
また上記従来のものでは穀稈の色を測定する色センサが脱穀機の前面外側に設けられているため、外部光により測定値が安定しない他、正確な測定が困難であるという欠点もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のコンバインの選別制御装置は、脱穀機6内に扱胴11により脱穀された処理物を選別せしめる選別部を設けたコンバインに、脱穀機へ搬送される穀稈の色を測定する色センサ51と、選別部の選別能力を自動調節せしめる選別制御手段とを設け、該選別制御手段が、上記色センサ51からの情報に基づき上記選別能力調節の補正を行う補正手段を備えたものにおいて、上記色センサ51を搬送中の穀稈の茎葉部の色を検出するように穀稈の搬送経路中に配置したことを特徴としている。
【0007】
第2に色センサ51を、脱穀機6側の外部光を避けた位置に設けたことを特徴としている。
【0008】
第3に色センサ51を、脱穀機6における搬送穀稈の入口側の位置で脱穀機6のカバー57内に取り付けて、穀稈を脱穀機6側に送り込むフィードチェーン9側に設けたことを特徴としている。
【0009】
第4に色センサ51を、脱穀後の排わらを後方に搬送する排わら搬送部18のカバー61内に設けたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の選別制御装置を採用したコンバインの平面図であり、図示しないクローラ式の走行装置に走行機体1が支持されており、該走行機体1の前方に圃場の穀稈を刈取り、扱深さを調節して後方に搬送する前処理部3が、該前処理部3の側方に運転席4が設けられている。
【0011】
そして前処理部3の後方に、前記前処理部3から搬送される穀稈を脱穀する図2に示される脱穀機6が、該脱穀機6の側方であって運転席4の後方には脱穀後の穀粒を一時的に貯蔵する穀粒タンク(グレンタンク)7がそれぞれ設けられており、上記コンバインは以上に示される構造により、走行機体1を圃場内において走行させることによって、圃場の穀稈を前処理部3により刈取り、該穀稈を脱穀機6により脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク7に貯蔵する。
【0012】
図2は上記脱穀機6の側面図であり、該脱穀機6は刈取穀稈を脱穀する脱穀室10と、該脱穀された穀粒を選別する選別室8とが備えられており、上記脱穀室10には刈取穀稈を扱室に沿って搬送するフィードチェーン9と、該搬送された穀稈を脱穀処理する扱胴11及び扱降し物を漏下する扱網12とが設けられている。
【0013】
また脱穀室10における扱胴11及び扱網12の終端穂先側には処理胴13及び処理網14を内装する処理室16が連接されており、脱穀済みの穀稈(排稈)を後方に設置した排わらカッタ17に搬送する排わら搬送体18がフィードチェーン9の終端に連接して設けられている。
【0014】
一方上記選別室8は脱穀室10及び処理室16の下方に上記扱網12及び処理網14によって区切られて位置し、選別風を起風する唐箕ファン19と、藁屑等の塵芥を強制排出する排塵ファン21とが前後に設置されており、唐箕ファン19と排塵ファン21により形成される選別風路中に、扱網12及び処理網14によって漏下された選別処理物(脱穀後の穀粒に屑,切れ藁等が含まれたもの)を揺動選別する揺動選別体22が前後方向に揺動可能に装架されている。
【0015】
また選別室8には、揺動選別体22によって選別された一番物を収容する一番収容部23及び二番物を収容する二番収容部24も設けられており、さらに一番物を一番収容部23の端部まで横搬送する一番横らせん26,端部まで横搬送された一番物をグレンタンク7まで揚上搬送する揚穀筒28,二番物を二番収容部24の端部まで横搬送する二番横らせん29,端部まで横搬送された二番物を揺動選別体22に還元する還元筒31等も備えられており、その他一番収容部23と二番収容部24との間に揺動選別体22側に向けて下方から副選別風を送風する送風ファン32も設けられ、上記各機構により選別室8内に選別部を構成し、上記処理物から穀粒の選別を行う。
【0016】
上記揺動選別体22は、左右の側板間に扱網12及び処理網14より漏下された選別処理物を濾過するチャフシーブ33と移送板34が張設されているとともに、該チャフシーブ33の下方に選別網36が張設され、その下方に前記一番収容部23に一番物を流下させる一番流板37を斜設すると共に、該一番流板37の後端部にストローラック38を突設し、その下方に前記二番収容部24に二番物を流下させる二番流板39を斜設して、これらを一体的に枠組み形成して構成されている。
【0017】
そして以上に示す構成は従来のコンバインの脱穀機と同様であり、本実施形態の脱穀機6も従来と同様、チャフシーブ33の濾過量と、唐箕ファン19及び排塵ファン21で形成される選別風の風量等により上記選別部の選別能力が決定される。なお脱穀機6内で発生する藁屑等の塵芥は上記選別風によって排塵風路に沿って誘導され、排塵ファン21で吸引されて排塵口41から脱穀機6の外に排出される。
【0018】
一方上記チャフシーブ33は従来同様開閉状態に応じて処理物の濾過量を調整せしめて濾過する構造となっており、同時に開閉される多数のフィン33aから構成されている。そして該フィン33aは、チャフシーブ33上に溜まる処理物の量を検出する風圧センサ(後述する)に基づいて、コンバインの走行機体1側に設けられる図3に示される制御装置42により、後述するフィン開度制御に従い、開度が段階的に自動調節され、チャフシーブ33の単体の選別能力が調節される。
【0019】
上記制御装置42には、図3に示されるように、入力インターフェース43,マイコンユニット44,出力インターフェース46とが備えられており、フィン33aの開度を検出するフィンポテンショメータ47,風圧センサ48,処理される穀物に応じて基準となるフィンの開度及び排塵ファン21の回転速度を設定するための選別設定ダイヤル49,脱穀機1側に設けられ、搬送中の穀稈の茎葉部の色を検出する色センサ51,フィン開度等の自動制御を入り切りする選別自動スイッチ52,排塵ファン21の回転数を検知するファン回転センサ53が入力インターフェース43を介して入力側に接続されている。
【0020】
また上記制御装置42の出力側には出力インターフェース46を介して、フィン33aの開度を調節するフィン開閉モータ54と、排塵ファン21の回転数を調節するファン変速モータ56とが接続されており、フィン33aの開度が、マイコンユニット44側に記憶せしめられているフィン開度制御フローに従ってフィン開閉モータ54により、排塵ファン21の回転数が、マイコンユニット44側に記憶せしめられているファン回転制御フローに従ってファン変速モータ56により調節され、すなわち選別部の選別能力が自動制御される。
【0021】
なお本実施形態においては、排塵ファン21の回転速度を変速することにより選別風の風速等を調節して、選別風単体の選別能力を調節するように構成されているが、唐箕ファン19の回転速度を変速するように構成してもよい。またチャフシーブ33のフィン33aの開度(選別能力)は段階的に制御され、すなわちフィン33aは、開度がα°に維持される開度ランク1,開度がα°に維持される開度ランク2,・・・・,開度がα°に維持される開度ランクnまでのn段階の開度ランクにより開度が制御される。
【0022】
さらに上記風圧センサ48は、選別風の風圧を検知するセンサであり、チャフシーブ33上に溜まる処理物の量に応じて風圧が変化することから、風圧によってチャフシーブ33上に溜まる処理物の量、すなわち層厚を検出するものである。
【0023】
以上により脱穀機1は、フィン開度制御フローとファン回転制御フローによりチャフシーブ33の濾過量と選別風の風速が調節されて選別部の選別能力が調節され、処理物の種類や性質に応じて適切な脱穀選別作業を行うことが可能となっている。なお前述のフィン開度制御フローとファン回転制御フローは、図4のフローチャートに示される選別制御フロー内で行われる。
【0024】
次に上記選別制御フローについて詳細に説明する。該選別制御フローは、図4のフローチャートに示されるように、ステップS1において、後述するように穀稈搬送経路中に配置された色センサ51により穀稈の茎葉色を測定し、標準色の場合はステップS2に進み、後述するフィン開度制御フロー時に使用する刈取穀稈の茎葉色に応じてフィン33aの開度ランクを補正するためのデータ(フィン開度設定データ)を、フィン33aの開度ランクの範囲(制御範囲)を、上記補正がない場合の標準範囲に維持させる「標準」に設定してステップS3に進む。
【0025】
そしてステップS3において、後述するファン回転制御フロー時に使用する刈取穀稈の茎葉色に応じて排塵ファン21の回転速度を補正するためのデータ(ファン回転速度データ)を、該補正がない場合の標準回転速度に維持させる「標準」に設定し、その後前述のフィン開度制御フローを実行し、次にファン回転制御フローを実行し、フローをリターンする。
【0026】
またステップS1において、通常穀粒の水分量が比較的多く、茎葉色が通常の穀稈より青い青材であった場合(茎葉色が通常色より青い場合)は、ステップS4に進み、フィン開度設定データを、フィン33aの開度ランクの範囲(制御範囲)を、上記補正がない場合の標準範囲に比較してフィン33aの開度が大きくなる開度ランク側に移行させる「大」に設定して、ステップS5に進む。
【0027】
そしてステップS5において、ファン回転速度データを、上記補正がない場合の標準回転速度に比較して高速で回転させる「高速」に設定し、その後前述のフィン開度制御フローを実行し、次にファン回転制御フローを実行し、フローをリターンする。
【0028】
次に上記フィン開度制御フローについて説明する。図5のフローチャートに示されるように、まずステップS1において、選別自動スイッチ52のオン・オフのチェック等により自動制御条件が成立したか否かをチェックし、少なくとも選別自動スイッチ52がオンであり、自動制御条件が成立している場合にステップS2に進みフィン33aの自動制御に入る。
【0029】
そしてステップS2において選別設定ダイヤル49及びフィン開度設定データに基づき、制御を行う開度ランクの範囲(制御範囲)を設定し、その後ステップS3に進み、風圧センサ48の値をチェックする。これにより処理される穀稈が青材である場合は、制御範囲が開度ランクの大きい側に移動して設定された制御範囲内で、以下に示されるようにファン33aの開度が、チャフシーブ33上に溜まる処理物の量に応じて制御される。
【0030】
すなわちステップS3においてチャフシーブ33上に溜まる処理物の量が、ランクダウンしきい値(開度ランクを1ランク下げる必要がある量の値)より小さな場合、すなわち、当該ランクに対応する範囲より小さな場合は、ステップS4に進み、当該処理物の量が予め設定されている所定時間以上連続したか否かをチェックし、所定時間以上の連続により、現状の処理物の量が少なくとも1ランク下の開度に相当する量であると判断され、ステップS5に進みフィン33aの目標開度ランクを制御範囲内において1ランク下の開度ランクに下げて設定する。
【0031】
一方上記処理物の量が、ランクアップしきい値(開度ランクを1ランク上げる必要がある処理物の量の値)より大きな場合、すなわち当該ランクに対応する範囲より大きい場合は、ステップS6に進み、当該処理物の量が予め設定されている所定時間以上連続したか否かをチェックし、所定時間以上の連続により、現状の処理物の量が少なくとも1ランク上の開度に相当する量であると判断され、ステップS7に進みフィン33aの目標開度ランクを制御範囲内において1ランク上の開度ランクに上げて設定する。
【0032】
なお上記処理物の量が、当該ランクに対応する範囲内であった場合、すなわちランクダウンしきい値より大きく、且つランクアップしきい値未満であった場合は、ステップS8に進み、目標開度ランクを現状の開度ランクに維持する。
【0033】
そしてステップS5又はステップS7又はステップS8の処理後、ステップS9に進み、ステップS5又はステップS7又はステップS8において設定された目標開度ランクを、当該開度ランクに対応するフィンポテンショメータ47の値に換算して目標ポテンショメータ値として設定し、ステップS10に進み、目標ポテンショメータ値と現在のフィンポテンショメータ47の値とを比較する。
【0034】
そして目標ポテンショメータ値(目標値)が現在のフィンポテンショメータ47の値(現在値)より小さい場合は、ステップS11に進み、フィン開閉モータ54をフィン33aが閉じる方向に駆動してフィン33aの開度ランクを1ランク(1段階)下げ、処理物の落下量を抑制し、現在値が目標値より小さい場合は、ステップS12に進み、フィン開閉モータ54をフィン33aが開く方向に駆動してフィン33aの開度ランクを1ランク(1段階)上げ、処理物の落下量を増加させる。
【0035】
そして現在値と目標値とが等しい場合は、ステップS13に進み、フィン開閉モータ54への出力を停止し、ステップS11又はステップ12又はステップS13における処理後、リターンする。これによりチャフシーブ33の濾過量(フィン33aの開度)が、穀物の種類と処理穀稈の茎葉色に応じて、自動的に補正されて調節制御される。
【0036】
一方ファン回転制御フローは、図6のフローチャートに示されるように、まずステップS1において、前述のファン開度制御フローの場合と同様に、制御条件が成立したか否かをチェックし、成立している場合にステップS2に進み排塵ファン21の自動制御に入る。
【0037】
そしてステップS2において選別設定ダイヤル49及びファン回転速度データに基づき、排塵ファンの目標回転速度を設定し、その後ステップS3に進み、該目標回転速度と、現在の排塵ファンの回転速度とを比較する。これにより後述するように処理される穀稈が青材である場合は、目標回転速度が標準の場合より速く(高速に)設定され、以下に示されるように排塵ファン21の回転速度が目標回転速度に追従するように自動制御される。
【0038】
すなわちステップS3において目標回転速度(目標値)が現在の排塵ファン21の回転速度(現在値)より大きい場合は、ステップS4に進み、ファン変速モータ56を排塵ファン21の回転速度が増加するように回転させ、排塵ファン21の回転速度を増加させ、目標値が現在値より小さい場合は、ステップS5に進み、ファン変速モータ56を排塵ファン21の回転速度が減少するように回転させ、排塵ファン21の回転速度を低下させ、目標値と現在値とが等しい場合は、ステップS6に進み、ファン変速モータ56の駆動を停止して排塵ファン21の回転速度を維持させ、ステップS4又はステップS5又はステップS6における処理終了後にリターンする。
【0039】
以上に示されるように穀粒(籾)の種類や穀稈の茎葉色に応じて排塵ファン21の回転速度が補正されて制御調節され、つまり上記選別制御フローにより、選別部の選別能力(排塵ファン21の回転速度及びチャフシーブ33の濾過量)が、チャフシーブ33上に溜まる処理物の量により自動制御されるだけではなく、穀稈の茎葉色に応じても自動的に補正制御される。
【0040】
これにより、処理する穀物の種類や状態(茎葉色)に対応して、より適切に選別部の選別能力が自動調節され、例えば処理される穀稈が、通常の穀稈より稈や葉が青く、稈切れや葉切れの発生が多い青材である場合は、濾過量が増加するように選別部の選別能力が調整せしめられ、脱穀作業中は処理される穀稈の茎葉色に対応して、より適切にフィン33aの開度が調節されるとともに、選別に対してより適切な選別風が送られ、常にチャフシーブ33上に溜まる処理物の量が所定の範囲で概ね一定となり、安定した選別作業が行われ、脱穀選別効率が向上する。
【0041】
すなわち制御装置42,フィンポテンショメータ47,風圧センサ48,選別設定ダイヤル49,色センサ51,選別自動スイッチ52,ファン回転センサ53,フィン開閉モータ54,ファン変速モータ56等のハードウエアと、選別制御フロー,フィン開度制御フロー,ファン回転制御フロー等のソフトウエアにより、選別部の選別能力を脱穀穀粒の種類や穀稈の茎葉色に応じて補正して自動的に制御する選別制御手段が構成されている。
【0042】
一方前記色センサ51はフォトダイオード等のセンサを使用して対象物の色を検出する従来公知のセンサであり、本実施形態においてはマイコンユニット44に三原色データが入力され、三原色のそれぞれの強さ、又は赤/緑の比等の三原色の組み合わせにより、測定した茎葉色を標準色の標準材又は標準色より青い青材の判断を行うことが可能となっている。
【0043】
そして上記色センサ51は図1,図2,図7に示されるように、外部光の影響を避けるために、脱穀機6のカバー55における上下に開閉する開閉カバー57の内側に取り付けられて、前面カバー6F及び側面カバー6Sの内側に配置されている。このときフィードチェーン9とともに搬送穀稈を挟持するフィードチェーンレール58が、穀稈の詰まりを開閉カバー57の開動作により取り除くために、開閉カバー57側に取り付けられており、上記色センサ51は、開閉カバー57のフィードチェーン9(フィードチェーンレール58)側に取り付けられている。
【0044】
これにより色センサ51は開閉カバー57及び側面カバー6S及び前面カバー6Fにより外部光の侵入が防止された状態で、フィードチェーン9による搬送状態の穀稈の茎葉色を測定する。なお脱穀機6に搬送される穀稈は、コンバインの前処理部3により扱深さが調節されているため、図7に示されるように穂先からフィードチェーン9とフィードチェーンレール58とによる挟持部分までの距離が一定となる。
【0045】
このため穂先から色センサ51までの距離(L1−L2)が一定となり、上記色センサ51によって、穂先から一定距離で穀稈のほぼ中間部分の茎葉色を計測することとなり、搬送される穀稈の茎葉色をほぼ同条件で連続して測定することができ、測定結果が安定し、チャフシーブ33の濾過量及び選別風の制御(選別能力の制御)が処理穀稈の茎葉色により適切に対応し、脱穀効率が向上する。
【0046】
なお図1,図2,図8には、色センサ51を排わら搬送チェーン18の上方及び側方を覆う排わら搬送カバー61内の排わら搬送チェーン18より穂先側に設けた場合も、同一の図面上に記入してあるが、このように色センサ51を排わら搬送カバー61内に設けても良く、この場合も排わら搬送カバー61と排わら搬送チェーン18により、外部光の侵入が防止された状態で、色センサ51を穂先から所定距離離れた穀稈の中間部分を測定するように配置することが望ましい。
【0047】
さらに色センサ51を開閉カバー57及び排わら搬送カバー61の両方に設け、両色センサ51からの情報に基づいて処理される穀稈の茎葉色を測定するように構成しても良い。なお色センサ51による測定位置の背景には、穀稈とは異なる色の背景板62が取り付けられており、背景板62の色とのコントラスト等により、茎葉色及び穀稈の有無の判別をより正確に行うことができるように構成されている。
【0048】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の構造によると、茎葉部の色の測定により、脱穀処理を行う穀稈が、通常の穀稈より稈や葉が青く、稈切れや葉切れの発生量が多い青材であるか、通常の穀稈であるかを正確に検出することができ、穀稈が青材か否かに応じて選別能力が補正されて自動制御されるため、脱穀選別作業が効果的に行われ、脱穀効率が向上するという効果がある。
【0049】
しかもこのとき色センサが、搬送中の穀稈の茎葉部の色を検出するため、穀稈の穂側(穀粒)の色を検出するものに比較して、青材であるか否かをより正確に測定することができ、選別能力の調節制御をより適切に行うことができるという効果がある。
【0050】
なお色センサを、搬送穀稈の入口側の脱穀機のカバー内や、脱穀後の排わらを後方に搬送する排わら搬送部のカバー内の脱穀機側の外部光を避けた位置に設けることにより、茎葉部の色の測定時に外部光の影響が少なく、茎葉部の色をより正確に測定することができるという利点がある。特に色センサをフィードチェーン側、又は排わらチェーン側に設けることにより、穀稈の扱深さが調節されて搬送されることから、色の測定個所が穂先からほぼ一定の位置となり、測定位置のばらつきを抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインにおける脱穀機の側断面図である。
【図3】開閉制御手段のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】選別制御のフローチャートである。
【図5】フィン開度制御のフローチャートである。
【図6】ファン回転制御のフローチャートである。
【図7】図1のX−X断面図である。
【図8】図1におけるY方向からの矢視図である。
【符号の説明】
6 脱穀機
11 扱胴
51 色センサ
57 開閉カバー(カバー)
9 フィードチェーン
18 排わら搬送体(排わら搬送部)

Claims (4)

  1. 脱穀機(6)内に扱胴(11)により脱穀された処理物を選別せしめる選別部を設けたコンバインに、脱穀機へ搬送される穀稈の色を測定する色センサ(51)と、選別部の選別能力を自動調節せしめる選別制御手段とを設け、該選別制御手段が、上記色センサ(51)からの情報に基づき上記選別能力調節の補正を行う補正手段を備えたものにおいて、上記色センサ(51)を搬送中の穀稈の茎葉部の色を検出するように穀稈の搬送経路中に配置したコンバインの選別制御装置。
  2. 色センサ(51)を、脱穀機(6)側の外部光を避けた位置に設けた請求項1のコンバインの選別制御装置。
  3. 色センサ(51)を、脱穀機(6)における搬送穀稈の入口側の位置で脱穀機(6)のカバー(57)内に取り付けて、穀稈を脱穀機(6)側に送り込むフィードチェーン(9)側に設けた請求項2のコンバインの選別制御装置。
  4. 色センサ(51)を、脱穀後の排わらを後方に搬送する排わら搬送部(18)のカバー(61)内に設けた請求項2のコンバインの選別制御装置。
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